JP3790788B2 - 乗客コンベア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客を踏段の乗載部に乗せて移動する乗客コンベアに係り、特に、踏段の乗載部を上に向けた状態で方向反転できる乗客コンベアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来技術に係る乗客コンベアの一例を示す全体側面図である。この乗客コンベアは、従来のエスカレーターの一例を示し、上方スプロケット1aおよび下方スプロケット1bと、これらの間に巻き掛けられて張架される無端状の踏段チェーン2と、踏段チェーン2を駆動する走行駆動源3を有する。踏段チェーン2には所定のピッチで複数の踏段5が連結される。踏段5は、乗客(または利用者)を乗載する乗載面4、踏段チェーン2との連結部に回転自由に軸架される駆動ローラ6、踏段5の一部に回転自由に軸架される従動ローラ7および隣接する乗載面4の間を塞ぐ閉塞位置に固定される蹴込板8を有する。駆動ローラ6および従動ローラ7は、その走行軌跡に沿って設けられたレールによって誘導される。
【0003】
本エスカレーターは、上の階側および下の階側の両端の反転部において踏段の乗載面4が常に外側を向くように循環、駆動される。
【0004】
さて、図15に示す従来のエスカレーターを設置するためには、図中の寸法H以上の深さを有する穴を設置面に掘削しなければならない。そして従来のエスカレーターは、寸法Hの値が比較的大きかったため、設置工事の費用が高く、工事期間が長いことが問題となっており、寸法Hの値を縮小することが望まれていた。
【0005】
この要求に応えて図15中の寸法Hを縮小しエスカレーターを薄形化するためには、上方および下方スプロケット1a、1bの直径を小さくする必要がある。しかし、単純に上方および下方スプロケット1a、1bの直径を小さくすると両端の反転部で踏段5に働く遠心力が増大し、踏段5とレールとの衝突音が大きくなるという問題が発生する。
【0006】
これを解決するために、乗載面の一端にフック、他端に常時捲取られる方向に張力を与えられた留金付き幕布を備えた捲取機を設け、両端の反転部において常に乗載面を上に向けたまたは上方に臨む状態で踏段5の進行方向が反転する乗客コンベアが知られている(特開平1−242389号公報)。以下、このように常に乗載面が上に向いた状態で行う方向反転を「平行回転」と呼ぶことにする。この平行回転を用いると、上方および下方スプロケットの直径を小さくしても、両端の反転部で踏段に働く遠心力は小さい値に抑えられ、滑らかな方向反転動作が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図16は、エスカレーターの下の階側における踏段の平行回転動作を説明する要部側面図である。この平行回転運動を用いたエスカレーターでは、踏段5を矢印bの方向に平行回転させると、駆動ローラ6と従動ローラ7を結ぶ直線がレール9b2の接線と直角を成すときに、踏段5が駆動ローラ6を中心に上下両方向へ回転することが可能となる。よってこの時点で、重力の作用により踏段5が下方へ回転し、従動ローラ7がレール軌跡に沿って矢印cの方向に滑り落ちる。この結果、踏段5は図中破線で示した方向に滑落し、エスカレーターが正常な方向反転動作を行えない。以上は下端反転部についての説明をしたものであるが、上端反転部においても全く同様な現象が発生する。
【0008】
さらに、従来の蹴込板のあるエスカレーターにおいて、平行回転するエスカレーターの下端および上端の反転部においては、踏段の乗載面4と踏段の蹴込板との間で接触し干渉するので正常な方向反転動作を行えない。
【0009】
図17は、本発明の比較例を示す要部側面図である。この装置は、上側に設けられる平行回転補助装置10aの一例を示したものであるが、従動ローラ7の回転中心軸21まわりに回転する回転支持体20を設け、これにより従動ローラ7を支持して平行回転の安定化を図る。しかし、この装置では、まず回転支持体20の回転中心軸21が踏段5の回転軌跡の内側にあることが問題となる。すなわち、踏段の乗載面4と踏段の蹴込板8との間で接触し干渉する恐れがあるので正常な方向反転動作を行えない。また、回転支持体20の左右にはエスカレーターのフレームがあるので、回転支持体20の保守点検を行う際には、踏段5を外して軸受部の点検を行わなければならず、多大な時間を要する。さらに、従動ローラ7が回転支持体20の回転中心軸に対して等速回転運動を行うので構成可能であるが、踏段チェーン2と踏段5を間接的に結合したときなどは、上記運動が非等速回転運動となる。すなわち、この平行回転補助装置10aは、正常な方向反転動作を行えない恐れがあるとともに、保守点検が難しくなり、さらには非等速回転運動を行う踏段5の安定化が図れないという問題が生じる。
【0010】
本発明の課題は、乗客コンベア踏段の方向反転部において踏段の乗載部を上に向けた状態で平行回転ができることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の乗客コンベアは、一方の側と他方の側との間に無端状の循環手段を設け、この循環手段に乗客を乗せる乗載部を有する複数の踏段を回動可能に連結し駆動させる。複数の踏段は互いに連結され無端状に設けられ、各踏段は循環手段に連結される。さらに、踏段が一方の向きに駆動されるときに、踏段を案内する第1のレールと、一方の向きと反対する他方の向きに踏段が駆動されるときに案内する第2のレールとを備える。そして、一方の側と他方の側の少なくともどちらかで第1のレールと第2のレールとの間で踏段が乗載部を上に向けた状態で方向反転するように踏段を支えて渡す支え手段を設ける。
【0012】
上記循環手段は、一方の側と他方の側との間で無端状に設けられるが、複数の踏段を駆動し、移動、循環させるもので、踏段を駆動するに十分な強度があり、かつ可とう性があり、たとえばチェーン、ベルト、ワイヤーまたは柔軟性のある棒状材やフラット材などが適用できる。通常、これらのものを、たとえば一方の側と他方の側に設けられるホィール状の回転車輪に巻き掛けられる。
【0013】
複数の踏段の各々は上記循環手段に連結されるので、循環手段は、一方の側と他方の側との間で循環することにより、複数の踏段を一方の側と他方の側との間で駆動し循環させる。第1のレールは、踏段が一方の向きに駆動されるときに、踏段を案内し、第2のレールは、一方の向きと反対する他方の向きに踏段が駆動されるときに案内する。ここで循環手段が上記と逆の向きに循環するときには、上記一方の向きおよび他方の向きは、それぞれ逆の向きとなる。
【0014】
さらに、一方の側と他方の側の少なくともどちらかで第1のレールと第2のレールとの間で踏段が循環手段に駆動されて方向反転するときに、踏段は循環手段に回動可能に連結されているので、先に述べたように滑落しようとするが、支え手段は、踏段の乗載部を上に向けさせた状態で踏段を支え、滑落を防止し第1のレールと第2のレールとの間で踏段を支えて渡す。
【0015】
この場合、支え手段は、循環手段の循環速度に対応する回転速度で回転する回転体と、踏段を支える支え部材とを有する。回転体の回転速度は、循環手段の循環速度に対応する回転速度であって、循環手段が、たとえば先に挙げたチェーン(踏段チェーン)の場合は乗客コンベアの一方の側または他方の側に設けられるスプロケットが1周する際に送り出す踏段の個数をNとするとき、このスプロケットの回転速度のN倍で回転体を回転させる。好ましくは、スプロケットが1周する際に送り出す踏段の個数Nを2に選び、このときの回転体の回転速度をスプロケットの回転速度の2倍にする。支え部材は、回転体に追従する追従部の動きによって循環手段の循環軌跡の外側に位置する軸を中心に往復揺動運動を行い、たとえば踏段が第1のレールから離れるときに支え始め、一定の時間だけ支えてから、踏段が第2のレールに達するときに第2のレールに渡す。
【0016】
また、上記支え手段は、循環手段の循環速度に対応する回転速度で回転する回転支持部材で踏段を支えても良い。回転支持部材の回転の中心は、上記と同じく循環手段の循環軌跡の外側に位置する軸とする。この場合も、回転支持部材の回転速度は、循環手段の循環速度に対応する回転速度であって、循環手段が、たとえば踏段チェーンの場合は乗客コンベアの一方の側または他方の側に設けられるスプロケットが1周する際に送り出す踏段の個数をNとするとき、このスプロケットの回転速度のN倍で回転支持部材を回転させ、好ましくは、スプロケットが1周する際に送り出す踏段の個数Nを2に選び、回転支持部材の回転速度をスプロケットの回転速度の2倍にする。回転支持部材はたとえば踏段が第1のレールから離れるときに支え始め、一定の時間だけ支えてから、踏段が第2のレールに達するときに第2のレールに渡す。このような構造とすることによって平行回転を可能とするとともに構造を単純化し、部品の数を少なくする。
【0017】
また、上記支え手段は、踏段を一方の向きに押圧するものであっても良い。この場合の支え手段は、踏段を押圧するための押圧部と、この押圧部を一方の向きに弾性的に付勢する付勢手段とを有する。付勢手段は、たとえば、ばねであっても良いし、弾性のある物質で形成しても良い。踏段が、たとえば第2のレールから離れるときに、隣り同士の踏段の乗載部間を塞ぐ塞ぎ部を付勢手段により付勢される押圧部によって一方の向きに押圧して支える。一定の時間だけ押圧して支えてから、踏段が第1のレールに達するときに押圧部は塞ぎ部から離れる。
【0018】
また、上記いずれかの乗客コンベアにおいて、踏段は隣り同士の踏段の乗載部間を塞ぐ塞ぎ部を有し、この塞ぎ部と隣りの踏段の先端側は、互いに隙間のあいた状態で噛み合い櫛歯状に形成される。踏段が循環手段に直接的に連結、駆動されるとき、塞ぎ部と隣りの踏段の先端側とは乗客コンベアの方向反転部において踏段が乗載部を上に向けた状態で方向反転するときに接触し干渉する(接触干渉)。塞ぎ部と隣りの踏段の先端側とが互いに隙間のあいた状態で噛み合い櫛歯状に形成されていれば、接触干渉が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る乗客コンベアの実施の形態を図1〜14に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜14において、同一または同等の構造、作用部分には同一の符号を付けて示す。
【0020】
図2は、本発明に係る乗客コンベアの一実施形態を示す全体側面図である。この乗客コンベアは、上の階と下の階との間に設置されるエスカレーターを示し、一方の側である上の階側と他方の側である下の階側との間に無端状に設けられ循環する循環手段としての踏段チェーン2と、乗客(利用者)を乗せる乗載部4を有し踏段チェーン2に回動可能に連結され、駆動されるとともに無端状に設けられる複数の踏段5と、踏段5を上の階と下の階との間で案内するレール9とを備える。
【0021】
踏段チェーン2は、上方スプロケット1aと下方スプロケット1bとの間に巻き掛けられて張架され、走行駆動源3によって走行駆動される。踏段5は、踏段チェーン2に直接的あるいは間接的に所定のピッチで連結され、乗載面4を常に上に向けた状態で(または上方に臨んだ状態で)循環駆動される。さらに踏段5は、踏段チェーン2との連結部に回転自由に軸架される駆動ローラ6と、踏段の一部に回転自由に軸架される従動ローラ7と、隣接する乗載面4同士の隙間を塞ぐ塞ぎ部として閉塞位置に固定される蹴込板8とを有する。
【0022】
また駆動ローラ6および従動ローラ7は、走行軌跡に沿って設けられるレール9によって誘導される。さらに、第1実施形態の乗客コンベアは、上記踏段チェーン2と踏段5の他に、上の階側と下の階側のそれぞれに二つのレール9間で踏段5が乗載部4を上に向けた状態で方向反転するように踏段5を支えて渡す支え手段である上部平行回転補助装置10a(後述の第1実施形態)と下部平行回転補助装置10b(後述の第4実施形態)が設けられる。
【0023】
図1は、本発明に係る乗客コンベアの第1実施形態を示し、(A)は要部側面図、(B)は(A)の平面図である。図2における踏段5およびレール9と上部平行回転補助装置10aとを示す。レール9は、踏段5を一方の向きである上の階側に案内する第1のレール9a1、9b1と、踏段5を一方の向きと反対する他方の向きである下の階側に案内する第2のレール9a2、9b2とを有する。踏段5は、踏段チェーン2に直接に連結される。平行回転補助装置10aは、第1のレール9a1、9b1から第2のレール9a2、9b2に踏段5の乗載部4を上に向けた状態で踏段5を方向反転するように支えて渡す。図1(B)に示すように、踏段チェーン2は、第1のレール9a1の外側に位置し、第1のレール9a1は第1のレール9b1の外側に位置する。踏段5に回転可能に設けられる駆動ローラ6の軸は、踏段チェーン2に連結される。
【0024】
平行回転補助装置10aは、踏段チェーン2の循環速度に対応する回転速度で回転する回転体としてのカム11と、踏段5を支える支え部材としてのレバー状支持部14とを有する。カム11は、外周に案内面を有し、上方スプロケット1aと同期して回転する。レバー状支持部14は、回転軸13に軸架され、カム11に追従し常に接触するフォロワ(追従部)12の動きによって踏段チェーン2の循環軌跡の外側に位置する回転軸13を中心に往復揺動運動を行い、踏段5のブラケット部を支える。
【0025】
以上の構造を有する第1実施形態の上部平行回転補助装置10aは、次のように作用する。すなわち、複数の踏段5の各々は踏段チェーン2に連結されるので、踏段チェーン2が上の階側と下の階側との間で循環することにより、複数の踏段5を上の階側と下の階側との間で駆動し循環させる。第1のレール9a1、9b1は、踏段5が、たとえば上の階の向きに駆動されるときに、踏段5を案内し、第2のレール9a2、9b2は、下の階の向きに踏段5が駆動されるときに案内する。
【0026】
さらに、上の階側と下の階側とで第1のレール9a1、9b1と第2のレール9a2、9b2との間で踏段5が踏段チェーン2に駆動され方向反転するときに、踏段5は踏段チェーン2に回動可能に連結されているので、上部平行回転補助装置10aは、踏段の乗載部4を上に向けた状態に踏段5を支え、滑落を防止し第1のレール9a1、9b1と第2のレール9a2、9b2との間で踏段5を支えて渡す。 次に、上記作用を図3〜4に基づいてさらに詳しく説明する。
【0027】
図3は、第1実施形態の動作を示し、(A)は踏段を支える前の状態の要部側面図、(B)はレバー状支持部の先端が踏段に当接する状態の要部側面図である。図3(A)に示すように、レバー状支持部14が踏段5bのブラケット部に当接する前の状態を示す。この状態の踏段5bは、踏段チェーン2とレール9b1で支持される。なお図中に示す矢印aは踏段5の移動方向を、矢印bは上方スプロケット1aの回転方向を、矢印cはカム11の回転方向を示す。図3(B)に示すように、レバー状支持部14は、駆動ローラ6と従動ローラ7を結ぶ直線がレール9b1と直角を成し、踏段5bが駆動ローラ6を中心に上下両方向へ回転することが可能な姿勢をとるときに、踏段5bのブラケット部に当接する。
【0028】
図4は、図3につづく第1実施形態の動作を示し、(A)はレバー状支持部が踏段を支える状態の要部側面図、(B)はレバー状支持部の先端が踏段から離れる状態の要部側面図である。図3(B)の状態の直後から図4(A)の状態に至るまで、カム11の回転中心からフォロワ12と接触する外周面までの距離は徐々に小さくなる。このことよりレバー状支持部14の先端は、踏段5bのブラケット部に当接した状態のまま下がっていく。なおこの間の踏段5bの姿勢は、レバー状支持部14と踏段チェーン2により支持される。図4(A)は、従動ローラ7がレール9b2に完全に乗った状態を示す。この状態での踏段5bは、踏段チェーン2とレール9b2で支持される。図4(B)から図3(A)までは、レバー状支持部14が踏段5bと干渉しない位置で待機し、カム11の回転中心からフォロワ12と接触する外周面までの距離が急激に大きくなる。このことよりレバー状支持部14は、踏段5bの乗載部4と干渉することなく、図3(A)と同様な位置に踏段5cのブラケット部を支えに向かう。
【0029】
以上の動作により、踏段5は安定な平行回転運動をすることが可能となる。第1実施形態の平行回転補助装置10aは、レバー状支持部14が踏段5のブラケット部を支えるものであるが、レバー状支持部14は、踏段5の一部を支えるようにしても平行回転を可能にする。また、図1では、上方スプロケット1aが1回転する毎に踏段5を2個送り出すようになされるが、このとき駆動するカム11は上方スプロケット1aの回転速度の2倍の回転速度で回転し、これによりレバー状支持部14は、上方スプロケット1aの回転周期の1/2の周期で往復揺動運動をする。しかし本発明はこの比率に限ったものではなく、上方スプロケット1aの回転数と踏段5の送り出される個数の比率が上記と異なる場合は、カム11の回転速度を異なる値とする。
【0030】
また、カム11の外周部に形成されるカム面は、レバー状支持部14が踏段5のブラケット部を支持している間はレバー状支持部14と踏段チェーン2で踏段5の姿勢を保持できるようにし、それ以外ではレバー状支持部14が乗載部4と干渉せず、次の踏段5のブラケット部に当接する位置に移動できるように形成する。
【0031】
第1実施形態の上部平行回転補助装置10aは、駆動ローラ6と従動ローラ7を結ぶ直線がレール9の接線と直角を成し、踏段5が駆動ローラ6を中心に上下両方向へ回転することが可能な姿勢をとるときに、踏段5に当接し支える。これにより、踏段5がレール9より下方に滑落することを防止し、安定に平行回転させる。また、レバー状支持部14の揺動中心回転軸13を踏段チェーン2の循環回転軌跡の外側におくことにより保守点検を容易にする。
【0032】
図5は、乗客コンベアの第2実施形態を示す要部斜視図である。踏段5が踏段チェーン2に直接的に連結、駆動され、隣り同士の踏段の乗載部4間を塞ぐ塞ぎ部として蹴込板8を有する場合、この蹴込板8と隣りの踏段5の先端側は、互いに隙間のあいた状態で噛み合い櫛歯状に形成される。すなわち、図2〜4に示すように、踏段5を直接に踏段チェーン2に連結すると、上方スプロケット1aを小径としたときに平行回転すると蹴込板8と隣接する乗載部4の先端側が接触し干渉(接触干渉)をおこす。図5は、この接触干渉を回避するために蹴込板8と乗載部4の一部を櫛歯状にし、蹴込板8と隣接する乗載部4との接触干渉を防ぐものである。
【0033】
図6は、乗客コンベアの第3実施形態を示す要部側面図である。第3実施形態の乗客コンベアにおいても、踏段5は直接に踏段チェーン2に連結される。第3実施形態の上部平行回転補助装置10aは、踏段チェーン2の循環軌跡の外側に位置する回転軸18を中心に踏段チェーン2の循環速度に対応する回転速度で回転し踏段5を支える回転支持部材であるプロペラ状支持部19を有するものである。回転軸18は上方スプロケット1aと同期して回転し、プロペラ状支持部19の外周は案内面とする。第3実施形態の上部平行回転補助装置10aは、第1実施形態の上部平行回転補助装置に比べ異なるのは、回転運動するプロペラ状支持部19の外周の案内面により踏段5を支えて平行回転を可能とする点で、このことより第1実施形態の上部平行回転補助装置のカム11を不要にする。
【0034】
第3実施形態の上部平行回転補助装置10aにおいても、上方スプロケット1aは1回転する度に踏段5を2個送り出すように形成される。そしてプロペラ状支持部19は、上方スプロケット1aの回転周期の1/2の周期で回転運動をする。このためプロペラ状支持部19を駆動する回転軸18は、上方スプロケット1aの回転速度の2倍の回転速度で回転する。しかし上方スプロケット1aの回転数と踏段5の送り出される個数の比率が上記と異なる場合は、これに対応させて回転軸18の回転速度を異なる値にする。また、プロペラ状支持部19は、踏段5のブラケット部を支持するが、従動ローラ7を支持するように構成しても良いし、踏段5の他の部位を支持してもよい。そして、プロペラ状支持部19の案内面の形状は、プロペラ状支持部19と踏段チェーン2で踏段5の姿勢を保持できる形状に形成する。また、プロペラ状支持部19の回転軸18は、踏段チェーン2の循環回転軌跡の外側におくことにより保守点検の容易化を図る。
【0035】
図7は、乗客コンベアの第4実施形態を示す要部側面図である。第4実施形態の乗客コンベアにおいても、踏段5は直接に踏段チェーン2に連結される。第4実施形態の下部平行回転補助装置10bは、下方スプロケット1bと同期して回転するカム11と、回転軸13に軸架されカム11と常に接触するフォロワ12とを備え、レバー状支持部14を2組設ける。第1実施形態の上部平行回転補助装置10aと同様に、本実施形態のレバー状支持部14も往復揺動運動を行ない、踏段5を支えることにより平行回転を可能とするものである。この実施形態では平行回転補助装置10bを2組用いることにより、踏段5を長区間支える。しかし、踏段5を支える区間を短区間にするのであれば、1組の平行回転補助装置10bとしても良い。
【0036】
図8は、乗客コンベアの第5実施形態を示す要部側面図である。第5実施形態の乗客コンベアにおいても、踏段5は直接に踏段チェーン2に連結される。第5実施形態の下部回転補助装置10bは、下方スプロケット1bと同期して回転する回転軸18と、この回転軸18に軸架され外周に案内面を有するプロペラ状支持部19とを有する。このプロペラ状支持部19は、回転運動を行いながら外周の案内面により踏段5を支えることにより、平行回転を可能とするものである。第5実施形態の下部回転補助装置10bは、図6の上の階側のプロペラ状支持部と同様に、カム11が不要となる。下方スプロケット1bは、1回転する度に踏段5を3個送り出すように形成される。このためプロペラ支持部材19は、下方スプロケット1bの回転周期の1/3の周期で回転運動する。このためプロペラ支持部材19を駆動する回転軸18は、下方スプロケット1bの回転速度の3倍の回転速度で回転する。しかし下方スプロケット1bの回転数と踏段5を送り出す個数の比率が上記と異なる場合は、回転軸18の回転速度を異なる値とする。踏段5の従動ローラ7と接触するプロペラ状支持部19の案内面は、従動ローラ7をプロペラ状支持部19と踏段チェーン2で踏段5の姿勢を保持できるように形成する。
【0037】
図9は、乗客コンベアの第6実施形態を示す要部側面図である。第6実施形態の乗客コンベアにおいても、踏段5は直接に踏段チェーン2に連結される。第6実施形態の下部平行回転補助装置10bは、踏段5の蹴込板(塞ぎ部)8を一方の向き、この場合は水平の向き(図9の右方向)に押圧する回転可能な蹴込板当接部(押圧部)15と、この蹴込板当接部15を水平の向きに弾性的に付勢する付勢手段としての柔支持部16と、柔支持部16を固定する固定部17とを有する。柔支持部16としては、たとえばばねや弾性を有する物質を使用しても良い。
【0038】
以下、同実施形態の動作原理を説明する。図16に示したように、駆動ローラ6と従動ローラ7を結ぶ直線がレール9b2の接線と直角を成すときに、踏段5は駆動ローラ6を中心に下方へ滑落しようとする。このとき、図16の破線に示すように、蹴込板8が図中左方向へと張り出す。これに対し、図9に示す蹴込板当接部15を用いると、蹴込板8の左方向に張り出す動作を妨げるため、結果として滑落を防ぐことが可能となる。蹴込板当接部15は、蹴込板8と当接した状態で踏段5の進行方向と同じ方向に回転できるように形成することにより踏段5を平行回転させることができる。
【0039】
第6実施形態は、他の下部平行回転補助装置10bと異なり、動力を必要としないので構造が簡単になる。また、柔支持部16は、蹴込板8に対し水平方向に当接する際の衝突を緩和する。これより蹴込板8および蹴込板当接部15の長寿命化を図ることが可能である。しかし、蹴込板8および蹴込板当接部15の材料強度に十分な余裕があるときには、この柔支持部16を廃して蹴込板当接部15と固定部17により形成しても良い。また本実施形態の下部平行回転補助装置10bは、4組の蹴込板当接部15および柔支持部16と、固定部17とで形成されるが、本発明の主旨はこの個数に限定されるものではなく、たとえば1組の蹴込板当接部15と柔支持部16によって下部平行回転補助装置10bを形成しても良い。また蹴込板当接部15の代りに摺動部材を使用しても良い。
【0040】
さらに、第6実施形態の下部平行回転補助装置10bの別な形態として、図9に示す蹴込板当接部15の上端と下端の蹴込板当接部15の位置に二つのローラを配置し、これらのローラに巻きかけられ張架されるベルトと、ローラを駆動する可逆転可能な駆動源とで形成しても良い。駆動源は、ベルトを踏段5の進行方向と同じ方向に回転させる。この構造により踏段5はベルトに当接した状態で、摺動しながら平行回転することが可能である。
【0041】
さらに、第6実施形態の下部平行回転補助装置10bの別な形態として、蹴込板当接部15を踏段5の進行方向と同じ方向に強制的に回転させる可逆転可能な駆動源を備えても良い。以上のような構造を有する下部平行回転補助装置10bは、踏段5を安定に平行回転させることが可能となる。
【0042】
図10は、乗客コンベアの第7実施形態を示す要部側面図である。第7実施形態の乗客コンベアにおいても、踏段5を間接的に踏段チェーン2に連結するものである。第7実施形態の上部平行回転補助装置10aは、図1に示した第1実施形態の上部平行回転補助装置とほぼ同じ構造であるが、踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、かつ踏段5の駆動ローラ6の動きを拘束するレール9a1、9a2を設ける。レール9a1と9a2は踏段5の反転部で接続される。踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸は、オフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、駆動ローラ6および駆動ローラ6を軸架している軸の運動が非線形運動を行なうので、カム11の外周面はこの非線形運動を考慮して形成される。
【0043】
以上説明した第3〜第7実施形態(図6〜10)におけるその他の部分の構造と作用は、第1実施形態(図2〜4)のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0044】
図11は、乗客コンベアの第8実施形態を示す要部側面図である。第8実施形態の乗客コンベアは、上記第7実施形態と同じく、踏段5を間接的に踏段チェーン2に連結するものであるが、上部回転補助装置10aは、プロペラ状支持部19を有する。第8実施形態の上部回転補助装置10aは、図6に示した実施形態とほぼ同じ構造であるが、踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、踏段5の反転部で駆動ローラ6の動きを拘束するレール9a1とレール9a2が接続される。踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結されるため、駆動ローラ6および駆動ローラ6を軸架している軸の運動が非線形運動を行ない、プロペラ状支持部19の外周の案内面は、この非線形運動を考慮して形成される。第8実施形態におけるその他の部分の構造と作用は、第3実施形態(図6)のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0045】
図12は、乗客コンベアの第9実施形態を示す要部側面図である。第9実施形態の乗客コンベアは、上記第7、8実施形態と同じく、踏段5を間接的に踏段チェーン2に連結するもので、下部回転補助装置10bは、2組のレバー状支持部14およびカム11を有する。第9実施形態の下部回転補助装置10bは、図7に示した実施形態とほぼ同じ構造であるが、踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、踏段5の反転部で駆動ローラ6の動きを拘束するレール9a1とレール9a2が接続される。踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結されるため、駆動ローラ6および駆動ローラ6を軸架している軸の運動が非線形運動を行い、カム11の外周面はこの非線形運動を考慮して形成される。第9実施形態の下部回転補助装置10bについても図7に示した実施形態と同様に、2組ではなく1組としても良い。第9実施形態におけるその他の部分の構造と作用は、第4実施形態(図7)のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0046】
図13は、乗客コンベアの第10実施形態を示す要部側面図である。第10実施形態の乗客コンベアは、上記第7〜9実施形態と同じく、踏段5を間接的に踏段チェーン2に連結するもので、下部回転補助装置10bは、プロペラ状支持部19を有する。第10実施形態の下部回転補助装置10bは、図8に示した実施形態とほぼ同じ構造であるが、踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、踏段5の反転部で駆動ローラ6の動きを拘束するレール9a1とレール9a2が接続される。踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結されるため、駆動ローラ6および駆動ローラ6を軸架している軸の運動が非線形運動を行い、プロペラ状支持部19の案内面は、この非線形運動を考慮して形成される。第10実施形態におけるその他の部分の構造と作用は、第5実施形態(図8)のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0047】
図14は、乗客コンベアの第11実施形態を示す要部側面図である。第11実施形態の乗客コンベアは、上記第7〜10実施形態と同じく、踏段5を間接的に踏段チェーン2に連結するもので、下部回転補助装置10bは、蹴込板当接部15、柔支持部16および固定部17を有する。第11実施形態の下部回転補助装置10bは、図9に示した実施形態とほぼ同じ構造であるが、踏段5の駆動ローラ6を軸架する軸がオフセットリンク22を用い間接的に踏段チェーン2に連結され、踏段5の反転部で駆動ローラ6の動きを拘束するレール9a1とレール9a2が接続される。第11実施形態におけるその他の部分の構造と作用は、第6実施形態(図9)のものと同じであるので、その説明を省略する。
【0048】
以上説明したように、第1〜第11実施形態の乗客コンベアは、踏段5が滑落することを防止し、踏段5は安定な平行回転をすることが可能となる。またその装置の保守をやり易くし、非等速回転運動を行う踏段の支えも可能とする。これにより乗客コンベアの薄形化が可能である。さらに、同様の構造の蹴込板8を折り畳むことにより一層薄形化を図るエスカレーターや、蹴込板8のない動く歩道にも適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
本発明の乗客コンベアによれば、踏段の乗載部を上に向けた状態で平行回転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗客コンベアの第1実施形態を示し、(A)は要部側面図、(B)は(A)の平面図である。
【図2】本発明に係る乗客コンベアの一実施形態を示す全体側面図である。
【図3】第1実施形態の動作を示し、(A)はレバー状支持部が踏段を支える前の状態の要部側面図、(B)はレバー状支持部の先端が踏段に当接する状態の要部側面図である。
【図4】第1実施形態の動作を示し、(A)はレバー状支持部が踏段を支える状態の要部側面図、(B)はレバー状支持部の先端が踏段から離れる状態の要部側面図である。
【図5】乗客コンベアの第2実施形態を示す要部斜視図である。
【図6】乗客コンベアの第3実施形態を示す要部側面図である。
【図7】乗客コンベアの第4実施形態を示す要部側面図である。
【図8】乗客コンベアの第5実施形態を示す要部側面図である。
【図9】乗客コンベアの第6実施形態を示す要部側面図である。
【図10】乗客コンベアの第7実施形態を示す要部側面図である。
【図11】乗客コンベアの第8実施形態を示す要部側面図である。
【図12】乗客コンベアの第9実施形態を示す要部側面図である。
【図13】乗客コンベアの第10実施形態を示す要部側面図である。
【図14】乗客コンベアの第11実施形態を示す要部側面図である。
【図15】従来技術に係る乗客コンベアの一例を示す全体側面図である。
【図16】エスカレーターの下の階側における踏段の平行回転動作を説明する要部側面図である。
【図17】本発明の比較例を示す要部側面図である。
【符号の説明】
2 踏段チェーン(循環手段)
4 乗載部
5、5a、5b、5c 踏段
8 蹴込板(塞ぎ部)
9 レール
9a1、9b1 第1のレール
9a2、9b2 第2のレール
10a 上部平行回転補助装置
10b 下部平行回転補助装置
11 カム(回転体)
12 フォロワ(追従部)
13 回転軸(軸)
14 レバー状支持部(支え部材)
15 蹴込板当接部(押圧部)
16 柔支持部(付勢手段)
18 回転軸(軸)
19 プロペラ状支持部(回転支持部材)
Claims (4)
- 一方の側と他方の側との間に無端状に設けられ循環する循環手段と、乗客を乗せる乗載部を有し前記循環手段に回動可能に連結され駆動されるとともに無端状に設けられる複数の踏段と、該踏段を一方の向きに案内する第1のレールと、前記踏段を前記一方の向きと反対する他方の向きに案内する第2のレールとを備え、前記一方の側と前記他方の側の少なくともどちらかで前記第1のレールと前記第2のレールとの間で前記踏段が前記乗載部を上に向けた状態で方向反転するように該踏段を支えて渡す支え手段を設けた乗客コンベアにおいて、
前記支え手段は、前記循環手段の循環速度に対応する回転速度で回転する回転体と、前記踏段を支える支え部材とを有し、該支え部材は、前記回転体に追従する追従部の動きによって前記循環手段の循環軌跡の外側に位置する軸を中心に往復揺動運動を行い前記踏段を支えることを特徴とする乗客コンベア。 - 一方の側と他方の側との間に無端状に設けられ循環する循環手段と、乗客を乗せる乗載部を有し前記循環手段に回動可能に連結され駆動されるとともに無端状に設けられる複数の踏段と、該踏段を一方の向きに案内する第1のレールと、前記踏段を前記一方の向きと反対する他方の向きに案内する第2のレールとを備え、前記一方の側と前記他方の側の少なくともどちらかで前記第1のレールと前記第2のレールとの間で前記踏段が前記乗載部を上に向けた状態で方向反転するように該踏段を支えて渡す支え手段を設けた乗客コンベアにおいて、
前記支え手段は、前記循環手段の循環軌跡の外側に位置する軸を中心に前記循環手段の循環速度に対応する回転速度で回転し前記踏段を支える回転支持部材を有することを特徴とする乗客コンベア。 - 一方の側と他方の側との間に無端状に設けられ循環する循環手段と、乗客を乗せる乗載部を有し前記循環手段に回動可能に連結され駆動されるとともに無端状に設けられる複数の踏段と、該踏段を一方の向きに案内する第1のレールと、前記踏段を前記一方の向きと反対する他方の向きに案内する第2のレールとを備え、前記一方の側と前記他方の側の少なくともどちらかで前記第1のレールと前記第2のレールとの間で前記踏段が前記乗載部を上に向けた状態で方向反転するように該踏段を支えて渡す支え手段を設けた乗客コンベアにおいて、
前記支え手段は、前記踏段を一方の向きに押圧する押圧部と、該押圧部を前記一方の向きに弾性的に付勢する付勢手段とを有することを特徴とする乗客コンベア。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の乗客コンベアにおいて、
前記踏段は、前記循環手段に直接的に連結、駆動されるとともに、該踏段は、隣り同士の踏段の乗載部間を塞ぐ塞ぎ部を有し、該塞ぎ部と隣りの踏段の先端側は、互いに隙間のあいた状態で噛み合い櫛歯状に形成されてなる乗客コンベア。
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