JP2007325016A - Ofdm通信装置およびofdm信号品質検出器 - Google Patents

Ofdm通信装置およびofdm信号品質検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】MER監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求めることのできるOFDM通信装置を提供する。
【解決手段】補償部7は、OFDM受信信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得し、サブキャリアに補償処理を施す。信号品質演算部9は、補償部7での処理過程で得られるサブキャリアの中に含まれる基準のシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比(MER)を信号品質値として算出する。補償部7の機能を利用してMERが算出される。補償部9は、サブキャリアにシンボル判定処理を施す判定部を備え、信号品質演算部は、シンボル判定前後のサブキャリアに基づいてMERを算出してよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号品質検知機能を備えたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信装置に関する。
従来、OFDM通信は、高品質かつ高速な無線伝送技術として注目されており、地上波デジタル放送や無線LAN等の分野で採用されている。従来のアナログ通信では受信レベル検知によって信号品質を確認していたが、OFDMのようなデジタル通信においてはレベル検知だけでは信号品質を十分に確認することができない。そこで、OFDMでは、信号品質値として変調誤差比(Moduration Error Rate:以下、MER)が使用される。MERは、OFDMの基準のシンボルと誤差との比を表す値である(例えば特許文献1参照)。
従来、MERは、MER監視装置や、MERを算出する専用測定器を用いて計測されていた。例えば、OFDM中継装置でMERを測定する場合、OFDM中継装置に測定器が接続される。そして、OFDM受信信号が測定器に入力されて、OFDM受信信号からMERが測定される(例えば特許文献2参照)。ここで、OFDM中継装置は、MER測定が求められる典型的なOFDM通信装置である。
特開2005−252826号公報 特開2005−244918号公報
しかしながら、従来のOFDM通信装置においては、MERを測定するためには上述のようにMER監視装置や測定器を備える必要があり、装置スペースが大きくなるという問題があった。
例えば、OFDM通信装置が地上波デジタル放送のOFDM中継装置である場合に、従来のMER測定器を付加すると装置規模が大きくなってしまう。地上波デジタル放送に多くの中継局が必要であることを考慮すると、各OFDM中継局の装置構成は極力簡素でコンパクトにすることが望まれる。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求めることのできるOFDM通信装置を提供することにある。
本発明のOFDM通信装置は、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得し、前記サブキャリアに補償処理を施す補償部と、前記補償部での処理過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比(MER)を信号品質値として算出する信号品質演算部とを備えている。
この構成により、OFDM通信装置に備えられている補償部の機能を活用し、補償部で得られる基準のシンボルから信号品質値を算出できる。したがって、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求められる。
本発明のOFDM通信装置は、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す補償部と、前記補償部での処理過程で得られる基準のシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する信号品質演算部とを備えている。
この構成により、OFDM通信装置に備えられている補償部の機能を活用し、補償部で得られる基準のシンボルから信号品質値を算出できる。したがって、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求められる。
また、本発明のOFDM通信装置において、前記補償部は、前記サブキャリアにシンボル判定処理を施す判定部を備え、前記信号品質演算部は、前記シンボル判定処理前のサブキャリアと前記シンボル判定処理後のサブキャリアに基づいて前記変調誤差比を算出する。この構成により、補償部で得られる情報を活用して好適に変調誤差比を算出できる。
また、本発明のOFDM通信装置において、前記補償部は、OFDM中継のための回り込みキャンセラーであり、前記信号品質演算部は、前記回り込みキャンセラーの伝送特性推定処理によって得られる情報に基づいて前記変調誤差比を算出する。この構成により、補償部の一例としての回り込みキャンセラーで得られる情報を活用して好適に変調誤差比を算出できる。
また、本発明のOFDM通信装置は、前記変調誤差比が所定の異常条件を満足したか否かを判定する異常判定部を備えている。この構成により、信号品質異常を適切に検出できる。
また、本発明のOFDM通信装置において、前記異常判定部は、前記変調誤差比が所定の判定基準値を下回ったときに前記異常条件が満足されたと判定する。この構成により、信号品質異常を適切に検出できる。
また、本発明のOFDM通信装置において、前記異常判定部は、前記変調誤差比が所定の判定基準期間に渡って前記判定基準値を下回ったときに前記異常条件が満足されたと判定する。この構成により、信号品質異常を適切に検出できる。
また、本発明のOFDM通信装置は、前記異常判定部により異常が検出されたときに、前記補償部でのOFDM信号の出力を停止する停止制御部を備えている。この構成により、異常発生に適切に対処できる。
また、本発明のOFDM通信装置は、前記異常判定部により異常が検出されたときにアラームを発生する報知手段を備えている。この構成により、異常発生に適切に対処できる。
本発明の別の態様は、OFDM通信装置に備えられるOFDM信号品質検知装置であって、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得して前記サブキャリアに補償処理を施す補償部から、前記補償部の処理過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルを取得し、前記補償部から取得した前記基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する。この態様によっても上述の本発明の利点が得られる。
また、本発明の別の態様は、OFDM通信装置に備えられるOFDM信号品質検知装置であって、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す補償部から、前記補償部の処理過程で得られる基準のシンボルを取得し、前記補償部から取得した前記基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する。この態様によっても上述の本発明の利点が得られる。
また、本発明の別の態様は、OFDM通信装置にて信号品質を検知するOFDM信号品質検知方法であって、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得して前記サブキャリアに補償処理を施す過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルを取得し、前記取得した前記基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する。この態様によっても上述の本発明の利点が得られる。
また、本発明の別の態様は、OFDM通信装置にて信号品質を検知するOFDM信号品質検知方法であって、OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す過程で基準のシンボルを取得し、前記取得した基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する。この態様によっても上述の本発明の利点が得られる。
本発明は、OFDM通信装置に備えられている補償部の機能を活用し、補償部で得られる基準のシンボルから信号品質値を算出する構成を設けることにより、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求めることができるという効果を有するOFDM通信装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態に係るOFDM通信装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態に係るOFDM通信装置を図1に示す。本実施の形態では、OFDM通信装置がOFDM中継装置であり、より詳細には、マルチパス等化装置である。OFDM中継装置は例えば地上波デジタル放送に用いられる。
図1において、OFDM通信装置1は、OFDM受信部3、OFDM送信部5、補償部7および信号品質演算部9で構成されている。
OFDM受信部3は、アンテナ11により受信されるRF帯域の信号からIF信号(中間周波数の信号)を生成する。IF信号は、補償部7または直通経路13を経てOFDM送信部5に供給される。補償部7は、IF信号に復調処理を施してOFDMのサブキャリアを取得し、サブキャリアに補償処理を施して信号品質を改善する回路である。OFDM送信部5は、IF信号からRF帯域の信号を生成する。RF信号は送信電力増幅処理を受け、そしてアンテナ15から送信される。
信号品質演算部9は、信号品質値として、基準の理想的なシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比(MER)を算出する回路である。信号品質演算部9は、補償部7の処理過程で得られるサブキャリアの情報を取得し、取得した情報に基づいてMERを算出する。概略的には、信号品質演算部9は、補償部7からシンボル判定処理の前後のOFDMサブキャリアを取得し、それら情報を基にMERを算出する。算出処理の詳細は後述する。
上記のように、信号品質演算部9は、MERの算出に必要な情報を補償部7から取得する。補償部7は、元々、受信信号の周波数特性を推定し、それを基に信号品質を改善する構成であるので、常に信号品質情報を監視している。このことを利用し、本実施の形態では、補償部7で推定された情報を基に信号品質が検知される。
信号品質演算部9は信号品質検知装置を構成しており、したがって本実施の形態では信号品質検知装置がOFDM通信装置1に内蔵されているといえる。また、MERは、補償部7の機能を利用して、補償部7にて得られる情報を使って算出されており、この観点では、補償部7も信号品質検知装置の一部を構成しているということもできる。
図2は、補償部7と信号品質演算部9をより詳細に示している。補償部7において、周波数変換部21は、補償部7に入力されたIF信号をアナログベースバンド信号に変換し、変換後のアナログ受信信号をA/D変換部23に供給する。A/D変換部23は、アナログ受信信号をデジタル受信信号に変換する。直交復調部25は、デジタル受信信号に直交復調処理を施して複素デジタル信号を生成する。FFT部27は、複素デジタル信号に高速フーリエ変換処理を施して、復調信号として、複素シンボルを含んだサブキャリアを取得する。同期部29は、OFDM信号の有効シンボル区間の位置を検出し、検出により得られる窓位置情報をFFT部27に渡す。FFT部27は、同期部29から供給される窓位置情報に基づいて処理を行う。
推定部31は、復調信号から伝送路特性を推定し、逆特性をかけることにより、復調信号を等化する構成である。推定部31では、復調信号であるサブキャリアからSP(スキャッタードパイロット)信号が抽出される。そして、等化部32にて抽出されたSP信号と既知のSP信号とを利用して、等化処理が行われる。等化後の信号は、判定部33および信号品質演算部9に供給される。
判定部33は、推定部31から供給されるサブキャリアに対して判定処理を行う構成である。判定処理では、OFDMのシンボルがシンボル判定される。この処理は、硬判定といわれている。シンボル判定後の信号は、IFFT部35および信号品質演算部9に供給される。
IFFT部35は、判定部33から出力されるサブキャリアに逆高速フーリエ変換処理を施す。直交変調部37は、IFFT部35の出力信号に対してOFDM直交変調を行う。D/A変換部39は、直交変調部37の出力信号を受けて、デジタル信号をアナログ信号に変換する。さらに、周波数変換部41が、ベースバンドのアナログ信号をIF信号に変換する。そして、IF信号が補償部7から図1のOFDM送信部5に出力される。
信号品質演算部9は、補償部7の推定部31から、等化後であってシンボル判定前の、誤差を含んだサブキャリアを取得する。また、信号品質演算部9は、補償部7の判定部33から、シンボル判定後のサブキャリアを取得する。信号品質演算部9は、これら情報に基づき、誤差を含んだ振幅・位相情報と、シンボル判定された振幅・位相情報とを比較演算し、MERを算出する。
MERは、下記の式に従って算出される。受信シンボルの複素信号点ベクトルを
Figure 2007325016
とする。ここで、kは、11番目のセグメントキャリア0番を0とする全帯域連続なキャリア番号を示し、nはシンボル番号を示す。
Figure 2007325016
を硬判定することにより得られる理想シンボル点を
Figure 2007325016
とし、理想シンボル点に対する受信シンボルのベクトル誤差を
Figure 2007325016
とすると、
Figure 2007325016
の関係が得られる。上記より、MERは次式で表すことができる。
Figure 2007325016
ここで、Kは総キャリア数である。
図2は、さらに、システム制御部43、モニタ45および監視制御部47を示している。信号品質演算部9は、算出したMERをシステム制御部43に供給する。システム制御部43は、OFDM通信装置1の全体を制御する構成である。システム制御部43は、信号品質演算部9から入力されるMERをモニタ45に表示する。また、システム制御部43は、本発明の異常判定部として機能し、MERが所定の異常条件を満たしたか否かを判定し、異常条件が満たされると信号品質異常が発生したと判断する。また、システム制御部43は、OFDM信号の出力を停止する停止制御部として機能し、異常判定結果に応じて直交変調部37を制御する。また、システム制御部43は信号品質異常を監視制御部47に通知する。監視制御部47は、本発明の報知手段として機能し、異常判定により信号品質異常が検出されたときにアラームを発生する。アラームは、監視制御部47から通信によって放送システムの監視センターに出力される。
以上にOFDM通信装置1の各部構成について説明した。次に、OFDM通信装置1の動作を説明する。OFDM通信装置1の全体的な動作としては、OFDM受信部3が、アンテナ11から受信されるRF帯域の信号を処理してIF信号を生成し、補償部7がIF信号を処理して信号品質を改善し、OFDM送信部5がIF信号からRF帯域の信号を生成してアンテナ15を介して送信する。
補償部7では、受信信号が復調されてサブキャリアが取得され、推定部31および判定部33の処理によって信号品質が改善され、それからサブキャリアが再び変調される。補償部7の推定部31等の構成で得られる情報が、以下のように、MER計算に利用される。
図3は、信号品質演算部9およびシステム制御部43の動作を示している。信号品質演算部9は、補償部7の推定部31から、等化後であってシンボル判定前のサブキャリアを取得する(S1)。また、信号品質演算部9は、補償部7の判定部33から、シンボル判定後のサブキャリアを取得する(S3)。信号品質演算部9は、これら情報に基づき、誤差を含んだ振幅・位相情報と、シンボル判定された振幅・位相情報とを比較演算し、MERを算出する(S5)。算出式は前述の通りである。算出されたMERは、システム制御部43に供給される。
システム制御部43は、MERをモニタ45に表示する(S7)。また、システム制御部43は、下記の処理によって信号品質異常の有無を判定する。システム制御部43は、予め任意に設定された所定の判定基準値を記憶している。判定基準値は、信号品質が劣化するほどMERが小さくなる特性に基づて、品質異常状態と品質正常状態の間のMER値に設定されている。システム制御部43は、算出されたMERと判定基準値と比較し、MERが判定基準値未満か否かを判定する(S9)。
MERが判定基準値以上であれば(S9、No)、システム制御部43は信号品質異常が発生していないと判定する(S11)。MERが判定基準値未満であれば(S9、Yes)、システム制御部43は、所定の判定基準期間(秒)に渡って継続的にMERが判定基準値未満であるか否かを判定する(S13)。判定基準期間も予め任意に設定されて、システム制御部43に記憶されている。判定基準期間は、瞬間的なMER低下を無視することによって信号品質異常を確実に検出できる長さに設定されている。ステップS13の判定がNoであれば、システム制御部43は、信号品質異常が発生していないと判定する(S11)。
ステップS13の判定がYesであれば、システム制御部43は、信号品質異常が発生したと判定する(S15)。このように、本実施の形態では、異常判定の条件は、判定基準期間に渡ってMERが判定基準値を下回ることである。異常条件は、ステップS9、S13の判定がYesのときに満たされる。
システム制御部43は、信号品質異常が発生したと判定すると、直交変調部37を制御して、OFDM信号の出力を停止させる(S17)。さらに、システム制御部43は、信号品質異常の情報を監視制御部47に出力する(S19)。システム制御部43からの通知に応えて、監視制御部47が、信号品質異常のアラーム信号を出力する。
以上に本発明の第1の実施の形態に係るOFDM通信装置1について説明した。本実施の形態によれば、OFDM通信装置1は、補償部7の機能を活用し、補償部7で得られる情報から、信号品質値としてのMERを算出する。したがって、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求めることができる。
上記のように、本実施の形態は、OFDM通信装置1に元から備わっている機能を活用して、簡単な構成でMERを算出している。MER監視装置や専用測定器と比較すると、本実施の形態のMER測定機能は簡易的であるが十分に有用である。
また、本実施の形態では、OFDM通信装置1が、地上波デジタル放送の中継装置である。本実施の形態の採用により、中継局設備が簡素になり、局スペースも節約される。地上波デジタル放送には多くの中継装置が必要であるので本実施の形態は有利である。
また、本実施の形態によれば、補償部7は、サブキャリアにシンボル判定処理を施す判定部33を備え、信号品質演算部9は、シンボル判定処理前のサブキャリアとシンボル判定処理後のサブキャリアに基づいてMERを算出する。これにより、補償部7で得られる情報を活用して好適にMERを算出できる。
また、本実施の形態によれば、システム制御部43が異常判定部として機能し、MERが所定の異常条件を満足したか否かを判定する。より詳細には、システム制御部43は、MERが所定の判定基準値を下回ったときに異常条件が満足されたと判定する。さらに詳しくは、システム制御部43は、MERが所定の判定基準期間に渡って判定基準値を下回ったときに異常条件が満足されたと判定する。これにより、信号品質異常を適切に検出できる。
また、本実施の形態によれば、OFDM通信装置1は、異常判定により異常が検出されたときに、補償部でのOFDM信号の出力を停止する。上記の例では、システム制御部43が停止制御部として機能する。これにより、異常発生に適切に対処できる。
また、本実施の形態によれば、OFDM通信装置1は、異常判定により異常が検出されたときにアラームを発生する。アラームは、報知手段として機能する監視制御部47から出力される。これにより、異常発生に適切に対処できる。周囲条件や環境の変化によって信号品質劣化が発生したときに、アラームを出力することができ、放送事故を回避することができる。
なお、本実施の形態では、OFDM通信装置が、OFDM中継装置であった。しかし、本発明の範囲内で、OFDM通信装置はOFDM中継装置に限定されず、例えば、OFDM通信装置がOFDM受信装置またはOFDM送受信装置であってもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るOFDM通信装置について説明する。以下の説明において、上述の実施の形態と共通する事項の説明は省略する。
本実施の形態では、OFDM通信装置が、OFDMダイバーシティ受信装置を有する中継装置である。OFDMダイバーシティ受信装置を有する中継装置は、複数のブランチを受信部に有している。そして、受信部の複数のブランチに応じて、補償部も、受信信号を処理するために複数のブランチを有している。
図4は、本実施の形態に係るOFDM通信装置における補償部51および信号品質演算部53を示している。補償部51は複数のブランチa、bを有している。各ブランチa、bが、第1の実施の形態の補償部7と同様に、周波数変換部21、A/D変換部23、直交復調部25、FFT部27、推定部31を有している。両ブランチa、bの推定部31は、等化処理を行いつつ復調信号を合成部55に出力する。合成部55は、両ブランチa、bからの復調信号に対してダイバーシティの合成処理を施して、合成された復調信号を、判定部33および信号品質演算部53に出力する。
したがって、信号品質演算部53は、合成後のサブキャリアを、等化後のサブキャリアとして取得し、処理する。信号品質演算部53は、第1の実施の形態と同様に、判定部33からシンボル判定後のサブキャリアも受け取る。そして、信号品質演算部53は、これらの情報を基にMERを算出する。MERの算出処理およびその後のシステム制御部43等の処理は、第1の実施の形態と同様である。
以上に本発明の第2の実施の形態に係るOFDM通信装置について説明した。上述のように、本発明は、OFDM通信装置がダイバーシティ通信装置である場合にも適用できる。そして、第1の実施の形態と同様に、監視装置や測定器を備えることなく、OFDM通信装置にて信号品質値を求めることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るOFDM通信装置について説明する。以下の説明において、上述の実施の形態と共通する事項の説明は省略する。
本実施の形態では、補償部が、OFDM中継のための回り込みキャンセラーである。回り込みキャンセラーは、周知のように、送信アンテナから放射された電波が受信アンテナに回り込むがその回り込みをキャンセルするものである。回り込みキャンセラーは、受信信号から回り込みの伝送路特性を推定し、回り込み波のレプリカを作成して、受信信号からレプリカを減じ、これにより回り込み波を打ち消す。回り込みキャンセラーは、FIRフィルタを含むフィードバックループで構成されており、FIRフィルタの係数が推定結果に応じて制御されて、相殺用のレプリカが作成される。
図5は、本実施の形態に係るOFDM通信装置における補償部61および信号品質演算部63を示している。図5において、周波数変換部21、A/D変換部23、直交復調部25、直交変調部37、D/A変換部39および周波数変換部41は、第1の実施の形態にて同様の参照符合が付けられた構成要素と同様である。
回り込みキャンセラーを実現するフィードバックループは、直交復調部25と直交変調部37の間に配置されている。図5において、FFT部65は、同期部67から供給される窓位置情報に基づいて、受信信号に高速フーリエ変換処理を施してサブキャリアを生成する。伝送路特性推定部69は、FFT部65の出力信号を処理して、回り込み波をキャンセルするために伝送路特性を推定する。回り込み残差検出部71は、伝送路特性推定部69の推定情報を基に回り込み残差を検出する。IFFT部73は、回り込み残差の情報に逆高速フーリエ変換処理を施す。係数更新部75は、IFFT部73を経た情報を基にFIRフィルタ77の係数を更新する処理を行う。FIRフィルタ77は、逐次更新される係数に従って、受信信号にフィルタ処理を施し、回り込み波のレプリカを生成する。加算器79は、直交復調部25の出力信号からレプリカの信号を減算し、これにより回り込み波成分を相殺する。加算器79の処理を経た受信信号が、直交変調部37に入力される。
本実施の形態では、信号品質演算部63は、伝送路特性推定部69から、MER計算に必要な情報を取得する。伝送路特定推定部69は伝送路特性の推定処理を行う構成であり、その処理過程で、第1の実施の形態と同様にMER計算に必要な信号情報を生成し信号品質演算部63に供給することができる。信号品質演算部63は、伝送路特性推定部69から得られる情報を基に、第1の実施の形態にて説明された計算式に従って、MERを算出する。MER算出後のシステム制御部43等の処理は、第1の実施の形態と同様である。
以上に本発明の第3の実施の形態に係るOFDM通信装置について説明した。本実施の形態では、補償部61がOFDM中継のための回り込みキャンセラーであり、信号品質演算部63は、回り込みキャンセラーの伝送特性推定処理によって得られる情報に基づいてMERを算出する。このように、補償部61が回り込みキャンセラーである場合にも、補償部61の機能を活用して、別個のMER監視装置や測定器を設けずとも、簡単な構成でMERを測定することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明は、OFDM通信装置に備えられている補償部の機能を活用し、補償部で得られる情報から信号品質値を算出することにより、監視装置や測定器を備えることなく信号品質値を求められるという効果を有し、OFDM中継装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態におけるOFDM通信装置を示す図 第1の実施の形態におけるOFDM通信装置の補償部および信号品質演算部を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるOFDM通信装置の動作を示すフロー図 第2の実施の形態におけるOFDM通信装置の補償部および信号品質演算部を示す図 第3の実施の形態におけるOFDM通信装置の補償部および信号品質演算部を示す図
符号の説明
1 OFDM通信装置
3 OFDM受信部
5 OFDM送信部
7 補償部
9 信号品質演算部
21 周波数変換部
23 A/D変換部
25 直交復調部
27 FFT部
29 同期部
31 推定部
33 判定部
35 IFFT部
37 直交変調部
39 D/A変換部
41 周波数変換部
43 システム制御部
45 モニタ
47 監視制御部

Claims (13)

  1. OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得し、前記サブキャリアに補償処理を施す補償部と、
    前記補償部での処理過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する信号品質演算部と、
    を備えたことを特徴とするOFDM通信装置。
  2. OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す補償部と、
    前記補償部での処理過程で得られる基準のシンボルとその誤差との比を表す変調誤差比を信号品質値として算出する信号品質演算部と、
    を備えたことを特徴とするOFDM通信装置。
  3. 前記補償部は、前記サブキャリアにシンボル判定処理を施す判定部を備え、
    前記信号品質演算部は、前記シンボル判定処理前のサブキャリアと前記シンボル判定処理後のサブキャリアに基づいて前記変調誤差比を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のOFDM通信装置。
  4. 前記補償部は、伝送特性推定処理によって得られる情報に基づいて前記変調誤差比を算出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のOFDM通信装置。
  5. 前記変調誤差比が所定の異常条件を満足したか否かを判定する異常判定部を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のOFDM通信装置。
  6. 前記異常判定部は、前記変調誤差比が所定の判定基準値を下回ったときに前記異常条件が満足されたと判定することを特徴とする請求項5に記載のOFDM通信装置。
  7. 前記異常判定部は、前記変調誤差比が所定の判定基準期間に渡って前記判定基準値を下回ったときに前記異常条件が満足されたと判定することを特徴とする請求項6に記載のOFDM通信装置。
  8. 前記異常判定部により異常が検出されたときに、前記補償部でのOFDM信号の出力を停止する停止制御部を備えたことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のOFDM通信装置。
  9. 前記異常判定部により異常が検出されたときにアラームを発生する報知手段を備えたことを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載のOFDM通信装置。
  10. OFDM通信装置に備えられるOFDM信号品質検知装置であって、
    OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得して前記サブキャリアに補償処理を施す補償部から、前記補償部の処理過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルを取得し、前記補償部から取得した前記基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出することを特徴とするOFDM信号品質検知装置。
  11. OFDM通信装置に備えられるOFDM信号品質検知装置であって、
    OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す補償部から、前記補償部の処理過程で得られる基準のシンボルを取得し、前記補償部から取得した前記基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出することを特徴とするOFDM信号品質検知装置。
  12. OFDM通信装置にて信号品質を検知するOFDM信号品質検知方法であって、
    OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアを取得して前記サブキャリアに補償処理を施す過程で得られる前記サブキャリアの中に含まれる基準のシンボルを取得し、
    前記取得した基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出することを特徴とするOFDM信号品質検知方法。
  13. OFDM通信装置にて信号品質を検知するOFDM信号品質検知方法であって、
    OFDM信号を復調処理してOFDMのサブキャリアからSP信号を元に補償処理を施す過程で基準のシンボルを取得し、
    前記取得した基準のシンボルとその誤差の比を表す変調誤差比を信号品質値として算出することを特徴とするOFDM信号品質検知方法。
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