JP3788890B2 - 給湯システムの端末機器制御方法 - Google Patents

給湯システムの端末機器制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給湯システムの端末機器制御方法に関し、より詳細には、複数の端末機器を接続してなる給湯システムにおいて、端末機器を相互に円滑に動作させるための制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カランやシャワー等への給湯機能や、浴槽への注湯・追い焚き機能を備えた給湯システムが提供されているが、最近では、このような給湯システムに、ユーザの好みに応じて、特定の機能を実現するための端末機器(いわゆるオプション機器)を追加接続することにより、ユーザは自己の希望する機能を備えた給湯システムを構築できるものとされている。
【0003】
ここで、このような端末機器が接続された給湯システムの一例を図5に示す。この図5に示す給湯システムでは、端末機器OPとして、ソーラー接続ユニット、浴室暖房ユニット、洗い場暖房ユニット、洗濯注湯ユニット、浴槽洗浄ユニット、即出湯ユニットの各ユニットが接続されており、これらの各ユニットの働きによって、ソーラー給湯機能、浴室暖房機能、洗い場暖房機能、洗濯機への注湯機能、浴槽洗浄機能、即出湯機能の各機能が実現されている。
【0004】
ところで、このような給湯システムにおいては、機器の性質上、他の端末機器と同時に動作し得ない端末機器(つまり、動作が競合する端末機器同士、たとえば浴室暖房ユニットと洗濯注湯ユニットのように一台のポンプを共用するもの等)が含まれることがある。そのため、従来の給湯システムでは、各端末機器は、動作が競合する他の端末機器の運転状況(具体的には、当該他の端末機器の運転スイッチがオンされているか否か)を検出して、その運転スイッチがオン状態にある場合には動作開始要求があっても動作しないように制御されている。
【0005】
なお、ここで運転スイッチとは、端末機器に対して動作開始要求がなされた場合に当該端末機器が直ちに動作できるように、端末機器毎に設けられたスイッチであり、このスイッチがオン状態にある場合、当該端末機器は動作待機状態とされ、リモートコントローラ等から個別の動作開始要求がなされることによってその動作が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の給湯システムでは以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
【0007】
すなわち、従来の給湯システムでは、動作が競合する一方の端末機器の運転スイッチがオン状態にある場合、他の端末機器は運転しないように制御されるので、たとえば、上記一方の端末機器の運転スイッチをオンした後に当該端末機器が故障等したような場合に、他方の端末機器は動作できないという問題があった。また、このような故障の場合だけでなく、上記一方の端末機器の運転スイッチがオン状態にあれば、たとえこの端末機器の動作が中断していても(待機中であっても)他方の端末機器は動作できないので、給湯システムとして使い勝手がよくないという問題もあった。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、待機状態にある端末機器の存在によって他の端末機器の動作が制限されない給湯システムの端末機器制御方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の給湯システムの端末制御方法は、複数の端末機器が接続された給湯システムであって、各端末機器相互間でデータ通信が可能に構成されたものにおいて、上記各端末機器は、その動作中に所定の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には上記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には上記動作開始要求に対応する処理を実行しないように制御されることを特徴とする。
【0010】
すなわち、この請求項1に係る発明によれば、動作開始要求を受け付けた端末機器は、他の端末機器の運転スイッチのオン/オフに関係なく、つまり、他の端末機器からの動作維持コードを受信しているか否かによってその動作が制御される。そのため、この請求項1の発明によれば、他の端末機器の運転スイッチがオン状態にあってもその端末機器が動作していなければ(当該端末機器から動作維持コードが送信されていなければ)、動作開始要求を受け付けた端末機器は動作することが可能となる。また、給湯システムに接続された端末機器のうちのいずれかが動作中であれば、動作開始要求を受け付けた端末機器は動作することがないので、端末機器同士の動作競合を生じることもない。したがって、給湯器に複数の端末機器を接続した場合でも、各端末機器を相互に円滑に動作させることができる。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載の給湯システムの端末制御方法は、複数の端末機器が接続された給湯システムであって、各端末機器相互間でデータ通信が可能に構成されたものにおいて、上記各端末機器は、その動作中に各端末機器毎に特徴付けられた固有の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には上記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には上記固有の動作維持コードから動作中の端末機器を識別し、この識別結果に基づいて上記動作開始要求に対する処理として予め設定された複数の処理のうちから一の処理を選択して実行することを特徴とする。
【0012】
この請求項2の発明によれば、各端末機器から送信される動作維持コードが端末機器毎に固有のコードとされるので、動作維持コードを受信した他の端末機器は現在動作中の端末機器の種別(機種)を識別することができる。そのため、この請求項2の発明では、動作開始要求を受け付けた端末機器は、まず他の端末機器からの動作維持コードの有無を確認するとともに、動作維持コードが受信された場合には、受信された動作維持コードに基づいて他の端末機器の種別を識別し、この識別に基づいてその後の処理を決定することができる。たとえば、上記識別にもとづいて、動作中の端末機器が動作競合となる端末機器か否か、あるいは動作中の端末機器の動作優先順位が上位か否か等によって、動作開始要求のなされた端末機器は、自己の動作を優先的に行わせたり、あるいは自己の動作を待機またはキャンセルするなど、動作中の端末機器に応じてきめ細かな処理を行わせることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る給湯システムの端末機器制御方法を適用した給湯システムの一実施形態を図1ないし図4に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、該給湯システムにおける給湯器1と端末機器OP(図示例ではOP1〜OP3)の制御信号線の接続状態を示す説明図であり、給湯器1と端末機器OPの各制御部(図示せず)は、それぞれ二芯通信線Lを介して電気的に接続されている。つまり、図1に示す給湯システムにおいては、給湯器1および端末機器OP1〜OP3のそれぞれに設けられた制御部同士が上記二芯通信線Lを介して接続されることによって相互にデータ通信可能に構成されている。
【0015】
なお、図に示す台所リモコン2,風呂リモコン3は、いずれも給湯器1の遠隔操作用のリモートコントローラであって、これらのリモコン2,3も上記端末機器OP1〜OP3と同様に二芯通信線Lを介して給湯器1の制御部と電気的に接続されている。
【0016】
上記端末機器OP1〜OP3は、給湯器1に対して特定の機能を付加するためのオプション機器であって、該端末機器OP1〜OP3の一例として、図5に示すようなソーラー接続ユニット、浴室暖房ユニット、洗い場暖房ユニット、洗濯注湯ユニット、浴槽洗浄ユニット、即出湯ユニットが例示される。
【0017】
これらの端末機器OP1〜OP3は、各ユニットの機能を実現するための機構部分と、該機構部分の動作を制御する制御部(図示せず)とを主要部として構成される。制御部は、図示しない端末機器OP1〜OP3のリモコン装置や操作パネル等の入力操作に応じて上記機構部分の動作を制御するものであり、具体的にはマイクロコンピュータの形態とされる。つまり、この制御部は、中央処理装置(CPU)、記憶装置(ROM,RAM)等を備えるとともに、本実施形態では上述したデータ通信用の通信インターフェースを備えて構成される。
【0018】
また、この制御部は、上記リモコン装置等から端末機器OPに対してユニットの機能を実現するための操作(動作開始要求)がなされると、この動作開始要求を受けて上記機構部分に所定の動作を行わせるとともに、予め設定された動作維持コードを出力するように構成されている。なお、この状態を図に現すと、図4に示すようになる。つまり、端末機器OP1が動作中は、該端末機器OP1から動作維持コードが端末機器OP2,OP3に出力され(図4(a) の一点鎖線参照)、また、端末機器2が動作中は図4(b) に示すように端末機器OP1,OP3に動作維持コードが出力される。
【0019】
そして、この動作維持コードは、端末機器OPの動作が継続している間(動作中)は常時出力される。より具体的には、この動作維持コードは、端末機器OPの動作が開始されてからその動作が停止されるまでの間、一定周期(たとえば、数秒間隔)で継続的に出力され、端末機器OPの動作が停止されるとその出力も停止される。
【0020】
この動作維持コードは、端末機器OPの種別(端末機器によって実現される機能の相違)によって異なる内容のコードが設定されるのが好ましい。つまり、給湯器1に接続される各端末機器OP1〜OP3は、それぞれ機器毎に特徴付けられた固有の動作維持コードを持つのが好ましいが、給湯システムの制御動作を単純化したい場合には、後述するように各端末機器OP1〜OP3について同一内容の動作維持コードを採用するこも可能である。
【0021】
また、上記制御部は、上述した動作開始要求が入力された場合、給湯システムに接続されている他の端末機器OPから動作維持コードが送信されていないかを確認する他、上述したように動作維持コードが端末機器毎に個別に設定される場合には、制御部に記憶されるプログラムの内容に応じて、動作中の端末機器OPと動作が競合しないか、あるいは動作中の端末機器OPが自己より動作優先順位の高い端末機器OPか否かなどの判定を行って、これらの結果に基づいてその後の処理を選択して実行する。そこで、以下において、かかる制御部での処理の内容を場合を分けて説明する。
【0022】
(1) まず、最も簡略化された処理内容について説明する。この場合、給湯システムに接続される端末機器OP1〜OP3はいずれも同一内容の動作維持コードを送信するものとされる。そして、この場合、動作開始要求がなされた端末機器(ここでは端末機器OP2とする)の制御部では、他の端末機器OP1,OP3からの動作維持コードを受信していないかの判断を行う。そして、動作維持コードを受信していない場合には、他の端末機器OP1,OP3は動作していないと判断できるので、動作開始要求に対応した処理(具体的には、端末機器OP2の動作開始処理)を行わせる。一方、動作維持コードを受信している場合には、端末機器OP2の制御部は、動作開始要求に対して待機またはキャンセルの処理を行い、現在運転中の他の端末機器(OP1またはOP3のいずれか)の運転を優先的に行わせる。なお、この場合、待機またはキャンセルのいずれの処理を行うかは、予めプログラム上で決定しておく。
【0023】
(2) 次に、動作中の端末機器との動作競合判定を行う処理について説明する。この場合、各端末機器OP1〜OP3から出力される動作維持コードとしては、それぞれに固有の動作維持コードが採用されるとともに、各端末機器の制御部には、上記動作維持コードから端末機器の種別を判別するためのデータと、動作が競合する端末機器についてのデータが記憶される。
【0024】
そして、動作開始要求がなされた端末機器(ここでは端末機器OP2とする)の制御部では、他の端末機器OP1,OP3からの動作維持コードを受信していないかの判断を行うとともに、受信された動作維持コードから現在動作中の端末機器(ここでは端末機器OP1とする)の種別の識別を行う。具体的には、受信した動作維持コードと記憶されたデータとを比較することにより現在動作中の端末機器OP1を認識する。
【0025】
そして、動作中の端末機器OP1と自己(端末機器OP2)とが動作競合するか否か(換言すれば同時に動作し得ないものか否か)を判定する。この判定も予め記憶された動作競合に関するデータに基づいて行われ、動作が競合しないと判定された場合には、上記動作開始要求に応じて動作を開始させる処理を行い、動作が競合すると判定された場合には、動作開始要求に対して待機またはキャンセルの処理を行う。なお、この待機またはキャンセルの処理は予めプログラム上で設定されるのは上記同様である。
【0026】
(3) 次に、動作中の端末機器との動作優先順位の判定処理を行う場合について説明する。この場合も各端末機器OP1〜OP3は、上記同様に固有の動作維持コードを出力するものとされる。そして、各端末機器の制御部には、上記動作維持コードから端末機器の種別を判別するためのデータと、端末機器同士間での動作優先順位についてのデータが記憶される。
【0027】
そして、動作開始要求がなされた端末機器(ここでは端末機器OP2とする)の制御部では、他の端末機器OP1,OP3からの動作維持コードを受信していないかの判断を行うとともに、受信された動作維持コードから現在動作中の端末機器(ここでは端末機器OP1とする)の種別の判定を行う。具体的には、受信した動作維持コードと記憶されたデータとを比較することによりまず現在動作中の端末機器OP1を認識する。
【0028】
そして、次に動作中の端末機器OP1と自己(端末機器OP2)の優先順位の比較判定(つまり、OP1とOP2のいずれが動作優先順位が高いかの判定)を行う。この判定も予め記憶された動作優先順位に関する情報に基づいて行われる。この判定により、自己の優先順位が高いと判定された場合には、動作中の端末機器OP1に対して動作の停止を指令するとともに、上記動作開始要求に応じて端末機器OP2の動作を開始させる処理を行う。反対に、自己の優先順位が低いと判断された場合には、動作開始要求に対して待機またはキャンセルの処理が行われる。なお、この場合の待機またはキャンセルの処理も予めプログラム上で設定されるのは上記同様である。
【0029】
しかして、このように構成されてなる給湯システムの制御動作について、図2および図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、図2および図3においては、現在動作中または待機中の端末機器をOP1として該端末機器OP1における処理手順を図2に示し、また、後発的に動作開始要求がなされた端末機器をOP2としそこでの処理手順を図3に示している。
【0030】
まず、端末機器OP1の運転スイッチが投入されると(図2ステップS1参照)、この端末機器OP1内では端末機器の動作が開始しているか否かが判断される(図2ステップS2参照)。そして、端末機器OP1の動作が開始されている場合(つまり、端末機器OP1が運転中の場合)には、制御部から動作維持コードが所定の周期で定期的に送信される(図2ステップS3参照)。なお、図2ステップS2において端末機器OP1の動作が停止(中断)している場合には、図2ステップS1に戻って端末機器OP1の運転が開始されるまでこの処理が繰り返される。
【0031】
そして、端末機器OP1が動作中は、続く図2ステップS4において、端末機器OP1の動作が中断されてないか否かが判断され、動作中であれば図2ステップS2,S3に戻って動作維持コードの送信が継続されるが、動作が中断した場合には、図2ステップS5に移行して動作維持コードの送信が停止される。
【0032】
そして、端末機器OP1の動作が中断されると、今度は図2ステップS6において運転再開の要求(動作開始要求)の有無が判断され、動作開始要求がなければ端末機器OP1の運転を終了する(図2ステップS8参照)。また、ここで運転開始要求があると、続く図2ステップS7に移行して、他の端末機器からの動作維持コードが受信されていないか否かが判定され、他の端末機器からの動作維持コードが受信されていない場合には、他の端末機器は動作していないと判断できるため、再び図2ステップS2に復帰して端末機器OP1の運転を再開させる処理が行われる。
【0033】
また、図2ステップS7において、他の端末機器からの動作維持コードが受信されていると判断した場合には、他の端末機器が動作中であると判断できることから、端末機器OP1の制御部に記憶されたプログラムにしたがって運転再開の要求(動作開始要求)を待機またはキャンセルする処理が行われる(図2の例では、ステップS8に移行して動作開始要求がキャンセルされる)。なお、この図2に示す例では、各端末機器から送信される動作維持コードの内容は同一とされ、上述した動作競合や優先順位の判定は行われない。
【0034】
一方、図3のフローチャートでは、端末機器OP2での動作処理手順が示されている。ここでは端末機器OP2の運転スイッチがオンされると(図3ステップS3参照)、まず図外のリモコン装置等から運転開始要求が入力されたか否かが判断される(図3ステップS3参照)。
【0035】
そして、運転開始要求があると判断されると、次に他の端末機器の動作維持コードを受信しているか否かが判断される(図3ステップS3参照)。ところで、各端末機器OPの制御部が出力する動作維持コードは、上述したように端末機器の運転継続中は常に一定周期で送信されることから、このステップでの判断は、上記動作維持コードを1回受信したかではなく連続して複数回(たとえば、2回)受信したか否かによることが好ましい。
【0036】
つまり、このステップで動作維持コードの受信がないと判断された場合、続く図3ステップS4に移行して端末機器OP2の運転が開始されるが、その際、動作維持コードの受信判定を1回の受信にたよってしまうと、たとえば通信異常等によって他の端末機器からの動作維持コードが一時的に正常に受信できなかったような場合(つまり、他の端末機器は運転中であるが動作維持コードを受信できなかった場合)にも、端末機器OP2の運転が開始されてしまうので、かかる事態を回避するためにも動作維持コードの受信確認は、動作維持コードを連続して複数回受信したことをもって行うのが好ましい。
【0037】
そして、このような他の端末機器からの動作維持コードの受信確認によって(図3ステップS3参照)端末機器OP2の動作が開始されると、その後、端末機器OP2の動作継続中は図3ステップS5に示すように動作維持コードの送信が継続される。その後は、端末機器OP2の動作が終了するまで動作維持コードの送信が継続され(図3ステップS6参照)、端末機器OP2の動作終了によって図3での処理が終了する(図3ステップS7参照)。
【0038】
その一方、上記図3ステップS3において、他の端末機器OP1,OP3からの動作維持コードを受信した場合、図3ステップS8に移行し、端末機器OP2の運転を待機させるか、あるいはキャンセルさせるかの判断が行われる。なお、この待機ないしはキャンセルの処理の判断は、上述したように端末機器OP2内の制御部に記憶されるプログラムによって選別される。
【0039】
このように、本発明によれば、動作開始要求がなされた端末機器の制御部が、他の端末機器からの動作維持コードの有無を確認して自己の動作を決定するので、簡易な方法によって端末機器同士の動作競合状態の発生を回避することが可能となる。また、端末機器毎に動作維持コードを固有のものとすることにより、動作中の端末機器の種別を識別できるので、その場合は、識別した種別に応じた処理を実行させることによりきめ細かな制御を実現できる。
【0040】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その発明の範囲内で種々設計変更可能である。
【0041】
たとえば、上記実施形態では、給湯器1に接続される端末機器OPを3台とした場合を示したが、もちろん3台以上の端末機器を接続することも可能である。すなわち、本発明に係る給湯システムでは、各端末機器は他の端末機器から送信される動作維持コードの受信の有無によって自己の動作を決定するので、給湯システムに接続される端末機器の台数には制限がない。
【0042】
また、各端末機器が固有の動作維持コードを出力する場合の処理として、上記実施形態では、動作競合の回避や動作優先順位にしたがった処理等を示したが、種別識別後の処理としてはこれらの他、種々のものに応用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1に係る給湯システムの端末機器制御方法によれば、端末機器相互間でデータ通信が可能に構成された給湯システムにおいて、各端末機器は動作中に所定の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行しないように制御されることから、各端末機器はその動作を開始するか否かの判断を動作維持コードの受信の有無のみによって行うことができる。そのため、多数の端末機器が接続された場合でも、複数の端末機器が同時に運転を開始することがない。したがって、動作が競合する端末機器を接続した場合でも動作の競合状態を生じることなく、各端末機器を円滑に運転させることができる。
【0044】
また、本発明の請求項2に係る給湯システムの端末機器制御方法によれば、各端末機器は、動作中に各端末機器毎に特徴付けられた固有の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には前記固有の動作維持コードから動作中の端末機器を識別し、この識別結果に基づいて前記動作開始要求に対する処理として予め設定された複数の処理のうちから一の処理を選択して実行することから、この選択される処理の設定如何によって、動作が競合する端末機器の動作調整や優先順位を設けての運転調整が可能となり、より円滑な給湯システムの動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯システムの端末機器制御方法を適用した給湯システムの制御ラインの接続状態を示す説明図である。
【図2】同給湯システムにおける端末機器の動作制御手順を示すフローチャートである。
【図3】同給湯システムにおける端末機器の動作制御手順を示すフローチャートである。
【図4】同給湯システムにおける動作維持コードの出力状態を示す説明図であり、図4(a) は端末機器OP1から動作維持コードが送信されている状態を、また図4(b) は端末機器OP2から動作維持コードが送信されている状態を示している。
【図5】従来の給湯システムにおける端末機器接続の一例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 給湯器
OP1〜OP3 端末機器
L 二芯通信線

Claims (7)

  1. 複数の端末機器が接続された給湯システムであって、各端末機器相互間でデータ通信が可能に構成されたものにおいて、
    前記各端末機器は、その動作中に所定の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行しないように制御される
    ことを特徴とする給湯システムの端末機器制御方法。
  2. 複数の端末機器が接続された給湯システムであって、各端末機器相互間でデータ通信が可能に構成されたものにおいて、
    前記各端末機器は、その動作中に各端末機器毎に特徴付けられた固有の動作維持コードを他の端末機器に対して送信するとともに、動作開始要求がなされた場合に、他の端末機器から動作維持コードを受信しているか否かを判断し、他の端末機器からの動作維持コードを受信していない場合には前記動作開始要求に対応する処理を実行し、他の端末機器から動作維持コードを受信している場合には前記固有の動作維持コードから動作中の端末機器を識別し、この識別結果に基づいて前記動作開始要求に対する処理として予め設定された複数の処理のうちから一の処理を選択して実行することを特徴とする給湯システムの端末機器制御方法。
  3. 前記動作維持コードが、端末機器の動作継続中所定周期で送信されることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システムの端末機器制御方法。
  4. 前記選択される処理として、動作中の端末機器の動作を停止させ、前記動作開始要求がなされた端末機器の動作を優先的に行わせる処理を含む請求項2に記載の給湯システムの端末機器制御方法。
  5. 前記選択される処理として、動作中の端末機器の動作を優先させ、前記動作開始要求については待機ないしはキャンセルする処理を含む請求項2に記載の給湯システムの端末機器制御方法。
  6. 前記処理の選択が、端末機器同士の動作競合を回避するように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯システムの端末機器制御方法。
  7. 前記処理の選択が、端末機器同士における動作優先順位に基づいてなされるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の給湯システムの端末機器制御方法。
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