JP3791919B2 - ポリプロピレン系導電性複合繊維及びその製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系導電性複合繊維及びその製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、環境に優しい熱可塑性樹脂からなる繊維であって、更に詳しくは導電性に優れるポリプロピレン系導電性複合繊維とその製造方法に関する。
特に複写機(コピー機)等に使用される接触型ブラシ、又は、帯電防止カーペット等の用途に好適に用いることのできるポリプロピレン系導電性複合繊維とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、熱可塑性樹脂等からなる合成繊維に導電性を付与するための導電性物質として、カーボンブラック、酸化錫、表面をコーティングした酸化チタン、銅等が知られており、中でも、導電性の良好なカーボンブラックが導電材料として一般的である。
【0003】
2種以上の繊維形成性材料からなる複合繊維が知られており、複合繊維に導電性を付与する手段としては、芯部に無機粒子の導電性物質を含有する熱可塑性樹脂を配し、鞘部に非導電体の熱可塑性樹脂を配する複合繊維が、多くの特許公報に開示されている。これらは鞘部を構成する熱可塑性樹脂が非導電性であり、導電性能は良好とはいえない。
又、導電性物質を含有する導電性樹脂と非導電性樹脂との分割型複合繊維が知られているが、分割型複合繊維は断面が複雑であり、導電性物質を高濃度に含有した導電性樹脂、特にカーボンブラックを含有させた導電性樹脂はカーボンブラックの増粘効果によって流動性が低下し非導電性樹脂との流動性の差が大きくなり、その結果、製糸性が悪化することが避けられない。
【0004】
更に、他の複合繊維の形態として、導電性物質含有の導電性樹脂と非導電性樹脂とを貼り合せた接合型複合繊維が、特開平4−82912号公報等に開示されているが、これらも導電性物質を高濃度に含有した導電性樹脂、特にカーボンブラックを含有させた導電性樹脂は、カーボンブラックの増粘効果によって流動性が低下し非導電性樹脂との流動性の差が大きくなり製糸性が悪化する。
又、特開平1−61570号公報には導電カーボン等を含む熱可塑性重合体から構成された複合繊維をフッ素ガスで処理する技術が開示されているが、工程が複雑になりコストアップとなる。
【0005】
又、別に繊維表面に導電性物質をコーティングする方法が特公昭46−23356号公報等に、繊維表面に導電性物質を付着する方法が特公昭48−10317号公報等に開示されているが、これらの方法で製造された導電性複合繊維は後加工工程、及び製品使用時に、摩擦により導電性物質が脱落するという問題がある。
【0006】
導電性物質が繊維加工時、製品として使用中に脱落しない方法として、鞘部に導電性物質を含有した熱可塑性樹脂を配した芯鞘型複合繊維が、特開昭51−47200号公報、特開昭52−56394号公報、特開平11−65227号公報等に開示されている。特開昭51−47200号公報は、鞘成分を構成する熱可塑性樹脂に少なくとも10質量%のカーボンを分散させ、紡糸時の溶融粘度を芯成分の溶融粘度が鞘成分の溶融粘度より幾分大きくすることが記載されているだけである。又、特開昭52−56394号公報は、芯成分に極限粘度[η](135℃テトラリン中で測定)が1.6以上のポリプロピレンを使用し、鞘成分に極限粘度[η](135℃テトラリン中で測定)が0.9〜1.5の未変性又は1質量%以下の不飽和カルボン酸でグラフト変性したポリプロピレンに、カーボンブラックを10〜30%分散させることが記載されているが、使用するカーボンブラックの詳細な記載はない。さらに、特開昭51−47200号公報は、導電性成分と非導電成分を構成する熱可塑性樹脂がポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンからなる群より選ばれたものと記載されているが、発明内容はポリアミドであり、これも用いるカーボンブラックについては詳細な記載はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの公報に開示されている導電性複合繊維は、製糸性を重視した導電性複合繊維(芯部に導電性樹脂を用いたもの)である場合は、いずれも体積抵抗値が107 Ω・cm以下で導電効果が少ないものである。一方、導電性を重視した導電性複合繊維(分割型)である場合、導電性側樹脂の樹脂流動性と非導電性樹脂の樹脂流動性の差が大きくなると製糸性が悪くなる。製糸性と導電性能の両方を重視した導電繊維(鞘部に導電性樹脂を用いたもの)である場合は、いずれも導電性物質等の詳細な記載はない。
【0008】
したがって本発明は、特定する導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂を鞘部に用い、芯部に用いるポリプロピレン樹脂の特性を特定することによって導電性、繊維物性に優れたプロピレン系導電性複合繊維及び製糸性良好な芯鞘型導電性プロピレン系複合繊維の製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明らは、上述の問題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、ポリプロピレン系樹脂にスーパーコンダクティブファーネス、エクストラコンダクティブファーネス及びアセチレンカーボンブラックから選ばれる粒子径20〜60nm、DBP吸油量150cm 3 /100g以上の特性を有する少なくとも一種のカーボンブラックを導電性物質として10〜20質量%含有したポリプロピレン系樹脂を鞘成分に、メルトフロレート値が15g/10分以下で、NMR値(mmmm分率)が96mol%以上である高立体規則性ポリプロピレン樹脂を芯成分に配した芯鞘型複合繊維であって、体積抵抗値が10 4 Ω・cm以下で、かつ、繊維強度が1cN/dtex以上であることを特徴とするポリプロピレン系導電性複合繊維にある。
【0010】
更に本発明は、導電性物質が鞘成分を構成する樹脂に対し10〜20質量%用いる発明、及び、導電性ポリプロピレン系複合繊維の芯鞘比率が1:2〜2:1であるポリプロピレン系導電性複合繊維にある。
【0011】
又、本発明は鞘成分を構成する導電性物質含有のポリプロピレン系樹脂と、芯成分を構成するポリプロピレン樹脂のメルトフロレート値が15g/10分以下で、NMR値(mmmm分率)が96mol%以上である高立体規則性ポリプロピレン樹脂とを、複合紡糸機で紡出して芯鞘型複合構造の未延伸糸を製造し、次いで、延伸温度50〜130℃の条件下で、3倍以下の延伸倍率で延伸した後、更に60〜140℃の温度で熱セットすることを特徴とするポリプロピレン系導電性複合繊維の製造方法にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のポリプロピレン系導電複合繊維の鞘成分に使用される導電性物質としては、表面層がグラファイト構造を有する導電性に優れたカーボンブラックで、DBP吸油量(ASTM D2414−79)が大きい、具体的には120cm3 /100g以上のスーパーコンダクティブファーネス(S.C.F.:Super Conductive Furnace),エクストラコンダクティブファーネス(X.C.F.:Extra Connductive Furnace)、又は、アセチレンブラックから選ばれた少なくとも一種のカーボンブラックである。
【0013】
これらは市販のものから適宜選んで使用することができる。例えば、S.C.F.としては、Cabot社製商品名「バルカンSC」や「バルカンP」等、三菱化学(株)製「三菱カーボン3050」等を、又、X.C.F.としては、三菱化学(株)製商品名「ケッチェンブラックEC」や、Cabot社製商品名「バルカンXC−72」、「CSX−99」等を、更に、アセチレンブラックとしては、電気化学(株)製商品名「デンカブラック」等を挙げることができる。
これ等のカーボンブラックは、二種以上併用することもできる。
【0014】
本発明で使用する導電性物質としての上記カーボンブラックは、通常着色用や、充填用配合剤として用いられる無定型構造で導電性の極めて劣るカーボンブラックとは異なるものである。
すなわち、本発明において鞘成分を構成するポリプロピレン系樹脂に含有させる導電性物質である上記カーボンブラックの粒子径は、20〜60nm、好ましくは30〜50nmである。粒子径が20nm以下のカーボンブラックではポリプロピレン系樹脂への溶融分散性が難しく、カ−ボン凝集塊が残り、 繊維化工程での安定性が著しく低下する。又、粒子径60nm以上のカーボンブラックでは必要な導電性を得ることはできない。
【0015】
又、上記カーボンブラックのDBP吸油量は、120cm3 /100g以上の性状を有するカーボンブラックから用いることができるが、好ましいのはDBP吸油量は150〜400cm3 /100gのものである。DBP吸油量120cm3 /100g以下のカーボンブラックではポリプロピレン系樹脂への溶融分散は良好であるが、 目的とする導電性を得ることができない。DBP吸油量400cm3 /100g以上のカーボンブラックでは目的とする導電性は得られるが、ポリプロピレン系樹脂への溶融分散が難しく、未分散凝集塊が残り、 繊維化工程での安定性が著しく低下する。
なお、DBP吸油量とは、カーボンブラック粒子間の化学的ないし物理的結合による複雑な凝集形態(ストラクチャー)の尺度で、カーボンブラック100g当たりに包含することのできるDibuthyl Phtalate(DBP)の量(ml)であって、この数値が大きいカーボンブラックほど優れた導電性能を示す。
【0016】
本発明において鞘成分に含有させる上記導電性物質の含有率は、鞘成分を構成するポリプロピレン系樹脂に対し10〜20質量%の範囲である。又、本発明の鞘成分に用いるポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンホモポリマー又はプロピレンとエチレンやブテン−1等との共重合体であってもよい。更に、シングルサイト系触媒により重合されたポリプロピレン系樹脂であってもよい。鞘成分として、シングルサイト系触媒により重合されたポリプロピレン系樹脂を用いることによって製糸性が向上するので好ましい。シングルサイト触媒としては、従来公知のシングルサイト触媒を使用することができる。具体例としては、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリド、メチルフェニルジリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、インデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、インデニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n−プロピルアミド)等が挙げられる。なお、シングルサイト触媒を使用した重合は、公知の方法に従って行えばよい。
本発明の芯鞘型複合繊維において、導電性能並び製糸性の両方を満たす手段としての芯鞘比率は1:2〜2:1であることが好ましい。
【0017】
本発明の導電性芯鞘型複合繊の芯成分を構成するポリプロピレン樹脂としては、メルトフロレート(以下、MFRと記す。)は製糸性を考慮して15g/10分以下のものを使用する。MFR値が15g/10分を超えるものは複合紡糸時の熱によって、鞘成分を構成する導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂との流動性差が大きくなり、製糸性を悪化させ、ポリプロピレン系導電性複合繊維が得られない。
MFR値はJIS K−7210に準拠し、測定温度230℃、荷重2.16kgの測定条件での測定値である。
【0018】
又、本発明の導電性ポリプロピレン系複合繊維において、芯部を構成するポリプロピレン樹脂は高立体規則性であるものが好ましい。これにはポリプロピレン樹脂のNMR値(mmmm分率)96mol%以上である高立体規則性ポリプロピレン樹脂を使用する。NMR値(mmmm分率)が96mol%より低いと複合紡糸時の熱によって分子の切断が多くなり、高流動化し、鞘成分を構成する導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂との流動性差が大きくなり、製糸性を悪化させ、目的とするポリプロピレン系導電性複合繊維が得られない。
【0019】
本発明の導電性ポリプロピレン系複合繊維は、このような特定されたポリプロピレン樹脂を芯成分に用いることによって繊維強度が1.0cN/dtex以上を保持することができ、例えば、接触型コピー機のブラシ、帯電防止カーペット等に使用可能な導電性能並びに繊維物性を有するものとなる。
【0020】
本発明の導電性ポリプロピレン系複合繊維は、前記導電性物質を鞘成分に対して10〜20質量%含有した導電性ポリプロピレン系樹脂を鞘成分に配し、MFR値が15g/10分以下、NMR値(mmmm分率)が96mol%以上の高立体規則性ポリプロピレン樹脂を芯部に配し、別々の押出機に投入する複合紡糸機で紡出して芯鞘型複合構造の未延伸糸を形成し、次いで延伸温度50〜130℃の範囲で、延伸倍率3倍以下で延伸し、更に60〜140℃の温度で熱セットすることによって製造される。
【0021】
本発明のポリプロピレン系導電性複合繊維の繊維形態は、短繊維、長繊維の何れでもよく、長繊維はモノフィラメント糸、マルチフィラメント糸、及び、捲縮糸の何れであってもよい。又、本発明のポリプロピレン系導電性複合繊維の繊度は特に制限はなく任意の繊度が利用できる。又、繊維断面形状は、円形断面、中空断面、三角等の異型断面であっても芯鞘型複合構造であればよい。
本発明のポリプロピレン系導電性複合繊維には、導電性能、及び、繊維物性を害さない範囲で、滑剤、親水化剤、難燃剤等、他の添加剤を配合してあってもよい。
【0022】
本発明で用いる前記鞘成分を構成する導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂の製造方法としては、 ポリプロピレン系樹脂と所定量の前記カーボンブラック及び各種安定剤、分散剤等を、一軸及び二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー等各種公知の混練機を用いて均一に混練混合してペレットを得る方法がある。
【0023】
鞘成分を構成するポリプロピレン系樹脂に含有させる導電性物質の添加量は、10〜20質量%であることが好ましい。より好ましくは、10〜16質量%であり、予め溶融混合された導電性ペレットを、溶融紡糸直前でポリプロピレン系樹脂ペレットに所要の含有量となるようにブレンドして溶融紡糸する方法が安定した製糸性が得られ好ましい。更に、そのブレンド比率により導電性複合繊維の導電性能の制御が可能となり、多様な導電性複合繊維製品の工業化において合理的形態となる
【0024】
又は、前記カーボンブラックを高濃度に添加したマスターバッチ(以下、MBと記す。)の作成は、MBにおける導電性物質の添加量が20質量%を超えると導電性物質は高粘度物となり、MBとして求められる重要な特性「希釈分散性」が乏しくなり製糸段階で不調を来す原因となる。
【0025】
本発明導電性ポリプロピレン系複合繊維の芯鞘比率は、導電性能及び製糸性を考慮して1:2〜2:1であることが好ましく、芯鞘比率が1:3であると製糸性が悪化し、又芯鞘比率が3:1であると繊維の断面形成が不安定となり断面斑が発生する。
【0026】
複合紡糸法により得られた未延伸糸は、次いで、3倍以下好ましくは2.5倍以下の延伸倍率、50〜130℃の延伸温度で延伸、さらに60〜140℃の温度で熱セットする。延伸倍率が3倍を超えると、得られる導電性複合繊維の導電性が悪くなる。又、延伸温度が50℃未満では、延伸時の製糸安定性が悪化する。一方、延伸温度が130℃を超えても、製糸性が低下する。
【0027】
熱セットについては、熱板方式又は熱ローラー方式の何れも採用可能である。熱セット温度が60℃未満では得られる繊維の収縮率が高く、複写機の接触帯電ブラシ及びカーペット等の製品を製造する過程で、製品の寸法安定性が悪化する。一方、熱セット温度が140℃を超えると、製糸性が低下する。
【0028】
なお、本発明の導電性ポリプロピレン系複合繊維製造に当たり、溶融紡糸された未延伸糸を巻き取ることなく、溶融紡糸された繊維を連続して延伸する直接紡糸延伸法でも繊維化は可能である。
【0029】
【実施例】
以下、本発明について具体的な実施例を挙げて更に説明する。
なお、実施例において導電性複合繊維の導電性評価は次のようにして行った。
Figure 0003791919
【0030】
実施例で使用した原料は以下の通りである。
Figure 0003791919
これら配合物を、IKEGAI製二軸押出機PCMを用い、シリンダー温度220℃、スクリュー回転数230rpmにて混練された組成物をペレタイザーでカッティングしてペレット状となし、導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂(MB−1)作成した。
【0031】
Figure 0003791919
これら配合物を、IKEGAI製二軸押出機PCMを用い、シリンダー温度220℃、スクリュー回転数230rpmにて混練された組成物をペレタイザーでカッティングしてペレット状となし、導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂(MB−2)作成した。
Figure 0003791919
これら配合物を、IKEGAI製二軸押出機PCMを用い、シリンダー温度220℃、スクリュー回転数230rpmにて混練された組成物をペレタイザーでカッティングしてペレット状となし、導電性物質を含有するポリプロピレン系樹脂(MB−3)作成した。
【0032】
[実施例1]
上記[成分B]を芯成分に使用し、MB−1と[成分B]とをブレンド比8:2の質量割合で混合した原料を鞘成分に使用した。このときの導電性物質の含有量は、鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して12質量%である。芯成分の押出機温度を270℃、鞘成分の押出機温度を265℃にそれぞれ設定し、紡糸頭温度が265℃に調整された溶融複合紡糸機を使用して、孔径0.8mmの円形30ホールの紡糸口金により紡糸し、引取速度500m/分で引き取り、引き続いて延伸倍率2.0倍、延伸温度80℃で延伸、熱セット温度120℃で熱セットして、270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。得られた繊維の製糸性は良好であった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0033】
[実施例2]
実施例1で得られた未延伸糸を、延伸倍率2.4倍に変更した以外は、実施例1と同一条件で、220dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。得られた繊維の製糸性は良好であった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0034】
[実施例3]
実施例1で得られた未延伸糸を、延伸倍率1.6倍に変更した以外は、実施例1と同一条件で、340dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。得られた繊維の製糸性は良好であった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0035】
[実施例4]
鞘成分としてMB−1と[成分B]とを、ブレンド比9:1の質量割合で混合して用いた以外は、実施例1と同一条件で270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。このときの導電性物質の含有量は、鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して13.5質量%である。得られた繊維の製糸性は良好であった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0036】
[実施例5]
鞘成分としてMB−3だけを用いた以外は、実施例1と同一条件で270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。このときの導電性物質の含有量は、鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して15質量%である。得られた繊維の製糸性は良好であった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
[比較例1]
芯成分として、実施例1で用いた鞘成分に使用したポリプロピレン系樹脂を使用した(即ち単一構造)以外は、実施例1と同一条件でポリプロピレン系導電性複合繊維を得ようとしたが、紡糸が不安定で巻き取ることができなかった。更に、引き取り速度を300m/分に下げても、同様の現象が発生し繊維を得ることができなかった。
【0037】
[比較例2]
芯成分は、MFR値が31g/10分の、汎用ポリプロピレン系樹脂(日本ポリケム(株)製、商品名SA03、NMR値は95mol%)を使用した。鞘成分はMB−1と[成分B]とを、ブレンド比8:2の質量割合で混合して用いた。このときの導電性物質の含有量は、鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して12質量%である。芯成分の押出機温度を225℃、鞘成分の押出機温度を265℃に夫々設定し、紡糸頭温度が265℃に調整された溶融複合紡糸機を使用して、孔径0.8mmの円形30ホールの紡糸口金により紡糸し、引取速度500m/分で引き取ろうとしたが、紡糸が不安定で巻き取ることができなかった。更に、引取速度を300m/分に下げても、同様の現象が発生し繊維を得ることができなかった。
【0038】
[比較例3]
鞘部に使用するMB−1と[成分B]とのブレンド混合比を13:7の比率に変更した以外は、実施例1と同一条件で270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。このときの導電性物質の含有量は鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して9.75質量%である。得られた繊維の製糸性は良好であるが、導電性能が体積抵抗値で104 Ω・cm以下にはならず、良好な導電性繊維といえるものではなかった。繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0039】
[比較例4]
実施例1で得られた未延伸糸を、延伸倍率を3.1倍、延伸温度80℃で延伸、熱セット温度120℃で熱セットし、170dtex、30フィラメントのポリプロピレン系繊維を得た。導電性能が体積抵抗値で104 Ω・cm以下にはならず良好な導電性繊維といえるものではなかった。繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0040】
[比較例5]
芯成分としてMB−1と[成分B]とをブレンド比8:2の質量割合で混合して使用、鞘成分として[成分B]を使用した。このときの導電性物質の含有量は芯部のポリプロピレン系樹脂に対して12質量%である。芯成分の押出機温度を265℃、鞘成分の押出機温度を270℃に夫々設定し、紡糸頭温度が265℃に調整された溶融複合紡糸機を使用して、孔径0.8mmの円形30ホールの紡糸口金により紡糸し、引取速度500m/分で引き取り、引き続いて延伸倍率2.0倍、延伸温度80℃で延伸、熱セット温度120℃で熱セットして、270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系複合繊維を得た。すなわち、実施例1と逆の繊維構造である。得られた繊維の製糸性は良好であるが、導電性能は通常のポリプロピレン繊維と同水準であった。繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0041】
[比較例6]
鞘成分として、MB−2と[成分B]とを、1:1の割合で混合して使用する以外は、実施例1と同一条件で、270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。この時の導電性物質の含有量は鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して20質量%である。得られた繊維の製糸性は良好であるが、導電性能が体積抵抗値で104 Ω・cm以下にならず良好な導電性繊維といえるものではなかった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0042】
[比較例7]
鞘成分として、MB−2と[成分B]とを、3:1の割合で混合して使用する以外は、比較例6と同一条件で、270dtex、30フィラメントのポリプロピレン系導電性複合繊維を得た。この時の導電性物質の含有量は鞘部のポリプロピレン系樹脂に対して30質量%である。得られた繊維の製糸性は良好であるが、導電性能が体積抵抗値で104 Ω・cm以下にならず良好な導電性繊維といえるものではなかった。その繊維物性、及び、導電性能(体積抵抗値)を表1に示した。
【0043】
【表1】
Figure 0003791919
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、焼却しても有害物を何ら発生させない樹脂であるポリプロピレン系樹脂を使用した環境的に優しい素材からなり、鞘成分に導電性物質を含有しているので優れた導電性と、芯成分に特定の物性のポリプロピレン樹脂を用いているため優れた繊維物性を備えており、例えば接触型複写機用ブラシや、帯電防止カーペットの用途等に使用可能なポリプロピレン系導電性複合繊維である。又、導電性が要求され、錆びの発生が生じにくい分野に用いることが出来る。更に本発明の上記ポリプロピレン系導電性複合繊維の製造方法は製糸性に優れている。

Claims (5)

  1. ポリプロピレン系樹脂にスーパーコンダクティブファーネス、エクストラコンダクティブファーネス及びアセチレンカーボンブラックから選ばれる粒子径20〜60nm、DBP吸油量150cm3 /100g以上の特性を有する少なくとも一種のカーボンブラックを導電性物質として10〜20質量%含有したポリプロピレン系樹脂を鞘成分に、メルトフロレート値が15g/10分以下で、NMR値(mmmm分率)が96mol%以上である高立体規則性ポリプロピレン樹脂を芯成分に配した芯鞘型複合繊維であって、体積抵抗値が104 Ω・cm以下で、かつ、繊維強度が1cN/dtex以上であることを特徴とするポリプロピレン系導電性複合繊維。
  2. 鞘成分に含有させる導電性物質の含有率が、鞘成分を構成するポリプロピレン系樹脂に対して10〜20質量%であることを特徴とする請求項1記載のポリプロピレン系導電性複合繊維。
  3. 導電性複合繊維の芯鞘比率が、1:2〜2:1であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリプロピレン系導電性複合繊維。
  4. 鞘部を構成する導電性物質含有のポリプロピレン系樹脂が、シングルサイト触媒を使用して重合されたポリプロピレンであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のポリプロピレン系導電性複合繊維。
  5. 鞘成分を構成する導電性物質含有のポリプロピレン系樹脂と、芯成分を構成するポリプロピレン樹脂のメルトフロレート値が15g/10分以下で、NMR値(mmmm分率)が96mol%以上である高立体規則性ポリプロピレン樹脂とを、複合紡糸機で紡出して芯鞘型複合構造の未延伸糸を形成し、次いで、延伸温度50〜130℃の条件下で、3倍以下の延伸倍率で延伸した後、更に60〜140℃の温度で熱セットすることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のポリプロピレン系導電性複合繊維の製造方法。
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