JP3786565B2 - ランニングシューズの靴底 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランニングシューズに適したアウトソールとミッドソールとからなる2層構造の靴底に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アウトソールとミッドソールとからなるランニングシューズの靴底において、アウトソールの踏付部から爪先部に沿って中央部を縦方向に波上に切欠してミッドソールを露出して、衝撃吸収を高めた靴底がある。
また、アウトソールとミッドソールからなるランニングシューズの靴底において、アウトソールの踏付部から爪先部に沿って中央部の一部を切欠し、その切欠部に衝撃吸収性に優れた素材を埋設して、衝撃吸収を高めた靴底がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記靴底のうち、前者の靴底は、中央部を縦方向に切欠してミッドソールを露出しているので、踏付部から爪先部にかけて、ミッドソール部とアウトソール部の段差が大きく、接地面積も少ない為、足裏への衝撃が大きい。また、足裏にその段差を感じる為、足へのなじみ感も悪い。
上記靴底のうち、後者の靴底は、アウトソールの踏付部に衝撃吸収性に優れた素材を埋設しているので、衝撃吸収性は良いが、走行時、耐磨耗性に欠けるという欠点があった。
また、ランニングシューズの靴底は、一般的にラスト及び靴底の接地面が丸み(クラウン)がついているので、道路の端など傾斜のある場所を走行するとき足の捩れを受けやすいという問題点もあった。
このような課題を解決する為に、本発明は、衝撃吸収性がよく、足へのなじみ感がよく、耐磨耗性の良い靴底構造を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のランニングシューズ靴底は、
アウトソールとミッドソールとからなる2層靴底において、
アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って幅が15〜30mmの範囲でアウトソールが切欠され、その切欠部には、前記アウトソールと同硬度か又は硬度の小さい耐磨耗性の部材で被覆されており、かつその埋設部のアウトソールのレベルは、前記アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたことを特徴とする
【0005】
本発明の第2のランニングシューズ靴底は、
アウトソールとミッドソールとからなる2層靴底において、
アウトソールは、踏まず部を除く前部アウトソールと後部アウトソールとからなり、そして踏まず部には、前部アウトソールと後部アウトソールを橋架けする補強プレートが配設されており、前記前部アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って幅が15〜30mmの範囲で前部アウトソールが切欠され、その切欠部には、前記アウトソールと同硬度か又は硬度の小さい耐磨耗性の部材で被覆されており、かつその埋設部のアウトソールのレベルは、前記前部アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたことを特徴とするランニングシューズの靴底。
【0006】
前記第1の靴底及び第2のランニングシューズの靴底において、埋設部と前部のアウトソールとの境界部には、凹溝が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明のランニングシューズ靴底の埋設部のアウトソールは、前部のアウトソールと同硬度か若しくは硬度(JISK6301に定めるスプリング式硬さ試験(A形)によって測定される)が1度ないし8度小さい耐磨耗性の素材であることが好ましい。埋設部の素材としては、グリップ性を考慮し、ゴム部材が使用される。
【0008】
本発明のランニングシューズ靴底の前部アウトソールと後部アウトソールを橋架けする補強部材は、弾発性のプレートであることが好ましく、ポリウレタン樹脂やポリアミド樹脂等の弾性樹脂が使用される。
【0009】
【作用】
従来の靴底構造では、底面に丸み(クラウン)が付いているため、重心移動基線に沿って靴底が捻りを受け、接地面との接触面積が小さくなり、足裏に対する反発力が増す傾向にある。図7の(2)に示す。
そこで、本発明の靴底は、アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って幅が15〜30mmの範囲で、アウトソールが切欠され、その切欠部は、前記アウトソールと同じ硬度若しくは硬度の小さい耐磨耗性の部材が埋設されており、かつその埋設部のアウトソールのレベルは、前記アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたので、アウトソールが路面に接地し体重の負荷が掛かるにつれて、埋設部のアウトソールが沈み、路面と接地するようになる。図7の(1)に示す。
【0010】
このことによって、靴底全体で接地することが出来るので、走行時の安定性が得られ、また、衝撃吸収性もよい。
また、靴底全体で接地することが出来るので、路面の傾斜部を走行する時でも、靴の路面との傾きを最小限にとどめることができ、足の捻れを防止することが出来る。図8の(1)に示す。
【0011】
【実施例】
実施例のランニングシューズに用いる靴底を図面によって説明する。
図1は実施例1のランニングシューズの靴底底面図である。
図2はそのA−A断面図である。
図3は実施例2のランニングシューズの靴底底面図である。
図4はそのB−B断面図である。
図5は従来のランニングシューズの靴底底面図である。
図6はそのC−C断面図である。
図7は平らな面を走行するときの従来の靴と実施例の靴の接地状態を示す図である。
図8は傾斜面を走行するときの従来の靴と実施例の靴の接地状態を示す図である。
図9は重心移動基線を靴底に描いた図である。
【0012】
[実施例1の靴底]
実施例1の靴底は、ソリッドゴムからなるアウトソール(1)にEVAスポンジからなるミッドソール(2)が積層されたものである。
アウトソール(1)は、図9に示すような走行時の重心移動基線に沿って、踏付部から爪先部にかけて切欠されており、切欠されてないアウトソールよりも硬度の低いアウトソールが埋設されている。この時、埋設部のアウトソールの硬度(JISK6301に定めるスプリング式硬さ試験(A形)によって測定される)は55度であり、それ以外のアウトソールの硬度は60度であった。
そして埋設部のアウトソール(3)のレベルは、切欠されてないアウトソールのレベルよりも2mm程低く設定されている。そして、埋設部のアウトソール(3)と切欠されないアウトソールの境界部には、凹溝8により仕切られている。(実施例1の靴底を図1と図2に示す。)
【0013】
[実施例2の靴底]
実施例2の靴底は、EVAスポンジからなるミッドソール(2)にソリッドゴムからなる前部アウトソール(4)と後部アウトソール(5)が積層され、さらに踏まず部には、ポリウレタン樹脂製の弾性プレート(6)が積層されたものである。
前部アウトソール(4)は、図9に示すような走行時の重心移動基線に沿って、踏付部から爪先部にかけて切欠されており、切欠されない前部アウトソールよりも硬度の低いアウトソールが埋設されている。この時、埋設部のアウトソールの硬度(JISK6301に定めるスプリング式硬さ試験(A形)によって測定される)は60度であり、切欠されないアウトソールの硬度は65度であった。そして埋設部のアウトソール(3)のレベルは、切欠されないアウトソールのレベルよりも1.5mm程低く設定されている。そして、埋設部のアウトソール(3)と切欠されないアウトソールの境界部には、凹溝(8)により仕切られている。(実施例2の靴底を図3と図4に示す。)
【0014】
実施例2の靴底を用いてランニングシューズを製造し、実際に路面を走行したところ、衝撃吸収性に富み、足の捻れも無く、足への馴染みがよかった。
【0015】
【発明の効果】
本発明のランニングシューズの靴底は、アウトソールとミッドソールとからなる2層靴底において、アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って15〜30mmの範囲でアウトソールが切欠され、その切欠部には、前部のアウトソールよりも同硬度か又は硬度の小さい耐磨耗性の部材が被覆されており、かつその埋設部のレベルは、前記アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたので、埋設部のアウトソールが接地面積を広げる効果を奏し、傾斜の付いた路面での足の捻れも無く、安定性を保つことができ、衝撃吸収性も良く、足裏への反発力が軽減する。
【0016】
本発明のランニングシューズの靴底は、上記構成に加え、さらに踏まず部に弾発性のプレートが補強材として配設されているので、蹴りだし時および着地時の瞬発力が増し、横ぶれ等を防止することができる。
【0017】
本発明のランニングシューズの靴底は、埋設部のアウトソールが前部のアウトソールと同硬度か又は硬度の小さい耐磨耗性の部材で被覆されているので、耐磨耗性を失うことなくグリップ力も保つことができる。
【0018】
以上の効果により、本発明のランニングシューズの靴底は、走行時の安定性を保ち、快適に走ることができ、足への負担の軽減を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のランニングシューズの靴底底面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】実施例2のランニングシューズの靴底底面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】従来の靴底の底面図である。
【図6】図5のC−C断面図
【図7】路上の平らな面を走行するときの従来の靴と実施例の靴の接地状態を示す図
【図8】路上の傾斜面を走行するときの従来の靴と実施例の靴の接地状態を示す図
【図9】重心移動基線を靴底に描いた図
【符号の説明】
1.アウトソール
2.ミッドソール
3.埋設部のアウトソール
4.前部アウトソール
5.後部アウトソール
6.補強プレート
7.重心移動基線
8.凹溝
9.靴底
10.クラウン(丸み)

Claims (5)

  1. アウトソールとミッドソールとからなる2層靴底において、アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って幅が15〜30mmの範囲でアウトソールが切欠され、
    その切欠部には、前記アウトソールと同硬度又は硬度の小さい耐磨耗性の部材が埋設されており、
    かつその埋設部のレベルは、前記アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたことを特徴とするランニングシューズの靴底。
  2. アウトソールとミッドソールとからなる2層靴底において、アウトソールは、踏まず部を除く前部アウトソールと後部アウトソールとからなり、そして踏まず部には、前部アウトソールと後部アウトソールを橋架けする補強プレートが配設されており、前記前部アウトソールの踏付部から爪先部にかけて、走行時の重心移動基線に沿って幅が15〜30mmの範囲で前部アウトソールが切欠され、その切欠部には、前記前部アウトソールと同硬度または硬度の小さい耐磨耗性の部材が埋設されており、かつその埋設部のレベルは、前記前部アウトソールのレベルよりも0.5〜3mm凹んだ構造としたことを特徴とするランニングシューズの靴底。
  3. 請求項1及び請求項2記載のランニングシューズの靴底において、埋設部のアウトソールと前部アウトソールとの境界部には、凹溝が設けられていることを特徴とするランニングシューズの靴底。
  4. 前記埋設部のアウトソールは、前記アウトソールと同硬度か若しくは硬度(JISK6301に定めるスプリング式硬さ試験(A形)によって測定される)が1度ないし8度小さい耐磨耗性の素材であることを特徴とする請求項1〜3記載のいずれか1つのランニングシューズの靴底。
  5. 前記弾発性のプレートは、ポリアミド樹脂またはポリウレタン樹脂等の弾性樹脂であることを特徴とする請求項2〜4記載のいずれか1つのランニングシューズの靴底。
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