JP3794856B2 - 鋼製大引、鋼製大引の支持構造および支持方法 - Google Patents

鋼製大引、鋼製大引の支持構造および支持方法

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の床の根太を支持するための鋼製大引、鋼製大引の支持構造および支持方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
一般に、住宅においては、1階床の根太を支持するのには、木製の大引が使用されている。ところが、近年、木材の安定供給が困難になりつつあり、このため、大引を鋼製化することが一部で行われている。
鋼製大引を使用した技術としては、例えば、特許第2750273号公報および特許第2828240号公報に記載のものが知られている。これら公報に記載の鋼製大引は断面が正方形状のパイプ材からなり、鋼製束を介して束ベース上に支持される。この鋼製束は、断面L字状の大引受具と、ベースプレートとをターンバックルで連結して構成されたものであり、前記大引受具に鋼製大引を装着するには、大引受具の底壁部と側壁部とにそれぞれ鋼製大引の底面と側面をそれぞれ当接したうえで、前記大引受具の底壁部および側壁部にそれぞれ形成された穴から、ボルトや釘等を鋼製大引に挿通または打込むことによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、鋼製大引を支持する場合、該鋼製大引の長さ方向における複数の個所をそれぞれ鋼製束によって支持するようにしている。
この場合、それぞれの鋼製束の大引受具に、それぞれ鋼製大引の所定の部位を装着する必要があるが、上述したように、大引受具に鋼製大引を装着する場合、大引受具の底壁部および側壁部にそれぞれ形成された穴から、ボルトや釘等を鋼製大引に挿通または打込む必要があり手間がかかるので、複数の大引受具に鋼製大引を装着するには非常に手間かかかるという課題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、鋼製大引用床束によって容易かつ確実に支持することができる鋼製大引、鋼製大引の支持構造および支持方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の鋼製大引1(51,81)は、例えば図1(図12、図16)および図2に示すように、床(床パネル30)の根太(桟材30a)を支持するためのものであって、
中空の鋼製大引本体2(52)と、
この鋼製大引本体2(52)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ凹溝または凸条に形成されて、該鋼製大引本体2(52)を下方から支持する鋼製大引用床束10(60,90)が係合する係合部5,6(55,56)とを備えており、
前記鋼製大引本体2 ( 52 ) の両側壁3 , ( 53 , 54 ) にそれぞれ形成された係合部5 , ( 55 , 56 ) のうちの一方の係合部5 ( 55 ) を、他方の係合部6 ( 56 ) より前記鋼製大引本体2 ( 52 ) の下面2b ( 52b ) からの高さを低く設定したものである。
【0006】
前記鋼製大引本体2(52)は中空であれば、その断面形状はどのような形状でもよいが、例えば正方形状、長方形状、台形状、その他の多角形状のものが望ましく、さらに、鋼製大引本体2(52)の上下面2a,2b(52a,52b)は互いに平行な平面であるのが望ましい。
鋼製大引本体2(52)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ形成された係合部5,6(55,56)は、鋼製大引用床束10(60,90)と凹凸係合するような形状のものであり、鋼製大引本体2(52)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ、該鋼製大引本体2(52)の長手方向に沿う凹溝5,6(55,56)または凸条を形成したものである。
なお、鋼製大引本体2(52)の両側壁3,4(53,54)に凹溝5,6(55,56)を形成した場合には、鋼製大引用床束10(60,90)に該凹溝5,6(55,56)に係合可能な凸部(被係合部23,24(73,74,76))を形成し、鋼製大引本体2(52)の側壁に凹溝を形成した場合には、鋼製大引用床束10(60,90)に該凸条に係合可能な凹部を形成する。
【0007】
また、前記鋼製大引1,51,81については、例えば、鋼製大引1のように、その鋼製大引本体2の上面2aの幅を、下面2bの幅より大きく設定してもよい。
鋼製大引本体1の上面2aの幅を下面2bの幅より大きく設定するには、例えば鋼製大引本体2の断面形状を逆台形状とすればよいが、これに限ることなく、鋼製大引本体2の断面形状を、上辺が下辺より長い異形の多角形状とすればよく、さらに、多角形状でなくても、上辺が下辺より長ければ、どのような形状でもよい。
【0008】
上記のように、鋼製大引本体2の上面2aの幅を、下面2bの幅より大きく設定すれば、床(床パネル30)の根太(桟材)が広い面で支持され、よって安定良く床が支持される。また、床をパネル工法で使用される床パネル30で構成した場合、床パネル30が並ぶ箇所では、1本の鋼製大引1で隣合う2枚の床パネル30,30を受けることになるが、鋼製大引本体2の上面2aの幅を下面2bの幅より大きく設定することで、各床パネル30の鋼製大引1に対する掛かり代を大きく得ることができる。
さらに、鋼製大引本体2の下面2bは、鋼製大引用床束10に荷重を伝達できればよいため、上面2aほど幅を広くする必要がなく、幅を狭めることで材料の節減を図ることができる。
【0009】
請求項1の鋼製大引1(51,81)においては、それを複数の鋼製大引用床束10(60,90)…で支持する場合に、これら鋼製大引用床束10(60,90)…を所定間隔で配置しておき、その上方から鋼製大引1(51,81)を鋼製大引用床束10(60,90)…上に設置するとともに、該鋼製大引1(51,81)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ形成された係合部5,6(55,56)に、鋼製大引用床束10(60,90)を係合させることで、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引1(51,81)が鋼製大引用床束10(60,90)によって容易かつ確実に支持される。
【0011】
そして鋼製大引本体2の下面2b(52b)を斜めに傾けて、一方の係合部5(55)を鋼製大引用床束10(60)に係合し、次いで、鋼製大引1(51)を鉛直面内において回転させることで、前記鋼製大引1(51)の他方の係合部6(56)を前記鋼製大引用床束10(60)に係合することで、鋼製大引1(51)の両方の係合部5,6(55,56)に容易かつ確実に鋼製大引用床束10(60)が係合される。
【0012】
請求項の鋼製大引の支持構造は、例えば図2〜図5(図12〜図21)に示すように、請求項1記載の鋼製大引1(51,81)を、鋼製大引用床束10(60,90)によって支持する支持構造であって、
前記鋼製大引用床束10(60,90)を、ほぼ垂直に立設される床束本体と12、この床束本体12の上端部に設けられて前記鋼製大引1を受ける受部13(63)とから構成し、
前記受部13(63)を、前記鋼製大引1(51,81)の下面2b(52b)が当接されて、該下面2b(52b)を下方から支持する底壁部20(70)と、この底壁部20(70)の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引1(51,81)の両側面にそれぞれ当接する側壁部21,22(71,72)と、該両側壁部21,22(71,72)にそれぞれ凸条または凹溝に形成されて前記鋼製大引本体2(51,81)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ凹溝または凸条に形成された係合部5,6(55,56)に係合可能な被係合部23,24(73,74,76)とを備えた構成とし、
前記受部13(63)の底壁部20(70)に前記鋼製大引1(51,81)の下面2b(52b)が当接され、前記受部13(63)のそれぞれの側壁部21,22(71,72)に前記鋼製大引1(51,81)のそれぞれの側面が当接され、前記受部13(63)の被係合部23,24(73,74)が前記鋼製大引1(51,81)の係合部5,6(55,56)に係合されているものである。
【0013】
前記鋼製大引用床束10(60,90)の床束本体12は、その長さを上下に調整できるものが望ましく、例えば、スリーブ状の軸部16にボルト17,17を螺合することによって構成した、いわゆるターンバックル状ものが使用される。前記受部13(63)の底壁部20(70)の幅は、支持すべき鋼製大引1(51,81)の底面の幅とほぼ等しく設定される。受部13(63)の側壁部21,22(71,72)は鋼製大引1(51,81)の側面に沿うような形状に形成される。受部13(63)の被係合部23,24(73,74)は、例えば、鋼製大引1(51,81)に形成された係合部5,6(55,56)が凹溝である場合には、該凹溝の例えば内側の側面に係合可能な形状に形成される。
【0014】
請求項の鋼製大引の支持構造においては、鋼製大引用床束10(60,90)の受部13(63)の底壁部20(70)に前記鋼製大引1(51,81)の下面2b(52b)が当接され、前記受部13(63)のそれぞれの側壁部21,22(71,72)に前記鋼製大引1(51,81)のそれぞれの側面が当接され、前記受部13(63)の被係合部23,24(73,74,76)が前記鋼製大引1(51,81)の係合部5,6(55,56)に係合されているので、鋼製大引1(51,81)は、上下、左右に移動することなく、鋼製大引用床束10(60,90)によって確実に支持される。
また、鋼製大引1(51,81)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ形成された係合部5,6(55,56)に、鋼製大引用床束10(60,90)の受部13(63)の被係合部23,24(73,74,76)が係合されているので、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引1(51,81)が鋼製大引用床束10(60,90)によって容易に支持される。
【0015】
請求項の鋼製大引の支持構造は、例えば図17〜図21に示すように、請求項において、前記受部63に、該受部63の被係合部76,76に、前記鋼製大引81の係合部85,86を案内して係合させるための案内部78,78を設けたものである。
【0016】
前記案内部78,78は、例えば、前記受部63の被係合部76,76の先端部に、上方に向かうに従って開くようにして形成される。このようにすると、受部63に鋼製大引81を上方から挿入する際に、該鋼製大引81の下端外周部が案内部78,78に滑るようにして当接することで、該鋼製大引81の係合部85,86を案内して、該係合部85,86が受部63の被係合部76,76に係合する。
【0017】
請求項の鋼製大引の支持構造においては、前記受部63に、該受部63の被係合部76,76に、前記鋼製大引81の係合部85,86を案内して係合させるための案内部78,78を設けたので、鋼製大引81を受部63に挿入すると、その係合部85,86が案内部78,78に案内されて、受部63の被係合部76,76に係合していき、よって前記係合部85,86に前記被係合部76,76が容易かつ確実に係合する。
【0018】
請求項の鋼製大引の支持方法は、請求項1記載の鋼製大引1(51)を、鋼製大引用床束10(60)によって支持する支持方法であって、
前記鋼製大引用床束10(60)を、ほぼ垂直に立設される床束本体12と、この床束本体12の上端部に設けられて前記鋼製大引1(51)を受ける受部13(63)とから構成し、
前記受部13(63)を、前記鋼製大引1(51)の下面2b(52b)が当接されて、該下面2b(52b)を下方から支持する底壁部20(70)と、この底壁部20(70)の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引1(51)の両側面にそれぞれ当接する側壁部21,22(71,72)と、該両側壁部21,22(71,72)にそれぞれ凸条または凹溝に形成されて前記鋼製大引本体2(52)の両側壁3,4(53,54)にそれぞれ凹溝または凸条に形成された係合部5,6(55,56)に係合可能な被係合部23,24(73,74)とを備えた構成とし、
前記鋼製大引1(51)を、前記鋼製大引用床束10の受部13に装着するに際し、例えば図9〜図11に示すように、
まず、前記鋼製大引1(51)を、その下面2b(52b)を前記受部13(63)の底壁部20(70)に対して傾けるようにして前記受部13(63)に挿入することで、前記鋼製大引1(51)の一方の係合部5(55)を前記受部13(63)の一方の被係合部23(73)に係合し、
次いで、前記鋼製大引1(51)を、前記受部13(63)の一方の被係合部23(73)を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、前記鋼製大引1(51)の他方の係合部6(56)を前記受部13(63)の他方の被係合部24(74)に係合するとともに、前記鋼製大引1(51)の両側面および下面をそれぞれ前記受部13(63)の両側壁部21,22(71,72)および底壁部20(70)に当接することを特徴としている。
【0019】
請求項の鋼製大引の支持方法においては、前記鋼製大引1(51)を、その下面2b(52b)を前記受部13(63)の底壁部20(70)に対して傾けるようにして前記受部13(63)に挿入することで、前記鋼製大引1(51)の一方の係合部5(55)を前記受部13(63)の一方の被係合部23(73)に係合し、次いで、前記鋼製大引1(51)を、前記受部13(63)の一方の被係合部23(73)を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、前記鋼製大引1(51)の他方の係合部6(56)を前記受部13(63)の他方の被係合部24(74)に係合するとともに、前記鋼製大引1(51)の両側面および下面をそれぞれ前記受部13(63)の両側壁部21,22(71,72)および底壁部20(70)に当接するので、鋼製大引1(51)を鋼製大引用床束10(60)の受部13(63)に装着するに際して、鋼製大引1(51)を受部13(63)に対して強い力でしかも平行に押し付ける必要がなく、鋼製大引1(51)の両方の係合部5,6(55,56)に容易かつ確実に受部13(63)の被係合部23,24(73,74)が係合されるとともに、鋼製大引1(51)の両側面および下面がそれぞれ受部13(63)の両側壁部21,22(71,72)および底壁部20(70)に容易かつ確実に当接される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例について説明する。
(第1実施形態例)
図1は本発明に係る鋼製大引1の第1例を示す横断面図、図2は図1に示す鋼製大引1を鋼製大引用床束10によって支持した状態を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、鋼製大引1は、鋼製大引本体2と、この鋼製大引本体2の両側壁3,4のそれぞれに形成されて、該鋼製大引本体2を下方から支持する鋼製大引用床束10が係合する係合部5,6とを備えて形成されている。
【0021】
前記鋼製大引本体2は中空の長尺な筒体であり、その横断面は異形の六角形状に形成され、その上面2aと下面2bとは平行に形成されている。また、前記鋼製大引本体2の上面2aの幅は、下面2bの幅より大きく設定されており、例えば、上面2aの幅が90mm程度に、下面2bの幅が50mm程度に設定されている。さらに、鋼製大引本体2の上面には、横断面V字状をなすV溝7が鋼製大引本体2の長手方向に沿って形成されている。
【0022】
前記鋼製大引本体2の両側壁3,4は、図1に示すように、鋼製本体2の上面縁部から下方に鉛直に形成された鉛直壁3a,4aと、該鉛直壁3a,4aの下縁部から下方に向けて内側に傾斜するようにして形成された傾斜壁3b,4bとから構成されており、傾斜壁3bに前記係合部5が形成され、傾斜壁4bに前記係合部6が形成されている。
前記係合部5,6は、前記傾斜壁3b,4bにそれぞれ形成され、鋼製大引本体2の長手方向に沿う凹溝であり、係合部5は係合部6より鋼製大引本体2の下面2bからの高さが低く設定されており、例えば、係合部5は係合部6よりの下面2bからの高さが15mm程度低く設定されている。
【0023】
また、前記鋼製大引本体2の下面には開口部8が形成されている。この開口部8は、鋼製大引本体2の長手方向に沿って、その一方の端部から他方の端部まで連続して形成されたものであり、該開口部8の両側にはそれぞれ鋼製大引本体2の下面2bに対して垂直に起立する起立壁8a,8aが鋼製大引本体2の長手方向に沿って連続して形成されている。
なお、上記構成の鋼製大引1は、鋼板をロール成形等によって曲げ加工することで形成され、該鋼板の幅方向の両縁部を直角に曲げて、前記起立壁8a,8aを形成し、鋼板を曲げ加工する際に、該起立壁8a,8aを所定間隔離間させることで、前記開口部8が形成されている。
【0024】
次に上記構成の鋼製大引1を支持する鋼製大引用床束10について説明する。
すなわち、図3および図4に示すように、鋼製大引用床束10は、基礎K上に固定されるベースプレート11と、このベースプレート11上に垂直に立設された床束本体12と、この床束本体12の上端部に設けられて前記鋼製大引1を受ける受部13とから構成されている。
【0025】
前記ベースプレート11は、長方形板状をなすもので、その両端部には基礎Kから突出するアンカーボルトT,Tを挿通するための孔11a,11aが形成されている。そして、ベースプレート11は、これを基礎K上に載置するとともに、基礎Kから突出するアンカーボルトT,Tを前記孔11a,11aに挿通したうえで、各孔11aから突出するアンカーボルトTの上端部に、座金14を挿通してナット15を螺合して締め付けることで、基礎K上に固定されるようになっている。
【0026】
前記床束本体12はスリーブ状をなす軸部16と、この軸部16の両端部に螺合された上下一対のボルト17,17と、該ボルト17,17に前記軸部16の上下端部でそれぞれ螺合されたナット18,18とから構成されている。
そして、このような構成の床束本体12は、前記ボルト17,17を回転不能にしたうえで、前記軸部16を正逆方向に回転させることで、該ボルト17,17が軸部16の上下端部から伸縮し、これによって長さ調整ができるようになっており、この調整後、前記ナット18,18を締め付けることで、軸部16を回転不能に固定して床束本体16の長さを決定できるようになっている。
【0027】
前記受部13は、図5〜図8に示すように、前記鋼製大引1の下面2bが当接されて、該下面2bを下方から支持する底壁部20と、この底面部20の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引1の両側面にそれぞれ当接する側壁部21,22と、該両側壁部21,22にそれぞれ形成されて前記鋼製大引本体2の両側壁に3,4それぞれ形成された係合部5,6に係合可能な被係合部23,24と、前記底壁部20に形成されて、前記鋼製大引1の下面2bの開口部8に挿入可能な挿入部25,25とを備えて構成されている。
【0028】
前記底壁部20の下面中央部には、該底壁部20の幅方向に延在する支持部20aが形成されており、この支持部20aの両端部は前記側壁部21,22側に折曲されて、該側壁部21,22を補強している。また、前記支持部20の中央部には、前記床束本体16の上端部、すなわち軸部16の上端部に螺合されたボルト17がプレート17a(図4参照)を介して取付けられるようになっている。
前記側壁部21,22は、前記底壁部20の両縁部からそれぞれ垂直に起立する垂直壁21a,22aと、該垂直壁21a,22aの下縁部から上方に向けて外側に傾斜するようにして形成された傾斜壁21b,22bとから構成されており、傾斜壁21bの上端部に前記被係合部23が形成され、傾斜壁22bの上端部に前記被係合部24が形成されている。
【0029】
前記被係合部23,24は、前記傾斜壁21b,21bの上端部から内側に斜め上方に突出するようにして形成されたもので、被係合部23は係合部24より底壁部20からの高さが低く設定されている。そして、前記被係合部23は前記鋼製大引1の係合部5の下側の側面に係合し、被係合部24は係合部6の下側の側面に係合するようになっている。
【0030】
前記挿入部25,25は、前記受部13を構成する底壁部20前後の縁部に、該底壁部20より下方に曲げて形成されたもので、図7に示すように、側面視において略L字状に形成され、その先端部は前記鋼製大引1の開口部8に挿入し易くするために、先端ほど幅が狭くなるように形成されている。
また、前記挿入部25は、前記底壁部20に鋼製大引1の下面2bを当接させた後に、該底壁部29より上方に曲げることで、前記鋼製大引1の下面に形成された開口部8に挿入されるようになっている。また、挿入部25,25の幅は前記開口部8の幅とほぼ等しいか若干広めに形成されている。
【0031】
次に、上記構成の鋼製大引1を、鋼製大引用床束10によって支持する支持構造および支持方法について説明する。
すなわち、図2に示すように、地盤上には複数の基礎K…が平行に一定間隔で設置されており、各基礎K上には複数の鋼製大引用床束10…が所定のピッチWで設置されている。このピッチWは、建物のモジュール寸法の整数倍に設定されており、例えばモジュール寸法を910mmとすると、その2倍の1820mmに設定されている。なお、モジュール寸法とは、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準になる寸法のことをいい、上述した910mmの他に、1000mm、900mm、800mm等とされている。
【0032】
前記基礎K上に鋼製大引用床束10を設置固定するには、図3および図4に示すように、該鋼製大引用床束10のベースプレート11を基礎K上に載置するとともに、基礎Kから突出するアンカーボルトT,Tをベースプレートに形成された孔11a,11aに挿通したうえで、各孔11aから突出するアンカーボルトTの上端部に、座金14を挿通してナット15を螺合して締め付けることで行われている。なお、基礎K…上に鋼製大引用床束10…を設置固定する場合、全ての鋼製大引用床束10…の受部13の高さを揃えておく。
【0033】
上記のようにして、基礎K上に鋼製大引用床束10を設置固定したならば、
前記鋼製大引1を鋼製大引用床束10…の受部13…に、以下のようにして装着する。なお、鋼製大引1は基礎Kと直交するようにして配置するが、これに限ることなく、基礎K上にこれと平行に配置してもよい。この場合、前記鋼製大引用床束10の受部13の向きを90度回しておく。
まず、図9に破線で示すように、鋼製大引1を、その下面2bを前記受部13の底壁部20に対して傾けるようにして、前記受部13に挿入することで、該鋼製大引1の一方の係合部5を受部13の一方の被係合部23に係合する。
【0034】
次に、図9に実線で示すように、前記鋼製大引1を、前記受部13の一方の被係合部23を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、鋼製大引1の他方の係合部6を受部13の他方の被係合部24に係合するとともに、鋼製大引1の両側面および下面をそれぞれ前記受部13の両側壁部21,22および底壁部20に当接する。このように鋼製大引1を回転させると、該鋼製大引1の下面2bに開口部8が形成されているので、該鋼製大引1の両側壁3,4が内側に弾性的に撓むことで、前記係合部5,6に鋼製大引用床束10の被係合部23,24が容易に係合していき、係合した際に前記両側壁3,4が弾性復帰することで、前記係合部5,6に前記被係合部23,24が確実に係合する。
【0035】
上記のようにして、鋼製大引1の係合部5,6を鋼製大引用床束10の被係合部23,24に係合したならば、図10および図11に示すように、鋼製大引用床束10の受部13の底壁部20に形成された挿入部25,25を下方から金槌等によって上方に叩き上げることで、該挿入部25,25を前記鋼製大引1の開口部8に挿入する。
前記受部の挿入部25,25を、鋼製大引1の開口部8に挿入すると、該開口部8の挿入部25,25が挿入された部分は、該挿入部25,25によって塞がれることになる。したがって、前記受部13に鋼製大引1を装着した後は、鋼製大引1の両側壁3,4が互いに内側に曲がることを防止されるので、該側壁3,4に形成された係合部5,6が前記受部13の被係合部23,24から外れることを防止することができ、より確実に鋼製大引1が受部13に装着される。
【0036】
そして、各鋼製大引1を鋼製大引用床束10…の受部13…に装着固定したならば、前記床束本体12…の軸部16…を正逆方向に回転させて、床束本体12…の長さを調整することで受部13…を若干昇降させ、これによって、各鋼製大引1の水平出しの調整を行い、この調整終了後、ボルト17,17に螺合しているナット18,18を締め付けることで、軸部16を回転不能に固定して床束本体16の長さを決定して、各鋼製大引1の水平出しを終了する。
【0037】
上記のようにして、鋼製大引用床束10…の受部13に鋼製大引1を装着することにより、該受部13の底壁部20に鋼製大引1の下面2bが当接され、該受部13のそれぞれの側壁部21,21に鋼製大引1のそれぞれの側面が当接され、該受部13の被係合部23,24が鋼製大引1の係合部5,6に係合されているので、鋼製大引1を、上下、左右に移動させることなく、鋼製大引用床束10…によって確実に支持することができる。
また、前記受部13の挿入部25,25が、鋼製大引1の開口部8に挿入されているので、該開口部8は挿入部によって塞がれて、鋼製大引1の両側壁3,4が互いに内側に曲がることを防止されているので、該側壁3,4に形成された係合部5,6が前記受部13の被係合部23,24から外れることを防止することができ、より確実に鋼製大引1を受部13に装着することができる。
さらに、鋼製大引1の両側壁3,4にそれぞれ形成された係合部5,6に、鋼製大引用床束10の受部13の被係合部23,24が係合されるので、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引1を鋼製大引用床束10によって容易に支持することができる。
【0038】
また、前記鋼製大引1を鋼製大引用床束10の受部13に装着するに際し、鋼製大引1の下面2bを受部13の底壁部20に対して傾けるようにして受部13に挿入することで、鋼製大引1の一方の係合部5を前記受部13の一方の被係合部23に係合し、次いで、該鋼製大引1を前記被係合部23を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、鋼製大引1の他方の係合部6を受部13の他方の被係合部24に係合するようにしたので、鋼製大引1を受部13に対して強い力でしかも平行に押し付けることなく、鋼製大引1の両方の係合部5,6に容易かつ確実に受部13の被係合部23,24を係合することができるとともに、鋼製大引1の両側面および下面をそれぞれ受部13の両側壁部21,22および底壁部20に容易かつ確実に当接させることができる。
【0039】
そして、鋼製大引1を鋼製大引用床束10…によって支持したならば、図2に示すように、互いに隣合う鋼製大引1,1間に床パネル30を配置し、該床パネル30の両端部をそれぞれ前記鋼製大引1,1の上面2aの半分に載せて固定する。前記床パネル30は、桟材30a…を矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材材を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の上面に合板などの面材30bを貼設したものであり、前記鋼製大引1の上面2aには床パネル30の桟材30aを載せるようにする。したがって、前記床パネル30においては、鋼製大引1の上面2aに載せる桟材30aが、通常の軸組み工法における床の根太に対応する。また、前記床パネル30はその縦の長さを1820mmに、横の長さを910mmに設定している。
【0040】
一方、前記基礎K上に設置されている複数の鋼製大引用床束10…のピッチWは、モジュール寸法である910mmの2倍の1820mmに設定されているので、該鋼製大引用床束10…に支持されている複数の鋼製大引1…のピッチも1820mmとなる。
したがって、互いに隣合う鋼製大引1,1の上面2a,2aの半分にそれぞれ前記床パネル30の双方の端部を設置することで、全ての隣合う鋼製大引1,1上に床パネル30…を隙間無くピッタリと納めることができる。
さらに、鋼製大引1の長さをモジュール寸法の910mmの整数倍に設定すれば、鋼製大引1の長さ方向においても、床パネル30…を隙間無くピッタリと納めることができる。
【0041】
また、鋼製大引本体2の上面2aの幅を、下面2bの幅より大きく設定したので、床パネル30の端部の桟材が広い面で支持され、よって安定良く床パネルを支持することができる。さらに、床パネル30が並ぶ箇所では、1本の鋼製大引1で隣合う2枚の床パネル30,30を受けることになるが、鋼製大引本体2の上面の幅2aを下面2bの幅より大きく設定したので、各床パネル30の鋼製大引に対する掛かり代を大きく得ることができる。
加えて、鋼製大引本体2の下面2bは、鋼製大引用床束10に荷重を伝達できればよいため、上面2aほど幅を広くする必要がなく、幅を狭めることで材料の節減を図ることができる。
【0042】
また、上記の例では、床パネル30はその両端部のみで、鋼製大引1,1に支持されているので、床パネル30に乾燥収縮により反りが生じても、鋼製大引1と床パネル30との間に隙間が生じることがない。したがって、床パネルの両端部に加えて中間部を大引によって支持した場合のように、大引と床パネルとの間に乾燥収縮により反りが生じた場合に生じる床鳴りを防止することができる。
さらに、床パネル30を支持する大引として鋼製大引1を使用したので、該鋼製大引1には、乾燥収縮による反り、ひねり等の変形がなく、寸法安定性に優れ、施工性が向上する。
【0043】
(第2実施形態例)
図12は本発明の鋼製大引の第2例を示す横断面図、図13は図12に示す鋼製大引51を鋼製大引用床束60によって支持した状態を示す斜視図である。
図12および図13に示す鋼製大引51が、前記図1および図2に示す鋼製大引1と異なる点はその断面形状であり、該鋼製大引51は、横断面視において長方形筒状の鋼製大引本体52と、この鋼製大引本体52の両側壁53,54のそれぞれに形成されて、該鋼製大引本体52を下方から支持する鋼製大引用床束60が係合する係合部55,56とを備えて形成されている。また、前記鋼製大引本体52の上面には、複数の溝52cが形成されており、これによって、鋼製大引51の上面に設置される根太の滑りを防止している。
【0044】
前記係合部55,56は、鋼製大引本体52の長手方向に沿う凹溝であり、係合部55は係合部56より鋼製大引本体52の下面52bからの高さが低く設定されており、例えば、係合部55は係合部56よりの下面52bからの高さが15mm程度低く設定されている。
【0045】
また、前記鋼製大引本体52の下面には開口部58が形成されている。この開口部58は、鋼製大引本体2の長手方向に沿って、その一方の端部から他方の端部まで連続して形成されたものであり、該開口部58の両側にはそれぞれ鋼製大引本体52の下面52bに対して垂直に起立する起立壁58a,58aが鋼製大引本体52の長手方向に沿って連続して形成されている。
なお、上記構成の鋼製大引51は、鋼板をロール成形等によって曲げ加工することで形成され、該鋼板の幅方向の両縁部を直角に曲げて、前記起立壁58a,58aを形成し、鋼板を曲げ加工する際に、該起立壁58a,58aを所定間隔離間させることで、前記開口部58が形成されている。
【0046】
前記鋼製大引51を支持する鋼製大引用床束60が、前記鋼製大引1を支持する鋼製大引用床束10と異なる点は、鋼製大引51を受ける受部63の構成であり、その他の構成は同一であるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図14および図15に示すように、鋼製大引用床束60は、基礎K上に固定されるベースプレート11と、このベースプレート11上に垂直に立設された床束本体12と、この床束本体12の上端部に設けられて前記鋼製大引1を受ける受部63とから構成されている。
【0047】
前記受部63は、前記鋼製大引51の下面52bが当接されて、該下面52bを下方から支持する底壁部70と、この底壁部70の両縁部にそれぞれ直角に形成されて、前記鋼製大引51の両側面にそれぞれ当接する側壁部71,72と、該両側壁部71,72の先端部に形成されて前記鋼製大引本体52の両側壁53,54にそれぞれ形成された係合部55,56に係合可能な被係合部73,74と、前記底壁部70に形成されて、前記鋼製大引51の下面52bの開口部58に挿入可能な挿入部75,75とを備えて構成されている。
【0048】
前記底壁部70の下面中央部には、該底壁部70の幅方向に延在する支持部70aが形成されており、この支持部70aの両端部は前記側壁部71,72側に折曲されて、該側壁部71,72を補強している。また、前記支持部70の中央部には、前記床束本体16の上端部、すなわち軸部16の上端部に螺合されたボルト17がプレート17aを介して取付けられるようになっている。
【0049】
前記被係合部73,74は、前記側壁部71,72の上端部から内側に直角に突出するようにして形成されたもので、被係合部73は被係合部74より底壁部70からの高さが低く設定されている。そして、前記被係合部73は前記鋼製大引51の係合部55の下側の側面に係合し、被係合部74は係合部56の下側の側面に係合するようになっている。
【0050】
前記挿入部75,75は、前記受部63を構成する底壁部70前後の縁部に、該底壁部70より下方に曲げて形成されたもので、側面視において略L字状に形成され、その先端部は前記鋼製大引51の開口部58に挿入し易くするために、先端ほど幅が狭くなるように形成されている。
また、前記挿入部75は、前記底壁部70に鋼製大引51の下面52bを当接させた後に、該底壁部70より上方に曲げることで、前記鋼製大引51の下面に形成された開口部58に挿入されるようになっている。また、挿入部75,75の幅は前記開口部58の幅とほぼ等しいか若干広めに形成されている。
【0051】
上記構成の鋼製大引51を、鋼製大引用床束60によって支持する支持構造および支持方法は、鋼製大引1を、鋼製大引用床束10によって支持する支持構造および支持方法と同様であるので、以下に簡単に説明する。
すなわち、図13に示すように、地盤上に、複数の基礎K…を平行に一定間隔で設置し、各基礎K上に、複数の鋼製大引用床束60…を所定のピッチWで設置する。このピッチWは、建物のモジュール寸法の整数倍に設定する。
なお、基礎K…上に鋼製大引用床束60…を設置固定する場合、全ての鋼製大引用床束60…の受部63の高さを揃えておく。
【0052】
次に、鋼製大引51を、その下面52bを前記受部63の底壁部70に対して傾けるようにして、前記受部63に挿入することで、該鋼製大引51の一方の係合部55を受部63の一方の被係合部73に係合し、次に、鋼製大引1を、前記受部63の一方の被係合部73を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、鋼製大引51の他方の係合部56を受部63の他方の被係合部74に係合するとともに、鋼製大引51の両側面および下面をそれぞれ前記受部63の両側壁部71,72および底壁部70に当接する。このように鋼製大引51を回転させると、該鋼製大引51の下面52bに開口部58が形成されているので、該鋼製大引51の両側壁53,54が内側に弾性的に撓むことで、前記係合部55,56に鋼製大引用床束60の被係合部73,74が容易に係合していき、係合した際に前記両側壁53,54が弾性復帰することで、前記係合部55,56に前記被係合部73,74が確実に係合する(図16参照)。
【0053】
上記のようにして、鋼製大引51の係合部55,56を鋼製大引用床束60の被係合部73,74に係合したならば、鋼製大引用床束60の受部63の底壁部70に形成された挿入部75,75を下方から金槌等によって上方に叩き上げることで、該挿入部75,75を前記鋼製大引51の開口部58に挿入し、これによって、開口部58は挿入部75,75によって塞がれることになる。したがって、前記受部63に鋼製大引51を装着した後は、鋼製大引51の両側壁53,54が互いに内側に曲がることを防止されるので、該側壁53,54に形成された係合部55,56が前記受部63の被係合部73,74から外れることを防止することができ、より確実に鋼製大引51が受部63に装着される。
【0054】
上記のようにして、鋼製大引用床束60…の受部63に鋼製大引51を装着することにより、鋼製大引51を、上下、左右に移動させることなく、鋼製大引用床束60…によって確実に支持することができる。
また、鋼製大引51の係合部55,56に、鋼製大引用床束60の被係合部73,74が係合されるので、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引51を鋼製大引用床束60によって容易に支持することができる。
【0055】
さらに、鋼製大引51の一方の係合部55を前記受部63の一方の被係合部73に係合し、次いで、該鋼製大引51を前記被係合部73を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、鋼製大引51の他方の係合部56を受部63の他方の被係合部74に係合するようにしたので、鋼製大引51を受部63に対して強い力でしかも平行に押し付けることなく、鋼製大引51の両方の係合部55,56に容易かつ確実に受部63の被係合部73,74を係合することができるとともに、鋼製大引51の両側面および下面をそれぞれ受部63の両側壁部71,72および底壁部70に容易かつ確実に当接させることができる。
【0056】
そして、鋼製大引51を鋼製大引用床束60…によって支持したならば、図13に示すように、互いに隣合う鋼製大引51,51間に床パネル30を配置し、該床パネル30の両端部をそれぞれ前記鋼製大引51,51の上面52aの半分に載せて固定する。
【0057】
(第3実施形態例)
図17は本発明の鋼製大引の第3例を示す横断面図であり、この図に示す鋼製大引81が、前記図12および図13に示す鋼製大引51と異なる点は、鋼製大引51の両側壁53,54にそれぞれ形成した係合部の位置であり、その他の構成は前記鋼製大引51と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
前記鋼製大引81の両側壁53,54にそれぞれ形成された係合部85,86は、鋼製大引本体52の長手方向に沿う凹溝であり、係合部85と係合部86とは鋼製大引本体52の下面52bからの高さが等しく設定されている。
【0059】
前記鋼製大引81を支持する鋼製大引用床束90が、前記鋼製大引51を支持する鋼製大引用床束60と異なる点は、鋼製大引81を受ける受部63に案内部が設けられている点と被係合部の位置であり、その他の構成は同一であるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図18および図19に示すように、前記受部63の被係合部76,76は、底壁部70からの高さが等しく設定されており、該被係合部76,76の先端部には、上方に向かうに従って開く案内部78,78が形成されている。この案内部78,78は、前記被係合部76,76に、前記鋼製大引81の係合部85,86を案内して係合させるためのものであり、受部63に鋼製大引81を上方から挿入する際に、該鋼製大引81の下端外周部が滑るようにして当接することで、該鋼製大引81の係合部85,86を案内して、受部63の被係合部76,76に係合させるようになっている。
【0060】
次に、前記受部63に鋼製大引81を装着する方法について説明する。
まず、図20に示すように、鋼製大引81を、その下面52bをほぼ水平にして、前記受部63に上方から挿入する。すると、鋼製大引81の下端外周部が受部63の案内部78,78上を下方に滑るようにして当接しつつ、該案内部78,78を押し開くとともに、鋼製大引81の両側壁53,54が前記案内部78,78によって内側に押されて、前記開口部58内において接近するようにして弾性的に撓む。
さらに、鋼製大引81を押込むと、その係合部85,86が案内部78,78に案内されて、受部63の被係合部76,76に係合していき、係合した際に前記鋼製大引81の両側壁53,54と受部63の案内部78,78が弾性復帰することで、前記係合部85,86に前記被係合部76,76が確実に係合する(図21参照)。
【0061】
上記のようにして、鋼製大引81の係合部85,86を鋼製大引用床束90の被係合部76,76に係合したならば、鋼製大引用床束90の受部63の底壁部70に形成された挿入部75,75を下方から金槌等によって上方に叩き上げることで、該挿入部75,75を前記鋼製大引81の開口部58に挿入し、これによって、開口部58は挿入部75,75によって塞がれることになる。したがって、前記受部63に鋼製大引81を装着した後は、鋼製大引81の両側壁53,54が互いに内側に曲がることを防止されるので、該側壁53,54に形成された係合部85,86が前記受部63の被係合部76,76から外れることを防止することができ、より確実に鋼製大引81が受部63に装着される。
【0062】
上記のようにして、鋼製大引用床束90…の受部63に鋼製大引81を装着することにより、鋼製大引81を、上下、左右に移動させることなく、鋼製大引用床束90…によって確実に支持することができる。
また、鋼製大引81の係合部85,86に、鋼製大引用床束00の被係合部76,76が係合されるので、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引81を鋼製大引用床束90によって容易に支持することができる。
【0063】
なお、上記の3例では、鋼製大引1,51,81の下面に形成された開口部8,58に挿入する挿入部25,75を、鋼製大引用床束10,60,90を構成する受部13,63の底壁部20,70に一体的に形成したが、前記挿入部25,75は受部13,63とは別体に形成してもよい。挿入部25,75を別体に形成すれば、前記開口部8,58の所望の位置に挿入部25,75を挿入することができるという利点がある。
また、上記の3例では、鋼製大引1,51,81のそれぞれの下面に開口部8,58を形成したが、該開口部8,58は形成しなくてもよい。
さらに、上記の3例では、鋼製大引1,51,81によって床パネル30を支持するようにしたが、これに限ることなく、通常の軸組み工法やツーバイフォー工法における床の根太を支持するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の鋼製大引によれば、中空の鋼製大引本体と、この鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ凹溝または凸条に形成されて、該鋼製大引本体を下方から支持する鋼製大引用床束が係合する係合部とを備えているので、該係合部に、鋼製大引用床束を係合させることで、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引を鋼製大引用床束によって容易かつ確実に支持することができる。
【0065】
さらに、前記鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ形成された係合部のうちの一方の係合部を、他方の係合部より前記鋼製大引本体の下面からの高さを低く設定したので、該鋼製大引本体の下面を斜めに傾けて、一方の係合部を鋼製大引用床束に係合し、次いで、鋼製大引を鉛直面内において回転させて、前記鋼製大引の他方の係合部を鋼製大引用床束に係合することができ、よって、鋼製大引の両方の係合部に容易かつ確実に鋼製大引用床束を係合することができる。
【0066】
請求項の鋼製大引の支持構造によれば、請求項1記載の鋼製大引を、鋼製大引用床束によって支持する構造であって、
前記鋼製大引用床束を、ほぼ垂直に立設される床束本体と、この床束本体の上端部に設けられて前記鋼製大引を受ける受部とから構成し、該鋼製大引用床束の受部の底壁部に前記鋼製大引の下面が当接され、前記受部のそれぞれの側壁部に前記鋼製大引のそれぞれの側面が当接され、前記受部の被係合部が前記鋼製大引の係合部に係合されているので、鋼製大引を、上下、左右に移動することなく、鋼製大引用床束によって確実に支持することができる。
また、鋼製大引の両側壁にそれぞれ形成された係合部に、鋼製大引用床束の受部の被係合部が係合されているので、ボルトや釘等を使用することなく、該鋼製大引を鋼製大引用床束によって容易に支持することができる。
【0067】
請求項の鋼製大引の支持構造によれば、請求項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記受部に、該受部の被係合部に、前記鋼製大引の係合部を案内して係合させるための案内部を設けたので、鋼製大引を受部に挿入すると、その係合部が案内部に案内されて、受部の被係合部に係合していき、よって前記係合部に前記被係合部を容易かつ確実に係合することができる。
【0068】
請求項の鋼製大引の支持方法によれば、請求項1記載の鋼製大引を、鋼製大引用床束によって支持する支持方法であって、
前記鋼製大引用床束を、ほぼ垂直に立設される床束本体と、この床束本体の上端部に設けられて前記鋼製大引を受ける受部とから構成し、前記鋼製大引を、その下面を前記受部の底壁部に対して傾けるようにして前記受部に挿入することで、前記鋼製大引の一方の係合部を前記受部の一方の被係合部に容易に係合することができ、次いで、前記鋼製大引を、前記受部の一方の被係合部を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、前記鋼製大引の他方の係合部を前記受部の他方の被係合部に容易に係合することができるので、鋼製大引を受部に対して強い力でしかも平行に押し付ける必要がなく、鋼製大引の両方の係合部に容易かつ確実に受部の被係合部を係合することができる。
また、鋼製大引の両側面および下面を、それぞれ受部の両側壁部および底壁部に容易かつ確実に当接することができ、よって、鋼製大引を受部に容易かつ確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼製大引の第1例を示すもので、該鋼製大引の横断面図である。
【図2】本発明の鋼製大引の支持構造の第1例を示すもので、鋼製大引を鋼製大引用床束によって支持した状態を示す斜視図である。
【図3】同、鋼製大引を鋼製大引用床束によって支持した状態を示す要部の斜視図である。
【図4】同、鋼製大引用床束を示す正面図である。
【図5】同、鋼製大引用床束の受部の斜視図である。
【図6】同、鋼製大引用床束の受部の正面図である。
【図7】同、鋼製大引用床束の受部の側面図である。
【図8】同、鋼製大引用床束の受部の平面図である。
【図9】本発明の鋼製大引の支持方法を説明するためのもので、受部に鋼製用大引を装着した状態を示す正面図である。
【図10】同、受部の挿入部を鋼製大引の開口部に挿入した状態を示す正面図である。
【図11】同、受部の挿入部を鋼製大引の開口部に挿入した状態を示す側面図である。
【図12】本発明の鋼製大引の第2例を示すもので、該鋼製大引の横断面図である。
【図13】本発明の鋼製大引の支持構造の第2例を示すもので、鋼製大引を鋼製大引用床束によって支持した状態を示す斜視図である。
【図14】同、鋼製大引用床束を示す正面図である。
【図15】同、鋼製大引用床束の受部の斜視図である。
【図16】同、受部に鋼製用大引を装着した状態を示す正面図である。
【図17】本発明の鋼製大引の第3例を示すもので、該鋼製大引の横断面図である。
【図18】図17に示す鋼製大引を支持する鋼製大引用床束を示す正面図である。
【図19】図17に示す鋼製大引を支持する鋼製大引用床束を示す斜視図である。
【図20】本発明の鋼製大引の支持方法の他の例を説明するためのもので、受部に鋼製用大引を挿入する前の状態を示す正面図である。
【図21】同、受部の挿入部を鋼製大引の開口部に挿入した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1,51,81 鋼製用大引
2,52 鋼製大引本体
2a,52a 上面
2b,52b 下面
3,4,53,54 側壁
5,6,55,56 係合部
8,58 開口部
10,60,90 鋼製大引用床束
12 床束本体
13,63 受部
20,70 底壁部
21,22,71,72 側壁部
23,24,73,74,76 被係合部
25,75 挿入部
78 案内部

Claims (4)

  1. 床の根太を支持するための鋼製大引であって、
    中空の鋼製大引本体と、
    この鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ凹溝または凸条に形成されて、該鋼製大引本体を下方から支持する鋼製大引用床束が係合する係合部とを備えており、
    前記鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ形成された係合部のうちの一方の係合部は、他方の係合部より前記鋼製大引本体の下面からの高さが低く設定されていることを特徴とする鋼製大引。
  2. 請求項1記載の鋼製大引を、鋼製大引用床束によって支持する鋼製大引の支持構造であって、
    前記鋼製大引用床束は、ほぼ垂直に立設される床束本体と、この床束本体の上端部に設けられて前記鋼製大引を受ける受部とから構成され、
    前記受部は、前記鋼製大引の下面が当接されて、該下面を下方から支持する底壁部と、この底壁部の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引の両側面にそれぞれ当接する側壁部と、該両側壁部にそれぞれ凸条または凹溝に形成されて前記鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ凹溝または凸条に形成された係合部に係合可能な被係合部とを備え、
    前記受部の底壁部には前記鋼製大引の下面が当接され、前記受部のそれぞれの側壁部には前記鋼製大引のそれぞれの側面が当接され、前記受部の被係合部は前記鋼製大引の係合部に係合されていることを特徴とする鋼製大引の支持構造。
  3. 請求項記載の鋼製大引の支持構造において、
    前記受部には、該受部の被係合部に、前記鋼製大引の係合部を案内して係合させるための案内部が設けられていることを特徴とする鋼製大引の支持構造。
  4. 請求項1記載の鋼製大引を、鋼製大引用床束によって支持する鋼製大引の支持方法であって、
    前記鋼製大引用床束は、ほぼ垂直に立設される床束本体と、この床束本体の上端部に設けられて前記鋼製大引を受ける受部とから構成され、
    前記受部は、前記鋼製大引の下面が当接されて、該下面を下方から支持する底壁部と、この底壁部の両縁部にそれぞれ形成されて、前記鋼製大引の両側面にそれぞれ当接する側壁部と、該両側壁部にそれぞれ凸条または凹溝に形成されて前記鋼製大引本体の両側壁にそれぞれ凹溝または凸条に形成された係合部に係合可能な被係合部とを備え、
    前記鋼製大引を、前記鋼製大引用床束の受部に装着するに際し、
    まず、前記鋼製大引を、その下面を前記受部の底壁部に対して傾けるようにして前記受部に挿入することで、前記鋼製大引の一方の係合部を前記受部の一方の被係合部に係合し、
    次いで、前記鋼製大引を、前記受部の一方の被係合部を支点として、鉛直面内において押込むようにして回転させることで、前記鋼製大引の他方の係合部を前記受部の他方の被係合部に係合するとともに、前記鋼製大引の両側面および下面をそれぞれ前記受部の両側壁部および底壁部に当接することを特徴とする鋼製大引の支持方法。
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