JP3798457B2 - 水力機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水車、ポンプあるいはポンプ水車等の水力機械に係り、特に分解・組立が容易な水力機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、水車やポンプ等の水力機械は、二床式構造の建屋やバレル式構造の建屋内に設置されている。図は、バレル式構造の建屋内に設置された従来の水力機械を示すもので、この水力機械は、図示しない上池から導水する鉄管に接続されたケーシング1とケーシング1の内周に配置されたステイベーン2aおよびステイベーン2aを上下に挟み込んで流路を形成するリングからなるステイリング2を備えている。
【0003】
ステイリング2には、上側フランジ2bと下側フランジ2cとが設けられているとともに、上カバー3には上カバーフランジ部3aが設けられており、上カバー3は、この上カバーフランジ部3aを上側フランジ2bにボルト締結することによりステイリング2に取付られている。
【0004】
一方、下カバー4には下カバーフランジ部4aが設けられており、下カバー4は、この下カバーフランジ部4aを前記下側フランジ2cにボルト締結することによりステイリング2に取り付けられている。
【0005】
前記ステイベーン2aの内側であって前記上カバー3と下カバー4との間の流路には、ガイドベーン5が円形翼列状に配置されており、このガイドベーン5の上スピンドル5aは、上カバー3に設けた上部軸受6および中間軸受7によって回転自在に支持され、またガイドベーン5の下スピンドル5bは、下カバー4に設けた下部軸受8によって回転自在に支持されている。そして、このガイドベーン5で流量調整された水はランナ9に流れ、ランナ9から流れた水は、上部吸出し管10を通って吸出し管ライナから放水路に排出されるようになっている。
【0006】
このランナ9は、水車主軸11の下端部に連結されており、ランナ9の回転トルクは、この水車主軸11を介し発電機に伝達されて発電されるようになっている。
【0007】
前記上カバー3には、ランナクラウン9a側の外周シールが形成されており、また上カバー3上には、ガイドベーンアーム12,ガイドベーンリング13およびガイドリング14がそれぞれ設置されている。
【0008】
また、前記ステイリング2の上部には、水車のピットを形成する下部ピットライナ15および上部ピットライナ16が設置されており、これら両ピットライナ15,16には、図に示すように、コンクリートで固められた水車バレル17が設けられている。そして、この水車バレル17により、下部ピットライナ15に負荷される発電機静止部重量、回転部重量および運転時の水スラスト荷重等を十分支持できるようになっている。水車室19は、この水車バレル17の大きさと、水車室19に設置される補機類のメンテナンススペースを考慮して、その大きさが決定されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成を有する水力機械において、特に大容量ポンプ水車の発電機において、発電機下部ベアリングブラケットには、スラスト軸受と下部ガイド軸受とが設けられているが、スラスト荷重が加わっても変形しないように剛性を高めるため、直径を極力小さくする必要がある。そして、発電機下部ベアリングブラケットの直径を小さくするためには、下部ベアリングブラケットが取付けられる上部ピットライナ16の内径を小さくしてなければならない。
【0010】
そこで従来は、水力機械の大型構造物でかつ保守のために分解を必要とする上カバー3を4分割構造とするとともに、上部ピットライナ16の内径を、これら各分割片を上方に吊上げることができる必要最小限の寸法に決めている。このため、上部ピットライナ16の内径は、下部ピットライナ15の内径よりも小径となっている。
【0011】
従来の上カバー3は前述のように4分割構造であるため、上カバー3の組立は、ガイドベーン5の上で各1/4片を複雑な手順を踏んで組合わせ、さらに合わせ目をボルトで締付けて一体の上カバー3とし、これをガイドベーン5の上スピンドル5aに装着しなければならない。
【0012】
ところで、上カバー3の組立は、重量物を上方からクレーンで狭い上部ピットライナ16を通して吊降ろし、ガイドベーン5上の高い位置でかつ狭いピット内で行なわなければならないため、熟練した技能者が数日をかけて慎重に作業を行なわなければならない。
【0013】
水力機械の現地組立では、静止部品のセンタリングを行なうために、まず上カバー3を仮組立してセンタリング作業を実施し、終了後上カバー3を分解して吊上げる、そしてその後、ランナ9と水車主軸11とを投入してから上カバー3を再度組立し、水力機械を現地に据付けるようにしている。
【0014】
そのため、上カバー3の組立、分解、再組立と現地作業工程が約2週間程度必要となるが、近年現地据付工事においては、工程を短縮し早期電力供給量アップの要求される傾向のなかで、上カバー3の組立作業の短縮は大きな課題となっている。
【0015】
また、製作する上においても、4分割にしたことにより製作日数が一体型に比較して1.5倍程度長くなるとともに、コストも割高となり、また構造強度面でも不利になる。
【0016】
また、水車バレル17の外径寸法は、下部ピットライナ15の内径に対して発電機の静止部品の重量と回転部重量および水力機械の運転中に生じる水スラスト荷重の合計の荷重に耐えるコンクリートの必要厚みが加算された寸法となる。また、下部ピットライナ15の内径は、上カバー取付ボルトを締付ける工具の作業スペースを確保する必要から、その分が上カバー3の外径よりも大きくなる、したがって、水車バレルの外径寸法が大きくなり、水車室フロアの補機類のメンテナンススペースが充分取れなかったり、場合によってはフロアを大きくすることにもなり、建設費の増大にもつながる要因となる。
【0017】
また、下部ピットライナ15の高さは、前述のように上カバー3の分解組立をカイドベーン5の上に仮置きして行なう必要から、ガイドベーン5の上に上カバー3の分割片がおける高さ方向のスペースが必要となり、そのスペースを確保する寸法が下部ピットライナ15の高さとなる。そして、発電機の据付位置は、下部ピットライナ15の高さが基準となって決まるので、発電機の高さを低くして建屋の高さを低くしたくても、上カバー3の組立方法が変わらない限り低くできず、建設工期およびコストの低減を図ることができない。
【0018】
また、発電機の据付位置が高いので、水車主軸11や発電機軸の軸長が長くなって危険速度が低くなるため、軸径を太くしたりして剛性を高める必要がある。
【0019】
また、水力機械において、ランナ9およびガイドベーン5は、運転によってキャビテーションによる壊食や土砂摩耗により補修を必要とするが、補修のためランナ9またはガイドベーン5を搬出する場合、発電機を分解して上側に吊上げる必要がある。このため、発電機を分解し、かつ上カバー3の上に取付けられている部品一式も分解する必要があり、補修の工期を大幅に長くしている。特に最近では、水力機械の大容量化、小型化に共なって、キャビテーションや土砂摩耗により補修間隔が短くなり、稼動効率向上の点からも補修工期の短縮が要求されている。
【0020】
そこで、本発明の目的は、ガイドベーンを下カバー側から分解、組立てることができる水力機械を提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、上カバーを一体構造にしてそのまま吊降ろして組立でき、現地据付工程を大幅に短縮できるとともに、製造メーカーでの製作期間も短縮することができる水力機械を提供することにある。
【0022】
さらに本発明の他の目的は、発電機を分解、搬出することなく水力機械の部品を分解して搬出することができる水力機械を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、ステイベーンを有するステイリングと、ステイリングの内周側に配設された上カバーおよび下カバーと、これら両カバー間の流路に配置されるガイドベーンと、ガイドベーンで流量調整された水との間でエネルギの授受を行なうランナと、ランナとともに回転する軸とを備え、バレル式の建屋内に配置された水力機械において、導水官に接続されるケーシングと一体をなして建屋側に一緒に埋設されるステイリングと下カバーの間にガイドベーンを配置し、前記ガイドベーンにはガイドベーンアームと連結される上スピンドルと、下カバーに支持される下スピンドルを設け、前記ステイリングに、上スピンドルを支持する軸受を設けるとともに、前記下カバーに、下スピンドルを支持する軸受を設け、前記上カバーは、その取付ボトルのピッチサークルがガイドベーンピッチより内側にあり、かつステイリングにボルト締結により一体に連結されるとともに、前記取付ボルトのピッチサークルおよび前記ガイドベーンピッチのいずれも前記バレル式の建屋の下部ピットライナ内径より内周側にあることを特徴とする。そして、ガイドベーンの上スピンドルをステイリングで支持することにより、ガイドベーンの分解を下カバー側から行なうことが可能となり、上カバーの分解、組立に影響を与えることがなくなる。
【0026】
本発明はまた、上カバーをランナ背圧室を形成する底板と、ガイドリングおよび軸受台を支える上側リングと、底板と上側リングとを連結するテーパー筒状の側板とから構成し、ガイドベーンアームはステイリングの上スピンドル用軸受上に設置するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、上カバーの小型化、簡素化が可能となるとともに、上カバーの剛性を向上させることが可能となり、底板にかかる水圧による荷重、上側リングにかかる軸受からのラジアル荷重、あるいはガイドリングを介しガイドベーンサーボモータからかかる操作荷重等が作用しても、変形量が極めて少なく信頼性の高い上カバーが得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0030】
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係る水力機械を示すもので、この水力機械は、バレル式の建屋内に設置されており、図示しない上池から導水する鉄管に接続されたうず巻状のケーシング21と、このケーシング21の内周に配置され、ステイベーン22aを上下に挟み込んで流路を形成するステイリング22とを備えている。そして、このステイリング22の内側には、上カバー23および下カバー24が上下に対向して配置され、これらはステイリング22にボルト締結により一体に連結されるようになっており、前記ステイベーン22aの内側であって両カバー23,24間の流路には、ガイドベーン25が配置されるようになっている。
【0031】
このガイドベーン25の上スピンドル25aは、図1および図2に示すように、前記ステイリング22に設けた上部軸受26および中間軸受27によって回転自在に支持されており、またガイドベーン25の下スピンドル25bは、下カバー24に設けた下部軸受28によって回転自在に支持されている。そしてこれによりガイドベーン25は、後述する上部吸出し管30および下カバー24を分解した後、下側から取外し、組立ができるようになり、上カバー23の分解、組立に影響しないようになっている。
【0032】
前記ガイドベーン25で流量調整された水は、図1および図2に示すように、ランナ29に流れるとともに、ランナ29から流れた水は、下カバー24の下に分解、組立可能に接続された上部吸出し管30を通り、さらに吸出し管ライナ18から放水路に排出されるようになっている。
【0033】
前記ランナ29は、図1および図2に示すように、水車主軸31の下端部に連結されており、ランナ29の回転トルクは、この水車主軸31を介し発電機に伝達されて発電がなされるようになっている。そしてこのランナ29のランナクラウン29aの外周部は、前記ステイリング22の内周部に対向しており、このステイリング22の内周部によりランナクラウン29a側の外周シールが形成されている。このランナ29は、下カバー24を分解することにより下側にも、また上カバー23を分解することにより上側にも、分解組立が可能な構造となっている。
【0034】
前記上カバー23は、図1に示すように、ランナ背圧室を形成する底板23aと、ガイドリング34および軸受台38を支える上側リング23bと、前記底板23aと上側リング23bとを連結するテーパ筒状の側板23cとから一体構造品として構成されており、その取付ボルトのピッチサークルは、ガイドベーン25のピッチサークルよりも内側に設定されている。そしてこれにより、後述する下部ピットライナ35の内径を、ガイドベーンアーム32の近傍まで小さくできるようになっている。
【0035】
前記ガイドベーンアーム32は、図1に示すように、ステイリング22上端の上部軸受26上に取付けられており、このガイドベーンアーム32は、ガイドベーンリング23を介してガイドリング34に連結されている。
【0036】
前記ステイリング22の上部には、水車のピットを形成する下部ピットライナ35および上部ピットライナ36が設置されており、これら両ピットライナ35,36の外周側には、コンクリートで固められた水車バレル37が設けられている。そして、この水車バレル37により、下部ピットライナ35に負荷される発電機静止部重量、回転部重量および運転時の水スラスト荷重等を充分支持できるようになっている。
【0037】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0038】
ランナ29のキャビテーションによる壊食や土砂による摩耗等を修理する場合には、図3に示すように、まず上部吸出し管30を分解するととも、下カバー24を分解し、これらをドラフト監査路を通して外部に搬出する。
【0039】
次いで、吸出し管ライナ18上にランナ点検架台39を設置し、その後、カップリングボルトを外してランナ29を水車軸31から取外し、このランナ29をランナ点検架台39上に吊降ろす。ランナ29は、この状態で修理が行なわれる。
【0040】
図4(a)、(b)は従来構造の分割型の上カバー3を用いた水力機械と、本発明の一体型の上カバー23を用いた水力機械との高さ方向の寸法を比較したものである。
【0041】
図4(a)に示す従来の水力機械は、ガイドベーン5の上で上カバー3を組立てる必要があるため、作業スペース40が必要となり、この作業スペース40を考慮して下部ピットライナ15の高さが決定される。また、これに発電機下部ブラケットの基礎に必要なコンクリートの厚み分が加算されて、下部ブラケット据付面41が決定される。そして、この下部ブラケット据付面41から発電機フロア底面42が決定される。
【0042】
これに対して、図4(b)に示す本発明の水力機械は、上カバー23を小型、一体構造として、そのまま上部ピットライナ36を通して吊上げられるようにしているので、ガイドベーン25上に組立スペースが必要なく、下部ピットライナ35の高さを低くすることができる。その結果、発電機の下部ブラケット据付面41および発電機フロア底面42も低くでき、水力発電所の連設コストを低く抑えることができる。
【0043】
しかして、ステイリング22にガイドベーン25の上スピンドル25a用の上部軸受26および中間軸受27を設けるようにしているので、下カバー24および上部吸出し管30を分解することにより、ガイドベーン25を下側に取出して修理することができる。またランナ29も、下側に取出してドラフト監査路内で修理できるので、これらの修理の際に発電機を分解する必要がない。
【0044】
また、上カバー23は、その取付ボルトのピッチサークルがガイドベーン25のピッチサークルより内側にあるので、上カバー23を小型にして、一体構造でもそのまま上部ピットライナ36を通して吊上げることができる。このため、現地据付工程を大幅に短縮できるとともに、製造メーカーでの製作期間も短縮できる。また、上カバー23の外径を小さくしたことにより、上カバー23の下部にかかる水圧がランナ外周シールの内側となり、圧力を低下させることができるとともに、上カバー23の水圧による撓み量を減少させることができる。
【0045】
なお、上カバー23の小型化により、ステイリング22の内径も小さくなって水圧力を多く受けることになるが、ステイリング22は外周側がコンクリートに埋設されて強固に固定されているので、水圧による変形は、実用上ほとんど問題にならない。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、導水官に接続されるケーシングと一体をなして建屋側に埋設されるステイリングと下カバーの間にガイドベーンを配置し、前記ガイドベーンにはガイドベーンアームと連結される上スピンドルと、下カバーに支持される下スピンドルを設け、前記ステイリングに、上スピンドルを支持する軸受を設けるとともに、前記下カバーに、下スピンドルを支持する軸受を設け、前記上カバーは、その取付ボトルのピッチサークルがガイドベーンピッチより内側にあり、かつステイリングにボルト締結により一体に連結されるとともに、前記取付ボルトのピッチサークルおよび前記ガイドベーンピッチのいずれも前記バレル式の建屋の下部ピットライナ内径より内周側にあることので、ガイドベーンの分解を下カバー側から行なうことができ、上カバーの分解、組立に影響を与えることがないとともに、上カバーを一体かして現地据付工程の短縮および上カバー製作期間の短縮を図ることができる等の効果が得られる。
【0060】
本発明はまた、上カバーをランナ背圧室を形成する底板と、ガイドリングおよび軸受台を支える上側リングと、底板と上側リングとを連結するテーパ筒状の側板とから構成し、ガイドベーンアームを、ステイリングの上スピンドル用軸受上に設置するようにしているので、上カバーを小型化、簡素化することができるとともに、上カバーの剛性を高めることができ、底板に係る水圧による荷重、上側リングにかかる軸受からのラジアル荷重、あるいはガイドリングを介しガイドベーンサーボモータからかかる操作荷重等が作用しても、変形量が極めて少なく信頼性の高い上カバーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による水力機械の要部を示す縦断面図。
【図2】 図1と同様の主要部を示す縦断面図。
【図3】 ランナの修理時の状態を示す図2相当図。
【図4】 (a)は分割構造の上カバーを用いた、従来の水力機械の構成図、(b)は一体構造の上カバーを用いた本発明の水力機械の構成図。
【図5】 従来の水力機械の要部を示す断面図。
【図6】 同水力機械の平面図。
【符号の説明】
2,22 ステイリング
2a,22a ステイベーン
3,23 上カバー
4,24 下カバー
5,25 ガイドベーン
5a,25a 上スピンドル
5b,25b 下スピンドル
6,26 上部軸受
7,27 中間軸受
8,28 下部軸受
9,29 ランナ
9a,29a ランナクラウン
10,30 上部吸出し管
11,31 水車主軸
12,32 ガイドベーンアーム
13,33 ガイドベーンリング
14,34 ガイドリング
15,35 下部ピットライナ
16,36 上部ピットライナ
17,37 水車バレル
18 吸出し管ライナ
23a 底板
23b 上側リング
23c 側板
38 軸受台

Claims (2)

  1. ステイベーンを有するステイリングと、ステイリングの内周側に配設された上カバーおよび下カバーと、これら両カバー間の流路に配置されるガイドベーンと、ガイドベーンで流量調整された水との間でエネルギの授受を行なうランナと、ランナとともに回転する軸とを備え、バレル式の建屋内に配置された水力機械において、
    導水官に接続されるケーシングと一体をなして一緒に建屋側に埋設されるステイリングと下カバーの間にガイドベーンを配置し、前記ガイドベーンにはガイドベーンアームと連結される上スピンドルと、下カバーに支持される下スピンドルを設け、前記ステイリングに、上スピンドルを支持する軸受を設けるとともに、前記下カバーに、下スピンドルを支持する軸受を設け、
    前記上カバーは、その取付ボトルのピッチサークルがガイドベーンピッチより内側にあり、かつステイリングにボルト締結により一体に連結されるとともに、
    前記取付ボルトのピッチサークルおよび前記ガイドベーンピッチのいずれも前記バレル式の建屋の下部ピットライナ内径より内周側にあることを特徴とする水力機械。
  2. 上カバーは、ランナ背圧室を形成する底板と、ガイドリングおよび軸受台を支える上側リングと、底板と上側リングとを連結するテーパ筒状の側板とを備え、ガイドベーンアームは、ステイリングの上スピンドル用軸受上に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の水力機械。
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