JP3639519B2 - リード/ライト制御回路およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置 - Google Patents

リード/ライト制御回路およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リード/ライト制御回路、およびリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置に関し、より特定的には、アドレス検出にエラーが生じた場合に、ハードウェア側で動作の強制終了を行なう前に、ファームウェア側でエラーから復帰するための処理を行なうことを可能にしたリード/ライト制御回路、およびそのようなリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体の一例としての光磁気ディスクにおいては、位相情報およびアドレス情報がアドレス上にプリフォーマットされており、記録再生装置では、記録再生時に、光磁気ディスクにプリフォーマットされた位相情報に基づいてクロック信号を再生し、当該クロック信号に基づいてアドレス情報の読出を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、光磁気ディスクから再生されるデータからアドレス情報を切出すために、同期信号パターンの検出を行なっていた。すなわち、ディスク上でアドレス情報に先行して記録されている同期信号パターンをまず検出することにより、後続のアドレス情報を再生データから切出すように構成されていた。
【0004】
このような同期検出は、光磁気ディスクにプリフォーマットされている位相情報に基づいてPLL回路から供給されるクロック信号に同期して行なわれる。したがって、PLL回路からクロック信号が安定した状態で供給されている場合には、当該クロック信号に同期して確実に同期検出を行なうことができる。しかしながら、クロック信号が乱れると、同期検出は困難となり、ひいては同期検出により再生データから切出された情報が本当にアドレス情報なのか不明になってしまう。
【0005】
そのため、再生データから切出された情報が本当にアドレス情報であることを検出してリード/ライト動作を開始するためのアドレス検出回路が設けられる。
【0006】
しかしながら、リード/ライト動作中にアドレス検出にエラーが生じる場合があり、そのような場合に記録再生装置のファームウェア側に何の通知もなくハードウェア側で強制的にリード/ライト動作を終了させてしまうと、もはや動作を復帰させるための処理を実行することができなくなってしまう。
【0007】
それゆえに、この発明の目的は、アドレス検出にエラーが生じた場合に、記録再生装置のハードウェア側でリード/ライト動作の強制終了を行なう前に、事前に強制終了警告を行ない、ファームウェア側でリード/ライト動作復帰のための処理を行なうことを可能にしたリード/ライト制御回路およびそのようなリード/ライト制御回路を備えた記録および/または再生装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、アドレス検出回路を有する記録および/または再生装置においてリード/ライト動作を制御するためのリード/ライト制御回路であって、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生を示す信号を発生するエラー検出手段と、前記エラー発生を示す信号に応じて、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生の連続回数をカウントするアドレス検出エラー数カウンタ手段と、リード/ライト動作の強制終了のための予め設定された第1の連続エラー回数を示すデータを保持する第1の記憶手段と、リード/ライト動作の強制終了の事前警告のための予め設定された、前記第1の連続エラー回数よりも小さい第2の連続エラー回数を示すデータを保持する第2の記憶手段と、前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第1の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了信号を発生する第1の比較手段と、前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第2の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了警告信号を発生する第2の比較手段とを備え、前記記録および/または再生装置は、前記リード/ライト強制終了警告信号を受け、アドレス検出のエラーから復帰するための処理を実行する、リード/ライト制御回路である。
【0009】
また、本発明において、前記エラー検出手段は、前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する手段を含む。
【0010】
また、本発明において、前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCエラーチェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する。
【0011】
また、本発明において、前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、CRCエラーチェック、およびフレーム番号の連続性チェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する。
【0012】
また、本発明において、前記第2組のエラーチェックにおける同期検出は、前記第1組のエラーチェックにおける同期検出よりも多くのビット数を対象とする。
【0013】
また、本発明において、前記エラー検出手段は、前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成する手段と、前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値と、予想されるアドレス値とが不一致のときにアドレス一致エラー信号を生成する手段と、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号に所定の論理演算を施して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する論理選択手段とを含む。
【0014】
また、本発明において、前記アドレス一致エラー信号を生成する手段は、前記アドレス検出回路において前記所定のエラー表示信号が発生する直前に検出されたアドレス値を初期値として前記所定のエラー表示信号の発生中カウント動作を行なうアドレス値予想カウンタ手段と、前記アドレス値予想カウンタ手段のカウント値と前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値とが不一致のときに前記アドレス一致エラー信号を生成する比較手段とを含む。
【0015】
また、本発明において、前記論理選択手段は、設定された条件に応じて、前記アドレス検出エラー信号、前記アドレス一致エラー信号、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をAND処理した信号、または前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をOR処理した信号を出力する。
【0016】
さらに本発明は、記録および/または再生装置であって、アドレス値を検出しかつ所定のエラー表示信号を発生するアドレス検出回路と、リード/ライト動作を制御するためのリード/ライト制御回路とを備え、前記リード/ライト制御回路は、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生を示す信号を発生するエラー検出手段と、前記エラー発生を示す信号に応じて、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生の連続回数をカウントするアドレス検出エラー数カウンタ手段と、リード/ライト動作の強制終了のための予め設定された第1の連続エラー回数を示すデータを保持する第1の記憶手段と、リード/ライト動作の強制終了の事前警告のための予め設定された、前記第1の連続エラー回数よりも小さい第2の連続エラー回数を示すデータを保持する第2の記憶手段と、前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第1の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了信号を発生する第1の比較手段と、前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第2の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了警告信号を発生する第2の比較手段とを備え、前記記録および/または再生装置は、前記リード/ライト強制終了警告信号を受け、アドレス検出のエラーから復帰するための処理を実行する、記録および/または再生装置である。
【0017】
また、本発明において、前記エラー検出手段は、前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する手段を含む。
【0018】
また、本発明において、前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCエラーチェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する。
【0019】
また、本発明において、前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、CRCエラーチェック、およびフレーム番号の連続性チェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する。
【0020】
また、本発明において、前記第2組のエラーチェックにおける同期検出は、前記第1組のエラーチェックにおける同期検出よりも多くのビット数を対象とする。
【0021】
また、本発明において、前記エラー検出手段は、前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成する手段と、前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値と、予想されるアドレス値とが不一致のときにアドレス一致エラー信号を生成する手段と、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号に所定の論理演算を施して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する論理選択手段とを含む。
【0022】
また、本発明において、前記アドレス一致エラー信号を生成する手段は、前記アドレス検出回路において前記所定のエラー表示信号が発生する直前に検出されたアドレス値を初期値として前記所定のエラー表示信号の発生中カウント動作を行なうアドレス値予想カウンタ手段と、前記アドレス値予想カウンタ手段のカウント値と前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値とが不一致のときに前記アドレス一致エラー信号を生成する比較手段とを含む。
【0023】
また、本発明において、前記論理選択手段は、設定された条件に応じて、前記アドレス検出エラー信号、前記アドレス一致エラー信号、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をAND処理した信号、または前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をOR処理した信号を出力する。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0031】
まず最初に、この発明が適用される記録媒体である光磁気ディスクに記録され再生される情報のフォーマットについて説明する。
【0032】
図1を参照すると、光磁気ディスク1の記録面上には、同心円状(または螺旋状)に複数のトラック(t1,t2,t3,t4,…,tn−1,tn)が形成されており(図1ではディスクの全面に形成されたトラックの一部分のみをセクタ状に示している。)、これらの複数の同心円状のトラックはさらに、外周から内周への半径方向において隣接する数本のトラックごとにバンドを形成し(たとえば図1のトラックt1〜t4で1つのバンドを形成)、隣接するバンドとバンドとの間には図示しない緩衝領域が形成される。
【0033】
光磁気ディスク上の各トラックは等間隔に分割され、情報の記録単位である複数のフレーム2がそれぞれ配置される。
【0034】
図1に示すように、各フレーム2はさらに39個のセグメント(S0,S1,S2,S3,…,Sn,…,S38)によって構成される。39個のセグメントの先頭のセグメントS0はアドレスセグメントであり、残りの38個のセグメントS1〜S38はデータセグメントである。
【0035】
アドレスセグメントおよびデータセグメントのいずれにおいても、各セグメント内の先頭位置には、記録再生動作の基準となるクロック信号を生成するための位相基準となるファインクロックマーク(FCM)が形成されている。
【0036】
図1を参照するとさらに、アドレスセグメントS0およびデータセグメントSnの物理的形状が模式的に示されている。各トラックは、1対のランドおよびグルーブで構成される。斜線で示されるグルーブは、記録面上に形成された溝部であり、ランドはそれ以外の部分である。
【0037】
まず、前述のようにアドレスセグメントおよびデータセグメントのいずれにおいても、各セグメントの先頭位置にFCMが、グルーブとランドとの間で凹凸関係を逆転することによってプリフォーマットされている。このようにFCMが形成されている領域をFCMフィールドと称する。
【0038】
アドレスセグメントS0においては、FCMフィールドに続くアドレスフィールドにおいて、当該フレームに関するアドレス情報を変調した信号によって、光磁気ディスクの製造時にグルーブとランドとの境界線がウォブリングされることにより、アドレス情報がプリフォーマットされている。
【0039】
一方、データセグメントSnにおいては、FCMフィールドに続いて、データを光磁気記録するためのデータフィールドが設けられている。なお、データは、トラックを構成するグルーブおよびランドのいずれにも、または双方に光磁気記録可能である。
【0040】
次に、図2を参照して、上述の情報の記録単位としてのフレームのフォーマットについてより詳細に説明する。
【0041】
先に説明したように、各フレームは、たとえばセグメント0〜セグメント38の合計39個のセグメントによって構成される(図2の(a))。各セグメントは、たとえば532データクロックビット(DCB)長であり、したがってFCMは532DCBの周期で繰返すことになる。
【0042】
図2の(b)に示すように、39個のセグメントの先頭のセグメント0はアドレスセグメントである。このアドレスセグメントは、FCMがプリフォーマットされた12DCB長のFCMフィールド、アドレスデータがプリフォーマットされた520DCB長のアドレスフィールドから構成される。
【0043】
図2の(c)に示すように、39個のセグメントの2番目のセグメント1は、先頭のデータセグメントに相当する。この先頭のデータセグメント1は、12DCB長のFCMフィールドと、データの書出しを示す4DCB長の固定パターン“0011”が記録されるプリライトフィールドと、再生時にフレーム単位の記録の開始位置を確認するために用いる320DCB長の固定パターンであるヘッダフィールドと、データを記憶するための192DCB長のユーザデータフィールドと、ユーザデータフィールドの終結を示す4DCB長の固定パターン“1100”が記録されるポストライトフィールドとから構成される。
【0044】
図2の(d)に示すように、残りのセグメント2〜セグメント38はすべて同じフォーマットのデータセグメントである。これらのデータセグメントの各々は、12DCB長のFCMフィールドと、4DCB長のプリライトフィールドと、512DCB長のユーザデータフィールドと、4DCB長のポストライトフィールドとから構成される。
【0045】
図2の(c),(d)から明らかなように、データセグメントのうち先頭のデータセグメント1のみがヘッダフィールドを含んでいる。
【0046】
次に図3は、図2の(b)に示したアドレスセグメント0のより詳細なフォーマットを示す図である。
【0047】
図3に示すように、全長532DCBのアドレスセグメント0は、12DCB長のFCMフィールドと、4DCB長のプリバッファフィールドと、3アドレスデータビット(ADB)長のプリアンブル1と、4ADB長の同期フィールドと、69ADB長のアドレスフィールドと、9ADB長のリザーブドフィールドと、6DCB長のポストバッファフィールドとから構成されている。
【0048】
プリアンブル1と、同期フィールドと、アドレスフィールドと、リザーブドフィールドとで全長85ADBであるが、これは510DCBに相当している(1ADB=6DCB)。
【0049】
上述の各フィールドのうち、69ADB長のアドレスフィールドの詳細がさらに示されている。すなわち、アドレスフィールドは、7ADB長のフレームアドレス(フレーム番号)と、5ADB長のバンドアドレス(バンド番号)と、12ADB長のトラックアドレス(トラック番号)1と、14ADB長のCRC1と、1ADB長のプリアンブル2と、4ADB長のResyncと、12ADB長のトラックアドレス(トラック番号)2と、14ADB長のCRC2とから構成されている。
【0050】
このアドレスフィールドのうち、フレームアドレス、バンドアドレス、トラックアドレスが、現在の記録再生位置を特定するための「アドレス情報」としての意義を有している。なお、説明の便宜上、アドレスセグメントから再生されるデータ全体を「アドレスデータ」と称することとする。
【0051】
次に、図4は、この発明が適用される光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図である。
【0052】
図4を参照して、この記録再生装置の再生動作について説明する。まず、モータ118により回転駆動される光磁気ディスク101からピックアップ(PU)102によってデータが再生され、信号演算回路100に与えられる。信号演算回路100はピックアップの各センサ出力信号を演算することにより、再生データ信号RFと、各セグメントのFCMを検出するためのタンジェンシャルプッシュプル信号TPPと、アドレスセグメントのアドレスフィールドにウォブリングによって記録されたアドレスデータを再生するためのラジアルプッシュプル信号RPPとを、それぞれ別々に出力する。
【0053】
再生データ信号RFは、バンドパスフィルタ(BPF)103を介して復調可能な周波数が抽出され、AD変換器104によりデジタル信号に変換される。AD変換器104の出力は、波形等化回路105によって波形等化され、周知のビタビ復号器106に与えられる。
【0054】
ビタビ復号器106で復号された出力は、データ復調器108に与えられ、記録時に施されたデジタル変調がデジタル復調され、その後誤り訂正回路109に与えられる。誤り訂正回路109は、記録時に付加された誤り訂正符号を用いて誤り訂正を実行する。
【0055】
ビタビ復号器106の出力はまたヘッダ検出回路107にも与えられ、ヘッダ検出回路107は、前述のセグメント1に記録されたヘッダフィールドの位置を検出して、ヘッダ検出信号を発生してデータ復調器108に与える。
【0056】
一方、信号演算回路100から出力されたTPP信号は、PLL回路110に与えられ、PLL回路110は、各セグメントのFCMを再生した信号であるTPP信号に基づいて、データクロックCLKを発生する。PLL回路110で発生したデータクロックCLKは、前述のAD変換器104、波形等化回路105、ビタビ復号器106、ヘッダ検出回路107、およびデータ復調器108に与えられるとともに、後述するアドレス検出回路111およびデータ変調器114にも与えられる。また、PLL回路110からは、TPP信号に基づいてFCMに相当する信号がアドレス検出回路111に与えられる。
【0057】
さらに、信号演算回路100から抽出されたRPP信号は、アドレス検出回路111に与えられる。アドレス検出回路111は、アドレスセグメントから再生されたアドレスデータに含まれる同期信号を検出して当該フレームのアドレス情報を正確に抽出してコントローラ112に供給する。
【0058】
コントローラ112は、前述のデータ復調器108および誤り訂正回路109ならびに後述する誤り訂正符号付加回路113およびデータ変調器114との間で、制御データのやり取りを行なう。
【0059】
次に、図4を参照して、この記録再生装置の記録動作について説明する。まず、記録すべきデータが誤り訂正符号付加回路113に入力され、誤り訂正符号が付加される。誤り訂正符号が付加されたデータは、データ変調器114によりデジタル変調され、磁気ヘッド駆動回路115に与えられる。磁気ヘッド駆動回路115は、入力されたデータに基づいて磁気ヘッド116を駆動し、磁気ヘッド116はデータに基づいて変調された磁界を光磁気ディスク101に印加する。
【0060】
また、レーザ駆動回路117は、所定強度のレーザ光を生成するようにピックアップ102中の半導体レーザ(図示省略)を駆動し、ピックアップ102は所定強度のレーザ光を光磁気ディスク101に照射する。これにより、データに基づいて異なる方向の磁化を有する磁区が光磁気ディスク101に形成され、データが磁界変調記録される。
【0061】
図4に示したアドレス検出回路111は、その種々の機能の一部として、この発明の同期検出回路およびアドレス検出回路としての機能を有する。すなわち、この発明は、各フレームのアドレスセグメントから再生されたアドレスデータに含まれる同期信号を検出することにより、この同期信号の後続のアドレス情報を再生データから正確に切出すための位置を特定することができる同期検出回路を提供するとともに、切り出された情報がアドレス情報であるか否かを判断するアドレス検出回路を提供するものであり、図4の記録再生装置では、アドレス検出回路111によって実現されている。
【0062】
図5は、図4のアドレス検出回路111のうち、この発明の実施の形態における同期検出回路として機能する部分のみを抽出して示す概略ブロック図である。また、図6は、図5に示した同期検出回路の動作を説明するためのタイミング図である。
【0063】
まず、図5および図6を参照して、図4のPLL回路110から供給されるFCMを示す信号(図6の(a))が可変遅延回路121を介して検出窓(ウインドウ)発生回路122に与えられる。検出窓発生回路122は、FCMを示す信号を受けてから図6(a)に示す固定遅延時間後、所定期間Hレベルとなって同期信号(SYNC)検出窓を開く信号(図6の(b))を発生してアドレス同期(SYNC)検出回路123の一方の入力に与える。
【0064】
一方、信号演算回路100から与えられる、アドレスフィールドのアドレスデータを再生した信号RPPは、AD変換器124でデジタルデータに変換された後(図6(c))、アドレスSYNC検出回路123の他方の入力に与えられる。
【0065】
アドレスSYNC検出回路123は、SYNC検出窓の開いている期間中(図6(b))に入力されるデジタルのアドレスデータを、予め図示しないレジスタに記憶させておいた同期信号(SYNC)パターンと対比する。すなわち、図3に示したアドレスセグメントを構成する4ADB長の同期フィールドのSYNCパターンに相当するパターンが予め準備されており、SYNC検出窓の期間内において、アドレスセグメントから実際に再生されてくるアドレスデータのパターンと対比される。そして両者のデータパターンが一致すれば、アドレスセグメントの同期フィールドが検出されたとして、同期(SYNC)検出信号(図6の(d))が、アドレスSYNC検出回路123から出力される。
【0066】
なお、上述のようにFCMの検出から固定遅延時間後にSYNC検出窓を開けるように構成されているが、この固定遅延時間は図3のアドレスセグメントのフォーマットから理解されるようにFCMフィールドの終了から同期フィールドの開始までの期間に相当する期間である。これにより、同期フィールドのSYNCパターンが到来すると予想されるタイミングで検出窓を開け、SYNCパターンの検出を行なっている。
【0067】
なお、装置を構成する部品や回路素子のばらつき等によって、必ずしも一定の遅延時間を実現できない場合がある。そこで、遅延時間可変の遅延回路121をさらに設け、製品の出荷時等にこれを調整して、全体として正確な固定遅延時間の実現を図っている。
【0068】
上述のようにして、SYNC検出信号(図6の(d))が出力されると、これによってアドレスセグメントの同期フィールドに引続くアドレスフィールド(図3)の開始位置が特定されたことになり、再生データの流れの中からアドレスフィールドのアドレス情報を切出すことが可能となる。
【0069】
次に、図7は、図5のアドレスSYNC検出回路123の基本的な構成を示すブロック図である。
【0070】
図7を参照して、図5のAD変換器124からのアドレスデータは、アドレスSYNC検出回路123の一方の入力を介してシフトレジスタ125にシリアルに入力される。一方、8ビットのレジスタ126には、予め同期フィールドのSYNCパターン“10001110”が記憶されている。
【0071】
そして、シフトレジスタ125に順次入力されラッチされた8ビットの入力アドレスデータと、レジスタ126の8ビットのSYNCパターンとが、対応するビットごとに比較器127で比較される。両者のパターンが完全に一致(フルマッチング)したときにのみ同期検出を示す信号が比較器127から出力され、ANDゲート128の一方入力に与えられる。
【0072】
ANDゲート128の他方入力には、図5の検出窓発生回路122からのSYNC検出窓信号が、アドレスSYNC検出回路123の他方入力を介して入力される。この結果、SYNC検出窓信号がHレベルとなり検出窓が開いている期間中(図6の(b))に比較器127から検出出力が出力された場合にのみ、その検出出力がアドレスSYNC検出信号(図6の(d))としてANDゲート128から出力されることになる。
【0073】
以上の動作は、図4のPLL回路110が順調に機能し、PLL回路110がロックしてジッタ成分の少ないクロック信号が装置の各要素に供給されている場合の動作である。図8は、このような定常状態(PLLロック時)における入力アドレスデータのシフトレジスタ125へのラッチのタイミングを示すタイミング図である。
【0074】
図8において(a)は入力アドレスデータであり、(b)はアドレスデータをサンプリングするクロック信号である。各クロックはDCBの周波数であり、前述のように6DCBで1ADBに相当している。
【0075】
図8において、入力アドレスデータの立上がりまたは立下がりのエッジに応じて図示しないカウンタがリセットされ、次に到来するクロックからカウンタは0,1,2のカウントを繰返す。そしてカウント値0のときに入力アドレスデータは矢印のタイミングでラッチされる。図8の例では、まず入力アドレスデータの立上がりエッジによりカウンタがリセットされ、次のカウント値0のクロックの立下がりに応じたタイミングでデータ“1”のラッチが行なわれる。次に、入力アドレスデータの立下がりエッジによりカウンタがリセットされ、次のカウント値0のクロックの立下がりに応じたタイミングでデータ“0”のラッチが行なわれる。以下、0,1,2のカウント値が反復され、カウント値0ごとに対応するクロックの立下がりタイミングでデータがラッチされることになる。
【0076】
図8の定常状態では、SYNCパターンに相当するデータ“10001110”が下向き矢印のタイミングで順次取込まれシフトレジスタにラッチされていく様子が表わされている。この取込みの分解能はPLLから供給されるクロックの周波数によって変化する。
【0077】
すなわち、図9は、PLLのロックが外れ、供給されるクロックの周波数が下がり、この結果入力アドレスデータから取込まれるデータが欠落している状態を示している。また図10は逆に、供給されるクロックの周波数が上がり、入力アドレスデータから余分なデータが取込まれている状態を示している。
【0078】
このように、図9および図10に示した非定常状態(PLLのロックが外れた状態)では、図7に関連して先に説明したSYNCパターンのフルマッチングは不可能となり、アドレスSYNC検出はもはやできなくなる。
【0079】
先に述べたように、PLL回路110がロックした状態では、同期検出は問題なく実行できるが、光磁気ディスクの記録再生装置では、必ずしもPLLがロックした状態だけで同期検出が行なわれるものではない。
【0080】
たとえばトラックジャンプやスチル再生の際にはトラッキングが乱れ、PLL回路110はロックできなくなることがある。たとえばピックアップが次の再生位置へジャンプした後、ディスクからデータを読取ろうとすると、PLLがロックするまでの間、安定したクロックは供給されない。その一方で、ジャンプ中のピックアップが現在どこにいるかを常に特定する必要があり、クロックがいかに乱れていてもアドレスを検出する必要がある。そしてアドレス検出の前提として同期検出を行なわなければならない。
【0081】
しかしながら、前述のような8ビットのSYNCパターンのフルマッチングによる検出では、このようにクロックが乱れた状態(図9および図10に示すような非定常状態)では同期検出は不可能である。
【0082】
本発明の実施の形態によれば、PLLのロック状態すなわちクロックの供給状態を考慮して、SYNCパターンのフルマッチングではなく、部分的に指定されたSYNCパターンのマッチングの検出により、同期検出が行なわれる。
【0083】
図11は、この発明の実施の形態によるアドレスSYNC検出回路123の構成を示す概略ブロック図であり、図12は、図11の比較器129の詳細な構成を示すブロック図である。
【0084】
図11および図12に示した実施の形態においては、レジスタ126に記憶された8ビットのSYNCパターン“10001110”のすべてではなく、ある部分のみをマッチングの対象のビットとしてユーザが予め指定するものである。
【0085】
8ビットのSYNCパターン“10001110”のうちどのビットを観測の対象とするかを指定するデータは、レジスタ130および131に設定される。
【0086】
レジスタ130には最初の同期パターンとしての4ADB長の同期フィールド(図3)の検出の際にマッチングの対象とするビットを指定する情報が記憶されており、レジスタ131には、2番目の同期パターンとしての4ADB長のResyncフィールド(図3)の検出の際にマッチングの対象とするビットを指定する情報が記憶されている。
【0087】
これらのレジスタ130,131に記憶されたデータ“0”は8ビットのSYNCパターン“10001110”のうち対応するビットをマスクする機能を有し、データ“1”はSYNCパターンの対応するビットと対応するアドレスデータとの比較を可能にする機能を有している。
【0088】
すなわち、図11を参照して、最初の同期フィールドの検出時にはPLLが十分にロックしておらず、クロックが不安定なため、読取れないアドレスデータが多く、8ビットのフルマッチングは事実上困難である。そこで、8ビットのSYNCパターン“10001110”の中心部の4ビット“0011”のみをマッチングの対象ビットとして観測し、両端の2ビット“10”および“10”は切捨てるように構成したものである。これに対し、最初の同期フィールドに近接した後のResyncフィールドでは、上述の最初の同期フィールド位置でのクロック位相調整の結果、クロック位相が大きくずれている可能性が低いため同期検出が容易になっている。そこで、マッチングの対象となるビットをSYNCパターンの中心の6ビット“000111”に拡大したものである。
【0089】
より詳細に、最初の同期フィールドの検出時には、スイッチ群132は、レジスタ130に記憶されているデータ“00111100”を比較器129に与えるよう、図示しない制御回路からの制御信号によって切換えられる。
【0090】
図12を参照すると、8ビットの各々ごとに、シフトレジスタ125からのアドレスデータビットと、レジスタ126からのSYNCパターンビットとが対比され、両者のビットがともに“0”のときまたはともに“1”のとき、ORゲート129a,129b,…,129hの各々から“1”が出力され、それ以外の場合には“0”が出力される。
【0091】
ここで、レジスタ130からの対応するSYNC観測指定ビットが“0”であれば、その反転信号と対応するORゲート出力とのOR処理の結果、ORゲート129i,129j,…,129oのうち対応するゲートからは常時“1”が出力され、当該アドレスデータとSYNCパターンとの対比結果はマスクされることになる。
【0092】
一方、レジスタ130からの対応するSYNC観察指定ビットが“1”であれば、その反転信号と対応するORゲート出力とのOR処理の結果、ORゲート129a,129b,…,129hの出力がそのままORゲート129i,129j,…,129oのうち対応するゲートから出力されることになる。
【0093】
すなわちレジスタ130のデータパターンが“00111100”であれば、中央の4ビットに相当する部分のみにおいてアドレスデータとSYNCパターンとの対比が行なわれ、中央の4ビットすべてで一致が検出された場合にのみAND回路129pから“1”の出力が検出され、図11のANDゲート128の一方入力に与えられることになる。
【0094】
次に、Resyncフィールドの検出時には、スイッチ群132はレジスタ131に記憶されているデータ“01111110”を比較器129に与えるように切換わる。上述の場合と同様に、レジスタ131からの対応するSYNC観測指定ビットが“0”であれば常時“1”がAND回路129pに与えられ、“1”であればORゲート129a,129b,…,129hの出力がそのままAND回路129pに与えられる。すなわち、レジスタ131のデータパターンが“01111110”であれば、中央の6ビットに相当する部分においてのみ、アドレスデータとSYNCパターンとの対比が行なわれ、中央の6ビットすべてで一致が検出された場合にのみAND回路129pから“1”の出力が検出され、図11のANDゲート128の一方入力に与えられることになる。
【0095】
なお、上述の実施の形態では、最初の同期フィールドと後続のResyncととで同じSYNCパターン“10001110”を用いていたが、両者は互いに異なるSYNCパターンであってもよい。その場合にはResyncの同期パターンを記憶したレジスタがさらに1つ必要となる。
【0096】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、最初の同期検出のときにはマッチングの観測ビット数を少なくし、2回目の同期検出のときにはマッチングの観測ビット数をより多くしている。これにより、PLLが未だ十分にロックしていない1回目の検出時でも、同期検出が可能となり、さらに2回目の検出時にはより確実な同期検出が可能となる。
【0097】
なお、レジスタ130,131に設定される観測指定ビットは、ユーザがディスク装置のばらつきなどを考慮して経験的に適当な範囲に決定し、図示しないコントローラ等を介して設定するものであり、図11に示したものは例示にすぎない。
【0098】
以上のようにして同期検出が行なわれると、後続のアドレス情報の切出し位置が特定され、アドレス情報が抽出されることになる。しかしながら、PLL回路が非常に不安定な状態にありクロック信号がいつまでも安定しない場合、光磁気ディスク上のアドレス情報そのものが何らかの原因で破壊されている場合、光磁気ディスクの温度特性等により信号が極めて読取にくくなっている場合などには、同期検出に引続いて抽出されたデータであっても、現実にはアドレスセグメントのアドレスデータであるとは限らず、したがって、抽出されたデータがアドレスデータであるか否かを判断する必要がある。
【0099】
この発明の実施の形態によれば、同期検出によって抽出されたデータがアドレスデータであるか否かを判断するアドレス検出回路が設けられており、図4に示した記録再生装置ではアドレス検出回路111によって実現されている。
【0100】
以下に、この発明の実施の形態におけるアドレス検出の原理について説明する。一般に、アドレスデータは、バイフェーズルールによって光磁気ディスク上に書込まれている。簡単に説明すると、バイフェーズルールとは、情報の“0”を“10”の波形で表現し、情報の“1”を“01”の波形で表現する方法である。
【0101】
アドレスデータは必ずバイフェーズルールによって光磁気ディスクに書かれているため、同期検出に引続いて抽出されたデータがアドレスデータであるか否かは、抽出された当該データがバイフェーズルールによって書かれたデータであるか否かをチェックすることにより判断することができる。このようなチェックをバイフェーズルールチェックと称する。
【0102】
したがって、もしも同期検出に引続いて抽出されたデータがバイフェーズルールで表現されたデータでなければ、同期検出は誤っており、抽出されたデータはアドレスデータとは関係のないデータであるものと判断し、アドレス未検出状態となる。このような場合には、アドレス検出のためのシーケンサが停止し、次のFCMの検出を待ってアドレス検出動作を繰返すこととなる。
【0103】
この発明の実施の形態では基本的に、まず同期検出がなされた後に、バイフェーズルールのチェックを行ない、検出されたデータがバイフェーズルールで書かれていたことが検出された(バイフェーズルールチェックOK)場合に、アドレス検出の前提条件をパスしたものとする。そして、この場合に限り、追加の種々の検出が行なわれる。以下に、アドレス検出の種々の方式について説明する。
【0104】
[実施の形態1]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKの場合、さらにアドレスセグメントのCRC1およびCRC2のエラーチェック、ならびにアドレス周期信号のアドレスウィンドウの検出を行ない、すべての検出結果が良好な場合にのみアドレスデータの検出が正しく行なわれていたものと判断する。
【0105】
図13は、このような実施の形態1の設定条件がすべて満たされている場合を示すタイミング図である。
【0106】
図13を参照して、FCM(a)の検出後、前述の同期検出信号(b)が得られ、後続の信号のバイフェーズルールチェックが行なわれる。その結果、エラーがなければ(データがバイフェーズルールで書かれていれば)、バイフェーズルールエラーフラグはLレベルとなってエラーなしを示す(c)。
【0107】
その後、CRC1のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまで、バイフェーズルールチェックは行なわれ、CRC1によりアドレスデータが正しく読めた場合にはCRC1OKフラグはHレベルに立上がる(d)。
【0108】
その後、CRC2のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまでの期間、再度バイフェーズルールチェックが行なわれ、CRC2によりアドレスデータが正しく読めた場合には、CRC2OKフラグはHレベルに立上がる(e)。
【0109】
一方、アドレス周期信号(f)は、アドレスセグメントのウィンドウとなる信号である。アドレスセグメントは、39セグメント周期でディスク上に形成されており、したがってアドレスデータは39FCMの周期で検出されることになる。すなわち、このアドレス周期信号(f)は、アドレス検出信号(g)が発生するたびに、図示しないカウンタをリセットし、以後FCMを39個カウントすることによってアドレスセグメントのタイミングを見出し、その都度パルス状のアドレスウィンドウを発生する信号である。
【0110】
図13の例では、アドレスの検出タイミングがアドレス周期信号のアドレスウィンドウに適合している状態を示している。しかし、最初のアドレス検出のタイミングではアドレス周期は未だとれていないため、図13のようなタイミングでアドレスウィンドウは発生していない。このため、最初の検出タイミングでは、同期検出(b)+バイフェーズルールチェックOK(c)が検出されれば、あるいはそれに加えて設定により、CRC1,CRC2の双方(AND)または一方(OR)でエラーなし(d,e)が検出されれば、とりあえずアドレス検出信号(g)を発生することとしている。
【0111】
このアドレス検出信号(g)を初期信号として39個FCMをカウンタで繰返しカウントすることにより、以後はアドレス周期が確定し、図13に示すようなタイミングでアドレス周期信号のアドレスウィンドウが発生することになる。なお、後述する実施の形態2〜5のいずれにおいても、同様にして、アドレス周期信号(f)の周期は、最初の検出時にアドレス周期を考慮せずに検出されたアドレス検出信号(g)を初期信号として39個のFCMを繰返しカウントすることにより確定されるものとする。
【0112】
したがって、図13の実施の形態1の状態では、すでにアドレス周期信号の周期は確定しており、同期検出(b)+バイフェーズルールチェックOK(c)に加えて、CRC1,CRC2の双方(AND)でエラーなしが検出され(d,e)、かつ検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合にのみ、アドレスデータの検出が正しく行なわれたものとみなしてアドレス検出信号(g)が発生する。
【0113】
このように、同期検出+バイフェーズルールチェックOKに加えて、CRC1,CRC2の双方のエラー検出結果までアドレス検出条件に加味すると、厳密なアドレス検出が行なえる一方、データの状態が少しでも劣化すると、検出率が著しく低下してしまうことが考えられる。
【0114】
この発明の以下の実施の形態においては、アドレス検出のための条件設定に自由度を持たせることにより、光磁気ディスクから再生されるデータの状況に応じたアドレス検出を可能にしている。
【0115】
[実施の形態2]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKの場合、さらにアドレスセグメントのCRC1またはCRC2のエラーチェック、ならびにアドレス周期信号のアドレスウィンドウの検出を行ない、CRC1またはCRC2のいずれか一方でエラーがないと判断され、かつアドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出された場合にのみ、アドレスデータの検出が正しく行なわれたものと判断する。
【0116】
図14は、CRC1,CRC2のうち、CRC1でエラーなしが判断され(d)、さらに検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合を示し、図15は、CRC1,CRC2のうち、CRC2でエラーなしが判断され(e)、さらに検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断された場合を示している。前述の実施の形態1では、CRC1,CRC2の双方(AND)でエラーなしが検出されなければアドレス検出とみなされないのに対し、この実施の形態2では、CRC1,CRC2の一方(OR)でエラーなしと検出されれば、アドレス検出とみなされ、アドレス検出信号(g)が発生する。
【0117】
すなわち、この実施の形態2では、前述の実施の形態1に比べて、アドレス検出のための設定条件が緩和されており、再生データの状態が良好ではない場合でも、アドレス検出率が低下することを防いでいる。
【0118】
[実施の形態3]
同期検出に加えてバイフェーズルールチェックOKであれば、CRC1,CRC2のエラーチェックは加味せず、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されればアドレスでの検出が正しく行なわれたものと判断する。
【0119】
図16は、このような実施の形態3による設定条件が満たされた状態を示すタイミング図であり、CRC1,CRC2のエラーチェックを加味することなく(CRC OFF)、検出タイミングがアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウに適合していることが判断されれば、アドレス検出とみなされ、アドレス検出信号(g)が発生する。
【0120】
したがって、この実施の形態3では、前述の実施の形態2に比べて、さらにアドレス検出のための設定条件が緩和されており、再生データの状態がさらに不良の場合でも、アドレス検出率が低下することを防いでいる。
【0121】
図17は、このようなアドレス検出のための設定条件の組合せの表を示す図である。この表の第1行に示すように同期検出+バイフェーズルールチェックの前提条件をパスできなかった場合(NG)、CRC1,CRC2のエラーチェック、アドレス周期信号の検出は行なわれない。
【0122】
第2行〜第4行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKを前提として、CRC1,CRC2のエラーチェックを加味しない場合(OFF)、CRC1,CRC2の双方のエラーなしを加味する場合(AND)、CRC1,CRC2のいずれか一方のエラーなしを加味する場合(OR)であって、アドレス周期信号が検出されない(OFF)場合を示している。
【0123】
アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されなければアドレス検出の確度は下がるが、アドレス検出とみなすように設定することは可能である。前述のように周期信号のアドレスウィンドウは最初のアドレス検出時には出てこないことがあっても、とりあえず発生したアドレス検出信号を初期信号としてFCMを39個カウントすれば39セグメントごとに必ず発生する。
【0124】
一方、第5行〜第7行は、上述のCRC1,CRC2のエラーチェックがOFF,AND,ORの場合であって、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されている(ON)場合を示している。すなわち、第5行目は、図16の実施の形態3に相当する設定条件の組合せであり、第6行目は、図13の実施の形態1に相当する設定条件の組合せであり、第7行目は、図14および図15の実施の形態2に相当する設定条件の組合せである。
【0125】
ところで、上述の各実施の形態では、同期検出とバイフェーズルールチェックOKをアドレス検出の最低条件としている。
【0126】
しかしながら、光磁気ディスクによっては、データの状態が劣悪なものもあり、バイフェーズルールチェックをアドレス検出の前提条件とすると全くアドレスが読めなくなってしまうことが考えられる。そこで、この発明の実施の形態においては、アドレス検出の自由度をさらに増大させ、バイフェーズルールチェックの結果がエラーであっても、先行するアドレス検出信号によってアドレス周期信号の周期が確定し、アドレス周期信号のアドレスウィンドウが検出されればアドレス検出とみなしている。
【0127】
[実施の形態4]
図18は、バイフェーズルールチェックがエラーでもアドレス検出とみなされる場合の設定条件を示すタイミング図である。
【0128】
図18を参照して、FCM(a)の検出後、同期検出信号(b)が得られているが、バイフェーズルールエラーフラグ(c)は、一旦リセットされた後、Hレベルとなってバイフェーズルールエラーの発生を示している。
【0129】
この状態において、アドレス周期信号(f)については先に検出されたアドレス検出信号を基に39個のFCMを繰返しカウントすることによってアドレス周期が確定しているものとし、図18に示すようにアドレスウィンドウが検出されたため、アドレス検出信号(g)が破線で示すタイミングで補間される。すなわちアドレス周期信号(f)は、上述のように先行するアドレスセグメントから39FCM周期で繰返しており、この周期信号のアドレスウィンドウ内にアドレスデータがあるものと考えられるからである。
【0130】
[実施の形態5]
図19は、バイフェーズルールエラーに加えて、同期検出すら行なわれていない状態を示している。このような場合であっても、先に検出されたアドレス検出信号を基にアドレス周期信号の周期が確定してアドレス周期信号(f)のアドレスウィンドウが検出され、アドレス検出タイミングがアドレスウィンドウに適合している場合に、アドレス検出信号(g)が破線で示すタイミングで補間される。
【0131】
図20は、アドレス検出回路111(図4)のうち、上述の実施の形態1〜5を実現する部分を抽出して示す概略ブロック図である。
【0132】
図4の信号演算回路100から与えられる、アドレスデータを再生した信号RPPは、図5の同期検出回路として機能するSYNC検出回路200、バイフェーズルールチェック回路201、CRC1チェック回路202、およびCRC2チェック回路203に与えられる。
【0133】
SYNC検出回路200は、同期検出信号(b)を発生してシーケンサ204に与える。シーケンサ204は、この同期検出信号をもとに、バイフェーズルールチェック回路201によるバイフェーズルールチェック実行のタイミングを規定する信号と、CRC1チェック回路202によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、CRC2チェック回路203によるエラーチェックのタイミングを規定する信号とを発生し、それぞれ対応する回路に与えている。
【0134】
これにより、バイフェーズルールチェック回路201、CRC1チェック回路202、およびCRC2チェック回路203は、前述の各実施の形態において定められたタイミングで、それぞれバイフェーズルールのエラーチェック、CRC1のエラーチェック、CRC2のエラーチェックを実行する。これらのエラーチェックの結果はすべて判断回路205に与えられる。
【0135】
一方、アドレス検出ウィンドウ作成回路206からは、アドレス周期信号(f)が発生し、判断回路205に与えられる。
【0136】
判断回路205においては、上述の各実施の形態において説明した設定条件の任意の組合せが予めユーザによって図示しないレジスタ等に設定されているものとする。そして判断回路205は、設定された組合せに応じて、アドレス検出を判断し、アドレス検出信号(g)を出力する。
【0137】
出力されたアドレス検出信号(g)は、アドレス検出ウィンドウ作成回路206にフィードバックされる。アドレス検出ウィンドウ作成回路206はカウンタで構成され、このフィードバックされたアドレス検出信号によってリセットされ、39個のFCMのカウントを開始し、次の周期のアドレス周期信号を発生して判断回路205に与える。
【0138】
[実施の形態6]
実施の形態6においては、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCのエラーチェックを2回行ない、少なくとも1回、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCのエラーチェックの検出結果が良好な場合、アドレスデータの検出が正しく行なわれていたものと判断する。
【0139】
図21は、このような実施の形態6の設定条件がすべて満たされている場合を示すタイミング図である。
【0140】
図21を参照して、FCM(a)の検出後、前述の同期検出信号(b)(図21においては、同期検出を2回行なうため「同期検出1」と表示されている。)が得られ、後続の信号のバイフェーズルールチェックが行なわれる。その結果、エラーがなければ(データがバイフェーズルールで書かれていれば)、バイフェーズルールエラーフラグはLレベルとなってエラーなしを示す(c)。
【0141】
その後、CRC1のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまで、バイフェーズルールチェックは行なわれ、CRC1によりアドレスデータが正しく読めた場合にはCRC1OKフラグはHレベルに立上がる(d)。
【0142】
その後、再度、同期検出が行なわれ、前述の同期検出信号(e)が得られ、後続の信号のバイフェーズルールチェックが行なわれる。その結果、エラーがなければ(データがバイフェーズルールで書かれていれば)、バイフェーズルールエラーフラグはLレベルとなってエラーなしを示す(f)。
【0143】
その後、CRC2のエラーチェック動作(斜線部)が開始されるまでの期間、再度バイフェーズルールチェックが行なわれ、CRC2によりアドレスデータが正しく読めた場合には、CRC2OKフラグはHレベルに立上がる(g)。そして、アドレス検出信号(h)が発生される。
【0144】
ここで、同期検出1は、8ビットのSYNCパターン“10001110”の中心部の4ビット“0011”のみをマッチングの対象として観測し、両端の2ビット“10”および“10”は切捨てるように構成したものである。また、d同期検出2は、8ビットのSYNCパターン“10001110”の中心部6ビット“000111”のみをマッチングの対象として観測するものである。このように2回目の同期検出においてマッチングの対象を4ビットから6ビットに増加させることによって、より確実にアドレスが記録されている位置を特定できる。さらに、バイフェーズルールチェックにおいては、光磁気ディスク1のアドレスフィールド(図3参照)に記録された7ADBのフレームアドレスおよび5ADBのバンドアドレスについて行われる。
【0145】
実施の形態6においては、CRC1,CRC2のエラーチェックの双方がOKになる必要がなく、少なくとも一方がOKになれば良い。図22は、CRC1のエラーチェックがOK、CRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生した場合を示す。1回目の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRC1のエラーチェックの全ての検出結果が良好であり、2回目の同期検出+バイフェーズルールチェックがOKであるので、アドレス検出信号(h)は発生される。
【0146】
また、図23は、CRC1のエラーチェックにおいてエラーが発生し、CRC2のエラーチェックがOKである場合を示す。1回目のCRC1のエラーチェックにおいてエラーが発生した場合でも、2回目の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRC2のエラーチェックに移行することができる。図23に示す場合、1回目の同期検出+バイフェーズルールチェックがOKであり、2回目の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRC2のエラーチェックがOKであるので、アドレス検出信号(h)が発生される。なお、同期検出1および同期検出2は、上記図11に示すアドレスSYNC検出回路123を用いて行われる。
【0147】
この実施の形態6におけるアドレス信号の検出ための設定条件においては、同期検出+バイフェーズルールチェックがOKになることが前提条件となっている。つまり、2回の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCのエラーチェックにおいて、1回でも同期が検出されず、またはバイフェーズルールチェックがOKでなければ、アドレス検出信号(h)が発生されない。一方、CRC1,CRC2のエラーチェックのうち、いずれか一方においてエラーが発生しても他方のCRCエラーチェックがOKになれば、アドレス検出信号(h)を発生させる。同期が検出されず、およびバイフェーズルールチェックにおいてエラーが発生した場合には、バイフェーズルールチェックを行なったデータはアドレスデータではない確率が高く、同期検出およびバイフェーズルールチェックがOKになれば、CRCのエラーチェックにおいてエラーが1回発生してもバイフェーズルールチェックを行なったデータはアドレスデータである確率が高いため、同期検出およびバイフェーズルールチェックがOKになることをアドレス検出のための前提条件としている。
【0148】
1回目の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRC1のエラーチェックにおいて、これらを全て誤る確率は、(1/24)×(1/212)×(1/214)=(1/230)である。一方、最近、実用化されようとしているAS−MO規格と同じデータフォーマットを有する直径2.5インチの光磁気ディスク(iDフォーマットによる光磁気ディスクと称する。)は記憶容量が730Mbytesであるため、この記憶容量をアドレスビット数に換算すると、730Mbytes=730×(210)×(210)×8×(1/6)=0.95×230アドレスビットである。この換算において、2つの(210)は1Mbyteを表し、8は、バイトからビットへの換算を表し、(1/6)はビットからアドレスビットへの換算を表す。上述したように1アドレスビットは、6DCBであるからである。
【0149】
そうすると、iDフォーマットのディスク1枚は、0.95×230ビット程度のアドレスビットに相当する。したがって、1回目の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRC1のエラーチェックの全てにおいて誤検出される割合はiDフォーマットのディスク全体を1回再生したときに1回エラーが発生する程度である。上記の計算はランダムなデータ列がアドレス検出回路に入力されるとして計算されているが、実際のアドレスデータは相互に関連性の強いデータであるので、誤検出の発生確率はより小さくなる。また、同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCのエラーチェックを2回行い、いずれか一方においてOKになれば、アドレス検出信号(h)を発生させることにしているので、誤検出の発生確率はさらに小さくなる。
【0150】
図24は、実施の形態6におけるアドレス検出用の設定組合わせを示したものである。1行目は同期検出+バイフェーズルールチェックがNGの場合であり、この場合はCRC1,CRC2のエラーチェックは行わずにアドレス検出信号(h)を発生させない。2行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCのエラーチェックの全てがOKになった場合であり、図21に示す状態に相当する。3行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCのエラーチェックにおいて、同期検出+バイフェーズルールチェックOKを前提として、いずれか一方のCRCエラーチェックにおいてエラーが発生した場合であり、図22および図23に示す状態に相当する。
【0151】
図25は、アドレス検出回路111(図4参照)のうち、実施の形態6を実現する部分を抽出して示す概略ブロック図である。
【0152】
図4の信号演算回路100から与えられる、アドレスデータを再生した信号RPPは、図5の同期検出回路として機能するSYNC1検出回路401,SYNC2検出回路404、バイフェーズルールチェック回路402,405、CRC1チェック回路403,CRC2チェック回路406、およびSYNC2検出回路404へ与えられる。
【0153】
SYNC1検出回路401は、同期検出信号(b)を発生してシーケンサ407に与える。シーケンサ407は、この同期検出信号をもとに、バイフェーズルールチェック回路402,405によるバイフェーズルールチェック実行ためのタイミングを規定する信号と、CRC1チェック回路403によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、CRC2チェック回路406によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、SYNC2検出回路404による同期検出2のタイミングを規定する信号とを生成し、それぞれ対応する回路へ与える。
【0154】
これにより、バイフェーズルールチェック回路402,405、CRC1チェック回路403、CRCチェック回路406、およびSYNC2検出回路404は図21〜図23に示すタイミングで、それぞれ、バイフェーズルールチェック、CRCのエラーチェック、同期検出を実行する。そして、これらのチェック結果は、判断回路408に与えられる。
【0155】
判断回路408は、上述した図24に示すアドレス検出用設定組み合わせに従って判断し、アドレス検出信号(h)を出力する。
【0156】
なお、実施の形態6においては、1回目の同期検出の際に対象とするビット数を7ビット、2回目の同期検出の際に対象とするビット数を8ビットとしても良い。
【0157】
[実施の形態7]
実施の形態7においては、実施の形態6における2回の同期検出+バイフェーズチェック+CRCエラーチェックのそれぞれにおいて、フレーム番号の連続性をチェックする。
【0158】
図26は、このような実施の形態7における設定条件が全て満たされている場合を示すタイミング図である。
【0159】
図26を参照して、実施の形態6における同期検出1+バイフェーズルールチェック1+CRC1エラーチェックがOKになった後、フレームアドレス(図3参照)に基づいてフレーム番号の連続性がチェックされる(斜線部)。そして、連続性が確認されると、フレーム番号連続性1OKフラグがLレベルからHレベルに立上がる(e)。
【0160】
その後、実施の形態6における2回目の同期検出2+バイフェーズルールチェック2+CRC2エラーチェックが行われ、同期検出2+バイフェーズルールチェック2+CRC2エラーチェックがOKになった後、再度、フレーム番号の連続性がチェックされる(斜線部)。そして、連続性が確認されると、フレーム番号連続性1OKフラグがLレベルからHレベルに立上がる(i)。そして、アドレス検出信号(j)が発生される。
【0161】
実施の形態7においては、CRC1,CRC2のエラーチェックおよびフレーム番号の連続性のチェックの双方がOKになる必要がなく、フレーム番号の連続性が少なくとも一方においてOKになれば良い。つまり、CRC1のエラーチェックおよびCRC2のエラーチェックの双方においてエラーが発生してもフレーム番号の連続性においてフレーム番号が連続していることが確認されれば良い。図27は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックおよびCRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1がOKになり、フレーム番号の連続性2のチェックにおいてエラーが発生した場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0162】
図28は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックおよびCRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1,2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1,2が共にOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0163】
図29は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックおよびCRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1のチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性2がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0164】
図30は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックにおいてエラーが発生し、CRC2のエラーチェックがOKになり、フレーム番号の連続性1のチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性2がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0165】
図31は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックがOKになり、CRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1がOKになり、フレーム番号の連続性2のチェックにおいてエラーが発生した場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0166】
図32は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックにおいてエラーが発生し、CRC2のエラーチェックがOKになり、フレーム番号の連続性1,2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1,2がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0167】
図33は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックがOKになり、CRC2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1,2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1,2がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0168】
図34は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックおとびCRC2のエラーチェックがOKになり、フレーム番号の連続性1のチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性2がOKになった場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性2がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。
【0169】
図35は、同期検出1+バイフェーズルールチェック1、および同期検出2+バイフェーズルールチェック2のOKを前提として、CRC1のエラーチェックおよびCRC2のエラーチェックがOKになり、フレーム番号の連続性1がOKになり、フレーム番号の連続性2のチェックにおいてエラーが発生した場合を示す。この場合、2回のフレーム番号の連続性のチェックにおいてフレーム番号の連続性1がOKになっているのでアドレス検出信号(j)を発生する。なお、同期検出1および同期検出2は、上記図11に示すアドレスSYNC検出回路123を用いて行われる。
【0170】
この実施の形態7においても、アドレス信号の検出ための設定条件においては、同期検出+バイフェーズルールチェックがOKになることが前提条件となっているが、この理由は実施の形態6において説明したのと同じである。
【0171】
図36は、実施の形態7におけるアドレス検出用の設定組合わせを示したものである。1行目は同期検出+バイフェーズルールチェックがNGの場合であり、この場合はCRC1,CRC2のエラーチェックおよびフレーム番号の連続性1,2のチャックは行わずにアドレス検出信号(j)を発生させない。2行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、CRC1,2のエラーチェックにおいてエラーが発生し、フレーム番号の連続性1,2のいずれか一方がOKになった場合であり、図27および図29に示す状態に相当する。3行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、双方のCRCエラーチェックにおいてエラーが発生し、双方のフレーム番号の連続性1,2がOKになった場合であり、図28に示す状態に相当する。
【0172】
4行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、CRC1,2のエラーチェックにおいて一方がOKになり、フレーム番号の連続性1,2のチェックにおいて一方がOKになった場合であり、図30および図31に示す状態に相当する。
【0173】
5行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、CRC1,2のエラーチェックにおいて一方がOKになり、双方のフレーム番号の連続性1,2がOKになった場合であり、図32および図33に示す状態に相当する。
【0174】
6行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、双方のCRC1,2のエラーチェックがOKになり、フレーム番号の連続性1,2のチェックにおいて一方がOKになった場合であり、図34および図35に示す状態に相当する。
【0175】
7行目は、2回の同期検出+バイフェーズルールチェックのOKを前提として、双方のCRC1,2のエラーチェックがOKになり、双方のフレーム番号の連続性1,2がOKになった場合であり、図26に示す状態に相当する。
【0176】
図37は、アドレス検出回路111(図4参照)のうち、実施の形態7を実現する部分を抽出して示す概略ブロック図である。
【0177】
図4の信号演算回路100から与えられる、アドレスデータを再生した信号RPPは、図5の同期検出回路として機能するSYNC1検出回路501,SYNC2検出回路505、バイフェーズルールチェック回路502,506、CRC1チェック回路503,CRC2チェック回路507、フレーム番号連続性チェック回路504,508、およびSYNC2検出回路505へ与えられる。
【0178】
SYNC1検出回路501は、同期検出信号(b)を発生してシーケンサ509に与える。シーケンサ509は、この同期検出信号をもとに、バイフェーズルールチェック回路502,506によるバイフェーズルールチェック実行ためのタイミングを規定する信号と、CRC1チェック回路503によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、CRC2チェック回路507によるエラーチェックのタイミングを規定する信号と、SYNC2検出回路505による同期検出2のタイミングを規定する信号と、フレーム番号連続性チェック回路504によるフレーム番号の連続性のチェックのタイミングを規定する信号と、フレーム番号連続性チェック回路508によるフレーム番号の連続性のチェックのタイミングを規定する信号とを生成し、それぞれ対応する回路へ与える。
【0179】
これにより、バイフェーズルールチェック回路502,506、CRC1チェック回路503、CRCチェック回路507、フレーム番号連続性チェック回路504、フレーム番号連続性チェック回路508およびSYNC2検出回路505は図26〜図35に示すタイミングで、それぞれ、バイフェーズルールチェック、CRCのエラーチェック、フレーム番号の連続性、および同期検出を実行する。そして、これらのチェック結果は、判断回路510に与えられる。
判断回路510は、上述した図36に示すアドレス検出用設定組み合わせに従って判断し、アドレス検出信号(j)を出力する。
【0180】
ところで、上述の各実施の形態のように組合された設定条件に基づいてなされたアドレス検出の結果に応じて、適切なアドレス値を選択して表示する必要がある。
【0181】
図38は、図17の設定条件の組合せに加えて、それぞれの場合のアドレス値の選択方法を示したものである。
【0182】
図38の表の第1行は、図17の表の第1行と同様にNGである。
第2行〜第6行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKの場合であって、39FCM周期のアドレス周期信号を使用しない(OFF)場合を示している。これらの場合において、第2行のようにCRCエラーチェックを使用しない場合(OFF)には、現検出値が誤っているかの判定ができないので、とりあえず生のアドレス検出値をアドレス値として選択し、表示する。
【0183】
一方、第3行〜第6行のようにCRCエラーチェックを使用する場合(AND,OR)、エラーチェックの結果に応じて、アドレス値として生の検出値を選択するか、または前のアドレス値をそのまま保持する(前値保持)。すなわち、CRCエラーチェックの結果、現検出値が誤っていると判断された場合には、誤ったアドレスをそのまま表示するか、アドレスの前値を保持するかのいずれかの選択を、ユーザの事前の設定に従ってすることができる。
【0184】
なお、第2行〜第6行のようにアドレス周期信号を使用しない(OFF)の場合、アドレス値の推定が困難なため、補間値の作成(前値+1)は行なわない。
【0185】
第7行〜第15行は、同期検出+バイフェーズルールチェックOKの場合であって、39FCM周期のアドレス周期信号を使用する(ON)場合を示している。これらの場合においてアドレス周期信号を使用しているのでアドレス値の推定が可能なため、CRCエラーチェックが使用されない(OFF)の場合、およびCRCエラーチェックが使用される場合(AND,OR)の各々において、ユーザの事前の設定に従い、アドレス値を、生の検出値、補間値、前値保持のいずれかから選択することができる。
【0186】
図39は、図38の表に従ったアドレス値の選択を実行するアドレス検出回路111(図4)の部分を示す概略ブロック図である。
【0187】
図39に示した回路は、図20に示した回路に、フレームおよびバンドのアドレス読出回路207、トラック1のアドレス読出回路208、トラック2のアドレス読出回路209、およびアドレス値選択回路210を追加したものである。
【0188】
アドレス読出回路207、208、209は、それぞれ、図4の信号演算回路100から与えられる信号RPPを受取る。また、シーケンサ204は、同期検出信号をもとにアドレス読出回路207,208,209の動作タイミングを規定する信号を発生する。その他の図20に示した回路と共通する部分については説明を繰返さない。
【0189】
図3のアドレスセグメントのアドレスフィールドのフォーマットから明らかなように、フレームおよびバンドのアドレス読出回路207からはフレームおよびバンドのアドレスが読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。
【0190】
一方、トラックアドレス1についてはCRC1のエラーチェックがなされ、その結果に応じてトラック1のアドレス読出回路208からトラックアドレス1が読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。また、トラックアドレス2についてはCRC2のエラーチェックがなされ、その結果に応じてトラック2のアドレス読出回路208からはトラックアドレス2が読出されてアドレス値選択回路210に与えられる。
【0191】
アドレス値選択回路210にはアドレス検出ウィンドウ形成回路206からアドレス周期信号も与えられる。アドレス値選択回路210は、図38の表に示した予めユーザによって設定された選択方法に基づいて、CRCのエラーチェック結果およびアドレス周期信号のアドレスウィンドウの有無に応じて、アドレス読出回路207,208,209から読出したアドレス信号を用いて、生の検出値として、前値保持として、または前値に+1する補間値として、のいずれかとして選択し表示する。
【0192】
図24および図36に示す表に従ったアドレス値の表示も、図38および図39を参照して説明したのと同じ方法によって行なうことができる。
【0193】
以上のように、この発明の実施の形態によれば、アドレス検出のための設定条件の組合せに大きな自由度を持たせることにより、データの状況に応じた検出率でアドレス検出を行なうことが可能となる。また組合せごとにエラーチェックの結果に応じてアドレス値を選択表示することが可能となる。特に、同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCエラーチェックを2回行なうことによってアドレスの誤検出の確率を小さくすることができる。
【0194】
[改良された実施の形態]
以上のようにしてアドレス検出回路でアドレス検出信号が発生すると、これに応じて記録再生装置のリード/ライト動作が開始することになる。そして、一旦リード/ライト動作が開始されると、通常はアドレスの検出が安定して行なわれ、光磁気ディスクに対するデータの記録再生動作は順調に行なわれることになる。
【0195】
しかしながら、このようなリード/ライト動作中において、何らかの外的要因により、ピックアップが移動してしまい、アドレス検出にエラーが生じる場合がある。
【0196】
このような場合の対策として、アドレス検出のエラー発生回数が連続して予め設定された回数に到達した場合に、記録再生装置のハードウェア側でこれを検出して強制的にリード/ライト動作を終了させる方法が考えられる。
【0197】
しかしながら、このような方法では、エラー発生回数が上記所定回数に到達して突然動作が終了させらるそのときまで、記録再生装置のファームウェア側に事前に何も知らされることはなく、ファームウェア側ではリード/ライト動作が実行され続けるという前提の下に、リード/ライト動作のための各種の処理を実行し続けている。
【0198】
したがって、ハードウェア側で突然動作が強制終了させられた場合には、ファームウェア側で実行されてきた処理のかなりの部分が全く無駄な処理であったこととなり、余分な処理時間を割いていたことになる。このため、ハードウェア側によるリード/ライト動作の強制終了はなるべく回避することが望ましい。
【0199】
しかしながら、ファームウェア側に事前に何の通知もなくハードウェア側で強制的に動作が終了させられるので、ファームウェア側では処理を継続するために取り得るどのような手段もなかった。
【0200】
この発明の改良された実施の形態では、ハードウェア側でリード/ライト動作の強制終了を行なう前に、事前に強制終了警告を行ない、ファームウェア側でリード/ライト動作の復帰のための処理を実行することを可能にしたものである。
【0201】
図40は、この発明の改良された実施の形態による光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図であり、以下に説明する点を除いて図4に示した記録再生装置の構成と同じである。したがって、共通する部分についての説明は繰返さない。
【0202】
図40において、アドレス検出回路111は、検出されたアドレス値、アドレス検出信号、CRC1OK,CRC2OKのエラーチェックの結果を示すフラグ信号、などをリード/ライト制御回路301に与える。
【0203】
リード/ライト制御回路301は、アドレス検出回路111におけるアドレス検出のエラー発生の連続回数を計数し、リード/ライト強制終了信号またはリード/ライト強制終了警告信号を発生する。リード/ライト強制終了信号は、記録時には、コントローラ112と、データ変調器114とに与えられ、再生時には、コントローラ112と、ヘッダ検出回路107と、データ復調器108とに与えられる。一方、リード/ライト強制終了警告信号は、コントローラ112に与えられる。
【0204】
図41は、図40の改良された実施の形態1によるリード/ライト制御回路301の主要部の構成を示すブロック図である。
【0205】
図41において、まず後述するアドレス検出エラー信号がANDゲート302の一方入力およびインバータ303に入力される。このアドレス検出エラー信号は、アドレス検出回路111において発生するCRC1OK,CRC2OKのフラグ信号に基づいて形成される。
【0206】
図42は、図40のリード/ライト制御回路301に含まれ、上述のアドレス検出エラー信号を発生するための回路構成を示している。前述のようにCRC1OK,CRC2OKのそれぞれのフラグ信号は、フレームごとにエラーの場合にはLレベルとなる信号であり、双方のフラグがエラーを示す場合にはゲート310からHレベルの信号が出力され、いずれか一方のフラグがエラーを示す場合にはゲート311からHレベルの信号が出力される。
【0207】
ゲート310,311の出力はセレクタ312に与えられ、設定されたセレクト信号によって一方の入力がアドレス検出エラー信号として選択され、図41の構成に供給される。
【0208】
ANDゲート302の他方入力には、先に説明したようにアドレス検出回路111から供給されたパルス状のアドレス検出信号が入力され、ANDゲート302からはパルス化されたアドレス検出エラー信号が出力されて、アドレス検出エラー数計上カウンタ305に入力される。アドレス検出エラー数計上カウンタ305はこのパルス化されたアドレス検出エラー信号をカウントする。
【0209】
一方、インバータ303で反転されたアドレス検出エラー信号は、ANDゲート304においてアドレス検出信号によってパルス化され、リセット信号としてアドレス検出エラー数計上カウンタ305のリセット端子に与えられる。
【0210】
すなわち、アドレス検出エラー数計上カウンタ305は、連続するフレームにおいてアドレス検出エラー信号がHレベルを取り続けてエラーの発生を示す限り、カウントアップを続け、1フレームでもアドレス検出エラー信号がLレベルとなってエラーなしを示せば、その反転されかつパルス化されたリセット信号によってアドレス検出エラー数計上カウンタ305はリセットされる。
【0211】
このように、アドレス検出エラー数計上カウンタ305から出力されるアドレス検出回路における連続するエラー発生の回数を示すデータは、強制終了用のアドレス検出エラー数一致比較器306および警告用アドレス検出エラー数一致比較器307のそれぞれの一方入力に与えられる。
【0212】
比較器306の他方入力には、メモリ308に保持されている、リード/ライト動作の強制終了のための予め設定された第1の連続エラー回数(たとえばリード時には5回、ライト時には3回)を示す一致定数が入力される。また、比較器307の他方入力には、メモリ309に保持されている、リード/ライト動作の強制終了の事前警告のための予め設定された、上記第1の連続エラー回数より小さい第2の連続エラー回数(たとえばリード時には3回、ライト時には1回)を示す一致定数が入力される。
【0213】
比較器306,307はそれぞれ、アドレス検出回路111から供給されるアドレス検出信号のタイミングで比較動作を行ない、比較器307は、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント数が、メモリ309に保持されている第2の連続エラー回数を示す一致定数に達したときにリード/ライト強制終了警告信号を発生して図40のコントローラ112に与え、比較器306は、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値がメモリ308に保持されている第1の連続エラー回数を示す一致定数に達したときにリード/ライト強制終了信号を発生して、記録時には、コントローラ112と、データ変調器114とに与え、再生時には、コントローラ112と、ヘッダ検出回路107と、データ復調器108とに与える。
【0214】
なお、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウントアップのタイミングと、アドレス検出エラー数一致比較器306,307の比較のタイミングとを同じにすると、1フレーム分タイミングがずれるので、同期間に信号を発生させるために、アドレス検出信号を1クロック分遅延させる遅延素子319が設けられている。
【0215】
図43および図44は、図41に示したリード/ライト制御回路の動作原理を説明するためのタイミング図である。
【0216】
図43および図44において、横軸は時間、縦軸はアドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値であるアドレス検出のエラー数を示す。
【0217】
たとえば図43を参照すると、時刻t1からアドレス検出にエラーが生じているが、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値が、強制終了警告レベルである上記第2の連続エラー回数に到達する前に時刻t2でリセットされ、アドレス検出のエラーから復帰している。この間、リード/ライト動作は実行されたままである。
【0218】
次に、時刻t3から再度アドレス検出にエラーが生じ、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値が、時刻t4で強制終了警告レベルである上記第2の連続エラー回数を示す一致定数に達すると、比較器307からリード/ライト強制終了警告信号が発生されCPUで構成されるコントローラ112に与えられる。
【0219】
コントローラ112によるアドレス検出のエラーからの復帰動作が間に合わず、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値が時刻t5で強制終了レベルである上記第1の連続エラー回数を示す一致定数に達すると、比較器306からリード/ライト強制終了信号が発生され、前述のように、記録モードまたは再生モードに応じて、ハードウェアで構成された回路要素(データ変調器114,ヘッダ検出回路107,データ復調器108)に与えられる。記録再生装置の上記ハードウェア回路構成はこれに応じてリード/ライト動作を強制的に終了させることになる。
【0220】
これに対し、図44は、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値が時刻t4において強制終了警告レベルである第2の連続エラー回数を示す一致定数に到達し、比較器307から出力されるリード/ライト強制終了警告信号に応じてアドレス検出のエラーから復帰することができ、リード/ライト動作の強制終了を免れた場合の動作を示している。
【0221】
より詳細に説明すると、CPUで構成されるコントローラ112は、リード/ライト制御回路301内の比較器307からリード/ライト強制終了警告信号を受ける。すなわち、記録再生装置のファームウェアはこの強制終了警告信号に応じて、図40のシステム全体構成図では図示を省略したディスクのドライブ制御装置にトラッキング微調整(例えばトラッキングサーボのゲインを変更する等)の指示を与える。
【0222】
図示しないドライブ制御装置は、この指示を受けてトラッキングの微調整を行なう。そして、トラッキングの微調整を行なったことにより、正しくアドレスが検出されるようになり、リード/ライト動作が強制終了される前に処理が正常状態に復帰することになる。さらに詳細に説明すると、このとき、アドレス検出状態を監視しているソフトウェアまたは回路(CPU112)が、トラッキング制御を含むドライブ回路を制御しているソフトウェアまたは回路に対し、アドレス検出状態を示す信号を送り、ドライブ回路を制御しているソフトウェアまたは回路は、この信号を受けアドレス検出にエラーが生じていることを知り、トラッキングの微調整を行なうものである。
【0223】
なお、トラッキングの調整がアドレス検出状態を監視しているソフトウェアまたは回路(CPU112)からの1回の指示で成功すれば、問題なくエラーから復帰できるのだが、トラッキングの微調整をしたとしてもアドレスが正常に検出できないことも考えられる。上述の実施の形態の場合のようにアドレス検出エラー数計上カウンタのカウント値が強制終了警告用の一致定数と一致した場合にのみ強制終了警告信号を発生するように構成した場合、ドライブ制御装置は、アドレス検出の状態を一度しか知ることができず、トラッキング微調整によるアドレスの正常検出に失敗した場合、そのままリード/ライト動作の強制終了に至ってしまうことになる。
【0224】
したがって、アドレス検出エラー数計上カウンタのカウント値と強制終了警告の一致定数とが一致した時点のみならず、その後アドレス検出エラー信号がカウントされるごとに警告信号を発生してアドレス検出状態を監視しているソフトウェアまたは回路(CPU112)に与えるように構成すれば、再度トラッキング微調整の指示をドライブ制御装置に与えることが可能となる。
【0225】
これは、特に強制終了警告のための一致定数と強制終了のための一致定数との間の差が2以上ある場合に、アドレス検出エラー信号がカウントされるごとにトラッキング微調整の指示をドライブ制御装置に与えてトラッキングの微調整を成功するまで行なわせることが可能となる。このような処理は、アドレス検出エラー数計上カウンタのカウント値が強制終了警告用の一致定数を下回って強制終了警告信号が解除されるまで続けられる。ただし、強制終了警告用の一致定数と強制終了用の一致定数との差が1しかない場合には、1回の警告によってトラッキングの微調整に失敗しアドレス検出ができなかった場合には、処理を復帰することができず、そのままリード/ライト動作の強制終了がなされることになる。
【0226】
図45〜図47は、この発明の改良された実施の形態1によるリード/ライト制御回路の動作をより具体的に説明するためのタイミング図である。
【0227】
まず、図45を参照して、各フレームのアドレスセグメントにおいてアドレス検出エラー信号が発生しており、アドレス検出エラー数計上カウンタ305はこのパルス上のアドレス検出エラー信号をカウントしてその値を比較器306および307のそれぞれの一方入力に与える。メモリ309には強制終了警告用の一致定数としてたとえば3が設定されており、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント数3が、この一致定数3に到達した時点でリード/ライト強制終了警告信号が発生される。
【0228】
このリード/ライト強制終了警告信号はアドレス検出状態を監視しているソフトウェアまたは回路(CPU112)に与えられ、エラーからの復帰処理が行なわれるが、復帰が間に合わなかった場合には次のアドレス検出エラー信号がカウントされてアドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント数は4となり、メモリ308に記憶されている強制終了のための一致定数がたとえば4であればこの時点でリード/ライト強制終了信号が発生し、リード/ライト動作は記憶再生装置の前記したハードウェア回路要素によって強制的に終了させられる。
【0229】
一方、図46のタイミング図を参照すると、一旦アドレス検出エラー信号が発生してアドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント数が1となったものの、エラーから復帰してアドレス検出が可能となった場合には次のフレームではアドレス検出エラー信号は発生しておらずアドレス検出エラー数計上カウンタ305はリセットされ、以後アドレス検出エラー信号が再度発生した場合にアドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウントアップが1から再開されることになる。なお、図46の例において、メモリ309に記憶される強制終了警告のための一致定数が2であれば、アドレス検出エラー数計上カウンタのカウント値が2となった時点でリード/ライト強制終了警告信号が発生することになる。
【0230】
さらに図47を参照すると、図46と同様に、最初のアドレス検出エラー信号によってアドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値は1にカウントされるが、その後アドレス検出のエラーから復帰してアドレス検出エラー信号は発生せず、アドレス検出エラー数計上カウンタ305はリセットされる。この結果、次にアドレス検出エラー信号が発生するまでアドレス検出は可能となり、アドレス検出エラー数計上カウンタ305のカウント値は0にとどまる。
【0231】
以上のように、図41に示した改良された実施の形態1によるリード/ライト制御回路では、アドレス検出に連続してエラーが生じた場合でも、記録再生装置のハードウェア側でリード/ライト動作を強制的に終了させる前に、強制終了警告信号を記録再生装置のファームウェア側に与えることにより、エラーからの復帰のための処理を実行することができ、リード/ライト動作が強制的に終了させられる事態を回避することが可能となる。
【0232】
図48は、図40の改良された実施の形態2によるリード/ライト制御回路301の主要部の構成を示すブロック図である。
【0233】
図48に示したリード/ライト制御回路の構成は、図41に示した改良された実施の形態1によるリード/ライト制御回路の構成と以下の点を除いて同じである。
【0234】
すなわち、図41のリード/ライト制御回路では、ANDゲート302によりパルス化されたアドレス検出エラー信号がアドレス検出エラー数計上カウンタ305に与えられているのに対し、図48のリード/ライト制御回路では、アドレス検出エラー信号と、後述するアドレス一致エラー信号とに、アドレス検出エラー信号選択回路315により論理選択処理が施され、その出力がアドレス検出のエラー発生を示す信号としてアドレス検出エラー数計上カウンタ305に与えられる。
【0235】
以下に、アドレス一致エラー信号の生成について説明する。アドレス検出回路111からの検出されたアドレス値が、アドレス値比較回路314の一方入力に与えられるとともに、アドレス値予想カウンタ313の一方入力に与えられる。アドレス値予想カウンタ313はさらに、アドレス検出回路111からCRC1OKおよび/またはCRC2OKのフラグ信号を受けており、CRCOKフラグ信号がエラーなしを示しているときにのみ、アドレス検出回路からの検出アドレス値を常に受取り、その値に+1した値を順次セットする。
【0236】
ここで、CRCOK信号がエラーありを示す場合、アドレス値予想カウンタ313は、アドレス検出回路111からフレームごとに供給されるパルス状のアドレス検出信号に応じてカウントアップを開始し、そのカウント値を予想アドレス値としてアドレス値比較器314の他方入力に与える。
【0237】
アドレス値予想カウンタ313は、CRCOK信号がアドレス検出のエラーを示す直前の検出アドレス値に+1した値から正規に予想されるアドレス値をアドレス検出信号に応じて順次カウントアップしていくが、アドレス検出にエラーが生じているため、アドレス検出回路111で検出されたアドレス値との間には不一致が生じていることになる。したがって、アドレス値比較器314に入力される検出アドレス値と予想アドレス値との間に不一致が生じている場合には、アドレス比較器314はアドレス一致エラー信号を発生してアドレス検出エラー信号選択回路315の他方入力に与える。
【0238】
図49の(a)は、図48のアドレス検出エラー信号選択回路315の構成を示すブロック図であり、(b)は(a)におけるセレクタ318の選択論理を示す表を表わしている。
【0239】
図49の(a)を参照して、前述の図42の回路構成で発生したアドレス検出エラー信号は、セレクタ318の第1の入力に与えられるとともに、ANDゲート316およびORゲート317のそれぞれの一方入力に与えられる。さらに、図48のアドレス値比較器314で発生したアドレス一致エラー信号が、セレクタ318の第2の入力に与えられるとともに、AND316およびORゲート317のそれぞれの他方入力に与えられる。ANDゲート316およびORゲート317の出力はそれぞれセレクタ318の第3および第4の入力に与えられる。セレクタ318は設定されたセレクト信号に応じて、第1から第4の入力のうちのいずれかを選択してアドレス検出のエラー発生を示す信号としてアドレス検出エラー数計上カウンタ305に与える。セレクタ318の選択の論理は図32の(b)の表に示すとおりであり、2ビットのセレクト信号が‘00’の場合、アドレス検出エラー信号のみを選択して出力し、2ビットのセレクト信号が‘01’の場合、アドレス一致エラー信号のみを選択して出力し、2ビットのセレクト信号が‘10’の場合、ANDゲート316の出力を選択し、2ビットのセレクト信号が‘11’の場合、ORゲート317の出力を選択する。
【0240】
以上のように、この発明の改良された実施の形態2によるリード/ライト制御回路では、実施の形態1におけるアドレス検出エラー信号に加えてアドレス一致エラー信号も考慮してアドレス検出のエラー発生を示す信号を生成しアドレス検出エラー数計上カウンタ305に与えるように構成している。したがって、より高い精度でアドレス検出のエラー数をカウントすることが可能となり、リード/ライト強制終了警告信号の発生をより適切なものとしている。
【0241】
なお、実施の形態6,7におけるアドレス検出のための設定条件を用いれば、リード/ライト制御回路301が入力するアドレス検出信号は、同期検出+バイフェーズルールチェック+CRCエラーチェックを2回行なった結果、発生される信号であるので、アドレスが検出されたことを示す確率が高い信号である。したがって、リード/ライト制御回路301は、確かなアドレス検出信号に基づいて、リード/ライト強制終了警告信号およびリード/ライト強制終了信号を発生させることができ、不必要にリード/ライト動作が強制終了させられてしまう事態を回避することが可能となる。
【0242】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0243】
【発明の効果】
以上のように、この発明によるリード/ライト制御回路およびリード/ライト制御回路を備える記録および/または再生装置では、アドレス検出に連続してエラーが生じた場合でも、ハードウェア側でリード/ライト動作を強制的に終了させる前に、強制終了警告信号を事前に記録再生装置のファームウェア側に与えることにより、強制終了前にエラーから復帰するための処理をファームウェア側で実行することができ、不必要にリード/ライト動作が強制終了させられてしまう事態を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光磁気ディスク上の信号記録形態と信号フォーマットとの関係を模式的に示す図である。
【図2】 記録データの1フレームのフォーマットを詳細に示す模式図である。
【図3】 フレームを構成するアドレスセグメントのフォーマットを詳細に示す模式図である。
【図4】 この発明の実施の形態による光磁気記録再生装置の概略ブロック図である。
【図5】 アドレス検出回路のうち同期検出回路として機能する部分を示す概略ブロック図である。
【図6】 同期検出回路の動作を説明するタイミング図である。
【図7】 同期検出回路を構成するアドレスSYNC検出回路の基本構成を示すブロック図である。
【図8】 位相がロックした場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図9】 位相がロックしていない場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図10】 位相がロックしていない場合のアドレスデータの取込みのタイミングを示すタイミング図である。
【図11】 この発明の実施の形態によるアドレスSYNC検出回路の構成を示すブロック図である。
【図12】 図11の比較器の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態1の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図14】 この発明の実施の形態2の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図15】 この発明の実施の形態2の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図16】 この発明の実施の形態3の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図17】 アドレス検出のための設定条件の組合せの表を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態4によるアドレス検出信号の補間処理を示すタイミング図である。
【図19】 この発明の実施の形態5によるアドレス検出信号の補間処理を示すタイミング図である。
【図20】 この発明の実施の形態1ないし5を実現するアドレス検出回路のブロック図である。
【図21】 この発明の実施の形態6の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図22】 この発明の実施の形態6の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図23】 この発明の実施の形態6の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図24】 アドレス検出のための設定条件の組合せの他の表を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態6を実現するアドレス検出回路のブロック図である。
【図26】 この発明の実施の形態7の設定条件がすべて満たされた場合を示すタイミング図である。
【図27】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図28】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図29】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図30】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図31】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図32】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図33】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図34】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図35】 この発明の実施の形態7の設定条件のうち、一部が満たされた場合を示すタイミング図である。
【図36】 アドレス検出のための設定条件の組合せのさらに他の表を示す図である。
【図37】 この発明の実施の形態7を実現するアドレス検出回路のブロック図である。
【図38】 アドレス値の選択方法の表を示す図である。
【図39】 図21の表に従ったアドレス値の選択を実行するアドレス検出回路のブロック図である。
【図40】 この発明の改良された実施の形態による光磁気ディスクの記録再生装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図41】 この発明の改良された実施の形態1によるリード/ライト制御回路の構成を示すブロック図である。
【図42】 アドレス検出エラー信号の発生回路を示すブロック図である。
【図43】 この発明のリード/ライト制御回路の動作原理を説明するタイミング図である。
【図44】 この発明のリード/ライト制御回路の動作原理を説明するタイミング図である。
【図45】 この発明のリード/ライト制御回路の具体的動作を説明するタイミング図である。
【図46】 この発明のリード/ライト制御回路の具体的動作を説明するタイミング図である。
【図47】 この発明のリード/ライト制御回路の具体的動作を説明するタイミング図である。
【図48】 この発明の改良された実施の形態2によるリード/ライト制御回路の構成を示すブロック図である。
【図49】 図31のアドレス検出エラー信号選択回路の構成および選択論理を示す図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク、2 フレーム、100 信号演算回路、101 光磁気ディスク、102 ピックアップ、103 BPF、104 AD変換器、105 波形等化回路、106 ビタビ復号器、107 ヘッダ検出回路、108 データ復調器、109 誤り訂正回路、110 PLL回路、111 アドレス検出回路、112 コントローラ、113 誤り訂正符号付加回路、114 データ変調器、115 磁気ヘッド駆動回路、117 レーザ駆動回路、121 可変遅延回路、122 検出窓発生回路、123 アドレスSYNC検出回路、124 AD変換器、125 シフトレジスタ、126 レジスタ、127 比較器、128 ANDゲート、129 比較器、130 レジスタ、131 レジスタ、129a,129b,…,129h ORゲート、129i,129j,…,129o ORゲート、129p AND回路、200,401,404,501,505 SYNC検出回路、201,402,405,502,506 バイフェーズルールチェック回路、202,403,503 CRC1チェック回路、203,406,507 CRC2チェック回路、204,407,509 シーケンサ、205,408,510 判断回路、206 アドレス検出ウィンドウ作成回路、207,208,209 アドレス読出回路、210 アドレス値選択回路、301 リード/ライト制御回路、302 ANDゲートレジスタ、303 インバータ、304 ANDゲート、305 アドレス検出エラー数計上カウンタ、306,307 アドレス検出エラー数一致比較回路、308,309 メモリ、313 アドレス値予想カウンタ、314 アドレス値比較器、315 アドレス検出エラー信号選択回路,504,508 フレーム番号連続性チェック回路。

Claims (16)

  1. アドレス検出回路を有する記録および/または再生装置においてリード/ライト動作を制御するためのリード/ライト制御回路であって、
    前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生を示す信号を発生するエラー検出手段と、
    前記エラー発生を示す信号に応じて、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生の連続回数をカウントするアドレス検出エラー数カウンタ手段と、
    リード/ライト動作の強制終了のための予め設定された第1の連続エラー回数を示すデータを保持する第1の記憶手段と、
    リード/ライト動作の強制終了の事前警告のための予め設定された、前記第1の連続エラー回数よりも小さい第2の連続エラー回数を示すデータを保持する第2の記憶手段と、
    前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第1の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了信号を発生する第1の比較手段と、
    前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第2の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了警告信号を発生する第2の比較手段とを備え、
    前記記録および/または再生装置は、前記リード/ライト強制終了警告信号を受け、アドレス検出のエラーから復帰するための処理を実行する、リード/ライト制御回路。
  2. 前記エラー検出手段は、
    前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する手段を含む、請求項1に記載のリード/ライト制御回路。
  3. 前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCエラーチェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する、請求項2に記載のリード/ライト制御回路。
  4. 前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、CRCエラーチェック、およびフレーム番号の連続性チェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する、請求項2に記載のリード/ライト制御回路。
  5. 前記第2組のエラーチェックにおける同期検出は、前記第1組のエラーチェックにおける同期検出よりも多くのビット数を対象とする、請求項3または請求項4に記載のリード/ライト制御回路。
  6. 前記エラー検出手段は、
    前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成する手段と、
    前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値と、予想されるアドレス値とが不一致のときにアドレス一致エラー信号を生成する手段と、
    前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号に所定の論理演算を施して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する論理選択手段とを含む、請求項1に記載のリード/ライト制御回路。
  7. 前記アドレス一致エラー信号を生成する手段は、
    前記アドレス検出回路において前記所定のエラー表示信号が発生する直前に検出されたアドレス値を初期値として前記所定のエラー表示信号の発生中カウント動作を行なうアドレス値予想カウンタ手段と、
    前記アドレス値予想カウンタ手段のカウント値と前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値とが不一致のときに前記アドレス一致エラー信号を生成する比較手段とを含む、請求項6に記載のリード/ライト制御回路。
  8. 前記論理選択手段は、設定された条件に応じて、前記アドレス検出エ ラー信号、前記アドレス一致エラー信号、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をAND処理した信号、または前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をOR処理した信号を出力する、請求項6に記載のリード/ライト制御回路。
  9. 記録および/または再生装置であって、
    アドレス値を検出しかつ所定のエラー表示信号を発生するアドレス検出回路と、
    リード/ライト動作を制御するためのリード/ライト制御回路とを備え、
    前記リード/ライト制御回路は、
    前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生を示す信号を発生するエラー検出手段と、
    前記エラー発生を示す信号に応じて、前記アドレス検出回路におけるアドレス検出のエラー発生の連続回数をカウントするアドレス検出エラー数カウンタ手段と、
    リード/ライト動作の強制終了のための予め設定された第1の連続エラー回数を示すデータを保持する第1の記憶手段と、
    リード/ライト動作の強制終了の事前警告のための予め設定された、前記第1の連続エラー回数よりも小さい第2の連続エラー回数を示すデータを保持する第2の記憶手段と、
    前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第1の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了信号を発生する第1の比較手段と、
    前記アドレス検出エラー数カウンタ手段のカウント値と前記第2の連続エラー回数とを比較し、一致すればリード/ライト強制終了警告信号を発生する第2の比較手段とを備え、
    前記記録および/または再生装置は、前記リード/ライト強制終了警告信号を受け、アドレス検出のエラーから復帰するための処理を実行する、記録および/または再生装置。
  10. 前記エラー検出手段は、
    前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する手段を含む、請求項9に記載の記録および/または再生装置。
  11. 前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、およびCRCエラーチェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する、請求項10に記載の記録および/または再生装置。
  12. 前記アドレス検出エラー信号を生成する手段は、同期検出、バイフェーズルールチェック、CRCエラーチェック、およびフレーム番号の連続性チェックを1組のエラーチェックとする第1組および第2組のエラーチェックにおいて、共にエラーが示されるとき、前記アドレス検出エラー信号を生成する、請求項10に記載の記録および/または再生装置。
  13. 前記第2組のエラーチェックにおける同期検出は、前記第1組のエラーチェックにおける同期検出よりも多くのビット数を対象とする、請求項11または請求項12に記載の記録および/または再生装置。
  14. 前記エラー検出手段は、
    前記アドレス検出回路において発生する所定のエラー表示信号に所定の論理演算を施してアドレス検出エラー信号を生成する手段と、
    前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値と、予想されるアドレス値とが不一致のときにアドレス一致エラー信号を生成する手段と、
    前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号に所定の論理演算を施して、前記アドレス検出のエラー発生を示す信号として供給する論理選択手段とを含む、請求項9に記載の記録および/または再生装置。
  15. 前記アドレス一致エラー信号を生成する手段は、
    前記アドレス検出回路において前記所定のエラー表示信号が発生する直前に検出されたアドレス値を初期値として前記所定のエラー表示信号の発生中カウント動作を行なうアド レス値予想カウンタ手段と、
    前記アドレス値予想カウンタ手段のカウント値と前記アドレス検出回路において検出されたアドレス値とが不一致のときに前記アドレス一致エラー信号を生成する比較手段とを含む、請求項14に記載の記録および/または再生装置。
  16. 前記論理選択手段は、設定された条件に応じて、前記アドレス検出エラー信号、前記アドレス一致エラー信号、前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をAND処理した信号、または前記アドレス検出エラー信号および前記アドレス一致エラー信号をOR処理した信号を出力する、請求項14に記載の記録および/または再生装置。
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