JP3787455B2 - 外部操作装置付き回路遮断器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、外部操作装置付き回路遮断器において、盤内にある回路遮断器の投入及び開放を、盤の扉側からハンドルを介して行う外部付属装置や、外部から遠隔操作を行う電動操作装置に対し、特に、そのOFF時の操作を機械的及び電気的に拘束するOFFロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の回路遮断器については、EC機械指令に関する規格(EN60204―1)があり、機械の電気装置に使用する回路遮断器の条件の中にアイソレーション適合条件があり、その条件の1つに「OFF位置でロック可能な装置のあること」があげられている。このOFFロック装置の規定として「主接点が、オープン位置のときにのみロック可能のこと。」があり、その検証方法として「ON状態において、OFFロック装置でロックできないこと。」とされている。この要求は、盤内にある回路遮断器を外部から操作する為に、盤の扉側にハンドルを取り付けるようになされた外部付属装置や、回路遮断器を遠隔操作する為に回路遮断器の外部に付属装置を取付けたりする場合にもこのOFFロック装置の要求がある。このアイソレーション適合条件の規格化された背景は、従来の適合しないものの場合、長期間の使用や、短絡事故等で主回路の接点が溶着した場合でも、一般的な回路遮断器で採用されているトグルリンクからなる開閉機構の場合は、スプリングバックはあるが、操作取っ手は手動でOFF位置に移動可能であり、この状態で強引にOFFロックすることも可能である。また、この接点が溶着した状態で電動操作装置の場合は、電気的動力で同様にOFF位置まで操作が可能である。従って、主回路の接点が溶着状態でありながらOFFロックができることになる。
【0003】
図18は、例えば米国特許第5477016号公報に示された回路回路遮断器の外部操作装置のOFFロック機構の説明図である。上述のようなEC機械指令に関する規格のアイソレーション適合条件を満たす為に、回路遮断器の主回路の接点が溶着した場合等の事故を含めて、本来、主接点が開いた場合のみOFFロックする為に、図15に示されるような電動操作装置の場合、主接点部材である可動子1に直接連動する部材をロックする構造としている。詳述しないが、回路遮断器の可動子1が開いた状態になると、回路遮断器のリンクロッド2、電動操作装置のプッシュロッド3を介して表示部4はOFF状態を表示する。これと同時にラッチ部分5は鍵掛け部6との係合が外れる。これにより鍵掛け部6は外部に引き出し可能となり、鍵孔6aが露出する為、鍵孔6aに鍵6bを通してOFFロックが可能となる。これと同時に、電動操作装置は電気的にはスイッチが開いた状態になり、通電されず外部操作ができなくなる。図示しないが、当然、ON状態の場合は、ラッチ部分5が鍵掛け部6と係合し、鍵掛け部6は外部に引き出せなくなり、ロックはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
主回路の接点が溶着状態でありながらOFFロックができる場合があり、また、上記従来例は、引き出し可能の鍵掛け部6をユーザーが引き出す必要があり、操作が煩雑であるという問題点があった。さらに、ON時には鍵掛け部6が電動操作部の内部にある為、注意書き等をしてOFFロック時に引き出し操作を行うようにユーザーに注意を喚起しなければならないという問題点もあった。
【0005】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、煩雑な操作を行はずに解かり易い操作で回路遮断器の外部付属装置である操作取っ手や電動操作装置が、安価で安全なOFFロック操作ができる外部操作装置付き回路遮断器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る外部操作装置付き回路遮断器は、回路遮断器本体の起倒操作部に近接して配設され、かつ、開閉操作部による回転運動を直線運動に変換して起倒操作部を開閉操作するようになされた外部操作装置と、回路遮断器本体の可動接触子が開離動作するときは、その動作に連動して外部操作装置の方向に向かって回路遮断器本体の筐体から突出し、可動接触子が閉合状態のときは筐体内に引き込まれるように作動する連結部材と、開閉操作部に近接して立設された施錠用貫通孔付き固定部と、開閉操作部がOFF位置にあるとき、固定部の施錠用貫通孔に対向するように開閉操作部に形成された施錠用貫通孔部と、連結部材の作動に連動し、回路遮断器本体の可動接触子が閉合しているときは固定部の施錠用貫通孔を封鎖し、可動接触子が開離したときは固定部の施錠用貫通孔の封鎖を解除するシャッター部材とを備え、可動接触子が開離したとき固定部の施錠用貫通孔と外部操作部の施錠用貫通孔部とが連通して錠前等により施錠できるように構成したものである。
【0007】
この発明の請求項2に係る外部操作装置付き回路遮断器は、外部操作装置が電動機で操作する機構のものである。即ち、回路遮断器本体の起倒操作部に近接して配設され、かつ、開閉操作部による回転運動を直線運動に変換して起倒操作部を開閉操作するようになされた電動外部操作装置及び電動外部操作装置に隣接した手動外部操作装置と、回路遮断器本体の可動接触子が開離動作するときは、その動作に連動して上記両外部操作装置の方向に向かって上記回路遮断器本体の筐体から突出し、可動接触子が閉合状態のときは筐体内に引き込まれるように作動する連結部材と、手動外部操作装置側の開閉操作部に近接して立設された施錠用貫通孔付き固定部と、手動開閉操作部がOFF位置にあるとき、固定部の施錠用貫通孔に対向するように手動外部操作装置側の開閉操作部に形成された施錠用貫通孔部と、連結部材の作動に連動し、回路遮断器本体の可動接触子が閉合しているときは固定部の施錠用貫通孔を封鎖し、可動接触子が開離したときは固定部の施錠用貫通孔の封鎖を解除するシャッター部材と、電動外部操作装置の通電スイッチに対し一端が接離すると共に他端の遮断壁が手動外部操作装置側開閉操作部の施錠用貫通孔部を封鎖できるように形成されたスイッチノブとを備え、可動接触子が開離したとき固定部の施錠用貫通孔と手動外部操作装置側の開閉操作部の施錠用貫通孔部とが連通し、スイッチノブが通電スイッチを開離したとき遮断壁が手動外部操作装置側開閉操作部の施錠用貫通孔部の封鎖を解除して、上記連通した施錠用貫通孔を介して錠前等により施錠できるように構成したものである。
【0008】
この発明の請求項3に係る外部操作装置付き回路遮断器は、回路遮断器本体は、筐体内部に連結部材用摺動溝と、上記摺動溝の出口に設けられた閉塞部を有し、連結部材は、上記閉塞部を除去して筐体外部から挿入されたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図6は、この発明の実施の形態1である外部操作装置付き回路遮断器を示す図である。図1と図4は、OFFロック装置を備えた外部操作装置の正面図であり、図2と図5はその側断面図、図3と図6はOFFロック機構の左側断面図である。また、図1〜図3は回路遮断器の接点が閉じた状態、即ちONの状態であり、図4〜図6は回路遮断器の接点が開いた状態、即ちOFFの状態である。以下にその構成について説明する。
【0010】
回路遮断器本体7には、可動接触子8の動作に連動して外部操作装置方向へ直動するようにガイドされ、回路遮断器本体の筐体から突出するように形成された連結部材9を設ける。可動接触子8は軸8aを支点に起倒操作部10に連動して所定の開閉角度だけ回動可能である。この連結部材9の一端9aは可動接触子8の腕部8bに当接する。
【0011】
次に、外部操作装置11のOFFロック部12の構成について述べる。外部操作装置11には、回路遮断器本体7の連結部材9の他端に押圧され、この連結部材9に連動して開閉操作部13の回転軸方向に摺動するシャッター部材14が設けられている。このシャッター部材14は、図3に示すように、開閉操作部13の回転部17に近接して立設された施錠用貫通孔付き固定部15のガイド溝15aでガイドされている。また、シャッター部材14の一端には錠前等の取り付け用の貫通孔14aが設けられている。さらに、このシャッター部材14は、ばね16で回路遮断器本体7側へ付勢されている。なお、開閉操作部13の回転部17にも後述する錠前22のための施錠用貫通孔17aが設けられている。15bは施錠用貫通孔付き固定部15の施錠用貫通孔である。
【0012】
外部操作の動作を行う為には、外部操作装置11の開閉操作部13の回転変位を回路遮断器の起倒操作部10の直線起倒変位に変換して行われる。この変換の為に中継ぎする案内部材18が設けられている。この案内部材18はガイドピン19でガイドされて直線変位が可能になる。当然この案内部材18と回路遮断器の起倒操作部10は案内部材18の係合部18aで係合している。また、この案内部材18には長孔18bが設けけられており、この長孔18bに外部操作装置11の開閉操作部13に嵌入した作動ピン20が係合する。これにより、開閉操作部13の回転力が案内部材18に伝達される。
【0013】
次に、この発明の外部操作装置のOFFロック機構の動作について説明する。図1〜図3は接点が閉じた状態、即ち、ONの状態であり、可動接触子8は軸8aを支点として時計方向に回動し、接圧ばね(図示せず)により可動接点8cが固定接点21に対し所定の接点圧力が得られるように付勢されている。このとき、図3に示すようにシャッター部材14はばね16により絶えず回路遮断器本体7側へ付勢されており、また、連結部材9は図2に示すように、可動接触子8の腕部8bに当接している為、この連結部材9とシャッター部材14は最も回路遮断器本体7側へ移動した状態となる。このON状態においては、シャッター部材14の貫通孔14aと外部操作装置11の固定部15の貫通孔15bは、位置ずれした状態になるように構成されている為、後述する錠前22を貫通孔14a,15bに通すことはできない。また、図3に示すように、外部操作装置11の回転部17の施錠用貫通孔17aは操作角度のぶん固定部15の施錠用貫通孔15bとずれている為、これもまた当然、錠前22を施錠用貫通孔に通すことはできず、0N時状態においてはロックはできない。つまり、このシャッター部材14は錠前22の誤施錠を防止する機能を有している。
【0014】
図4〜図6は接点が開いた状態、すなわちOFFの状態であり、図1〜図3のONの状態からOFFの状態への動作の動きを説明する。外部操作装置11の開閉操作部13を図1の状態から図4の状態、つまり反時計方向へ回転させると、案内部材18は開閉操作部13に嵌入した作動ピン20が案内部材18の長孔18bに回転変位を与えるが、案内部材18はガイドピン19にガイドされている為、図4に示すように、左方向に直線変位する。案内部材18と回路遮断器本体7の起倒操作部10は、図5に示すように案内部材18の係合部18aで連結されている為、回路遮断器本体7の起倒操作部10は反時計方向に回動する。これにより、図示しない回路遮断器本体7の開閉機構部により可動接触子8は軸8aを支点として反時計方向に回動し、可動接触子8は固定接点21から離れOFF状態となる。
【0015】
ここで、図5に示すように、可動接触子8が反時計方向へ回動すると、連結部材9の一端9aが可動接触子8の腕部8bに当接している為、外部操作装置11側へ直動するようにガイドされて上方向へ変位する。この連結部材9の変位に伴い外部操作装置11のシャッター部材14も外部方向へ変位する。ここで、図6に示すように、可動接触子8がのOFF状態でシャッター部材14の他端にある錠前等22の取り付け貫通孔14aの位置は、外部操作装置11の固定部15の施錠用貫通孔15bと位置が合致する。また、回転部17がOFF位置にある場合は、図6に示すように、回転部17の施錠用貫通孔17aは角度的に固定部15の貫通孔15bとも合致するように構成されている為、3つの貫通孔14a,15b,17aはすべて位置が合致し錠前22を通すことができ、OFF時の操作のロックが可能となる。
【0016】
ここで、回路遮断器本体7の起倒操作部10から可動接触子8までの図示しない開閉機構は、「三菱ノーヒューズ回路遮断器 技術資料集 第2.1.2 項 第9頁開閉機構(図2.2):三菱電機株式会社1998年 3月」や「ノーヒューズブレーカーの原理と適用 第33頁 (2,24図):電気書院、 昭和50年4月10発行、服部謙 編」等に記載されている一般的なトグルリンクを応用した機構の場合である。ここで、可動接触子8と固定接点21が短絡事故等により溶着しても開閉操作部13を強引にOFF方向へ変位させるとデッドポイントを超えてOFF位置まで停止はせずに負荷を外せば再びON方向へ開閉操作部13は復帰するが、変位可能である。このときシャッター部材14は可動接点に連動している為、ON時と同じ状態であり当然貫通孔14aは回転部17の施錠用貫通孔17a及び固定部15の施錠用貫通孔15bとはずれた位置関係である為、錠前を貫通孔に通すことはできず開閉操作部13がOFF位置であってもロックはできない。
【0017】
実施の形態2.
図7〜図12は、この発明の実施の形態2である外部操作装置付き回路遮断器を示す図であり、上述の実施の形態1のOFFロック機構を電動操作装置付き回路遮断器に応用した実施例である。図7と図10は正面図、図8と図11はその側断面図、図9と図12はOFFロック部の左側断面図である。図7〜図9は回路遮断器の接点が閉じた状態、即ち、ONの状態であり、かつ電動操作装置23への通電がONの場合である。図10〜図12は接点が開いた状態、即ち、OFFの状態であり、かつ電動操作装置23への通電がOFFの場合である。以下、その構成について説明する。
【0018】
この発明の構成の概要を実施の形態1と比較して説明する。電動操作装置23には、実施の形態1で述べた開閉操作部13の回転部17に相当する駆動部24を設けて、案内部材18に相当する案内部材25を往復運動させる。この実施の形態2では、OFFロック部26はこの電動操作装置23の手動操作部27に構成する為、基本的構成は実施の形態1と同様である。この手動操作は通常の操作である電動操作の電気的接続を切って、手動操作部27先端の六角穴27aに六角レンチを差し込んで行う。手動でこの手動操作部27を回転させると、この手動操作部27の先端である手動レバー部27cが係合している案内部材25がガイドシャフト29に沿って直進変位する。これにより実施の形態1同様に回路遮断器本体7の起倒操作部10を直進起倒変位させて可動接触子8を動作させ接点の開閉を行うことができる。
【0019】
次に、この発明の実施の形態2の構成の詳細を説明する。図8に示すように、回路遮断器本体7には、実施の形態1と同様に可動接触子8の動作に連動し電動操作装置方向、すなわち上下方向へ直動するようにガイドされ変位可能な連結部材9を設ける。可動接触子8は軸8aを中心に起倒操作部10に連動して所定の開閉角度だけ回転可能である。この連結部材9の一端9aは可動接触子8の腕部8bに当接する。
【0020】
次に、電動操作装置23のOFFロック部26の構成について述べる。この実施の形態2の電動操作装置23には、この回路遮断器本体7の連結部材9の他端に当接して、その変位を伝達するスイングレバー30とその回転軸30aを設けてある。このスイングレバー30の他端に当接し変位を受け、実施の形態1と同様に手動操作部27の回転軸方向に連動するシャッター部材31を設ける。また、シャッター部材31とスイングレバー30は係合部31aで常時係合されている。このシャッター部材31は、固定部32のガイド溝32aでガイドされている。また、このシャッター部材31は、図示しないばねで回路遮断器本体7と反対側(図示上側方向)へ付勢されている。また、この電動操作装置23の手動操作部27にも施錠用貫通孔27bを設ける。電動操作装置23の固定部32にも施錠用貫通孔27bが対向する位置に施錠用貫通孔32bを設ける。
【0021】
次に、電動操作の駆動の構成について説明する。図8に示すように、電動操作を行う為に、電動操作装置23に駆動部24を設ける。この駆動部24は、電動機24aと複数のギヤ24bで構成されている。これにより、後述する案内部材25との連動を行うローター部33を回転させることができる。次に、駆動部24の回転変位を回路遮断器の起倒操作部10の直線起倒変位の為に中継ぎする案内部材25を設ける。この案内部材25は、ガイドシャフト29でガイドされて図示の左右方向へ直線変位が可能である。当然この案内部材25と回路遮断器の起倒操作部10は、図14に示すように、案内部材25の係合部25aで係合している。また、この案内部材25には当接部25bを設け、ローター部33に嵌入した作動ピン34が当接する。これにより、駆動部24の回転力が案内部材25に伝達される。
【0022】
次に、電動操作と手動操作の切り替えの構成について、図7〜図9に基づき説明する。電動操作と手動操作の切り替えの為に、駆動部24の電動機24aへの通電の開閉を行うスイッチ部35を設ける。このスイッチ部35は、電気スイッチ35aとスイッチノブ35bから構成される。また、図7、図8に示すように、電動操作装置23への通電がONの場合、スイッチノブ35bには手動操作部27の先端の六角穴27aとOFFロック部26の施錠用貫通孔27bを塞ぐように、遮断壁35cが設けられている。
【0023】
以下、この発明の外部操作装置のOFFロック機構の動作について説明する。図7〜図9は、回路遮断器の接点がONで、かつ電動操作装置23への通電がON状態を示す図である。図10〜図12は、回路遮断器の接点がOFFの状態で、かつ電動操作装置23への通電がOFF状態を示す図である。
【0024】
図8に示すように、可動接触子8は軸8aを支点として時計方向に回動し、図示しないばねで固定接点21に所定の接点圧力が得られるように付勢されている。この時、図8に示すようにシャッター部材31は常時回路遮断器本体7と反対側(図示上側方向)へ図示しないばねで付勢され、スイングレバー30と係合部31aで係合しており、また連結部材9の下端部は可動接触子8の腕部8bに当接している。これにより、このシャッター部材31は最も回路遮断器本体7と反対側(図8に示す上側方向)へ、また、連結部材9は最も回路遮断器本体側(図8に示す下側方向)へ移動した状態となる。この状態では、シャッター部材31は電動操作装置23の固定部32の貫通孔32bを塞いだ状態になるように構成されている為、錠前22をロック孔に通すことはできない。また、図7に示すように、電動操作装置23の手動操作部27の施錠用貫通孔27bは操作角度のぶん固定部32の貫通孔32bとずれている為、これもまた当然錠前22を施錠用貫通孔に通すことはできず0N時の操作のロックはできない。つまり、このシャッター部材31は錠前22の誤施錠を防止する機能を有している。
【0025】
次に、この電動操作装置の手動操作について同様に説明する。図7、図8、図9から図10、図11、図12への動きを説明する。手動操作は、電動操作装置23のスイッチ部35のスイッチノブ35bを図8の状態から図11の状態、つまり左方向へ移動させるとスイッチノブ35bで塞がれていたOFFロック部26と手動操作部27先端の六角穴27a(図10に示す)が現れる。次に、この六角穴27aに六角レンチを差し込み図7から図10の状態、つまりこの図で反時計方向へ回転させると、この手動操作部27の先端である手動レバー部27cが係合している案内部材25がガイドシャフト29に沿って左方向へ直進変位する。案内部材25と回路遮断器本体7の操作部10は案内部材25の係合部25aで連結されている為、回路遮断器本体7の起倒操作部10は同様に図の左方向に変位する。これにより、図示しない回路遮断器本体7の開閉機構部により可動接触子8は反時計方向に回転し可動接点8cは固定接点21から離れOFF状態となる。
【0026】
ここで、連結部材9は可動接触子8が反時計方向へ回転すると、その一端9aが可動接触子8の腕部8bに当接している為、外部操作装置側へ直動するようにガイドされて変位する。この連結部材8の変位に伴い電動操作装置23のシャッター部材31は、図示しないばねにより付勢され、また、スイングレバー30を中継して回路遮断器本体側(図11に示す下方向)へ変位する。これにより、OFF状態の可動接触子8の位置でシャッター部材31の端部31bは、電動操作装置23の固定部32の施錠用貫通孔32bよりも回路遮断器側(図12に示す下方向)へ変位する為、閉鎖された施錠用貫通孔32bを開放する。同様に、手動操作部27がOFFの角度位置にある場合は、手動操作部27の施錠用貫通孔27bは角度的に固定部32の施錠用貫通孔32bとも合致するように構成されている為、2つの施錠用貫通孔27b,32bは位置が合致し、錠前22を通すことができ、OFF時の操作のロックが可能となる。一方、接点がON時は、図8に示す手動操作部27と固定部32の施錠用貫通孔32bとは操作角度だけずれた位置関係である為、スイッチノブ35bを図の左の方向に移動させても、錠前22をロック孔27aに通すことはできない。
【0027】
実施の形態3.
上記実施の形態1及び2による外部操作装置付き回路遮断器のOFFロック機構では、連結部材9が回路遮断器本体7の筐体に内蔵される構成になされていた。従って、OFFロック機構を備えた外部操作装置付き回路遮断器を供給するためには、回路遮断器本体7の筐体を開いて連結部材9を内蔵するなどの改造が必要であった。このため、改造に手数がかかるので高価になっていた。また、筐体を開いて改造することは、誤って関係のない部分に接触するおそれがあるので、回路遮断器の信頼性を低下させるなどの問題点もあった。
【0028】
この発明は、上記のような問題点を解消した回路遮断器、即ち、外部操作装置付き回路遮断器として、安価で信頼性が高い回路遮断器を提供することを目的とする。
【0029】
以下、この発明の外部操作装置付き回路遮断器を図15〜図17を参照して説明する。図はいずれも内部素子や端子金具や外部操作装置などを省略したもので、図15は正面図、図16はその側断面図、図17は左側断面図である。図において、50はカバー、60はベースであり、回路遮断器本体の筐体を形成するものである。90は上記実施の形態1及び2における連結部材9に相当する連結部材であり、例えば高強度の合成樹脂材で形成されたものである。51は連結部材90を挿入するための挿入口を塞ぐ閉塞部である。なお、この閉塞部51は薄膜状になっており、カバー50の外部から除去できるように形成されている。従って、外部操作装置付きでなく通常の回路遮断器として使用するときは閉塞部51で塞がれたままにしておく。52はカバー50の内部に形成された摺動溝であり、連結部材90を挿入したときの摺動用ガイドになる。上記以外の構造あるいは機構などは、実施の形態1及び2における外部操作装置付き回路遮断器と同様のものである。
【0030】
上記外部操作装置付き回路遮断器のOFFロック機構を得る場合には、閉塞部51を除去して連結部材90を挿入する。連結部材90には係止部91が設けてあるので、連結部材90はこの係止部91の部分まで挿入される。即ち、連結部材90は、全体の長さ及び係止部91の位置により、外部操作装置に対応した所定の作動ストロークが設定できる。この連結部材90が設置できれば、OFFロック機構を有する外部操作装置付き回路遮断器は、上記実施の形態1及び2と同様に構成される。
【0031】
【発明の効果】
この発明は、施錠用貫通孔を開閉するシャッター部材を設けたことが特徴であり、その動作は回路遮断器本体の操作部には直接関係せず、可動接点の直接の動作でON時には、施錠用貫通孔をシャッター部材で封鎖することにより、施錠できない構造に成されている。従って、この発明の実施の形態1は、従来のような施錠部をユーザーが引き出す必要がなく、操作上の煩雑さが解消され、また注意書き等をしてOFFロック時に引き出す操作を行うようにユーザーに示めす必要もなくなる。
【0032】
実施の形態2では、このOFFロック機構を電動操作の例に応用した場合で、このON時は電気操作とマニュアルの切り替えのスイッチノブが施錠用貫通孔を塞ぐ為、ON時にロックできないよう二重の安全機構となる。
【0033】
実施の形態3の回路遮断器は、連結部材90を筐体の外部から設置できるので、安価で信頼性が高い外部操作装置付き回路遮断器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の接点ON時の正面図である。
【図2】 実施の形態1の接点ON時の要部側断面図である。
【図3】 実施の形態1の接点ON時のOFFロック部左側断面図である。
【図4】 実施の形態1の接点OFF時の正面図である。
【図5】 実施の形態1の接点OFF時の要部側断面図である。
【図6】 実施の形態1の接点OFF時のOFFロック部左側断面図である。
【図7】 実施の形態2の接点ON、電動操作ON時の正面図である。
【図8】 実施の形態2の接点ON、電動操作ON時の要部側断面図である。
【図9】 実施の形態2の接点ON、電動操作ON時のOFFロック部左側断面図である。
【図10】 実施の形態2の接点OFF、電動操作OFF時の正面図である。
【図11】 実施の形態2の接点OFF、電動操作OFF時の要部側断面図である。
【図12】 実施の形態2の接点OFF、電動操作OFF時のOFFロック部左側断面図である。
【図13】 実施の形態2の接点ON、電動操作ON時の正面図である。
【図14】 図13の線ア―ア線に沿う要部側断面図である。
【図15】 実施の形態3の回路遮断器の説明用正面図である。
【図16】 実施の形態3の回路遮断器の説明用要部側断面図である。
【図17】 実施の形態3の回路遮断器の説明用右側断面図である。
【図18】 従来の回路遮断器の外部操作装置のOFFロック機構の説明図である。
【符号の説明】
7 回路遮断器本体、8 可動接触子、8c 可動接点、9 連結部材、
10 起倒操作部、11 外部操作装置、14 シャッター部材、
14a 施錠用貫通孔、15 固定部、15b 施錠用貫通孔、
17 回転部、17a 施錠用貫通孔、22 錠前、24 駆動部。
Claims (3)
- 回路遮断器本体の起倒操作部に近接して配設され、かつ、開閉操作部による回転変位を直線変位に変換して上記起倒操作部を開閉操作するようになされた外部操作装置と、上記回路遮断器本体の可動接触子が開離動作するときは、その動作に連動して上記外部操作装置の方向に向かって上記回路遮断器本体の筐体から突出し、可動接触子が閉合状態のときは上記筐体内に引き込まれるように作動する連結部材と、上記開閉操作部に近接して立設された施錠用貫通孔付き固定部と、上記開閉操作部がOFF位置にあるとき、上記固定部の施錠用貫通孔に対向するように上記開閉操作部に形成された施錠用貫通孔部と、上記連結部材の作動に連動し、上記回路遮断器本体の可動接触子が閉合しているときは上記固定部の施錠用貫通孔を封鎖し、上記可動接触子が開離したときは上記固定部の施錠用貫通孔の封鎖を解除するシャッター部材とを備え、上記可動接触子が開離したとき上記固定部の施錠用貫通孔と上記外部操作部の施錠用貫通孔部とが連通して錠前等により施錠できるように構成したことを特徴とする外部操作装置付き回路遮断器。
- 回路遮断器本体の起倒操作部に近接して配設され、かつ、開閉操作部による回転変位を直線変位に変換して上記起倒操作部を開閉操作するようになされた電動外部操作装置及び上記電動外部操作装置に隣接した手動外部操作装置と、上記回路遮断器本体の可動接触子が開離動作するときは、その動作に連動して上記両外部操作装置の方向に向かって上記回路遮断器本体の筐体から突出し、可動接触子が閉合状態のときは上記筐体内に引き込まれるように作動する連結部材と、上記手動外部操作装置側の開閉操作部に近接して立設された施錠用貫通孔付き固定部と、上記手動開閉操作部がOFF位置にあるとき、上記固定部の施錠用貫通孔に対向するように上記手動外部操作装置側の開閉操作部に形成された施錠用貫通孔部と、上記連結部材の作動に連動し、上記回路遮断器本体の可動接触子が閉合しているときは上記固定部の施錠用貫通孔を封鎖し、上記可動接触子が開離したときは上記固定部の施錠用貫通孔の封鎖を解除するシャッター部材と、上記電動外部操作装置の通電スイッチに対し一端が接離すると共に他端の遮断壁が上記手動外部操作装置側開閉操作部の施錠用貫通孔部を封鎖できるように形成されたスイッチノブとを備え、上記可動接触子が開離したとき上記固定部の施錠用貫通孔と上記手動外部操作装置側の開閉操作部の施錠用貫通孔部とが連通し、上記スイッチノブが通電スイッチを開離したとき遮断壁が上記手動外部操作装置側開閉操作部の施錠用貫通孔部の封鎖を解除して、上記連通した施錠用貫通孔を介して錠前等により施錠できるように構成したことを特徴とする外部操作装置付き回路遮断器。
- 回路遮断器本体は、筐体内部に連結部材用摺動溝と、上記摺動溝の出口に設けられた閉塞部を有し、連結部材は、上記閉塞部を除去して筐体外部から挿入されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部操作装置付き回路遮断器。
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