JP3788178B2 - 高速回転スピンドル装置 - Google Patents

高速回転スピンドル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3788178B2
JP3788178B2 JP2000072533A JP2000072533A JP3788178B2 JP 3788178 B2 JP3788178 B2 JP 3788178B2 JP 2000072533 A JP2000072533 A JP 2000072533A JP 2000072533 A JP2000072533 A JP 2000072533A JP 3788178 B2 JP3788178 B2 JP 3788178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
speed
rotating shaft
magnet
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000072533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001268859A (ja
JP2001268859A5 (ja
Inventor
秀人 由井
宏敏 荒牧
秀雄 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2000072533A priority Critical patent/JP3788178B2/ja
Publication of JP2001268859A publication Critical patent/JP2001268859A/ja
Publication of JP2001268859A5 publication Critical patent/JP2001268859A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3788178B2 publication Critical patent/JP3788178B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータによって例えば10万min-1 (r.p.m.)以上の高速で回転する高速回転スピンドル装置の改良に関する。この様な高速回転スピンドル装置は、例えば歯科用ハンドピースや微小部品を加工する工作機械用旋盤、或は研削盤、ボール盤等の工作機械に好適なものである
【0002】
【従来の技術】
例えば歯科医が使用する治療用ハンドピース、或は歯科技工士が使用する作業用ハンドピースとして従来から、圧縮空気の力により砥石を回転させるものが広く使用されている。この様な従来構造の場合には、先端部に砥石が装着され、玉軸受によりハウジングに回転自在に支持された回転軸に固定されたタービン翼を、このハウジング内に供給した圧縮空気の圧力により回転駆動する。この様な圧縮空気により回転軸を駆動する構造によれば、この回転軸の高速回転化は、安定した回転速度を確保する事を考慮した場合には限界があり、回転速度は限られたものである。
【0003】
一方、歯科治療時の患者の不快感を軽減したり、或は入れ歯等の加工時の加工能率を向上させる為には、回転軸の回転速度を速める事が求められている。言い換えれば、この回転軸の先端部に固定した砥石の周速を早くして切れ味を良くし、削り作業が短時間で済む様にする事が求められている。従来構造の場合、上記タービン翼に吹き付ける圧縮空気の量を多くし、圧力を高くすれば、或る程度砥石の周速を早くできるが、十分な効果を得る事は難しい。即ち、回転砥石の駆動源として圧縮空気を使用した場合には、砥石による歯や入れ歯等の切削時に、切削抵抗に基づき、この砥石を回転させる為に要するトルクが増大して上記回転軸が減速され、切削効果が低減する。しかも、歯と砥石との接触部の接触面圧や接触面積の変動に基づく上記トルクの変動によって、上記回転軸の回転速度が頻繁にしかも大きく変動する為、騒音が増大する等、患者に対する不快感が増大する。
【0004】
この様な事情により、歯科用ハンドピースの駆動源として電動モータを用いる事が望まれている。ところが、回転軸と共に回転するロータを構成する界磁マグネットの強度不足や、この界磁マグネットのアンバランスに基づいて生じる、砥石を固定する回転軸先端部の振れ、更には電動モータの発熱に基づいて生じる、上記回転軸を支持する軸受の潤滑不足等の影響で、この回転軸の回転速度を高める事には限度がある。この為に従来は、歯科用ハンドピースの様な、比較的小型のスピンドル装置の回転軸の場合でも、10万min-1 以上の高速回転を得る事はできなかった。
【0005】
又、微小な機械部品を切削加工する為には、被加工物である当該部品の大きさに応じた容量の工作機械を使用する事が、加工精度を確保する面からも、或は省エネルギ及び省資源の観点からも好ましい。これに対して従前の場合には、微小な機械部品を加工する場合にも、より大きな物品の加工も行なえる様な大型の工作機械を用いる場合が多かった。この様な状態は、被加工物に対して過大なスペース及びエネルギを必要とし、しかも加工精度を確保する事が難しくなる為、好ましくない。
【0006】
これに対して、日経BP社が2000年1月に発行した技術雑誌「日経メカニカル」の No.544の第38〜39頁には、駆動源として電動モータを用い、回転軸を5万min-1 で回転させる事ができる高速回転スピンドル装置が実現された事が記載されている。この構造では、上記電動モータのロータを構成する界磁マグネットとしてサマリウムコバルト燒結磁石を使用し、ステータのコアとして積層珪素鋼板を使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した様な技術雑誌「日経メカニカル」に記載された高速回転スピンドル装置の場合、電動モータを駆動源とする構造で、従前に比べて高速回転が可能にはなったが、5万min-1 を遥かに越える様なより高速回転を実現する為には、依然として次の▲1▼▲2▼の様な点を改良する事が望まれている。
【0008】
▲1▼ 電動モータのロータを構成するサマリウムコバルト磁石は、密度が8.4g/cm3 程度と、回転軸を構成するステンレス鋼、合金鋼、軸受鋼等と同程度に大きいのに対し、引っ張り強度が4.4×107 N/m2 程度と、必ずしも大きな値とは言えない。密度が大きい事は、高速回転時に加わる遠心力が大きく、内部に大きな引っ張り応力が作用する事に繋がる。これに対して、引っ張り強度が十分に大きくはないので、上記高速回転スピンドル装置は、歯科用ハンドピース程度の、比較的小径(ロータの外径が10mm程度)の機械装置に組み込んだ場合でも、7万min-1 を越える様な回転速度を実現する事は難しい。即ち、この様な高速回転時にサマリウムコバルト磁石を界磁マグネットとして組み込んだロータは、フープ応力で破壊するので、このロータを高速回転させる事はできない。
【0009】
▲2▼ 上記電動モータのロータを構成するサマリウムコバルト磁石は、線膨張係数が8〜11×10-6/℃と、回転軸を構成するステンレス鋼、合金鋼、軸受鋼等の線膨張係数(10〜17×10-6/℃)と同程度か、むしろこれよりも小さい場合が多い。従って、高速回転スピンドル装置の運転時の発熱に基づく上記ロータの熱膨張量は、このロータを外嵌固定した回転軸の熱膨張量と同じか、この回転軸の熱膨張量よりも少なくなる。この為、上記ロータを上記回転軸に、隙間なく外嵌固定すると、温度上昇時にこの回転軸が、このロータの内周面を直径方向外方に強く押圧し、上記フープ応力が更に増加して、許容回転速度が低下する。この様な熱膨張率の差に基づくフープ応力の増大を防止する為には、上記回転軸と上記ロータとの嵌合状態を隙間嵌とし、これらロータと回転軸とを接着剤により固定する事が考えられる。但し、この場合には、使用回転速度が、接着剤の接着強度による制限を受ける(回転軸と接着剤との間、並びにロータと接着剤との間が、線膨張係数の差によりフープ応力を受けると共に、接着部が剪断力を受け、その応力が大きいと接着部が剥れる)。
【0010】
これらの理由によって従来は、10万min-1 と言った、7万min-1 を大きく越える様な回転速度を得られる高速回転スピンドル装置は実現していなかった。
本発明は、この様な事情に鑑みて、10万min-1 若しくはそれ以上の回転速度を得られる高速回転スピンドル装置を実現すべく発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の高速回転スピンドル装置は、従来から知られているスピンドル装置と同様に、ハウジングと、回転軸と、ロータと、ステータとを備える。
このうちの回転軸は、玉軸受、静圧或は動圧の流体軸受等の軸受により、上記ハウジングの内側に回転自在に支持されている。
又、上記ロータは、界磁マグネットを有し、上記回転軸の外周面に固定されている。
又、上記ステータは、上記ハウジングの内周面で上記ロータの外周面と対向する部分に設けられている。
特に、本発明の高速回転スピンドル装置は、上記ロータが上記回転軸に、締り嵌めで外嵌固定されている。且つ、このロータを構成する界磁マグネットがマンガンアルミ製であり、このロータを構成するマンガンアルミ磁石の線膨張係数が、上記回転軸を構成する鋼材の線膨張係数よりも大きい。
【0012】
【作用】
上述の様に構成する本発明の高速回転スピンドル装置によれば、最高回転速度が10万min-1 以上となる条件で使用した場合であっても、次の様な理由により、ロータを構成する界磁マグネットの損傷を防止できる。
【0013】
先ず第一に、界磁マグネットを構成するマンガンアルミの引っ張り強度は、2.9×108 N/m2 程度と、前述した従来構造に組み込まれていた界磁マグネットを構成するサマリウムコバルトの引っ張り強度(4.4×107 N/m2 程度)に比べて6倍以上大きい。この為、同じ引っ張り応力が加わった場合でも、破壊する事がなくなる。
【0014】
第二に、上記マンガンアルミの密度は、5.1g/cm3 程度と、上記サマリウムコバルトの密度(8.4g/cm3 程度)に比べて小さい。この為、同じ回転速度の場合でも発生する遠心力が小さくなり、その分、高速回転が可能になる。
【0015】
第三に、上記マンガンアルミの線膨張係数は、20〜22×10-6/℃程度と、サマリウムコバルトの線膨張係数(8〜11×10-6/℃)よりも遥かに大きく、回転軸を構成するステンレス鋼、合金鋼、軸受鋼等の線膨張係数(10〜17×10-6/℃)に比べても十分に大きい。従って、高速回転スピンドル装置の運転時の発熱に基づく上記ロータの熱膨張量は、この回転軸の熱膨張量よりも多くなる。この為、上記ロータを上記回転軸に、締り嵌めにより隙間なく外嵌固定しても、温度上昇時にこの回転軸がこのロータの内周面を直径方向外方に強く押圧する事がなく、上記ロータに作用するフープ応力の増加を抑えて、許容回転速度の低下を防止できる。又、ロータを回転軸に対し、圧入、ロータの焼き嵌め、回転軸の冷やし嵌め等による締り嵌めで外嵌固定できる。この為、これらロータと回転軸とを接着剤により固定する場合の様に、許容回転速度が接着剤の接着強度による制限を受けない。
【0016】
これらの相乗効果により、本発明の高速回転スピンドル装置の許容回転速度は、歯科用ハンドピース程度の、ロータの外径が10mm程度である比較的小径の機械装置に組み込んだ場合で、23万min-1 程度に達する。前述した、サマリウムコバルト磁石のロータを使用した従来構造の場合に、同じ条件での許容回転速度が7万min-1 程度であったのに対して、本発明の場合には3倍以上の許容回転速度を得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、本発明をブラシレス直流モータを組み込んだ高速回転スピンドル装置に適用した場合に就いて示している。ハウジング1の内側に回転軸2を、請求項に記載した軸受に相当する、1対の玉軸受3、3により回転自在に支持している。これら各玉軸受3、3を構成する内輪4、4は、それぞれの外端面(軸方向に関して互いの反対側端面)を上記回転軸2の中間部端部寄り部分に形成した段部5、5に突き当てて、互いに離れる方向への変位を阻止している。これに対して、上記各玉軸受3、3を構成する外輪6、6の内端面(軸方向に関して互いに対向する端面)は、上記ハウジング1の開口部内周面に形成した段部7、7に、直接又は予圧ばね8を介して突き当てている。この構成により、上記両玉軸受3、3に予圧を付与し、上記ハウジング1の内側に上記回転軸2を、がたつきなく、回転自在に支持している。尚、上記両玉軸受3、3には、グリース等の潤滑剤を封入して、これら両玉軸受3、3が、軽い力で円滑に回転する様にしている。
【0018】
上記回転軸2の中間部で、上記1対の玉軸受3、3同士の間で上記ハウジング1の内周側に位置する部分には、本発明の特徴である、マンガンアルミ製の界磁マグネットにより構成したロータ9を、締り嵌めにより外嵌固定している。これに対して、上記ハウジング1の内周面で上記ロータ9の外周面と対向する部分には、ステータ10を支持固定している。このステータ10は、多数枚の磁性金属薄板を軸方向に積層して成る積層コア11に、電機子コイル12を巻回する事により構成している。そして、この電機子コイル12をモータインバータ13に接続し、通電に基づいて上記回転軸2を回転駆動する、高速回転スピンドル装置を構成している。
【0019】
上述の様に構成する高速回転スピンドル装置の使用時には、上記回転軸2の先端部(図1の右端部)に、例えば歯科治療用の砥石を支持固定した状態で、上記モータインバータ13から、上記電機子コイル12に通電する。この結果、上記ロータ9を外嵌固定した上記回転軸2が、10万min-1 を越える様な高速で回転する。このロータ9には、この高速回転に伴って大きな遠心力が作用するが、本発明の高速回転スピンドル装置の場合には、上記ロータ9をマンガンアルミ磁石により構成している為、このロータ9が破壊する事はない。この点に就いて、以下に詳しく説明する。
【0020】
電動モータのロータを構成する界磁マグネットとして従来は、サマリウムコバルト等の希土類磁石、若しくはフェライト磁石等が用いられていた。これに対して本発明の場合には、ロータ9を構成する界磁マグネットとしてマンガンアルミ磁石を使用している。マンガンアルミ磁石は、コバルト等の希少元素を使わない、安価に得られる汎用磁石の中では、引っ張り強度、圧縮強度を含めて優れた機械的強度を有し、高速回転、高負荷の使用環境に耐える。しかもマンガンアルミ磁石は、切削加工性が良好で着磁の多様性を併せ持っている為、電動モータのロータを構成する材質として好ましい。
【0021】
この様なマンガンアルミ磁石の優れた性質のうち、回転軸の高速回転化の為に特に重要な性質である引っ張り強度を、サマリウムコバルト磁石と比較して、図2に示す。この図2から明らかな通り、本発明の高速回転スピンドル装置に使用するマンガンアルミ磁石の引っ張り強度は、従来の高速回転スピンドル装置に使用されていたサマリウムコバルト磁石の引っ張り強度よりも遥かに大きい。例えば、外径が10mm程度のロータを外嵌固定した回転軸を、10万min -1 を越える様な高速で回転させた場合に生じる大きなフープ応力に耐える為には、当該ロータを構成する界磁マグネットに200×106 N/m2 以上の引っ張り応力が要求される。この数値を前提として図2を見れば明らかな通り、本発明に使用するマンガンアルミ磁石はこの条件を満足するが、従来使用されていたサマリウムコバルト磁石はこの条件を満たさない。
【0022】
図3は、マンガンアルミ磁石、或はサマリウムコバルト磁石により構成した、外径が10mmであるロータの回転速度と、回転に伴って発生する遠心力に基づくフープ応力との関係を示している。従来使用されていたサマリウムコバルト磁石は、密度が高く(8.4g/cm3 程度)、回転の上昇に伴う遠心力並びにフープ応力の上昇が著しいのに許容限界引っ張り強度が低い為、7万min-1 程度までしか回転させる事ができない。これに対して、本発明に使用するマンガンアルミ磁石の場合には、密度が低く(5.1g/cm3 程度)、回転の上昇に伴う遠心力並びにフープ応力の上昇が緩やかで、しかも許容限界引っ張り強度が高い為、23万min-1 程度まで回転させる事ができる。即ち、マンガンアルミ磁石を使用する本発明の場合には、サマリウムコバルト磁石を使用する従来の場合に比べて、約3.3倍の高速回転が可能になる。
【0023】
次に、図4は、外径が10mmであるサマリウムコバルト磁石のロータにより得られる最高回転速度である7万min-1 でロータを回転させた場合に、このロータの外径と回転に伴って発生する遠心力に基づくフープ応力との関係を示している。ロータをサマリウムコバルト磁石により造った場合には、外径が10mmの場合にロータが遠心力で破壊するのに対して、ロータをマンガンアルミ磁石により造った場合には、外径を35mmまで大きくできる。この事は、高速回転スピンドル装置を設計する場合に於ける自由度の増大に繋がる。
【0024】
しかも、本発明の場合にロータ9を構成するマンガンアルミ磁石の線膨張係数は、20〜22×10-6/℃と、従来の場合にロータを構成していたサマリウムコバルト磁石の線膨張係数(8〜11×10-6/℃)よりも十分に大きく、回転軸2を構成する鋼材の線膨張係数(10〜17×10-6/℃)よりも大きい組み合せが可能になる。そして、この様な(ロータ9を構成する材料の線膨張率を回転軸2を構成する材料の線膨張率よりも大きくする)組み合わせを実現する事により、高速スピンドル装置の運転に伴う発熱で上記回転軸2が熱膨張した場合でも、上記ロータ9がより大きく熱膨張する為、このロータ9に加わるフープ応力が増加する(遠心力に基づくものよりも大きくなる)事はない。
【0025】
本発明の高速回転スピンドル装置の場合には、上述の様に回転軸2の熱膨張量よりもロータ9の熱膨張量を大きくした事に伴い、この回転軸2に対する上記ロータ9の取り付けを、締り嵌めによる嵌合固定とする事ができる。この為、前述した従来構造の様に接着剤を使用する必要がなくなり、許容最高回転速度が、接着剤の接着強度による制限を受けない。
【0026】
一方、前記電機子コイル12を巻回した積層コア11として、珪素鋼板を軸方向に積層したものを使用している。この様な積層コア11を組み込んで高速回転スピンドル装置の電動モータを構成した場合には、渦電流の発生を抑え、発熱量及び回転抵抗を小さくする事ができる。特に、この様な積層コア11を採用する事による効果は、マンガンアルミ磁石製のロータ9と組み合わせて、10万min-1 以上の高速回転を実現する場合に、より顕著に得られる。
【0027】
又、前記各玉軸受3、3の潤滑はメンテナンス性を良好にする為には、グリース潤滑が適する。この場合に使用できる好ましいグリースとして例えば、協同油脂社製のNSハイリューブ(商品名)がある。このグリースは、回転抵抗を小さくして、上記各玉軸受3、3の転がり抵抗を低減し(低トルク化し)、これら各玉軸受3、3により支持した回転軸2の高速回転の実現に寄与できる。
【0028】
又、より高速化を図る為には、上記各玉軸受3、3を構成する玉14、14の材質として、セラミックを採用する事が好ましい。この理由は、次の通りである。上記各玉軸受3、3により回転自在に支持する回転軸2の駆動源に、上記ロータ9と前記ステータ10とから成る電動モータを用いた場合、この電動モータの発熱により上記各玉軸受3、3の温度が上昇し、上記各玉14、14の転動面と、内輪4の外周面に設けた内輪軌道及び外輪6の内周面に設けた外輪軌道との当接部に存在する油膜が薄くなる可能性がある。上記各玉14、14の材質として、一般的に使用する軸受鋼に比べて密度が小さいセラミックを使用すれば、上記回転軸2の回転時に上記各玉14、14に作用する遠心力が小さくなり、上記各玉軸受3、3に負荷される荷重を抑えて、発熱量の上昇を抑える事ができる。又、上記各玉14、14をセラミック製とした場合には、上記当接部に存在する油膜が不十分になっても、同種の金属材同士が接触する事を防止して、耐摩擦性、耐焼付性を向上させ、高速化を図る事ができる。尚、上記内輪4や外輪6をステンレス鋼で造る事により、これら内輪4及び外輪6を含む上記各玉軸受3、3の耐食性向上を図る事も可能である。
【0029】
又、上記各玉軸受3、3には、前記予圧ばね8により予圧を付与しているので、アキシアル方向の位置決めを正確に行ない、前記回転軸2の振れを抑え、上記各玉14、14の滑りを抑制する事ができる。尚、上記各玉軸受3、3に予圧を付与する為の方法としては、高速性を要する場合には、図示の様に予圧ばね8等の弾性材を使用した定圧予圧方式が適している。これに対して、大きな剛性を要する用途には、上記各玉軸受3、3を構成する内輪4、4及び外輪6、6を所定位置に固定する定位置予圧が好ましい。又、予庄付与の方向としては、回転軸2に関する作用点距離が大きく、モーメント荷重に対する負荷能力が優れている背面組合せが適しているが、高速回転スピンドル装置の組立作業性を要求される場合は、正面組合せを採用する事もできる。
【0030】
又、本発明の高速回転スピンドル装置を実施する場合に、高速回転になるとアンバランスによる不釣り合い力が回転性能に影響を及ぼすので、上記回転軸2と前記ロータ9とを組み立てた状態で、アンバランスを取り除く、バランス修正作業を行なう必要がある。このバランス修正作業は、例えば図5に示す様に、上記回転軸2の両端部で上記各玉軸受3、3の内輪4、4を外嵌固定すべき部分を、治具31、31により支持した状態で行なう。そして、上記回転軸2及びロータ9を回転させて、この回転軸2の中間部でこのロータ9に近い部分の外周面、或はロータ9の両端面部分を修正面としてバランス修正すれば、適正にバランス修正を行なえる。尚、この様なバランス修正作業を行なう為に、上記回転軸2にアンバランス修正部を設ける事が好ましい。又、バランス修正をグラインダ等を用いて、上記回転軸2或はロータ9の一部を削り取る事により行なう場合には、削り取った部分の円周方向に関する形状は流線形にし、風切音を極力抑える事が望ましい。更に、上記ロータ9の外周面は、このロータ9を上記回転軸2に外嵌固定した後に、上記内輪4、4を外嵌固定すべき部分支持して研摩を行ない、上記回転軸2と上記ロータ9の外周面との同軸度を向上させる事もできる。
【0031】
次に、図6は、図1に示した様な電動モータを駆動源とした本発明の高速回転スピンドル装置を使用した場合と、圧縮空気を駆動源とした従来の高速回転スピンドル装置との、加工時の負荷トルク及び出力回転速度の特性を示している。尚、何れの場合に就いても、回転軸2の外径は3.175mm、軸方向長さは30mm、ロータ9の外径は10mm、ハウジング1の外径は25mmとした。又、上記回転軸2を支持する為の玉軸受3、3は、内径が3.175mm、外径が6.350mm、幅が2.38mm、玉径が1mm、玉数が7で、材質は、内輪4及び外輪6がステンレス鋼であるSUS440C、玉14、14がセラミックであるSi3N4 である。潤滑は、前記NSハイリューブによるグリース潤滑とした。上記各玉軸受3、3は背面組み合せとして予圧を付与した。又、上記回転軸2と上記ロータ9とを組み合わせた回転体のバランス修正は、半径3mmの位置で、0.001g以下となる様にした。
【0032】
この様な条件で行なった実験の結果を示す図6から明らかな通り、図1に示した様な電動モータを駆動源とした本発明の高速回転スピンドル装置によれば、圧縮空気を駆動源とした従来の高速回転スピンドル装置に比べて、回転状態を安定化させる事ができる。即ち、回転軸2に負荷トルクが加わった場合、駆動源に圧縮空気を用いた従来構造の場合には、回転軸の回転数が低下し、負荷がなくなった状態で一時的に回転数が上昇すると言った、不安定な動きをするのに対して、電動モータを駆動源とした本発明の構造の場合には、負荷の状態に拘らず、回転軸2の回転数は殆ど変化しない。
【0033】
次に、図7は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の基本構造は、上述した第1例の場合と同様である為、同等部分には図1と同じ符号を付して、重複する説明を省略する。尚、本例の場合には、マンガンアルミ製の磁石であるロータ9と回転軸2との取り付け固定を、圧入と接着との組み合わせにより行なっている。接着強度を確保する為、上記回転軸2の中間部外周面には複数の凹溝25、25を形成し、これら各凹溝25、25内に接着剤を介在させる様にしている。この様な構成は、上記ロータ9を構成するマンガンアルミ磁石の線膨張係数が、回転軸2を構成する鋼材の線膨張係数よりも大幅に大きい場合に、公差を大きくする為に有効である。即ち、上記ロータ9を上記回転軸2に、締り嵌めのみで外嵌固定した場合には、熱膨張により締め代の変化を勘案して、上記回転軸2の外径と上記ロータ9の内径との組み付け公差を厳密に管理する必要がある。これに対して本例の場合には、接着を併用する事により、上記外径と内径との公差を大きく取る事が可能になって、コスト低減を図れる。
【0034】
又、電機子コイル12を巻回する積層コア11を構成する金属薄板として、珪素(Si)を6.5重量%添加させた珪素鋼板を使用している。鉄系合金中に珪素を6〜7重量%添加した珪素鋼板を使用する事により、低鉄損、低磁歪、高透磁率、品質安定化、無方向性等、電動モータ用ステータの積層コアに要求される各種特性を向上させて、高性能の電動モータを実現する事ができる。そして、定格の高速回転速度までの立ち上がりが早くなり、歯科用スピンドルの様な、頻繁にON−OFFを繰り返す用途に適した高速回転スピンドル装置を実現できる。この様に、鉄系合金中に珪素を6〜7重量%添加した珪素鋼板は、例えば、NKK社製のNKスーパーEコア(商品名、珪素含有率6.5重量%)が使用可能である。
【0035】
又、各玉軸受3、3を潤滑する為の潤滑剤は、人体への影響を考慮して、人体への影響が極めて小さい材料、例えばポリαオレフイン(PAO)や、ISO規格でVG32、VG68等の流動パラフィン等を用いるのが望ましい。潤滑方法にグリース潤滑を用いた場合、各玉軸受3、3の軸方向両端部にそれぞれシール板を設ける両側シールを用いる事が、グリースの漏洩防止の面から有効である。或は、図7に示す様に、上記各玉軸受3、3の軸方向両端部のうち、回転軸2の端面側にのみシール板15を設ける片側シール構造を使用し、上記各玉軸受3、3の開放部側にグリース保持空間16を設ける事も、グリースの漏洩防止の面から有効である。この様な構造を採用する場合に於いて、潤滑剤供給装置30から潤滑剤供給孔17を通じてグリースを補給する方法も、上記各玉軸受3、3内に存在するグリースの量を長期間に亙って十分に確保する面から有効である。
【0036】
又、一方又は双方の玉軸受3の外輪6の外周面とハウジング1の内周面との間に、Oリング18等の緩衝材を挟持する事も、防振効果を高め、回転部分のアンバランスや外力に基づく振動を抑える面から有効である。
【0037】
又、歯科用ハンドピースとして使用する際に発生する、歯牙処置切削粉等の異物がハンドピース内部へ侵入するのを防止する為に、防塵機構を設置する事が望ましい。この様な防塵機構としては、上記各玉軸受3、3に設けた、グリースの漏れ防止用のシール板15、15に加えて、前記ハウジング1と前記回転軸2との間に、ラビリンスシール28、28やエアーシール等を設ける事が考えられる。又、圧縮空気供給装置29から圧縮空気を上記ハウジング1内に送り込んでこのハウジング1内の圧力を高くし、外部から上記各軸受3、3内に入る空気流を極力減らす方法も有効である。この様な構造は、電動モータの発熱に拘らず、上記各玉軸受3、3の温度上昇を抑え、これら各玉軸受3、3内部の油膜厚さ、並びにこれら各玉軸受3、3の剛性を確保する為にも有効である。
【0038】
又、図7に示す様に、ハウジング1内の空間容積を極力小さくし、電機子コイル12を合成樹脂製の被覆19によりモールドして表面を平滑にする事は、ロータ9が高速回転した場合に発生する風切音や風損の低減に対して有効である。
尚、本例では、回転軸2の端部に直接、工具又はワーク20の取付部21を設けているが、取扱性を向上させる為に、この様な取付部21を設けた別体の回転軸を、ハンドピース本体に設けた回転軸2と別体に構成し、カップリング等の連結機溝により、上記別体の回転軸を駆動する構造を採用する事もできる。
【0039】
次に、図8は、本発明の実施の形態の第3例として、本発明を小さな被加工物を加工する小型の工作機械に適用した場合に就いて示している。本例の基本構造も、前述した第1例或は上述した第2例の場合と同様である為、同等部分には図1、7と同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
本例の場合には、ロータ9とステータ10とにより構成する電動モータや各玉軸受3、3部分で発生する発熱に基づく温度上昇を小さく抑える為に、ハウジング1の外周面に冷却カバー22を装着している。そして、この冷却カバー22の内部(冷却カバー22の内周面と上記ハウジング1の外周面との間)に、油、水、空気等の冷媒を、冷却媒体供給装置23より送り込み自在としている。冷媒の種類は、コスト、熱吸収性、作業性等を考慮して選択する。又、上記ハウジング1の内面で上記ロータ9と対向する部分には、回転速度センサ24を装着して、回転軸2の回転速度を測定自在としている。
【0040】
又、本例の場合には、上記各玉軸受3、3の潤滑を、オイルエア潤滑等の微量潤滑により行なって、これら各玉軸受3、3の回転トルクを小さくし、高速性を実現させる様にしている。或は、これら各玉軸受3、3の潤滑方法として、1日1回程度、これら各玉軸受3、3の内部に潤滑剤を、直接、又は空気と混合させて送り込む方法を採用する事もできる。勿論、前述した第2例の場合と同様に、グリースを送り込む事もできる。
【0041】
又、前述した実施の形態の第1〜2例の場合には、各玉軸受3、3を構成する玉14、14をセラミック製とする事により、これら各玉軸受3、3の接触部に存在する油膜が不十分になっても、同種の金属材同士が接触する事を防止して、耐摩擦性、耐焼付性を向上させ、高速化を図っている。これに対して、本例の様に、本発明を工作機械に適用した場合には、回転軸2の支持剛性を高くすべく、上記各玉軸受3、3への予圧付与を定位置予圧により行なう場合が多い。この様な場合には、これら各玉軸受3、3に組み込む玉14、14をセラミック製とすると、温度上昇時に金属製の内輪4及び外輪6との熱膨張量との差に起因して、予庄抜けが生じる可能性がある。この為、定位置予圧を行なう場合には、上記各玉14、14を、上記内輪4及び外輪6との間で熱膨張量の差が殆どない(若しくは全くない)、(それぞれ線膨張係数が10.1〜13.5×10-6の範囲にある)鋼製、或は線膨張係数が大きい(10.5×10-6)ジルコニア等のセラミックとする必要がある。この場合に、潤滑性を十分に確保できない可能性がある場合には、上記各玉14、14の転動面を、窒化、セラミック、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の被膜で表面処理して、同種の金属材同士が接触する事を防止する事が有効である。尚、本例の場合、上記各玉軸受3、3の予圧付与の方向は、背面組合せとする事が、大きな剛性を得られる事から好ましい。
【0042】
又、工作機械として使用する場合には、回転軸2の回転速度及びトルクが、仕上面及び加工精度に影響するので、加工面の精度を向上させる為に回転速度の制御が必要となる場合がある。この為に本例の場合には、上記回転軸2の回転速度を制御する為の磁気センサ26と回転速度制御装置27とを設置している。上記回転軸2の回転速度は、ロータ9を構成する界磁マグネットの磁気を検知する上記磁気センサ26と、この磁気センサ26からの信号を受け入れる回転速度制御装置27とにより計測する。そして、この計測値に基づき、目標回転速度に対して適切な電力量を、モータインバータ13から電機子コイル12に通電する。尚、回転速度検知に用いる回転速度センサ24は、上述の様な磁気センサ26の他、変位センサ、光センサでも良い。更には、用途によっては、回転速度の検出を、センサを用いる事なく、上記電機子コイル12への通電量で求める事もできる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上に述べた通り構成され作用するので、従来は困難であった、10万min-1 を越える様な高速回転を可能にし、各種機械装置の性能向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】マンガンアルミ磁石の引っ張り強度とサマリウムコバルト磁石の引っ張り強度とを比較して示すグラフ。
【図3】外径が10mmのロータを構成した場合に、回転速度がマンガンアルミ磁石製のロータに生じる引っ張り応力とサマリウムコバルト磁石製のロータに生じる引っ張り応力とに及ぼす影響を示す線図。
【図4】回転速度を7万min-1 とした場合に、ロータの外径がマンガンアルミ磁石製のロータに生じる引っ張り応力とサマリウムコバルト磁石製のロータに生じる引っ張り応力とに及ぼす影響を示す線図。
【図5】回転軸にロータを外嵌固定して成る回転体のバランスをとる状態を示す側面図。
【図6】回転軸を20万min-1 で回転させた場合に、この回転軸に加わる負荷トルクが、電動モータにより駆動される回転軸の回転速度と圧縮空気により駆動される回転軸の回転速度とに及ぼす影響を示す線図。
【図7】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図8】同第3例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 回転軸
3 玉軸受
4 内輪
5 段部
6 外輪
7 段部
8 予圧ばね
9 ロータ
10 ステータ
11 積層コア
12 電機子コイル
13 モータインバータ
14 玉
15 シール板
16 グリース保持空間
17 潤滑剤供給孔
18 Oリング
19 被覆
20 ワーク
21 取付部
22 冷却カバー
23 冷却媒体供給装置
24 回転速度センサ
25 凹溝
26 磁気センサ
27 回転速度制御装置
28 ラビリンスシール
29 圧縮空気供給装置
30 潤滑剤供給装置
31 治具

Claims (5)

  1. ハウジングと、軸受によりこのハウジングの内側に回転自在に支持された回転軸と、この回転軸の外周面に固定された、界磁マグネットを有するロータと、上記ハウジングの内周面でこのロータの外周面と対向する部分に設けられたステータとを備えた高速回転スピンドル装置に於いて、上記ロータが上記回転軸に、締り嵌めで外嵌固定されており、且つ、このロータを構成する界磁マグネットがマンガンアルミ製であり、このロータ構成するマンガンアルミ磁石の線膨張係数が、上記回転軸を構成する鋼材の線膨張係数よりも大きい事を特徴とする高速回転スピンドル装置。
  2. ステータを構成する電機子コイルを巻回した積層コアが、珪素を6〜7重量%添加した珪素鋼板を軸方向に積層したものである、請求項1に記載した高速回転スピンドル装置。
  3. マンガンアルミ製の磁石であるロータと回転軸との取り付け固定を、圧入と接着との組み合わせにより行なっている、請求項1又は請求項2に記載した高速回転スピンドル装置。
  4. 電機子コイルを合成樹脂製の被覆によりモールドして表面を平滑にした、請求項1〜3の何れかに記載した高速回転スピンドル装置。
  5. 回転軸が工作機械を構成するもので、端部に工具又はワークの取付部を設けており、ハウジングの内面でロータと対向する部分に回転速度センサを装着して、上記回転軸の回転速度を測定自在としている、請求項1〜4の何れかに記載した高速回転スピンドル装置。
JP2000072533A 2000-03-15 2000-03-15 高速回転スピンドル装置 Expired - Fee Related JP3788178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072533A JP3788178B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 高速回転スピンドル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072533A JP3788178B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 高速回転スピンドル装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001268859A JP2001268859A (ja) 2001-09-28
JP2001268859A5 JP2001268859A5 (ja) 2005-04-07
JP3788178B2 true JP3788178B2 (ja) 2006-06-21

Family

ID=18590920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072533A Expired - Fee Related JP3788178B2 (ja) 2000-03-15 2000-03-15 高速回転スピンドル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3788178B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1480570B2 (de) * 2002-03-04 2011-01-05 Sirona Dental Systems GmbH Zahnärztliches handinstrument
JP3673922B2 (ja) * 2002-11-29 2005-07-20 伊東電機株式会社 ローラ装置
JP3673923B2 (ja) * 2002-12-09 2005-07-20 伊東電機株式会社 ローラ装置、並びに、ローラ装置の製造方法
DE112007003556T5 (de) * 2007-06-20 2010-05-20 Harmonic Drive Systems Inc. Motor mit Schneidwerkzeug-Befestigungsöffnung
JP6582377B2 (ja) * 2014-09-08 2019-10-02 日本精工株式会社 歯科エアタービン
JP2018173173A (ja) * 2018-06-15 2018-11-08 Ntn株式会社 インホイールモータ駆動装置
CN108972022B (zh) * 2018-09-17 2024-05-24 武汉贝格泰克数控直驱机械有限公司 一种用于五轴联动机床的低速大扭矩稀土永磁直驱转台

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768571B2 (ja) * 1991-10-17 1995-07-26 山陽特殊製鋼株式会社 複合磁石及びその製造方法
JPH0631375U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 日本精工株式会社 ブラシレスモータ
JP3287113B2 (ja) * 1994-05-23 2002-05-27 株式会社安川電機 永久磁石形回転子の製造方法
JP2782044B2 (ja) * 1994-12-21 1998-07-30 セイコー精機株式会社 スピンドルモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001268859A (ja) 2001-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5166565A (en) Hold structure for bearing in electrical motor
JP2826156B2 (ja) スピンドルモータ
KR20060124702A (ko) 전동 펌프 유닛
JP2008545538A (ja) 特に工作機械の回転可能な円テーブルに用いられる回転支承装置
JP3788178B2 (ja) 高速回転スピンドル装置
SG97175A1 (en) Electric spindle motor with magnetic bearing and hydrodynamic bearing
CN106112022A (zh) 一种带有复合轴承的高速电主轴
TW201338362A (zh) 旋轉電機
JP2624264B2 (ja) レーザビームスキャナモータ
JP2006325279A (ja) ブラシレスモータ
JP2001268859A5 (ja)
JPS6315096B2 (ja)
US7253544B2 (en) Spindle motor with arrangement capable of inhibiting half-omega whirl induced during operation
US20150322957A1 (en) Combined radial and thrust bearing and wet rotor pump
WO2021129428A1 (zh) 一种使用并联轴承的电机
JP2003239955A (ja) 回転体の軸受支持構造
JPH11333601A (ja) 主軸装置
JP2553825Y2 (ja) 高速回転スピンドル軸受の予圧装置
US10284048B2 (en) Electric motor for suppressing entry of foreign substances
JP2790446B2 (ja) レーザビームスキャナモータ
JP3578810B2 (ja) スピンドルモータ
US20100102661A1 (en) Rotating shaft for ultra slim spindle motor
JP2001032827A (ja) 動圧軸受装置
RU2230652C1 (ru) Электрошпиндель
JP3532701B2 (ja) 内径グルーブ多孔質体軸受機構およびそれを具備するモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3788178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees