JP3792460B2 - 侵入物体検知画像処理システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンカメラで撮像された監視エリアの画像信号から、監視エリアに侵入物体が侵入したことを自動検出する侵入物体検知画像処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による侵入物体検知画像処理システムを、図7、図8、図9、図10を使用して説明する。
図7は、侵入物体検知画像処理システムの構成を示すブロック図である。
図7において、71は、撮像レンズから入射した監視エリアからの光学像を画像信号として出力するテレビジョンカメラ、72は、テレビジョンカメラ71で撮像した監視エリアの画像信号から侵入物体を検知する信号処理を行なう画像処理装置、73は、画像処理装置72から出力される画像信号の画像を表示するビデオモニタ、74は、画像処理装置72に入力された画像信号をディジタル信号にA/D変換する画像入力I/F、75は、a〜hまで8つの画像メモリとしての記憶容量を備えたメモリ装置、75aは、画像入力I/F74でA/D変換された入力画像信号を記憶する入力画像メモリ、75bは、侵入物体の検出に使用する背景画像信号を記憶する背景画像メモリ、75c、75dは、画像メモリ間の演算を行なうための画像信号を記憶するワーク画像メモリ、75eは、画像メモリ間の演算結果の信号を記憶する差分画像メモリ、75fは、2値化画像信号を記憶する2値化画像メモリ、75gは、侵入物体を検知する範囲を限定するための検知エリアを記憶する検知エリア画像メモリ、75hは、検知すべき2値画像を記憶する検知2値画像メモリ、76は、画像処理装置72における各回路の制御や指示などを行なうCPU、80は、CPU76を動作させる各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ、79は、検知した侵入物体の外形、位置座標など画像処理で得られたデータの解析を行なうためのワークメモリ、78は、操作器83と接続されており操作信号のA/D変換を行なう操作器I/F、77は、画像処理装置72から出力されるデータをD/A変換しモニタ73へ出力するビデオ出力I/F、82は、ディジタルデータを伝送するバス、81は、侵入物体を検知した場合のアラーム出力84、外部からの計測スタート信号85の入力を行なう外部I/F、83は、画像処理装置72における画像処理に使用するパラメータデータの設定や処理結果の判断の指示などを行なう操作器を示す。
【0003】
図9に示す、従来の侵入物体検知画像処理システムにおける処理手順のフローチャート、図10に示す、フローチャート図9の各ステップで生成される画像の説明図も併用して動作の説明をする。
図8は、テレビジョンカメラ71で撮像した画像信号がモニタ73に表示されている画像を示しており、監視エリア801に侵入物体802が侵入したときの撮像画像であり、侵入物体を検知する画像は、監視エリア801と侵入物体802とで構成されていることを示している。
以下、従来の侵入物体検知画像処理システムの処理手順を図9のフローチャートの各ステップに従って説明をする。
まず、監視エリア801に侵入物体802が侵入したことを検知するためには、侵入物体802が侵入していない背景画像を必要とする。
背景画像作成のステップ901では、テレビジョンカメラ71で撮像した監視エリア801の画像信号を一定間隔で入力画像メモリ75aに記憶し、記憶した画像信号を読み出し加重平均演算を行なうことで侵入物体が存在しない画像、または、侵入物体を無視できる画像、すなわち、背景画像1001(図10(a)参照)を作成し、背景画像メモリ75bに記憶する。
【0004】
つぎに、画像入力のステップ902では、テレビジョンカメラ71で撮像された(侵入物体がある場合を設定)画像信号(画像は、図10の1002参照)を、画像入力I/F74でA/D変換した後、入力画像メモリ75aに記憶する。
つぎに、差分処理のステップ903では、入力画像メモリ75aに記憶された入力画像信号をワーク画像メモリ75cへコピーし、背景画像メモリ75bに記憶された背景画像信号をワーク画像メモリ75dへコピーした後、ワーク画像メモリ75cから読み出した入力画像信号とワーク画像メモリ75dから読み出した背景画像信号とで差分画像信号を得る演算を行ない、差分画像演算結果を差分画像メモリ75eに記憶して差分画像1003(図10(c)参照)を得る。
つぎに、2値化処理のステップ904では、画像メモリ75eから読み出した差分画像信号を2値化して2値画像信号を得て、2値化した画像信号を2値化画像メモリ75fに記憶して2値画像1004(図10(d)参照)を得る。
【0005】
つぎに、マスク処理のステップ905では、検知エリア画像メモリ75gから読み出した検知エリア画像1005(図10(e)参照、白で表現した侵入物体を検知する部分を1、黒で表現した侵入物体の検出範囲外を0とする)と、2値化画像メモリ75fから読み出した2値化画像1004との論理積を算出して検知2値画像1006(図10(f)参照)を得て、検知2値画像メモリ75hに記憶する。
つぎに、ラベリングのステップ906では、検知2値画像メモリ75hから読み出した検知2値画像1006の検知すべき2値画像部分、すなわち、それぞれ独立した白画素の固まりの有無、および、個数を計測する。
つぎに、物体認識のステップ907では、検出された白画素の固まりを物体と認識し、物体のそれぞれにおいて、物体の外接する四角形のX幅1007、Y幅1008を求める。
【0006】
つぎに、物体の有無のステップ908では、物体認識のステップ907で物体のそれぞれに求めたX幅1007、Y幅1008と、あらかじめ設定してある外形制限値XminおよびXmax、YminおよびYmaxの範囲と比較を行ない、この制限値の条件を満足した場合に物体と判断し、物体有りの信号を出力する。
つぎに、アラーム出力のステップ909では、物体の有無のステップ908で出力された物体有りの信号にもとづき、外部I/F81より、例えば画像処理装置72とは別に設けたアラーム回路へアラーム信号(接点信号としてもよい)を出力する。
つぎに、背景画像更新のステップ910では、背景画像メモリ75bから記憶されている背景画像1001(図10(a)参照)を読み出し、下記(1)式に示す加重平均演算式を使用して、背景画像1001と新たな入力画像との演算を行ない、更新された背景画像を生成する。
更新背景画像=背景画像×加重係数+入力画像×(1−加重係数)・・・・(1)
背景画像更新のステップ910において背景画像の更新が終了したならば、画像入力のステップ902に戻り、新たに画像入力のステップ902を行ない、以後の侵入物体検知画像処理を繰り返す。
なお、物体の有無のステップ908で、物体無しと判断された場合は、つづいて背景画像更新のステップ910から以後の処理を繰り返す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による侵入物体検知画像処理システムは、侵入物体の自動検知において、監視エリアに設定値以上の信号レベル変化があり、かつ、この信号レベル変化の部分があらかじめ設定された外形の制限範囲に適合した場合、無条件に侵入物体と判断して侵入物体ありのアラーム信号を出力しており、例えば、草木の揺れなどがあらかじめ予測される場所を監視エリアに含める場合は、誤検知をしないように侵入物体検知画像処理システムの設置時に、検知エリア画像1005(図10参照)に制限を設けなくてはならない。
しかし、検知エリア画像に設けると、草木が揺れていない状態でも検知範囲からは除外され、本来検知すべきところに対し目をつむったことになり、望ましくない。
また、検知エリアに起こりうる突発的な事象、例えば、水溜まりが出現し、水面が風などで変化した場合、アラーム信号が出力され、水溜まりが解消されない限りアラーム信号が頻繁に出力され続けることになる。
しかしながら、このような部分を監視対象から除外することはできないため、突発的な事象により、監視者の負担が大きくなっていた。
本発明は、誤検知が発生したエリアに対して、操作器から入力された指示信号により誤検知と判断した場合、自動的に検知エリアに制限領域を設け、また、制限領域において所定の時間、誤検知が無かった場合には、自動的に制限領域を解除させることで監視者の負担を軽減し、検出精度の高い侵入物体検知画像処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の侵入物体検知画像処理システムは、監視エリアを撮像し、前記監視エリアの画像信号を出力するテレビジョンカメラと、該テレビジョンカメラから入力された画像信号に基づいて背景画像を作成し、該背景画像と前記テレビジョンカメラから入力された画像信号との間の差分画像から前記監視エリア内の侵入物体を検知する画像処理装置と、該画像処理装置で侵入物体を検知したときにアラーム信号を出力する侵入物体検知画像処理システムにおいて、前記画像処理装置で検出された侵入物体について、誤検知、正検知を入力する操作器を具え、前記侵入物体の検知アラーム信号が出力された場合に、前記操作器から前記アラーム信号のあった前記侵入物体を誤検知とする誤検知エリアを入力し、つぎに入力される画像信号からの侵入物体の検知では前記監視エリアから前記誤検知エリアを除去し前記侵入物体の同一部分での誤検知を無くすると共に、前記誤検知エリアの更新において、前記誤検知エリアに所定の定数を設定し、該定数に第1の所定値を積算し、所定時間後に 前記積算された設定値が第2の所定値になると前記誤検知エリアを消滅させるようにしたものである。
【0009】
また、本発明の侵入物体検知画像処理システムは、監視エリアを撮像し、前記監視エリアの画像信号を出力するテレビジョンカメラと、該テレビジョンカメラから入力された前記監視エリアの画像信号を画像データに変換する手段と、前記テレビジョンカメラから入力された前記監視エリアの画像信号から作成される背景画像を記憶する手段と、前記画像データを画像処理し前記監視エリアから侵入物体を検知する手段と、前記監視エリア内の検知された侵入物体を記憶する手段と、前記侵入物体を検知したときにアラーム信号を出力する手段と、前記侵入物体を検知したときの入力画像データを画像信号に変換し出力する手段とを備える画像処理装置と、該画像処理装置から入力された前記侵入物体を検知したときの前記画像信号の画像を表示するビデオモニタと、前記画像処理装置へ所要の指示信号を出力する操作器とを具備する侵入物体検知画像処理システムにおいて、前記操作器は、前記画像データを画像処理し前記監視エリアから侵入物体を検知する手段で検知された侵入物体について、誤検知、正検知を入力する操作器であり、前記アラーム信号の出力手段からアラーム信号が出力されると、前記操作器により前記侵入物体を誤検知とする誤検知エリアを入力し、つぎに入力される画像信号からの侵入物体の検知では前記監視エリアから誤検知エリアを除去し、同一検知部分での誤検知を無くすと共に、前記誤検知エリアの更新において、前記誤検知エリアに所定の定数を設定し、該定数に第1の所定値を積算し、所定時間後に前記積算された設定値が第2の所定値になると前記誤検知エリアを消滅させるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明による侵入物体検知画像処理システムの実施形態の一例を図1、図2、図3、図4を使用して説明する。
図1は、本発明による侵入物体検知画像処理システムのブロック図である。
図1において、1は、撮像レンズから入射した監視エリアからの光学像を画像信号として出力するテレビジョンカメラ、2は、テレビジョンカメラ1で撮像した監視エリアの画像信号から侵入物体を検知する信号処理を行なう画像処理装置、3は、画像処理装置2から出力された画像信号の画像を表示するビデオモニタ、4は、画像処理装置2に入力された画像信号を0から255まで256階調の輝度信号のディジタル信号にA/D変換する画像入力I/F、5は、a〜mまで10個の画像メモリとしての記憶容量を備えたメモリ装置、5aは、画像入力I/F4でA/D変換された入力画像信号を記憶する入力画像メモリ、5bは、侵入物体の検知に使用する背景画像信号を記憶する背景画像メモリ、5c、5dは、画像メモリ間の演算を行なうための画像信号を記憶するワーク画像メモリ、5eは、画像メモリ間の演算結果の差分画像信号を記憶する差分画像メモリ、5fは、2値化した画像信号を記憶する2値化画像メモリ、5f’は、検知エリア画像信号と2値化画像信号との論理積を算出した画像信号を記憶する検知2値画像メモリ、5gは、侵入物体を検知する範囲を限定するための検知エリアを記憶する検知エリア画像メモリ、5g’は、誤検知エリアデータを2値化した誤検知マスクエリア画像信号を記憶する誤検知エリア画像メモリ、5hは、誤検知エリアのデータを記憶しておく誤検知データ画像メモリ、5k、5mは、誤検知エリアの演算に使用する画像信号を記憶するワーク画像メモリ、6は、画像処理装置2における各回路の制御や指示などを行なうCPU、10は、CPU6を動作させる各種プログラムが記憶されているプログラムメモリ、9は、検知した侵入物体の外形、位置座標など画像処理で得られたデータの解析を行なうためのワークメモリ、8は、操作器13と接続されており操作信号のA/D変換を行なう操作器I/F、7は、画像処理装置2から出力されるデータをD/A変換しビデオモニタ3へ出力するビデオ出力I/F、12は、ディジタルデータを伝送するバス、11は、侵入物体を検知した場合のアラーム出力14、外部からの計測スタート信号15の入力を行なう外部I/F、13は、画像処理装置2における画像処理に使用するパラメータデータの設定や処理結果の判断の指示などを行なう操作器を示す。
【0011】
図2に示す、本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理手順のフローチャート、図3に示す、フローチャート図2の各ステップで生成される処理画像も併用して説明する。
以下、本発明の侵入物体検知画像処理システムにおける侵入物体検知の処理手順を図2に示すフローチャートの各ステップに従って説明する。
まず、誤検知マスク初期化のステップ201で、侵入物体の誤検知時に設定するエリアのマスク画面を記憶しておく誤検知データ画像メモリ5hの記憶を消去し、誤検知エリアが設定されていない状態とする。
つぎに、背景画像作成のステップ202では、テレビジョンカメラ1で撮像し、画像入力I/F4でA/D変換した監視エリアの画像信号を一定間隔で入力画像メモリ5aに記憶し、入力画像メモリ5aから読み出した画像信号の加重平均演算を行なうことで侵入物体が存在しない画像、または、侵入物体を無視できる画像、すなわち、背景画像301(図3(a)参照)を作成し、背景画像メモリ5bに記憶する。
【0012】
つぎに、画像入力のステップ203では、テレビジョンカメラ1で撮像された監視エリアの(侵入物体がある場合を設定)画像信号(画像は、図3(b)の302参照)を、画像入力I/F4でA/D変換した後、入力画像メモリ5aに記憶する。
つぎに、差分処理のステップ204では、入力画像メモリ5aに記憶された入力画像信号をワーク画像メモリ5cへコピーし、背景画像メモリ5bに記憶された背景画像信号をワーク画像メモリ5dへコピーした後、ワーク画像メモリ5cから読み出した入力画像信号とワーク画像メモリ5dから読み出した背景画像信号とで差分画像信号を得る演算を行ない、差分画像演算結果として得た差分画像信号(画像は、図3(c)の303参照)を差分画像メモリ5eに記憶する。
つぎに、2値化処理のステップ205では、差分画像メモリ5eから読み出した差分画像信号を2値化して2値画像信号(画像は、図3(d)の304参照)を得て、2値化した画像信号を2値化画像メモリ5fに記憶する。
【0013】
つぎに、マスク処理のステップ206では、検知エリア画像メモリ5gから読み出した検知エリア画像信号(画像は、図3(e)の305参照、白で表現した侵入物体を検出する部分を1、黒で表現した侵入物体の検出範囲外を0とする)と、2値化画像メモリ5fから読み出した2値化画像304との論理積を算出して、検知2値画像信号(画像は、図3(f)の306参照)を得て、検知2値化画像メモリ5f’に記憶する。
つぎに、ラベリングのステップ207では、検知2値化画像メモリ5f’から読み出した検知2値画像306の検知すべき2値画像部分、すなわち、それぞれ独立した白画素の固まりの有無、および、個数を計測する。
つぎに、物体認識のステップ208では、検知された白画素の固まりを物体と認識し、物体のそれぞれにおいて、物体の外接する四角形のX幅307、Y幅308を求める(図3(f)参照)。
【0014】
つぎに、物体の有無のステップ209では、物体認識のステップ208で物体のそれぞれに求めたX幅307、Y幅308と、あらかじめ設定してある外形制限値XminおよびXmax、YminおよびYmaxの範囲と比較を行ない、この制限値の条件を満足している物体が無い場合は、侵入物体が無いということで誤検知マスク作成処理211を行なう。
また、制限値の条件を満足している場合は、侵入物体が有るということでつづいて誤検知マスク処理のステップ210を行なう。
誤検知マスク処理のステップ210では、誤検知で得られた誤検知エリア画像メモリ5g’とマスク処理のステップ206で得られた検知2値画像メモリ5f’の論理積を算出し2値画像メモリ5fに記憶する。
この2値画像メモリ5fを物体認識のステップ212で物体認識のステップ208と同様に物体の外接する四角形を求め物体の有無のステップ213で判断する。
つぎに、アラーム出力のステップ215では、物体の有無のステップ213で物体が有ると判断された場合に、外部I/F11(図1参照)から、例えば接点信号により外部にアラーム信号14を出力し、さらに、画像メモリ5aに記憶されている侵入物体が有ると判断された入力画像302をビデオ出力I/F7でD/A変換してビデオモニタ3へ出力する。
【0015】
つぎに、キー入力のステップ216では、アラーム出力のステップ215で出力された信号より監視者がビデオモニタ3に表示されている画像を確認して、侵入物体検知の結果を判断し、操作器13から判断結果が入力される。
つぎに、誤検知か否かのステップ217では、操作器16からのキー入力により誤検知か否かを判断し、侵入物体検知は、誤検知ではなく正検知であると操作器16からキー入力された場合には、背景画像更新のステップ219の処理に移行する。
つぎに、背景画像更新のステップ219では、背景画像作成のステップ202の背景画像に対して、入力画像を下記(1)式を使用して加重平均演算し、更新された背景画像301を作成して背景画像メモリ5bを更新する。
更新背景画像=背景画像×加重係数+入力画像×(1−加重係数)・・・・(1)
背景画像の更新後、新たに画像入力のステップ203を行ない、以後の処理を繰り返す。
【0016】
つぎに、テレビジョンカメラ1で撮像している監視エリアに水溜まり面が発生し、水溜まり面が風等で揺らぎ、水溜まり面の揺らぎが侵入物体として検知された場合の処理について、さらに、図4、図5、図6を使用して説明する。
図4は、侵入物体検知画像処理の各ステップで生成される処理画像、図5は、誤検知処理のステップで使用される誤検知データ画像メモリ変換説明図、図6は、変換テーブルを示している。
背景画像作成のステップ202(図2参照)で、背景画像401(図4(a)参照)が作成され、背景画像メモリ5bに記憶される。
つぎに、画像入力のステップ203では、テレビジョンカメラ1で撮像された監視エリアに水溜りがある入力画像402(図4(b)参照)が入力画像メモリ5aに記憶される。
つぎに、差分処理のステップ204では、水溜まり面が風等で揺らいだ状態になると、水溜まり面の揺らぎが差分画像信号として検知され、差分画像403(図4(c)参照)が得られ、差分画像メモリ5eに記憶される。
つぎに、差分画像403を2値化処理のステップ205で2値化し、2値画像404(図4(d)参照)を得て、すでに設定されている検知エリア画像405(図4(e)参照)との論理積を算出し、検知2値画像406(図4(f)参照)を得る。
算出された検知2値画像406は、検知2値化画像メモリ5f’に記憶される。
ここまでは、上述の図2に示すフローチャートを使用した説明と同様である。
【0017】
この検知2値画像406は、単なる水溜り面の揺らぎの画像であり、侵入物体の画像ではなく、誤検知された画像である。しかしながら、誤検知された水溜り面の揺らぎの画像は、物体の有無のステップ213で物体が有ると判断され、アラーム出力のステップ215でアラーム信号14が出力される。
アラーム信号14が出力され、警報器からの警報を受けた監視者がビデオモニタ3に表示されている画像を認識して、操作器13から画像処理装置2に対し、誤検知であることを入力する(図2のステップ215、216、217参照)。このとき誤検知2値画像406は、検知2値化画像メモリ5f'に検知部分を1、未検知部分を0として記憶されている。
検知2値化画像メモリ5f'から誤検知2値画像406を読み出し定数を積算して、誤検知エリア作成用画像511(図5(a)参照)を得てワーク画像メモリ5kに記憶する。なお、このときの積算する定数は、誤検知エリアの消滅させるまでの処理回数が決定される。この定数が多い場合には、誤検知エリア消滅までの時間を多く必要とする。今回の説明では、50を定数として説明する。
ワーク画像メモリ5kから読み出した誤検知エリア作成用画像511と前回までの処理で作成された誤検知エリアが記憶されている誤検知データ画像メモリ5hから読み出した誤検知マスクエリア画像510とを比較し、図6に示す変換テーブルにより、新たに誤検知エリア512を作成してワーク画像メモリ5mに記憶し、さらに、次回の処理時に使用する誤検知データ画像メモリ5hにコピーする。
図6の変換テーブルは、前回までの処理で作成された誤検知マスクエリア画像510と今回の処理で得られた誤検知エリア作成用画像511より新たな誤検知マスクエリア512を作成するための変換テーブルである。また、図6に示すaは、誤検知マスクエリア画像510、すなわち、誤検知画像データメモリ5hの1画素のデータで、bは、今回の処理で得られた誤検知エリア作成用画像511、すなわち、ワーク画像メモリ5kの1画素のデータである。
【0018】
1回目の誤検知では、誤検知マスク初期化のステップ201の処理において、誤検知エリア作成用画像510、すなわち、誤検知データ画像メモリ5hはすべて0のデータとなっている。
このときの処理は、物体の有無のステップ209で物体有りと判断され、さらに、誤検知エリア画像メモリ5g’は初期状態のため、誤検知マスクエリア画像510は、すべて0となる。
このため、つぎの物体の有無のステップ213でも物体の有無のステップ209と同様に物体有りと判断される。
アラーム出力のステップ215で、アラームを出力しキー入力のステップ216で誤検知と判断され、誤検知マスク作成ステップ218の処理を行なう。
誤検知マスク作成ステップ218では、前回処理までに作成された誤検知マスクエリア画像510、すなわち、誤検知データ画像メモリ5mと今回の処理で得られた誤検知エリア作成用画像511、すなわち、ワーク画像メモリ5kを図6に示す変換テーブルにより変換処理し、新たな誤検知マスクエリア画像512、すなわち、誤検知データ画像メモリ5hが得られる。
誤検知エリア画像511、すなわち、ワーク画像メモリ5kとの比較変換により誤検知エリア512、すなわち、誤検知データ画像メモリ5mが作成され誤検知データ画像メモリ5hに記憶される。
さらに、誤検知データ画像メモリ5hに記憶されたデータを、1未満は1、1以上を0として変換し、2値化を行ない、誤検知を防止するための誤検知マスクエリア画像を作成し、画像メモリ5g’に記憶する。
【0019】
また、上述したが、誤検知マスク作成処理のステップ211は、物体の有無のステップ209で物体が検知されない場合に処理される。これは、通常の誤検知エリア画像メモリ5gにおいて、物体が検知されない場合に処理される。すなわち、誤検知エリア511に対し、−1の減算処理を変換テーブルで行なう。
このときの検知結果のデータは、ワーク画像メモリ5kに記憶されており、読み出されたデータは画像521となり、前回までの処理で作成された誤検知エリアが記憶されている誤検知データ画像メモリ5hから読み出された誤検知エリア画像520とを比較変換され、前述した誤検知マスク作成処理のステップ218と同一処理により誤検知エリア画像522を得ることができる。
この処理により誤検知が連続して無い場合には、この処理を行なうことにより誤検知エリア作成時に設定された数が−1づつ減算され、定数分連続して処理を行なうことで最終的に0となり誤検知エリアを消滅させることが可能となる。
【0020】
また、誤検知マスク作成処理のステップ214では、誤検知マスク処理のステップ210で処理をした後に、侵入物体が消滅した場合の処理、すなわち、誤検知エリアと検出画像とが重なったときの処理がされる。
このときの検知結果の画像531は、ワーク画像メモリ5kに記憶され、前回までの処理で作成された誤検知エリアが記憶されている誤検知データ画像メモリ5mから読み出された誤検知エリア画像530とを比較し、前述した誤検知マスク作成処理のステップ218と同一処理により誤検出エリア532を得ることができる。
この処理により、例えば誤検知マスク作成処理211で減算された乗数を誤検知発生による初期値定数(50)に戻すことができる。
本発明では、誤検知と判断された場合にその部分を検知対象から外し、画像が安定状態となるまで、検知を行なわないことにより誤検知によるアラーム出力を減らすことが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、誤検知が発生したエリアに対して、操作器から入力された指示信号により誤検知と判断した場合、自動的に検知エリアに制限領域を設け、また、制限領域において所定の時間、誤検知が無かった場合には、自動的に制限領域を解除させることで監視者の負担を軽減し、検出精度の高い侵入物体検知画像処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理手順のフローチャート。
【図3】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理画像。
【図4】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理画像。
【図5】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理で使用されるデータ変換の説明図。
【図6】本発明の侵入物体検知画像処理システムの一実施例における侵入物体検知の処理に使用する変換テーブル。
【図7】従来の侵入物体検知画像処理システムのブロック図。
【図8】従来の侵入物体検知画像処理システムで処理する侵入物体のある入力画像。
【図9】従来の侵入物体検知画像処理システムにおける侵入物体検知の処理手順のフローチャート。
【図10】従来の侵入物体検知画像処理システムにおける侵入物体検知の処理画像。
【符号の説明】
1…テレビジョンカメラ、2…画像処理装置、3…ビデオモニタ、4…画像入力I/F、5…メモリ装置、5a…入力画像メモリ、5b…背景画像メモリ、5c、5d…ワーク画像メモリ、5e…差分画像メモリ、5f…2値化画像メモリ、5g…検出エリア画像メモリ、5h…誤検知データ画像メモリ、5k、5m…ワーク画像メモリ、6…CPU、7…ビデオ出力I/F、8…操作器I/F、9…ワークメモリ、10…プログラムメモリ、11…外部I/F、12…データバス、13…操作器。
14…アラーム出力信号、15…計測スタート信号、301、401…背景画像、302、402…入力画像、303、403…差分画像、304、404…2値画像、305、405…検知エリア画像、306、406…検知2値画像。

Claims (2)

  1. 監視エリアを撮像し、前記監視エリアの画像信号を出力するテレビジョンカメラと、該テレビジョンカメラから入力された画像信号に基づいて背景画像を作成し、該背景画像と前記テレビジョンカメラから入力された画像信号との間の差分画像から前記監視エリア内の侵入物体を検知する画像処理装置と、該画像処理装置で侵入物体を検知したときにアラーム信号を出力する侵入物体検知画像処理システムにおいて、前記画像処理装置で検出された侵入物体について、誤検知、正検知を入力する操作器を具え、前記侵入物体の検知アラーム信号が出力された場合に、前記操作器から前記アラーム信号のあった前記侵入物体を誤検知とする誤検知エリアを入力し、つぎに入力される画像信号からの侵入物体の検知では前記監視エリアから前記誤検知エリアを除去し前記侵入物体の同一部分での誤検知を無くすると共に、前記誤検知エリアの更新において、前記誤検知エリアに所定の定数を設定し、該定数に第1の所定値を積算し、所定時間後に 前記積算された設定値が第2の所定値になると前記誤検知エリアを消滅させるようにしたことを特徴とする侵入物体検知画像処理システム。
  2. 監視エリアを撮像し、前記監視エリアの画像信号を出力するテレビジョンカメラと、該テレビジョンカメラから入力された前記監視エリアの画像信号を画像データに変換する手段と、前記テレビジョンカメラから入力された前記監視エリアの画像信号から作成される背景画像を記憶する手段と、前記画像データを画像処理し前記監視エリアから侵入物体を検知する手段と、前記監視エリア内の検知された侵入物体を記憶する手段と、前記侵入物体を検知したときにアラーム信号を出力する手段と、前記侵入物体を検知したときの入力画像データを画像信号に変換し出力する手段とを備える画像処理装置と、該画像処理装置から入力された前記侵入物体を検知したときの前記画像信号の画像を表示するビデオモニタと、前記画像処理装置へ所要の指示信号を出力する操作器とを具備する侵入物体検知画像処理システムにおいて、前記操作器は、前記画像データを画像処理し前記監視エリアから侵入物体を検知する手段で検知された侵入物体について、誤検知、正検知を入力する操作器であり、前記アラーム信号の出力手段からアラーム信号が出力されると、前記操作器により前記侵入物体を誤検知とする誤検知エリアを入力し、つぎに入力される画像信号からの侵入物体の検知では前記監視エリアから誤検知エリアを除去し、同一検知部分での誤検知を無くすと共に、前記誤検知エリアの更新において、前記誤検知エリアに所定の定数を設定し、該定数に第1の所定値を積算し、所定時間後に前記積算された設定値が第2の所定値になると前記誤検知エリアを消滅させるようにしたことを特徴とする侵入物体検知画像処理システム。
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