JP3790019B2 - ストーカ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固形燃料燃焼炉のストーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
石炭、木屑、都市ごみ、工場ごみ等固形燃料を火格子上で連続的に燃焼させるストーカ焼却炉(燃焼炉)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のストーカ焼却炉では火格子上の燃焼温度が灰の溶融温度(例えば900℃)以上に上昇する結果、燃焼ゾーンが灰の溶融物(クリンカ)によっておおわれて炉床や炉壁が閉塞することがあった。
【0004】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、クリンカの生成を防ぎ、かつ火格子及びストーカを形成する耐熱材料の消耗を防ぐことのできる、比較的簡素な構成のクリンカ防止ストーカを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、以下のようなストーカを創作した。すなわち、第1の発明は、固形燃料燃焼炉に備えるストーカにおいて、複数の通水パイプが長手方向に傾斜する状態で並設されてなる固定火格子と、隣接する前記通水パイプ間の隙間に位置して該固定火格子の火格子面から突出する突部を形成するとともに該通水パイプの延びる方向に移動して該固定火格子上の固形燃料を一方へ送ることのできる可動火格子と、その可動火格子を往復駆動する駆動装置とを有し、前記可動火格子の突部は、前記固定火格子の火格子面に対してほぼ起立する方向に延びる押出し面と、該押出し面の上縁部から該火格子面とほぼ交わる位置まで横に延びる平坦な上面とを有する形状とされていることを特徴とする。
【0006】
上記構成のストーカでは、通水パイプ内を流れる水によって固定火格子が冷却され、同時に、隣接する可動火格子の温度上昇も抑制される。したがって、火格子上でのクリンカの生成が阻止されて炉内の安定燃焼が確保されるとともに、火格子を形成する耐熱材料の消耗が防がれる。
なお、ここでいう固定火格子には、固形燃料の性状等に対応して予め傾斜角度を適宜に設定できるようにした形式のものを含む。
【0007】
また、ボイラの火炉としてストーカ式燃焼炉を備えたものにおいてはボイラ本体の缶水を冷却水として固定火格子(通水パイプ)へ循環させることで缶水の予熱ができ、また蒸気ボイラの場合はドラム内に発生蒸気を放出することができるから、ボイラ効率の向上に大きく寄与することができる。
【0009】
さらに、駆動装置が可動火格子を往動させるときに、可動火格子の突部の押出し面が火格子上の固形燃料やその燃えがらを前方へ押しやる一方、復動時には、前記突部の上面が固形燃料の下に潜りこむ恰好になる(図1参照)。すなわち、単純な往復運動により固形燃料の前方への移動、散らし及び燃えがらの排除がなされ、ストーカを簡素に構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は固形燃料燃焼炉を備えたボイラ装置の縦断正面図、図2は同ボイラ装置の縦断側面図、図3は燃焼炉の横断平面図である。なお、図1における左端部をボイラ装置及び燃焼炉の前部、右端部を後部という。
【0011】
図1及び図2に示すボイラ装置は、固形燃料燃焼炉の上部にボイラ本体を備えた構成である。固形燃料燃焼炉の炉本体1は耐熱炉材(煉瓦)によって直方体状に形成されており、炉本体1の上部にボイラ本体2が隔壁1a,1bで支持された状態で設置されている。このボイラ本体2の直下に、詳しくは後述する火格子(固定火格子3及び可動火格子4)を備えた燃焼室5があり、燃焼室5内で発生した燃焼ガスはボイラ本体2の下部を熱して後部燃焼室6へと流れ、ついで多数の煙管2a内に入ってボイラ本体2内の水(缶水)と熱交換をする。これらの煙管2aは炉本体1の後部に設けられた仕切壁1cよって上下2群に分けられており、下半部の煙管群を貫通した燃焼ガスは前煙室7内で反転して上半部の煙管群を貫通した後、後煙室8から煙道9へと排出されるようになっている。
なお、図中の2bは、ボイラ本体2の頂部に設けられた蒸気弁である。
【0012】
炉本体1の前部には、図1に模式的に示す燃料投入装置10が備えられ、フィーダ10aにて燃料投入口11から燃焼室5内の火格子上へ固形燃料が投入される。なお、燃料投入口11は、燃料投入時以外は蓋12aにより密閉されている。図中の12b,12cは、燃焼中は密閉されている炉本体1の掃除口を密閉する蓋である。
【0013】
次に、固定火格子3と可動火格子4とで構成されるストーカについて説明する。固定火格子3は、複数の通水パイプ3aが長手方向に傾斜する状態で並設されて傾斜火格子を形成するものであり、各通水パイプ3aの低い側の端部を繋ぐヘッダー13に、ボイラ本体2の下部に連通する降水管14が接続されている。他方、通水パイプ3aの高い側の端部を繋ぐヘッダー15には上昇管16が接続され、上昇管16の先端はボイラ本体2の上部に連通している。
本例の場合、ヘッダー15と上昇管16はロータリージョイントで相対回転可能に接続され、ヘッダー13と降水管14は自在ロータリージョイントで位置変位自在に接続されていて、ヘッダー13側を図示省略の調節手段にて上下に位置変位させることによって火格子(通水パイプ3a)の傾斜を、固形燃料の性状等に対応した適宜な角度に設定できるように構成されている。なお、固定火格子3は傾斜角度可変のものに限るものではなく、傾斜角度固定のものであっても構わない。
【0014】
可動火格子4は、上記固定火格子3の下側に沿わせて配置された格子体4aに、互いに隣接する通水パイプ3a間の隙間から火格子面上に突出する突部4bが形成されたものであり、可動火格子4は、通水パイプ3aと平行に炉壁1dに設けられた案内レール1eによりスライド可能に支持されている。そして、格子体4aの下面側の接続部4cにリンク17の一端が接続され、リンク17の他端はシリンダ装置(エアシリンダ等)18のロッド18aに連結されていて、シリンダ装置18の作動により可動火格子4が通水パイプ3aの延びる方向に往復駆動されるようになっている。なお、このシリンダ装置18が本発明でいう駆動装置を構成している。
上記の突部4bは、火格子面に対してほぼ起立する方向に延びる押出し面4dと、押出し面4dの上縁部から火格子面とほぼ交わる位置まで横に延びる平坦な上面4eとを有する形状とされていて、この突部4bの横断面略三角形の部分が火格子面の上に突き出ている。なお、本例では、上面4eは通水パイプ3aの傾斜方向とは逆方向に傾いている。図3及び図4中の4fは格子体4aに形成されている孔である。
なお、図3及び図4には、可動火格子4を一体物として図示してあるが、分割構造として組み立てやメンテナンスの便を図るのが好ましい。
【0015】
また、燃焼室5の下底部、すなわち火格子3,4の下方部分に灰溜室20,21が隔壁1fにて前後に区画された状態で形成され、灰溜室20の床面20aの上には火格子の隙間から落下した灰等を灰出し口から掻き出すことのできる灰出し装置22が備えられている。この灰出し装置22は、掻出部材23をシリンダ24により往復駆動して灰等の残滓をピット30に掻出すようにしたものである。
上記の掻出部材23は、図5に拡大して示すように、床面20aに対し起立する掻出面23aとこの掻出面の上縁部から反排出口側に下傾する傾斜面23bとを有する横断面略三角形の櫛形に形成されるとともに、下面側中央には床面20aに設けられた案内レール(図示省略)に嵌まり込む断面略三角形の細幅の係合突部23cが形成され、さらに前後両端には互いに係止可能な形状の鉤状連結部23d,23eが設けられている。そして、掻出部材23は連結ロッド24aを介してシリンダ24に接続され、往復駆動されるようになっている。
【0016】
奥の灰溜室21にはプッシャ式の灰出し装置26が備えられ、シリンダ27により灰等の残滓を炉本体1の後部側方に押し出すようになっている。なお、可動火格子4及び掻出部材23は、耐熱温度1000℃以上の特殊鋳鋼製である。
【0017】
以上の説明のように、ボイラ装置の固形燃料燃焼炉が備えるストーカは、燃料投入装置10と、固定火格子3及び可動火格子4と、シリンダ装置18とで構成される。次に、上記ストーカの作用について説明する。
さて、燃料投入装置10のフィーダ10aにて火格子3,4上に固形燃料(石炭、木屑、都市ごみ、工場ごみ等の焼却物)Bを投入し、図示省略の着火バーナーで着火して燃焼させる。その後、シリンダ装置18にて可動火格子4を適宜に往復動させることによって固形燃料やその燃えがらを奥の方へ押しやって火格子上に適当に散らす一方、微細化した未燃炭化分と灰分とが混じった残滓Cは固定火格子3や可動火格子4の隙間から灰溜室20へ落下させる。
そして、固定火格子3の通水パイプ3aにはボイラ本体2の缶水が降水管14を介して供給され、通水パイプ3a内で加熱された水は上昇管16を通ってボイラ本体2へ戻る。すなわち、循環する缶水が固定火格子3を通るときに加熱(予熱)される一方、固定火格子3は缶水により冷却され、かつ、隣接する可動火格子4の過熱が防がれる。このとき、通水量を適宜に設定するなどして火格子の温度が残滓Cの溶融温度(例えば900℃)を越えないようにし、クリンカが生じないようにすることができる。
【0018】
そして、灰溜室20の掻出部材23の上に残滓Cが堆積したら、灰出し装置のシリンダ24にて掻出部材23を適宜に往復動させ、残滓Cを排出口からピット30の灰箱30a内に掻き落とす。その後、灰箱30aを引き出して灰の処理をする。また、灰溜室21内に落ちた灰は灰出し装置26にて処理する。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、水冷火格子によって、クリンカ生成域の燃焼温度を抑制するとともに火格子を形成する耐熱材料の消耗を防ぎ、炉内の安定燃焼を確保することができる。しかも、固定火格子に沿わせて往復動する可動火格子の押出し面で固形燃料を前方へ押しやり、同時に燃えがらを火格子上から排除するように形成したものであるから、ストーカの構成が簡素になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却炉の縦断正面図である。
【図2】焼却炉の縦断側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】可動火格子の説明図である。
【図5】掻出部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 炉本体
1e 案内レール
2 ボイラ本体
2a 煙管
3 固定火格子
3a 通水パイプ
4 可動火格子
4b 突部
4d 押出し面
4e 上面
18 シリンダ装置(駆動装置)
B 固形燃料(焼却物)
C 残滓

Claims (1)

  1. 固形燃料燃焼炉に備えるストーカにおいて、複数の通水パイプが長手方向に傾斜する状態で並設されてなる固定火格子と、隣接する前記通水パイプ間の隙間に位置して該固定火格子の火格子面から突出する突部を形成するとともに該通水パイプの延びる方向に移動して該固定火格子上の固形燃料を一方へ送ることのできる可動火格子と、その可動火格子を往復駆動する駆動装置とを有し、
    前記可動火格子の突部は、前記固定火格子の火格子面に対してほぼ起立する方向に延びる押出し面と、該押出し面の上縁部から該火格子面とほぼ交わる位置まで横に延びる平坦な上面とを有する形状とされていることを特徴とするストーカ。
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