JPH0440481Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はミツドソールに関し、特に、走行中等
に足の疲労と発汗を少なくしうるミツドソールに
関する。

コンクリート舗装路等を走行し、又は歩行する
際の足への衝撃を緩和するために、分厚い外底が
使用されている。

このような外底において、接地面は充実体か、
又は、耐摩耗性のよい発泡体が使用されており、
この上面には、クツシヨン性を付与するため一
層、又は、複層の発泡体が重ねられている。

このようなクツシヨン性を付与するために使用
される発泡体はミツドソールといわれており、或
る程度の硬さと厚みとを必要とする。

しかしながら、走行中又は歩行中、踏付部にお
いては、絶えず屈曲する必要があり、硬さと厚み
とがある程度以上あると、靴踏付部が足の動きに
応じて変形しにくく、足に余分の負担がかかり、
その結果、疲労を覚え、発汗を促進し、履用感を
損つていた。

本考案は、上記のような従来使用されていたミ
ツドソールの欠点を克服することを目的とするも
のであり、以下、本考案のミツドソールを図面に
て説明する。

第１図は、本考案のミツドソールの平面図を示
し、第２図は、その構成部材である靴底形状の発
泡体の斜視図を示し、第３図は他の構成部材であ
り板状の発泡体の裏面図を示し、第４図は第３図
のＡ−Ａ線断面図を示す。

上記図面に示すように、本考案のミツドソール
は、上面１の踏付部２に一文字状の溝３を有する
靴底形状の発泡体４と、下面５の側面６，６に開
放されるような適宜形状の溝７，７を有し、且
つ、前記溝７，７に適宜数の貫通孔８，８……が
穿設され、前記発泡体４より柔軟な板状の発泡体
９とよりなり、靴底形状の発泡体４の前記溝３
に、下面５を下にして板状の発泡体９が嵌合され
ていることを要旨とするものである。

ここで、第３図では、板状の発泡体９の下面５
の溝７，７は、コ字状（又はｕ字状）のものを示
しているが、Ｖ字状のもの、半円形のもの等、適
宜選択しうる。

靴底形状の発泡体４及び板状の発泡体９は、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体が最も多く使用され
る。

前者の硬さはアスカー硬度計Ｃタイプの数値
（以下同じ）で示すと25〜80度、後者の硬さは20
〜60度であり、又、前者の比重は0.20〜0.60であ
り、後者の比重は0.05〜0.30である。

前記両者の発泡体はエチレン−酢酸ビニル共重
合体に限定されず、ポリウレタン等も適宜使用で
きる。

ミツドソールの上面に、中底が重ねられている
ときには、その踏付部に、板状の発泡体９の溝
７，７に穿設された貫通孔８，８……に一致する
個所に同じ大きさの貫通孔が穿設されているもの
が使用される必要がある。

本考案のミツドソールは、走行中又は歩行中に
絶えず屈曲している踏付部に柔軟な板状の発泡体
９が嵌合されているので、該部分が履用者の足の
踏付部の動きに応じてスムーズに屈曲でき、足に
何らの負担もかけず、従つて、疲労を感じること
が極めて少ない。

しかも、板状の発泡体９には、外部に通じてい
る溝７，７と、且つ靴内と溝７，７とを連絡して
いる貫通孔８，８……の存在により、足の発汗に
より生じた熱気や湿気等を直ちに靴外に排出で
き、気持ちよく靴を履用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のミツドソールの平面図、第２
図は第１図のミツドソールを構成する靴底形状の
発泡体の斜視図、第３図は同じくミツドソールを
構成する板状の発泡体の裏面図、第４図は第３図
のＡ−Ａ線断面図を示す。 １……上面、２……踏付部、３……溝、４……
靴底形状の発泡体、５……下面、６，６……側
面、７，７……溝、８，８……貫通孔、９……板
状の発泡体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面１の踏付部２に一文字状の溝３を有する靴
   底形状の発泡体４と、下面５の側面６，６に開放
   されるような適宜形状の溝７，７を有し、且つ、
   前記溝７，７に適宜数の貫通孔８，８……が穿設
   され、前記発泡体４より柔軟な板状の発泡体９と
   よりなり、靴底形状の発泡体４の前記溝３に下面
   ５を下にして板状の発泡体９が嵌合されているミ
   ツドソール。