JP3798567B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を貯蔵するための貯蔵庫に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記貯蔵庫の一例として冷蔵庫があげられる。この冷蔵庫には冷蔵室,野菜室,冷凍室を上段,中段,下段に形成し、上段の冷蔵室の扉の下端部に液晶表示器を装着した構成のものがある。この構成の場合、液晶表示器をしゃがんだり、腰を屈めた無理な姿勢で覗き込む必要があった。
【0003】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶表示器を楽な姿勢で簡単に覗くことができる貯蔵庫を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の貯蔵庫は、物品を貯蔵する貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体に設けられ上端面に上キャップが被せられ下端面に下キャップが被せられた扉と、前記上キャップに保持された液晶表示器と、前記上キャップに設けられ上面が開口する凹状の基板ケースおよび基板ケースの上面を覆うケースカバーと、前記基板ケースの外周部に設けられ前記ケースカバーに接触するリブとを備えたところに特徴を有している。
上記手段によれば、液晶表示器が上キャップに保持されているため、液晶表示器をしゃがんだり、腰を屈めることなく楽な姿勢で簡単に覗くことができる。しかも、液晶表示器が扉の上キャップに保持されているので、液晶表示器を保持する専用部材が不要になる。
さらに、水等が基板ケースおよびケースカバー間を通して基板ケース内に侵入することがリブによって防止される。
【0005】
請求項2記載の貯蔵庫は、前記上キャップのうち前記リブの形成範囲内に操作パネルが保持されているところに特徴を有している。
上記手段によれば、上キャップの上面に零れた水等がリブによって操作パネルの外側に排除されるので、操作パネルに水が掛り難くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。まず、図1の(a)において、冷蔵庫本体1は鋼板製の外箱および合成樹脂製の内箱(いずれも図示せず)を有するものであり、高さ寸法が1420mmに設定され、左右方向の幅寸法が599.9mmに設定されている。これら外箱および内箱は前面が開口する矩形箱状をなすものであり、内箱は外箱の内部に組込まれ、内箱と外箱との間には発泡ウレタン等の断熱材(図示せず)が充填されている。
【0010】
冷蔵庫本体1の内箱内には下から順に冷凍室,野菜室,冷蔵室(いずれも図示せず)が区画形成されている。これら冷凍室,野菜室,冷蔵室は貯蔵室に相当するものであり、物品を出入れするための開口部(図示せず)を前面に有している。尚、冷蔵庫本体1は貯蔵庫本体に相当するものである。
【0011】
冷蔵庫本体1の前端部には下から順に扉2,扉3,扉4が装着されている。このうち下段の扉2および中段の扉3は前後方向へスライド可能にされており、冷凍室の前面開口部および野菜室の前面開口部は扉2のスライド操作および扉3のスライド操作に基づいて開閉される。また、上段の扉4は右辺部を中心に回動可能にされたものであり、冷蔵室の前面開口部は扉4の回動操作に基づいて開閉される。以下、扉4について詳述する。
【0012】
扉本体5は、図1の(b)に示すように、鋼板製の前板6と合成樹脂製の後板7とを上下面が開口する筒状に組合わせたものであり、扉本体5内には発泡ウレタン等の断熱材8が注入されている。また、扉本体5の下端部には合成樹脂製の下キャップ9が被せられている。この下キャップ9は断面略コ字状をなすものであり、扉本体5の下面開口部は下キャップ9によって塞がれている。
【0013】
扉本体5の上端部には、図1の(a)に示すように、合成樹脂製の上キャップ10が被せられている。この上キャップ10は、図1の(b)に示すように、左右両端部が断面略コ字状をなすものであり、扉本体5の上面開口部は上キャップ10によって塞がれている。
【0014】
上キャップ10の左右方向中央部には、図2の(a)に示すように、基板ケース11が一体形成されている。この基板ケース11は下面が閉塞され且つ上面が開放された箱状をなすものであり、基板ケース11の上面には、図3に示すように、リブ12が一体形成され、リブ12は、図2の(b)に示すように、基板ケース11の上面開口部を周回するように囲っている。尚、図2の(a)の矢印はリブ12の左右方向の形成範囲を示している。
【0015】
上キャップ10の前面には弓状のパネル装着部13が形成されている。このパネル装着部13はリブ12の左右方向の形成範囲内に位置するものであり、図3に示すように、前面に開口部13aを有する凹状をなしている。このパネル装着部13の上端部には、図2の(a)に示すように、3個の係合孔14および4個の係合孔15が形成され、パネル装着部13の下端部には4個の係合孔16が形成されている。
【0016】
基板ケース11には、図4に示すように、合成樹脂製のケースカバー17が被せられており、基板ケース11の上面開口部はケースカバー17によって覆われている。このケースカバー17には凹部18が形成されており、基板ケース11のリブ12はケースカバー17の凹部18内に嵌合されている。尚、断熱材8は扉本体5に下キャップ9および上キャップ10を装着した後に扉本体5内に注入・充填されたものであり、ケースカバー17は断熱材8の注入後に組付けられている。
【0017】
ケースカバー17には断面略L字状をなす取付板19が一体形成されている。この取付板19の上端部には3個の爪部20(1個のみ図示する)が一体形成されており、各爪部20はパネル装着部13の係合孔14内に係合することに基づいてケースカバー17を基板ケース11に対して上下方向および左右方向に位置決めしている。
【0018】
上キャップ10には、図2の(b)に示すように、4個のボス部21が一体形成されており、ケースカバー17は上方からケースカバー17の後端部を通して各ボス部21内にねじ(図示せず)を締込むことに基づいて上キャップ10に固定されている。図4はケースカバー17がねじ止めされていない状態を示すものである。この状態ではケースカバー17の後端部と上キャップ10の上面との間に隙間が形成されているが、ケースカバー17を上キャップ10にねじ止めした状態ではケースカバー17の全域が上キャップ10の上面およびリブ12に密着する。
【0019】
パネル装着部13の上端部の各係合孔15内には、図3に示すように、操作パネル22のフック部23が係合され、パネル装着部13の下端部の各係合孔16内には操作パネル22の爪部24が係合されている。この操作パネル22は合成樹脂からなるものであり、フック部23の係合力および爪部24の係合力によってパネル装着部13内に嵌合された状態に保持されている。尚、各フック部23および各爪部24は操作パネル22に一体形成されたものである。
【0020】
ケースカバー17の取付板19には、図4に示すように、脚部25,柱部26,座部27が一体形成されている。これら脚部25,柱部26,座部27はケースカバー17の左右方向中央部に位置するものであり、脚部25および柱部26の先端部には爪部28および突部29が一体形成されている。
【0021】
基板ケース11内にはプリント配線基板30が収納されている。このプリント配線基板30には係合孔31および嵌合孔32が形成されており、プリント配線基板30は取付板19の爪部28が係合孔31内に係合し且つ取付板19の突部29が嵌合孔32内に嵌合することに基づいて取付板19に保持され、取付板19の座部27に接触することに基づいて前後方向に位置決めされている。
【0022】
パネル装着部13には、図2の(a)に示すように、左右両端部に位置して合計4個のキー挿入孔33が形成されている。また、プリント配線基板30には4個のスイッチ(図示せず)が電気的に接続されており、各スイッチの操作部はパネル装着部13のキー挿入孔33を貫通してパネル装着部13内に突出している。また、操作パネル22には、図1の(a)に示すように、各スイッチの前方に位置してキー34が一体形成されている。これら各キー34は弾性変形可能な薄膜状をなすものであり、各キー34が押圧操作されると、各スイッチの操作部がキー34を介して後方に押圧され、各スイッチがオンされる。
【0023】
ケースカバー17の柱部26には、図4に示すように、LCD保持部35が一体形成されている。このLCD保持部35は上方へ向うに従って後方へ傾斜する板状をなすものであり、LCD保持部35には導光板36が取付けられている。また、ケースカバー17の取付板19には導光板36の前方に位置して開口部37が形成されており、開口部37の内周面には液晶表示器38(LCD38)が嵌合されている。このLCD38はプリント配線基板30に電気的に接続されたものであり、図1の(a)に示すように、下面が1365mmの高さに位置し、上面が1385mm程度の高さに位置している。尚、LCD38は、図1の(a)に示すように、横長な長方形状をなすものである。
【0024】
プリント配線基板30には、図4に示すように、導光板36の上方に位置してエッジライト39が電気的に接続されている。このエッジライト39はLEDからなるものであり、エッジライト39が発光すると、導光板36を通してLCD38に光が照射され、LCD38が照明される。また、パネル装着部13および操作パネル22にはLCD38の前方に位置して孔状の窓部40および41が形成されている。これら窓部40および41は横長な長方形状をなすものであり、LCD38は窓部40および41を通して前方に露出している。
【0025】
冷蔵庫本体1内には制御装置(図示せず)が配設されている。この制御装置はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、プリント配線基板30の各スイッチからの出力信号に基づいて各キー34の操作内容を検出し、各キー34の操作内容に基づいて運転動作(冷気の生成動作等)を制御する。これと共に、LCD38に冷蔵室,野菜室,冷凍室の温度や各キー34の操作内容等の運転情報を表示する。
【0026】
上記実施例によれば、女性の平均身長が1580mm程度であることに着目し、LCD38を高さ1300〜1500mmの範囲内に配置した。このため、LCD38が女性の目線のやや下に位置するので、LCD38をしゃがんだり、腰を屈めることなく楽な姿勢で簡単に覗くことができる。しかも、操作パネル22をLCD38と同程度の高さに配置したので、操作パネル22のキー34をしゃがんだり、腰を屈めることなく楽な姿勢で簡単に操作できる。
【0027】
また、LCD38をケースカバー17を介して上キャップ10に保持した。この上キャップ10は高さ1300〜1500mmの範囲内に配置される傾向が高いので、LCD38を保持する専用部材を追加することなく、LCD38が高さ1300〜1500mmの範囲内に簡単に配置される。
【0028】
また、基板ケース11のリブ12をケースカバー17に接触させた。このため、上キャップ10の上面に零れた水等が基板ケース11とケースカバー17との間から基板ケース11内に侵入し難くなるので、基板ケース11内のプリント配線基板30,LCD38,エッジライト39,スイッチ等が濡れることが防止される。これと共に、バックライト39からの投射光が基板ケース11とケースカバー17との間から外部に漏れ難くなる。しかも、基板ケース11のリブ12をケースカバー17の凹部18内に嵌合した。このため、基板ケース11とケースカバー17との隙間が迷路状に屈曲するので、外部から基板ケース11内に水等が一層侵入し難くなる上、基板ケース11の内部から外部に光が一層漏れ難くなる。
【0029】
また、リブ12および18の左右方向の形成範囲内に操作パネル22を配置した。このため、上キャップ10の上面に零れた水等がリブ12および18によって操作パネル22の左右両外側部に排除されるので、操作パネル22に水等が掛り難くなる。従って、水等が操作パネル22とパネル装着部13との間から基板ケース11内に侵入し難くなるので、この点からも基板ケース11内のプリント配線基板30,LCD38,エッジライト39,スイッチ等が濡れ難くなる。
【0030】
また、ケースカバー17に取付板19を一体形成し、取付板19にLCD38およびプリント配線基板30を組付けた。このため、扉本体5内に下キャップ9および上キャップ10の装着状態で断熱材8を注入した後、ケースカバー17を上キャップ10に組付けるだけで、LCD38およびプリント配線基板30が定位置に配置されるので、製造作業性が向上する。これと共に、ケースカバー17に取付板19を別途組付ける場合に比べ、寸法のばらつきが少なくなる。このため、ケースカバー17と上キャップ10との間に隙間や段差等が生じ難くなるので、基板ケース11内に水が一層侵入し難くなる上、見栄えが向上する。
【0031】
尚、上記実施例においては、基板ケース11のリブ12の隅部を直線状あるいは円弧状に面取りしても良い。この場合、リブ12がケースカバー17の凹部18内に円滑に嵌合されるので、ケースカバー17の組付作業性が向上する。
また、上記実施例においては、上キャップ10にLCD38を保持したが、これに限定されるものではなく、例えばLCD38を専用部材によって高さ1300mm〜1500mmの範囲内に保持しても良い。
【0032】
また、上記実施例においては、上下端面に上キャップ10および下キャップ9が被せられた扉4を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば左右端面に左キャップおよび右キャップが被せられた構成の扉を用いても良い。この場合、LCD38を左キャップまたは右キャップによって高さ1300mm〜1500mmの範囲内に保持すると良い。
また、上記実施例においては、本発明を冷蔵庫に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばアイスボックス,冷凍庫等、要は物品が貯蔵されるものであれば良い。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の貯蔵庫は次の効果を奏する。
請求項1記載の手段によれば、液晶表示器を上キャップに保持したので、液晶表示器を保持する専用部材が不要になり、液晶表示器を楽な姿勢で簡単に覗くことができる。さらに、基板ケースのリブをケースカバーに接触させたので、基板ケースとケースカバーとの間から内部に水等が侵入し難くなる。
【0034】
請求項記載の手段によれば、リブの形成範囲内に操作パネルを配置した。このため、上キャップの上面に零れた水等がリブによって操作パネルの外側に排除されるので、操作パネルに水等が掛り難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図(aは全体構成を示す正面図、bはX−X線に沿う断面図)
【図2】(a)は上キャップを示す正面図、(b)は上キャップを示す上面図
【図3】扉の上端部を図2の(a)のX1 −X1 線に沿って示す断面図
【図4】扉の上端部を図2の(a)のX2 −X2 線に沿って示す断面図
【符号の説明】
1は冷蔵庫本体(貯蔵庫本体)、4は扉、9は下キャップ(キャップ)、10は上キャップ(キャップ)、11は基板ケース、12はリブ、17はケースカバー、22は操作パネル、38はLCD(液晶表示器)を示す。

Claims (2)

  1. 物品を貯蔵する貯蔵庫本体と、
    前記貯蔵庫本体に設けられ、上端面に上キャップが被せられ下端面に下キャップが被せられた扉と、
    前記上キャップに保持された液晶表示器と、
    前記上キャップに設けられ、上面が開口する凹状の基板ケースおよび基板ケースの上面を覆うケースカバーと、
    前記基板ケースの外周部に設けられ、前記ケースカバーに接触するリブと
    を備えたことを特徴とする貯蔵庫。
  2. 前記上キャップには、前記リブの形成範囲内に位置して操作パネルが保持されていることを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。
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