JP2003150822A - オークション方法及びその装置並びにプログラム - Google Patents
オークション方法及びその装置並びにプログラムInfo
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Abstract
オークションにおいて、売り手側が最も利益を得られる
形で落札が可能であると共に、入札者の労力を極力軽減
する。 【解決手段】 ステイタス判定部14は、組み合わせ商
品に対して入札を行っている入札者及び組み合わせ商品
を構成する各商品に対して入札を行っている入札者に対
して、現時点において各人が提示している入札価格で希
望の商品が落札可能か否かを示すステイタスを判定し、
判定結果を入札者に対して通知する。
Description
合わせた組み合わせ商品に対する競りを行うオークショ
ン方法及びその装置並びにプログラムに関する。
達に伴い、通信ネットワークを用いて商取引を行うシス
テムが数多く提案されており、この中でもオークション
はインターネットを使用するユーザ達の間で注目されて
いる。特に、最近では、複数の異種の商品をオークショ
ンの対象商品とし、この複数の商品に対して、複数の商
品の組み合わせからなる組み合わせ商品についても入札
を可能とする、組み合わせオークションが提案されてい
る。
オークションには、「一回秘密入札方式」又は「同時多
数回入札方式」のいずれかが採用されている。しかしな
がら、上記一回秘密入札方式では、入札者は1回限りの
入札しかすることができないため、基準となる入札金額
等の情報が一切無く、入札者は入札金額を決めにくいと
いう欠点があった。
ンを複数のラウンドに分割し、各ラウンドで全参加者か
ら入札を受け付け、そのラウンドにおいて落札者が決定
されなければ、再度、提示金額を再検討して次のラウン
ドを実施するものである。この同時多数回入札方式で
は、前回の入札金額を参考にして次回のラウンドの提示
金額が決定されるため、入札者は上述した一回秘密入札
方式に比べて入札金額を決めやすいという利点がある
が、入札者がオークション開始から終了時まで常にオー
クションに参加していなければならないという制約があ
るため、入札者の負担が大きく、得策ではない。
いる売り手側からすると、出品する商品がより高金額で
落札されることが望まれるが、組み合わせオークション
を採用しない場合は、各商品を個別にオークションに出
品した場合と、1つにまとめて組み合わせ商品としてオ
ークションに出品した場合とで、どちらに利益が出るか
を予測していずれかの出品形態を選ばなければならず、
確実に高い収益を望むことは不可能であった。
もので、複数の商品を組み合わせた組み合わせ商品のオ
ークションにおいて、売り手側が最も利益を得られる形
で落札が可能であるとともに、入札者の労力を極力軽減
するオークション方法及びその装置並びにプログラムを
提供することを目的とする。
に、複数の異種の個別商品からなる競り対象商品に対
し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組み合わせ
からなる組み合わせ商品に対して入札を許容する競り上
げ式のオークション方法であって、前記個別商品及び前
記組み合わせ商品に対し、入札を行っている入札者に対
して、各人が提示している入札額で希望商品が落札可能
か否かを判定し、その判定結果に応じたステイタスを前
記入札者に対して付与することを特徴とするオークショ
ン方法を提供する。
に記載のオークション方法において、前記競り対象商品
を過不足無く売却可能な前記入札の組み合わせである売
却組み合わせの内、最も高額に前記競り対象商品を売却
できる最高売却組み合わせを選択し、その売却組み合わ
せを構成する入札の対象商品に最高価格を提示している
最高入札者に対し、落札可能であることを示すウィンス
テイタスを付与することを特徴とする。
に記載のオークション方法において、前記競り対象商品
のうち、入札がなかった商品においては、その商品に対
する入札額を0と見なして、前記最高売却組み合わせを
選択することを特徴とする。
又は請求項3に記載のオークション方法において、前記
ウィンステイタスが付与されていない他の最高入札者に
対して、前記売却組み合わせを互いに構成する他の最高
入札額に対する今後の入札価格によっては、入札対象商
品の落札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタス
を付与することを特徴とする。
〜請求項4のいずれかに記載のオークション方法におい
て、前記組み合わせ商品に対する最高入札額が、その組
み合わせ商品を2以上の入札に分割して売却した場合に
得られる金額を下回った場合に、前記組み合わせ商品の
最高入札者に対して、落札が不可能である旨を示すルー
ズステイタスを付与することを特徴とする。
〜請求項5のいずれかに記載のオークション方法におい
て、前記ステイタスを各入札者の情報と関連づけて記憶
することを特徴とする。
〜請求項6のいずれかに記載のオークション方法におい
て、前記ウィンステイタスを通知されていない入札者
が、入札対象商品を落札するために必要となる最小金額
を算出し、算出した金額を前記入札者に対して通知する
ことを特徴とする。
〜請求項7のいずれかに記載のオークション方法におい
て、前記ステイタスを各入札者に対してそれぞれ通知す
ることを特徴とする。
種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商品
又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み合
わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオークシ
ョン装置であって、前記個別商品及び前記組み合わせ商
品に対し、入札を行っている入札者に対して、各人が提
示している入札額で希望商品が落札可能か否かを判定す
る判定手段と、その判定結果に応じたステイタスを前記
入札者に対して付与するステイタス付与手段とを具備す
ることを特徴とするオークション装置を提供する。
異種の個別商品からなる競り対象商品に対し、該個別商
品又は二以上の前記個別商品の組み合わせからなる組み
合わせ商品に対して入札を許容する競り上げ式のオーク
ションを行うためのプログラムであって、前記個別商品
及び前記組み合わせ商品に対し、入札を行っている入札
者に対して、各人が提示している入札額で希望商品が落
札可能か否かを判定するステップと、その判定結果に応
じたステイタスを前記入札者に対して付与するステップ
とをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供
する。
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
におけるオークション装置の構成を示す図である。同図
において、符号1はオークション装置であり、通信ネッ
トワーク20を介して各端末装置31〜33と接続され
ている。端末装置31〜33は、オークションに参加す
る入札者が入力操作を行う各種端末装置であり、パーソ
ナルコンピュータの他、携帯電話機や情報通信端末等の
携帯可能な端末装置でもよい。
商品のデータを管理するデータベースやオークションに
参加する入札者の情報を管理するデータベース等(いず
れも図示略)を有し、オークションに参加する入札者の
端末装置31〜33に対して競り情報等を送信して表示
させる。競り情報は、例えば、HTMLで記述されたW
ebページ形式でオークション装置1から端末装置31
〜33へ送信することができ、端末装置31〜33では
WWWブラウザを用いて競り情報をWebページで表示
することができる。なお、通信ネットワーク20は有
線、無線を問わず、例えば、インターネットを使用して
も良い。
1の内部構成について図1を参照して説明する。オーク
ション装置1は、入札者が操作する端末装置31〜33
と通信ネットワーク20を介して種々の情報を送受信す
る通信部11、入札者から受信した入札金額に基づいて
現在の最高入札金額を更新する入札金額管理部12、オ
ークションの対象となる商品と今現在の最高入札金額及
び最高入札金額を提示している入札者の情報とが対応付
けられて格納されている最高入札金額記憶部13、入札
金額管理部12から供給される情報に基づいて入札者の
ステイタスを判定するステイタス判定部14、入札者が
希望商品を落札するために必要となる最小金額を算出す
る入札支援部15、オークション終了の条件を満たすか
否かを判断する終了判定部16、及び終了判定を受けて
落札結果等を通知する結果通知部17を備えている。
となる商品の詳細データが格納されている商品データベ
ースや入札者の詳細情報が格納されている入札者情報デ
ータベース等を備えている(いずれも図示略)。
オークション装置1の動作について図2を参照して説明
する。ここで、説明をより具体的にするために、個別商
品X、Y、Zをそれぞれオークションの対象商品(以
下、競り対象商品と記載する)とする。なお、本実施形
態においては、オークションに参加する入札者は、競り
対象商品を構成する各種個別商品に対しそれぞれ個別入
札が可能である他、2以上の個別商品を組み合わせて構
成される組み合わせ商品に対しても入札することが可能
である。
能な商品の組み合わせについて示す。同図に示すよう
に、入札者は、それぞれ個別商品「X」、「Y」、
「Z」に入札が可能である他、2つの個別商品の組み合
わせからなる組み合わせ商品「X,Y」、「X,Z」、
「Y,Z」、及び3つの個別商品の組み合わせ商品であ
る「X,Y,Z」に対してそれぞれ入札が可能である。
操作して、落札を希望する商品(商品X、商品Y、商品
Zもしくはこれらの組み合わせ商品のいずれか)を指定
し、指定した商品(以下、入札対象商品と記載する)に
対して入札金額を入力し、入札に係る操作を行った場
合、係る情報は通信ネットワーク20を介してオークシ
ョン装置1の通信部11によって受信され、その後、入
札金額管理部12に入力される。
取得した入力金額管理部12は、最高入札金額記憶部1
3から入札対象商品に対応する最高入札金額を読み出
し、読み出した最高入札金額と入札者α氏から受信した
入札金額とを比較する(ステップSP1)。この結果、
今回の入札金額が最高入札金額以下であった場合には
(ステップSP1において「NO」)、入札金額管理部1
2は、最高入札金額記憶部13の最高入札金額を更新す
ることなく、そのまま今回取得した情報、即ち入札対応
商品と入札金額と入札者Aの情報とをステイタス判定部
14へ出力する(ステップSP2)。
提示することのできなかった入札者αに対して、今回の
入札金額では入札対象商品を落札できない旨を通知する
ルーズステイタス「L」を付与し、この情報を入札支援
部15へ出力する(ステップSP3)。入札支援部15
は、今回の入札者αが希望商品を落札するために入札し
なければならない最小金額を算出し(ステップSP
4)、この最小金額と、先ほどステイタス判定部14に
よって付与されたルーズステイタス「L」の情報と、当
該入札者αの情報とを通信部11へ出力する(ステップ
SP5)。
札金額が、最高入札金額記憶部13に格納されている最
高入札金額を上回っていた場合には(ステップSP1に
おいて「YES」)、入札金額管理部12は最高入札金額
記憶部13の入札対象商品に対応する最高入札金額を今
回の入札金額に更新し(ステップSP6)、更新後にお
いて最高入札金額記憶部13に格納されている情報、即
ち、個別商品及び組み合わせ商品に対するそれぞれの最
高入札金額と、各最高入札金額を提示している入札者の
情報とをステイタス判定部14へ出力する(ステップS
P7)。
ある商品「X」、「Y」、「Z」を過不足無く売却可能
な入札の組み合わせである売却組み合わせの内、最も高
額に競り対象商品を売却できる最高売却組み合わせを選
択し、その売却組み合わせを構成する各入札の対象商品
に最高価格を提示している最高入札者に対し、落札可能
であることを示すウィンステイタスを付与する等のステ
イタス付与の処理を行う(ステップSP8)。なお、こ
のステイタスの付与処理の詳細については、後述する。
の結果を入札金額管理部12及び入札支援部15へ出力
する。入札金額管理部12は、最高入札金額記憶部13
にアクセスし、ステイタス判定部14によって付与され
たそれぞれのステイタス情報を各入札者情報に対応付け
て格納する。これにより、最高入札金額記憶部13には
各商品に対する最高入札金額と、その入札者と、ステイ
タスとがそれぞれ対応付けられて格納されることとな
る。
部14によって、現在の入札金額で入札対象商品を落札
できると判定された入札者以外の入札者が、それぞれの
入札対象商品を落札するために必要となる最低金額を算
出し(ステップSP9)、この最低金額と、ステイタス
判定部14によって付与されたステイタス情報とを各入
札者の情報に対応付けて、通信部11へ出力する(ステ
ップSP10)。なお、上記最低金額とは、現時点でウ
ィンステイタス「W」が付与されている入札額の合計
に、当該オークションで設定されている最小入札単位を
加算した値となる。
SP5の処理を経て入力された情報、又はステップSP
6〜ステップSP10の処理を経て入力された情報を、
入札支援部15から出力された入札者情報に基づいて各
入札者が操作している端末装置31〜33に対して送信
する(ステップSP11)。
札金額で入札対象商品を落札できるか否かを把握でき
る。更に、自分が提示した入札金額では入札対象商品の
落札が不可能である場合には、落札するために必要とな
る最低金額を把握することができる。
て、ステップSP8で行われるステイタスの付与処理に
ついて、具体例を挙げて説明する。
商品に対する最高入札金額が、図3に示すような金額で
あった場合、即ち個別商品「X」に「5ドル」、個別商
品「Y」に「7ドル」、個別商品「Z」に「9ドル」、
組み合わせ商品「X,Y」に「13ドル」、組み合わせ
商品「X,Z」に「15ドル」、組み合わせ商品「Y、
Z」に「18ドル」、組み合わせ商品「X,Y,Z」に
「25ドル」がそれぞれ最高入札価格として入札されて
いる場合についてのステイタスの付与処理について説明
する。
可能な入札の組み合わせである売却組み合わせは、図4
に示すような組み合わせとなる。即ち、それぞれ個別商
品として売却する個別商品「X」、「Y」、「Z」から
なる売却組み合わせ(ア)、個別商品「X」と組み合わ
せ商品「Y,Z」とからなる売却組み合わせ(イ)、組
み合わせ商品「X,Y」と個別商品「Z」とからなる売
却組み合わせ(ウ)、組み合わせ商品「X,Z」と個別
商品「Y」とからなる売却組み合わせ(エ)、組み合わ
せ商品「X,Y,Z」からなる売却組み合わせ(オ)の
5通りの売却組み合わせが存在する。
却組み合わせの内、どの組み合わせが最も売り手の利益
が得られるかを判断する。具体的には、上記各売却組み
合わせにおける合計最高入札金額を算出し、最もこの合
計最高入札金額が高額である。
最高入札額は、それぞれ図4に示すような金額となり、
最も合計最高入札額が高額である売却組み合わせは、
「25ドル」を示している組み合わせ商品「X、Y、
Z」となる。即ち、これは、組み合わせ商品「X、Y、
Z」として競り対象商品を売却する方法が最も利益が得
られる売却組合せであることを示している。従って、ス
テイタス判定部14は、売却組み合わせを構成している
入札の対象商品である組み合わせ商品「X,Y,Z」に
対して最高入札額を提示している最高入札者「G氏」に
対して、現在の入札金額で商品を落札することができる
旨を示すウィンステイタス「W」を付与する(図3のス
テイタス欄参照)。
いない他の最高入札者(即ち、A氏〜F氏)に対して、
売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札額に対す
る今後の入札価格によっては、入札対象商品の落札が可
能となる旨を示すポテンシャルステイタス「P」を付与
する(図3のステイタス欄参照)。
て「H氏」が「10ドル」を入札することにより、その
時点で「A氏」が提示していた最高入札額「5ドル」を
「10ドル」に更新した場合について説明する。この場
合、図4に示した各売却組み合わせにおける合計最高入
札金額は、図5に示すように変化する。この結果、合計
最高入札額が最も高額である最高売却組み合わせは、
「28ドル」を示している個別商品「X」と組み合わせ
商品「Y、Z」との組み合わせからなる売却組み合わせ
(イ)となる。
高売却組み合わせを構成する入札の対象商品である個別
商品「X」及び組み合わせ商品「Y,Z」に対して最高
入札額を提示している最高入札者「H氏」と、最高入札
者「F氏」に対してウィンステイタス「W」を付与する
とともに、他の最高入札者に対してポテンシャルステイ
タス「P」を付与する。
ャルステイタス「P」が付与されている組み合わせ商品
について、更なるステイタスの判定を行う。ここで、例
えば、ポテンシャルステイタス「P」が付与されている
組み合わせ商品「X,Y」を例に挙げると、現時点での
組み合わせ商品「X,Y」の最高入札額は図3からわか
るように「13ドル」である。一方、組み合わせ商品
「X,Y」を構成する各商品を売却する方法として、個
別商品として「X」、「Y」を売却する方法もある。こ
の場合、個別商品として「X」、「Y」を売却した場合
に得られる金額は「10ドル+7ドル=17ドル」とな
る。この結果、商品「X」、「Y」においては、組み合
わせ商品「X,Y」として売却するよりも、個別商品
「X」、「Y」として売却した方が売り手側は得をする
こととなる。
対する最高入札額が、その組み合わせ商品を2以上の入
札に分割して売却した場合に得られる金額を下回った場
合に、組み合わせ商品の最高入札者、即ち「D氏」に対
して、落札が不可能である旨を示すルーズステイタス
「L」を付与する。そして、同様の処理を各組み合わせ
商品に対しても行う。この結果、組み合わせ商品「X,
Z」に対する最高入札者「E氏」に対してもルーズステ
イタス「L」が付与されることとなる。
わせ商品、即ち本実施形態においては組み合わせ商品
「X,Y,Z」に対して最高入札額を提示している入札
者「G氏」に対しては、ポテンシャルステイタス「P」
が付与されることはなく、常にウィンステイタス「W」
又はルーズステイタス「L」のいずれかが付与されるこ
ととなる。これは、上記競り対象商品を全て包含する組
み合わせ商品に対して入札を行っている者だけは、他の
入札者に依存することなく、その入札者自身が自己の提
示額を更新しなければ入札対象商品を落札することがで
きないからである。この結果、図6に示すようなステイ
タスが各最高入札者に対して付与されることとなる。
とは、売却組み合わせを互いに構成する他の最高入札額
に対する今後の入札価格によっては、入札対象商品の落
札が可能となる旨を示すポテンシャルステイタスであ
る。具体的には、売却組み合わせ(イ)を例に挙げる
と、上述したように組み合わせ商品「Y,Z」に対して
入札をしている「F氏」は入札額を更新せずとも、互い
に売却組み合わせを構成している個別商品「X」に対す
る入札額が更新され、その場合の合計最高入札額が他の
全ての売却組み合わせの合計最高入札額を上回れば、入
札対象商品を落札することが可能となる。このように、
売却組み合わせを互いに構成している入札において、対
となる入札に対する最高入札額が更新されることによっ
て落札の可能性があるような場合には、ポテンシャルス
テイタス「P」を付与し、また、付与されたステイタス
を入札者に対して通知することにより、入札者は上述し
たような状況下におかれていることを簡単に把握するこ
とができる。
した入札対象商品の全てに対して、入札が行われている
場合について述べたが、例えば、入札がされていない入
札対象商品が存在した場合には、その入札商品に対する
最高入札額は「0ドル」であると見なして、合計最高入
札額を計算する。例えば、図3において個別商品「Z」
に対する入札がなかった場合には、この個別商品「Z」
の最高入札額は「0ドル」と見なされるので、図5に示
した売却組み合わせ(ア)の合計最高入札額が「5ドル
+7ドル+0ドル=12ドル」となるとともに、売却組
み合わせ(ウ)についても「13ドル+0ドル=13ド
ル」と算出される。
ップSP9において行う処理は以下に示すような処理と
なる。例えば、図5に示したように、現時点においてウ
ィンステイタス「W」が付与されている売却組み合わせ
(イ)における合計最高入札額は「28ドル」である。
これに対して、例えば、組み合わせ商品「X,Y,Z」
に対して最高入札額を提示している「G氏」の提示額
「25ドル」である。従って、「G氏」が入札対象商品
を落札するためには、上記合計最高入札額を上回る必要
があるため、「28ドル」以上の金額を提示する必要が
ある。従って、入札支援部15は、この「28ドル」を
上回る最小金額である「29ドル」(最小入札単位が
「1ドル」であった場合)をルーズステイタス「L」を
付与された「G氏」に対して通知する。
を検出した場合は、その旨を示す信号を結果通知部17
へ出力する。結果通知部17はオークション終了の信号
を受けると、最高入札金額記憶部13にアクセスし、現
時点でウィンステイタス「W」が付与されている最高入
札者を落札者として決定する。そして落札した入札者に
対してその旨の情報を通知するべく、この入札者の情報
と落札を通知する情報とを通信部11へ出力する。これ
により、落札者が操作していた端末装置には、落札した
旨の情報が送信され、最高入札者は落札したことを知る
ことができる。なお、このとき、最後まで最高入札金額
記憶部13に格納されていた入札者、例えば、ステイタ
スとしてポテンシャルステイタス「P」や「L」が付与
されていた入札者等に対しても、落札ができなかった旨
を通知するようにしてもよい。
ション装置1は、図1に示すように通信ネットワーク2
0を介して各端末装置31〜33から入札金額等を受信
するのではなく、装置単体で上記処理を行ういわゆるス
タンドアローン型の装置として構成するようにしてもよ
い。この場合、各入札者はオークション装置1に備えら
れている入力部からそれぞれ入札金額等を入力ようにし
たり、オペレータ等が各入札者から得た情報を入力する
ようにしてもよい。
の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録さ
れたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、
実行することにより各種の処理を実行してもよい。な
お、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや
周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
Wシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。ま
た、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フ
レキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−
ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵され
るハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネ
ット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介して
プログラムが送信された場合のサーバやクライアントと
なるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RA
M)のように、一定時間プログラムを保持しているもの
も含むものとする。
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。更に、前
述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されて
いるプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわ
ゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
組み合わせ商品に対して入札を行っている入札者及び組
み合わせ商品を構成する各商品に対して入札を行ってい
る入札者に対して、現時点において各人が提示している
入札価格で希望の商品が落札可能か否かを示すステイタ
スを判定し、判定結果を入札者に対して通知するので、
入札者は常に自己がおかれている状況を把握することが
できる。また、再入札が可能であるので、納得のいくま
で入札額を検討することが可能となる。また、組み合わ
せ商品としても入札可能であるとともに、この組み合わ
せ商品を構成する各商品についても入札が可能であるの
で、組み合わせ商品を構成する商品のいずれかに興味の
ある者は、興味がある商品のみに入札することができる
一方、全ての商品を購入したい者は組み合わせ商品に入
札をすることで、組み合わせ商品を構成する各商品につ
いて個別に入札をすることなく、一括して入札を行うこ
とが可能となる。また、組み合わせ商品を一括して落札
したいのに、その組み合わせ商品の一部だけを落札して
しまう危険性もなくなる。
イタスを判定しているため、常に、最も好ましい落札手
法を把握することが可能となる。
い他の最高入札者に対して、売却組み合わせを互いに構
成する他の最高入札額に対する今後の入札価格によって
は、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテンシ
ャルステイタスを付与するので、このポテンシャルステ
イタスを通知された入札者は、必ずしも自己が提示して
いる入札金額をつり上げなくても、他の入札者の入札状
況によっては落札することができる可能性があることを
把握することができる。このように、入札者に対して詳
細な競りの情報を与えることによって、オークションに
関するゲーム性が増し、楽しんでオークションを行うこ
とが可能となる。
ため、オークション終了時には、即時的に売り手が最も
利益を得ることができる入札者を落札者として決定する
ことができる。
い入札者に対しては、その者が希望の商品を落札するた
めに必要となる最小金額を算出して、通知するので、入
札者は次に入札すべき金額を即時的に把握することがで
きる。これにより入札に係る入札者の労力を極めて軽減
させることができ、簡単にオークションに参加すること
が可能となる。
の周辺ネットワーク構成及び内部構成を示す図である。
を示したフローチャートである。
である。
を示した図である。
を示した図である。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の異種の個別商品からなる競り対象
商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組
み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容す
る競り上げ式のオークション方法であって、 前記個別商品及び前記組み合わせ商品に対し、入札を行
っている入札者に対して、各人が提示している入札額で
希望商品が落札可能か否かを判定し、その判定結果に応
じたステイタスを前記入札者に対して付与することを特
徴とするオークション方法。 - 【請求項2】 前記競り対象商品を過不足無く売却可能
な前記入札の組み合わせである売却組み合わせの内、最
も高額に前記競り対象商品を売却できる最高売却組み合
わせを選択し、その売却組み合わせを構成する入札の対
象商品に最高価格を提示している最高入札者に対し、落
札可能であることを示すウィンステイタスを付与するこ
とを特徴とする請求項1に記載のオークション方法。 - 【請求項3】 前記競り対象商品のうち、入札がなかっ
た商品においては、その商品に対する入札額を0と見な
して、前記最高売却組み合わせを選択することを特徴と
する請求項2に記載のオークション方法。 - 【請求項4】 前記ウィンステイタスが付与されていな
い他の最高入札者に対して、前記売却組み合わせを互い
に構成する他の最高入札額に対する今後の入札価格によ
っては、入札対象商品の落札が可能となる旨を示すポテ
ンシャルステイタスを付与することを特徴とする請求項
2又は請求項3に記載のオークション方法。 - 【請求項5】 前記組み合わせ商品に対する最高入札額
が、その組み合わせ商品を2以上の入札に分割して売却
した場合に得られる金額を下回った場合に、前記組み合
わせ商品の最高入札者に対して、落札が不可能である旨
を示すルーズステイタスを付与することを特徴とする請
求項1〜請求項4のいずれかに記載のオークション方
法。 - 【請求項6】 前記ステイタスを各入札者の情報と関連
づけて記憶することを特徴とする請求項1〜請求項5の
いずれかに記載のオークション方法。 - 【請求項7】 前記ウィンステイタスを通知されていな
い入札者が、入札対象商品を落札するために必要となる
最小金額を算出し、算出した金額を前記入札者に対して
通知することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれ
かに記載のオークション方法。 - 【請求項8】 前記ステイタスを各入札者に対してそれ
ぞれ通知することを特徴とする請求項1〜請求項7のい
ずれかに記載のオークション方法。 - 【請求項9】 複数の異種の個別商品からなる競り対象
商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の組
み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容す
る競り上げ式のオークション装置であって、 前記個別商品及び前記組み合わせ商品に対し、入札を行
っている入札者に対して、各人が提示している入札額で
希望商品が落札可能か否かを判定する判定手段と、 その判定結果に応じたステイタスを前記入札者に対して
付与するステイタス付与手段とを具備することを特徴と
するオークション装置。 - 【請求項10】 複数の異種の個別商品からなる競り対
象商品に対し、該個別商品又は二以上の前記個別商品の
組み合わせからなる組み合わせ商品に対して入札を許容
する競り上げ式のオークションを行うためのプログラム
であって、 前記個別商品及び前記組み合わせ商品に対し、入札を行
っている入札者に対して、各人が提示している入札額で
希望商品が落札可能か否かを判定するステップと、 その判定結果に応じたステイタスを前記入札者に対して
付与するステップとをコンピュータに実行させるための
プログラム。
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JP2001348231A JP3795381B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | オークション方法及びその装置並びにプログラム |
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- 2001-11-14 JP JP2001348231A patent/JP3795381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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