JP3795381B2 - オークション方法及びその装置並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の商品を組み合わせた組み合わせ商品に対する競りを行うオークション方法及びその装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のコンピュータ技術、通信技術の発達に伴い、通信ネットワークを用いて商取引を行うシステムが数多く提案されており、この中でもオークションはインターネットを使用するユーザ達の間で注目されている。
特に、最近では、複数の異種の商品をオークションの対象商品とし、この複数の商品に対して、複数の商品の組み合わせからなる組み合わせ商品についても入札を可能とする、組み合わせオークションが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記組み合わせオークションには、「一回秘密入札方式」又は「同時多数回入札方式」のいずれかが採用されている。
しかしながら、上記一回秘密入札方式では、入札者は1回限りの入札しかすることができないため、基準となる入札金額等の情報が一切無く、入札者は入札金額を決めにくいという欠点があった。
【0004】
また、同時多数回入札方式は、オークションを複数のラウンドに分割し、各ラウンドで全参加者から入札を受け付け、そのラウンドにおいて落札者が決定されなければ、再度、提示金額を再検討して次のラウンドを実施するものである。
この同時多数回入札方式では、前回の入札金額を参考にして次回のラウンドの提示金額が決定されるため、入札者は上述した一回秘密入札方式に比べて入札金額を決めやすいという利点があるが、入札者がオークション開始から終了時まで常にオークションに参加していなければならないという制約があるため、入札者の負担が大きく、得策ではない。
【0005】
また、オークション主催者や出品を行っている売り手側からすると、出品する商品がより高金額で落札されることが望まれるが、組み合わせオークションを採用しない場合は、各商品を個別にオークションに出品した場合と、1つにまとめて組み合わせ商品としてオークションに出品した場合とで、どちらに利益が出るかを予測していずれかの出品形態を選ばなければならず、確実に高い収益を望むことは不可能であった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の商品を組み合わせた組み合わせ商品のオークションにおいて、売り手側が最も利益を得られる形で落札が可能であるとともに、入札者の労力を極力軽減するオークション方法及びその装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークション方法であって、前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部を有するコンピュータにおけるオークション方法であり、前記コンピュータが、入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する第1の過程と、前記第1の過程の比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与する第2の過程と、前記第1の過程の比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新する第3の過程と、前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定する第4の過程と、前記第4の過程の判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与する第5の過程と、前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与する第6の過程と、前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する第7の過程と、前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する第8の過程と、を含むことを特徴とするオークション方法を提供する。
【0009】
本発明に係るオークション方法においては、前記コンピュータが、前記第4の過程の合計最高入札金額の算出時において、入札がされていない個別商品及び組み合わせ商品の最高入札金額を0とすることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るオークション方法においては、前記コンピュータが、前記ステイタスを各入札者の情報と関連づけて記憶することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るオークション方法においては、前記コンピュータが、前記ウィンステイタスが付与されていない入札者に関して、入札対象商品を落札するために必要となる最小金額を前記ウィンステイタスの付与対象となった売却組み合わせにおける合計最高入札金額に基づいて算出する過程と、該算出した金額を当該入札者に通知する過程と、を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明に係るオークション装置は、複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークション装置であって、前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部と、入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する入札金額管理部と、入札者に対してステイタスを付与するステイタス判定部と、前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する手段と、を備え、前記ステイタス判定部は、前記入札金額管理部の比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与し、前記入札金額管理部は、前記入札金額管理部の比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新し、前記ステイタス判定部は、前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定し、この判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与し、前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与し、前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する、ことを特徴とする。
【0016】
本発明に係るプログラムは、複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークションを行うためのプログラムであって、入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を、前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する第1のステップと、前記第1のステップの比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与する第2のステップと、前記第1のステップの比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新する第3のステップと、前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定する第4のステップと、前記第4のステップの判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与する第5のステップと、前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与する第6のステップと、前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する第7のステップと、前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する第8のステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態におけるオークション装置の構成を示す図である。同図において、符号1はオークション装置であり、通信ネットワーク20を介して各端末装置31〜33と接続されている。
端末装置31〜33は、オークションに参加する入札者が入力操作を行う各種端末装置であり、パーソナルコンピュータの他、携帯電話機や情報通信端末等の携帯可能な端末装置でもよい。
【0018】
オークション装置1はオークションの対象商品のデータを管理するデータベースやオークションに参加する入札者の情報を管理するデータベース等(いずれも図示略)を有し、オークションに参加する入札者の端末装置31〜33に対して競り情報等を送信して表示させる。
競り情報は、例えば、HTMLで記述されたWebページ形式でオークション装置1から端末装置31〜33へ送信することができ、端末装置31〜33ではWWWブラウザを用いて競り情報をWebページで表示することができる。なお、通信ネットワーク20は有線、無線を問わず、例えば、インターネットを使用しても良い。
【0019】
次に、本実施形態に係るオークション装置1の内部構成について図1を参照して説明する。
オークション装置1は、入札者が操作する端末装置31〜33と通信ネットワーク20を介して種々の情報を送受信する通信部11、入札者から受信した入札金額に基づいて現在の最高入札金額を更新する入札金額管理部12、オークションの対象となる商品と今現在の最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けられて格納されている最高入札金額記憶部13、入札金額管理部12から供給される情報に基づいて入札者のステイタスを判定するステイタス判定部14、入札者が希望商品を落札するために必要となる最小金額を算出する入札支援部15、オークション終了の条件を満たすか否かを判断する終了判定部16、及び終了判定を受けて落札結果等を通知する結果通知部17を備えている。
【0020】
なお、上記構成の他、オークションの対象となる商品の詳細データが格納されている商品データベースや入札者の詳細情報が格納されている入札者情報データベース等を備えている(いずれも図示略)。
【0021】
次に、上記構成からなる本実施形態に係るオークション装置1の動作について図2を参照して説明する。
ここで、説明をより具体的にするために、個別商品X、Y、Zをそれぞれオークションの対象商品(以下、競り対象商品と記載する)とする。なお、本実施形態においては、オークションに参加する入札者は、競り対象商品を構成する各種個別商品に対しそれぞれ個別入札が可能である他、2以上の個別商品を組み合わせて構成される組み合わせ商品に対しても入札することが可能である。
【0022】
ここで、図3に上記競り対象商品の入札可能な商品の組み合わせについて示す。同図に示すように、入札者は、それぞれ個別商品「X」、「Y」、「Z」に入札が可能である他、2つの個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品「X,Y」、「X,Z」、「Y,Z」、及び3つの個別商品の組み合わせ商品である「X,Y,Z」に対してそれぞれ入札が可能である。
【0023】
例えば、今、入札者α氏が端末装置31を操作して、落札を希望する商品(商品X、商品Y、商品Zもしくはこれらの組み合わせ商品のいずれか)を指定し、指定した商品(以下、入札対象商品と記載する)に対して入札金額を入力し、入札に係る操作を行った場合、係る情報は通信ネットワーク20を介してオークション装置1の通信部11によって受信され、その後、入札金額管理部12に入力される。
【0024】
これにより、入札対象商品と入札金額とを取得した入力金額管理部12は、最高入札金額記憶部13から入札対象商品に対応する最高入札金額を読み出し、読み出した最高入札金額と入札者α氏から受信した入札金額とを比較する(ステップSP1)。
この結果、今回の入札金額が最高入札金額以下であった場合には(ステップSP1において「NO」)、入札金額管理部12は、最高入札金額記憶部13の最高入札金額を更新することなく、そのまま今回取得した情報、即ち入札対応商品と入札金額と入札者Aの情報とをステイタス判定部14へ出力する(ステップSP2)。
【0025】
ステイタス判定部14は、最高入札金額を提示することのできなかった入札者αに対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタス「L」を付与し、この情報を入札支援部15へ出力する(ステップSP3)。
入札支援部15は、今回の入札者αが希望商品を落札するために入札しなければならない最小金額を算出し(ステップSP4)、この最小金額と、先ほどステイタス判定部14によって付与されたルーズステイタス「L」の情報と、当該入札者αの情報とを通信部11へ出力する(ステップSP5)。
【0026】
一方、ステップSP1において、今回の入札金額が、最高入札金額記憶部13に格納されている最高入札金額を上回っていた場合には(ステップSP1において「YES」)、入札金額管理部12は最高入札金額記憶部13の入札対象商品に対応する最高入札金額を今回の入札金額に更新し(ステップSP6)、更新後において最高入札金額記憶部13に格納されている情報、即ち、個別商品及び組み合わせ商品に対するそれぞれの最高入札金額と、各最高入札金額を提示している入札者の情報とをステイタス判定部14へ出力する(ステップSP7)。
【0027】
ステイタス判定部14は、競り対象商品である商品「X」、「Y」、「Z」を過不足無く売却可能な入札の組み合わせである売却組み合わせの内、最も高額に競り対象商品を売却できる最高売却組み合わせを選択し、その売却組み合わせを構成する各入札の対象商品に最高価格を提示している最高入札者に対し、落札可能であることを示すウィンステイタスを付与する等のステイタス付与の処理を行う(ステップSP8)。なお、このステイタスの付与処理の詳細については、後述する。
【0028】
そして、ステイタス判定部14は、これらの結果を入札金額管理部12及び入札支援部15へ出力する。
入札金額管理部12は、最高入札金額記憶部13にアクセスし、ステイタス判定部14によって付与されたそれぞれのステイタス情報を各入札者情報に対応付けて格納する。これにより、最高入札金額記憶部13には各商品に対する最高入札金額と、その入札者と、ステイタスとがそれぞれ対応付けられて格納されることとなる。
【0029】
一方、入札支援部15は、ステイタス判定部14によって、現在の入札金額で入札対象商品を落札できると判定された入札者以外の入札者が、それぞれの入札対象商品を落札するために必要となる最低金額を算出し(ステップSP9)、この最低金額と、ステイタス判定部14によって付与されたステイタス情報とを各入札者の情報に対応付けて、通信部11へ出力する(ステップSP10)。
なお、上記最低金額とは、現時点でウィンステイタス「W」が付与されている入札額の合計に、当該オークションで設定されている最小入札単位を加算した値となる。
【0030】
通信部11は、ステップSP2〜ステップSP5の処理を経て入力された情報、又はステップSP6〜ステップSP10の処理を経て入力された情報を、入札支援部15から出力された入札者情報に基づいて各入札者が操作している端末装置31〜33に対して送信する(ステップSP11)。
【0031】
この結果、入札者αは、自分が提示した入札金額で入札対象商品を落札できるか否かを把握できる。更に、自分が提示した入札金額では入札対象商品の落札が不可能である場合には、落札するために必要となる最低金額を把握することができる。
【0032】
次に、図2に示したフローチャートにおいて、ステップSP8で行われるステイタスの付与処理について、具体例を挙げて説明する。
【0033】
今、入札金額管理部12から供給された各商品に対する最高入札金額が、図3に示すような金額であった場合、即ち個別商品「X」に「5ドル」、個別商品「Y」に「7ドル」、個別商品「Z」に「9ドル」、組み合わせ商品「X,Y」に「13ドル」、組み合わせ商品「X,Z」に「15ドル」、組み合わせ商品「Y、Z」に「18ドル」、組み合わせ商品「X,Y,Z」に「25ドル」がそれぞれ最高入札価格として入札されている場合についてのステイタスの付与処理について説明する。
【0034】
この場合、競り対象商品を過不足無く売却可能な入札の組み合わせである売却組み合わせは、図4に示すような組み合わせとなる。
即ち、それぞれ個別商品として売却する個別商品「X」、「Y」、「Z」からなる売却組み合わせ(ア)、個別商品「X」と組み合わせ商品「Y,Z」とからなる売却組み合わせ(イ)、組み合わせ商品「X,Y」と個別商品「Z」とからなる売却組み合わせ(ウ)、組み合わせ商品「X,Z」と個別商品「Y」とからなる売却組み合わせ(エ)、組み合わせ商品「X,Y,Z」からなる売却組み合わせ(オ)の5通りの売却組み合わせが存在する。
【0035】
続いて、ステイタス判定部14は、上記売却組み合わせの内、どの組み合わせが最も売り手の利益が得られるかを判断する。具体的には、上記各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最もこの合計最高入札金額が高額である。
【0036】
この結果、各売却組み合わせに対する合計最高入札額は、それぞれ図4に示すような金額となり、最も合計最高入札額が高額である売却組み合わせは、「25ドル」を示している組み合わせ商品「X、Y、Z」となる。
即ち、これは、組み合わせ商品「X、Y、Z」として競り対象商品を売却する方法が最も利益が得られる売却組合せであることを示している。
従って、ステイタス判定部14は、売却組み合わせを構成している入札の対象商品である組み合わせ商品「X,Y,Z」に対して最高入札額を提示している最高入札者「G氏」に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタス「W」を付与する(図3のステイタス欄参照)。
【0037】
一方、ウィンステイタス「W」を付与していない他の最高入札者(即ち、A氏〜F氏)に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタス「P」を付与する(図3のステイタス欄参照)。
【0038】
次に、上記状態から個別商品「X」に対して「H氏」が「10ドル」を入札することにより、その時点で「A氏」が提示していた最高入札額「5ドル」を「10ドル」に更新した場合について説明する。
この場合、図4に示した各売却組み合わせにおける合計最高入札金額は、図5に示すように変化する。この結果、合計最高入札額が最も高額である最高売却組み合わせは、「28ドル」を示している個別商品「X」と組み合わせ商品「Y、Z」との組み合わせからなる売却組み合わせ(イ)となる。
【0039】
これにより、ステイタス判定部14は、最高売却組み合わせを構成する入札の対象商品である個別商品「X」及び組み合わせ商品「Y,Z」に対して最高入札額を提示している最高入札者「H氏」と、最高入札者「F氏」に対してウィンステイタス「W」を付与するとともに、他の最高入札者に対してポテンシャルステイタス「P」を付与する。
【0040】
更に、ステイタス判定部14は、ポテンシャルステイタス「P」が付与されている組み合わせ商品について、更なるステイタスの判定を行う。
ここで、例えば、ポテンシャルステイタス「P」が付与されている組み合わせ商品「X,Y」を例に挙げると、現時点での組み合わせ商品「X,Y」の最高入札額は図3からわかるように「13ドル」である。
一方、組み合わせ商品「X,Y」を構成する各商品を売却する方法として、個別商品として「X」、「Y」を売却する方法もある。この場合、個別商品として「X」、「Y」を売却した場合に得られる金額は「10ドル+7ドル=17ドル」となる。この結果、商品「X」、「Y」においては、組み合わせ商品「X,Y」として売却するよりも、個別商品「X」、「Y」として売却した方が売り手側は得をすることとなる。
【0041】
そして、上述したように組み合わせ商品に対する最高入札額が、その組み合わせ商品を2以上の入札に分割して売却した場合に得られる金額を下回った場合に、組み合わせ商品の最高入札者、即ち「D氏」に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタス「L」を付与する。
そして、同様の処理を各組み合わせ商品に対しても行う。この結果、組み合わせ商品「X,Z」に対する最高入札者「E氏」に対してもルーズステイタス「L」が付与されることとなる。
【0042】
なお、競り対象商品を全て包含する組み合わせ商品、即ち本実施形態においては組み合わせ商品「X,Y,Z」に対して最高入札額を提示している入札者「G氏」に対しては、ポテンシャルステイタス「P」が付与されることはなく、常にウィンステイタス「W」又はルーズステイタス「L」のいずれかが付与されることとなる。
これは、上記競り対象商品を全て包含する組み合わせ商品に対して入札を行っている者だけは、他の入札者に依存することなく、その入札者自身が自己の提示額を更新しなければ入札対象商品を落札することができないからである。
この結果、図6に示すようなステイタスが各最高入札者に対して付与されることとなる。
【0043】
なお、上記ポテンシャルステイタス「P」とは、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスである。具体的には、売却組み合わせ(イ)を例に挙げると、上述したように組み合わせ商品「Y,Z」に対して入札をしている「F氏」は入札額を更新せずとも、互いに売却組み合わせを構成している個別商品「X」に対する入札額が更新され、その場合の合計最高入札額が他の全ての売却組み合わせの合計最高入札額を上回れば、入札対象商品を落札することが可能となる。
このように、売却組み合わせを互いに構成している入札において、対となる入札に対する最高入札額が更新されることによって落札の可能性があるような場合には、ポテンシャルステイタス「P」を付与し、また、付与されたステイタスを入札者に対して通知することにより、入札者は上述したような状況下におかれていることを簡単に把握することができる。
【0044】
また、上記例においては、図3や図6に示した入札対象商品の全てに対して、入札が行われている場合について述べたが、例えば、入札がされていない入札対象商品が存在した場合には、その入札商品に対する最高入札額は「0ドル」であると見なして、合計最高入札額を計算する。
例えば、図3において個別商品「Z」に対する入札がなかった場合には、この個別商品「Z」の最高入札額は「0ドル」と見なされるので、図5に示した売却組み合わせ(ア)の合計最高入札額が「5ドル+7ドル+0ドル=12ドル」となるとともに、売却組み合わせ(ウ)についても「13ドル+0ドル=13ドル」と算出される。
【0045】
なお、入札支援部15が図2に示したステップSP9において行う処理は以下に示すような処理となる。
例えば、図5に示したように、現時点においてウィンステイタス「W」が付与されている売却組み合わせ(イ)における合計最高入札額は「28ドル」である。
これに対して、例えば、組み合わせ商品「X,Y,Z」に対して最高入札額を提示している「G氏」の提示額「25ドル」である。従って、「G氏」が入札対象商品を落札するためには、上記合計最高入札額を上回る必要があるため、「28ドル」以上の金額を提示する必要がある。
従って、入札支援部15は、この「28ドル」を上回る最小金額である「29ドル」(最小入札単位が「1ドル」であった場合)をルーズステイタス「L」を付与された「G氏」に対して通知する。
【0046】
なお、終了判定部16はオークション終了を検出した場合は、その旨を示す信号を結果通知部17へ出力する。結果通知部17はオークション終了の信号を受けると、最高入札金額記憶部13にアクセスし、現時点でウィンステイタス「W」が付与されている最高入札者を落札者として決定する。
そして落札した入札者に対してその旨の情報を通知するべく、この入札者の情報と落札を通知する情報とを通信部11へ出力する。これにより、落札者が操作していた端末装置には、落札した旨の情報が送信され、最高入札者は落札したことを知ることができる。なお、このとき、最後まで最高入札金額記憶部13に格納されていた入札者、例えば、ステイタスとしてポテンシャルステイタス「P」や「L」が付与されていた入札者等に対しても、落札ができなかった旨を通知するようにしてもよい。
【0047】
なお、上述した実施形態において、オークション装置1は、図1に示すように通信ネットワーク20を介して各端末装置31〜33から入札金額等を受信するのではなく、装置単体で上記処理を行ういわゆるスタンドアローン型の装置として構成するようにしてもよい。
この場合、各入札者はオークション装置1に備えられている入力部からそれぞれ入札金額等を入力ようにしたり、オペレータ等が各入札者から得た情報を入力するようにしてもよい。
【0048】
なお、本発明におけるオークション装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種の処理を実行してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0049】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0050】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0051】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、組み合わせ商品に対して入札を行っている入札者及び組み合わせ商品を構成する各商品に対して入札を行っている入札者に対して、現時点において各人が提示している入札価格で希望の商品が落札可能か否かを示すステイタスを判定し、判定結果を入札者に対して通知するので、入札者は常に自己がおかれている状況を把握することができる。
また、再入札が可能であるので、納得のいくまで入札額を検討することが可能となる。
また、組み合わせ商品としても入札可能であるとともに、この組み合わせ商品を構成する各商品についても入札が可能であるので、組み合わせ商品を構成する商品のいずれかに興味のある者は、興味がある商品のみに入札することができる一方、全ての商品を購入したい者は組み合わせ商品に入札をすることで、組み合わせ商品を構成する各商品について個別に入札をすることなく、一括して入札を行うことが可能となる。また、組み合わせ商品を一括して落札したいのに、その組み合わせ商品の一部だけを落札してしまう危険性もなくなる。
【0053】
また、売り手が最も利益を得るようにステイタスを判定しているため、常に、最も好ましい落札手法を把握することが可能となる。
【0054】
また、ウィンステイタスが付与されていない他の最高入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与するので、このポテンシャルステイタスを通知された入札者は、必ずしも自己が提示している入札金額をつり上げなくても、他の入札者の入札状況によっては落札することができる可能性があることを把握することができる。
このように、入札者に対して詳細な競りの情報を与えることによって、オークションに関するゲーム性が増し、楽しんでオークションを行うことが可能となる。
【0055】
また、これらのステイタスを保持しているため、オークション終了時には、即時的に売り手が最も利益を得ることができる入札者を落札者として決定することができる。
【0056】
また、ウィンステイタスを通知されていない入札者に対しては、その者が希望の商品を落札するために必要となる最小金額を算出して、通知するので、入札者は次に入札すべき金額を即時的に把握することができる。これにより入札に係る入札者の労力を極めて軽減させることができ、簡単にオークションに参加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るオークション装置の周辺ネットワーク構成及び内部構成を示す図である。
【図2】 同実施形態におけるオークション装置の動作を示したフローチャートである。
【図3】 ステイタス付与処理を説明するための説明図である。
【図4】 売却組み合わせについて説明するための一例を示した図である。
【図5】 売却組み合わせについて説明するための一例を示した図である。
【図6】 ステイタス付与処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 オークション装置
11 通信部
12 入札金額管理部
13 最高入札金額記憶部
14 ステイタス判定部
15 入札支援部
16 終了判定部
17 結果通知部
20 通信ネットワーク
31〜33 端末装置
Claims (6)
- 複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークション方法であって、
前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部を有するコンピュータにおけるオークション方法であり、
前記コンピュータが、
入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する第1の過程と、
前記第1の過程の比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与する第2の過程と、
前記第1の過程の比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新する第3の過程と、
前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定する第4の過程と、
前記第4の過程の判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与する第5の過程と、
前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与する第6の過程と、
前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する第7の過程と、
前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する第8の過程と、
を含むことを特徴とするオークション方法。 - 前記コンピュータが、
前記第4の過程の合計最高入札金額の算出時において、入札がされていない個別商品及び組み合わせ商品の最高入札金額を0とすることを特徴とする請求項1に記載のオークション方法。 - 前記コンピュータが、
前記ステイタスを各入札者の情報と関連づけて記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のオークション方法。 - 前記コンピュータが、
前記ウィンステイタスが付与されていない入札者に関して、入札対象商品を落札するために必要となる最小金額を前記ウィンステイタスの付与対象となった売却組み合わせにおける合計最高入札金額に基づいて算出する過程と、
該算出した金額を当該入札者に通知する過程と、
を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のオークション方法。 - 複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークション装置であって、
前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部と、
入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する入札金額管理部と、
入札者に対してステイタスを付与するステイタス判定部と、
前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する手段と、を備え、
前記ステイタス判定部は、前記入札金額管理部の比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与し、
前記入札金額管理部は、前記入札金額管理部の比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新し、
前記ステイタス判定部は、
前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定し、
この判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与し、
前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与し、
前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する、
ことを特徴とするオークション装置。 - 複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークションを行うためのプログラムであって、
入札者から指定された入札対象商品に対応する最高入札金額を、前記個別商品又は前記組み合わせ商品と最高入札金額及び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付けて格納される最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した最高入札金額と前記入札対象商品に対する当該入札者の入札金額とを比較する第1のステップと、
前記第1のステップの比較の結果、入札金額が最高入札金額以下であった場合には、当該入札者に対して、今回の入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知するルーズステイタスを付与する第2のステップと、
前記第1のステップの比較の結果、入札金額が最高入札金額を上回っていた場合には、前記最高入札金額記憶部の当該入札対象商品に対応する最高入札金額及び最高入札金額を 提示している入札者の情報を当該入札金額及び当該入札者の情報に更新する第3のステップと、
前記最高入札金額の更新後に、各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額から各売却組み合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを判定する第4のステップと、
前記第4のステップの判定の結果、最も合計最高入札金額が高額である売却組み合わせを構成する個別商品及び組み合わせ商品に最高入札金額を提示している前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、現在の入札金額で商品を落札することができる旨を示すウィンステイタスを付与する第5のステップと、
前記ウィンステイタスが付与されていない前記最高入札金額記憶部に記憶される各入札者に対して、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札金額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスを付与する第6のステップと、
前記ポテンシャルステイタスが付与された入札者のうち組み合わせ商品の入札者に関しては、その入札対象商品の組み合わせ商品を構成する各個別商品及び各組み合わせ商品の最高入札金額を前記最高入札金額記憶部から読み出し、読み出した各最高入札金額を合計し、この合計金額よりも前記最高入札金額記憶部に記憶される当該入札者の入札対象商品である組み合わせ商品に対する最高入札金額が下回った場合に、当該入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタスに変更してステイタスを付与する第7のステップと、
前記付与されたステイタスの情報を当該入札者に通知する第8のステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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