JP3323112B2 - ゴルフシューズ用靴底 - Google Patents

ゴルフシューズ用靴底

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフシューズに用い
られる靴底に関するものであり、従来のゴルフシューズ
の運動性能を損なうことなく、一連のゴルフスイング
中、テイクバックの後半からフォロースルー時における
靴底の横方向の振れを抑えることにより、スイングの安
定性を高めるゴルフシューズ用靴底に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフシューズに用いられる
靴底は、天然皮革やゴム素材で形成された靴底本体の踵
部に踵部材が形成されており、その靴底本体と踵部材の
接地面に複数本のスパイクピンが固定されている。その
ため、当該踵部材の前端で靴底本体のアーチ部分と段差
が生じ、アーチ部分が下方へ落ち込むことにより、選手
の足の疲労が増すといった不都合があった。
【0003】一方、前記段差を無くしてアーチ部分の落
ち込みを抑制するため、踵部から爪先部にかけて比較的
平坦な構造を有する靴底も用いられていたが、軽量化と
運動性能の向上のために、図5に示すようにアーチ部分
の側面部分の内側及び外側がえぐられた形状の凹部7を
有するものが大半であった。そのため、一連のゴルフス
イング中に前後左右に変動する体重の荷重位置によって
は、靴底の側面からえぐれた凹部7が足の安定性に悪影
響を及ぼす場合もあった。
【0004】更に、ゴルフスイングのフィニッシュ時、
片方の足の平を外側に傾け体重をかけるという動作をス
ムーズに且つ安定して行う目的で、靴本体の外側の側面
に、エッジ部を丸くしたパッドを設けたことを特徴とす
るゴルフシューズ(実開平6−62801号)や、運動
中に靴の横方向の振れを防止する目的で踵部外側縁及び
中足部外側縁に、ゴム製のスタビライザーを設けたこと
を特徴とする靴(特開平3−85102号)なども開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的なゴルファーの
ゴルフシューズの靴底にかかる圧力を測定してみれば、
右利きのゴルファーの場合、ゴルフスイング中のテイク
バック時からインパクト時にかけては右足に体重がかか
り、特にトップオブスイングでは右足の外側で踵よりに
体重がかかっている。この状態から、スイングを開始す
ると靴底底面にかかる荷重はスイングと共に変化してゆ
き、インパクトの瞬間にはほぼ両足に均等か若しくはや
や左足の靴底の爪先よりに荷重された状態となる。イン
パクト時からフォロースルーにかけては左足の全面に荷
重がかかり、フォロースルーの後半からフィニッシュに
かけては左足の外側縁で、やや踵よりに体重がかかって
いる。
【0006】このように、一連のゴルフスイング中にお
いて、ゴルフシューズの靴底底面にかかる荷重は前後左
右に複雑に移動することがわかっている。よって、従来
のゴルフシューズにおいては、踵部材と中足部の土踏ま
ず部との間に段差が生じていたり、土踏まず部に凹部が
設けられていたりしたため、トップオブスイング時やフ
ィニッシュ時に靴底の外側縁で荷重を支えなければなら
ない場合に、非常に不安定な状態となりやすい。
【0007】また、実開平6−62801号に記載され
たパッド付きゴルフシューズにおいては、フィニッシュ
時にパッド上に体重がかかった際、パッドの表面が湾曲
しており、且つパッドが靴本体の側面部から張り出して
いるため、却って前後左右方向に不安定となるおそれが
あった。
【0008】さらに、特開平3−85102号に記載さ
れた靴においては、ある程度の角度までの横振れに対し
ては、スタビライザーが有効に働くが、振れの角度が大
きくなると前後両スタビライザーの最膨出部の2点のみ
で加重を支えることとなり、不安定感は従来のゴルフシ
ューズ用靴底と変わらないうえに、靴底の前後方向の安
定性についてはなんら考慮されていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るゴルフシューズ用靴底は、トップオブ
スイング時やフィニッシュ時に荷重を支えてている靴底
本体の前足部外側最膨出点と踵部外側最膨出点との二点
に加え、中足部外側領域に安定化部材を設置することに
より、ゴルフシューズのゴルフスイング中における幅方
向の安定性を向上させるとともに、前後方向の安定の向
上にも寄与する構造を有する。
【0010】すなわち、本発明に係るゴルフシューズ用
靴底は、ゴルフシューズ用靴底の中足部外側領域に、靴
底本体よりも柔軟で弾性を有する素材からなる安定化部
材が固着されている。該安定化部材は側部が外側に膨出
した形状を有しており、安定化部材の最膨出点が靴底本
体の前足部外側最膨出点と踵部外側最膨出点とを結んだ
外側接地線の外側まで達しており、該安定化部材の基部
が外側接地線の内側で靴底本体に固着されたことを特徴
とするゴルフシューズ用靴底である。
【0011】また、本発明に係る安定化部材の接地面に
は、多数の突起、突条又は溝といった防滑構造を設け、
地面との摩擦力を向上させることにより、安定化作用を
効果的に発揮させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るゴルフシューズ用靴
底は、以下のように実施される。上記課題を解決するた
めに、本発明に係るゴルフシューズ用靴底は、従来から
採用されている形状のゴルフシューズ用靴底の中足部外
側領域に側方に張り出した形状を有する安定化部材を固
着することにより実施する。
【0013】中足部外側領域に安定化部材を設置するこ
とにより、前足部外側最膨出点と踵部外側最膨出点との
二点に加え、安定化部材の最膨出点との三点により構成
される二次元的な面が形成され、ゴルフシューズの外側
エッジにかかる荷重をその面で支えることとなるため、
ゴルフスイング中における幅方向の安定性を向上させる
とともに、前後方向の安定の向上にも寄与する構造を有
する。
【0014】該安定化部材は、側部、接地面部及び接着
面部からなり、側部が外側に膨出した形状を有してお
り、安定化部材の最膨出点が靴底本体の前足部外側最膨
出点と踵部外側最膨出点とを結んだ外側接地線の外側ま
で達し、前端部及び後端部が外側接地線の内側で靴底本
体に固着されている。このように、最膨出点が外側接地
線の外側まで達していることにより、フィニッシュ時に
シューズが前記外側接地線を軸として外側へ倒れ込む動
作を有効に抑制することができる。また、前端部及び後
端部が前記外側接地線の内側で靴底本体に固着されてい
るため、シューズにかかる荷重が前後方向に変動した場
合であっても、安定化部材がフレキシブルに変形し、前
記三点により構成される二次元的な面が維持され、横方
向の安定性を保つとともに、前後方向の安定性の向上に
も寄与することができる。
【0015】本発明に係る安定化部材は、本底を形成し
ている素材よりも柔軟性に富み、かつ、適度な弾力性を
有する素材からなる。例えば、従来より靴底本体は、天
然皮革若しくはポリウレタン又はポリアミド等の合成樹
脂あるいはクロロプレンゴムやブタジエンゴム等の合成
ゴムや天然ゴムを単一で、若しくは適宜複合させて用い
られていたが、本発明に係る安定化部材はポリウレタ
ン、合成ゴムや天然ゴムであって、前記靴底本体の素材
よりも柔軟性に富む素材が選択される。具体的には、JI
S A 硬度60〜80程度のポリウレタン樹脂や合成ゴ
ム、あるいはアスカーC硬度50〜80程度のポリウレ
タン発泡体などが好適である。このように、安定化部材
を靴底本体よりも柔軟性に富む素材で形成することによ
り、前記外側接地線を回転軸としてゴルフシューズが外
側へ倒れ込もうとする際に、まず安定化部材の最膨出点
が接地し、倒れ込みが始まるとともに安定化部材自体が
変形しながら倒れ込みを抑制する。倒れ込みの度合いが
強くなるほど安定化部材の変形量が大きくなり、倒れ込
み抑制効果も比例して大きくなる。更に、シューズの長
手方向に荷重が変動したした際においても、前記安定化
部材が柔軟性に富む素材で形成されているため良好な追
随性を発揮し、前記倒れ込み抑制効果を保持し続けると
ともに、前後方向の安定性の向上にも寄与することがで
きる。
【0016】また、本発明に係る安定化部材の接地面に
は、多数の突起、突条又は溝といった防滑構造を設け、
地面との摩擦力を向上させることにより、安定化作用を
効果的に発揮させることができる。
【0017】
【実施例】本発明に係る実施例について図面を用いて説
明する。本発明に係るゴルフシューズ用靴底1は、図1
に示すように靴底本体2、安定化部材3、スパイクピン
4等から構成される。図2に示すように靴底本体2を長
手方向に三分割し、外側を前方より前足部外側領域A、
中足部外側領域B及び踵部外側領域Cとする。本発明に
係るゴルフシューズ用靴底1は、従来から採用されてい
る形状のゴルフシューズ用靴底の靴底本体1の中足部外
側領域Bに、側方に張り出した形状を有する安定化部材
3を固着することにより実施する。
【0018】本実施例に係る靴底本体1は、図4に示す
図1のX−X線端面図からわかるようにミッドソール5
とアウトソール6を積層一体化してなり、ミッドソール
5はポリウレタン発泡体等の低比重でクッション性に富
んだ材質からなり、アウトソール6は適度な反発弾性と
耐摩耗性に富んだポリウレタン樹脂等からなる。本実施
例においてミッドソール素材として、アスカーC硬度8
0で比重0.4程度のポリウレタン発泡体を、アウトソ
ール素材としてJIS A 硬度90で、比重1.2程度のポ
リウレタン樹脂を用いた。
【0020】図3に示すように前記安定化部材3は、側
部31、接地面部32及び接着面部33からなり、側部
31が外側に膨出した形状を有しており、安定化部材3
の最膨出点Pが靴底本体1の前足部外側最膨出点Mと踵
部外側最膨出点Nとを結んだ外側接地線Lの外側まで達
し、前端部35及び後端部36が外側接地線Lの内側に
位置するように靴底本体1に固着されている。
【0021】本実施例に係る安定化部材3は、アスカー
C硬度70程度のポリウレタン樹脂を素材として用い、
インジェクション製法によって形成されている。該安定
化部材3の靴底本体1への固着方法は、特に限られるも
のではなく、接着剤を用いて接着したり、靴底本体1の
材質によって縫着することも可能である。
【0022】本実施例に係る安定化部材1の接地面に
は、直径3mm、深さ2mmの多数の凹穴が設けられて
いる。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成を有するため、以下の
効果を奏する。すなわち、本発明は従来のゴルフシュー
ズの基本的な機能を損なうことなく、一連のゴルフスイ
ング中、ゴルフシューズの靴底にかかる荷重の複雑な移
動に対し、常時靴底の安定性を保つことができる。特
に、テイクバックの後半からフォロースルー時における
靴底の横方向の振れを抑えることにより、スイングの安
定性を高めることができる。更に、長手方向の安定性の
向上にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフシューズ用靴底の底面図で
ある。
【図2】本発明に係るゴルフシューズ用靴底の各領域を
説明した図である。
【図3】本発明に係る安定化部材の斜視図である。
【図4】第1図のX−X線端面図である。
【図5】従来のゴルフシューズ用靴底の底面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフシューズ用靴底 2 靴底本体 3 安定化部材 31 側部 32 接地面部 33 接着面部 34 前端部 35 後端部 4 スパイクピン 5 ミッドソール 6 アウトソール 7 凹部 A 前側部外側領域 B 中足部外側領域 C 踵部外側領域 L 外側接地線 M 前足部外側最膨出点 N 踵部外側最膨出点 P 最膨出点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A43B 5/00 A43B 13/00 - 13/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフシューズ用靴底の中足部外側領域
    に、靴底本体よりも柔軟で弾性を有する安定化部材を固
    着し、安定化部材の側部が外側に膨出しており、安定化
    部材の最膨出点が靴底本体の前足部外側最膨出点と踵部
    外側最膨出点とを結んだ外側接地線の外側に達し、安定
    化部材の前端部及び後端部が、外側接地線の内側で靴底
    本体に固着されたことを特徴とするゴルフシューズ用靴
    底。
  2. 【請求項2】 前記安定化部材の少なくとも接地面領域
    に防滑構造を有することを特徴とする請求項1記載のゴ
    ルフシューズ用靴底。
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