JP3798734B2 - ナビゲーション装置および盗難車誘導システム - Google Patents

ナビゲーション装置および盗難車誘導システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車その他の乗物に設置され、この乗物の位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置および盗難車誘導システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車に搭載される装置として、ナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、入力キーから所定の目的地が入力されると、現在位置とその目的地とに基づいて目的地までの経路を計算し、その経路に沿ってナビゲーションを行う。
【0003】
そして、このようなナビゲーション装置は、自動車の所有者だけでなく、その自動車を盗んだ窃盗犯も利用することができる。窃盗犯は、自動車に設置されているナビゲーション装置を利用して、すみやかに港やその他の目的地まで移動することができる。
【0004】
ナビゲーション装置を窃盗犯も利用できてしまうしまうというデメリットを解消するために、特許第3062160号公報に開示されたナビゲーション装置では、盗難検出手段が盗難を検出すると、盗難車から緊急サービスセンタへ、盗難検出信号と車両位置情報を自動的に送信させている。また、このナビゲーション装置は、定期的に現在位置を送信する。さらに、この従来のナビゲーション装置は、犯人が経路検索をすると、その結果を自動で緊急サービスセンタへ送信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許第3062160号公報に開示されたナビゲーション装置であっても、窃盗犯は、このナビゲーション装置を利用して、渋滞に巻き込まれることなく、短い時間で効率よく、港やその他の目的地まで移動できてしまう。
【0006】
その結果、盗まれた自動車の現在位置、目的地、盗難経路などの情報があったとしても、窃盗犯は、効率よく短時間で目的地まで移動し、警察官などが盗難車に到着する前に、すばやく逃げ切ってしまうこともありえる。
【0007】
なお、特許第3062160号公報では、盗難検出信号を受信したら、緊急サービスセンタから盗難車へコマンドを送信し、ナビゲーション装置を使用できないようにしてしまうことも記載されている。しかしながら、このようにナビゲーション装置を全く利用できなくしてしまうと、ナビゲーション装置が利用できないことを知った逃走犯は警戒する。逃走犯は、場合によっては、自動車を置き去りにして逃げてしまうであろう。
【0008】
そこで、本発明は、自動車の窃盗犯の逮捕率を向上させ得るナビゲーション装置および盗難車誘導システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれた場合に、少なくとも警察関連施設が除かれた地図を表示部材に表示可能としたものである。
【0010】
このナビゲーション装置は、より具体的には、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、少なくとも一部の警察関連施設の地図記号が含まれない地図データを記憶する地図データベースと、地図データから削除された警察関連施設をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、表示部材と、モード保持部材の値が通常モードである場合には、ランドマークデータベースに登録されている警察関連施設が地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる一方、モード保持部材の値が盗難モードである場合には、ランドマークデータベースに登録されている所定の警察関連施設が除かれた表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えるものである。
【0011】
本願の他の発明に係るナビゲーション装置は、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれた場合に、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋の中から選択された物の少なくとも1つが含まれない地図データを表示部材に表示可能としたものである。
【0012】
このナビゲーション装置は、より具体的には、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋の中から選択された物の少なくとも1つが含まれない地図データを記憶する地図データベースと、地図データから削除された物をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、表示部材と、モード保持部材の値が通常モードである場合には、地図データから削除された物が地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる一方、モード保持部材の値が盗難モードである場合には、地図データから削除された物が除かれた表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えるものである。
【0013】
本願の他の発明に係るナビゲーション装置は、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれた場合に、警察関連施設の前あるいは近くを通るような経路を、通常の計算に基づいて得られた経路に代えて表示部材に表示可能としたものである。
【0014】
このナビゲーション装置は、より具体的には、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、地図データを記憶する地図データベースと、警察関連施設をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、表示部材と、モード保持部材の値が通常モードである場合には、自車位置と目的地とに基づいて計算した経路データを生成する一方、モード保持部材の値が盗難モードである場合には、さらに、ランドマークデータベースに記憶されている警察関連施設の前あるいは近くを通るように経路データを変更する経路計算手段と、経路計算手段により計算された経路データが地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えるものである。
【0015】
本願の他の発明に係るナビゲーション装置は、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれた場合に、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋、行き止まり、渋滞路の中から選択された物の少なくとも1つの前あるいは近くを通るような経路を、通常の計算に基づいて得られた経路に代えて表示部材に表示可能としたものである。
【0016】
このナビゲーション装置は、より具体的には、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、地図データを記憶する地図データベースと、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋、行き止まり、渋滞路の中から選択された物の少なくとも1つをランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、表示部材と、モード保持部材の値が通常モードである場合には、自車位置と目的地とに基づいて計算した経路データを生成する一方、モード保持部材の値が盗難モードである場合には、さらに、選択された物あるいは選択された物の近くを通るように経路データを変更する経路計算手段と、経路計算手段により計算された経路データが地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えるものである。
【0017】
上述する他の発明に係るナビゲーション装置は、さらに、渋滞データを備えるとともに、経路計算手段は、変更された経路を渋滞データに追加し、表示画面生成手段は、地図データに経路データおよび渋滞データを重ねた表示データを生成するものである。
【0018】
本願の他の発明に係るナビゲーション装置は、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれた場合に、渋滞している道路が通常の計算に基づいて得られた推奨経路に組み込まれるとともに、表示部材の渋滞表示から組み込まれた渋滞道路が削除されるものである。
【0019】
このナビゲーション装置は、より具体的には、自動車その他の乗物に設置され、乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、地図データを記憶する地図データベースと、渋滞している道路を記憶する渋滞データと、表示部材と、モード保持部材の値が通常モードである場合には、渋滞データおよびナビゲーションに係る経路が地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる一方、モード保持部材の値が盗難モードである場合には、渋滞している道路とナビゲーションに係る経路との一部が入替えられている表示データを生成するとともに、表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えるものである。
【0020】
これらの発明に係るナビゲーション装置は、さらに、通信データを送受信する無線送受信器と、乗物が盗まれた場合には、乗物の自車位置、目的地およびナビゲーションの経路の中の少なくとも1つを通信データとして無線送受信器から送信させる無線送受信手段と、を備えるものである。
【0021】
本発明に係る盗難車誘導システムは、乗物の自車位置、目的地およびナビゲーションの経路の中の少なくとも1つを通信データとして送信するナビゲーション装置と、ナビゲーション装置が無線送信する通信データを無線受信する無線基地局と、無線基地局を介して通信データを受信する警備センタサーバと、を備えるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るナビゲーション装置および盗難車誘導システムを、図面に基づいて説明する。
【0023】
実施の形態1.
【0024】
図1は、本発明の実施の形態1に係る自動車用のナビゲーション装置(以下、カーナビゲーション装置と記載する)を示す構成図である。
【0025】
このカーナビゲーション装置は、入出力ポート1と、表示部材としての液晶モニタ2と、入力キー3と、ナビゲーションプログラム4やナビゲーションデータ5を記憶する内蔵型の記録部材6と、ナビゲーションプログラム4を実行する中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)7と、中央処理装置7がナビゲーションプログラム4を実行する際に一時的にデータなどを記録させるランダムアクセスメモリ(RAM:Randam Access Memory)8と、を備える。なお、液晶モニタ2の替わりに、所謂CRT(Cathod Ray Tube)モニタを表示部材として用いてもよい。
【0026】
入出力ポート1には、後述する無線基地局44との間で通信データを送受信する無線送受信器9と、図示外の衛星からのGPSデータ(Global Positioning System Data)を受信するGPSレシーバ10と、自動車の走行方向および走行量を検出する自走センサ11と、FM多重レシーバ12が受信したFM電波に多重化されている位置補正データや渋滞データ27を出力するD−GPSレシーバ(Differential−GPS Receiver)13と、自動車のキースイッチ14と、車両ロックスイッチ15と、ITS(Intelligent Transport System)などに用いられるICカードが挿入されるICカードリーダ16と、が接続されている。
【0027】
なお、入出力ポート1には、この他にも、自動車の車体の振動を検出する振動センサや、自動車の車体に帯電させた電荷の人体の接触による放電を検出する帯電センサや、自動車の車体に触れた人体に流れる電流を検出する電流センサなどが接続されていてもよい。
【0028】
ところで、カーナビゲーション装置は、図示外の自動車のバッテリや発電機の電力を使用して動作している。また、特にキースイッチ14がオフの状態であっても、このカーナビゲーション装置にはバッテリからの電力が供給されるようになっている。
【0029】
そして、カーナビゲーション装置は、キースイッチ14がオフとなると、液晶モニタ2の表示を消すとともに、入力キー3からの操作入力を禁止する。また、カーナビゲーション装置は、キースイッチ14がオフとなると、中央処理装置7や内蔵型の記録部材6の動作速度を低下させる。これにより、カーナビゲーション装置は、キースイッチ14のオフ状態における消費電力を抑えている。
【0030】
内蔵型の記録部材6は、たとえば、コンピュータ端末などで利用されている所謂ハードディスクデバイスなどの大容量ストレージデバイスで実現できる。
【0031】
図2は、図1中の内蔵型の記録部材6に記録されているナビゲーションプログラム4およびナビゲーションデータ5を示すものである。
【0032】
内蔵型の記録部材6に記録されているナビゲーションデータ5は、モードフラグ21と、地図データベース22と、ランドマークデータベース23と、自車位置データ24と、目的地データ25と、経路データ26と、渋滞データ27と、を有する。また、自車位置データ24に加え、出発地データも有するものとしてもよい。
【0033】
なお、モードフラグ21、自車位置データ24、目的地データ25、経路データ26などは、大容量ストレージデバイスとは別に設けられた図示外の半導体メモリなどに記録させてもよい。また、自車位置データ24、目的地データ25、経路データ26などは、ランダムアクセスメモリ8のみに記録させてもよい。
【0034】
モードフラグ21は、その値毎に、カーナビゲーション装置の各動作状態が対応付けられている。この実施の形態1では、カーナビゲーション装置の動作状態を、通常モードと盗難モードとの間で切り替えるためにモードフラグ21を用いる。具体的には、たとえば、モードフラグ21の値「0」には、盗難モードが対応付けられ、モードフラグ21の値「1」には、通常モードが対応付けらけれている。なお、モードフラグ21の値と、対応するモードとの関係は逆であっても構わない。
【0035】
地図データベース22には、所定の地域の範囲の道路地図データが、緯度経度と対応付けられて記録されている。したがって、中央処理装置7は、たとえば液晶モニタ2の表示範囲の四隅となる4点の緯度経度に基づいて、その四角形の範囲内に相当する地域の道路地図データを、地図データベース22から読み出すことができる。なお、地図データベース22では、必要に応じて、住所や電話番号などを、道路地図データに対応付けて記録させてもよい。
【0036】
この道路地図データは、地図データベース22に記録されている地域中のデータであって、次のランドマークデータベース23に保存されるデータが含まれない道路地図データとなっている。
【0037】
ランドマークデータベース23には、たとえば駅、ビル、郵便局、デパート、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、構造物、店舗などを表示するランドマークが、そのランドマークの緯度経度と対応付けられて記録されている。
【0038】
また、ランドマークデータベース23には、警察署や交番が道路地図データから削除された場合、その削除された警察署や交番の緯度経度などの情報がランドマークとして少なくとも登録されている。また、この各ランドマークに対して、道路地図データと重ねて表示するか否かの制御を行うための表示制御ビットが対応付けられている。そして、警察署や交番などの警察関連施設に対応付けられる表示制御ビットの値と、その他のランドマークに対応付けられる表示制御ビットの値とは、たとえばモードフラグ21の値が「0」のときには表示せず且つ「1」のときには表示することを示す「1」と、モードフラグ21の値に拘らず常に表示することを示す「0」とのように、互いに異なる値となっている。
【0039】
自車位置データ24は、自動車の最新の緯度経度からなる。
【0040】
目的地データ25は、入力キー3などから入力された目的地の緯度経度からなる。なお、入力キー3から入力する入力データは、緯度経度である必要は無い。たとえば、入力キー3から住所や電話番号を入力させるとともに、この入力されたデータに基づいて地図データベース22を検索し、地図データベース22から入力データに合致する地点の緯度経度を生成させるようにしてもよい。あるいは、道路地図データ上の一点を選択させることで、目的地の緯度経度を生成させてもよい。
【0041】
経路データ26は、目的地データ25と自車位置データ24(または出発地データ)とに基づいて生成される走行経路のデータである。具体的には、たとえば、経路データ26は、走行経路上の曲がり角の緯度経度のリストで構成されている。
【0042】
渋滞データ27は、道路の渋滞に関するデータである。
【0043】
内蔵型の記録部材6に記録されるナビゲーションプログラム4は、モード切替プログラム31と、無線送受信プログラム32と、自車位置計算プログラム33と、経路計算プログラム34と、表示画面生成プログラム35と、を有する。
【0044】
なお、これらのナビゲーションプログラム4は、図示外のコンピュータ読取可能な記録媒体を介して内蔵型の記録部材6に書き込まれても、無線送受信器9などで構成される伝送手段を介して内蔵型の記録部材6に書き込まれてもよい。
【0045】
モード切替プログラム31は、中央処理装置7に実行されることでカーナビゲーション装置に、モード切替手段を実現するものである。モード切替手段は、周期的に、入出力ポート1から入力されるデータに基づいて自動車の状態を判断し、その判断結果に対応する値で、モードフラグ21の値を書き換える。
【0046】
たとえば、無線送受信器9から入出力ポート1へ、盗難モードへの切替指示データが出力されると、モード切替手段は、モードフラグ21の値を「0」に書き換える。正常な状態でキースイッチ14がオン状態になると、モード切替手段は、モードフラグ21の値を「1」に書き換えたり、または「1」を維持する。
【0047】
この他にもたとえば、モード切替手段は、キースイッチ14がオフの状態で、GPSレシーバ10から入出力ポート1へ出力されるGPSデータの値や、自走センサ11から入出力ポート1へ出力される走行量の値が変化したら、モードフラグ21の値を「0」に書き換えてもよい。また、モード切替手段は、車両ロックスイッチ15が解除されてから所定の時間内にカードリーダにICカードが挿入されなれば、モードフラグ21の値を「0」に書き換えてもよい。
【0048】
また、モード切替手段は、車両ロックスイッチ15が解除されてから所定の時間内にカードリーダにICカードが挿入されれば、モードフラグ21の値を「1」に書き換えたり、「1」を維持するようにしてもよい。
【0049】
なお、入出力ポート1への切替指示データの入力や、キースイッチ14のオフ状態でのGPSデータの値の変化などの上述するモードフラグ21の書き換え条件は、互いに独立する条件である。そのため、モード切替手段は、いずれかの条件が成立すれば、モードフラグ21の値を「0」に書き換えるようにしてもよいし、いずれかの条件が成立すれば、モードフラグ21の値を「1」に書き換えるようにしてもよい。
【0050】
無線送受信プログラム32は、中央処理装置7に実行されることでカーナビゲーション装置に、無線送受信手段を実現するものである。無線送受信手段は、モードフラグ21の値に応じて、送受信するデータの種類やデータの送受信の仕方などが変わる。しかしながら、無線送受信手段は、基本的には、中央処理装置7で発生した送信データを、無線送受信器9から無線基地局44へ送信する。また、無線送受信手段は、無線送受信器9が無線基地局44から受信した受信データを、ランダムアクセスメモリ8に書き込む。
【0051】
自車位置計算プログラム33は、中央処理装置7に実行されることでカーナビゲーション装置に、自車位置計算手段を実現するものである。自車位置計算手段は、周期的に、GPSレシーバ10から入出力ポート1へ出力されるGPSデータを用いて、自動車の最新の位置を計算する。また、自車位置計算手段は、その計算結果を、自車位置データ24として内蔵型の記録部材6に記録させる。自車位置計算手段は、所定の期間にわたってGPSレシーバ10からの入力が無い場合には、自走センサ11から入出力ポート1へ出力される走行量および走行方向に基づいて、自車位置データ24を補正する。自車位置計算手段は、D−GPSレシーバ13から入出力ポート1へ位置補正データが入力されている場合には、この位置補正データで自動車の最新の位置を補正する。
【0052】
経路計算プログラム34は、中央処理装置7に実行されることでカーナビゲーション装置に、経路計算手段を実現するものである。経路計算手段は、入力キー3が操作されたときの自車位置データ24(または出発地データ)と目的地データ25とに基づいて走行経路を計算する。また、経路計算手段は、計算した走行経路の曲がり角の緯度経度のリストを、経路データ26として内蔵型の記録部材6に記録させる。
【0053】
なお、経路計算手段は、この走行経路の計算に当たって、渋滞データ27を参照する。これにより、渋滞している道路を避けた最善の走行経路を計算することができる。
【0054】
表示画面生成プログラム35は、中央処理装置7に実行されることでカーナビゲーション装置に、表示画面生成手段を実現するものである。表示画面生成手段は、モードフラグ21の値に応じて、生成する表示データが異なる。しかしながら、表示画面生成手段は、基本的には、まず、自車位置データ24の経緯が中心となる表示範囲の四隅の緯度経度を指定し、地図データベース22から道路地図データを読み出す。
【0055】
また、表示画面生成手段は、渋滞データ27を参照して、この道路地図データにおいて渋滞区間となっている道路を所定の色、たとえば赤色でマーキングする。表示画面生成手段は、経路データ26および目的地データ25を参照して、この道路地図データ中の経路および目的地を別の色でマーキングする。さらに、表示画面生成手段は、表示範囲内のランドマークを緯度経度に基づいてランドマークデータベース23から読出し、道路地図データに重ねることで表示データを生成する。そして、表示画面生成手段は、この表示データと自車位置マークとを重ねて、液晶モニタ2に表示させる。また、表示画面生成手段は、この表示データを周期的に生成する。
【0056】
次に、このカーナビゲーション装置の全体的な動作について説明する。
【0057】
図3は、図1に示すカーナビゲーション装置を用いた盗難車誘導システムの構成を示すシステム構成図である。
【0058】
カーナビゲーション装置が図示外の電源スイッチなどの操作によって起動されると、中央処理装置7は、モード切替プログラム31、自車位置計算プログラム33および表示画面生成プログラム35を実行する。また、入出力ポート1には、GPSレシーバ10からのGPSデータや、D−GPSレシーバ13からの位置補正データが入力される。これにより、内蔵型の記録部材6には、自車となる自動車41の最新の緯度経度が自車位置データ24として記録される。なお、カーナビゲーション装置の出荷時あるいは初回起動時のモードフラグ21の初期値は「1」である。そのため、カーナビゲーション装置は、通常モードで動作する。
【0059】
自動車41の所有者が入力キー3を操作して、目的地の緯度経度、住所あるいは電話番号などを入力すると、目的地の緯度経度が、内蔵型の記録部材6に記録される。そして、中央処理装置7では、入力キー3の操作に基づいて経路計算プログラム34が実行され、最新の自車位置データ24と目的地データ25とに基づいて生成された経路データ26が、内蔵型の記録部材6に記録される。
【0060】
また、表示画面生成手段によって、自車位置を中心とする所定の範囲の道路地図データが、経路データ26に基づく推奨走行経路や、渋滞データ27に基づく渋滞区間とともに、液晶モニタ2に表示される。
【0061】
そして、この液晶モニタ2の表示や自車位置データ24は、周期的に更新される。そのため、液晶モニタ2には、常に、最新の自車位置を中心とする所定の範囲の道路地図データが表示される。
【0062】
その結果、自動車41の所有者は、液晶モニタ2に表示されている推奨経路を走行して所望の目的地に移動することができる。しかも、推奨経路は、渋滞データ27に基づいて渋滞を避けるように経路が設定されているので、すみやかに目的地に移動することができる。
【0063】
ところで、目的地や経路の途中にある休憩所などにおいて、所有者は自動車41から降車する。このとき、キースイッチ14からキーが抜かれる。そして、カーナビゲーション装置は、キースイッチ14のオフに基づいて液晶モニタ2の表示を消す。ただし、カーナビゲーション装置は、バッテリの電力によって動作し続ける。
【0064】
このような状態のときに窃盗犯が、この自動車41を盗むものとする。自動車41が盗まれたことを発見した所有者は、警備センタ42へ電話などを用いて自動車が盗まれてしまったことを連絡する。すると、図3に示すように、警備センタ42に設置される警備センタサーバ43からカーナビゲーション装置に対して盗難モードへの切替指示データが送信される。モード切替手段は、この警備センタサーバ43からの盗難モードへの切替指示データの入力に基づいて、モードフラグ21の値を「1」から「0」に書き換える。
【0065】
他にもたとえば、窃盗犯が自動車41を移動させることで、GPSデータの値は変化する。そして、モード切替手段は、キースイッチ14がオフであるのにも拘らずGPSデータの値が変化したことを検出して、モードフラグ21の値を「1」から「0」に書き換える。
【0066】
モードフラグ21の値が「0」の場合、無線送受信手段は、内蔵型の記録部材6に記録されている自車位置データ24、目的地データ25および経路データ26を、周期的に、あるいは、これらのデータが更新される度に、無線送受信器9から無線基地局44へ送信させる。このため、盗難にあった自動車41のカーナビゲーション装置からは、自車位置データ24、目的地データ25および経路データ26が無線基地局44へ送信される。
【0067】
無線基地局44へ送信された自車位置データ24、目的地データ25および経路データ26は、無線基地局44から通信網45へ送信され、その後、警備センタサーバ43に受信される。
【0068】
したがって、窃盗犯がカーナビゲーション装置を使用しなくとも、警備員や警察官は、窃盗犯が乗車している自動車41の最新の位置を把握することができる。
【0069】
また、窃盗犯が入力キー3を使用してカーナビゲーション装置に目的地46を入力すると、その窃盗犯の目的地データ25や経路データ26は、警備センタサーバ43へ送信される。そして、警備員や警察官は、警備センタサーバ43に蓄積される目的地データ25や経路データ26に基づいて、窃盗犯の目的地46、逃走経路47も把握することができる。
【0070】
その結果、警備員や警察官は、窃盗犯の逃走経路47に先回りしたり、目的地46などで待ち伏せしたりして、盗んだ自動車41に乗車している窃盗犯をその状態のままで検挙することができる。
【0071】
また、モードフラグ21の値が「0」である場合には、表示画面生成手段は、以下の処理を行う。
【0072】
表示画面生成手段は、まず、通常と同様な以下の処理を行う。すなわち、表示画面生成手段は、自車位置データ24の経緯が中心となる表示範囲の四隅の緯度経度を指定して地図データベース22から道路地図データを読み出す。また、表示画面生成手段は、渋滞データ27を参照して、この道路地図データにおいて渋滞区間となっている道路を所定の色、たとえば赤色でマーキングする。表示画面生成手段は、経路データ26および目的地データ25を参照して、この道路地図データ中の経路および目的地を別の色でマーキングする。さらに、表示画面生成手段は、表示範囲内のランドマークを緯度経度に基づいてランドマークデータベース23から読出し、道路地図データに重ねて表示データを生成する。
【0073】
このランドマークデータベース23からランドマークを読み出すとき、モードフラグ21の値が「0」のときは、「1」のときとは異なる処理を行う。すなわち、表示画面生成手段は、表示画面生成手段は、モードフラグ21の値が「0」のときは表示しないことを示し且つ「1」のときには表示することを示す表示制御ビットに基づいて、警察署および交番などの警察関連施設のランドマークの表示を行わない。そして、表示画面生成手段は、この表示データと自車位置マークとを重ねて、液晶モニタ2に表示させる。
【0074】
以上のように、この実施の形態1では、警察関連施設となる警察署および交番をランドマークとしてランドマークデータベース23に記録させ、通常はこの警察署および交番を道路地図データに重ねて表示する。このため、窃盗犯でない運転者は、地図上の警察署および交番を把握することができる。
【0075】
また、盗まれた自動車41では、切替指示データやGPSデータの値の変化に基づいて、モード切替手段によってモードフラグ21の値が「0」に書き換えられる。表示画面生成手段は、モードフラグ21の値が「0」なので、警察署および交番のランドマークの表示が削除された表示データを生成する。なお、警察関連施設としては、警察署や交番の他に、警察機動隊の宿泊所、警察学校などが存在するが、表示しないデータとしては警察署と交番(派出所)が最も好ましい。
【0076】
したがって、窃盗犯は、逃走経路47上あるいは逃走経路の近くにある警察署や交番を液晶モニタ2で把握することができない。また、液晶モニタ2に表示された地図やその他のランドマークが正しいので、窃盗犯は、警察署や交番のランドマークが削除されていることには気づかない。
【0077】
その結果、逃走経路47上あるいは逃走経路47の近くにある警察署や交番から出動した警察官は、窃盗犯を簡単に取り押さえることができる。
【0078】
なお、この実施の形態1では、警察署および交番を含めた所定のランドマーク(たとえば、駅、ビルなど)を道路地図データから削除するとともにランドマークとして登録している。その他にも、たとえば、道路地図データから高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋などを削除し、これら削除した高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋などをランドマークとしてランドマークデータベース23に登録し、さらに、表示画面生成手段は、モードフラグ21の値が「0」である場合には、これらのランドマークの表示が削除された表示データを生成するようにしてもよい。これにより、窃盗犯は、液晶モニタ2に表示されている地図を参考にしても、主だった道路などが削除されてしまうため、代替経路を地図上で見つけることができず、効率よく逃走できなくなる。なお、この他にも、モードフラグ21の値が「0」である場合には、表示画面生成手段は、これらのランドマークの位置を道路地図データ上で実際とはずれた位置となるように、位置をずらして表示してもよい。
【0079】
また、他にもたとえば、道路地図データ上では行き止まりとなっている道路や、道路地図データ上では存在しないインターチェンジや幹線道路などをランドマークとして登録するとともに、表示画面生成手段は、モードフラグ21の値が「0」である場合にはこれらのランドマークが追加された表示データを生成するようにしてもよい。これにより、逃走犯は、実際には存在しないインターチェンジや抜け道を使用して逃走しようとするので、道に迷い、効率よく逃走できなくなる。
【0080】
さらに、他にもたとえば、地図データベース22とは別に、実際とは異なる道路地図データを記憶する別の地図データベースを設け、モードフラグ21の値が「0」である場合には、表示画面生成手段は、この実際とは異なる道路地図データを用いて表示データを生成するようにしてもよい。これにより、逃走犯は、迷い、効率よく逃走できなくなる。
【0081】
実施の形態2.
【0082】
図4は、本発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置の内蔵型の記録部材6に記録されているナビゲーションプログラム4およびナビゲーションデータ5を示すものである。
【0083】
実施の形態2に係るカーナビゲーション装置は、経路計算プログラム51が、実施の形態1に係るカーナビゲーション装置と異なる。これ以外のカーナビゲーション装置の構成は、実施の形態1のカーナビゲーション装置と同じなので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0084】
中央処理装置7が経路計算プログラム51を実行することでカーナビゲーション装置に実現される経路計算手段は、モードフラグ21の値が「1」である場合には、実施の形態1の経路計算手段と同様の処理を行う。
【0085】
モードフラグ21の値が「0」である場合には、経路計算手段は、以下の処理を行う。経路計算手段は、渋滞データ27と、警察署および交番の緯度経度とを参照して、走行経路を計算する。
【0086】
具体的には、経路計算手段は、たとえば、一旦、実施の形態1と同様の経路計算を行う。次に、経路計算手段は、その走行経路上の曲がり角に近い警察署あるいは交番をランドマークデータベース23から抽出し、この警察署あるいは交番の前あるいは近くを通るように、経路データ26を変更する。このとき、表示上には警察署や交番を含めないようするのが好ましいが、表示にそれらを含めるようにしてもよい。また、経路計算手段は、この経路の変更によって削除された経路に関する嘘の渋滞経路を、渋滞データ27に追加する。なお、たとえば盗難車を追い詰めるためなどに、経路計算手段は、これ以外の嘘の渋滞経路を、渋滞データ27に追加してもよい。
【0087】
図5にその変更の一例を示す。図5では、本来の経路計算では、直進した後に右折するだけで目的地に到達することができるが、直進途中で1本隣りの道路であって警察署の前を通過する道路に入ったあと、元の道路へ戻る二点鎖線で示される経路61へと変更されている。また、本来の直進路には、渋滞で無いのにも拘らず渋滞データ27に基づく渋滞区間用のマーキング62が割り当てられる。
【0088】
これにより、窃盗犯は、窃盗した自動車41に乗ったまま、地図には表示されていないが実際に存在する警察署63あるいは交番の前あるいは近くに誘導される。しかも、本来の経路には渋滞区間用のマーキング62が付加されているとともに、大筋では効率的に走行できる経路が経路データ26として表示されている。そのため、カーナビゲーション装置は、知らず知らずのうちに自動車41を警察署63や交番へ誘導していることを、窃盗犯に悟られてしまうことも無い。
【0089】
その結果、逃走経路47上あるいは逃走経路47の近くにある警察署や交番から出動した警察官は、自分の近くを移動している窃盗犯を簡単に取り押さえることができる。
【0090】
なお、この実施の形態2では、警察署63や交番の前あるいは近くに窃盗犯を誘導するように、経路データ26を変更している。この他にもたとえば、幹線道路、高速道路、橋などに窃盗犯を誘導するように、経路データ26および渋滞データ27を変更してもよい。このように、幹線道路、高速道路、橋などに誘導することで、窃盗犯が逃走経路47を変更し難くなる。
【0091】
また、この他にもたとえば、行き止まりや渋滞路などに窃盗犯を誘導するように、経路データ26および渋滞データ27を変更してもよい。
【0092】
実施の形態3.
【0093】
図6は、本発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の内蔵型の記録部材6に記録されているナビゲーションプログラム4およびナビゲーションデータ5を示すものである。
【0094】
実施の形態3に係るカーナビゲーション装置は、表示画面生成プログラム71が、実施の形態1に係るカーナビゲーション装置と異なる。これ以外のカーナビゲーション装置の構成は、実施の形態1のカーナビゲーション装置と同じなので、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0095】
中央処理装置7が表示画面生成プログラム71を実行することでカーナビゲーション装置に実現される表示画面生成手段は、モードフラグ21の値が「1」である場合には、実施の形態1の経路計算手段と同様の処理を行う。
【0096】
モードフラグ21の値が「0」である場合には、表示画面生成手段は、以下の処理を行う。表示画面生成手段は、まず、自車位置データ24の経緯が中心となる表示範囲の四隅の緯度経度を指定して地図データベース22から道路地図データを読み出す。
【0097】
また、表示画面生成手段は、渋滞データ27を参照して、この道路地図データにおいて渋滞区間となっている道路と略平行に走っている両側の道を所定の色、たとえば赤色でマーキングするとともに、渋滞区間となっている道路を通常の表示とする。表示画面生成手段は、経路データ26および目的地データ25を参照して、この道路地図データ中の経路および目的地を別の色でマーキングする。このとき、上記渋滞区間となっている道路が経路となるように経路データ26の表示を変更する。さらに、表示範囲内のランドマークを緯度経度に基づいてランドマークデータベース23から読出し、道路地図データに重ねることで表示データを生成する。このとき、表示画面生成手段は、表示制御ビットに基づいて、警察署および交番のランドマークの表示は削除する。
【0098】
そして、表示画面生成手段は、この表示データと自車位置マークとを重ねて、液晶モニタ2に表示させる。なお、渋滞区間の両側の平行路を渋滞表示させるのではなく、少なくとも一方、たとえば幹線側のみを渋滞表示させるようにしてもよい。
【0099】
以上のように、この実施の形態3では、渋滞データ27上で渋滞となっている道路と平行に走っている両側の道の少なくとも一方を、渋滞している道路として表示するとともに、渋滞データ27上で渋滞となっている道路を渋滞表示せず、且つ、経路として表示する。つまり、この実施の形態3では、渋滞路とそれ以外の道路の渋滞状態を逆に表示している。
【0100】
その結果、窃盗犯は、渋滞路に誘導され、前進も後退もすばやく行えなくなる。そのため、警察署や交番から出動した警察官は、窃盗犯を簡単に取り押さえることができる。
【0101】
なお、この実施の形態3では、液晶モニタ2には所定の場所を除いて殆ど正確な渋滞路が表示されるとともに、経路データ26は大筋では効率的に走行できる経路となっているので、窃盗犯に、渋滞路に誘導していることを悟られてしまうことも無い。
【0102】
以上の実施の形態1〜3は本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。たとえば、以上の実施の形態1〜3では、カーナビゲーション装置の動作状態を決定するためにモードフラグ21を記録させ、このモードフラグ21の値に応じて通常モードと盗難モードとの間で切り替えていたが、盗まれたことを検出し、その検出を保持できるセンサなどを設け、このセンサが保持している状態に応じて通常モードと盗難モードとの間で切り替えるようにしてもよい。なお、これらモードフラグ21やセンサは、モード保持部材となる。
【0103】
そして、このようにカーナビゲーション装置とは別のセンサにおいて、モードの情報を保持させている場合には、キースイッチ14からキーを抜いた状態ではカーナビゲーション装置を停止させるようにしても、その後の起動時においてカーナビゲーション装置は動作モードを判断することができる。
【0104】
上述の各実施の形態では、ナビゲーション装置を自動車に適用した場合を示したが、自転車、船、飛行機などのその他の乗物にも本発明のナビゲーション装置を適用することができる。
【0105】
また、上述の各実施の形態では、地図から削除されているランドマークを、ランドマークデータベース23として保存するようにしているが、全てのランドマーク付きの地図データと、所定のランドマークを削除した地図データの2種類または3種類以上の地図データを持たせるようにし、モードフラグ21などに対応して所定の1つの地図データを選択表示させるようにしてもよい。
【0106】
また、地図データベース22にはランドマークも付加したデータを保存するとともに、ランドマークデータベース23あるいはこれとは別のデータベースにランドマークを含むエリアに重ねて表示するパッチデータを記憶させ、モードフラグ21などに対応して所定のランドマークにパッチを重ねるとで、所定のランドマークが削除された表示としてもよい。
【0107】
【発明の効果】
本発明では、ナビゲーション装置に盗難モードが設られている。そのため、ナビゲーション装置に表示された情報に基づいて窃盗犯は、効率よく逃げることができない。その結果、本発明では、自動車の窃盗犯の逮捕率を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置を示す構成図である。
【図2】 図1中の内蔵型の記録部材に記録されているナビゲーションプログラムおよびナビゲーションデータを示すものである。
【図3】 図1に示すカーナビゲーション装置を用いた盗難車誘導システムの構成を示すシステム構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置の内蔵型の記録部材に記録されているナビゲーションプログラムおよびナビゲーションデータを示すものである。
【図5】 本発明の実施の形態2に係るナビゲーション装置による経路データおよび渋滞データの変更の例を説明するための説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係るナビゲーション装置の内蔵型の記録部材に記録されているナビゲーションプログラムおよびナビゲーションデータを示すものである。
【符号の説明】
2 液晶モニタ(表示部材)
7 中央処理装置(表示画面生成手段の一部、経路計算手段の一部、無線送受信手段の一部)
9 無線送受信器
21 モードフラグ(モード保持部材)
22 地図データベース
23 ランドマークデータベース
26 経路データ
27 渋滞データ
34,51 経路計算プログラム(経路計算手段の一部)
35,71 表示画面生成プログラム(表示画面生成手段の一部)
32 無線送受信プログラム(無線送受信手段の一部)
41 自動車
43 警備センタサーバ
44 無線基地局

Claims (13)

  1. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれた場合に、少なくとも警察関連施設が除かれた地図を表示部材に表示可能としたことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、
    少なくとも一部の警察関連施設の地図記号が含まれない地図データを記憶する地図データベースと、
    上記地図データから削除された警察関連施設をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、
    表示部材と、
    上記モード保持部材の値が通常モードである場合には、上記ランドマークデータベースに登録されている警察関連施設が上記地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる一方、上記モード保持部材の値が盗難モードである場合には、上記ランドマークデータベースに登録されている所定の警察関連施設が除かれた表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれた場合に、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋の中から選択された物の少なくとも1つが含まれない地図データを表示部材に表示可能としたことを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、
    警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋の中から選択された物の少なくとも1つが含まれない地図データを記憶する地図データベースと、上記地図データから削除された物をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、
    表示部材と、
    上記モード保持部材の値が通常モードである場合には、上記地図データから削除された物が上記地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる一方、上記モード保持部材の値が盗難モードである場合には、上記地図データから削除された物が除かれた表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれた場合に、警察関連施設の前あるいは近くを通るような経路を、通常の計算に基づいて得られた経路に代えて表示部材に表示可能としたことを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、
    地図データを記憶する地図データベースと、
    警察関連施設をランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、
    表示部材と、
    上記モード保持部材の値が通常モードである場合には、上記自車位置と上記目的地とに基づいて計算した経路データを生成する一方、上記モード保持部材の値が盗難モードである場合には、さらに、上記ランドマークデータベースに記憶されている上記警察関連施設の前あるいは近くを通るように上記経路データを変更する経路計算手段と、
    上記経路計算手段により計算された経路データが上記地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれた場合に、警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋、行き止まり、渋滞路の中から選択された物の少なくとも1つの前あるいは近くを通るような経路を、通常の計算に基づいて得られた経路に代えて表示部材に表示可能としたことを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、
    地図データを記憶する地図データベースと、
    警察関連施設、高速道路、インターチェンジ、幹線道路、橋、行き止まり、渋滞路の中から選択された物の少なくとも1つをランドマークとして記憶するランドマークデータベースと、
    表示部材と、
    上記モード保持部材の値が通常モードである場合には、上記自車位置と上記目的地とに基づいて計算した経路データを生成する一方、上記モード保持部材の値が盗難モードである場合には、さらに、上記選択された物あるいは上記選択された物の近くを通るように上記経路データを変更する経路計算手段と、
    上記経路計算手段により計算された経路データが上記地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  9. 渋滞データを備えるとともに、
    前記経路計算手段は、前記変更された経路を上記渋滞データに追加し、
    前記表示画面生成手段は、前記地図データに前記経路データおよび上記渋滞データを重ねた表示データを生成することを特徴とする請求項6または8記載のナビゲーション装置。
  10. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれた場合に、渋滞している道路が通常の計算に基づいて得られた推奨経路に組み込まれるとともに、表示部材の渋滞表示から上記組み込まれた渋滞道路が削除されることを特徴とするナビゲーション装置。
  11. 自動車その他の乗物に設置され、上記乗物の自車位置を検出するとともに、所定の目的地へのナビゲーションを行うナビゲーション装置において、
    上記乗物が盗まれたか否かに応じて値が変化するモード保持部材と、
    地図データを記憶する地図データベースと、
    渋滞している道路を記憶する渋滞データと、
    表示部材と、
    上記モード保持部材の値が通常モードである場合には、上記渋滞データおよびナビゲーションに係る経路が上記地図データに重ねられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる一方、上記モード保持部材の値が盗難モードである場合には、上記渋滞している道路と上記ナビゲーションに係る経路との一部が入替えられている表示データを生成するとともに、上記表示データを表示部材に表示させる表示画面生成手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  12. 通信データを送受信する無線送受信器と、
    前記乗物が盗まれた場合には、前記乗物の自車位置、目的地およびナビゲーションの経路の中の少なくとも1つを通信データとして上記無線送受信器から送信させる無線送受信手段と、を備えることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載のナビゲーション装置。
  13. 請求項12に係るナビゲーション装置と、
    上記ナビゲーション装置が無線送信する通信データを無線受信する無線基地局と、
    上記無線基地局を介して上記通信データを受信する警備センタサーバと、を備えることを特徴とする盗難車誘導システム。
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