JP3793538B2 - Ofdm放送波の品質測定装置 - Google Patents

Ofdm放送波の品質測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3793538B2
JP3793538B2 JP2004062580A JP2004062580A JP3793538B2 JP 3793538 B2 JP3793538 B2 JP 3793538B2 JP 2004062580 A JP2004062580 A JP 2004062580A JP 2004062580 A JP2004062580 A JP 2004062580A JP 3793538 B2 JP3793538 B2 JP 3793538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
broadcast wave
circuit
ofdm
noise
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004062580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005252826A (ja
Inventor
貴一 梶
豊治 間瀬
正敏 曲渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2004062580A priority Critical patent/JP3793538B2/ja
Publication of JP2005252826A publication Critical patent/JP2005252826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3793538B2 publication Critical patent/JP3793538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

本発明は地上波デジタルテレビジョン放送波の品質を測定するOFDM放送波の品質測定装置に関する。
地上波デジタルテレビジョン放送波の品質を示すパラメータの一つである変調誤差比(MER(Modulation Error Ratio)とも記す)が知られており、例えば欧州DVB規格で、ETR−290測定ガイドライン中においても地上波デジタルテレビジョン放送波のMER測定について規定されている。これに基づいて地上波デジタルテレビジョン放送波のMER測定装置にて測定したMER値をOFDM放送波の品質の指標とすることが行われている。
従来のOFDM放送波のMER測定装置は図10に示すように構成されていた。OFDM放送波をFFT演算回路1および同期回路2に供給して、同期回路2においてOFDM放送波の有効シンボル区間の位置を検出し、有効シンボル区間情報をFFT時間窓情報としてFFT演算回路1に供給し、入力OFDM放送波をFFT時間窓で抽出した信号に対してFFT演算回路1においてFFT演算を行って復調し、OFDMサブキャリアを得る。
入力OFDM放送波の振幅、位相が不明のため、FFT演算回路1にて復調されたOFDMサブキャリアを受けて等化回路35では、入力OFDM放送波中のスキャッタードパイロットキャリアの振幅および位相を基準スキャッタードパイロットキャリアの既知である振幅、位相に合わせる処理をする。等化回路35から出力されるOFDMサブキャリアを受けて硬判定回路37では、入力されたOFDMサブキャリアの各々に対する複素平面上の位置からシンボル値を判定処理する所謂硬判定処理を行う。
誤差算出回路36では、等化処理されたOFDMサブキャリアの各々に対する複素平面上の位置から、硬判定回路37による硬判定出力を差し引いて誤差を求め、誤差算出回路36において求めた誤差の電力和を電力和算出回路38で求める。
一方、硬判定回路37で判定されたシンボル値の電力和を電力和算出回路39にて求め、電力和算出回路38にて求めた誤差の電力和と電力和算出回路39にて求めた判定シンボル値の電力和との比をMER値としてMER値演算回路40にて求める。したがって、MER値は(1)式によって求められる。
Figure 0003793538
しかしながら、上記した従来のOFDM放送波のMER測定装置によるときは、等化回路35による等化処理と硬判定回路37による判定処理と誤差算出回路36による誤差算出処理とをOFDMサブキャリアの全てに対して行う必要があるため、MER値を得るためには大規模の回路を必要とするという問題点があった。
本発明は、回路規模も小さくて済むOFDM放送波の品質測定装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる請求項記載のOFDM放送波の品質測定装置は、OFDM放送波の品質測定装置であって、OFDM放送波を1有効シンボル期間長遅延する有効シンボル期間長遅延手段と、OFDM放送波から有効シンボル期間長遅延されたOFDM放送波を引き算する引き算手段と、信号レベルとノイズレベルとの間の所定レベルに設定した閾値に基づき前記引き算手段の出力からノイズ区間を検出し検出ノイズ区間の期間長にわたってノイズ電力を平均するノイズ電力平均手段と、前記閾値に基づき前記引き算手段の出力から前記ノイズ区間に続く信号とノイズとの和信号区間を検出し検出した和信号区間における和信号電力を前記ノイズ区間の期間長にわたって平均する信号電力平均手段と、平均ノイズ電力と平均和信号電力との比を求める除算手段とを備え、除算手段の出力を品質の値とすることを特徴とする。
本発明にかかる請求項記載のOFDM放送波の品質測定装置は、OFDM放送波をFFT演算して復調しOFDMサブキャリアを出力するFFT演算手段と、OFDMサブキャリアから抽出したスキャッタードパイロットキャリアを基準スキャッタードパイロットキャリアにて除算して各スキャッタードパイロットキャリアの変調内容除去と正規化をする除算手段と、各スキャッタードパイロットキャリアに対する除算出力と基準スキャッタードパイロットキャリアとの誤差を最小にする適応等化手段と、適応等化手段によって最小にされた各スキャッタードパイロットキャリアに対する誤差の電力を1有効シンボル以上の期間にわたって平均する誤差電力平均演算手段と、平均化された誤差の電力を所定シンボル期間にわたって加算する誤差電力和演算手段とを備え、誤差電力平均演算手段の出力をキャリア別の品質の値とし、誤差電力和演算手段の出力をOFDM放送波の総合品質の値とすることを特徴とする。
本発明の請求項記載のOFDM放送波の品質測定装置によれば、OFDM放送波から1有効シンボル期間長遅延されたOFDM放送波が引き算され、引き算出力により得たノイズ成分のみの電力がノイズ成分区間の期間長にわたって平均され、ノイズ成分区間外における引き算により得た信号とノイズとの和信号の電力がノイズ成分区間の期間長にわたって平均され、平均和信号電力と平均ノイズ電力との比が除算により求められて、除算値が品質の値とされる。このように品質を求めるために、FFT演算が不要のために装置規模が小さくて済むほかに、OFDMサブキャリアの全てに対して品質を求める演算を行う必要がなくなり装置の規模が小さくて済む。
本発明の請求項記載のOFDM放送波の品質測定装置によれば、OFDM放送波からFFT演算によりOFDMサブキャリアを得て、OFDMサブキャリアから抽出されたスキャッタードパイロットキャリアが基準スキャッタードパイロットキャリアにて除算されて各スキャッタードパイロットキャリアの変調内容除去と正規化がなされる。各スキャッタードパイロットキャリアに対する除算出力と基準スキャッタードパイロットキャリアとの誤差が適応等化手段によって最小にされ、最小にされた各スキャッタードパイロットキャリアに対する誤差の電力が1有効シンボル以上の期間にわたって平均され、平均値がキャリア別の品質の値とされ、平均された誤差の電力が所定シンボル期間にわたって加算され、加算された和がOFDM放送波の総合品質の値とされる。このように品質を求めるために、OFDMサブキャリアの全てに対して品質を求める演算を行う必要がなくなり装置の規模が小さくて済む。
以下、本発明にかかるOFDM放送波の品質測定装置を実施の形態によって説明する。
図1は本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置10は、図1に示すように、OFDM放送波をFFT演算回路1および同期回路2に供給し、同期回路2においてOFDM放送波の有効シンボル区間の位置を検出し、有効シンボル区間情報をFFT時間窓情報としてFFT演算回路1に供給して、FFT演算回路1において入力OFDM放送波をFFT時間窓で抽出した信号に対してFFT演算を行って復調し、OFDMサブキャリアを得る。
FFT演算回路1から出力されるOFDMサブキャリアはスキャッタードパイロットキャリア抽出回路3に供給し、OFDMサブキャリア中からスキャッタードパイロットキャリアを抽出する。スキャッタードパイロットキャリア抽出回路3から抽出されたスキャッタードパイロットキャリアは(2)式に示す如くである。
Figure 0003793538
ここで、rは既知であるスキャッタードパイロットキャリアの振幅
αは入力された信号のスキャッタードパイロットキャリアの振幅係数
φnは既知であるn番目のスキャッタードパイロットキャリアの変調位相
θは入力された信号のスキャッタードパイロットキャリアの位相回転量
Nnはn番目のスキャッタードパイロットキャリアに含まれるノイズ成分
nは自然数
である。
スキャッタードパイロットキャリア抽出回路3から抽出されたスキャッタードパイロットキャリアは、スキャッタードパイロットキャリア位相情報出力回路4から出力される基準スキャッタードパイロットキャリアの既知である振幅情報および位相情報を受けて除算回路5において(3)式に示す除算演算を行い、各スキャッタードパイロットキャリアの変調内容除去と正規化とを行う。
Figure 0003793538
ここで、φnで表された変調位相はスキャッタードパイロットキャリアの番号によって異なっており、ノイズ成分を含む(2)式のスキャッタードパイロットキャリアをeφnにて割ることが変調内容の除去に当たり、rにて割ることが正規化に当たる。すなわち(3)式の演算を行うことによる変調内容の除去の結果、スキャッタードパイロットキャリアの番号によって異なる変調位相が、変調内容に無関係の位相となる。なお、(3)式において、Nnはノイズ成分であるため、(2)式をαeφnで割る演算によって振幅、位相が変化した新たなノイズ成分Nn′とおいた。
除算回路5からの出力は平均化処理回路6において1有効シンボル期間における各スキャッタードパイロットキャリアについて平均化する。Nn′はノイズ成分であり、ガウス分布にしたがうものとすれば、平均化処理によってノイズ成分Nn′はNn′≒0となり、平均化処理回路6の出力は(4)式に示す如くになる。
Figure 0003793538
次に、平均化処理回路6の出力と除算回路5の出力、すなわち平均化処理回路6の入出力の値を用いて平均化処理された除算出力と平均化処理前の除算出力の差に基づく二乗誤差を各スキャッタードパイロットキャリアについて二乗誤差算出回路7にて求める。求めた二乗誤差は(5)式に示す如くであり、OFDM放送波中のノイズ成分を表しており、キャリア別の品質を示している。
Figure 0003793538
上記の(5)式の演算を、指定したスキャッタードパイロットキャリアについて行うことにより、スキャッタードパイロットキャリア別の簡易品質の値が得られる。さらにこの値を平均化処理回路9で1有効シンボル以上の期間の平均を取ることで精度の向上と安定した簡易品質の値が得られる。また、上記の演算を1シンボル期間の全スキャッタードパイロットキャリアに対して行うことによって、OFDM放送波1有効シンボル期間に対する簡易品質の値の分布が得られ、この分布から品質劣化の要因を推定することができる。
OFDM放送波1有効シンボル期間内の全てのスキャッタードパイロットキャリアについて(5)式から求めた簡易品質の値の分布が図3に示すような分布のときは、部分aはアナログ放送波における映像搬送波の影響を受けている部分を示し、部分bはアナログ放送波における音声搬送波の影響を受けている部分を示している。前者はスキャッタードパイロットキャリア番号30付近がこれに当たり、後者はスキャッタードパイロットキャリア番号210付近がこれに当たる。
同様に求めた簡易品質の値の分布が図4に示すような分布のときは、マルチパス波による周波数フェージングの影響を受けているときであって、周波数によって強め合ったり弱め合ったりを周期的に繰り返している。簡易品質の値の分布が図5に示すような分布のときは、全体の品質が低下している場合であって、全帯域に干渉を与えるOFDM放送波が存在する場合か、あるいは全帯域にわたってノイズを出すような機器の故障が存在するものと推定される。
平均化処理回路9において処理した二乗誤差を電力和算出回路8に供給して、平均化された算出二乗誤差の電力を所定シンボル期間にわたって加算することによって総合簡易品質の値が得られる。
OFDM放送波の品質測定装置10によって求めた簡易品質の値を、図2に示すように、MER値換算回路11に供給してMER値に変換することができる。MER値換算回路11は、例えば品質の値に対応するMER値を格納した記憶装置からなり、OFDM放送波の品質測定装置10にて求めた品質の値を参照して、OFDM放送波の品質測定装置10にて求めた品質の値に対応する簡易MER値をMER変換回路11である記憶装置から得ることができる。MER値換算回路11はOFDM放送波の品質測定装置10によって求めた簡易品質の値に基づき演算によって簡易MER値を求めるようにしてもよい。
次に、本発明の実施の第2の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置について説明する。図6は本発明の実施の第2の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の第2の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置50は図6に示すように、OFDM放送波を有効シンボル長遅延回路12および引き算回路13に供給し、有効シンボル長遅延回路12にてOFDM放送波を有効シンボル長の期間遅延し、OFDM放送波から有効シンボル長遅延回路12にて遅延されたOFDM放送波を引き算回路13によって引き算する。
n番目のシンボルのOFDM放送波を(6)式で示す。
Figure 0003793538
ここで、fn(t)はOFDM放送波中の信号成分、
Nn(t)はFDM放送波中のノイズ成分、
tはガードインターバルの先頭を0とした各シンボルの伝送シンボル長(0〜TALL)期間中における時刻とする。有効シンボル長遅延回路12から出力される有効シンボル長Ts遅延された信号について、Ts≦t≦TALLのときには、ガードインターバル部分が出力されるため、(7)式の如くになる。
Figure 0003793538
Ts≦t≦TALL以外のとき(fn(t)における0≦t<Tsのとき)には、有効シンボル長遅延回路12から出力される有効シンボル長Ts遅延された信号は、(8)式の如くになる。
Figure 0003793538
そこで、引き算回路13による引き算結果(差分)ついてみれば、時刻tにおける信号の差分はTs≦t≦TALLのときには、(9)式の如くになる。Ts≦t≦TALLのときにおける差分をΔ1で示す。
Figure 0003793538
Ts≦t≦TALL以外のときにおける差分をΔ2で示せば差分Δ2は(10)式の如くになる。
Figure 0003793538
引き算回路13からの出力は、信号レベルとノイズレベルとの間における所定レベルに閾値が設定される閾値回路14と、閾値回路14にて設定された閾値未満のレベルであるノイズを検出してこのノイズ区間の期間長にわたってノイズ電力を平均するノイズ電力平均化回路16および閾値回路14にて設定された閾値以上のレベルである信号とノイズとの和信号を検出して前記ノイズ区間に続く和信号区間における和信号電力を前記ノイズ区間の期間長にわたって平均する信号電力平均化回路15に供給して、ノイズ電力の平均と信号電力の平均とを求める。
ここで、引き算回路13における引き算の結果、信号成分が引き算回路13における引き算によってキャンセルされた部分ではノイズ成分のみが残る。この結果、引き算回路13の出力は、信号とノイズ成分との重畳信号である和信号区間と引き算によって信号成分がキャンセルされて残ったノイズ区間とからなり、和信号レベル≧ノイズ信号レベルであるため、模式的にはノイズ区間でレベルの低下した凹状であり、閾値は和信号レベルとノイズレベルとの間の所定レベルに設定されている。
したがって、閾値未満の区間によってノイズ区間が検出され、ノイズ区間長はガードインターバル区間長と等しく、閾値以上の区間によって和信号区間が検出され、引き算回路13の出力にはノイズ成分区間の前後に続いて和信号区間が生じている。ノイズ電力平均化回路16におけるノイズ電力の平均化期間はノイズ区間長に設定してあり、信号電力平均化回路15における和信号電力の平均化期間も同様にノイズ区間長に設定してある。平均化期間を合わせてあるのは後記の除算のためである。
和信号成分の平均電力をPsとし、ノイズ成分の平均電力をPnとしたとき、(9)式および(10)式の平均電力を求めると、1シンボル前と現在とで和信号電力に変化がなく、ノイズ電力においても変化がないとして、(9)式および(10)式は(11)式および(12)式に示すごとくになる。
Figure 0003793538
Figure 0003793538
信号電力平均化回路15の出力とノイズ電力平均化回路16の出力との比を除算回路17にて求め、簡易品質の値とする。除算回路17において求めた比は(13)式に示す如くである。
Figure 0003793538
(9)式からも明らかなようにガードインターバル期間における引き算によって信号成分が除去されてノイズ成分のみが得られ、(10)式からも明らかなようにガードインターバル期間外における引き算によって信号とノイズとの重畳信号である和信号が得られて、最終的に信号電力平均化出力とノイズ電力平均化出力との比から平均和信号電力と平均ノイズ電力との比が求められ、これが品質の値に対応していることは言うまでもない。
除算回路17にて求めた品質に基づく値をMER値変換回路に供給してMER値を求めてもよい。なお、OFDM放送波の品質測定装置50によるときは、OFDM放送波の復調作用を必要としないため、FFT演算回路や同期回路を必要とせず、構成が簡単で済む。
次に、本発明の実施の第3の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置について説明する。図7は本発明の実施の第3の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の第3の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置60は図7に示すように、OFDM放送波をFFT演算回路1および同期回路2に供給し、同期回路2においてOFDM放送波の有効シンボル区間の位置を検出し、有効シンボル区間情報をFFT時間窓情報としてFFT演算回路1に供給して、FFT演算回路1において入力OFDM放送波をFFT時間窓で抽出した信号に対してFFT演算を行って復調し、OFDMサブキャリアを得る。
FFT演算回路1から出力されるOFDMサブキャリアはスキャッタードパイロットキャリア抽出回路3に供給し、OFDMサブキャリア中からスキャッタードパイロットキャリアを抽出する。
スキャッタードパイロットキャリア抽出回路3から抽出されたスキャッタードパイロットキャリアは、スキャッタードパイロットキャリア位相情報出力回路4から出力される基準スキャッタードパイロットキャリアの既知である振幅情報および位相情報を受けて除算回路5において除算演算を行い、各スキャッタードパイロットキャリアの変調内容除去と正規化とを行う。
除算回路5において変調内容除去と正規化がなされたスキャッタードパイロットキャリアに重み演算回路21にて重み値を乗算することにより重みを付加し、誤差演算回路22によって基準スキャッタードパイロットキャリアと重みが付加された各スキャッタードパイロットキャリアとの誤差を検出する。誤差演算回路22にて演算された誤差は適応等化処理回路23にて適応等化処理を行って重み演算回路21における重みを、誤差演算回路22の演算による誤差が最も小さくなるように調整する。ここで、重み演算回路21と誤差演算回路22と適応等化処理回路23とは適応等化手段を構成している。
誤差演算回路22により求めた誤差は誤差電力平均演算回路25に供給して、最小にされた各スキャッタードパイロットキャリアに対する誤差電力を1有効シンボル以上の期間にわたって平均することによってキャリア別の簡易品質の値を得る。誤差電力平均演算回路25からの出力は誤差電力和演算回路24に供給して、所定シンボル期間にわたって加算することによって、和から総合簡易品質の値を得る。
誤差電力平均演算回路25により得られた簡易品質のスキャッタードパイロットキャリア毎に得られた品質の値に基づき、全スキャッタードパイロットキャリアにわたる分布を求め、これからOFDM放送波の品質測定装置10による場合と同様に、品質劣化の原因を推測することもできる。
また、誤差の適応等化処理により、誤差の収束状態を把握することにも使用できる。
次に、本発明の実施の第4の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置について説明する。図8は本発明の実施の第4の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の第4の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置70は図8に示すように、OFDM放送波をFFT演算回路1に供給して周波数情報であるOFDMサブキャリアを得て平均化回路28に供給して、平均化回路28にてOFDMサブキャリアの電力をOFDMサブキャリア毎に時間方向に、所定シンボル期間にわたって平均をとる平均化を行う。
OFDM放送波の帯域は既知(1チャンネルの帯域は6MHz)であり、平均化回路28から出力される平均化されたOFDMサブキャリア毎の電力のレベルを、帯域内レベル取得回路29および帯域外レベル取得回路30に供給して、平均化された電力のレベルを帯域内レベルと帯域外レベルとに分け、帯域内レベル取得回路29で取得した帯域内レベルと帯域外レベル取得回路30で取得した帯域外レベルとの比を除算回路31にて求めて、OFDM放送波の品質の値とする。
上記から明らかなように、平均化されたOFDMサブキャリアの電力のレベルを帯域内外のレベルに分けると、図9に示したようになり、帯域内レベルeと帯域外レベルd1およびd2とに分けられ、帯域内レベルeと、帯域外レベルd1およびd2との比がOFDM放送波の品質の値となる。
OFDM放送波の品質測定装置70は、OFDM放送波の相互変調を測定することになるので、主として送信出力の品質測定に使用することができる。
本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置による測定値をMER値に変換する場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の測定結果の一例を示す模式図である。 本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の測定結果の他の例を示す模式図である。 本発明の実施の第1の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の測定結果のさらに他の例を示す模式図である。 本発明の実施の第2の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第3の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第4の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第4の形態にかかるOFDM放送波の品質測定装置による測定の説明に供する模式図である。 従来のMER測定装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…FFT演算回路 2…同期回路
3…スキャッタードパイロットキャリア抽出回路
4…スキャッタードパイロットキャリア位相情報出力回路
5、17、31…除算回路 6、9…平均化処理回路
7…二乗誤差算出回路 8…電力和算出回路
10、50、60、70…OFDM放送波の品質測定装置
12…有効シンボル長遅延回路 13…引き算回路
14…閾値回路 15…信号電力平均化回路
16…ノイズ電力平均化回路 21…重み演算回路
22…誤差演算回路 23…適応等化処理回路
24…誤差電力和演算回路 25…誤差電力平均演算回路
28…平均化回路 29…帯域内レベル取得回路
30…帯域外レベル取得回路

Claims (2)

  1. OFDM放送波の品質測定装置であって、OFDM放送波を1有効シンボル期間長遅延する有効シンボル期間長遅延手段と、OFDM放送波から有効シンボル期間長遅延されたOFDM放送波を引き算する引き算手段と、信号レベルとノイズレベルとの間の所定レベルに設定した閾値に基づき前記引き算手段の出力からノイズ区間を検出し検出ノイズ区間の期間にわたってノイズ電力を平均するノイズ電力平均手段と、前記閾値に基づき前記引き算手段の出力から前記ノイズ区間に続く信号とノイズとの和信号区間を検出し検出した和信号区間における和信号電力を前記ノイズ区間の期間長にわたって平均する信号電力平均手段と、平均ノイズ電力と平均和信号電力との比を求める除算手段とを備え、除算手段の出力を品質の値とすることを特徴とするOFDM放送波の品質測定装置。
  2. OFDM放送波の品質測定装置であって、OFDM放送波をFFT演算して復調しOFDMサブキャリアを出力するFFT演算手段と、OFDMサブキャリアから抽出したスキャッタードパイロットキャリアを基準スキャッタードパイロットキャリアにて除算して各スキャッタードパイロットキャリアの変調内容除去と正規化をする除算手段と、各スキャッタードパイロットキャリアに対する除算出力と基準スキャッタードパイロットキャリアとの誤差を最小にする適応等化手段と、適応等化手段によって最小にされた各スキャッタードパイロットキャリアに対する誤差の電力を1有効シンボル以上の期間にわたって平均する誤差電力平均演算手段と、平均された誤差の電力を所定シンボル期間にわたって加算する誤差電力和演算手段とを備え、誤差電力平均演算手段の出力をキャリア別の品質の値とし、誤差電力和演算手段の出力をOFDM放送波の総合品質の値とすることを特徴とするOFDM放送波の品質測定装置。
JP2004062580A 2004-03-05 2004-03-05 Ofdm放送波の品質測定装置 Expired - Lifetime JP3793538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062580A JP3793538B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 Ofdm放送波の品質測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062580A JP3793538B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 Ofdm放送波の品質測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005252826A JP2005252826A (ja) 2005-09-15
JP3793538B2 true JP3793538B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=35032873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004062580A Expired - Lifetime JP3793538B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 Ofdm放送波の品質測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3793538B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4813907B2 (ja) * 2006-01-27 2011-11-09 アンリツ株式会社 電界強度測定装置
JP2007325016A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ofdm通信装置およびofdm信号品質検出器
JP6092688B2 (ja) * 2013-03-29 2017-03-08 富士通テン株式会社 受信装置および受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005252826A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4299148B2 (ja) 受信装置および受信方法
JP4161054B2 (ja) デジタル信号復調装置
US7751351B2 (en) Disturbing signal detecting device for detecting a disturbing signal and OFDM receiver using the same
US7778357B2 (en) COFDM demodulator
KR100425297B1 (ko) 효율적인 심볼 타이밍 옵셋을 추정하는 ofdm 수신시스템 및 그 방법
US9118514B2 (en) Receiver and signal processing method
JP3519291B2 (ja) Ofdm通信装置及び方法
EP0963086A2 (en) Error correcting apparatus for dealing with frequency selective noise
US20100074346A1 (en) Channel estimation in ofdm receivers
JP3793538B2 (ja) Ofdm放送波の品質測定装置
EP3926838B1 (en) Reception device, wireless communication system, interference power estimation method and memory
JP2005311570A (ja) デジタル変調信号評価装置
JP5023007B2 (ja) Ofdm信号受信装置および中継装置
JP5311978B2 (ja) 妨害検出器及びそれを用いた等化器
JP2005318512A (ja) シンボル同期回路
JP3960511B2 (ja) Ofdm信号解析装置
TWI593238B (zh) 脈衝雜訊偵測電路與方法
JP4843439B2 (ja) シンボル速度検出装置およびプログラム
JP5398284B2 (ja) 周波数分割多重伝送信号受信装置
JP5995703B2 (ja) 等化装置及び等化方法並びに受信装置
JP4954108B2 (ja) 復調装置
JP5230188B2 (ja) 受信装置
JP2010252249A (ja) 受信装置及びノイズ除去方法
JP4668590B2 (ja) Ofdm復調装置
JP2004165990A (ja) Ofdm信号受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3793538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140414

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term