JP3795873B2 - 再生装置及び再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスクの再生装置に関し、特にCD(Compact Disk)に構造的に類似する規格外のマルチセッションディスクを再生する再生装置及び再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、光ディスクの普及に伴い、CDの規格においても多様なものが策定されており、CDDA(オーディオディスク)などのシングルセッションの規格や、CD−Extra(オーディオにデータが追加されているディスク)などのマルチセッションの規格がある。
【0003】
これに関連した従来技術として、マルチセッションのディスクを扱う情報記録再生装置示す例がある(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。ここでは、マルチセッションのディスクの各セッションに分散した管理情報を収集して、記録用ディスクの記録領域に書き込むことにより、各セッションへのアクセスを容易にする技術が示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−5017号公報。
【0005】
【特許文献2】
PCT出願、WO00/19432号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術のようなディスクドライブでは、規格外のマルチセッションディスクについては、先頭トラックの頭出しを行うことができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上述の規格外のマルチセッションディスクについても先頭トラックの頭出しを確実に行ない信頼性の高い再生処理を行なう再生装置及び再生方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するべく、管理情報及びコンテンツ情報をもつ1又は複数のセッションを有するディスクを読み出し、第1のセッションのリードインに含まれる前記管理情報に次のセッションの存在を示す情報を検出し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲では無いとき前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲のとき前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードを選択する判断部と、前記判断部が前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択したとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内である場合には現在アドレスを00:00:00に位置していることにし、前記判断部が前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードを選択したとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00未満の場合には現在アドレスを取得したアドレス情報とし、取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00以上の場合には現在アドレスを−99:54:74として再生する再生部とを具備することを特徴とする再生装置である。
【0009】
本発明の再生装置は上記構造により、例えば、最近、市場に流通する規格外のマルチセッションディスクのように、第1セッションのTOC情報に次セッションのアドレス情報を有しマルチセッションディスクを示しているにもかかわらず、第1セッションのリードインのアドレスがマルチセッションの規格に対応していない、具体的にはリードインの末尾アドレスが、“99:59:74”になっていない場合、このディスクをシングルセッションのディスクと同等に扱うものである。具体的には、規格外のマルチセッションディスクの先頭トラック(1曲目)の先頭である00:02:00にアクセスする際、第1セッションのリードインにPUHが位置している場合、外周側にアクセスするべきであるが、従来装置であれば、規格外のマルチセッションディスクの、第1セッションのリードインに位置していると判定されず第2セッション以降のリードインに位置していると判定され、内周側へ移動すべきと判定されてしまうため、第1セッションの先頭トラック(1曲目)に到達することができず、曲の再生を行なうことができないが、本発明に係る再生装置によれば、このような規格外のマルチセッションディスクを一般のシングルセッションのディスクと扱うことにより、第1セッションのリードインに位置している場合、図7のS36のように現在位置を00:00:00と判定され、PUHを外周側へ移動させるべきと判定されるので、第1トラックの曲の頭出しを確実に行なうことができる。こうすることで、一般のCD規格に類似した規格外のマルチセッションディスクについても、先頭トラック(1曲目)の頭出しを失敗することなく、再生を行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の再生装置及び再生方法の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブの構成の一例を示す図、図2は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱うシングルセッションのディスクの構成の一例を示す図、図3は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱うマルチセッションのディスクの構成の一例を示す図、図4は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱う規格外のマルチセッションのディスクの構成の一例を示す図、図8は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブのディスク認識時のモード決定動作を説明するフローチャート、図9は、本発明の一実施の形態であるディスクドライブのディスク位置判別処理の動作を説明するフローチャートである。
【0011】
<本発明を用いない場合のディスクドライブでの処理>
更に、図5は、本発明を用いない場合のディスクドライブのディスク認識処理を説明するフローチャート、図6は、本発明を用いない場合のディスクドライブのアクセス処理を説明するフローチャート、図7は、本発明を用いない場合のディスクドライブのディスク位置判別処理の動作を説明するフローチャートである。
【0012】
初めに本発明を用いない場合のディスクドライブでの規格外のマルチセッションディスクについて、フローチャートを用いて説明する。図2は、シングルセッションの光ディスクの構成の一例を示す図、図3は、マルチセッションの光ディスクの構成の一例を示す図である。
【0013】
これらCDの規格において、リードインはTNO(Track Number)が00Hであるセクタエリアと規定されている。リードインには管理情報であるTOC(Table Of Contents)情報が記録される。シングルセッションの規格では、(第1セッションの)リードイン内のアドレスは連続していれば任意の値を設定してよいことになっている。図2においては、一例として、リードインのアドレスとして、末尾が13:10:74となるアドレスが割り振られている。これに対し、マルチセッションの規格においては、各セッションの位置を把握するために、第1セッションのリードイン内のアドレスは末尾アドレスを99:59:74となるような連続のアドレスを割り振り、第2セッション以降のリードインのアドレスは、(第1セッションのリードインを除く)ディスク内で連続しているアドレスを割り振るよう規定されている。図3においては、一例として、第1セッションのリードインは上述の規格通り、末尾アドレスを99:59:74となるような連続のアドレスを割り振り、第2セッションのリードインは12:42:15から13:42:14のアドレスが割り振られている。
【0014】
ディスクドライブは、これらの規格に基づきディスク認識処理や、アクセス処理を行なっている。
【0015】
図5は、本発明を用いない場合のディスク認識処理のフローチャート、図6は、本発明を用いない場合のアクセス処理のフローチャート、図7は、本発明を用いない場合のディスク位置判別処理のフローチャートである。
【0016】
図5のディスク認識のフローチャートにおいて、ディスクが挿入されると(S11)、PUH(ピックアップヘッド)を光ディスクの最内周まで移動する(S12)。ここで、その位置に記録されている、第1セッションのリードインよりTOC情報を取得する(S13)。このとき、挿入されたディスクが図2のようなシングルセッションのディスクであり、TOC情報に次セッションのアドレス情報を含んでおらず、単に、TNOとその時間情報とリードアウトのアドレスだけを示す場合(S14)、シングルセッションディスクと判断される(S16)。挿入されたディスクが図3のようなマルチセッションのディスクであり、第1セッションのリードインに次セッションのアドレス情報を含んでいる場合(S14)、マルチセッションディスクと判断される(S17)。
【0017】
図6のアクセス処理のフローチャートにおいて、アクセス命令を受けると(S21)、まず、現在位置のアドレス情報を取得する(S22)。現在位置のアドレス情報の取得(判別)方法については、図7において詳細を説明する。現在アドレスと目的アドレスが同じでない場合(S23)、現在アドレスとアクセス目的のアドレスを比較する(S24)。現在アドレスが目的アドレスよりも小さい場合(S24)、現在アドレスと目的アドレスの差より移動距離を計算し(S25)、S25にて計算された距離だけ外周側へPUHを移動させる(S26)。現在アドレスが目的アドレスよりも大きい場合(S24)、現在アドレスと目的アドレスの差より移動距離を計算し(S27)、S27にて計算された距離だけ内周側へPUHを移動させる(S28)。外周側、或いは内周側へPUHを移動させた後(S26或いはS28)、再度現在位置のアドレス情報を取得する処理(S22)へ戻る。現在アドレスと目的アドレスが同じであった場合(S23)、アクセス目的に到達しているのでアクセス処理を終了する。
【0018】
図7のディスク位置判別処理のフローチャートにおいて、まずPUHより読取られた現在のTNO情報とアドレス情報を取得する(S31)。取得された現在のTNO情報が00Hでない、つまりリードインでない場合(S32)、取得されたアドレス情報はそのままディスク内で連続しているアドレスであるので、取得されたアドレス情報を現在アドレスとする(S35)。取得された現在のTNO情報が00H、つまりリードイン内の場合(S32)、図5のS16或いはS17で判別しているディスクの情報、つまりシングルセッションディスクかマルチセッションディスクかを確認する(S33)。シングルセッションディスクの場合(S33)、上述の通り、リードイン内は任意のアドレスであり、正確に位置を把握するためのアドレスは不明であるため、代わりに現在アドレスを00:00:00に位置しているとする(S36)。マルチセッションディスクの場合(S33)、取得されたアドレス情報が80:00:00以上か否かを判別する(S34)。上述の通り、第2セッション以降のリードインはディスク内で連続しているアドレスが割り振られており、CD規格に規定されている最大容量の80:00:00以上の値は取り得ない。そのため、取得されたアドレス情報が80:00:00未満の場合(S34)、第2セッション以降のリードインであると判断され、取得されたアドレス情報はリードイン以外のエリアと同じく、ディスク内で連続しているアドレスであるので、取得されたアドレス情報を現在アドレスとする(S35)。上述の通り、マルチセッションディスクの第1セッションのリードインは末尾アドレスを99:59:74となるような連続のアドレスが割り振られており、取得されたアドレス情報が80:00:00以上の場合(S34)、第1セッションのリードインに位置していると判断され、(現在アドレス)−99:59:74 の計算結果(負数)を現在アドレスとする(S37)。
【0019】
従って、上述の場合においては、アドレスを利用し目的のセクタにアクセスされる。アクセスの際には、図6のS25やS27にあるように目的アドレスまでの距離を計算し、その距離だけPUHを移動させるが、移動の際の精度により、目的を越えて移動する場合や、目的の手前までしか移動しない場合がありうる。第1セッションの第1トラック(曲)は図2や図3にあるように、リードインより連続して記録されており、第1トラックの頭出し(第1トラックの先頭にアクセス)をする場合において、PUHの移動後、第1セッションのリードインに位置する可能性があるため、正確に第1セッションのリードインに位置しているかどうかの判定が必要となる。第1セッションのリードインに位置しているかどうかの判定は図7に示している通り、シングルセッションディスクにおいては、(リードイン内のアドレスは適当な値が使用されるため)TNO=00Hかどうかのみで判定し、マルチセッションディスクにおいては、TNO=00Hで且つ99:59:74の近い値(80:00:00以上)の場合に第1セッションのリードインと判定される。
【0020】
しかしながら、現実の市場では、図4のような構成を持った、第1セッションのリードインのTOC情報に次セッションを示す情報が記録されており、マルチセッションディスクであることを示しているにもかかわらず、第1セッションのリードインのアドレスが13:10:74のような値になっている、マルチセッションに似せた規格外のディスクが流通している。上述した本発明を用いない場合のディスクドライブにおいて、このような規格外のマルチセッションディスクに対しては、図5の通り、マルチセッションディスクと判定されてしまう。規格外マルチセッションディスクにおいて、第1セッションの第1トラックの先頭アドレスである00:02:00をアクセス目的とし、本ディスクの第1セッションのリードインにPUHがいた場合、図7のS34の判断が行なわれ、80:00:00以下のアドレス情報が取得されてしまうため、第1セッションのリードインにいるとは判定されず、第2セッション以降のリードインにいると誤判定されてしまい、S35のように取得されたアドレス情報をそのままディスク内で連続しているアドレスと誤判定してしまうため、図6のS24において現在アドレス>目的アドレスと判定されてしまう。このため、本来外周側へ移動すべきであるにも係らず、内周側へ移動と判定されてしまい、目的のセクタへ到達することが出来ず、第1セッションの先頭のトラック(曲)の頭出しに失敗してしまう問題がある。
【0021】
上述の規格外のマルチセッションディスクを含む、第1セッションがデータでなくオーディオであるディスクにおいて、主な使用目的は、第1セッションに記録されているオーディオ部の再生であり、ディスクドライブにおいて、これらのディスクの先頭トラックの頭出しが必要となる。
【0022】
<本発明に係るディスクドライブの構成>
次に、本発明を用いたディスクドライブについて、図面を用いて詳細に説明する。本発明に係るディスクドライブAは、図1に示すように、全体の動作を司るシステム制御部1と、基本動作プログラム等を格納するROM2と、これに接続され作業エリアを提供するRAM3とを有している。更に、これに接続されて駆動系を制御するサーボ制御部4を有し、サーボ制御部4はサーボ制御系各処理回路5に制御信号を供給し、更に、サーボ制御系各処理回路5は、アクチュエータドライバ6を介してPUH7を駆動すべく接続されている。更に、サーボ制御部4は、スピンドルモータ8に接続され回転数を制御している。又、PUH7から供給した信号を受ける信号処理部9を有し、信号処理部9からの信号は、読取りバッファ10等を介して本発明に係るモード判断を行なう判断部11に接続され、更に外部との通信処理を行なうインタフェース12に接続されている。更に、インタフェース12は、一例として、PC(Personal Computer)13等に接続されるものである。
このような構成を有するディスクドライブAにおいて、システム制御部1はRAM3を作業エリアとして使用し、ROM2に記録された本発明の後述する動作を含むプログラムに従って所定の動作を行なう。PUH7から出力された光は、光ディスクDに照射される。光ディスクDからの反射光は、PUH7で電気信号に変えられる。この電気信号は、信号処理部9に入力される。信号処理部9には、RFアンプなどが含まれる。
【0023】
再生時は、PUH7から読出された信号は、信号処理部9にて復調され、読取りバッファ10に送られる。その後、データはインタフェース12を通してPC13などの外部に転送される。また、TOC情報やアドレス情報などはシステム制御部1にも送られ、ディスクのアクセス制御のための情報として用いられる。
【0024】
(光ディスクの種類)
本発明に係るディスク装置が扱う光ディスクについて図面を用いて説明する。図2において、シングルセッション規格に則った代表的な光ディスクのアドレス構成図を示す。又、図3において、マルチセッション規格に則った代表的な光ディスクのアドレス構成図を示す。更に、図4において、本発明に係る再生装置の対象となる規格外のマルチセッションディスクの代表的なアドレス構成図を示す。
【0025】
CD規格において、リードインはTNO(トラックナンバー)が00Hであるセクタエリアであり、TOC情報を有している。TOC情報内には各トラックの開始アドレス情報が書かれている他、次セッションがあれば次セッションの開始アドレス情報も含まれる。これにより、各トラックのサーチが可能となり、又、マルチセッションディスクであるかどうかの判断がディスクドライブにおいて可能となる。
【0026】
図2のように、光ディスクがシングルセッションの場合、リードイン内のアドレスは任意の値を取りうる。リードイン内のアドレスが固定のアドレスを割り振るよう規定されていないのは、リードインつまりTNO=00Hのセクタエリアはディスクの内周側に1ヶ所のみのため、ディスク内周に位置していることが判断できるためである。これに対し、図3のように、マルチセッションディスクの場合、リードイン(TNO=00H)のセクタエリアは2ヶ所以上あり、リードインに位置している場合、TNO=00Hという情報のみでは正確な位置判別が不能となるため、各セッションのリードインのアドレスも正確に規定しておく必要がある。このため、第1セッションのリードイン内のアドレスは(ディスク容量よりも大きい80:00:00以上の値で、)リードインの末尾アドレスを99:59:74となる連続のアドレスを割り振るよう規定されている。第2セッション以降のリードインのアドレスは、(第1セッションのリードインを除く)ディスク内で連続しているアドレスを割り振るよう規定されている。
【0027】
これらの規定に対し、本発明に係るディスクドライブが処理対象とする、規格外のマルチセッションディスクにおいては、図4のように第1セッションのリードイン内のTOC情報に次セッションのアドレス情報があり、マルチセッションディスクであることを示しているにもかかわらず、第1セッションのリードインのアドレスが、マルチセッションの規格に則った末尾アドレス99:59:74とはなっておらず、任意のアドレス(ここでは極端な例として第2セッションにも同じアドレスが存在する13:10:74)が割り振られている。このため、リードインにPUH7が位置している場合、第1セッションのリードインにいるのか第2セッションのリードインにいるのかの現在位置の判別ができない構成になっている。
【0028】
(本発明に係る処理動作)
本実施形態は、第1セッションのTOCに次セッションのアドレスがありながら、リードインアドレスが正規のものでない規格外のマルチセッションディスクを、シングルセッションのディスクとして扱う再生装置を提供する。
なお、以下の実施形態では、シングルセッションモード、マルチセッションモードを用いた場合で説明しているが、本発明は、第1セッションのリードインのアドレス配置をシングルセッションのリードインのアドレス配置として扱うものであり、必ずしもモードを用いることを必要としていない。
本発明に係るディスクドライブAは、図8のフローチャートにおいて、ディスクが挿入されると(S11)、PUHをディスクの最内周まで移動する(S12)。ここで、その位置に記録されている第1セッションのリードインより、TOC情報を取得する(S13)。このとき、挿入されたディスクが図2のような正規のシングルセッションのディスクであり、TOC情報に次セッションのアドレス情報を含んでおらず、単に、TNOとその時間情報とリードアウトのアドレスだけを示す場合(S14)、シングルセッションであることが図1の判断部11により判断され、シングルセッションモードが選択される(S46)。
【0029】
又、挿入されたディスクが図3のような正規のマルチセッションのディスクであり、第1セッションのリードインに次セッションのアドレス情報を含んでいる場合(S14)、第1セッションのリードインのアドレスが正当な値、すなわち、80:00:00以上の値で、末尾アドレスが“99:59:74”の値であるか否かを判定する(S45)。第1セッションのリードインのアドレスが正当な値の場合(S45)、正規のマルチセッションディスクと判断して、マルチセッションモードが選択される(S47)。
【0030】
又、ディスクが図4のように、正規のマルチセッションディスクではなく、第1セッションのリードインのアドレス配置が正当な値を有していない、すなわち、80:00:00以上の値で、末尾アドレスが“99:59:74”の値を有していない場合(S45)、正規のシングルセッションディスクと同等と扱うと判断して、シングルセッションモードを選択する(S46)。
【0031】
(再生処理の具体的手順)
ここで、シングルセッションモード及びマルチセッションモードが選択されることにより行なわれる再生処理を、図面を用いて詳細に説明する。
【0032】
アクセス処理に関しては、本発明を用いない場合のディスクドライブのものをそのまま流用できるので、図6のディスクドライブのアクセス処理のフローチャートについて再度説明する。アクセス命令を受けると(S21)、まず、現在位置のアドレス情報を取得する(S22)。現在位置のアドレス情報の取得方法については、図9において詳細を説明する。現在アドレスと目的アドレスが同じでない場合(S23)、現在アドレスとアクセス目的のアドレスを比較する(S24)。現在アドレスが目的アドレスよりも手前であった場合(S24)、現在アドレスと目的アドレスの差より移動距離を計算し(S25)、S25にて計算された距離だけ外周側へPUHを移動させる(S26)。現在アドレスが目的アドレスよりも大きい場合(S24)、現在アドレスと目的アドレスの差より移動距離を計算し(S27)、S27にて計算された距離だけ内周側へPUHを移動させる(S28)。外周側、或いは内周側へPUHを移動させた後(S26或いはS28)、再度現在位置のアドレス情報を取得する処理(S22)へ戻る。現在アドレスと目的アドレスが同じであった場合(S23)、アクセス目的に到達しているのでアクセス処理を終了する。これも上述の内容となるが、S25やS27において目的アドレスまでの距離を計算し、その距離だけPUHを移動させるが、移動の際の精度により、目的を越えて移動する場合があり、第1セッションの第1トラックの先頭にアクセスをする場合において、PUHの位置が第1セッションのリードインに位置する可能性があり、正確に第1セッションのリードインに位置しているかどうかの判定が必要となる。
【0033】
次に、本実施形態におけるディスク位置判別処理について説明する。図9のディスク位置判別処理のフローチャートは、図7の本発明を用いない場合のディスク位置判別処理のフローチャートとほぼ類似している。まずPUHより読取られた現在のTNO情報とアドレス情報を取得する(S31)。取得された現在のTNO情報が00Hでない、つまりリードインでない場合(S32)、取得されたアドレス情報はそのままディスク内で連続しているアドレスであるので、取得されたアドレス情報を現在アドレスとする(S35)。取得された現在のTNO情報が00H、つまりリードイン内の場合(S32)、図8のS45或いはS46で決定したディスクモード情報、つまりシングルセッションディスクモードかマルチセッションディスクモードかを確認する(S53)。シングルセッションディスクモードの場合(S53)、第1セッションのリードイン内は任意のアドレスであり、正確に位置を把握するためのアドレスは不明であるため、代わりに現在アドレスを00:00:00に位置しているとする(S36)。マルチセッションディスクモードの場合(S53)、取得されたアドレス情報が80:00:00以上か否かを判別する(S34)。この処理は本発明を用いない場合と同じであり、取得されたアドレス情報が80:00:00未満の場合(S34)、第2セッション以降のリードインであると判断され、取得されたアドレス情報を現在アドレスとする(S35)。取得されたアドレス情報が80:00:00以上の場合(S34)、第1セッションのリードインに位置していると判断され、(現在アドレス)−99:59:74の計算結果(負数)を現在アドレスとする(S37)。
【0034】
このようにして、規格外のマルチセッションディスクをシングルセッションディスクモードで扱うことにより、正確に第1セッションに位置しているか否かの判定が可能となり、第1セッションの先頭トラック(1曲目)の頭出しを正確に行なうことができる再生装置及び再生方法を提供するものである。
【0035】
<本発明に係るディスクドライブの他の例>
本発明は、図1に上述したようにPCに接続される再生専用のディスクドライブのみに適用されるものではなく、記録再生処理の機能を伴ったものや、単体で光ディスクのコンテンツ情報の再生を行なうことができるAV機器のような光ディスク装置にも適用することができるものである。
【0036】
このような再生機能及び記録機能を有する光ディスク装置においても、上述した本発明に係る規格外のマルチセッションディスクの再生処理を同様に適用することができ、同等の作用効果を得ることが可能となる。
【0037】
以上記載した実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0038】
例えば、規格外のマルチセッションディスク等の規格外のリードインのアドレス配置について、上記実施形態では、通常のシングルセッションのリードインのアドレス配置として認識すると述べたが、規格が要求するアドレス配置に応じて、これとは異なるアドレス配置として認識することであっても同等の作用効果を有するものである。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、マルチセッションを示すフラグを有するにもかかわらず第1セッションのリードインのアドレス配置が不正な規格外のマルチセッションディスクを、シングルセッションと同等のリードインのアドレス配置として認識することにより、第1セッションのリードインが位置判別が可能となるため、第1セッションのリードインに連続している第1トラックのコンテンツ情報のアクセス(頭出し)を正確に行なうことが可能な再生装置及び再生方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブの構成の一例を示す図。
【図2】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱うシングルセッションの光ディスクの構成の一例を示す図。
【図3】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱うマルチセッションの光ディスクの構成の一例を示す図。
【図4】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブが扱う規格外のマルチセッションの光ディスクの構成の一例を示す図。
【図5】 本発明を用いない場合のディスクドライブのディスク認識処理を説明するフローチャート。
【図6】 本発明を用いない場合のディスクドライブのアクセス処理を説明するフローチャート。
【図7】 本発明を用いない場合のディスクドライブのディスク位置判別処理の動作を説明するフローチャート。
【図8】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブのディスク認識時のモード決定動作を説明するフローチャート。
【図9】 本発明の一実施の形態であるディスクドライブのディスク位置判別処理の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
4…サーボ制御部、7…PUH、11…判断部・処理部、1…システム制御部、13…PC。
Claims (2)
- 管理情報及びコンテンツ情報をもつ1又は複数のセッションを有するディスクを読み出し、第1のセッションのリードインに含まれる前記管理情報に次のセッションの存在を示す情報を検出し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲では無いとき前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲のとき前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードを選択する判断部と、
前記判断部が前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択したとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内である場合には現在アドレスを00:00:00に位置していることにし、前記判断部が前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードを選択したとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00未満の場合には現在アドレスを取得したアドレス情報とし、取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00以上の場合には現在アドレスを−99:54:74として再生する再生部とを具備することを特徴とする再生装置。 - 管理情報及びコンテンツ情報をもつ1又は複数のセッションを有するディスクを読み出し、第1のセッションのリードインに含まれる前記管理情報に次のセッションの存在を示す情報を検出し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲では無いとき前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択し、前記リードインのアドレス情報が80:00:00から99:59:74の範囲のとき前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードを選択し、
前記ディスクをシングルセッションディスクとして扱うシングルセッションモードを選択したとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内である場合には現在アドレスを00:00:00に位置していることにし、前記ディスクをマルチセッションディスクとして扱うマルチセッションディスクモードが選択されたとき、前記ディスクを再生する際取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00未満の場合には現在アドレスを取得したアドレス情報とし、取得したアドレス情報がリードイン内であって80:00:00以上の場合には現在アドレスを−99:54:74として再生することを特徴とする再生方法。
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