JP3788673B2 - メールシステム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、銀行や証券会社が為替、証券等の先物金融取引きを行なう際に使用する、ディーリングシステムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回線制御装置に接続されたディーラーボード等の通話台間で簡単なメッセージを伝達するメモメール機能は、発信側の通話台でキーボードから入力したメッセージが被呼側の通話台に転送され、被呼側の通話台ではメッセージランプの点滅によってメッセージの着信があることをディーラーに知らせ、被呼者がメッセージキーを操作することにより、初めてディスプレイ上のメモメール表示ウインドウにメッセージを表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の方式では、被呼者の操作によって初めてメッセージをディスプレイ上に表示するため、メッセージランプの点滅を見落としたり、メッセージキーの操作が遅れたために機会損失を被ることがあった。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、メモメールについては、被呼側の通話台で何等操作をしなくとも、メッセージを自動的に被呼通話台のディスプレイ上に表示することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、各種回線及びキーボードと、ディスプレイと、ディスプレイ上の位置を指示するポインティングデバイスとを備えた通話台を複数収容し、前記各種回線と前記通話台間、及び前記通話台間の接続制御を行う回線制御装置から構成され、発信側となる第1の通話台においてキーボードから入力したメッセージは、第1の通話台の前記ディスプレイ上のメール表示ウインドウに表示され、第1の通話台からの接続要求に基づき、前記メッセージが前記回線制御装置によって被呼側である第2の通話台に送信され、第2の通話台では、前記メッセージを受け取ると、ディスプレイ上にメール表示ウインドウをポップアップし、受信メッセージと予め設定された返信用メッセージに対応した複数の返信用キーを表示し、前記複数の返信用キーのいずれかを指定することにより、前記指定された返信用キーに対応するメッセージを、発信側である第1の通話台に送信することを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、発信側の通話台からメモメールによってメッセージを被呼側の通話台に送れば、被呼側の通話台では何等の操作をすることなく、自動的にメッセージが表示されるので、緊急時に使用されることの多いメモメールがより使い易いものになる。
【0007】
また、本発明によれば、寸刻を争う業務をしているディーラーが、メモメール受信毎にキーボードからメッセージを入力しなくとも、キー操作一つで返信メッセージを送ることが可能になり、ディーラーの負担を軽減できる。
【0008】
また、上記の課題を解決するために請求項2に記載の発明は、各種回線及びキーボードと、ディスプレイと、ディスプレイ上の位置を指示するポインティングデバイスとを備えた通話台を複数収容し、前記各種回線と前記通話台間、及び前記通話台間の接続制御を行う回線制御装置から構成され、発信側となる第1の通話台においてキーボードから入力したメッセージは、第1の通話台の前記ディスプレイ上のメール表示ウインドウに表示され、第1の通話台からの接続要求に基づき、前記メッセージが前記回線制御装置によって被呼側である第2の通話台に送信され、第2の通話台では、前記メッセージを受け取ると、ディスプレイ上にメール表示ウインドウをポップアップし、受信メッセージと予め設定された返信用メッセージに対応した複数の返信用キーを表示し、前記複数の返信用キーのいずれかを指定することにより、前記指定された返信用キー情報と共に該返信用キーに対応するメッセージを、発信側である第1の通話台に送信し、第1の通話台において、前記返信用キー情報と返信用メッセージを受け取ると、ディスプレイ上のメール表示ウインドウをポップアップし、受信した返信用キー情報に対応するキーを点灯表示すると共に、該返信用キーに対応するメッセージを表示することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、発信側通話台のディーラーもキー操作無しに返信メモメールを読むことができるので、メモメールを発信したディーラーの負荷を軽減する効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示すディーリングシステムのシステム構成図の一例である。
【0012】
1は、ディーラーボードと呼ばれる通話台(DB)で、本発明に最も関係の深い装置であり、1システムに数十台から数百台設置される。
【0013】
2は、回線制御装置(LCU)でディーリングシステムにおける交換機の役割を果たす。本発明の実施の形態では時分割交換機を採用している。
【0014】
3は、通常の内線電話機を接続するライン回路(LIN)である。
【0015】
4は、スピーカから常時情報を流すオープンボイスシステム専用の4線式モニターライン回路(MONL)である。
【0016】
5は、通話台(DB)1を回線制御装置(LCU)2に接続するディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)である。
【0017】
6はISDNの1次群速度回線の様な高速ディジタル局線へ接続するための局線トランク(PRI)である。
【0018】
7は、通常のアナログ局線に接続するための局線トランク(COT)である。
【0019】
8は、ホットラインとして使われる専用線のための専用線トランク(PVT)である。
【0020】
9は、4線式オープンボイス回線用のトランク(MONT)で専用回線と接続される。
【0021】
10は、次に述べる時分割スイッチ(TSW)を制御して交換接続を行なう回線制御装置(LCU)2の中央処理装置(CPE)である。
【0022】
11は、各種ライン回路、トランク回路の相互接続を行なう時分割スイッチ(TSW)である。
【0023】
12は、既に述べたオープンボイスシステムで、n個のモニタースピーカ(SPK1)〜(SPKn)と、送話用のマイクから構成され、それぞれオープンボイスボックス(OVBOX)と送話用切替ボックス(CHBOX)に接続されており、送話用切替ボックス(CHBOX)は更にオープンボイスボックス(OVBOX)へ接続されている。そしてオープンボイスボックス(OVBOX)は、業務に応じて必要とする通話台(DB)1に接続される。
【0024】
13は、ディジタルフィールドと呼ばれ、ユーザデータベース、ホストコンピュータ、およびロイター、テレレートと言った報道機関からのデータをLANで結んだもので、通話台(DB)1の情報源となる。
【0025】
14は、前記ディジタルフィールドの各種情報源を通話台(DB)1に接続するローカルエリアネットワーク(LAN)で、本実施の形態ではイーサネットを使用している。
【0026】
図1において、通話台(DB)1は回線制御装置(LCU)2とローカルエリアネットワーク(LAN)14に接続路をもつ。
【0027】
各通話台(DB)1はディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)5によって回線制御装置(LCU)2に接続されており、ダイヤルまたは回線接続キーを押すことによって他の通話台(DB)1との接続、一般内線(EXT)との接続、高速ディジタル局線との接続、アナログ局線との接続、ホットラインとの接続等が可能である。
【0028】
また、各通話台(DB)1はLAN14を通してディジタルフィールド13にアクセスでき、必要なデータをダウンロードすることが可能であり、またホストコンピュータへの約定データの入力が可能である。
【0029】
通話台(DB)1は、銀行や証券会社のディーラーが為替、証券等の先物金融取引きを行なう際に使うディーラーボードであるから、取引きに関係する情報を迅速に収集でき、関係者との連絡も速やかに行なえる必要がある。
【0030】
従って、ある通話台(DB)1、例えば図1における通話台(DB(A))1が通話中に他から着信があった様な場合に、通話台(DB(B))1が空いていれば、通話台(DB(B))1のディーラーが代わりに応答し、用件を直ちに通話台(DB(A))1のディーラーへ知らせてやることが必要となる。
【0031】
この様な目的のために従来からメモメールが使われてきたが、通話台(DB(A))1にメモメールの着信表示がされ、通話台(DB(A))1のディーラーが着信表示に気付き、応答操作をしなければメッセージが表示されなかったので、着信表示の見落としがあったり、応答の遅れがあったりした。
【0032】
図2は本発明による通話台(DB)1の構成を示すブロック図で、ライントランクコントローラ(LTCNT)1―1と、パーソナルコンピュータあるいはワークステーションからなる情報処理装置(PCCPU)1―2とからなる。
【0033】
これ等はいずれもマイクロプロセッサユニット(MPU)1―01および1―20で制御されており、制御上は前者がスレーブMPU、後者がマスターMPUの関係にある。
【0034】
図2において、1―01はライントランクコントローラ(LTCNT)1―1を制御するマイクロプロセッサユニット(MPU)、1―02はオンラインプログラムの格納およびワーク用のランダムアクセスメモリ(RAM)、1―03はイニシアルプログラムロード用のリードオンリーメモリ(IPLROM)、1―04はクロック発生器(CLK)である。
【0035】
1―05は後述の通信レートアダプションを行なうRA−LSIから19.2Kbpsのシリアルデータを受け取りパラレル変換して後述のバス1―17へ接続するシリアル通信レシーバ/トランスミッタ(USART0)、1―06はISDN回線におけるDチャネルの16Kbpsのシリアルデータをパラレル変換してバス1―17に接続するシリアル通信レシーバ/トランスミッタ(USART1)、1―07はデータ転送速度を整合させる通信レートアダプションLSI(RA−LSI)である。
【0036】
1―08は64Kbpsと2Mbpsの間の速度変換をする装置、1―09は通話台ライン回路5からの(2B+D)のシリアルデータをB1、B2、D、のチャネルに分離し、B1およびB2チャネルは次に説明するCODEC1―10に接続し、Dチャネルは既に説明したシリアル通信レシーバ/トランスミッタ(USART1)1―06に接続するデータ伝送用のLSI(P−PLSI)である。
【0037】
1―10はCODECで、P−PLSIからの64Kbpsのシリアルディジタル音声をアナログ音声に変換、およびその逆変換を行なう装置である。
【0038】
1―11は通話路制御ユニット(SPCHU)で、2つのCODEC1―10からのアナログ音声を左右2つのハンドセットあるいはハンズフリースピーカおよびハンズフリーマイクへの接続を制御する役割をもつ。
【0039】
1―12はタッチパネルのコントローラ(TOUCHC)、1―13はキーボードのコントローラ(KBC)、1―14は発光ダイオードLEDのコントローラ(LEDC)である。
【0040】
1―15は2つのMPUの共有メモリであるデュアルポートRAM(DPRAM)で、情報処理装置(PCCPU)1―2のマイクロプロセッサ(MPU)とライントランクコントローラ(LTCNT)1―1のマイクロプロセッサ(MPU)との間のデータのやり取りに使われ、1―16はデュアルポートRAM(DPRAM)1―15と情報処理装置(PCCPU)1―2のISAバスとのインタフェース(PCI/F)である。
【0041】
1―17はライントランクコントローラ(LTCNT)1―1のバスである。
【0042】
1―18はISAバスで、情報処理装置(PCCPU)1−2のマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20とラインとランクコントローラ(LTCNT)1―1のマイクロプロセッサユニット(MPU)1―01を接続するバスとして使う。
【0043】
1―19はLANインタフェースでLAN14に接続される。
【0044】
1―20は情報処理装置(PCCPU)1―2のマイクロプロセッサユニット(MPU)、1―21はメインメモリ、1―22はキャッシュメモリ(CACHE)1―23はクロック発生器(CLK)である。
【0045】
1―24は表示装置制御用のVGAインタフェース(VGAI/F)で、ビデオRAM(VRAM)1―25とディスプレイ1―26が接続される。
【0046】
1―27はフルキーボード1―28を接続するキーボードインタフェース(キーボードI/F)である。
【0047】
1―29は周辺機器を制御する周辺チップで、マウス1―30を接続できるシリアル汎用ポート、プリンタ1―31、ハードディスクドライブ(HDD)1―32、フロッピーディスクドライブ(FDD)1―34等を制御する。
【0048】
シリアルIO汎用ポートにはディスプレイ上の任意の位置を指示するポインティングデバイスであるマウス1―30が接続され、1―31のプリンタはオプションで接続が可能である。
【0049】
1―32はハードディスクドライブ(HDD)、1―33はハードディスク(HD)、1―34はフロッピーディスクドライブ(FDD)、1―35はフロッピーディスク(FD)である。
【0050】
1―36は情報処理装置(PCCPU)1―2のバスである。
【0051】
図3はディスプレイ1―26上に表示されたディーリング画面の一例で、1点鎖線で囲まれたキーブロックKB−1は各種回線やオートダイヤルを登録する回線ランプ兼キー(以下キーと称する)ブロックを表示した回線表示画面で、ソフトウェアで制御される。この回線表示画面では人名が表示されている。
【0052】
これ等の回線キーブロックは複数ページから構成されており、通話台(DB)1の数が増えても対応できるように工夫されている。
【0053】
キーブロックKB−2の7つのキーは、表示されているページ以外に登録されている回線への着信や、どのページにも登録されていない回線の中から一部を選択して着信表示することができる、他ページ着信表示キーである。
【0054】
キーブロックKB−3は機能キーのブロックで、データによって各種の機能が通話台(DB)1毎に任意に設定が可能である。
【0055】
キーブロックKB−4は、前記回線表示画面が38画面あるので所望の回線表示画面にワンタッチで切り替えるための索引画面を表示するメニューキーを左端に持ち、回線表示画面のダイレクト切り替えキー“STATUS”と、前記ダイレクト切り替えキー自体を順次切り替えるタイトル切り替えキー等からなる。
【0056】
メッセージエリアMA−1は情報表示部で、ダイヤルモニター、オートダイヤルの番号、相手先データ、相手名称等を表示し、図3の例は使用していない時の状態で、年月日、時刻、通話台(DB)1の番号を表示している。
【0057】
メッセージエリアMA−1の下には、表示されている画面のページおよび名称が表示される。
【0058】
キーK−1は、メモメール送信用画面に切り替えるためのキー“MSG”であり、メッセージを送信する通話台、例えば通話台(DB(A))1のこのキーをポインティングデバイスであるマウス1−30でクリックすると、図4のウインドウW−1が現れる。
【0059】
このウインドウW−1はメモメール送信用画面で、メッセージエリアMA−2はキーボード1―28から入力されたメッセージを表示する。
【0060】
ウインドウW−1内のキー“CLEAR SCREEN”K−2はメッセージエリアMA−2の内容を全て消去するキー、キー“CANCEL”K−3はメッセージの送信を取り止めるキー、キー“SELECT NAME”K−4はメッセージを送信する相手を選ぶキーである。
【0061】
図5は、メッセージ受信側の通話台、例えば通話台(DB(B))1でメッセージを受信した時に表示されるメモメール受信ウインドウW−2を示した図である。
【0062】
ウインドウW−2には、図4のメッセージエリアMA−2に入力されたメッセージを表示するメッセージエリアMA−3と、メモメール受信ウインドウW−2専用の機能キーのキーブロックKB−5が設けられている。
【0063】
通常、メッセージを受信した通話台(DB(B))1では、キーボード1―28から返信メッセージを入力することなく、キーブロックKB−5のキーの1つを選んでポインティングデバイスであるマウス1―30でクリックする。
【0064】
通話台(DB(B))1ではクリックされたキーを識別して、予め準備されているキーに対応したメッセージに変換して、発信側の通話台(DB(A))1に返送する。
【0065】
図6は通話台(DB(B))1から返送されたメッセージを表示する、通話台(DB(A))1の返信メモメールの表示ウインドウW−3で、メッセージエリアMA−4は返信メッセージを表示する表示部であり、キーブロックKB−5には図5のキーブロックKB−5と同じ機能キーが表示される。
【0066】
この時、図6のキーブロックKB−5では、通話台(DB(B))でクリックされた機能キーが通話台(DB(A))1でも点灯して、メッセージを読まなくとも返事が解るようになっている。図は、通話台(DB(B))1において機能キー“AWAY”が選択された場合で、通話台(DB(A))1の機能キー“AWAYが”点灯したことを表しており、これに対応したメッセージがメッセージエリアMA−4に表示されている。
【0067】
図7は、以上説明したメモメールの動作をシーケンスチャートで表したものである。
【0068】
先ず発信通話台(DB(A))1で図3の“MSG”キーをマウスでクリックすると(S1−1)、図4のメモメール送信画面を表示する(S1−2)。
【0069】
これによりキーボード1―28からメッセージを図4のメッセージエリアMA−2に入力する(S1−3)。
【0070】
続いてキー“SELECT NAME”をマウスでクリックし、回線キー“PAUL”をクリックする(S1−4)。
【0071】
マイクロプロセッサユニット(MPU)1―20はハードディスクドライブ(HDD)1―32を介してハードディスク(HD)1―33のデータを参照して、回線キー“PAUL”を電話番号6900に変換し、この番号を、バス1―36、ISAバス1―18、ISAバスとのインタフェース(PCI/F)1―16、デュアルポートRAM(DPRAM)1―15、バス1―17、シリアル通信レシーバ/トランスミッタ(USART1)1―06、データ伝送用LSI(P−PLSI)1―09、ディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)5の経路でDチャネルを使って回線制御装置(LCU)2に送る。
【0072】
回線制御装置(LCU)2では中央処理装置(CPE)10が時分割スイッチ(TSW)11を制御して、発信通話台(DB(A))1のライン回路(DBDLIN)5と被呼通話台(DB(B))1のライン回路(DBDLIN)5を接続する。
【0073】
これにより、通話台間でBチャネルも接続されるので、通話台(DB(A))1からのメッセージと制御情報が、マイクロプロセッサユニット(MPU)1―20および1―01の制御で、バス1―36、ISAバス1―18、ISAバスとのインタフェース(PCI/F)1―16、デュアルポートRAM(DPRAM)1―15、バス1―17、シリアル通信レシーバ/トランスミッタ(USART0)1―05、通信レートアダプションLSI(RA−LSI)1―07、速度変換器1―08、データ伝送用LSI(P−PLSI)1―09、ディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)5、時分割スイッチ(TSW)11、通話台(DB(B))1のディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)5の経路で通話台(DB(B))1に送られる。
【0074】
通話台(DB(B))1内では、前記メッセージと制御情報は通話台(DB(A))1内での送信経路の逆の経路をとってマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20に送られる(S1−5、S1−6)。送信が終わると通話台(DB(A))1と通話台(DB(B))1の接続は開放される。
【0075】
通話台(DB(B))1のマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20は、図5のウインドウW−2をディスプレイ1―26上にポップアップさせ、受信メッセージを表示する(S1−7)。
【0076】
通話台(DB(B))1のディーラーが返信キー、例えば“AWAY”をマウスでクリックすると(S1−8)、マイクロプロセッサユニット(MPU)1−20の制御によってキーに対応したメッセージに変換され、送信者の情報に基づいて、前述の通話台(DB(A))1から通話台(DB(B))1への接続とは逆の経路で通話台(DB(A))1への接続が行われる。
【0077】
変換されたメッセージは、キー情報と共に前述の経路を逆にとって、通話台(DB(A))1のマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20に返送される(S1−9、S1−10)。
【0078】
通話台(DB(A))1のマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20は、ディスプレイ1―26に図6に示すウインドウW−3をポップアップさせて、メッセージを表示すると共にキー“AWAY”を点火させる(S1−11)。
【0079】
図8は、情報処理装置(PCCPU)1―2の処理の1部を示すフローチャートである。
【0080】
ディスプレイ1―26上のキーのいずれかがポインティングデバイスであるマウス1―30によってクリックされると、マイクロプロセッサユニット(MPU)1―20はキー解析を行なう。
【0081】
先ず、メッセージキー“MSG”かどうかを判定し(S2−1)YESであればディスプレイ上にメモメール送信画面(図4)をポップアップ表示させる(S2―2)。
【0082】
メモメールの送信者はキーボードからメッセージを入力し(S2−3)マイクロプロセッサユニットはこのメッセージをメモメール送信画面に表示させる。
【0083】
メモメール送信者が“SELECT NAME”キーをクリックしたことによって(S2−4)、送信先が指示されることをマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20に伝え、続いて送信先である被呼者の名前が表示されている回線キーをマウスでクリックする(S2−5)。
【0084】
マイクロプロセッサユニット(MPU)1―20はクリックされた回線キーを被呼者番号に変換し、回線制御装置(LCU)2へ送る。回線制御装置(LCU)2では時分割スイッチ(TSW)11を介して、発信通話台、例えば通話台(DB(A))1と被呼通話台、例えば通話台(DB(B))1を接続する。
【0085】
接続が完了するとマイクロプロセッサユニット(MPU)1―20は、メッセージおよび制御情報からなるメモメール情報を送信先の通話台(DB(B))1に送信する(S2−6)。
【0086】
通話台(DB(B))1で返信をする時は返信キーがクリックされ、同じ図8のフローチャートで、S2−1の“MSG”キーかどうかの判定がNOとなり、次に返信キーかどうかの判定を行なう(S2−7)。
【0087】
判定がYESであれば、マイクロプロセッサユニット(MPU)1―20は、クリックされた返信キーを対応する返信メッセージに変換し、ウインドウの表示部に表示する(S2−8)。
【0088】
返信メモメール情報ができると発信通話台(DB(A))1へ送信する(S2−9)。
【0089】
図9はメモメール受信時の処理を示すフローチャートである。
【0090】
メモメール情報を受信するとメモメール情報の受信解析を行ない(S3−1)、メモメールの受信かどうかの判定を行なう(S3−2)。判定がYESであればメモメール受信画面(図5)をポップアップ表示する(S3−3)。
【0091】
メモメールの受信判定がNOであれば、更にメモメールの返信かどうかの判定を行なう(S3−4)。判定がYESであれば返信メモメールの受信画面(図6)をポップアップ表示する(S3−5)。
【0092】
これによって、メモメールの受信か返信メモメールの受信かを区別して、それぞれの受信画面に自動的に表示することができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、メモメールを受信した通話台で着信ランプの監視と応答操作が要らなくなるので、ディスプレイ、キーボード、マウス、等からなる情報処理装置、左右2つのハンドセット、多数のキー、発光ダイオード、タッチパネル、ハンズフリーのスピーカとマイク、オープンボイス等から構成されるディーリング用通話台を使い、寸刻を争う取引きをするディーラーへの負荷を軽減する効果がある。
【0094】
即ち、通話台間の連絡用のメモメールにおいて、受信側は何の操作もしなくとも、メモメールが着信するとメモメール受信用ウインドウがポップアップして、メッセージが表示されるのでキー操作の必要が無くなる。
【0095】
返信も何種類かの定型メッセージが用意され、それぞれに返信キーが対応しているのでメッセージのキー入力が省略でき、返信キーを選択してマウスでクリックするだけでよい。
【0096】
これ等によって、本発明は、多忙なディーラーの負荷を軽減する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【図2】通話台の内部構成図である。
【図3】メモメールを使用していない時のディスプレイの画面である。
【図4】メモメールを送信する時のディスプレイの画面である。
【図5】メモメールを受信した時のディスプレイの画面である。
【図6】返信メモメールを受信した時のディスプレイの画面である。
【図7】メモメールポップアップの装置間の制御動作を示すシーケンスチャートである。
【図8】キーをマウスでクリックした時の制御処理のフローチャートである。
【図9】メモメール情報を受信した時の表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディーリング通話台(DB)
1―1 ライントランクコントローラ(LTCNT)
1―2 情報処理装置(PCCPU)
1―01 LTCNTのマイクロプロセッサユニット(MPU)
1―02 MPU1―01用のRAM
1―05 シリアル通信レシーバ/トランスミッタ0(USART0)
1―06 シリアル通信レシーバ/トランスミッタ1(USART1)
1―07 通信レートアダプションLSI(RA−LSI)
1―08 速度変換装置
1―09 データ伝送用LSI(P−PLSI)
1―15 デュアルポートRAM(DPRAM)
1―16 ISAバスインタフェース(PCI/F)
1―17 LTCNT1―1のバス
1―18 ISAバス
1―20 情報処理装置1―2のマイクロプロセッサユニット(MPU)
1―21 MPU1−20のメインメモリ
1―24 VGAインタフェース(VGAI/F)
1―25 ビデオRAM(VRAM)
1―26 ディスプレイ
1―27 キーボードインタフェース(キーボードI/F)
1―28 キーボード
1―29 周辺チップ
1―30 マウス(ポインティングデバイス)
2 回線制御装置(LCU)
3 ライン回路(LIN)
4 4線式モニターライン回路(MONL)
5 ディジタル通話台ライン回路(DBDLIN)
6 高速ディジタル局線トランク(PRI)
7 アナログ局線トランク(COT)
8 専用線トランク(PVT)
9 4線式オープンボイス回線トランク(MONT)
10 回線制御装置の中央処理装置(CPE)
11 時分割スイッチ(TSW)
12 オープンボイスシステム
13 ディジタルフィールド
14 ローカルエリアネットワーク(LAN)
K−1 メッセージ送信キー
KB−5 返信用キーブロック
Claims (2)
- 各種回線及びキーボードと、ディスプレイと、ディスプレイ上の位置を指示するポインティングデバイスとを備えた通話台を複数収容し、前記各種回線と前記通話台間、及び前記通話台間の接続制御を行う回線制御装置から構成され、
発信側となる第1の通話台においてキーボードから入力したメッセージは、第1の通話台の前記ディスプレイ上のメール表示ウインドウに表示され、
第1の通話台からの接続要求に基づき、前記メッセージが前記回線制御装置によって被呼側である第2の通話台に送信され、
第2の通話台では、前記メッセージを受け取ると、ディスプレイ上にメール表示ウインドウをポップアップし、受信メッセージと予め設定された返信用メッセージに対応した複数の返信用キーを表示し、前記複数の返信用キーのいずれかを指定することにより、前記指定された返信用キーに対応するメッセージを、発信側である第1の通話台に送信する
ことを特徴とするメールシステム。 - 各種回線及びキーボードと、ディスプレイと、ディスプレイ上の位置を指示するポインティングデバイスとを備えた通話台を複数収容し、前記各種回線と前記通話台間、及び前記通話台間の接続制御を行う回線制御装置から構成され、
発信側となる第1の通話台においてキーボードから入力したメッセージは、第1の通話台の前記ディスプレイ上のメール表示ウインドウに表示され、
第1の通話台からの接続要求に基づき、前記メッセージが前記回線制御装置によって被呼側である第2の通話台に送信され、
第2の通話台では、前記メッセージを受け取ると、ディスプレイ上にメール表示ウインドウをポップアップし、受信メッセージと予め設定された返信用メッセージに対応した複数の返信用キーを表示し、前記複数の返信用キーのいずれかを指定することにより、前記指定された返信用キー情報と共に該返信用キーに対応するメッセージを、発信側である第1の通話台に送信し、
第1の通話台において、前記返信用キー情報と返信用メッセージを受け取ると、ディスプレイ上のメール表示ウインドウをポップアップし、受信した返信用キー情報に対応するキーを点灯表示すると共に、該返信用キーに対応するメッセージを表示する
ことを特徴とするメールシステム。
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