JP3793176B2 - 食材蒸し業務用スチーマー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はもち米や赤飯、団子、まんじゅう、肉まん、シュウマイ、カマボコ、茶、その他の各種食材を蒸すための業務用スチーマー(蒸気発生機)に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者はこの種食材にふさわしい無圧蒸気を発生する蒸し業務用スチーマーとして、先に特願2002−196692号を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この先願発明の構成では貯水タンク(T)が比較的に小型であり、据付け機筐(F)における天板(22)の中央部に開口する蒸気吹出し口(25)の1個所から、蒸気を上向きに吹き出すようになっているに過ぎないため、蒸篭(蒸し器)を使用する各種食材の蒸し煮は便利良く行なえるが、例えば団子生地である穀物の粉と水や、スハマ(棹物菓子)の生地である水飴と大豆粉並びに砂糖などを蒸し練りすることについては、その蒸気を有効に利用することができず、据付け場所との関係でも未だ使用し難い不便がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための食材蒸し業務用スチーマーとして、蒸篭を載置できる天板により施蓋された竪型直方体の据付け機筐と、その機筐内の中段位置に固定支持された横型直方体の貯水タンクと、その貯水タンク内への給水用ボールタップと、同じく貯水タンクにおける底面の前側へ真下から臨む対応位置関係として、上記機筐内の下段位置に据え付け固定されたガスバーナーと、上記天板の中央部に設置された上向きの蒸気吹出し口筒とを備え、
【0005】
上記貯水タンクにおける底面の前側だけを垂直な左右両側面と、一定角度の後上がり傾斜揚げ底面と、その後部上端から垂下する中間仕切り壁面とから成る側面視の倒立レ字型に造形して、その内部空間を上記ガスバーナーから浮上する燃焼ガスの風洞として機能させ、
【0006】
上記中間仕切り壁面と貯水タンクの後面とが対面する前後相互間へ、複数の熱交換用浸水伝熱筒を浸水状態に並列設置して、その前端部を上記風洞と連通させる一方、残る後端部を上記機筐の後面から導出する排気誘導管路と連通させることにより、上記ガスバーナーの燃焼ガスをその風洞から貯水タンクの上記浸水伝熱筒内へ流通させて、貯水との熱交換を行なうように定めた食材蒸し業務用スチーマーであって、
【0007】
上記機筐内の上段位置に介在する蒸気吹出し方向切換弁を3方開閉コックとして、その弁本体における上記貯水タンクと連通する下向き入口部から張り出す取付フランジを貯水タンクの頂面へ固定し、同じく弁本体の上向き出口部を上記天板の蒸気吹出し口筒へ気密固定状態に差し込み連通させ、
【0008】
上記弁本体から分岐する左右一対の横向き出口部へ各々螺合締結した蒸気吹出し分岐管路の先端部を、上記機筐の左側面と右側面から露出する状態に保って、その互いに同じ横向き蒸気吹出し分岐管路の左右何れか一方へ、ホースなどにより別個な蒸し練り機を接続使用すると共に、
【0009】
上記3方開閉コックの回動操作ハンドルを機筐の前面から露出する状態に延長させて、その3方開閉コックを機筐の前方から切り換え操作することにより、上記天板の上向き蒸 気吹出し口筒から蒸気を吹き出せば、その天板上の蒸篭に収容された各種食材の蒸し煮を行なえる一方、
【0010】
同じく3方開閉コックの切り換え操作により、上記横向き蒸気吹出し分岐管路の左右何れか一方から上記蒸し練り機へ蒸気を供給すれば、その蒸し練り機に収容された各種生地の蒸し練りも行なえるように定めたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明を詳述すると、その食材蒸し業務用スチーマーの全体を示した図1〜5において、(F)はステンレス鋼板から例えば幅:約490 mm ×奥行:約573 mm ×高さ:約665 mm の竪型直方体に組立一体化された据付け機筐であり、その前面だけが上端部の鏡板(1)を残して、取りはずすこともできるようにネジ止めされている。(2)はその取りはずし可能な前面板、(3)は左右両側面の上端部に開口分布された多数の放熱孔である。
【0012】
又、(4)は上記機筐(F)の開放上面へ施蓋状態にネジ止めされた水平な天板であって、例えば一辺が約656 mm の正方形なステンレス鋼板から成り、その機筐(F)から取りはずすこともできるようになっている。同じく機筐(F)の下面は開放状態にあるが、その部分的なコーナー板片(5)からは作業床に対する据付け高さと水平度を調整できる合計4本の接地脚(6)が垂下されている。
【0013】
上記天板(4)の中央部からは蒸気吹出し口筒(7)が一体的に垂下されている一方、その天板(4)が上記機筐(F)から張り出す周縁部に沿っては、連続的な捕水樋(8)が付属一体化されているほか、その捕水樋(8)の任意な一角隅部からは排水口筒(9)が垂下してもいる。
【0014】
本発明を説明するための便宜上、貯水系統と加熱系統に分けて、先ずその貯水系統の具体的な構成について言えば、(T)はステンレス鋼板から成る例えば幅:約37 mm ×奥行:約537 mm ×深さ:約320 mm の横型直方体として、図6〜11のように組立一体化された貯水タンクであり、上記機筐(F)内の左右何れか片側(図例では左側)へ寄った中段位置に固定支持されているが、その後面の上端部を大気中へ開放し得る安全弁(10)の付属設置によって、無圧式(非圧力容器)として軽量化されており、無圧蒸気を発生できるようになっている。(11)はその安全弁(10)を包囲する保護フードである。
【0015】
しかも、同じく貯水タンク(T)における後面の上端部には、圧力検知センサー(リミットスイッチ)(12)も取り付けられており、図24の電気制御回路から明白なように、貯水タンク(T)内の圧力が異常に上昇した場合、その検知出力信号により電源を切るようになっている。そのため、後述する蒸し練り機の接続使用上、これからの制約や悪影響を受けることがなく、常に安全性を確保することができる。
【0016】
その場合、横型直方体の貯水タンク(T)であると雖も、その機筐(F)の内部を前後方向に沿って延在する底面のうち、その後側の一定な奥行(例えば約310 mm )分だけが上記した一定深さ(約320 mm )を保つ水平な基底面(13)としてフラット化されているに反し、一定の奥行(例えば約227 mm )分だけ残る前側は垂直な左右両側面(14a)(14b)と、一定角度(θ)(例えば約45度)の後上がり傾斜揚げ底面(15)と、その後部上端と上記水平な基底面(13)の前端部とを連結する垂直な中間仕切り壁面(16)とから、図4、11のような側面視の倒立レ字型に造形されている。
【0017】
このような底面形態の特殊化に基き、貯水タンク(T)の正規な貯水量を可及的に少なく設定して、蒸気が立ち上がるまでの所要時間を短縮すると共に、その底面の前側におけ る上記左右両側面(14a)(14b)と後上がり傾斜揚げ底面(15)並びに中間仕切り壁面(16)から側面視の倒立レ字型に造形された内部空間を、後述するガスバーナーから浮上する燃焼ガスの風洞(C)として機能させ、その燃焼ガスを自づと斜め後上方へ円滑に誘導させることができるようになっているのである。
【0018】
(V)は上記機筐(F)内の上段位置に介在する蒸気吹出し方向切換弁であって、図12〜17に抽出するような3方開閉コックから成り、その弁本体(17)における貯水タンク(T)と連通する下向き入口部(18)の下端部から張り出す取付フランジ(19)が、図3〜5のように上記貯水タンク(T)の頂面へネジ止めされている一方、同じく弁本体(17)の上向き出口部(20)が上記天板(4)の蒸気吹出し口筒(7)へ、気密固定状態に差し込み連通されている。(21)はその蒸気吹出し口筒(7)へ上方から落し込まれた蒸気分散ヘッドであり、蒸気を天板(4)の中央部から放射対称方向へ分散作用する。
【0019】
又、上記弁本体(17)から分岐する左右一対の横向き出口部(22a)(22b)には、各々蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の基端部が螺合締結されており、その蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の先端部は各々機筐(F)の左側面と右側面を通じて露出する状態にある。このような蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右一対は互いに同じであって、上記天板(4)の周縁部から張り出さない程度の一定長さ(L)を備えており、機筐(F)の横方向へ蒸気を吹き出すことができるようになっている。
【0020】
(24)は上記方向切換弁(V)の開閉コック、(25)はそのボス(26)に締結一体化された回動操作ハンドルであって、上記機筐(F)の鏡板(1)を通じて露出するまで延長されており、その機筐(F)の前方から開閉コック(24)を回動操作できるようになっている。(27)は弁本体(17)にネジ止めされたカバー板、(28)は回動方向とその程度(開閉度)の案内表示版であり、機筐(F)の鏡板(1)に取り付けられている。
【0021】
上記のように、蒸気吹出し方向切換弁(V)の弁本体(17)から機筐(F)の左右両側面へ、一対の蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)が張り出し分岐されているため、例えば図18のような攪拌タンク(29)と攪拌羽根(30)並びにその回転駆動モーター(31)などが装備された蒸し練り機(A)を、蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方へホース(32)などにより接続使用して、その蒸し練り機(A)へ本発明のスチーマーから蒸気を供給することにより、団子生地やスハマの生地などを蒸し練りすることもでき、蒸気の有効利用に役立つ。
【0022】
その場合、蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の使用されないで残る他方は図3、5に示唆する如く、その先端部を着脱自在のプラグ(33)などによって封止しておけば良い。何れにしても、蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)は左右一対として、上記機筐(F)の左右両側面から露出する状態にあるため、据付け場所との関係上言わば右勝手と左勝手に便利良く選択使用することができる。
【0023】
更に、(34)(35)(36)(37)は図6、7、11のような貯水タンク(T)内の連通仕切り状態に各々固定設置された複数の第1〜4バッフルプレートであって、切欠きや貫通孔(図示省略)が施されたステンレス鋼板から成り、その貯水タンク(T)内の前側に位置する鈍角なL字型の第1バッフルプレート(34)は、主として後述の給水用ボールタップにおけるフロートの踊り現象を防ぎ、その貯水面を安定に鎮静化する。
【0024】
残余の縦横交叉する第2〜4バッフルプレート(35)(36)(37)は、その全体 として蒸気吹出し方向切換弁(V)における上記弁本体(17)の入口部(18)へ向かう熱湯の迂回路を形作り、その貯水タンク(T)内の熱湯が弁本体(17)の入口部(18)へ直かに踊り出ることを防止する。尚、貯水タンク(T)内の中央部に位置する第2バッフルプレート(35)は、その貯水タンク(T)の頂面へ裏当て状態に接合一体化されて、上記方向切換弁(V)の支持強度を向上している。
【0025】
先に一言した給水用ボールタップ(38)は図3、4のように、貯水タンク(T)の片側面(図例では右側面)に組付け支持されており、その貯水タンク(T)内の前側へ封入された球状フロート(39)の上下移動によって、給水弁(ゴム弁)(図示省略)を自づと開閉作用する。(40)は上記ボールタップ(38)から機筐(F)の対応的な片側面(右側面)に向かって導出された給水管路であり、その入口部が図外のホースなどを介して、水道の蛇口やその他の給水源へ接続使用されることになる。(41)はその給水管路(40)の入口部に付属設置された開閉弁(ボールバルブ)である。
【0026】
貯水タンク(T)の底面がその前側においてのみ、垂直な左右両側面(14a)(14b)と後上がり傾斜揚げ底面(15)並びに垂直な中間仕切り壁面(16)から成る側面視の倒立レ字型に造形されている旨を上記したが、その片側面(図例では右側面)からは機筐(F)の対応的な片側面に向かって、上記給水管路(40)とほぼ平行な排水管路(42)が導出されており、その排水管路(42)の出口部にも開閉弁(ボールバルブ)(43)が付属している。
【0027】
又、上記貯水タンク(T)の前面には水位検知センサー(44)も取り付けられており、これは棒状フロート(45)により作動されるリミットスイッチとして、図24の電気制御回路から明白なように、貯水タンク(T)内の水位が正規な貯水量の下限を越えた場合、その検知出力信号により電源を切って、空焚きを防止するものである。
【0028】
(46)は同じく貯水タンク(T)の前面に設置された水位ゲージであり、これは機筐(F)の上記前面板(2)に開口する透視窓(47)を通じて、その前方から作業者が監視できるようになっている。
【0029】
(48)は上記貯水タンク(T)における頂面の前側に形成された点検口、(49)はその点検口(48)へ気密状態にネジ止めされたカバー板であり、上記機筐(F)の天板(4)とその貯水タンク(T)のカバー板(49)を取りはずすことによって、上記ボールタップ(38)の保守点検や交換などを行なうことができる。
【0030】
次に、加熱系統の具体的な構成を説明すると、図3、4の符号(G)は加熱源となるガスバーナーであって、共通のロッド支持ステー(50)によりバーナー本体(51)へ固定支持された点火ロッド(52)とフレームロッド(53)との一対や、ガバナー(整圧器)(54)なども装備された組立ユニット体をなしており、貯水タンク(T)の真下に対応位置する関係として、上記機筐(F)内の下段位置に据え付け固定されている。
【0031】
(R)はその機筐(F)内の下段位置へ垂直な前後一対の断熱仕切り壁(55a)(55b)と、同じく垂直な左右一対の仕切り壁(56a)(56b)により区画形成されたガス燃焼室であって、上記貯水タンク(T)における底面の前側に造形された風洞(C)と合致連通する開口径を有し、そのガスバーナー(G)のガス燃焼室(R)から浮上する燃焼ガスが、上記風洞(C)を形作っている貯水タンク(T)の垂直な左右両側面(14a)(14b)と、同じく後上がり傾斜揚げ底面(15)とを加熱して、その燃焼ガスと貯水との熱交換が自づと行なわれるようになっている。
【0032】
(57)はその熱交換上の接触伝熱面積を増大するために、上記貯水タンク(T)の後 上がり傾斜揚げ底面(15)から下向き一体的に突設された多数のフィンであり、その後上がり傾斜揚げ底面(15)の前後方向に沿って並列状態に延在している。
【0033】
その熱交換用フィン(57)の各個は図21に抽出する如く、銅板から水平な取付片(57a)と垂直な一対の対向片(57b)とを備えた断面倒立U字型に折り曲げられており、その取付片(57a)において上記後上がり傾斜揚げ底面(15)へ固着一体化されている。
【0034】
しかも、その一対の対向片(57b)には燃焼ガス分散用の凹溝(57c)が一定間隔おきに切り欠かれており、燃焼ガスの後方に向かう円滑な流通作用のみならず、その凹溝(57c)を通じて左右横方向にも万遍なく廻り込み波及作用し得るようになっている。
【0035】
又、上記フィン(57)の取付片(57a)から折れ曲がる両対向片(57b)の下向き突出長さ(Y)は、上記後上がり傾斜揚げ底面(15)の前部下端(燃焼ガスの上流側)から後部上端(燃焼ガスの下流側)へ行く程、徐々に長い寸法として変化されている。フィン(57)の接触伝熱面積をガスバーナー(G)から遠ざかるに連れて大きく設定することにより、その熱交換率が低下するおそれを防止しているのである。
【0036】
(58)は上記貯水タンク(T)における垂直な中間仕切り壁面(16)と垂直な後面との対面する前後相互間に亘って、悉く平行な配列状態に差し込み固定された複数(図例では3個づつ上下2段の合計6個)の熱交換用浸水伝熱筒であり、その各個が図3、10のような断面五角形の角筒として、ステンレス鋼板から頂面の山型に巻き曲げ密封されていると共に、その中空内部には燃焼ガスと貯水との熱交換を促進する多数のフィン(59)が、向かい合う一対づつとして突設されている。
【0037】
その熱交換用フィン(59)の各個は上記貯水タンク(T)の後上がり傾斜揚げ底面(15)に付属一体化されたフィン(57)とほぼ同一形状であって、やはり銅板から図22に抽出する如く、垂直な取付片(59a)と水平な一対の対向片(59b)とを備えた断面コ字型に折り曲げられており、その取付片(59a)において上記浸水伝熱筒(58)の対応する垂直な内壁面へ固着一体化され、向かい合う一対づつの並列状態として浸水伝熱筒(58)の前後方向に沿い延在している。
【0038】
しかも、その一対の対向片(59b)にはやはり燃焼ガス分散用の凹溝(59c)が一定間隔おきに切り欠かれており、燃焼ガスの後方に向かう円滑な流通作用のみならず、その凹溝(59c)を通じて上下方向にも万遍なく廻り込み波及作用し、その燃焼ガスと貯水との高効率な熱交換を行なうことができるようになっている。
【0039】
更に、上記フィン(59)の取付片(59a)から折れ曲がる両対向片(59b)の横向き突出長さ(X)は、その浸水伝熱筒(58)の前端部(燃焼ガスの流入側)から後端部(燃焼ガスの流出側)へ行く程、徐々に長い寸法として変化されている。その各浸水伝熱筒(58)のフィン(59)についても、燃焼ガスとの接触伝熱面積がガスバーナー(G)から遠ざかるに連れて大きく設定されることにより、その燃焼ガスと貯水との熱交換率が低下しないようになっているのである。
【0040】
このような浸水伝熱筒(58)はその文字通り、悉く貯水タンク(T)内での浸水状態に保たれている。しかも、その貯水タンク(T)の垂直な中間仕切り壁面(16)に差し込まれた前端部は、上記風洞(C)に向かって連通開口している一方、同じく貯水タンク(T)の後面に差し込まれた後端部が、排気誘導管路(60)に向かって連通開口しており、ガスバーナー(G)の燃焼ガスがその燃焼室(R)から、上記貯水タンク(T)における風洞(C)の誘導作用を受けて、上記浸水伝熱筒(58)の内部へ導入され、その流 通過程において燃焼ガスと貯水との熱交換が自づと行なわれるようになっている。
【0041】
尚、上記浸水伝熱筒(58)は断面五角形をなすため、その向かい合うフラットな内壁面へ上記フィン(59)の一対づつを、安定良く高強度に固着一体化することができるほか、水に含まれている不純物が付着し難く、突沸による振動・騒音が少ない利点もある。
【0042】
先に一言した排水誘導管路(60)は図2、4のような側面視のL字型として、貯水タンク(T)の後面から機筐(F)の対応的な後面を通じて導出されており、その開口上端部には排気筒(煙突)(61)が連通状態に差し込み垂立されている。そのため、貯水との熱交換を終えたガスバーナー(G)の燃焼ガスは、上記浸水伝熱筒(58)から排気誘導管路(60)と排気筒(61)を経て、大気中へ排気されることになる。
【0043】
貯水タンク(T)が機筐(F)内の左右何れか片側(図例では左側)へ寄った中段位置にあり、その真下位置にガスバーナー(G)が据え付け固定されている旨を上記したが、これとの相対的に残存する機筐(F)内の空間(S)を利用して、上記ガスバーナー(G)へのガス供給管路(62)が屈曲状態に収納配管されている。そのガス供給管路(62)における機筐(F)の片側面(図例では右側面)へ開口露出する入口部が、図外のホースなどを介してガス供給源へ接続使用されることになる。
【0044】
その場合、ガス供給管路(62)の入口部は図1〜3から明白なように、上記貯水タンク(T)に対する給水管路(40)の入口部や排水管路(42)の出口部、電源コンセントへの差し込みプラグコード(63)などと同じ方向を指すものとして、機筐(F)の同じ片側面(図例では右側面)へ集中的に位置決め配設されているため、作業者の立ち廻る足元を安全に保つことができる。
【0045】
他方、同じくガス供給管路(62)の出口部はその開閉用電磁弁(64)を介して、上記ガスバーナー(G)のバーナー本体(51)に連通接続されている。この点、図示の実施形態では電磁弁(64)を一対として、図24の電気制御回路から明白なように、その直列状態に設置しており、使用上の安全性を向上させている。
【0046】
(65)は上記ガス供給管路(62)の中途部に介挿設置されたガス流量(火力)調整弁であり、これは機筐(F)の上記鏡板(1)に露出する表示目盛り(66)付きの操作ボリューム(67)によって、その機筐(F)の前方から精密に調整操作できるようになっている。
【0047】
又、(68)は上記機筐(F)の前面板(2)に取り付けられた操作パネルであり、これには本発明のスチーマーを運転又は停止するタッチ式電源スイッチ(ガスバーナーの点火スイッチ)(69)のほか、その正常な運転表示ランプ(70)やガスバーナー(G)の燃焼表示ランプ(71)、異常報知ランプ(72)も並列設置されている。
【0048】
つまり、機筐(F)の前面が全体的な密閉状態として、その前面にバーナー口を切り欠き開放することなく、上記前面板(2)の操作パネル(68)に設置された電源スイッチ(69)を押すことにより、そのガスバーナー(G)を点火できるようになっている一方、ガス流量(火力)調整弁(65)がこれから分離されて、上記機筐(F)の鏡板(1)へ各別に設置されており、その前方から回動操作し得るようになっているため、上記ガスバーナー(G)が作業床をはね返る水や風などによって、不慮に立ち消える危険がなく、その万一に立ち消えても上記フレームロッド(53)により、自動的にガスの流出が遮断される結果、安全性に優れる。
【0049】
(73)は上記機筐(F)内の空間(S)を利用して、その中段位置に固定支持された ガスバーナー制御基板であり、これには図24の電気制御回路から明白な如く、上記ガスバーナー(G)の点火ロッド(52)とフレームロッド(53)、電磁弁(64)、電源スイッチ(69)のほか、上記貯水タンク(T)内の水位検知センサー(44)並びに圧力検知センサー(12)も接続配線されており、その配線状態は機筐(F)の前面板(2)を取りはずすことによって、保守点検することができ、これらの部品を交換することも可能である。
【0050】
更に、(74)は上記排気誘導管路(60)に付属設置された排気温度検知センサー(サーモスタット)であって、これも上記ガスバーナー制御基板(73)に接続配線されており、その排気の異常な高温を検知した出力信号によって、電源を切り、やはり貯水タンク(T)の空焚きを防止するようになっている。但し、その排気温度検知センサー(74)は図外の復帰ボタンを操作して、リセットしない限り、自づと再作動できないようになっている。
【0051】
(75)は上記機筐(F)における前面板(2)の下部に付属する開閉板であって、ガスバーナー(G)と対応位置しており、これを開放操作すれば、そのガスバーナー(G)の火移り状態を目視することができる。万一の異常時には、作業者がここから点火棒(図示省略)を挿入して、ガスバーナー(G)の人為的な点火作業を行なえるようになっているのである。
【0052】
本発明に係る食材蒸し業務用のスチーマーは上記のような構成を備えており、その使用に当っては貯水タンク(T)へ給水して、正規な貯水量に保つ一方、もち米や赤飯、シュウマイなどの食材が収容された蒸篭(蒸し器)(M)を、図1、2に示す如く天板(4)上へ積み重ね状態に載置して、機筐(F)の前方から操作パネル(68)の電源スイッチ(ガスバーナーの点火スイッチ)(69)を押すことにより、運転を開始すれば良い。
【0053】
そうすれば、上記操作パネル(68)の運転表示ランプ(70)と燃焼表示ランプ(71)が点灯して、その正常な運転状態を知ることができ、又同じく機筐(F)の前方からガス流量(火力)調整弁(65)の操作ボリューム(67)を回動操作することにより、そのガス流量(火力)を表示目盛り(66)の案内に従ってロスなく、上記食材の種類や収容量などに応じて調整すれば良い。
【0054】
何れにしても、そのスチーマーの運転中にはガスバーナー(G)の燃焼ガスが図4の矢印で示す方向へ流通して、貯水タンク(T)における底面の前側へ風洞(C)を形作っている垂直な左右両側面(14a)(14b)と、同じく後上がり傾斜揚げ底面(15)とを加熱することにより、その燃焼ガスと貯水との熱交換が自づと効果的に行なわれる。
【0055】
その燃焼ガスは更に風洞(C)から後方へ誘導されて、上記貯水タンク(T)の浸水伝熱筒(58)内を流通し、その過程でも燃焼ガスと貯水との熱交換が行なわれ、最後に排気誘導管路(60)を経て排気筒(61)から放出されることとなる。
【0056】
そのため、上記貯水タンク(T)の後上がり傾斜揚げ底面(15)に多数の熱交換用フィン(57)が突設されていることや、各浸水伝熱筒(58)の中空内部にも多数の熱交換用フィン(59)が突設されていることとも相俟って、上記貯水全体を極めて高い熱効率のもとに加熱することができ、上記天板(4)の蒸気吹出し口筒(7)から早く無圧蒸気を吹き出せるのであり、その加熱し始めてから蒸気が立ち上がるまでの所要時間を著しく短縮し得ることになる。
【0057】
又、本発明の場合上記天板(4)の中央部に上向く蒸気吹出し口筒(7)のほか、機筐(F)の左右両側面に横向く蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の一対も設置され ており、その蒸気吹出し方向を機筐(F)の前方から回動操作される蒸気吹出し方向切換弁(V)によって、図15〜17のように切り換えることができ、その開閉度も調整し得るようになっている。
【0058】
そのため、上記機筐(F)の天板(4)へ蒸篭(蒸し器)(M)を積み重ね状態に載置して、その上向き蒸気吹出し口筒(7)から吹き出される蒸気により、各種食材を蒸し煮することができることは勿論、図18に例示するような蒸し練り機(A)をホース(32)などにより、横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方へ接続使用し、その蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)から蒸し練り機(A)へ蒸気を供給することにより、団子生地やスハマ生地などの蒸し練りも便利良く行なえるのである。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明の食材蒸し業務用スチーマーでは蒸篭(M)を載置できる天板(4)により施蓋された竪型直方体の据付け機筐(F)と、その機筐(F)内の中段位置に固定支持された横型直方体の貯水タンク(T)と、その貯水タンク(T)内への給水用ボールタップ(38)と、同じく貯水タンク(T)における底面の前側へ真下から臨む対応位置関係として、上記機筐(F)内の下段位置に据え付け固定されたガスバーナー(G)と、上記天板(4)の中央部に設置された上向きの蒸気吹出し口筒(7)とを備え、
【0060】
上記貯水タンク(T)における底面の前側だけを垂直な左右両側面(14a)(14b)と、一定角度(θ)の後上がり傾斜揚げ底面(15)と、その後部上端から垂下する中間仕切り壁面(16)とから成る側面視の倒立レ字型に造形して、その内部空間を上記ガスバーナー(G)から浮上する燃焼ガスの風洞(C)として機能させ、
【0061】
上記中間仕切り壁面(16)と貯水タンク(T)の後面とが対面する前後相互間へ、複数の熱交換用浸水伝熱筒(58)を浸水状態に並列設置して、その前端部を上記風洞(C)と連通させる一方、残る後端部を上記機筐(F)の後面から導出する排気誘導管路(60)と連通させることにより、上記ガスバーナー(G)の燃焼ガスをその風洞(C)から貯水タンク(T)の上記浸水伝熱筒(58)内へ流通させて、貯水との熱交換を行なうように定めた食材蒸し業務用スチーマーであって、
【0062】
上記機筐(F)内の上段位置に介在する蒸気吹出し方向切換弁(V)を3方開閉コック(24)として、その弁本体(17)における上記貯水タンク(T)と連通する下向き入口部(18)から張り出す取付フランジ(19)を貯水タンク(T)の頂面へ固定し、同じく弁本体(17)の上向き出口部(20)を上記天板(4)の蒸気吹出し口筒(7)へ気密固定状態に差し込み連通させ、
【0063】
上記弁本体(17)から分岐する左右一対の横向き出口部(22a)(22b)へ各々螺合締結した蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の先端部を、上記機筐(F)の左側面と右側面から露出する状態に保って、その互いに同じ横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方へ、ホース(32)などにより別個な蒸し練り機(A)を接続使用すると共に、
【0064】
上記3方開閉コック(24)の回動操作ハンドル(25)を機筐(F)の前面から露出する状態に延長させて、その3方開閉コック(24)を機筐(F)の前方から切り換え操作することにより、上記天板(4)の上向き蒸気吹出し口筒(7)から蒸気を吹き出せば、その天板(4)上の蒸篭(M)に収容された各種食材の蒸し煮を行なえる一方、
【0065】
同じく3方開閉コック(24)の切り換え操作により、上記横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方から上記蒸し練り機(A)へ蒸気を供給すれば、 その蒸し練り機(A)に収容された各種生地の蒸し練りも行なえるように定めてあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良できる効果がある。
【0066】
即ち、本発明の上記構成によれば、貯水タンク(T)における底面の前側が垂直な左右両側面(14a)(14b)と、一定角度(θ)の後上がり傾斜揚げ底面(15)と、その後部上端から垂下する中間仕切り壁面(16)とから成る側面視の倒立レ字型に造形されている一方、同じく貯水タンク(T)の上記垂直な中間仕切り壁面(16)と垂直な後面とが対面する前後相互間には、複数の熱交換用浸水伝熱筒(58)が浸水状態に並列設置されている。
【0067】
しかも、上記倒立レ字型の内部空間がガスバーナー(G)から浮上する燃焼ガスの風洞(C)として機能し、その燃焼ガスが風洞(C)とこれから貯水タンク(T)の上記浸水伝熱筒(58)を流通する過程において、貯水との熱交換を効率良く行なうようになっているため、蒸気がその上向き蒸気吹出し口筒(7)や横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)から吹き出すまでの立ち上がり所要時間を著しく短縮できるのである。
【0068】
更に、機筐(F)内の上段位置に介在する蒸気吹出し方向切換弁(V)を3方開閉コック(24)として、その弁本体(17)における上記貯水タンク(T)と連通する下向き入口部(18)から張り出す取付フランジ(19)を貯水タンク(T)の頂面へ固定し、同じく弁本体(17)の上向き出口部(20)を上記天板(4)の蒸気吹出し口筒(7)へ気密固定状態に差し込み連通させ、
【0069】
上記弁本体(17)から分岐する左右一対の横向き出口部(22a)(22b)へ各々螺合締結した蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の先端部を、上記機筐(F)の左側面と右側面から露出する状態に保って、その互いに同じ横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方へ、ホース(32)などにより別個な蒸し練り機(A)を接続使用すると共に、
【0070】
上記3方開閉コック(24)の回動操作ハンドル(25)を機筐(F)の前面から露出する状態に延長させて、その3方開閉コック(24)を機筐(F)の前方から切り換え操作することにより、上記天板(4)の上向き蒸気吹出し口筒(7)から蒸気を吹き出せば、その天板(4)上の蒸篭(M)に収容された各種食材の蒸し煮を行なえる一方、
【0071】
同じく3方開閉コック(24)の切り換え操作により、上記横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方から上記蒸し練り機(A)へ蒸気を供給すれば、その蒸し練り機(A)に収容された各種生地の蒸し練りも行なえるため、スチーマーから発生する蒸気の有効利用と使用上の利便性に著しく優れる。
【0072】
その場合、請求項2の構成を採用するならば、貯水タンク(T)を大型化しつつも、その内部を連通状態に仕切る複数のバッフルプレート(34)(35)(36)(37)のうち、その貯水タンク(T)内の前側に位置する鈍角なL字型の第1バッフルプレート(34)により、給水用ボールタップ(38)のフロート(39)が踊る現象を防止でき、又残余の縦横交叉する第2〜4バッフルプレート(35)(36)(37)の全体により、貯水タンク(T)内の熱湯が蒸気吹出し方向切換弁(V)における弁本体(17)の下向き入口部(18)へ直かに踊り出る現象を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食材蒸し業務用スチーマーの正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1に対応する正面断面図である。
【図4】図2に対応する側断面図である。
【図5】図3の部分拡大図である。
【図6】貯水タンクを抽出して示す側面図である。
【図7】貯水タンクの平面図である。
【図8】貯水タンクの底面図である。
【図9】貯水タンクの正面図である。
【図10】貯水タンクの背面図である。
【図11】図7の11−11線断面図である。
【図12】蒸気吹出し方向切換弁を抽出して示す正面図である。
【図13】同じく方向切換弁の底面図である。
【図14】図12の14−14線断面図である。
【図15】左向きに回動操作した状態の方向切換弁を示す正面断面図である。
【図16】下向きに回動操作した状態の方向切換弁を示す正面断面図である。
【図17】右向きに回動操作した状態の方向切換弁を示す正面断面図である。
【図18】本発明のスチーマーに蒸し練り機を連通接続した使用状態の正面図である。
【図19】点火ロッドとフレームロッドの支持状態を示す平面図である。
【図20】図19の正面図である。
【図21】貯水タンクの後上がり傾斜揚げ底面に付属する熱交換用フィンを抽出して示す斜面図である。
【図22】貯水タンクの浸水伝熱筒に付属する熱交換用フィンを抽出して示す斜面図である。
【図23】操作パネルを抽出して示す正面図である。
【図24】本発明に係るスチーマーの電気制御回路図である。
【符号の説明】
(1)・鏡板
(2)・前面板
(4)・天板
(7)・蒸気吹出し口筒
(12)・圧力検知センサー
(14a)(14b)・左右両側面
(15)・後上がり傾斜揚げ底面
(16)・中間仕切り壁面
(17)・弁本体
(19)・取付フランジ
(23a)(23b)・蒸気吹出し分岐管路
(24)・開閉コック
(25)・回動操作ハンドル
(34)・第1バッフルプレート
(35)・第2バッフルプレート
(36)・第3バッフルプレート
(37)・第4バッフルプレート
(38)・給水用ボールタップ
(39)・球状フロート
(40)・給水管路
(42)・排水管路
(44)・水位検知センサー
(57)・熱交換用フィン
(58)・浸水伝熱筒
(59)・熱交換用フィン
(60)・排気誘導管路
(61)・排気筒
(62)・ガス供給管路
(73)・ガスバーナー制御基板
(A)・蒸し練り機
(F)・据付け機筐
(C)・風洞
(G)・ガスバーナー
(M)・蒸篭(蒸し器)
(R)・ガス燃焼室
(S)・空間
(T)・貯水タンク
(V)・蒸気吹出し方向切換弁

Claims (2)

  1. 蒸篭(M)を載置できる天板(4)により施蓋された竪型直方体の据付け機筐(F)と、その機筐(F)内の中段位置に固定支持された横型直方体の貯水タンク(T)と、その貯水タンク(T)内への給水用ボールタップ(38)と、同じく貯水タンク(T)における底面の前側へ真下から臨む対応位置関係として、上記機筐(F)内の下段位置に据え付け固定されたガスバーナー(G)と、上記天板(4)の中央部に設置された上向きの蒸気吹出し口筒(7)とを備え、
    上記貯水タンク(T)における底面の前側だけを垂直な左右両側面(14a)(14b)と、一定角度(θ)の後上がり傾斜揚げ底面(15)と、その後部上端から垂下する中間仕切り壁面(16)とから成る側面視の倒立レ字型に造形して、その内部空間を上記ガスバーナー(G)から浮上する燃焼ガスの風洞(C)として機能させ、
    上記中間仕切り壁面(16)と貯水タンク(T)の後面とが対面する前後相互間へ、複数の熱交換用浸水伝熱筒(58)を浸水状態に並列設置して、その前端部を上記風洞(C)と連通させる一方、残る後端部を上記機筐(F)の後面から導出する排気誘導管路(60)と連通させることにより、上記ガスバーナー(G)の燃焼ガスをその風洞(C)から貯水タンク(T)の上記浸水伝熱筒(58)内へ流通させて、貯水との熱交換を行なうように定めた食材蒸し業務用スチーマーであって、
    上記機筐(F)内の上段位置に介在する蒸気吹出し方向切換弁(V)を3方開閉コック(24)として、その弁本体(17)における上記貯水タンク(T)と連通する下向き入口部(18)から張り出す取付フランジ(19)を貯水タンク(T)の頂面へ固定し、同じく弁本体(17)の上向き出口部(20)を上記天板(4)の蒸気吹出し口筒(7)へ気密固定状態に差し込み連通させ、
    上記弁本体(17)から分岐する左右一対の横向き出口部(22a)(22b)へ各々螺合締結した蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の先端部を、上記機筐(F)の左側面と右側面から露出する状態に保って、その互いに同じ横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方へ、ホース(32)などにより別個な蒸し練り機(A)を接続使用すると共に、
    上記3方開閉コック(24)の回動操作ハンドル(25)を機筐(F)の前面から露出する状態に延長させて、その3方開閉コック(24)を機筐(F)の前方から切り換え操作することにより、上記天板(4)の上向き蒸気吹出し口筒(7)から蒸気を吹き出せば、その天板(4)上の蒸篭(M)に収容された各種食材の蒸し煮を行なえる一方、
    同じく3方開閉コック(24)の切り換え操作により、上記横向き蒸気吹出し分岐管路(23a)(23b)の左右何れか一方から上記蒸し練り機(A)へ蒸気を供給すれば、その蒸し練り機(A)に収容された各種生地の蒸し練りも行なえるように定めたことを特徴とする食材蒸し業務用スチーマー。
  2. 第1〜4バッフルプレート(34)(35)(36)(37)の複数を貯水タンク(T)内の連通仕切り状態に各々固定設置して、その貯水タンク(T)内の前側に位置する鈍角なL字型の第1バッフルプレート(34)により、給水用ボールタップ(38)のフロート(39)が踊る現象を防止すると共に、
    残余の縦横交叉する第2〜4バッフルプレート(35)(36)(37)の全体により、弁本体(17)の下向き入口部(18)へ向かう熱湯の迂回路を形作って、上記貯水タンク(T)内の熱湯が弁本体(17)の入口部(18)へ直かに踊り出る現象を防止したことを特徴とする請求項1記載の食材蒸し業務用スチーマー。
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