JP3798426B2 - 自己免疫疾患の治療におけるil−12およびil−12アンタゴニストの使用 - Google Patents

自己免疫疾患の治療におけるil−12およびil−12アンタゴニストの使用 Download PDF

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Description

発明の背景
ガンマインターフェロン(IFN−γ)および腫瘍壊死因子−アルファ(TNF−α)は、多くの事故免疫症状の発症、悪化および/または再発に関与している。例えば、IFN−γおよびTHF−αはともに、多発性硬化症[コフロン(Choflon)ら、ヨーロピアン・サイトカイン・ネットワーク(Eur.Cytokine Netw.)第3巻(6)、1992年、523〜531頁;シュタインマン(Steinman)、サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)、9月号、107〜114頁;ホフマン(Hofman)ら、ジャーナル・オブ・イクスペリメンタル・メディシン(J.Exp.Med.)、第170巻、1989年、607〜612頁;パニッチ(Panitch)ら、ニューロロジー(Neurology)、第37巻、1987年、1097〜1102頁]およびI型糖尿病(インスリン依存性糖尿病、IDDM)[カスタノ(Castano)ら、マニュアル・レビュー・オブ・イムノロジー(Annu.Rev.Immunol.)、第8巻、1990年、647〜679頁;キャンベル(Campbell)ら、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲイション(J.Clin.Invest.)、第87巻、1991年、739〜742頁]の経過に関連している。TNF−αはリューマチ性関節炎の発症を促進することが見いだされており[フェルドマン(Feldman)ら、プログレス・イン・グロウス・ファクター・リサーチ(Progress in Growth Factor Reaearch)、第4巻、1992年、247〜255頁]、TFN−γの投与は関節炎の対象における改善に関連している[ベイズ(Veys)ら、ジャーナル・オブ・リューマトロジー(J.Rheumatology)、第15巻(4)、1988年、570〜574頁]。全身性紅斑性狼傷(SLE)[フナウチ(Funauchi)ら、トーホク・ジャーナル・オブ・イクスペリメンタル・メディシン(Tohoku J.Exp.Med.)、第164巻、1991年、259〜267頁;バンクハースト(Bankhurst)、ジャーナル・オブ・リューマトロジー、第14巻(補13)、1987年、275〜278頁]、自己免疫甲状腺炎[タング(Tang)ら、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イムノロジー(Eur.J.Immunol.)、第23巻、1993年、275〜278頁]、および自己免疫性炎症性眼疾(例えば、自己免疫性ブドウ膜網膜炎)[チャーテリス(Charteris)ら、イムノロジー(Immunology)、第75巻、1992年、463〜467頁]に関連した自己免疫疾患プロセスにおけるIFN−γの関与が研究により示されている。自己免疫性肺炎の発症[デグチ(Deguchi)ら、クリニカル・イクスペリメンタル・イムノロジー(Clin.Exp.Immunol.)、第85巻、1991年、392〜395頁]およびおよびギラン−バレ症候群[バロン(Baron)ら、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・ユーエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、第90巻、1993年、4414〜4418頁]もTNF−α活性に関連している。
インターロイキン−12(IL−12)は、PCT/US91/06332に示されたように、本来は、T細胞および天然キラー細胞からINF−γを誘導する因子として固定されたヘテロ二量体サイトカインである。PCT/US91/06332ではIL−12が天然キラー細胞刺激因子またはNKSFと呼ばれている。1991年6月26日公開のEP433827には、IL−12が細胞障害性リンパ球成熟因子(CLMF)として開示されている。さらに、よく知られた天然キラー細胞の細胞障害活性アクチベーターであるIFN−αおよびIL−2で得られるレベルと比肩しうるレベルで標的細胞を溶解する能力を増大せることにより、IL−12はインビトロにおいて天然キラー細胞を刺激する。同定されているIL−12のさらなるインビトロ活性は、TNF−αの誘導;T細胞増殖の補助刺激因子としての誘導;IL−2により誘導される天然キラー芽細胞の増殖の抑制;IL−2により誘導されるT細胞受容体−γδ−陽性細胞の増殖の抑制;前駆細胞からのT細胞の分化抑制;Th1増殖促進(Th2増殖ではない);T細胞の細胞障害活性の増強;細胞障害性リンパ球の発生促進;天然キラーおよび天然キラー芽細胞の細胞障害性活性の増強;IL−2で治療された患者の末梢血単核細胞におけるエクスビボでの天然キラー活性の増強;天然キラー細胞への分子付着の誘導;天然キラー芽細胞におけるパーフォリンおよびグランザイムBのmRNAの誘導;天然キラー細胞上のIL−2受容体サブユニット(p55、p75)の誘導;IFN−γ依存的機構および独立機構によるIgE合成の抑制;胎児胸腺器官培養物におけるT細胞発生の転調;および骨髄性およびB細胞の前駆細胞の増殖を促進するキットリガンド(kit ligand)との相乗作用を包含する。IL−12の既知インビボ活性は、IFN−γの誘導;脾臓、肝臓、肺ならびに腹腔内の天然キラー細胞活性の増強;アロ特異的細胞障害性リンパ球の発生促進;マウス・脾臓における髄質外造血の誘導:骨髄における造血の可逆的抑制;マウスにおける貧血、リンパ球減少症ならびに好中球減少症の可逆的誘導;抗IgDにより誘導されるIgE、IgG1ならびにIL−4のに発現抑制;トキソプラズマ・ゴンジイ(Toxoplasma gondii)処理されたSCIDマウスの生存率の上昇;クリプトコッカス・モデル(cryptococcoses model)での生体負荷の軽減;腫瘍増殖抑制;および腫瘍細胞に対する免疫性促進を包含する。さらにIL−12は、敗血症ショックのシュワルツマン反応モデルにおいてインビボ誘導される。
IL−12はIFN−γおよびTNF−αの産生を誘導することができるが、IFN−γおよびTNF−αのレベルにより影響される自己免疫疾患とIL−12のインビボでのレベルとの関係は確認されていない。さらにそのうえ、IFN−γまたはTNF−αに関連した自己免疫疾患に対する、IL−12または内在性IL−12のアンタゴニスト(IL−12抗体のごとき)の投与効果も試験されていない。
発明の概要
本発明は、自己免疫症状または疾患の治療(例えば、治癒、改善、遅延もしくは発症の予防、再発もしくはぶり返しの予防)方法を提供する。好ましい具体例において、症状は、TNF−αまたはIFN−γからなる群より選択されるサイトカインのレベルの増大により促進されるものである。かかる症状は、多発性硬化症、全身性紅斑性狼傷、リューマチ性関節炎、自己免疫性肺炎、ギラン−バレ症候群、自己免疫性甲状腺炎、インスリン依存性糖尿病および自己免疫性炎症性眼疾を包含するが、これらに限らない。多発性硬化症およびインスリン依存性糖尿病が、本明細書記載の本発明により治療するための特に好ましい症状である。
特定の具体例において、本発明治療方法は、治療上有効量のIL−12アンタゴニスト、好ましくは、IL−12と免疫反応する抗体または他の種を哺乳動物対象に投与することからなる。特定の好ましい具体例において、約0.05ないし約25mg/kg、好ましくは、約0.2ないし約2mg/kgの用量でIL−12アンタゴニストを投与する。アンタゴニストを医薬上許容される担体と混合して投与することもできる。
他の具体例において、本発明方法は、治療上有効量のIL−12を哺乳動物対象に投与することからなる。特定の具体例において、約0.001ないし約1000μg/kg、好ましくは、約0.01ないし約100μg/kgの用量でIL−12を投与してもよい。IL−12を医薬上許容される担体と混合して投与することもできる。
【図面の簡単な説明】
図1は、PLPおよびrmIL−12でインビトロ刺激されたリンパ節および脾臓細胞を用いる実験的アレルギー性脳髄膜炎(EAE)の養子転移(adoptive transfer)に関するデータのグラフである。材料および方法に記載のごとく、PLPで免疫され、抗原のみ(白丸)または抗原および20mg/mlのrmIL−12(黒丸)で刺激されたマウスから10日後に脾臓およびリンパ節を集めた。30x106個の細胞を用いて疾病を転移させた。結果を、(a)リンパ節(n=7)および(b)脾臓細胞(n=5)についての平均スコアとして表す。データは少なくとも2つの別個の実験のものを表す。実施例1参照。
図2は、PLPおよびIL−12でインビトロ刺激されたLNCからのIFN−γおよびTNF−α産生に関するデータのグラフである。PLPで免疫されたマウス由来のLNC(2.5x106個/ml)を、30x106個の細胞を用いる細胞転移の96時間前に、PLPのみ、PLPおよびrmIL−12(20ng/ml)、あるいはPLP、rmIL−12および抗IFN−γ(5μg/ml)とともに培養した。(a)プールされた培養物上清中の、ELISAにより測定されたIFN−γおよびTNF−α。(b)刺激されたリンパ節細胞の転移後の平均疾病スコア。PLPのみ、およびPLP+IL−12についてはn=3、PLP+IL−12+抗−IFN−γについてはn=4。実施例1参照。
図3は、PLPで刺激されたLNCを用いるEAEの養子転移に対するIL−12のインビボ投与の効果に関するデータのグラフである。PLPで免疫されたマウス由来のLNCを、材料および方法に記載されたように抗原とともに培養し、無処理のマウスに転移させた。rmIL−12(0.3μg/マウス)を、細胞転移から0、1および2日目に投与し(黒丸)、マウスを疾病の徴候についてモニターした。対照マウスには同体積のセイラインを与えた(白丸)。(a)30x106個のLNC細胞の転移後の平均臨床スコア(n=5)。(b)10x106個のLNC細胞の転移後の平均臨床スコア(n=4)。実施例1参照。
図4では、PLPで刺激されたLNCを用いるEAEの養子転移に対する抗IL−12抗体のインビボ投与の効果に関するデータのグラフを示す。材料および方法に記載のごとくPLPで免疫されたマウス由来のLNCを抗原とともに培養し、30x106個の細胞を無処理マウスに転移させた。抗IL−12抗体(ヒツジ・抗マウスポリクローナル抗体、200μg/マウス)を、細胞転移の日に開始する腹腔内注射により投与した(黒丸)。対照マウスには等量のヒツジ・IgGを与えた(白丸)。(a)αIL−12抗体投与後の0ないし6日目までの隔日の平均臨床スコア。(b)αIL−12抗体投与後の0ないし12日目までの隔日の平均臨床スコア(n=5〜7)。実施例1参照。
図5および6は、IL−12投与によるNODマウスにおける疾病発生率に関するデータのグラフを示す。
詳細な説明
本発明は、自己免疫疾患の治療方法を提供する。「自己免疫疾患」は、対象自身の免疫系が対象の細胞または組織に対して反応し、その細胞または組織にダメージを生じる症状である。かかるサイトカインの血清または組織レベルの増加がかかる自己免疫症状の発症、再発、あるいは発症促進を行う場合、特定の自己免疫症状は「サイトカインのレベルの上昇により促進される」。IFN−γおよび/またはTNF−αのレベルの上昇により促進される自己免疫症状は、多発性硬化症、全身性紅斑性狼傷、リューマチ性関節炎、自己免疫性肺炎、ギラン−バレ症候群、自己免疫性甲状腺炎、インスリン依存性糖尿病および自己免疫性炎症性眼疾を包含するが、これらに限らない。
「IL−12アンタゴニスト」は、(1)IL−12に結合する種またはその生物学的に活性のあるフラグメント、および(2)受容体へのIL−12の結合を妨害する種または他の結合蛋白を包含する。IL−12に結合するアンタゴニストは、抗体(モノ−またはポリクローナル)およびそのフラグメント(Fabフラグメントを包含する)、キメラ抗体ならびにそのフラグメント、レクチン、IL−12受容体もしくはそのフラグメント、反応性ペプチドもしくはそのフラグメント、およびIL−12受容体の生物学的活性を模倣するように設計された有機小型分子を包含するが、これらに限らない。IL−12の結合を妨害するアンタゴニストは、化学的もしくは遺伝学的に修飾されたIL−12のペプチド、IL−12のサブユニットならびにそのフラグメント、IL−12サブユニットのホモポリマーならびにそのフラグメント、およびIL−12受容体の生物学的活性を模倣するように設計された有機小型分子を包含するが、これらに限らない。好ましくは、IL−12の結合を妨害するアンタゴニストは、IFN−γまたはTNF−αを誘導する受容体へのIL−12の結合を妨害し、IL−12が受容体に結合した場合と同レベルのかかる因子を誘導しない。
当業者によく知られた方法によりIL−12アンタゴニストを製造することができる。例えば、既知方法により抗体産生ハイブリドーマを得ることによりモノクローナルIL−12抗体を製造することができる(例えば、ゴディング(Goding)、1983年、モノクローナル・アンチボディーズ:プリンシプルズ・アンド・プラクティス(Monoclonal antibodies:pinciples and practices)、アカデミック・プレス・インコーポレイテッド、ニューヨーク;ヨコハマ(Yokohama)、1992年、カレント・プロトコールズ・イン・イミュノロジー.ユニット2.5(Current Protocoles in Immunology.Unit2.5)中、「プロダクション・オブ・モノクローナル・アンチボディーズ(Production of Monoclonal Antibodies)」、グリーン・パブリッシング・アソシエイションおよびジョン・ウィリー・アンド・サンズ)。既知方法により、IL−12またはそのフラグメントを哺乳動物対象に接種することによりIL−12に対するポリクローナル血清および抗体を製造することができる。チッゾナイト(Chizzonite)ら、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.)、第148巻、1992年、3117頁には、IL−12受容体の同定および単離が記載されている。既知方法により、所望抗体の開裂および収集によって、抗体、受容体または他の反応性ペプチドのフラグメントを対応する抗体から製造することができる(例えば、ゴディング、上記;アンドリュー(Andrew)ら、1992年、カレント・プロトコールズ・イン・イミュノロジー.ユニット2.8中、「フラグメンテイション・オブ・イムノグロブリンズ(Fragmentation of Immunoglobulins)」、グリーン・パブリッシング・アソシエイションおよびジョン・ウィリー・アンド・サンズ参照)。既知方法によりキメラ抗体を製造してもよい。
IL−12を用いる本発明方法においては、所望の自己免疫症状の治療をすることができるかぎり、いかなる形態のIL−12を用いてもよい。例えば、IL−12が、35kDサブユニットにジスルフィド結合した40kDサブユニットからなっていてもよい。IL−12がヘテロ二量体である場合、40kDサブユニットはPCT/US91/06332に示されたヒトIL−12の40kDサブユニットに対して実質的相同性を有し、同じPCT出願に示されたヒト・IL−12の35kDサブユニットに対して実質的相同性を有する35kDサブユニットにジススフィド結合している。「実質的相同性」は、アミノ酸レベルで75%以上の相同性を意味するが、哺乳動物対象における所望の自己免疫症状を治療する能力を保持していることを意味する。本発明に用いてもよいもう1つの形態のIL−12は、哺乳動物対象における所望の自己免疫症状を治療する能力のあるIL−12サブユニットである。かかるIL−12の40kDサブユニットは、PCT/US91/06332に開示されたヒト・IL−12の40kDサブユニットに対して実質的相同性を有し、かかるIL−12の35kDサブユニットはかかるPCT出願に開示されたヒト・IL−12の35Dkサブユニットに対して実質的相同性を有する。IL−12の生物学的活性を保持しているIL−12サブユニットのフラグメントも、本発明による哺乳動物対象における自己免疫症状の治療に有用である。
本発明での使用に関し、適当な形質転換宿主においてIL−12サブユニットの一方または両方をコードしているDNA配列の発現により、IL−12を組み換え的に製造することが好ましい。例えば、既知方法を用いて、PCT/US91/06332に示されたヒト・IL−12をコードしているDNA配列をpED(カウフマン(Kaufman)ら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.)、第19巻、4484〜4490頁(1991年))のごとき発現ベクターに結合する。かかる発現ベクターにおいて、既知方法を用いてCCACCのごとき、翻訳を最適化する配列(コザック,エム(Kozak,M.)、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ、第12巻、857〜871頁(1984年))を開始コドンの5’側に付加してもよい。次いで、IL−12サブユニットを含む発現ベクターを宿主細胞中に形質転換し、蛋白発現を誘導し、最大にしてヘテロ二量体ヒト・IL−12を製造してもよい。ヘテロ二量体IL−12の製造のために、IL−12サブユニットをコードしているDNA配列が別々の発現プラスミド上に存在していてもよく、また、1つの発現プラスミド上に並んで存在していてもよい。
IL−12のサブユニットまたはフラグメントを用いて本発明を実施する場合には、既知方法を用いて組み換え的にそれを製造してもよい。例えば、PCT/US91/06332に示したヒト・IL−12の40kDサブユニットをコードしているDNA配列を発現ベクターに結合し、宿主細胞中に形質転換し、発現を誘導し、最大にしてヒト・IL−12の40kDサブユニットを製造してもよい。同様に、該PCT出願に示したヒト・IL−12の35kDサブユニットをコードしているDNA配列を発現ベクターに結合し、宿主細胞中に形質転換し、発現を誘導し、最大にして対応蛋白を製造してもよい。もちろん、IL−12サブユニットをコードしている縮重DNA配列を用いて本発明において使用するIL−12を製造してもよく、IL−12サブユニットのアリール変異体をコードしているDNAも同様に製造することができる。化学的または遺伝学的に修飾された形態のIL−12およびそのサブユニットを、上記PCTに出願に開示の方法により製造することもできる。
いずれの適当な発現ベクターを用いても本発明に使用するIL−12を製造することができる。哺乳動物での発現用には、上記pEDのほかに、pEF−BOS(ミズシマ(Mizushuma)ら、ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.)、第18巻、5322頁(1990年));pXM、pJL3ならびにpJL4(ゴウ(Gough)ら、EMBOジャーナル第4巻、645〜653頁(1985年));およびpMT2(pMT2−VWFから誘導されたもの、ATCC番号67122;PCT/US87/00033参照)のごとき多数の発現ベクターが知られている。酵母、昆虫、および細菌細胞における使用に適する発現ベクターも知られている。
本発明において有用なIL−12の組み換え的製造に適する宿主細胞は、例えば、チャイニーズハムスター・卵巣(CHO)細胞、サル・COS細胞、マウス・3T3細胞、マウス・L細胞、NSO(ガルフル(Galfre)およびミルステイン(Milstein)、メソッズ・イン・エンザイモロジー(Methods in Enzymology)第73巻、3〜46頁(1981年))のごとき骨髄腫細胞、幼若ハムスター・腎臓細胞等のごとき哺乳動物細胞を包含する。既知方法を用いての、IL−12サブユニットをコードしているDNA配列での酵母、昆虫、および細菌細胞の形質転換、そして蛋白発現の誘導および増幅によりIL−12を製造してもよい。
組み換え的に製造されたIL−12を培地または細胞抽出液から慣用的精製法により精製することができる。市販蛋白濃縮フィルター、例えば、アミコン(Amicon)またはミリポア・ペリコン(Millipore Pellicon)限界濾過ユニットを用いてIL−12を含有する培地または細胞抽出液を濃縮してもよい。濃縮工程後、濃縮物をゲル濾過媒体のごとき精製マトリックスに適用することができる。別法として、アニオン交換樹脂、例えば、懸垂したジエチルアミノエチル(DEAE)基を有するマトリックスまたは基材を用いることもできる。マトリックスはアクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロースまたは蛋白精製に通常に使用される他のタイプのものであってもよい。別法として、カチオン交換工程を用いてもよい。適当なカチオン交換体は、スルホプロピルまたはカルボキシメチル基からなる種々の不溶性マトリックスを包含する。さらに培養上清からのIL−12の精製は、1またはそれ以上のカラム工程、例えば、レクチン−アガロース、ヘパリン−トヨパールRまたはトバクロムブルー3GAセファロースRによるカラム工程;あるいはフェニルエーテル、ブチルエーテル、もしくはプロピルエーテルのような樹脂を用いる疎水性相互作用クロマトグラフィー;あるいは免疫アフィニティークロマトグラフィーによるカラム工程を包含してもよい。最終的に、疎水性RP−HPLC媒体、例えば、懸垂したメチルもしくは他の脂肪族基を有するシリカゲルを用いる1またはそれ以上の逆相高品質液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)工程を用いて本発明および組成物に使用するIL−12をさらに精製することができる。上記精製工程のいくつかまたはすべてを種々組み合わせて用いて実質的に均一な単離組み換え蛋白を得ることができる。本発明に使用するIL−12サブユニットまたはフラグメントの精製は、ヘテロ二量体蛋白の精製のための最適プロトコールとは異なるかもしれない。
好ましくは、ヒト・IL−12を上記のごとく組み換え的に製造する場合、以下の方法によりそれを精製してもよい。ヒト・IL−12が産生されている細胞を濾過によってならし培地から除去し、10〜30mM Tris−HCl,pH7.8〜8.3で平衡化したQ−セファロースファストフローTM(ファルマシア(Pharmacia)から市販されている)または同等のアニオン交換媒体にならし培地を負荷する。次いで、カラムを同じバッファーで十分に洗浄し、さらに30〜45mMヒスチジン,pH5.1〜5.8で洗浄し、次いで、もとの平衡化バッファーで洗浄する。20〜50mM Tris−HCl,pH7.8〜8.5および0.15〜0.50M NaClを含有するバッファーで組み換えヒト・IL−12がカラムから溶離される。20〜50mM MES,pH5.7〜6.4で平衡化したCM−セファロースファストフローTM(ファルマシアから市販されている)または同等のカチオン交換媒体に溶離物質を負荷し、同じバッファーで十分に洗浄する。20〜40mMリン酸ナトリウム,pH6.8〜7.5および0.2〜0.5M NaClを含有するバッファーでカラムを洗浄する。CM−セファロースファストフローTMカラムに使用する溶離バッファーで洗浄され平衡化されたアミコンTMSIY30または同等のスパイラルカートリッジ膜を用いて溶離物質を濃縮する。該物質を濃縮して、S200セファクリルTM(ファルマシアから市販されている)または同等のサイズ排除樹脂である最終クロマトグラフィー工程のカラム体積の約5%とする。リン酸緩衝化セイライン,pH7.2〜7でサイズ排除カラムを平衡化し、溶離を行い、本発明方法で使用するために組み換えヒト・IL−12のピークを集め、濾過する。蛋白精製の当業者は、別の精製方法を用いて、組み換え的に製造された本発明に使用するためのヒト・IL−12を得ることもできる。
本来的にIL−12を産生する細胞の培養物または抽出液からIL−12を精製し、本発明に用いてもよい。本来的に産生されたIL−12に関する典型的な精製スキームはPCT/US91/06332およびEP433827に記載されている。
本発明方法を実施することにおいて有用な、IL−12アンタゴニストまたはIL−12を含有する医薬組成物は、医薬上許容される担体、希釈剤、塩、バッファー、安定剤および/または当該分野で知られた他の物質を含有していてもよい。用語「医薬上許容される」は、活性成分の生物学的活性の有効性を妨害せず、投与された宿主に対して毒性がない物質を意味する。担体または他の物質の特性は投与経路に依存する。
種々の医薬組成物は、1ミリリットルあたり約0.1マイクログラムないし約1ミリグラムのIL−12アンタゴニストまたはIL−12を含有すべきであると、現在のところ考えられる。
種々の投与経路で投与を行うことができる。腹腔内注射がIL−12アンタゴニストまたはIL−12の好ましい投与方法である。静脈、皮内または皮下注射を用いてもよい。注射のためには、好ましくは、IL−12アンタゴニストまたはIL−12は、パイロジェン不含かつ非経口的に許容される水溶液の形態で投与されよう。当然考慮すべきpH、等張性、安定性等を有する、かかる非経口的に許容される蛋白溶液の製造は当業者の範囲内である。
治療に使用するIL−12アンタゴニストまたはIL−12の量は、症状の重さ、投与経路、IL−12アンタゴニストのIL−12との反応性、またはIL−12の活性に依存するであろうし、最終的には、治療を行う者により決定されよう。本発明治療方法の実施に際して、治療上有効量のIL−12アンタゴニストまたはIL−12を投与する。用語「治療上有効量」は、有意な患者の利益(例えば、治癒、改善、発症の遅延もしくは予防、再発もしくはぶり返しの防止)を示すに十分な本発明方法または組成物の各活性成分の総量を意味する。患者に投与すべき治療上有効量を決定するための1の通常の方法は、有意な患者の利益が治療を行う者により観察されるまで、定期的に用量を増加していく投与を行うことである。該用語を単独で投与される個々の活性成分に用いる場合、該用語は当該成分についてのみいう。該用語を組み合わせ投与に用いる場合、混合して、連続してあるいは同時に投与されるかどうかにかかわらず、該用語は、治療効果を生じる活性成分の合計量をいう。本発明におけるIL−12アンタゴニストの治療上有効量は、約0.05mg/kgないし約25mg/kgの範囲であると考えられる。本発明におけるIL−12の治療上有効量は、約0.001ないし約1000μg/kgの範囲であると考えられる。個々の患者および序湖面駅症状の重さに応じて投与回数を変更してもよい。
本発明の実施に用いるIL−12アンタゴニストまたはIL−12を、単独で、あるいはステロイドもしくは他の抗炎症治療および他のサイトカインの投与のごとき他の自己免疫症状の治療と組み合わせて投与してもよい。
本発明方法を以下の実施例においてさらに説明するが、実施例は本発明の範囲を限定せずに説明するものである。
実施例1
実験的なアレルギー性脳脊髄炎(EAE)はT細胞により媒介される中枢神経系(CNS)の自己免疫疾患である。ミエリン抗原でマウスを免疫することにより、マウスの感受性株において疾病を誘導することができ、あるいは別法として、抗原刺激されたCD4+T細胞を用いて感受性マウスに疾病を能動的に転移させることもできる[ペチネリ(Pettinelli)、ジャーナル・オブ・イミュノロジー(J.Immnol.)、第127巻、1981年、1420頁]。EAEは、霊長類における多発性硬化症についての許容される動物モデルとして広く認識されている[アルボード(Alvord)ら編、1984年、イクスペリメンタル・アラージック・エンケファロミエリティス−ア・ユースフル・モデル・フォー・マルチプル・スクレロシス(Experimental allergic encephalomyelitis-A useful model for multiple sclerosis)、アラン・アリール・リス(Alan R.Liss)、ニューヨーク]。ミエリンプロテオリピッド蛋白(PLP)の合成ペプチドでインビトロ再刺激された免疫されたマウス由来のリンパ球の養子転移後のEAE誘導に対するIL−12アンタゴニストの投与効果。
PLPで感作されたLNCの養子転移
メスのSJL/Jマウス(7〜10週)をザ・ジャクソン・ラボラトリー(The Jackson Laboratory)から購入し、5匹をケージに入れて標準的な齧歯類用飼料と任意に水を与えた。残基139〜151からなるマウス・PLPペプチド(ジェネティクス・インスティテュート(Genetics Institute)のジー・ブラウン(G.Brown)から提供された)150μgをマウスの脇腹2カ所から免疫した。2mg/mlのマイコバクテリア・ツベルクローシス(Mycobacteria Tuberculosis)H37RA(ディフコ(Difco))を含有する完全フロイントのアジュバント200μl中に入れてPLPを投与した。免疫の日に、0.75x1010個のバルダテラ・ペルツッシス(Bordatella pertussis)枯草菌(アサチューセッツ州ボストンのマサチューセッツ・パブリック・ヘルス・ラボラトリーズ(Massachusetts Public Health Laboratories))をマウスに静脈注射した。免疫10日後、脾臓およびリンパ節(膝後面、腋の下および腕)を集め、10%FBS(ハイクロン(Hyclone))、5x10-5M 2−メルカプトエタノール、100μg/mlストレプトマイシンおよび100U/mlペニシリンを含有するRPMI−1640中に細胞を再懸濁した。2μg/mlの濃度でPLPを培養物に添加した。96時間後、細胞を集め、2回洗浄し、30x106個の細胞(LNCまたは脾臓細胞のいずれか)を無処理のSJL/Jマウスに腹腔内注射した。
疾病の臨床的評価
EAEの臨床的徴候についてマウスを観察し、以下のように0ないし3のスケールで評点づけを行った。
0.5−端部が弱かった尾
1.0−完全に弱った尾
1.5−弱った尾および後足の衰弱(不安定で重い足取り)
2.0−部分的な後足の麻痺
3.0−完全な両方の後足の麻痺
細胞転移前のIL−12インビトロ投与
細胞転移前に、組み換えネズミ・IL−12(20ng/ml、rmIL−12、ジェネティクス・インスティテュート)を、抗原を添加したリンパ節または脾臓細胞のインビトロ培養物に添加した。96時間後、細胞を2回洗浄し、30x106個の細胞を無処理のSJL/Jマウスに転移し、続いて起こる疾病の経過に対するIL−12の効果を調べた。
別々の実験において、抗原のみ、抗原とIL−12(20ng/ml)、あるいは抗原とIL−12とIFN−γに対する中和抗体(5μg/ml、エンドジェン(Endogen)ら得た)とともに、LNCを培養した。培養期間の最後に上清を集め(3個のフラスコから集めた)、IFN−γおよびTNF−αをELISA(ジェンザイム(Genzyme)から得た)により測定した。各群からの30x106個の細胞を無処理のマウスに転移させ、疾病の徴候をモニターした。
PLPで刺激されたLNCの転移後のIL−12および抗IL−12抗体のインビボ投与
30x106個または10x106個のPLPで刺激されたLNCの転移後、rmIL−12(0.3μg/マウス、200μl、腹腔内注射)をマウスに投与した。IL−12を細胞転移0、1および2日目に投与した。対象マウスには同体積の担体のみを与えた。IL−12がPLPで刺激されたLNCの転移後の疾病の誘導に関与しているかどうかを調べるために、1日おきに6または12日間、全部でネズミ・IL−12に対する200μgのヒツジ・ポリクローナル抗体で処理(200μl、腹腔内注射)し、疾病の徴候についてマウスをモニターした。対照マウスには同量のヒツジ・IgGを与えた。マウスをモニターした。
PLPで感作されたT細胞の再刺激に対するrmIL−12のインビトロでの効果
方法のところで説明したようにPLPで免疫したマウス由来のLNCを、rmIL−12(20μg/ml)の不存在下または存在下において抗原で96時間インビトロで処理し、その後、それらを無処理SJL/Jマウスへの疾病の転移能について試験した。インビトロでPLPのみで刺激されたLNCを与えられたマウスは6ないし8日目の間に疾病の臨床的徴候を表した。すべての対照マウスはスコアが2またはそれ以上(7匹中7匹)であり、7匹中4匹が完全な後ろ足の麻痺を進行させ、1ないし4日間継続した(図1a)。すべての対照マウスは19日目までに回復した。対照的に、PLPおよびIL−12とともにインビトロで培養された細胞を受け取ったマウスは、急速な臨床的徴候とともに重いEAEを発症した(図1a)。6日目までには、7匹中4匹のマウスが2またはそれ以上の臨床スコアを有し、8日目までにはすべてのマウスが両方の後足の麻痺を発症していた。この特別な実験において、7匹中5匹のマウスが麻痺から回復しなかった。
さらに、rmIL−12(20ng/ml)の不存在下または存在下において抗原で96時間インビトロで刺激されたPLP免疫マウス由来の脾臓細胞を試験して、それらが疾病を無処理SJL/Jマウスに転移させることができるかどうかについて調べた。30x106個のPLP刺激脾臓細胞の養子転移後の疾病の重さは、同数のPLP刺激LNCにより誘導された疾病よりも軽く、5匹マウスのうち2匹が完全な後足の麻痺を発症し、残りの3匹のマウスは穏やかな疾病の徴候しか示さなかった(図1b)。LNCに関して観察された結果と同様に、転移前の脾臓細胞のインビトロ培養物へのrmIL−12(20ng/ml)の添加は引き続いて起こる疾病を悪化させた(図1b)。PLPおよびrmIL−12で刺激された脾臓細胞を受け取ったマウスは、6日目までに臨床的徴候を表し、12日目までには完全な後足の麻痺を進行させた。これらのマウスの平均麻痺期間は5.4日(2〜8日の範囲)であった。
PLPおよびIL−12でのLNCのインビトロ刺激後のサイトカイン産生
抗原でのインビトロ刺激の間のサイトカイン産生に及ぼすIL−12の効果を調べるために、PLPで感作したマウス由来のLNCを、PLPのみ、PLPとIL−12(20ng/ml)、またはPLP、IL−12およびIFN−γに対する中和抗体とともに培養した。インビトロ培養の最後に、上清中のIFN−γおよびTNF−αをELISAにより測定し、無処理マウスへの疾病の転移能に関して細胞を試験した。PLPでのLNCのインビトロ刺激の間におけるIL−12添加は、細胞培養上清中のIFN−γの10倍以上の増加およびTNF−αの2倍の増加を引き起こした(図2a)。抗原とIL−12とともにLNCを培養している間のIFN−γに対する中和抗体の添加は、完全にIFN−γ検出をブロックしたが、上清中のTNF−αの増加には何の影響も及ぼさず、対照と比較してTNF−αは約2倍増加したままであった(αIFN−γ抗体に関して対照100pg/mlに対して180pg/ml)。さらにそのうえ、IFN−γに対する中和抗体の存在下においてPLPとIL−12でインビトロ刺激された細胞の転移はやはり、PLPおよびIL−12のみで刺激された細胞の転移後に見られたのと同じ動態および期間を伴う重い疾病を誘導することができた(図2b)。
疾病の進行に対するIL−12インビボ投与の効果
30x106個のPLP刺激LNCの転移後、マウスにrmIL−12(0.3μg/マウス)またはセイラインを3日間与え、引き続き起こる疾病の経過をモニターした。対照における疾病の発症および進行は、両方の後足の完全麻痺を進行させている80%のマウスに関してLNC転移後6〜8日の間に明らかとなった臨床的徴候に関して上で述べたのと同様であった。対照マウスにおける疾病のピークは約3日間継続し、その後、マウスは自発的に回復した(図3a)。同じインビトロ培養物から得た同数の感作されたLNCの転移後から3日間のrmIL−12(0.3μg/マウス)の投与は疾病の経過を劇的に変化させた。徴候の発症時はIL−12処理マウスよりもわずかに早かったが(5日目)、引き続き起こる疾病のピークへの進行はすべてのマウスについて加速され、すべてのマウスは8日目までに完全な後足の麻痺を示した。麻痺の期間も有意に延長され、14日間まで継続した(11〜14日間の範囲)。対照マウスが十分に回復した後も継続した長い麻痺を示した数匹のrmIL−12処理マウスを屠殺した。
別々の実験において、最適以下の数のLNC(10x106個)の転移後において、疾病の重さに対するrmIL−12のインビボ投与の効果を試験した。この少ない数のLNCを受け取った対照マウスは温和な疾病を発症し(図3b)、4匹の動物のうち1匹が完全な後足の麻痺を進行させ、残りの3匹の対照においては最小の疾病のみが進行した。対照的に、10x106個のLNC細胞の転移後にrmIL−12でインビボ処理したマウスは、すべてがスコア2またはそれ以上の完全な臨床的徴候を発症し、4匹のマウスのうち3匹が完全な後足の麻痺を進行させた。5x106個程度のLNC細胞の転移後のrmIL−12の効果も明らかであり、5匹のマウスのうち3匹がスコア1に達した。この細胞数において、対照は疾病の徴候を示さなかった(データ示さず)。
疾病の経過に対する抗IL−12抗体投与の効果
内在性IL−12が疾病の転移に必須の役割を果たすかどうかを調べるために、30x106個のPLP刺激LNC細胞の転移後、ネズミ・IL−12に対するヒツジ・ポリクローナル抗体200μgでマウスを1日おきに6または12日間にわたり処理した。対照には同量のヒツジ・IgGを与えた。ヒツジ・IgG処理対照における臨床的徴候の発生は、PLP刺激LNCを受け取った未処理マウスにおいて見られたのと同様であった(6〜7日目、図4a)。疾病の徴候を発症したすべての対照マウスはスコア2またはそれ以上であった(70%のマウスが完全な麻痺を発症した)。転移後最初の6日間の抗IL−12抗体の投与は疾病の重さを減じなかったが、臨床的徴候の発生は約7日間まで遅延された。次いで、これらのマウスは疾病を発症し、すべてのマウスのスコアは2またはそれ以上となり(80%のマウスが完全な麻痺を発症した)、対照動物と同様の経時変化をたどった。抗IL−12抗体の長期投与によりこの疾病転移の遅延が維持されうるかどうかを調べるために、我々は、PLP刺激LNCの養子転移後12日間にわたりマウスを処理した。PLP刺激LNCの養子転移後12日間にわたり1日おきに抗IL−12抗体で処理したマウスは、より長く維持された疾病の発症の動態の遅延を示しただけでなく、劇的に臨床的疾病を減じ、5匹のマウスのうち2匹のみが穏やかな疾病の徴候を示したにすぎなかった(図4b)。
実施例2
NOD/LtJマウス(ジャクソン・ラボラトリーズ)をIL−12で処理して、インスリン依存性糖尿病(IDDM)についての一般に受け入れられている動物モデル[クタニ(Kutani)ら、アドバ・イムノロ(Adv.Immunol.)第51巻、1992年、285頁]についてのサイトカインの影響を調べた。メスのNODマウスは自発的に、膵臓におけるベータ細胞の破壊を伴うIDDM様疾病を発症し、生後12〜14週あたりから尿中にグルコースを漏出する。発明者らの動物においては、メスのNODマウスは、生後30週までに約88%の疾病発生率を示す。
メスのNODマウスを2つの異なるプロトコールで処理した。処理Aにおいては、生後9〜11週において開始される2週間にわたる1週3回の腹腔内注射により10、1または0.1μg(0.5、0.05または0.005mg/kg)のネズミ・IL−12(mIL−12)をマウスに与えた。処理Bにおいては、生後9週において開始される1週1回の腹腔内注射により1または0.1μgのmIL−12をマウスに与え、生後25週まで処理を継続した。
3種すべての用量を与えられた処理Aのマウスは、統計学的に有意な疾病発生率の減少を示し、10μgの用量が最も有効であった(疾病発生率17%)(表1および図5参照)。毎週1μgを与えられた処理Bのマウスは、測定可能な疾病発生率の変化を示さなかった(80%)(表1および図6参照)。
Figure 0003798426
本明細書に引用したすべての特許および文献を参照により本明細書に記載されているものと見なす。

Claims (9)

  1. 哺乳動物対象における自己免疫症状を治療するための医薬組成物であって、治療上有効量のIL−12特異的抗体またはIL−12結合活性を有するそのフラグメントを含む医薬組成物。
  2. 該自己免疫症状がTNF−αまたはIFN−γからなる群より選択されるサイトカインのレベルの上昇により促進されるものである請求項1の医薬組成物。
  3. 該自己免疫症状が、多発性硬化症、全身性紅斑性狼傷、リューマチ性関節炎、自己免疫性肺炎、ギラン−バレ症候群、自己免疫性甲状腺炎、インスリン依存性糖尿病および自己免疫性眼疾からなる群より選択されるものである請求項2の医薬組成物。
  4. 該自己免疫症状が多発性硬化症である請求項3の医薬組成物。
  5. 該抗体またはIL−12結合活性を有するそのフラグメントが0.05ないし25mg/kgの用量で投与される請求項1の医薬組成物。
  6. 該抗体またはIL−12結合活性を有するそのフラグメントが医薬上許容される担体と混合されて投与される請求項1の医薬組成物。
  7. 該自己免疫症状がインスリン依存性糖尿病である請求項3記載の医薬組成物。
  8. 該抗体がモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体およびキメラ抗体からなる群より選択される請求項1記載の医薬組成物。
  9. 該IL−12結合活性を有するフラグメントがFabおよびF(ab')2からなる群より選択される請求項1記載の医薬組成物。
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