JP3789746B2 - 転流式遮断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遮断器とそれに並列に接続される転流回路とを備えた転流式遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、例えば特開平7−282691号公報に示された、従来の直流回路の転流式遮断装置を示す回路図である。図6において、1は遮断器としての真空遮断器、2は真空スイッチより成る断路器であり、真空遮断器1及び断路器2は電源と負荷とを接続する主回路3に電気的に直列に接続される。真空遮断器1に電気的に並列接続された転流回路4は、電気的に直列接続されたコンデンサ5、リアクトル6、転流スイッチ7から形成される。非直線抵抗8は、真空遮断器1及び転流回路4に電気的に並列接続される。
【0003】
従来の転流式遮断装置は上記のように構成されており、通常の負荷運転時には、電源(図示せず)より、真空遮断器1及び断路器2を介して主回路3により負荷に給電される。一方、例えば負荷側で短絡事故が生じると、主回路3に事故電流が流れる。主回路3に設けた検出・制御装置(図示せず)は、この事故電流を検出して真空遮断器1を開極させるともに、転流スイッチ7を投入させる。これにより、事故電流と逆極性のコンデンサ5からの放電電流が真空遮断器1に通電され、強制的に電流零点を作ることにより真空遮断器1で事故電流が遮断される。
【0004】
転流スイッチ7が例えばサイリスタ等から構成される場合、転流スイッチ7が切断の状態であっても、微少な漏れ電流が生じている。断路器2は、例えば転流式遮断装置の保守時等において、安全のため、転流回路4及び非直線抵抗8から負荷側への回路を断路するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の転流式遮断装置では、断路器2が主回路3に電気的に直列接続されているため、真空遮断器1及び断路器2の電気抵抗の和に応じた通電発熱が生じる。装置運用上の温度規定によりこの通電発熱による装置の温度上昇を抑えるため、主回路3の電流値を大きくできないという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、主回路を流れる電流に対して電気抵抗を小さくして、大きな電流を供給することができる転流式遮断装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明の他の目的は、遮断器、断路器の取付・取外しが容易な転流式遮断装置を提供することである。
さらに、本発明の目的は、部品点数を少なくして回路構成を簡素化して、安価に製造しうる転流式遮断装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る転流式遮断装置は、電源と負荷とを接続する主回路に介挿された、主接点を有する遮断器と、前記遮断器に電気的に並列に接続された転流回路と、前記転流回路と前記遮断器との間に接続された真空スイッチ形断路器と、を備え、前記真空スイッチ形断路器は、前記転流回路と前記遮断器の負荷側との間に接続されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記遮断器及び前記断路器を単一の台車に収納し、且つそれら遮断器及び断路器を前記主回路及び前記転流回路に切り離し可能に接続したことを特徴とするものである。
【0009】
さらに、前記遮断器及び前記断路器の主接点を開閉操作する電磁操作機構の操作電源を、前記遮断器及び前記断路器を収納した単一の前記台車に収納したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態を示す回路図であり、符号1〜8の構成要素は上記従来の装置と同一のものである。本実施の形態1では、断路器2は、転流回路4と遮断器としての真空遮断器1との並列回路において、それらの接続部から転流回路側に、すなわち転流回路4と真空遮断器1との間に、電気的に直列接続されている。
【0012】
前述のように構成した転流式遮断装置においては、電源(図示せず)より、断路器2を介さずに真空遮断器1のみを介して主回路3により通電される。従って、主回路3を流れる電流に対して通電部の接点数が半減するため電気抵抗が低く、通電発熱が生じにくい。なお、断路器2は運転時には閉極状態であり、負荷側の短絡事故時には上記従来装置と同様の動作により真空遮断器1で事故電流が遮断される。また、例えば転流式遮断装置の保守時等には、真空遮断器1及び断路器2を共に開極することにより、主回路3、転流回路4及び非直線抵抗8から負荷側への回路を断路するものである。
【0013】
以上から明らかなように、本実施の形態1によれば、断路器2を転流回路4と真空遮断器1との接続部から転流回路側に、すなわち転流回路4と真空遮断器1との間に、接続することにより、電源から負荷までの電気抵抗を小さくすることができ、従って負荷への給電に伴う発熱を減少させることができる。このため、通電に伴う装置の温度上昇を抑制することができ、主回路3を流れる電流の電流値を大きくすることができる。
【0014】
実施の形態2.
図2及び図3は、本発明の実施の形態2に係る転流式遮断装置の回路図及び斜視図であり、この実施の形態2は、真空遮断器1及び断路器2を単一の台車11に収納して遮断部10を構成したものである。本実施の形態2では、真空遮断器1と断路器2とを挟む主回路3及び転流回路4に、脱着自在な通電接触子9A、9B、9C(図3参照)を電気的に接続して設置し、遮断部10の上部には、真空遮断器1の主接点1Aと断路器2の主接点2Aとを開閉させるための操作機構(図示せず)を台車11上に収納したものである。
【0015】
この実施の形態2では、通電接触子9A、9B、9Cで遮断部10を主回路3及び転流回路4より切離し可能であるため、真空遮断器1及び断路器2を収納した遮断部10を、主回路3や転流回路4から切り離して、転流式遮断装置の本体部より容易に引出すことができる。
【0016】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る転流式遮断装置の斜視図であり、この実施の形態3では、真空遮断器主接点1Aと断路器主接点2Aを開閉させる操作機構を、例えば反発コイルとショートリングからなる電磁操作機構(図示せず)により構成し、その操作電源12を遮断部10とともに台車11上に収納したものでり、その他の構成作用は上記実施の形態2とほぼ同様である。
【0017】
このような構成により、通電接触子9A、9B、9Cで遮断部10を主回路3及び転流回路4より切離して台車11を移動させることにより、操作電源12及び遮断部10を転流式遮断装置本体部から一体的に容易に引出すことができる。
【0018】
実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4に係る転流式遮断装置の回路を示しており、この実施の形態4では、図2に示した上記実施の形態2において、転流スイッチ7を省いたものである。本発明の実施4では、通常は断路器2を開極しておき、短絡事故時には断路器2を閉極して転流回路4を投入するものである。
本実施の形態4の構成によれば、別途転流スイッチを設けること無しに、簡単な構成で上記実施の形態2とほぼ同様の所定の機能を果たすことができる。
【0019】
【発明の効果】
この発明は、上記のように構成されているので、以下に記載するような優れた効果を奏するものである。
この発明に係る転流式遮断装置は、電源と負荷とを接続する主回路に介挿された、主接点を有する遮断器と、前記遮断器に電気的に並列に接続された転流回路と、前記転流回路と前記遮断器との間に接続された真空スイッチ形断路器とを備え、前記真空スイッチ形断路器は、前記転流回路と前記遮断器の負荷側との間に接続されているので、真空スイッチ形断路器を転流回路と遮断器との接続部から転流回路側に、すなわち転流回路と遮断器との間に、接続することにより、電源から負荷までの電気抵抗を小さくすることができ、従って負荷への給電に伴う発熱を減少させることができる。このため、通電に伴う装置の温度上昇を抑制して、主回路を流れる電流の電流値を大きくすることができる。
【0020】
また、前記遮断器及び前記断路器を単一の台車に収納し、且つそれら遮断器及び断路器を前記主回路及び前記転流回路に切り離し可能に接続したので、遮断器及び断路器を収納した台車を主回路や転流回路から切り離して、転流式遮断装置の本体部より容易に引出すことができ、装置の保守点検作業の効率化を図ることができる。
【0021】
さらに、前記遮断器及び前記断路器の主接点を開閉操作する電磁操作機構の操作電源を、前記遮断器及び前記断路器を収納した単一の台車に収納したので、操作電源、遮断器、断路器を転流式遮断装置本体部から一体的に容易に引出すことができ、装置の保守点検作業の更なる効率化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る転流式遮断装置の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る転流式遮断装置の回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る転流式遮断装置の遮断部の斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る転流式遮断装置の遮断部の斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る転流式遮断装置の回路図である。
【図6】 従来の転流式遮断装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 真空遮断器(遮断器)、1A 主接点、2 断路器、2A 主接点、3 主回路、4 転流回路、11 台車、12 操作電源。
Claims (3)
- 電源と負荷とを接続する主回路に介挿された、主接点を有する遮断器と、
前記遮断器に電気的に並列に接続された転流回路と、
前記転流回路と前記遮断器との間に接続された真空スイッチ形断路器と、
を備え、
前記真空スイッチ形断路器は、前記転流回路と前記遮断器の負荷側との間に接続されている
ことを特徴とする転流式遮断装置。 - 前記遮断器及び前記真空スイッチ形断路器を単一の台車に収納し、且つそれら遮断器及び真空スイッチ形断路器を前記主回路及び前記転流回路に切り離し可能に接続したことを特徴とする請求項第1項記載の転流式遮断装置。
- 前記遮断器及び前記真空スイッチ形断路器の主接点を開閉操作する電磁操作機構の操作電源を、前記遮断器及び前記真空スイッチ形断路器を収納した単一の前記台車に収納したことを特徴とする請求項2に記載の転流式遮断装置。
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- 2000-11-06 JP JP2000337535A patent/JP3789746B2/ja not_active Expired - Lifetime
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