JP3789740B2 - リード/ライト制御回路およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置 - Google Patents

リード/ライト制御回路およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リード/ライト制御回路、およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置に関し、より特定的には、正しいアドレスからリード/ライト動作が開始されるようにリード/ライト動作の開始判定を行なうリード/ライト制御回路、およびそのようなリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体の一例としての光磁気ディスクにおいては、位相情報およびアドレス情報がアドレス上にプリフォーマットされており、記録再生装置では、記録再生時に、光磁気ディスクにプリフォーマットされた位相情報に基づいてクロック信号を再生し、当該クロック信号に基づいてアドレス情報の読出を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、光磁気ディスクから再生されるデータからアドレス情報を切出すために、同期信号パターンの検出を行なっていた。すなわち、ディスク上でアドレス情報に先行して記録されている同期信号パターンをまず検出することにより、後続のアドレス情報を再生データから切出すように構成されていた。
【0004】
このような同期検出は、光磁気ディスクにプリフォーマットされている位相情報に基づいてPLL回路から供給されるクロック信号に同期して行なわれる。したがって、PLL回路からクロック信号か安定した状態で供給されている場合には、当該クロック信号に同期して確実に同期検出を行なうことができる。しかしながら、クロック信号が乱れると、同期検出は困難となり、ひいては同期検出により再生データから切出された情報が本当にアドレス情報なのか不明になってしまう。
【0005】
そのため、再生データから切出された情報が本当にアドレス情報なのか否かを検出するアドレス検出回路が設けられるが、アドレス検出の周期がロックするのを待ってリード/ライト動作を開始しようとすると、リード/ライト動作を開始できなかったり、誤ったアドレスから開始するおそれがある。
【0006】
それゆえに、この発明の目的は、アドレスの連続性を検出することにより正しいアドレスからのリード/ライト動作の開始を判定することができるリード/ライト制御回路およびそのようなリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、アドレス検出周期のロック判定と無関係に、速やかにリード/ライト動作の開始を判定することができるリード/ライト制御回路およびそのようなリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、記録および/または再生装置においてリード/ライト動作のための開始信号を発生するリード/ライト制御回路であって、前記記録および/または再生装置はアドレス検出回路を有し、リード/ライトの開始アドレスから予め設定されたアドレス周期数だけさかのぼった前方一致アドレスから前記開始アドレスまで、前記アドレス検出回路により読出したアドレス値が正しいか否かを判定する手段と、前記前方一致アドレスから前記開始アドレスまで連続して正しいアドレス値が読出されたことが検出された場合に前記開始信号を発生する手段とを備え、前記判定手段は、前記前方一致アドレスを初期値として予想アドレス値を出力するようにカウント動作するアドレス値予想カウンタ手段と、前記読出されたアドレス値と、前記アドレス値予想カウンタ手段の前記予想アドレス値とを比較し、一致すればカウント信号を出力するアドレス値比較手段とを含み、前記アドレス値予想カウンタ手段は前記カウント信号に応じて前記予想アドレス値を順次変化させ、前記開始信号発生手段は、前記アドレス値比較手段において前記読出されたアドレス値と前記予想アドレス値とが一致した回数をカウントする一致数計上カウンタ手段と、前記一致数計上カウンタ手段のカウント値と、前記予め設定されたアドレス周期の数とを比較し、一致すれば前記開始信号を発生する一致数比較手段とを含む。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のリード/ライト制御回路において、前記アドレス値比較手段および前記一致数比較手段は、前記アドレス検出回路から出力されるアドレス検出信号に応じて比較動作を実行する。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載のリード/ライト制御回路において、前記記録および/または再生装置は、リード/ライト動作のためのクロックを供給するPLL回路をさらに備え、前記リード/ライト制御回路は、前記PLL回路がロックしていないと判定された場合に、前記開始信号の供給を遮断する手段をさらに備える。
【0011】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれかに記載のリード/ライト制御回路において、前記予め設定されたアドレス周期数はユーザが設定可能なデータである。
【0012】
請求項5に記載の発明によれば、記録および/または再生装置であって、アドレス検出信号およびアドレス値を出力するアドレス検出回路と、リード/ライト動作のための開始信号を発生するリード/ライト制御回路とを備え、前記リード/ライト制御回路は、リード/ライトの開始アドレスから予め設定されたアドレス周期数だけさかのぼった前方一致アドレスから前記開始アドレスまで、前記アドレス検出回路により読出したアドレス値が正しいか否かを判定する手段と、前記前方一致アドレスから前記開始アドレスまで連続して正しいアドレス値が読出されたことが検出された場合に前記開始信号を発生する手段とを有し、前記判定手段は、前記前方一致アドレスを初期値として予想アドレス値を出力するようにカウント動作するアドレス値予想カウンタ手段と、前記読出されたアドレス値と、前記アドレス値予想カウンタ手段の前記予想アドレス値とを比較し、一致すればカウント信号を出力するアドレス値比較手段とを含み、前記アドレス値予想カウンタ手段は前記カウント信号に応じて前記予想アドレス値を順次変化させ、前記開始信号発生手段は、前記アドレス値比較手段において前記読出されたアドレス値と前記予想アドレス値とが一致した回数をカウントする一致数計上カウンタ手段と、前記一致数計上カウンタ手段のカウント値と、前記予め設定されたアドレス周期の数とを比較し、一致すれば前記開始信号を発生する一致数比較手段とを含む、記録および/または再生装置である。
【0013】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の記録および/または再生装置において、前記アドレス値比較手段および前記一致数比較手段は、前記アドレス検出手段から出力されるアドレス検出信号に応じて比較動作を実行する。
【0014】
請求項7に記載の発明によれば、請求項5または6に記載の記録および/または再生装置において、前記記録および/または再生装置は、リード/ライト動作のためのクロックを供給するPLL回路をさらに備え、前記リード/ライト制御回路は、前記PLL回路がロックしていないと判定された場合に、前記開始信号の供給を遮断する手段をさらに備える。
【0015】
請求項8に記載の発明によれば、請求項5から7のいずれかに記載の記録および/または再生装置において、前記予め設定されたアドレス周期数はユーザが設定可能なデータである。
【0016】
請求項9に記載の発明によれば、請求項5から8のいずれかに記載の記録および/または再生装置において、前記記録および/または再生装置は、前記アドレス検出信号に基づいてアドレス周期のロック/リリースを判定する手段をさらに備え、前記リード/ライト制御回路による開始信号の発生は、前記アドレス周期のロック/リリースの判定から独立して実行される。
【0019】
【発明の実施の形態】
まず最初に、この発明が適用される記録媒体である光磁気ディスクに記録され再生される情報のフォーマットについて説明する。
【0020】
図1を参照すると、光磁気ディスク1の記録面上には、同心円状(または螺旋状)に複数のトラック(t1,t2,t3,t4,…,tn-1,tn)が形成されており(図1ではディスクの全面に形成されたトラックの一部分のみをセクタ状に示している。)、これらの複数の同心円状のトラックはさらに、外周から内周への半径方向において隣接する数本のトラックごとにバンドを形成し(たとえば図1のトラックt1〜t4で1つのバンドを形成)、隣接するバンドとバンドとの間には図示しない緩衝領域が形成される。
【0021】
光磁気ディスク上の各トラックは等間隔に分割され、情報の記録単位である複数のフレーム2がそれぞれ配置される。
【0022】
図1に示すように、各フレーム2はさらに39個のセグメント(S0,S1,S2,S3,…,Sn,…,S38)によって構成される。39個のセグメントの先頭のセグメントS0はアドレスセグメントであり、残りの38個のセグメントS1〜S38はデータセグメントである。
【0023】
アドレスセグメントおよびデータセグメントのいずれにおいても、各セグメント内の先頭位置には、記録再生動作の基準となるクロック信号を生成するための位相基準となるファインクロックマーク(FCM)が形成されている。
【0024】
図1を参照するとさらに、アドレスセグメントS0およびデータセグメントSnの物理的形状が模式的に示されている。各トラックは、1対のランドおよびグルーブで構成される。斜線で示されるグルーブは、記録面上に形成された溝部であり、ランドはそれ以外の部分である。
【0025】
まず、前述のようにアドレスセグメントおよびデータセグメントのいずれにおいても、各セグメントの先頭位置にFCMが、グルーブとランドとの間で凹凸関係を逆転することによってプリフォーマットされている。このようにFCMが形成されている領域をFCMフィールドと称する。
【0026】
アドレスセグメントS0においては、FCMフィールドに続くアドレスフィールドにおいて、当該フレームに関するアドレス情報を変調した信号によって、光磁気ディスクの製造時にグルーブとランドとの境界線がウォブリングされることにより、アドレス情報がプリフォーマットされている。
【0027】
一方、データセグメントSnにおいては、FCMフィールドに続いて、データを光磁気記録するためのデータフィールドが設けられている。なお、データは、トラックを構成するグルーブおよびランドのいずれにも、または双方に光磁気記録可能である。
【0028】
次に、図2を参照して、上述の情報の記録単位としてのフレームのフォーマットについてより詳細に説明する。
【0029】
先に説明したように、各フレームは、たとえばセグメント0〜セグメント38の合計39個のセグメントによって構成される(図2の(a))。各セグメントは、たとえば532データクロックビット(DCB)長であり、したがってFCMは532DCBの周期で繰返すことになる。
【0030】
図2の(b)に示すように、39個のセグメントの先頭のセグメント0はアドレスセグメントである。このアドレスセグメントは、FCMがプリフォーマットされた12DCB長のFCMフィールド、アドレスデータがプリフォーマットされた520DCB長のアドレスフィールドから構成される。
【0031】
図2の(c)に示すように、39個のセグメントの2番目のセグメント1は、先頭のデータセグメントに相当する。この先頭のデータセグメント1は、12DCB長のFCMフィールドと、データの書出しを示す4DCB長の固定パターン“0011”が記録されるプリライトフィールドと、再生時にフレーム単位の記録の開始位置を確認するために用いる320DCB長の固定パターンであるヘッダフィールドと、データを記憶するための192DCB長のユーザデータフィールドと、ユーザデータフィールドの終結を示す4DCB長の固定パターン“1100”が記録されるポストライトフィールドとから構成される。
【0032】
図2の(d)に示すように、残りのセグメント2〜セグメント38はすべて同じフォーマットのデータセグメントである。これらのデータセグメントの各々は、12DCB長のFCMフィールドと、4DCB長のプリライトフィールドと、512DCB長のユーザデータフィールドと、4DCB長のポストライトフィールドとから構成される。
【0033】
図2の(c),(d)から明らかなように、データセグメントのうち先頭のデータセグメント1のみがヘッダフィールドを含んでいる。
【0034】
次に図3は、図2の(b)に示したアドレスセグメント0のより詳細なフォーマットを示す図である。
【0035】
図3に示すように、全長532DCBのアドレスセグメント0は、12DCB長のFCMフィールドと、4DCB長のプリバッファフィールドと、3アドレスデータビット(ADB)長のプリアンブル1と、4ADB長の同期フィールドと、69ADB長のアドレスフィールドと、9ADB長のリザーブドフィールドと、6DCB長のポストバッファフィールドとから構成されている。
【0036】
プリアンブル1と、同期フィールドと、アドレスフィールドと、リザーブドフィールドとで全長85ADBであるが、これは510DCBに相当している(1ADB=6DCB)。
【0037】
上述の各フィールドのうち、69ADB長のアドレスフィールドの詳細がさらに示されている。すなわち、アドレスフィールドは、7ADB長のフレームアドレス(フレーム番号)と、5ADB長のバンドアドレス(バンド番号)と、12ADB長のトラックアドレス(トラック番号)1と、14ADB長のCRC1と、1ADB長のプリアンブル2と、4ADB長のResyncと、12ADB長のトラックアドレス(トラック番号)2と、14ADB長のCRC2とから構成されている。
【0038】
このアドレスフィールドのうち、フレームアドレス、バンドアドレス、トラックアドレスが、現在の記録再生位置を特定するための「アドレス情報」としての意義を有している。なお、説明の便宜上、アドレスセグメントから再生されるデータ全体を「アドレスデータ」と称することとする。
【0039】
次に、図4は、この発明が適用される光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図である。
【0040】
図4を参照して、この記録再生装置の再生動作について説明する。まず、モータ118により回転駆動される光磁気ディスク101からピックアップ(PU)102によってデータが再生され、信号演算回路100に与えられる。信号演算回路100はピックアップの各センサ出力信号を演算することにより、再生データ信号RFと、各セグメントのFCMを検出するためのタンジェンシャルプッシュプル信号TPPと、アドレスセグメントのアドレスフィールドにウォブリングによって記録されたアドレスデータを再生するためのラジアルプッシュプル信号RPPとを、それぞれ別々に出力する。
【0041】
再生データ信号RFは、バンドパスフィルタ(BPF)103を介して復調可能な周波数が抽出され、AD変換器104によりデジタル信号に変換される。AD変換器104の出力は、波形等化回路105によって波形等化され、周知のビタビ復号器106に与えられる。
【0042】
ビタビ復号器106で復号された出力は、データ復調器108に与えられ、記録時に施されたデジタル変調がデジタル復調され、その後誤り訂正回路109に与えられる。誤り訂正回路109は、記録時に付加された誤り訂正符号を用いて誤り訂正を実行する。
【0043】
ビタビ復号器106の出力はまたヘッダ検出回路107にも与えられ、ヘッダ検出回路107は、前述のセグメント1に記録されたヘッダフィールドの位置を検出して、ヘッダ検出信号を発生してデータ復調器108に与える。
【0044】
一方、信号演算回路100から出力されたTPP信号は、PLL回路110に与えられ、PLL回路110は、各セグメントのFCMを再生した信号であるTPP信号に基づいて、データクロックCLKを発生する。PLL回路110で発生したデータクロックCLKは、前述のAD変換器104、波形等化回路105、ビタビ復号器106、ヘッダ検出回路107、およびデータ復調器108に与えられるとともに、後述するアドレス検出回路111およびデータ変調器114にも与えられる。また、PLL回路110からは、TPP信号に基づいてFCMに相当する信号がアドレス検出回路111に与えられる。
【0045】
さらに、信号演算回路100から抽出されたRPP信号は、アドレス検出回路111に与えられる。アドレス検出回路111は、アドレスセグメントから再生されたアドレスデータに含まれる同期信号を検出して当該フレームのアドレス情報を正確に抽出してコントローラ112に供給する。
【0046】
コントローラ112は、前述のデータ復調器108および誤り訂正回路109ならびに後述する誤り訂正符号付加回路113およびデータ変調器114との間で、制御データのやり取りを行なう。
【0047】
次に、図4を参照して、この記録再生装置の記録動作について説明する。まず、記録すべきデータが誤り訂正符号付加回路113に入力され、誤り訂正符号が付加される。誤り訂正符号が付加されたデータは、データ変調器114によりデジタル変調され、磁気ヘッド駆動回路115に与えられる。磁気ヘッド駆動回路115は、入力されたデータに基づいて磁気ヘッド116を駆動し、磁気ヘッド116はデータに基づいて変調された磁界を光磁気ディスク101に印加する。
【0048】
また、レーザ駆動回路117は、所定強度のレーザ光を生成するようにピックアップ102中の半導体レーザ(図示省略)を駆動し、ピックアップ102は所定強度のレーザ光を光磁気ディスク101に照射する。これにより、データに基づいて異なる方向の磁化を有する磁区が光磁気ディスク101に形成され、データが磁界変調記録される。
【0049】
図4に示したアドレス検出回路111は、その種々の機能の一部として、この発明の同期検出回路およびアドレス検出回路としての機能を有する。すなわち、この発明は、各フレームのアドレスセグメントから再生されたアドレスデータに含まれる同期信号を検出することにより、この同期信号の後続のアドレス情報を再生データから正確に切出すための位置を特定することができる同期検出回路を提供するとともに、切り出された情報がアドレス情報であるか否かを判断するアドレス検出回路を提供するものであり、図4の記録再生装置では、アドレス検出回路111によって実現されている。
【0050】
図5は、図4のアドレス検出回路111のうち、この発明の実施の形態における同期検出回路として機能する部分のみを抽出して示す概略ブロック図である。また、図6は、図5に示した同期検出回路の動作を説明するためのタイミング図である。
【0051】
まず、図5および図6を参照して、図4のPLL回路110から供給されるFCMを示す信号(図6の(a))が可変遅延回路121を介して検出窓(ウインドウ)発生回路122に与えられる。検出窓発生回路122は、FCMを示す信号を受けてから図6(a)に示す固定遅延時間後、所定期間Hレベルとなって同期信号(SYNC)検出窓を開く信号(図6の(b))を発生してアドレス同期(SYNC)検出回路123の一方の入力に与える。
【0052】
一方、信号演算回路100から与えられる、アドレスフィールドのアドレスデータを再生した信号RPPは、AD変換器124でデジタルデータに変換された後(図6(c))、アドレスSYNC検出回路123の他方の入力に与えられる。
【0053】
アドレスSYNC検出回路123は、SYNC検出窓の開いている期間中(図6(b))に入力されるデジタルのアドレスデータを、予め図示しないレジスタに記憶させておいた同期信号(SYNC)パターンと対比する。すなわち、図3に示したアドレスセグメントを構成する4ADB長の同期フィールドのSYNCパターンに相当するパターンが予め準備されており、SYNC検出窓の期間内において、アドレスセグメントから実際に再生されてくるアドレスデータのパターンと対比される。そして両者のデータパターンが一致すれば、アドレスセグメントの同期フィールドが検出されたとして、同期(SYNC)検出信号(図6の(d))が、アドレスSYNC検出回路123から出力される。
【0054】
なお、上述のようにFCMの検出から固定遅延時間後にSYNC検出窓を開けるように構成されているが、この固定遅延時間は図3のアドレスセグメントのフォーマットから理解されるようにFCMフィールドの終了から同期フィールドの開始までの期間に相当する期間である。これにより、同期フィールドのSYNCパターンが到来すると予想されるタイミングで検出窓を開け、SYNCパターンの検出を行なっている。
【0055】
なお、装置を構成する部品や回路素子のばらつき等によって、必ずしも一定の遅延時間を実現できない場合がある。そこで、遅延時間可変の遅延回路121をさらに設け、製品の出荷時等にこれを調整して、全体として正確な固定遅延時間の実現を図っている。
【0056】
上述のようにして、SYNC検出信号(図6の(d))が出力されると、これによってアドレスセグメントの同期フィールドに引続くアドレスフィールド(図3)の開始位置が特定されたことになり、再生データの流れの中からアドレスフィールドのアドレス情報を切出すことが可能となる。
【0057】
次に、図7は、図5のアドレスSYNC検出回路123の基本的な構成を示すブロック図である。
【0058】
図7を参照して、図5のAD変換器124からのアドレスデータは、アドレスSYNC検出回路123の一方の入力を介してシフトレジスタ125にシリアルに入力される。一方、8ビットのレジスタ126には、予め同期フィールドのSYNCパターン“10001110”が記憶されている。
【0059】
そして、シフトレジスタ125に順次入力されラッチされた8ビットの入力アドレスデータと、レジスタ126の8ビットのSYNCパターンとが、対応するビットごとに比較器127で比較される。両者のパターンが完全に一致(フルマッチング)したときにのみ同期検出を示す信号が比較器127から出力され、ANDゲート128の一方入力に与えられる。
【0060】
ANDゲート128の他方入力には、図5の検出窓発生回路122からのSYNC検出窓信号が、アドレスSYNC検出回路123の他方入力を介して入力される。この結果、SYNC検出窓信号がHレベルとなり検出窓が開いている期間中(図6の(b))に比較器127から検出出力が出力された場合にのみ、その検出出力がアドレスSYNC検出信号(図6の(d))としてANDゲート128から出力されることになる。
【0061】
以上の動作は、図4のPLL回路110が順調に機能し、PLL回路110がロックしてジッタ成分の少ないクロック信号が装置の各要素に供給されている場合の動作である。図8は、このような定常状態(PLLロック時)における入力アドレスデータのシフタレジスタ125へのラッチのタイミングを示すタイミング図である。
【0062】
図8において(a)は入力アドレスデータであり、(b)はアドレスデータをサンプリングするクロック信号である。各クロックはDCBの周波数であり、前述のように6DCBで1ADBに相当している。
【0063】
図8において、入力アドレスデータの立上がりまたは立下がりのエッジに応じて図示しないカウンタがリセットされ、次に到来するクロックからカウンタは0,1,2のカウントを繰返す。そしてカウント値0のときに入力アドレスデータは矢印のタイミングでラッチされる。図8の例では、まず入力アドレスデータの立上がりエッジによりカウンタがリセットされ、次のカウント値0のクロックの立下がりに応じたタイミングでデータ“1”のラッチが行なわれる。次に、入力アドレスデータの立下がりエッジによりカウンタがリセットされ、次のカウント値0のクロックの立下がりに応じたタイミングでデータ“0”のラッチが行なわれる。以下、0,1,2のカウント値が反復され、カウント値0ごとに対応するクロックの立下がりタイミングでデータがラッチされることになる。
【0064】
図8の定常状態では、SYNCパターンに相当するデータ“10001110”が下向き矢印のタイミングで順次取込まれシフトレジスタにラッチされていく様子が表わされている。この取込みの分解能はPLLから供給されるクロックの周波数によって変化する。
【0065】
すなわち、図9は、PLLのロックが外れ、供給されるクロックの周波数が下がり、この結果入力アドレスデータから取込まれるデータが欠落している状態を示している。また図10は逆に、供給されるクロックの周波数が上がり、入力アドレスデータから余分なデータが取込まれている状態を示している。
【0066】
このように、図9および図10に示した非定常状態(PLLのロックが外れた状態)では、図7に関連して先に説明したSYNCパターンのフルマッチングは不可能となり、アドレスSYNC検出はもはやできなくなる。
【0067】
先に述べたように、PLL回路110がロックした状態では、同期検出は問題なく実行できるが、光磁気ディスクの記録再生装置では、必ずしもPLLがロックした状態だけで同期検出が行なわれるものではない。
【0068】
たとえばトラックジャンプやスチル再生の際にはトラッキングが乱れ、PLL回路110はロックできなくなることがある。たとえばピックアップが次の再生位置へジャンプした後、ディスクからデータを読取ろうとすると、PLLがロックするまでの間、安定したクロックは供給されない。その一方で、ジャンプ中のピックアップが現在どこにいるかを常に特定する必要があり、クロックがいかに乱れていてもアドレスを検出する必要がある。そしてアドレス検出の前提として同期検出を行なわなければならない。
【0069】
しかしながら、前述のような8ビットのSYNCパターンのフルマッチングによる検出では、このようにクロックが乱れた状態(図9および図10に示すような非定常状態)では同期検出は不可能である。
【0070】
本発明の実施の形態によれば、PLLのロック状態すなわちクロックの供給状態を考慮して、SYNCパターンのフルマッチングではなく、部分的に指定されたSYNCパターンのマッチングの検出により、同期検出が行なわれる。
【0071】
図11は、この発明の実施の形態によるアドレスSYNC検出回路123の構成を示す概略ブロック図であり、図12は、図11の比較器129の詳細な構成を示すブロック図である。
【0072】
図11および図12に示した実施の形態においては、レジスタ126に記憶された8ビットのSYNCパターン“10001110”のすべてではなく、ある部分のみをマッチングの対象のビットとしてユーザが予め指定するものである。
【0073】
8ビットのSYNCパターン“10001110”のうちどのビットを観測の対象とするかを指定するデータは、レジスタ130および131に設定される。
【0074】
レジスタ130には最初の同期パターンとしての4ADB長の同期フィールド(図3)の検出の際にマッチングの対象とするビットを指定する情報が記憶されており、レジスタ131には、2番目の同期パターンとしての4ADB長のResyncフィールド(図3)の検出の際にマッチングの対象とするビットを指定する情報が記憶されている。
【0075】
これらのレジスタ130,131に記憶されたデータ“0”は8ビットのSYNCパターン“10001110”のうち対応するビットをマスクする機能を有し、データ“1”はSYNCパターンの対応するビットと対応するアドレスデータとの比較を可能にする機能を有している。
【0076】
すなわち、図11を参照して、最初の同期フィールドの検出時にはPLLが十分にロックしておらず、クロックが不安定なため、読取れないアドレスデータが多く、8ビットのフルマッチングは事実上困難である。そこで、8ビットのSYNCパターン“10001110”の中心部の4ビット“0011”のみをマッチングの対象ビットとして観測し、両端の2ビット“10”および“10”は切捨てるように構成したものである。これに対し、最初の同期フィールドに近接した後のResyncフィールドでは、上述の最初の同期フィールド位置でのクロック位相調整の結果、クロック位相が大きくずれている可能性が低いため同期検出が容易になっている。そこで、マッチングの対象となるビットをSYNCパターンの中心の6ビット“000111”に拡大したものである。
【0077】
より詳細に、最初の同期フィールドの検出時には、スイッチ群132は、レジスタ130に記憶されているデータ“00111100”を比較器129に与えるよう、図示しない制御回路からの制御信号によって切換えられる。
【0078】
図12を参照すると、8ビットの各々ごとに、シフトレジスタ125からのアドレスデータビットと、レジスタ126からのSYNCパターンビットとが対比され、両者のビットがともに“0”のときまたはともに“1”のとき、ORゲート129a,129b,…,129hの各々から“1”が出力され、それ以外の場合には“0”が出力される。
【0079】
ここで、レジスタ130からの対応するSYNC観測指定ビットが“0”であれば、その反転信号と対応するORゲート出力とのOR処理の結果、ORゲート129i,129j,…,129oのうち対応するゲートからは常時“1”が出力され、当該アドレスデータとSYNCパターンとの対比結果はマスクされることになる。
【0080】
一方、レジスタ130からの対応するSYNC観察指定ビットが“1”であれば、その反転信号と対応するORゲート出力とのOR処理の結果、ORゲート129a,129b,…,129hの出力がそのままORゲート129i,129j,…,129oのうち対応するゲートから出力されることになる。
【0081】
すなわちレジスタ130のデータパターンが“00111100”であれば、中央の4ビットに相当する部分のみにおいてアドレスデータとSYNCパターンとの対比が行なわれ、中央の4ビットすべてで一致が検出された場合にのみAND回路129pから“1”の出力が検出され、図11のANDゲート128の一方入力に与えられることになる。
【0082】
次に、Resyncフィールドの検出時には、スイッチ群132はレジスタ131に記憶されているデータ“01111110”を比較器129に与えるように切換わる。上述の場合と同様に、レジスタ131からの対応するSYNC観測指定ビットが“0”であれば常時“1”がAND回路129pに与えられ、“1”であればORゲート129a,129b,…,129hの出力がそのままAND回路129pに与えられる。すなわち、レジスタ131のデータパターンが“01111110”であれば、中央の6ビットに相当する部分においてのみ、アドレスデータとSYNCパターンとの対比が行なわれ、中央の6ビットすべてで一致が検出された場合にのみAND回路129pから“1”の出力が検出され、図11のANDゲート128の一方入力に与えられることになる。
【0083】
なお、上述の実施の形態では、最初の同期フィールドと後続のResyncととで同じSYNCパターン“10001110”を用いていたが、両者は互いに異なるSYNCパターンであってもよい。その場合にはResyncの同期パターンを記憶したレジスタがさらに1つ必要となる。
【0084】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、最初の同期検出のときにはマッチングの観測ビット数を少なくし、2回目の同期検出のときにはマッチングの観測ビット数をより多くしている。これにより、PLLが未だ十分にロックしていない1回目の検出時でも、同期検出が可能となり、さらに2回目の検出時にはより確実な同期検出が可能となる。
【0085】
なお、レジスタ130,131に設定される観測指定ビットは、ユーザがディスク装置のばらつきなどを考慮して経験的に適当な範囲に決定し、図示しないコントローラ等を介して設定するものであり、図11に示したものは例示にすぎない。
【0086】
以上のようにして同期検出が行なわれると、後続のアドレス情報の切出し位置が特定され、アドレス情報が抽出されることになる。しかしながら、PLL回路が非常に不安定な状態にありクロック信号がいつまでも安定しない場合、光磁気ディスク上のアドレス情報そのものが何らの原因で破壊されている場合、光磁気ディスクの温度特性等により信号が極めて読取にくくなっている場合などには、同期検出に引続いて抽出されたデータであっても、現実にはアドレスセグメントのアドレスデータであるとは限らず、したがって、抽出されたデータがアドレスデータであるか否かを判断する必要がある。
【0087】
この発明の実施の形態によれば、同期検出によって抽出されたデータがアドレスデータであるか否かを判断するアドレス検出回路が設けられており、図4に示した記録再生装置ではアドレス検出回路111によって実現されている。
【0088】
以下に、この発明の実施の形態におけるアドレス検出の原理について説明する。一般に、アドレスデータは、バイフェーズルールによって光磁気ディスク上に書込まれている。簡単に説明すると、バイフェーズルールとは、情報の“0”を“10”の波形で表現し、情報の“1”を“01”の波形で表現する方法である。
【0089】
アドレスデータは必ずバイフェーズルールによって光磁気ディスクに書かれているため、同期検出に引続いて抽出されたデータがアドレスデータであるか否かは、抽出された当該データがバイフェーズルールによって書かれたデータであるか否かをチェックすることにより判断することができる。このようなチェックをバイフェーズルールチェックと称する。
【0090】
したがって、もしも同期検出に引続いて抽出されたデータがバイフェーズルールで表現されたデータでなければ、同期検出は誤っており、抽出されたデータはアドレスデータとは関係のないデータであるものと判断し、アドレス未検出状態となる。このような場合には、アドレス検出のためのシーケンサが停止し、次のFCMの検出を待ってアドレス検出動作を繰返すこととなる。
【0091】
この発明の実施の形態では基本的に、まず同期検出がなされた後に、バイフェーズルールのチェックを行ない、検出されたデータがバイフェーズルールで書かれていたことが検出された(バイフェーズルールチェックOK)場合に、アドレス検出の前提条件をパスしたものとする。そして、この場合に限り、追加の種々の検出が行なわれる。以下に、アドレス検出の種々の方式について説明する。
【0092】
[実施の形態1]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKの場合、さらにアドレスセグメントのCRC1およびCRC2のエラーチェック、ならびにアドレス周期信号のアドレスウィンドウの検出を行ない、すべての検出結果が良好な場合にのみアドレスデータの検出が正しく行なわれていたものと判断する。
【0093】
図13は、このような実施の形態1の設定条件がすべて満たされている場合を示すタイミング図である。
【0094】
図13を参照して、FCM(a)の検出後、前述の同期検出信号(b)が得られ、後続の信号のバイフェーズルールチェックが行なわれる。その結果、エラーがなければ(データがバイフェーズルールで書かれていれば)、バイフェーズルールエラーフラグはLレベルとなってエラーなしを示す(c)。
【0095】
その後、CRC1のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまで、バイフェーズルールチェックは行なわれ、CRC1によりアドレスデータが正しく読めた場合にはCRC1OKフラグはHレベルに立上がる(d)。
【0096】
その後、CRC2のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまでの期間、再度バイフェーズルールチェックが行なわれ、CRC2によりアドレスデータが正しく読めた場合には、CRC2OKフラグはHレベルに立上がる(e)。
【0097】
一方、アドレス周期信号(f)は、アドレスセグメントのウィンドウとなる信号である。アドレスセグメントは、39セグメント周期でディスク上に形成されており、したがってアドレスデータは39FCMの周期で検出されることになる。すなわち、このアドレス周期信号(f)は、アドレス検出信号(g)が発生するたびに、図示しないカウンタをリセットし、以後FCMを39個カウントすることによってアドレスセグメントのタイミングを見出し、その都度パルス状のアドレスウィンドウを発生する信号である。
【0098】
図13の例では、アドレスの検出タイミングがアドレス周期信号のアドレスウィンドウに適合している状態を示している。しかし、最初のアドレス検出のタイミングではアドレス周期は未だとれていないため、図13のようなタイミングでアドレスウィンドウは発生していない。このため、最初の検出タイミングでは、同期検出(b)+バイフェーズルールチェックOK(c)が検出されれば、あるいはそれに加えて設定により、CRC1,CRC2の双方(AND)または一方(OR)でエラーなし(d,e)が検出されれば、とりあえずアドレス検出信号(g)を発生することとしている。
【0099】
このアドレス検出信号(g)を初期信号として39個FCMをカウンタで繰返しカウントすることにより、以後はアドレス周期が確定し、図13に示すようなタイミングでアドレス周期信号のアドレスウィンドウが発生することになる。なお、後述する実施の形態2〜5のいずれにおいても、同様にして、アドレス周期信号(f)の周期は、最初の検出時にアドレス周期を考慮せずに検出されたアドレス検出信号(g)を初期信号として39個のFCMを繰返しカウントすることにより確定されるものとする。
【0100】
したがって、図13の実施の形態1の状態では、すでにアドレス周期信号の周期は確定しており、同期検出(b)+バイフェーズルールチェックOK(c)に加えて、CRC1,CRC2の双方(AND)でエラーなしが検出され(d,e)、かつ検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合にのみ、アドレスデータの検出が正しく行なわれたものとみなしてアドレス検出信号(g)が発生する。
【0101】
このように、同期検出+バイフェーズルールチェックOKに加えて、CRC1,CRC2の双方のエラー検出結果までアドレス検出条件に加味すると、厳密なアドレス検出が行なえる一方、データの状態が少しでも劣化すると、検出率が著しく低下してしまうことが考えられる。
【0102】
この発明の以下の実施の形態においては、アドレス検出のための条件設定に自由度を持たせることにより、光磁気ディスクから再生されるデータの状況に応じたアドレス検出を可能にしている。
【0103】
[実施の形態2]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKの場合、さらにアドレスセグメントのCRC1またはCRC2のエラーチェック、ならびにアドレス周期信号のアドレスウィンドウの検出を行ない、CRC1またはCRC2のいずれか一方でエラーがないと判断され、かつアドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出された場合にのみ、アドレスデータの検出が正しく行なわれたものと判断する。
【0104】
図14は、CRC1,CRC2のうち、CRC1でエラーなしが判断され(d)、さらに検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合を示し、図15は、CRC1,CRC2のうち、CRC2でエラーなしが判断され(e)、さらに検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合を示している。前述の実施の形態1では、CRC1,CRC2の双方(AND)でエラーなしが検出されなければアドレス検出とみなされないのに対し、この実施の形態2では、CRC1,CRC2の一方(OR)でエラーなしと検出されれば、アドレス検出とみなされ、アドレス検出信号(g)が発生する。
【0105】
すなわち、この実施の形態2では、前述の実施の形態1に比べて、アドレス検出のための設定条件が緩和されており、再生データの状態が良好ではない場合でも、アドレス検出率が低下することを防いでいる。
【0106】
[実施の形態3]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKであれば、CRC1,CRC2のエラーチェックは加味せず、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されればアドレスでの検出が正しく行なわれたものと判断する。
【0107】
図16は、このような実施の形態3による設定条件が満たされた状態を示すタイミング図であり、CRC1,CRC2のエラーチェックを加味することなく(CRC OFF)、検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断されれば、アドレス検出とみなされ、アドレス検出信号(g)が発生する。
【0108】
したがって、この実施の形態3では、前述の実施の形態2に比べて、さらにアドレス検出のための設定条件が緩和されており、再生データの状態がさらに不良の場合でも、アドレス検出率が低下することを防いでいる。
【0109】
図17は、このようなアドレス検出のための設定条件の組合せの表を示す図である。この表の第1行に示すように同期検出+バイフェーズルールチェックの前提条件をパスできなかった場合(NG)、CRC1,CRC2のエラーチェック、アドレス周期信号の検出は行なわれない。
【0110】
第2行〜第4行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKを前提として、CRC1,CRC2のエラーチェックを加味しない場合(OFF)、CRC1,CRC2の双方のエラーなしを加味する場合(AND)、CRC1,CRC2のいずれか一方のエラーなしを加味する場合(OR)であって、アドレス周期信号が検出されない(OFF)場合を示している。
【0111】
アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されなければアドレス検出の確度は下がるが、アドレス検出とみなすように設定することは可能である。前述のように周期信号のアドレスウィンドウは最初のアドレス検出時には出てこないことがあっても、とりあえず発生したアドレス検出信号を初期信号としてFCMを39個カウントすれば39セグメントごとに必ず発生する。
【0112】
一方、第5行〜第7行は、上述のCRC1,CRC2のエラーチェックがOFF,AND,ORの場合であって、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されている(ON)場合を示している。すなわち、第5行目は、図16の実施の形態3に相当する設定条件の組合せであり、第6行目は、図13の実施の形態1に相当する設定条件の組合せであり、第7行目は、図14および図15の実施の形態2に相当する設定条件の組合せである。
【0113】
ところで、上述の各実施の形態では、同期検出とバイフェーズルールチェックOKをアドレス検出の最低条件としている。
【0114】
しかしながら、光磁気ディスクによっては、データの状態が劣悪なものもあり、バイフェーズルールチェックをアドレス検出の前提条件とすると全くアドレスが読めなくなってしまうことが考えられる。そこで、この発明の実施の形態においては、アドレス検出の自由度をさらに増大させ、バイフェーズルールチェックの結果がエラーであっても、先行するアドレス検出信号によってアドレス周期信号の周期が確定し、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されればアドレス検出とみなしている。
【0115】
[実施の形態4]
図18は、バイフェーズルールチェックがエラーでもアドレス検出とみなされる場合の設定条件を示すタイミング図である。
【0116】
図18を参照して、FCM(a)の検出後、同期検出信号(b)が得られているが、バイフェーズルールエラーフラグ(c)は、一旦リセットされた後、Hレベルとなってバイフェーズルールエラーの発生を示している。
【0117】
この状態において、アドレス周期信号(f)については先に検出されたアドレス検出信号を基に39個のFCMを繰返しカウントすることによってアドレス周期が確定しているものとし、図18に示すようにアドレスウィンドウが検出されたため、アドレス検出信号(g)が破線で示すタイミングで補間される。すなわちアドレス周期信号(f)は、上述のように先行するアドレスセグメントから39FCM周期で繰返しており、この周期信号のアドレスウィンドウ内にアドレスデータがあるものと考えられるからである。
【0118】
[実施の形態5]
図19は、バイフェーズルールエラーに加えて、同期検出すら行なわれていない状態を示している。このような場合であっても、先に検出されたアドレス検出信号を基にアドレス周期信号の周期が確定してアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウが検出され、アドレス検出タイミングがアドレスウィンドウに適合している場合に、アドレス検出信号(g)が破線で示すタイミングで補間される。
【0119】
図20は、アドレス検出回路111(図4)のうち、上述の実施の形態1〜5を実現する部分を抽出して示す概略ブロック図である。
【0120】
図4の信号演算出回路100から与えられる、アドレスデータを再生した信号RPPは、図5の同期検出回路として機能するSYNC検出回路200、バイフェーズルールチェック回路201、CRC1チェック回路202、およびCRC2チェック回路203に与えられる。
【0121】
SYNC検出回路200は、同期検出信号(b)を発生してシーケンサ204に与える。シーケンサ204は、この同期検出信号をもとに、バイフェーズルールチェック回路201によるバイフェーズルールチェック実行のタイミングを規定する信号と、CRC1チェック回路202によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、CRC2チェック回路203によるエラーチェックのタイミングを規定する信号とを発生し、それぞれ対応する回路に与えている。
【0122】
これにより、バイフェーズルールチェック回路201、CRC1チェック回路202、およびCRC2チェック回路203は、前述の各実施の形態において定められたタイミングで、それぞれバイフェーズルールのエラーチェック、CRC1のエラーチェック、CRC2のエラーチェックを実行する。これらのエラーチェックの結果はすべて判断回路205に与えられる。
【0123】
一方、アドレス検出ウィンドウ作成回路206からは、アドレス周期信号(f)が発生し、判断回路205に与えられる。
【0124】
判断回路205においては、上述の各実施の形態において説明した設定条件の任意の組合せが予めユーザによって図示しないレジスタ等に設定されているものとする。そして判断回路205は、設定された組合せに応じて、アドレス検出を判断し、アドレス検出信号(g)を出力する。
【0125】
出力されたアドレス検出信号(g)は、アドレス検出ウィンドウ作成回路206にフィードバックされる。アドレス検出ウィンドウ作成回路206はカウンタで構成され、このフィードバックされたアドレス検出信号によってリセットされ、39個のFCMのカウントを開始し、次の周期のアドレス周期信号を発生して判断回路205に与える。
【0126】
ところで、上述の各実施の形態のように組合された設定条件に基づいてなされたアドレス検出の結果に応じて、適切なアドレス値を選択して表示する必要がある。
【0127】
図21は、図17の設定条件の組合せの表に加えて、それぞれの場合のアドレス値の選択方法を示す表である。
【0128】
図21の表の第1行は、図17の表の第1行と同様にNGである。
第2行〜第6行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKの場合であって、39FCM周期のアドレス周期信号を使用しない(OFF)場合を示している。これらの場合において、第2行のようにCRCエラーチェックを使用しない場合(OFF)には、現検出値が誤っているかの判定ができないので、とりあえず生のアドレス検出値をアドレス値として選択し、表示する。
【0129】
一方、第3行〜第6行のようにCRCエラーチェックを使用する場合(AND,OR)、エラーチェックの結果に応じて、アドレス値として生の検出値を選択するか、または前のアドレス値をそのまま保持する(前値保持)。すなわち、CRCエラーチェックの結果、現検出値が誤っていると判断された場合には、誤ったアドレスをそのまま表示するか、アドレスの前値を保持するかのいずれかの選択を、ユーザの事前の設定に従ってすることができる。
【0130】
なお、第2行〜第6行のようにアドレス周期信号を使用しない(OFF)の場合、アドレス値の推定が困難なため、補間値の作成(前値+1)は行なわない。
【0131】
第7行〜第15行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKの場合であって、39FCM周期のアドレス周期信号を使用する(ON)場合を示している。これらの場合においてアドレス周期信号を使用しているのでアドレス値の推定が可能なため、CRCエラーチェックが使用されない(OFF)の場合、およびCRCエラーチェックが使用される場合(AND,OR)の各々において、ユーザの事前の設定に従い、アドレス値を、生の検出値、補間値、前値保持のいずれかから選択することができるる。
【0132】
図22は、図21の表に従ったアドレス値の選択を実行するアドレス検出回路111(図4)の部分を示す概略ブロック図である。
【0133】
図22に示した回路は、図20に示した回路に、フレームおよびバンドのアドレス読出回路207、トラック1のアドレス読出回路208、トラック2のアドレス読出回路209、およびアドレス値選択回路210を追加したものである。
【0134】
アドレス読出回路207、208、209は、それぞれ、図4の信号演算回路100から与えられる信号RPPを受取る。また、シーケンサ204は、同期検出信号をもとにアドレス読出回路207,208,209の動作タイミングを規定する信号を発生する。その他の図20に示した回路と共通する部分については説明を繰返さない。
【0135】
図3のアドレスセグメントのアドレスフィールドのフォーマットから明らかなように、フレームおよびバンドのアドレス読出回路207からはフレームおよびバンドのアドレスが読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。
【0136】
一方、トラックアドレス1についてはCRC1のエラーチェックがなされ、その結果に応じてトラック1のアドレス読出回路208からトラックアドレス1が読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。また、トラックアドレス2についてはCRC2のエラーチェックがなされ、その結果に応じてトラック2のアドレス読出回路208からはトラックアドレス2が読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。
【0137】
アドレス値選択回路210にはアドレス検出ウィンドウ形成回路206からアドレス周期信号も与えられる。アドレス値選択回路210は、図21の表に示した予めユーザによって設定された選択方法に基づいて、CRCのエラーチェック結果およびアドレス周期信号のアドレスウィンドウの有無に応じて、アドレス読出回路207,208,209から読出したアドレス信号を用いて、生の検出値として、前値保持として、または前値に+1する補間値として、のいずれかとして選択し表示する。
【0138】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、アドレス検出のための設定条件の組合せに大きな自由度を持たせることにより、データの状況に応じた検出率でアドレス検出を行なうことが可能となる。また組合せごとにエラーチェックの結果に応じてアドレス値を選択表示することが可能となる。
【0139】
[改良された実施の形態]
以上のようにしてアドレス検出回路でアドレス検出信号が発生するときに、これに応じて記録再生装置の各部の回路を動作させるための、特にリード/ライト動作のための開始信号が生成されることになる。
【0140】
通常は、アドレスの周期がロックしたか否かをまず調べ、アドレスの周期がロックしてからリード/ライトを開始することが考えられる。アドレスの周期がロックしたか否かは、アドレス周期信号の周期でアドレスウィンドウにアドレス検出信号が何回連続して入ったかを検出することによって判断される。すなわち、アドレスウィンドウにアドレス検出信号が所定回数連続して入ったことにより、アドレスの周期がロックしたものと判断され、逆にアドレスウィンドウにアドレス検出信号が所定回数連続して入らなかったことによりアドレス周期のロックがリリースされたことが判断される。
【0141】
この方法では、アドレスの周期がロックしたことが判定されてから、リード/ライトをしたいアドレス(フレーム番号、トラック番号、バンド番号)を検出し、当該アドレスが検出された所から、リード/ライト動作が開始されることになる。
【0142】
しかしながら、上述のようにアドレスの周期のロックを判定してからリード/ライトを開始しようとすると次のような問題点が生じる。
【0143】
すなわち、アドレスの周期はロックしたままで偶発的に光学ピックアップ位置が隣接するトラックのアドレスにシフトしてしまうことがあり、そのような場合には、正しいアドレスからリード/ライトを開始することができなくなる。
【0144】
また、現実には、アドレス周期がロックする直前のほぼ安定した状態であれば、動作(特にリード動作)を開始することが可能であるが、完全にロックするのを待っていたのではリード動作の開始が遅れ、動作の反応性を向上させることができない。
【0145】
この発明は、アドレス周期のロック/リリースの判定とは別に、並行してアドレスの連続性を検出し、リード/ライトの開始を独自に判断しようとするものである。
【0146】
より特定には、アドレス周期がロックする前に、開始アドレスから任意に設定したアドレス周期数だけさかのぼった時点から連続してアドレス検出ができるか、そしてアドレス値が正しいかを判断し、設定回数だけ連続してこれらの検出ができれば、アドレスの連続性が保証されたとしてリード/ライト動作を開始するように構成したものである。
【0147】
図23は、この発明の実施の形態による光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図であり、以下に説明する点を除いて図4に示した記録再生装置の構成と同じである。したがって、共通する部分についての説明は繰返さない。
【0148】
図23において、アドレス検出回路111は、先に説明したアドレス検出信号を出力してロック/リリース判定回路300およびリード/ライト制御回路301に与えるとともに、アドレス値をリード/ライト制御回路301に与える。
【0149】
一方、リード/ライト制御回路301には、PLL回路110からPLL回路がロックしているか否かを示すフラグが入力される。
【0150】
ロック/リリース判定回路300は、アドレス検出信号が周期的にアドレスウィンドウに連続して入っているかあるいは入っていないかを判定し、アドレス周期がロックしたか、またはロックがリリースしたかを示す信号を発生してコントローラ112に与える。
【0151】
一方、リード/ライト制御回路301は、アドレス周期のロックとは無関係に、アドレスの連続性を検出してリード/ライトの開始を判定し、リード/ライト開始信号を発生して、コントローラ112と、ヘッダ検出回路107と、データ復調器108と、データ変調器114とに与える。
【0152】
図24は、図23のリード/ライト制御回路301の構成を示すブロック図であり、図25〜図27は、その動作を説明するタイミング図である。
【0153】
以下の実施の形態において、たとえば開始アドレスを、フレーム番号N、トラック番号1、バンド番号5として動作を説明する。また、当該開始アドレスを含めて3アドレス周期分さかのぼったアドレス(前方一致アドレス)からのアドレスの連続性を確認するものとする(前方一致指定数が3)。
【0154】
図24において、まず前方一致指定数設定レジスタ302に、ユーザによって上述の前方一致指定数3が設定されているものとする。
【0155】
アドレス値予想カウンタ303は、開始(フレーム)アドレスNから前方一致数3だけ逆算して予想(フレーム)アドレス値N−2をカウントする。なお、図25において、(e),(f),(g)は、予想アドレス値を示している。
【0156】
アドレス値予想カウンタ303のカウント値である予想(フレーム)アドレス値N−2は、アドレス値比較回路304の一方比較入力に与えられる。アドレス値比較回路304の他方比較入力には、図23のアドレス検出回路111から検出アドレス値(図25の(a))が入力され、アドレス検出信号(図25の(b))のタイミングで、双方のアドレス値が比較される。
【0157】
図25の例に示すように、(a)のアドレスセグメントにおける入力アドレス値N−2と、(e)の予想(フレーム)アドレス値N−2とが一致すれば、アドレス値比較回路304はカウントアップ信号を発生し、アドレス値予想カウンタ303と、アドレス値前方一致数計上カウンタ305とに与える。アドレス値前方一致数計上カウンタ305のカウント値(図25の(c))は、このカウントアップ信号によって1にカウントアップされる。また、アドレス値予想カウンタ303の予想(フレーム)アドレス値(e)はN−1にカウントアップされる。
【0158】
次のアドレス周期で、(a)のアドレスセグメントにおける入力アドレス値N−1と、(e)の予想(フレーム)アドレス値N−1とが一致すれば、アドレス値比較回路304はカウントアップ信号を発生し、アドレス値予想カウンタ303と、アドレス値前方一致数計上カウンタ305とに与える。アドレス値前方一致数計上カウンタ305のカウント値(c)は、このカウントアップ信号によって2にカウントアップされる。またアドレス値予想カウンタ303の予想(フレーム)アドレス値(e)はNにカウントアップされる。
【0159】
次のアドレス周期で、(a)のアドレスセグメントにおける入力アドレス値Nと、(e)の予想(フレーム)アドレス値Nとが一致すれば、アドレス値比較回路304はカウントアップ信号を発生し、アドレス値予想カウンタ303と、アドレス値前方一致数計上カウンタ305とに与える。アドレス値前方一致数計上カウンタ305のカウント値(c)はこのカウントアップ信号によって3にカウントアップされる。
【0160】
アドレス値前方一致数比較回路306の一方比較入力には、前方一致指定数設定レジスタ302から予め設定された前方一致指定数3が入力され、他方比較入力には、アドレス値前方一致数計上カウンタ305から前方一致数計上カウント値3が入力される。アドレス値前方一致数比較回路306は、アドレス検出信号(b)のタイミングで双方の入力値を比較し、一致すればリード/ライト開始信号(d)を発生する。
【0161】
すなわち、開始アドレスを含めて3回連続してアドレス検出がなされしかも検出アドレス値が予想アドレス値と一致したことから、アドレスの連続性が保証されたものとみなし、ロック/リリース判定回路300によるアドレス周期のロック/リリースの判定とは関係なく、リード/ライトの開始を決定するものである。
【0162】
ただし、PLLがロックしていなければ、データの正しいリード/ライトは不可能なため、そのような場合にはPLL回路110からフラグがPLL状態判断回路(ANDゲート)307に与えられ、リード/ライト開始信号(d)の出力は阻止される。
【0163】
図26および図27は、入力アドレス値と予想アドレス値との間に不一致が生じ、アドレス値前方一致数計上カウンタ305の前方一致数計上カウント値が、予め設定された前方一致指定数に到達しなかった場合を示しており、これらの場合にはリード/ライト開始信号(d)は発生しない。
【0164】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、一応アドレス周期がロックしているものの、偶発的に光学ピックアップ位置がシフトしてしまっているような場合であっても、アドレスの連続性が別途保証された上でリード/ライトを開始しているため、誤ったアドレスからリード/ライトを開始することはない。
【0165】
また、この発明の実施の形態によれば、アドレス周期のロック/リリースを判定する回路と別個にリード/ライトの開始を判断する回路を設けたため、リード/ライト開始の反応性が向上した。すなわち、アドレス周期がロックしてから後に、リード/ライトの開始の判定を行なっていては、処理遅延が生じるが、この発明ではアドレス周期のロック判定と並行してリード/ライト開始の判定を行なっているため、そのような処理遅延は生じない。
【0166】
特に、アドレス周期のロックの直前に開始アドレスがあるような場合であっても、開始アドレスを検出し動作(特にリード動作)を開始することができる。
【0167】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光磁気ディスク上の信号記録形態と信号フォーマットとの関係を模式的に示す図である。
【図2】 記録データの1フレームのフォーマットを詳細に示す模式図である。
【図3】 フレームを構成するアドレスセグメントのフォーマットを詳細に示す模式図である。
【図4】 この発明の実施の形態による光磁気記録再生装置の概略ブロック図である。
【図5】 アドレス検出回路のうち同期検出回路として機能する部分を示す概略ブロック図である。
【図6】 同期検出回路の動作を説明するタイミング図である。
【図7】 同期検出回路を構成するアドレスSYNC検出回路の基本構成を示すブロック図である。
【図8】 位相がロックした場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図9】 位相がロックしていない場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図10】 位相がロックしていない場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図11】 この発明の実施の形態によるアドレスSYNC検出回路の構成を示すブロック図である。
【図12】 図11の比較器の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態1の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図14】 この発明の実施の形態2の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図15】 この発明の実施の形態2の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図16】 この発明の実施の形態3の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図17】 アドレス検出のための設定条件の組合せの表を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態4によるアドレス検出信号の補間処理を示すタイミング図である。
【図19】 この発明の実施の形態5によるアドレス検出信号の補間処理を示すタイミング図である。
【図20】 この発明の実施の形態1ないし5を実現するアドレス検出回路のブロック図である。
【図21】 アドレス値の選択方法の表を示す図である。
【図22】 図21の表に従ったアドレス値の選択を実行するアドレス検出回路のブロック図である。
【図23】 この発明の実施の形態による光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図24】 この発明のリード/ライト制御回路の構成を示すブロック図である。
【図25】 この発明のリード/ライト制御回路の動作を説明するタイミング図である。
【図26】 この発明のリード/ライト制御回路の動作を説明するタイミング図である。
【図27】 この発明のリード/ライト制御回路の動作を説明するタイミング図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク、2 フレーム、100 信号演算回路、101 光磁気ディスク、102 ピックアップ、103 BPF、104 AD変換器、105 波形等化回路、106 ビタビ復号器、107 ヘッダ検出回路、108 データ復調器、109 誤り訂正回路、110 PLL回路、111 アドレス検出回路、112 コントローラ、113 誤り訂正符号付加回路、114 データ変調器、115 DA変換器、121 可変遅延回路、122 検出窓発生回路、123 アドレスSYNC検出回路、124 AD変換器、125 シフトレジスタ、126 レジスタ、127 比較器、128 ANDゲート、129 比較器、130 レジスタ、131 レジスタ、129a,129b,…,129h ORゲート、129i,129j,…,129o ORゲート、129p AND回路、200 SYNC検出回路、201 バイフェーズルールチェック回路、202 CRC1チェック回路、203 CRC2チェック回路、204 シーケンサ、205 判断回路、206 アドレス検出ウィンドウ作成回路、207,208,209 アドレス読出回路、210 アドレス値選択回路、300 ロック/リリース判定回路、301 リード/ライト制御回路、302 前方一致指定数設定レジスタ、303 アドレス値予想カウンタ、304アドレス値比較回路、305 アドレス値前方一致数計上カウンタ、306 アドレス値前方一致数比較回路、307 PLL状態判断回路。

Claims (9)

  1. 記録および/または再生装置においてリード/ライト動作のための開始信号を発生するリード/ライト制御回路であって、前記記録および/または再生装置はアドレス検出回路を有し、
    リード/ライトの開始アドレスから予め設定されたアドレス周期数だけさかのぼった前方一致アドレスから前記開始アドレスまで、前記アドレス検出回路により読出したアドレス値が正しいか否かを判定する手段と、
    前記前方一致アドレスから前記開始アドレスまで連続して正しいアドレス値が読出されたことが検出された場合に前記開始信号を発生する手段とを備え、
    前記判定手段は、
    前記前方一致アドレスを初期値として予想アドレス値を出力するようにカウント動作するアドレス値予想カウンタ手段と、
    前記読出されたアドレス値と、前記アドレス値予想カウンタ手段の前記予想アドレス値とを比較し、一致すればカウント信号を出力するアドレス値比較手段とを含み、
    前記アドレス値予想カウンタ手段は前記カウント信号に応じて前記予想アドレス値を順次変化させ、
    前記開始信号発生手段は、
    前記アドレス値比較手段において前記読出されたアドレス値と前記予想アドレス値とが一致した回数をカウントする一致数計上カウンタ手段と、
    前記一致数計上カウンタ手段のカウント値と、前記予め設定されたアドレス周期の数とを比較し、一致すれば前記開始信号を発生する一致数比較手段とを含む、リード/ライト制御回路。
  2. 前記アドレス値比較手段および前記一致数比較手段は、前記アドレス検出回路から出力されるアドレス検出信号に応じて比較動作を実行する、請求項1に記載のリード/ライト制御回路。
  3. 前記記録および/または再生装置は、リード/ライト動作のためのクロックを供給するPLL回路をさらに備え、
    前記リード/ライト制御回路は、
    前記PLL回路がロックしていないと判定された場合に、前記開始信号の供給を遮断する手段をさらに備える、請求項1または2に記載のリード/ライト制御回路。
  4. 前記予め設定されたアドレス周期数はユーザが設定可能なデータである、請求項1から3のいずれかに記載のリード/ライト制御回路。
  5. 記録および/または再生装置であって、
    アドレス検出信号およびアドレス値を出力するアドレス検出回路と、
    リード/ライト動作のための開始信号を発生するリード/ライト制御回路とを備え、
    前記リード/ライト制御回路は、
    リード/ライトの開始アドレスから予め設定されたアドレス周期数だけさかのぼった前方一致アドレスから前記開始アドレスまで、前記アドレス検出回路により読出したアドレス値が正しいか否かを判定する手段と、
    前記前方一致アドレスから前記開始アドレスまで連続して正しいアドレス値が読出されたことが検出された場合に前記開始信号を発生する手段とを有し、
    前記判定手段は、
    前記前方一致アドレスを初期値として予想アドレス値を出力するようにカウント動作するアドレス値予想カウンタ手段と、
    前記読出されたアドレス値と、前記アドレス値予想カウンタ手段の前記予想アドレス値とを比較し、一致すればカウント信号を出力するアドレス値比較手段とを含み、
    前記アドレス値予想カウンタ手段は前記カウント信号に応じて前記予想アドレス値を順次変化させ、
    前記開始信号発生手段は、
    前記アドレス値比較手段において前記読出されたアドレス値と前記予想アドレス値とが 一致した回数をカウントする一致数計上カウンタ手段と、
    前記一致数計上カウンタ手段のカウント値と、前記予め設定されたアドレス周期の数とを比較し、一致すれば前記開始信号を発生する一致数比較手段とを含む、記録および/または再生装置。
  6. 前記アドレス値比較手段および前記一致数比較手段は、前記アドレス検出手段から出力されるアドレス検出信号に応じて比較動作を実行する、請求項5に記載の記録および/または再生装置。
  7. 前記記録および/または再生装置は、リード/ライト動作のためのクロックを供給するPLL回路をさらに備え、
    前記リード/ライト制御回路は、
    前記PLL回路がロックしていないと判定された場合に、前記開始信号の供給を遮断する手段をさらに備える、請求項5または6に記載の記録および/または再生装置。
  8. 前記予め設定されたアドレス周期数はユーザが設定可能なデータである、請求項5から7のいずれかに記載の記録および/または再生装置。
  9. 前記記録および/または再生装置は、前記アドレス検出信号に基づいてアドレス周期のロック/リリースを判定する手段をさらに備え、
    前記リード/ライト制御回路による開始信号の発生は、前記アドレス周期のロック/リリースの判定から独立して実行される、請求項5から8のいずれかに記載の記録および/または再生装置。
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