JP3797353B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを搭載し駆動軸が機械的に車軸に連結されてなる自動車に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、バッテリからの充放電なしに或いは充放電を伴って内燃機関からの動力を二つの回転電機でトルク変換して車軸に出力するものが提案されている(特許文献1参照)。この装置では、バッテリが充放電すべき充放電パワー要求値と実際にバッテリへ充放電された充放電パワーとの偏差を経年変化などにより生じる装置の特性変化に起因する制御量のズレとみなして内燃機関から出力すべきエンジンパワー要求値を補正すると共に補正したエンジンパワー要求値と予め設定されている最適効率の燃費率マップとを用いてエンジンのトルク要求値と回転数要求値とを設定してエンジンと二つの回転電機を制御している。
特開2000−23308号公報
しかしながら、こうした動力出力装置では、経年変化などによる動力出力装置の状態によっては燃費率マップ自体が最適効率とならない場合が生じ、この場合、エンジンを効率のよい運転ポイント(トルクと回転数)で運転できなくなってしまう。
本発明の動力出力装置は、こうした問題を解決し、装置のエネルギ効率をより向上させて内燃機関から目標とする動力をより正確に出力することを目的の一つとする。また、本発明の自動車は、車両のエネルギ効率をより向上させて車軸に接続された駆動軸に目標とする動力をより正確に出力することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
前記内燃機関に適用した所定の条件に対する該内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、
該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段で用いる動作線を補正する補正手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置では、運転ポイント設定手段が、内燃機関に適用した所定の条件に対する内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、駆動軸に要求される要求動力に基づいて設定された内燃機関から出力すべき目標動力とを用いて内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定し、駆動制御手段が、設定された運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。そして、駆動制御手段による駆動制御により内燃機関から出力された出力動力を検出または推定し、この出力動力とこれに対応する目標動力とに基づいて運転ポイント設定手段による運転ポイントの設定に用いる動作線を補正する。したがって、要求動力に基づいて設定された内燃機関の目標動力と実際に出力された出力動力とに応じた動作線を用いて内燃機関を駆動制御することができる。
こうした本発明の第1の動力出力装置において、前記所定の条件は、前記動力出力装置の状態が標準状態にあるときに燃費が良好となる条件であるものとすることもできる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記内燃機関から出力された出力動力と該出力動力に対応する内燃機関の目標動力との出力誤差の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態に対してそれぞれ燃費が良好となる条件を前記内燃機関に適用した際の複数の動作線を記憶する記憶手段を備え、前記補正手段は、前記検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する内燃機関の目標動力とに基づいて前記記憶された複数の動作線から前記運転ポイント設定手段で用いる動作線を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の出力誤差に応じて内燃機関をより効率よく運転できる動作線を設定できるから、装置のエネルギ効率を向上させることができると共に出力誤差を緩和して目標動力あるいはこれに近い動力を内燃機関から出力させることができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記補正手段は、前記記憶された複数の動作線を補間した動作線を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、記憶手段に記憶させる動作線の数を少なくしつつより効率的な動作線を設定することができる。あるいは、本発明の第1の動力出力装置において、前記補正手段は、前記記憶された複数の動作線から一つを選択する手段であるものとすることもできる。
記憶手段を備える態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記記憶手段は、前記出力誤差の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態として吸排気の圧力損失の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態に対してそれぞれ燃費が良好となる条件を前記内燃機関に適用した際の複数の動作線を記憶する手段であるものとすることもできる。内燃機関の出力誤差の程度は吸排気の圧力損失の程度に依存すると考えられるから、内燃機関から出力された動力とこれに対応する目標動力とに基づいて、吸排気の圧力損失の程度が異なる複数の条件を内燃機関に適用した際の複数の動作線から効率的な動作線を設定することにより、装置のエネルギ効率をより向上させることができると共に出力誤差を緩和して目標動力あるいはこれに近い動力を内燃機関から出力することができる。
本発明の第2の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
前記内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、
該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段により設定される運転ポイントを補正する補正手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置では、運転ポイント設定手段が、内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、駆動軸に要求される要求動力に基づいて設定された内燃機関から出力すべき目標動力とを用いて内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定し、駆動制御手段が、この設定された運転ポイントで内燃機関が運転されると共に要求動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを駆動制御する。そして、この駆動制御手段による駆動制御により内燃機関から出力された出力動力を検出または推定し、この出力動力とこれに対応する目標動力とに基づいて運転ポイント設定手段により設定される運転ポイントを補正する。したがって、要求動力に基づいて設定される内燃機関の目標動力と実際に内燃機関から出力された出力動力とに応じた運転ポイントで内燃機関を運転させることができる。
こうした本発明の第2の動力出力装置において、前記補正手段は前記検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する内燃機関の目標動力との出力誤差を緩和する運転ポイントを前記動作線を用いて設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確に目標動力あるいはこれに近い動力を内燃機関から出力できる。
本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記補正手段による補正は、前記内燃機関からの動力の出力状態が安定状態にあるときに行なわれる補正であるものとすることもできる。こうすれば、動作線や運転ポイントの補正をより適切な状態で行なうことができるから誤補正を抑制できる。この態様の本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記補正手段による補正は、前記内燃機関の吸気の温度および/または前記内燃機関の機械部分を潤滑する潤滑媒体の温度が所定の安定温度状態にあるときに行なわれる補正であるものとすることもできる。
また、本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記出力動力検出推定手段は、前記内燃機関の吸気の温度および/または前記内燃機関の機械部分を潤滑する潤滑媒体の温度に基づいて、前記内燃機関から出力される動力を該温度が所定の標準温度状態にあるときに出力される動力として推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の吸気の温度や潤滑媒体の温度が内燃機関の出力誤差に与える影響を除去して、装置そのものの個体差(製造のバラツキや経年使用による劣化など)に基づく内燃機関の出力誤差に対して適切な補正を施すことができる。
さらに、本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の回転軸とに接続される3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記第3の回転軸に接続された発電可能な回転軸用電動機とを備える手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記出力動力検出推定手段は、前記内燃機関から動力を出力する際の反力を受け持つ前記第1の電動機から入出力された駆動力に基づいて前記内燃機関から出力された動力を推定する手段であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、
上述の各態様いずれかの第1の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、前記内燃機関に適用した所定の条件に対する該内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段で用いる動作線を補正する補正手段とを備える動力出力装置、または、上述の各態様のいずれかの第2の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、前記内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段により設定される運転ポイントを補正する補正手段とを備える動力出力装置を搭載し、前記駆動軸が機械的に車軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述の各態様のいずれかの本発明の第1または第2の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置と同様の効果、例えば、要求動力に基づいて設定された内燃機関の目標動力と実際に出力された出力動力とに応じた動作線を用いて内燃機関を駆動制御することができる効果や、要求動力に基づいて設定された内燃機関の目標動力と実際に内燃機関から出力された出力動力とに応じた運転ポイントで内燃機関を運転させることができる効果、内燃機関からより正確に目標とする動力を出力することができる効果などを奏することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、同じく動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、駆動装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されており、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ベルト36,ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して車両前輪の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ベルト36,ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。なお、動力出力装置として見たときの動力分配統合機構30に接続される3軸は、キャリア34に接続されたエンジン22の出力軸であるクランクシャフト26,サンギヤ31に接続されモータMG1の回転軸となるサンギヤ軸31aおよびリングギヤ32に接続されると共に駆動輪39a,39bに機械的に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aとなる。
モータMG1およびモータMG2は、例えば、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知のPM型の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。このモータECU40では、電流センサにより検出されたモータMG1に印加されている相電流などに基づいてモータMG1から出力されているトルクTm1を演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度AP,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度APと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードはバッテリ60の充放電を行なうか否かの差があるだけで実質的な制御上の差違はない。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されるとハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1のトルクTm1,エンジン22およびモータMG1,MG2の各回転数Ne,Nm1,Nm2,バッテリ50に充放電すべきパワーとしての充放電要求パワーPb*,エンジン22の吸入空気の温度としての吸気温tin,エンジン22の機械部分を潤滑する潤滑オイルの温度としての油温toilなど制御に必要なデータを入力する処理を行なう(ステップS100)。ここで、トルクTm1は、実施例では、モータECU40により演算されたモータMG1のトルクを通信により入力するものとした。勿論、トルクセンサを用いて直接検出されたものを入力することもできる。また、回転数Nm1,Nm2は、実施例では、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。回転数Neは、エンジン22のクランクシャフト26の回転数を検出する図示しない回転数センサにより直接検出されたものを入力するものとした。勿論、回転数Nm1,Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて計算することもできる。充放電要求パワーPb*は、バッテリECU52により演算されたバッテリ50の残容量SOCやアクセル開度Accに基づいて設定することができる。吸気温tinや油温toilは、エンジン22の吸入空気の温度を検出する図示しない吸気温センサからの吸気温やエンジン22を潤滑する潤滑油の温度を検出する図示しない油温センサからの油温を用いることができる。
こうして必要なデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき駆動要求トルクTd*を設定すると共に設定した駆動要求トルクTd*に基づいて車両全体に要求される動力としての車両要求パワーPv*を設定する(ステップS102)。ここで、駆動要求トルクTd*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと駆動要求トルクTd*との関係を予め求めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられたときに要求トルク設定用マップから対応する駆動要求トルクTd*を導出することにより設定するものとした。図3に、要求トルク設定用マップの一例を示す。また、車両要求パワーPv*は、実施例では、設定した駆動要求トルクTd*にリングギヤ軸32aの回転数Ndを乗じたものに充放電要求パワーPb*とロスLossとを加えたものとして計算することができる。リングギヤ軸32aの回転数Ndは、車速Vに換算係数Kを乗じたものとして計算した。なお、リングギヤ軸32aの回転数Ndは、モータMG2の回転数Nm2でもあるから回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Ndとして扱うこともできる。
駆動要求トルクTd*と車両要求パワーPv*とを設定すると、設定した車両要求パワーPv*に基づいてエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS104)。エンジン要求パワーPe*の設定は、エンジン22の応答性がモータMG1,MG2などに比して遅いことから、いままでにこのルーチンが実行されて設定されたエンジン要求パワーPe*と今回設定された車両要求パワーPv*とを用いて車両要求パワーPv*がいずれエンジン要求パワーPe*として設定されるようなまし処理やレート処理を用いてエンジン要求パワーPe*を設定する。これによりエンジン22は無理なくエンジン要求パワーPe*を出力することができる。
次に、入力したエンジン22の吸気温tinや油温toilが安定したか否かを判定する(ステップS106)。ここで、吸気温tinや油温toilが安定したか否かの判定は、エンジン22から出力される動力が安定したか否かを判定するために行なわれるものであり、実施例では、吸気温tinと油温toilがそれぞれ閾値t1と閾値t2よりも大きいか否かにより行なうものとした。なお、この安定したか否かの判定は、上述した閾値t1,t2よりも大きいか否かの判定に加えて吸気温tinと油温toilの変化率がほぼゼロとなったか否かも判定するものとしてもよい。吸気温tinや油温toilが安定していないと判定されると、後述するエンジン22の動作ラインの変更処理は行なわない。一方、吸気温tinや油温toilが安定したと判定されると、ステップS100で入力したモータMG1のトルクTm1と回転数Nm1と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいてエンジン22から出力されているトルクTeを計算すると共に計算したトルクTeに入力した回転数Neを乗じてエンジン22から実際に出力されている出力パワーPeを計算する(ステップS108)。ここで、出力トルクTeの計算は、実施例では、モータMG1のトルクTm1と回転数Nm1と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(1)により計算するものとした。なお、式(1)中の「I」は、慣性モーメントを示す。
Figure 0003797353
エンジン22の出力パワーPeを計算すると、吸気温tinと油温toilとに基づいて、吸気温tinと油温toilとが標準温度状態にあるときにエンジン22から出力される出力パワーPeを推定し(ステップS110)、この出力パワーPeに前回のルーチンのステップS104により設定されたエンジン要求パワーPe*を減じることにより、エンジン要求パワーPe*とこのエンジン要求パワーPe*に基づいて実際に出力されたエンジン22のパワーPeとの偏差としての出力誤差ΔPeを計算する(ステップS112)。ここで、吸気温tinと油温toilとが標準温度状態にあるときの出力パワーPeは、実施例では、吸気温tinと油温toilとパワー補正係数K2との関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、吸気温tinと油温toilとが与えられたときにマップから対応するパワー補正係数K2を導出すると共にステップS108で計算した出力パワーPeに導出したパワー補正係数K2を乗じることにより計算するものとした。例えば、吸気温tinが標準よりも高くなることにより出力パワーPeが標準よりも低いパワーとして計算されたときには、吸気温tinに応じてパワー補正係数K2として増加側の係数が導出され、出力パワーPeが増加補正されることになる。これにより、吸気温tinや油温toilがエンジン22の出力誤差ΔPeに与える影響が除去される。
こうして出力誤差ΔPeを計算すると、計算した出力誤差ΔPeが閾値Pminと閾値Pmaxとにより定まる許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップS114)。出力誤差ΔPeが許容範囲内にあると判定、即ち、閾値Pminと閾値Pmaxとの間に含まれると判定されると、現在設定されているエンジン22の動作ラインの変更は行なわない。一方、出力誤差ΔPeが閾値Pmin未満と判定されると、エンジン22の動作ラインとして現在設定されている動作ラインよりもエンジン22が低トルクを出力する動作ライン(低圧損側の動作ライン)に変更し(ステップS116)、出力誤差ΔPeが閾値Pmax以上と判定されると、エンジン22の動作ラインとして現在設定されている動作ラインよりもエンジン22が高トルクを出力する動作ライン(高圧損側の動作ライン)に変更する(ステップS118)。
図4にROM74に記憶されているエンジン22の各動作ラインを示す。図示するように、エンジン22の回転数Neに対してトルクが高い順に高圧損用動作ラインLhi,燃費用動作ラインL0,低圧損用動作ラインLlowと並んでいる。燃費用動作ラインL0は、エンジン22が標準状態にあるときに最適な燃費となる条件を適用した際の動作ラインであり、高圧損用動作ラインLhiは、標準状態よりも吸排気の圧力損失が所定割合だけ高い状態(例えば、標準的な状態に対して+10%の状態)にあるときに最適な燃費となる条件を適用した際の動作ラインであり、低圧損用動作ラインLlowは、標準状態よりも吸排気の圧力損失が所定割合だけ低い状態(例えば、標準的な状態に対して−10%の状態)にあるときに最適な燃費となる条件を適用した際の動作ラインである。現在設定されている動作ラインが燃費用動作ラインL0のとき、前述したステップS116,S118の処理では、エンジン22の出力誤差ΔPeが閾値Plow未満のとき、即ち、エンジン要求パワーPe*に対して実際の出力パワーPeが小さいときには、燃費用動作ラインL0から低圧損用動作ラインLlowの方向にずらした動作ラインを設定し(図4参照)、エンジン22の出力誤差ΔPeが閾値Phi以上にとき、即ち、エンジン要求パワーPe*に対して実際の出力パワーPeが大きいときには、燃費用動作ラインL0から高圧損用動作ラインLhiの方向にずらした動作ラインを設定するのである。このように、エンジン要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとのズレ(出力誤差ΔPe)とエンジン22の吸排気の圧力損失の程度とを対応させて動作ラインを設定するのは、エンジン要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとのズレは、吸気温tinや油温toilが標準温度状態であれば、吸排気の圧力損失の程度に依存することが実験的に確かめられたことによる。こうした動作ラインの設定は、実施例では、出力誤差ΔPeが閾値Pmin未満のときには次式(2)に示す線形補間式を用いて行ない、出力誤差ΔPeが閾値Pmax以上のときには次式(3)に示す線形補間式を用いて行なうものとした。ここで、式中の「P(ne)」「Plow(ne)」「Phi(ne)」は、エンジン22の回転数ne(「ne」は変数)に対する、それぞれ現在設定されている動作ライン上,低圧損用動作ラインLlow上,高圧損用動作ラインLhi上におけるパワーを表す関数であり、「Pnew(ne)」は、エンジン22の回転数neに対する、新たに変更される動作ライン上におけるパワーを表す関数である。「β」は定数であり、例えば、値0.7や値0.8などのように設定することができる。「Ne」と「Pe」は、実施例では、それぞれステップS100で過去数回に亘って入力した回転数Neの平均値と対応して過去数回に亘ってステップS110で計算された出力パワーPeの平均値とした。これにより、「ne」を種々の値として各回転数に対する新たな動作ライン上におけるパワーを計算することができる。パワーは、回転数とトルクとの積として考えることができるから、各回転数に対するパワーと回転数およびトルクとの関係としてRAM76に記憶することにより、これを新たな動作ラインとして設定することができるのである。
Figure 0003797353
こうして動作ラインを設定すると、エンジン要求パワーPe*と設定した動作ラインとに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。エンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*は、図4に示すように、エンジン要求パワーPe*が一定の曲線と設定した動作ラインとの交点により求めることができる。
エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定すると、設定した目標回転数NeとモータMG2の回転数Nm2(リングギヤ軸32aの回転数Nd)とに基づいてモータMG1の目標回転数Nm1*を設定し(ステップS122)、設定した目標回転数Nm1*とステップS100で入力した回転数Nm1とに基づいてモータMG1の目標トルクTm1*を設定する(ステップS124)。図5に、動力分配統合機構30の共線図を示す。図中、S軸はサンギヤ31の回転数を示し、C軸はキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32の回転数を示す。サンギヤ31の回転数はモータMG1の回転数Nm1でありキャリア34の回転数はエンジン22の回転数Neでありリングギヤ32の回転数はモータMG2の回転数であるから、モータMG1の目標回転数Nm1*は、回転数Nm2と目標回転数Ne*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(4)により計算することができる。したがって、計算した目標回転数Nm1*で回転するよう目標トルクTm1*を設定してモータMG1を駆動制御することにより、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。なお、モータMG1の目標トルクTm1*は、実施例では、目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とを用いて次式(5)により設定するものとした。ここで、式(5)中の「KP」は比例項におけるゲインを示し、「KI」は積分項におけるゲインを示す。
Figure 0003797353
こうしてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると、駆動要求トルクTd*と目標トルクTm1*とに基づいて次式(6)によりモータMG2から出力すべき目標トルクTm2*を設定する(ステップS126)。図5の共線図に示すように、モータMG2の目標トルクTm2*は、モータMG1からの目標トルクTm1*の出力によりエンジン22からリングギヤ軸32aに直接伝達されるトルク(−Tm1*/ρ)と駆動要求トルクTd*との偏差として求めることができる。
Figure 0003797353
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すると、目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する処理を行なって(ステップS128)、本ルーチンを終了する。これにより、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン要求パワーPe*とこのエンジン要求パワーPe*に基づいて実際に出力された出力パワーPeとのズレに応じて燃費が良好となる動作ラインに変更設定してエンジン22を運転するから、エンジン22の効率を向上させて目標とするパワー或いはこれに近いパワーをエンジン22から出力することができる。しかも、動作ラインの変更設定は、エンジン22の吸気温tinや油温toilが安定した状態にあるときに行なうから、吸気温tinや油温toilの不安定な状態にあるときに出力誤差ΔPeにバラツキが生じて誤補正してしまうのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとにズレがあるとき、即ち、出力誤差ΔPeが閾値Pmin未満のときには出力誤差ΔPeの程度に応じて現在設定されている動作ラインと低圧損用動作ラインLlowとの間を補間する動作ラインを設定し、出力誤差ΔPeが閾値Pmax以上のときには出力誤差ΔPeの程度に応じて現在設定されている動作ラインと高圧損用動作ラインLhiとの間を補間する動作ラインを設定するものとしたが、出力誤差ΔPeの程度に応じて予め記憶されている複数の動作ラインから一つを選択することにより出力誤差ΔPeの程度に応じた最適な動作ラインを設定するものとしてもよい。この場合、記憶しておく動作ラインの数は、燃費用動作ラインL0を除いて一つ以上であればいくつでもよい。
次に、第2実施例のハイブリッド自動車について説明する。この第2実施例のハイブリッド自動車では、ハイブリッド用電子制御ユニット70における処理が異なる点を除いて実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成をしている。図6は、第2ハイブリッド自動車のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、図2の駆動制御ルーチンのステップS100〜S104の処理と同様に、アクセル開度Accや車速V,トルクTm1,回転数Ne,Nm1,Nm2,充放電要求パワーPb*,吸気温tin,油温Toilなどのデータを入力し(ステップS200)、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される駆動要求トルクTd*を設定すると共に車両全体に要求される車両要求パワーPv*を設定し(ステップS202)、エンジン22が出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS204)。
そして、入力した吸気温tinや油温toilが安定したか否かを判定し(ステップS206)、安定したと判定されると、図2の駆動制御ルーチンのステップS108〜S112の処理と同様に、モータMG1のトルクTm1と回転数Nm1とエンジン22の回転数Neとに基づいて前述の式(1)により実際にエンジン22から出力されている出力パワーPeを計算し(ステップS208)、更に、吸気温tinや油温toilが標準温度状態にあるときにエンジン22から出力される出力パワーPeを推定する(ステップS210)。そして、この出力パワーPeに前回の駆動制御ルーチンのステップS204により設定されたエンジン要求パワーPe*を減じてエンジン要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとの偏差としての出力誤差ΔPeを計算する(ステップS212)。
こうして出力誤差ΔPeを計算すると、ステップS204で設定したエンジン要求パワーPe*に出力誤差ΔPeに所定の係数βを乗じたもの(β×ΔPe)を減じてエンジン要求パワーPe*を補正する(ステップS214)。即ち、エンジン要求パワーPe*に対して実際の出力パワーPeが大きいときには、小さくする方向にエンジン要求パワーPe*を補正し、エンジン要求パワーPe*に対して実際の出力パワーPeが小さいときには、大きくする方向にエンジン要求パワーPe*を補正するのである。これにより、エンジン要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとのズレを緩和することができる。なお、所定の係数βは、例えば、値0.7や値0.8などのように設定することができる。ステップS208で吸気温tinや油温toilが安定していないと判定されたときには、エンジン22の出力状態は安定していないから、前述したエンジン要求パワーPe*の補正は行なわない。
エンジン要求パワーPe*が設定されると、設定したエンジン要求パワーPe*が一定の曲線と図4に例示する燃費用動作ラインL0との交点の運転ポイントをエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*として設定し(ステップS216)、設定した目標回転数Ne*と回転数Nm2とに基づいて前述した式(4)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を設定する(ステップS218)。そして、設定した目標回転数Nm1*に基づいて前述した式(5)によりモータMG1から出力すべき目標トルクTm1*を設定し(ステップS220)、設定したモータMG1の目標トルクTm1*に基づいて前述した式(6)によりモータMG2から出力すべき目標トルクTm2*を設定する(ステップS222)。こうしてエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*やモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*が設定されると、目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に送信し、目標トルクTm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する処理を行なって(ステップS224)、本ルーチンを終了する。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車によれば、エンジン要求パワーPe*とこのエンジン要求パワーPe*に基づいて実際に出力された出力パワーPeとのズレが生じたときにこのズレを緩和する方向にエンジン要求パワーPe*を補正し、補正したエンジン要求パワーPe*と燃費用動作ラインL0とを用いて運転ポイントを設定してエンジン22を運転するから、製造のバラツキなどの車両の個体差に拘わらずエンジン要求パワーPe*に基づくパワーをエンジン22からより正確に出力することができる。しかも、エンジン要求パワーPe*の補正は、エンジン22の吸気温tinや油温toilが安定した状態にあるときに行なうから、吸気温tinや油温toilの不安定な状態にあるときの出力誤差ΔPeにバラツキが生じて誤補正してしまうのを抑制できる。
第2実施例のハイブリッド自動車では、エンジン22の出力誤差ΔPeに基づいてエンジン要求パワーPe*を補正することによって出力誤差ΔPeを緩和するエンジン22の運転ポイントを設定するものとしたが、エンジン要求パワーPe*はそのままの状態で燃費用動作ラインL0を用いて仮の運転ポイントを設定し、その後にその動作ライン上で回転数やトルクを変更してエンジン22の運転ポイントを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車では、エンジン22の吸気温tinと油温toilの両方を用いてエンジン22の出力が安定したか否かを判定したが、吸気温tinと油温toilの一方だけで判定してもよいし、他のパラメータ、例えば、大気圧センサからの大気圧なども用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車では、モータMG1から入出力されるトルクによりエンジン22の出力パワーPeを計算したが、エンジン22から出力されるトルクを直接検出して出力パワーPeを算出するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車では、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換するモータ230を備えるものとしてもよい。
上述した各実施例やその変形例では、駆動軸(リングギヤ軸32a)に動力を出力する動力出力装置を自動車に搭載するものとしたが、こうした動力出力装置を自動車以外の列車などの車両や船舶,航空機などの移動体に搭載するものとしてもよいし、建設機器などの移動しない設備の動力源として用いるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセル開度Accと車速Vと駆動要求トルクTd*との関係を示すマップである。 エンジン22の各動作ラインの一例を示す説明図である。 動力分配統合機構30の共線図を示す説明図である。 第2実施例のハイブリッド自動車のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、31a サンギヤ軸31a、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、36 ベルト、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、62 回転数センサ、64 クランク角基準センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、120 ハイブリッド自動車、230 モータ、232 インナーロータ、234 アウターロータ、240 モータ、MG1 モータ、MG2 モータ。

Claims (14)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
    前記内燃機関に適用した所定の条件に対する該内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
    該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、
    該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段で用いる動作線を補正する補正手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 前記所定の条件は、前記動力出力装置の状態が標準状態にあるときに燃費が良好となる条件である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 請求項1または2記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関から出力された出力動力と該出力動力に対応する目標動力との出力誤差の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態に対してそれぞれ燃費が良好となる条件を前記内燃機関に適用した際の複数の動作線を記憶する記憶手段を備え、
    前記補正手段は、前記検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する目標動力とに基づいて前記記憶された複数の動作線から前記運転ポイント設定手段で用いる動作線を設定する手段である
    動力出力装置。
  4. 前記補正手段は、前記記憶された複数の動作線を補間した動作線を設定する手段である請求項3記載の動力出力装置。
  5. 前記補正手段は、前記記憶された複数の動作線から一つを選択する手段である請求項3記載の動力出力装置。
  6. 前記記憶手段は、前記出力誤差の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態として吸排気の圧力損失の程度が異なる複数の前記動力出力装置の状態に対してそれぞれ燃費が良好となる条件を前記内燃機関に適用した際の複数の動作線を記憶する手段である請求項3ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    電力と動力の入出力により前記内燃機関から出力される動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記駆動軸に要求される要求動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
    前記内燃機関から出力される動力とトルクおよび回転数からなる運転ポイントとの関係としての動作線と、前記設定された内燃機関の目標動力とを用いて前記内燃機関が運転すべき運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    該設定された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
    該駆動制御手段による駆動制御により前記内燃機関から出力された出力動力を検出または推定する出力動力検出推定手段と、
    該検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する前記内燃機関の目標動力とに基づいて前記運転ポイント設定手段により設定される運転ポイントを補正する補正手段と
    を備える動力出力装置。
  8. 前記補正手段は、前記検出または推定された出力動力と該出力動力に対応する内燃機関の目標動力との出力誤差を緩和する運転ポイントを前記動作線を用いて設定する手段である請求項7記載の動力出力装置。
  9. 前記補正手段による補正は、前記内燃機関からの動力の出力状態が安定状態にあるときに行なわれる補正である請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置。
  10. 前記補正手段による補正は、前記内燃機関の吸気の温度および/または前記内燃機関の機械部分を潤滑する潤滑媒体の温度が所定の安定温度状態にあるときに行なわれる補正である請求項9記載の動力出力装置。
  11. 前記出力動力検出推定手段は、前記内燃機関の吸気の温度および/または前記内燃機関の機械部分を潤滑する潤滑媒体の温度に基づいて、前記内燃機関から出力される動力を該温度が所定の標準温度状態にあるときに出力される動力として推定する手段である請求項1ないし10いずれか記載の動力出力装置。
  12. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の回転軸とに接続される3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式動力入出力手段と、前記第3の回転軸に接続された発電可能な回転軸用電動機とを備える手段である請求項1ないし11いずれか記載の動力出力装置。
  13. 前記出力動力検出推定手段は、前記内燃機関から動力を出力する際の反力を受け持つ前記第1の電動機から入出力された駆動力に基づいて前記内燃機関から出力された動力を推定する手段である請求項12記載の動力出力装置。
  14. 請求項1ないし13いずれか記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸が機械的に車軸に連結されてなる自動車。
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