JP3786435B2 - Polyester composite yarn - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はポリエステル系複合糸に関するものであり、さらに詳しくは、着用感の優れた布帛が製造可能なポリエステル系複合糸に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、嵩高性に優れ、かつソフトな風合を有する布帛が製造可能なポリエステル系複合糸が種々提案されてきた。
【０００３】
例えば特開平３―１９３９４５号公報には、防皺性と嵩高性を有しかつ超ソフト風合を呈する織物を得ることが可能な複合糸の製造方法が開示されているが、該複合糸を構成する繊維は捲縮を発現しないフラットヤーンであるため、織物のストレッチ性が不足して着用感が損なわれるという問題を有していた。
【０００４】
一方、特開平４―２４０２３１号公報には、乾熱収縮率差を有する、ポリエステルマルチフィラメントと自発伸長性を有するコンジュゲートフィラメントからなる混繊糸が開示されている。
【０００５】
しかしながら、該混繊糸はコンジュゲートフィラメントが熱処理により自発伸長するため、布帛にした場合芯部にフラットなマルチフィラメント、鞘部にコンジュゲートフィラメントが配置され、捲縮によるストレッチ性が不足する上肌ざわりが悪く、着用感が損なわれるという問題を有していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、嵩高性に富み、ソフトな風合を有するとともに、ストレッチ性に優れ着用感の改善された布帛が製造可能な複合糸を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが上記目的を達成するため鋭意検討した結果、少なくとも２種類のポリエステル系マルチフィラメントを混繊または交撚してなる複合糸において、熱処理により芯部に潜在捲縮糸、鞘部に低配向のマルチフィラメントが配置されるような複合糸の糸使いと集合体構造を巧みに組み合わせることにより、所望の布帛が製造可能な複合糸が得られることを究明した。
【０００８】
かくして本発明によれば、少なくとも２種類のポリエステル系マルチフィラメント（ＦＹ）ＡおよびＢが混繊されてなる複合糸であって、該ＦＹＡが下記（１）〜（２）の特性を満足し、かつ該ＦＹＢが下記（ａ）〜（ｃ）の特性を満足する、機械的捲縮加工を施すことなく沸騰水中で捲縮を発現することが可能なコンジュゲートフィラメントであることを特徴とするポリエステル系複合糸が提供される。
（１） 切断伸度が５０％以上
（２） ２００℃における熱収縮応力が０．０４ｇ／デニール以下
（ａ） 沸騰水中で２０分間処理後の捲縮率が５〜３０％
（ｂ） 沸騰水収縮率が０％を越え２０％以下
（ｃ） １６０℃における熱収縮応力が０．０８ｇ／デニール以上
【０００９】
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明でいう複合糸とは２種のポリエステルマルチフィラメント（ＦＹ）を混繊または交絡したものを、また、コンジュゲートフィラメントとは、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とする２種の成分あるいは固有粘度が異なるポリエチレンテレフタレートが、サイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合紡糸されたものを意味する。
【００１０】
本発明の複合糸は、布帛にした後の染色やプレセット、ファイナルセットなどの熱処理により、ＦＹＡとＦＹＢの特性および集合体構造が発現して、所望の布帛が得られる。
【００１１】
本発明に用いるＦＹＡは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、アルキレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリヘキサメチレンナフタレートなどのポリエステルや、これらのポリエステルとポリエチレンイソフタレートなどとの共重合体、あるいは前記の各種ポリエステルのブレンド物等からなる。
【００１２】
上記ポリエステルには、その他必要に応じ、難燃剤、蛍光増白剤、艶消剤、着色剤あるいは制電剤などの任意の添加剤を添加してもよい。
【００１３】
該ＦＹＡの伸度は５０％以上必要である。ＦＹＡの伸度が５０％未満では繊維の配向度が高く、従ってモジュラスも高くなり、布帛にソフトな風合を付与することができない。
【００１４】
一方、伸度があまり高すぎると布帛の膝抜け、肘抜けの原因になるので、高々２００％程度に止めるのが良い。好ましい伸度範囲は６０〜１８０％である。
【００１５】
また、上記ＦＹＡの２００℃における熱応力は０．０４ｇ／デニール以下であることが必要である。即ち、通常の染色仕上げ工程ではファイナルセットを１６０〜２００℃で実施する場合が多いので、２００℃における熱応力が０．０４ｇ／デニール以下であれば、熱処理後、ＦＹＡとＦＹＢとの収縮差により、充分な嵩高性が付与され、かつＦＹＢが芯部に、ＦＹＡが鞘部に配された芯鞘構造糸となる。
【００１６】
該熱応力が０．０４ｇ／デニールを越える場合には収縮が大きくなりすぎ、得られる布帛の粗硬感が増すばかりでなく、極端な場合には芯部と鞘部のＦＹＡとＦＹＢの構成が逆転し、本発明の目的が達せられない。
【００１７】
上記ＦＹＡを得る方法としては、紡糸速度１０００ｍ／分で紡糸した後予熱しながら低倍率延伸する方法、あるいは紡糸速度２０００〜５０００ｍ／分で高速紡糸する方法等が例示される。
【００１８】
一方、ＦＹＢは、仮撚加工等の機械的捲縮加工を施すことなく沸騰水中で捲縮を発現することが可能なコンジュゲートフィラメントであって、該捲縮は座屈や角張った部分のない、曲線状の三次元的な捲縮であることが必要である。
【００１９】
上記のＦＹＢとしては、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とする２種の成分がサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合紡糸されたコンジュゲートフィラメント、あるいは固有粘度が異なるポリエチレンテレフタレートがサイドバイサイド型または偏芯シースコア型に複合紡糸されたコンジュゲートフィラメントなどが例示され、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とする２種の成分がサイドバイサイド型に複合紡糸されたコンジュゲートフィラメントが特に好ましく例示できる。
【００２０】
上記ＦＹＢは、沸騰水中で２０分間処理後の捲縮率が５〜３０％、好ましくは１０〜２０％であることが必要である。捲縮率が５％未満の場合は伸縮性が不足し、一方３０％を越える場合には複合糸の締め付けが起こる。
【００２１】
また、上記ＦＹＢは、０％を越え２０％以下の沸騰水収縮率を有することが必要である。沸騰水収縮率が０％以下（自発伸長）の場合はＦＹＢが芯部に配置されず、本発明の目的を達成することができない。一方、２０％を越える場合には複合糸の締め付けが起こる。好ましい沸騰水収縮率の範囲は８〜１２％である。
【００２２】
さらに、上記ＦＹＢの１６０℃における熱応力は０．０８ｇ／デニール以上必要である。即ち、前述のように通常の染色仕上げ工程ではファイナルセットを１６０〜２００℃で実施する場合が多く、少なくともこの温度でＦＹＡの捲縮が発現することが布帛の着用感を改善するために必要となるからである。
【００２３】
次いで、上記ＦＹＡとＦＹＢは常法に従い混繊される。
混繊は、例えば上記２種類のＦＹをインターレースノズルに導き、ゲージ圧１〜５ｋｇ／ｃｍ2の圧空により交絡させれば良い。また、上記２種類のフィラメントを撚糸機上で引き揃えた後撚糸する方法、あるいは撚糸前に引き揃えて巻取った後撚糸する方法等任意の方法を採用しても良い。
【００２４】
また、嵩高性をさらに向上させたい場合は、熱処理後鞘部に配置されるＦＹＡを、混繊時に０．５〜１０％程度オーバーフィード条件下で供給すれば良い。
【００２５】
さらに、本発明の目的を損なわない範囲で、上記２種類のＦＹ以外のマルチフィラメント等を同時に混繊しても構わない。
【００２６】
【作用】
本発明は以上の構成を採っているので、以下の作用を奏する。即ち、本発明の複合糸は、熱収縮率の異なる２種以上のＦＹから構成されるので、布帛にした後熱処理された場合、まず収縮差による嵩高性が発現する。
【００２７】
また、ＦＹＢは低配向のＦＹＡよりも大きな熱収縮を示すので、ＦＹＢがＦＹＡより芯部に配置された芯鞘構造糸となる。
【００２８】
しかも、該ＦＹＢが捲縮を有しているので、複合糸にストレッチ性が付与されるばかりでなく、該捲縮が三次元的なものであるため芯部を構成するＦＹＢのモノフィラメント間に空隙が生じ、複合糸の嵩高性がさらに増加する。
【００２９】
この際、ＦＹＢとして、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレートを主たる構成成分とする２種の成分がサイドバイサイド型に複合紡糸されたコンジュゲートフィラメントを用いれば、弾性回復が良好でヘタリの少ないストレッチ特性が得られ、複合糸の嵩高性はさらに向上する。
【００３０】
さらに、熱処理後鞘部に配置されるＦＹＡは低配向であるため肌ざわりが良く、熱処理後芯部に配置されるＦＹＢが有する曲線状捲縮の効果と相俟ってソフトな風合を呈し、着用感の良好な布帛が得られるのである。
【００３１】
上述の如く、本発明の複合糸は、熱処理後に芯部および鞘部を構成するＦＹにそれぞれの機能を分担させるとともに、集合体構造を巧みに組み合わせることによりその効果を高め、得られる布帛の着用感を著しく改善したものである。
【００３２】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
【００３３】
（１） 切断伸度
定速伸長型引張試験機を用い、試料の初荷重を１／３０ｇ／デニール、試料長１０ｃｍ、引張速度２０ｃｍ／分、チャート速度１０ｃｍ／分の条件で測定を行なった。測定は５回実施し、その平均値で表わした。
【００３４】
（２） 熱収縮応力
鐘紡エンジニアリング製熱応力測定機（ＴＹＰＥ ＫＥ―ＩＩ）を用い、試料を長さ１０ｃｍのループ状にして、昇温速度３００℃／１２０秒の条件で温度―熱応力曲線をチャート上に記録した。
測定は３回実施し、ＦＹＡは２００℃、ＦＹＢは１６０℃における熱応力値を読み取り、それらをそれぞれ平均値で表わした。
【００３５】
（３） 沸騰水収縮率および捲縮率
ＦＹＢを３０００デニールの綛状にし、この綛に２ｍｇ／デニールの軽荷重を吊るした後、更に０．２ｇ／デニールの重荷重を吊し、１分間放置した後綛の長さ（ｌ0）を読み取る。次に重荷重を取り外し、沸騰水中で２０分間処理した後取り出して軽荷重を外し２４時間風乾する。風乾後軽荷重および重荷重を吊し、１分間放置後綛の長さ（ｌ1）を読み取る。次に重荷重を外し、綛の長さ（ｌ2）を読み取る。沸騰水収縮率および捲縮率はそれぞれ次式により算出する。
沸騰水収縮率（％）＝（ｌ0−ｌ1）／（ｌ0）×１００
捲縮率（％）＝（ｌ1−ｌ2）／（ｌ0）×１００
測定は５回実施し、その平均値で表した。
【００３６】
【実施例１】
極限粘度０．６７のポリエチレンテレフタレートを常法に従って２８００ｍ／分の速度で紡糸した後延伸・熱処理して、表１に示す特性を有する５０デニール／２４フィラメントのＦＹＡを得た。
【００３７】
また、複合紡糸機を用い、極限粘度０．８６のポリブチレンテレフタレートと極限粘度０．５０のポリエチレンテレフタレートを１：１の割合でサイドバイサイド型コンジュゲートフィラメントとして紡出し速度２５００ｍ／分で巻取って、８０デニール／２４フィラメントのピーナツ型断面を有するコンジュゲートフィラメントを得た。
【００３８】
次いで、上記コンジュゲートフィラメントを種々の条件で延伸し、表１に示す特性を有するＦＹＢを得た。
【００３９】
引き続いて、上記ＦＹＢとＦＹＡを引き揃え、インターレースノズルを用いて圧空圧２ｋｇ／ｃｍ2、オーバーフィード率２．０％で混繊して複合糸を得た。
【００４０】
上記複合糸を経糸および緯糸に用いて平織物を製織し、常法に従って染色仕上げを行なった。
【００４１】
得られた織物を用いてズボンを縫製し、熟練者５名による着用試験を行ない、着用感を判定した。
【００４２】
着用感とはストレッチ性、軽さおよび肌ざわりなどを総合した官能判定で、◎（極めて良好）、○（良好）、△（やや不良）、×（不良）の４段階で評価した。結果を表１に示す。
【００４３】
【表１】
本発明の複合糸を用いた織物は肌ざわり、ストレッチ性、軽さ、着脱時の抵抗などに優れ、着用感の良好なものであった。一方、比較例の織物はストレッチ性が不足し、着用感が劣るものであった。
【００４５】
【発明の効果】
本発明の複合糸を用いれば、嵩高性に富み、ソフトな風合を有するとともに、ストレッチ性に優れた着用感の改善された布帛が製造可能であり、フォーマル衣料等に好適に使用できる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a polyester-based composite yarn, and more particularly to a polyester-based composite yarn capable of producing a fabric having a good wearing feeling.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various polyester-based composite yarns that can produce a fabric having excellent bulkiness and a soft feel have been proposed.
[0003]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-193945 discloses a method for producing a composite yarn capable of obtaining a woven fabric having anti-mold properties and bulkiness and exhibiting an ultra-soft texture. Since the constituent fibers are flat yarns that do not develop crimps, the stretchability of the fabric is insufficient and the wearing feeling is impaired.
[0004]
On the other hand, JP-A-4-240231 discloses a mixed yarn comprising a polyester multifilament having a dry heat shrinkage difference and a conjugate filament having spontaneous elongation.
[0005]
However, since the conjugate filaments spontaneously elongate when the conjugate filaments are heat-treated, flat multifilaments are arranged in the core part and conjugate filaments are arranged in the sheath part, and the upper skin is insufficient in stretchability due to crimping. It has a problem that it feels bad and the feeling of wearing is impaired.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a composite yarn that is capable of producing a fabric that is rich in bulk, has a soft texture, and has excellent stretchability and improved wearing feeling.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies by the present inventors to achieve the above object, in a composite yarn obtained by blending or twisting at least two types of polyester multifilament, a latent crimped yarn and a sheath portion are formed on the core by heat treatment. It has been clarified that a composite yarn capable of producing a desired fabric can be obtained by skillfully combining the use of a composite yarn in which low orientation multifilaments are arranged and an aggregate structure.
[0008]
Thus, according to the present invention, a composite yarn in which at least two kinds of polyester-based multifilaments (FY) A and B are mixed, the FYA satisfies the following characteristics (1) to (2): The polyester is characterized in that the FYB is a conjugate filament that satisfies the following characteristics (a) to (c) and is capable of expressing crimp in boiling water without being subjected to mechanical crimping. A system composite yarn is provided.
(1) Cutting elongation is 50% or more (2) Thermal contraction stress at 200 ° C. is 0.04 g / denier or less (a) Crimp rate after treatment for 20 minutes in boiling water is 5-30%
(B) Boiling water shrinkage exceeds 0% and 20% or less (c) Heat shrinkage stress at 160 ° C. is 0.08 g / denier or more.
Hereinafter, the present invention will be described in detail. The composite yarn referred to in the present invention is a mixture of two or more polyester multifilaments (FY) or entangled, and the conjugate filaments are polybutylene terephthalate and polyethylene. It means that two components having terephthalate as a main constituent or polyethylene terephthalate having different intrinsic viscosities are composite-spun into a side-by-side type or an eccentric seascore type.
[0010]
The composite yarn of the present invention exhibits the characteristics and aggregate structure of FYA and FYB by heat treatment such as dyeing, pre-setting, and final setting after making the fabric, and a desired fabric can be obtained.
[0011]
FYA used in the present invention is a polyester having terephthalic acid as the main acid component and alkylene glycol as the main glycol component, for example, polyesters such as polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polyhexamethylene naphthalate, and these polyesters And a copolymer of polyethylene isophthalate or the like, or a blend of the above-mentioned various polyesters.
[0012]
In addition to the above polyester, optional additives such as a flame retardant, a fluorescent brightening agent, a matting agent, a coloring agent, and an antistatic agent may be added as necessary.
[0013]
The elongation of the FYA needs to be 50% or more. If the elongation of FYA is less than 50%, the degree of orientation of the fiber is high, and thus the modulus is also high, and a soft texture cannot be imparted to the fabric.
[0014]
On the other hand, if the elongation is too high, it causes the fabric to fall out of the knee and the elbow, so it is better to stop it at most about 200%. A preferable elongation range is 60 to 180%.
[0015]
Further, the thermal stress at 200 ° C. of the FYA needs to be 0.04 g / denier or less. That is, in the normal dyeing finishing process, the final set is often performed at 160 to 200 ° C. Therefore, if the thermal stress at 200 ° C. is 0.04 g / denier or less, the heat treatment causes a shrinkage difference between FYA and FYB. Sufficient bulkiness is imparted, and a core-sheath structure yarn is provided in which FYB is arranged in the core and FYA is arranged in the sheath.
[0016]
When the thermal stress exceeds 0.04 g / denier, the shrinkage becomes too large, and not only the coarseness of the resulting fabric is increased, but in extreme cases, the structure of the core and the sheath is FYA and FYB. The object of the present invention is not achieved.
[0017]
Examples of the method for obtaining FYA include a method of spinning at a spinning speed of 1000 m / min and then drawing at a low magnification while preheating, or a method of spinning at a spinning speed of 2000 to 5000 m / min.
[0018]
On the other hand, FYB is a conjugate filament capable of expressing crimp in boiling water without performing mechanical crimping such as false twisting, and the crimp has no buckling or angular part. It is necessary to be a curved three-dimensional crimp.
[0019]
As the above-mentioned FYB, a conjugate filament in which two components mainly composed of polybutylene terephthalate and polyethylene terephthalate are compound-spun into a side-by-side type or an eccentric sea core type, or polyethylene terephthalate having a different intrinsic viscosity is a side-by-side type. Or, conjugate filaments that have been composite-spun into an eccentric sea core type are exemplified, and conjugate filaments in which two components mainly composed of polybutylene terephthalate and polyethylene terephthalate are side-by-side composite-spun are particularly preferred. it can.
[0020]
The above-mentioned FYB needs to have a crimp rate of 5 to 30%, preferably 10 to 20% after treatment for 20 minutes in boiling water. When the crimp rate is less than 5%, the stretchability is insufficient, while when it exceeds 30%, the composite yarn is tightened.
[0021]
Further, the FYB needs to have a boiling water shrinkage ratio of more than 0% and not more than 20%. When the boiling water shrinkage rate is 0% or less (spontaneous elongation), FYB is not disposed in the core, and the object of the present invention cannot be achieved. On the other hand, when it exceeds 20%, the composite yarn is tightened. A preferable range of boiling water shrinkage is 8 to 12%.
[0022]
Furthermore, the thermal stress at 160 ° C. of FYB needs to be 0.08 g / denier or more. That is, as described above, in the normal dyeing finishing process, the final set is often performed at 160 to 200 ° C., and at least at this temperature, the crimping of FYA is required to improve the wearing feeling of the fabric. Because it becomes.
[0023]
Next, the above-mentioned FYA and FYB are mixed according to a conventional method.
For example, the above-mentioned two types of FY may be guided to an interlace nozzle and entangled with compressed air with a gauge pressure of 1 to 5 kg / cm 2 . Moreover, you may employ | adopt arbitrary methods, such as the method of twisting after the said 2 types of filaments having been aligned on the twisting machine, or the method of twisting after having aligned and wound up before twisting.
[0024]
Moreover, what is necessary is just to supply FYA arrange | positioned to a sheath part after heat processing on overfeed conditions about 0.5 to 10% at the time of fiber mixing, when you want to improve bulkiness further.
[0025]
Furthermore, multifilaments other than the above two types of FY may be mixed at the same time as long as the object of the present invention is not impaired.
[0026]
[Action]
Since the present invention adopts the above configuration, the following effects are exhibited. That is, the composite yarn of the present invention is composed of two or more types of FYs having different thermal shrinkage rates. Therefore, when the composite yarn is heat-treated after being made into a fabric, the bulkiness due to the difference in shrinkage is first developed.
[0027]
Moreover, since FYB exhibits a larger thermal shrinkage than low-oriented FYA, FYB becomes a core-sheath structure yarn in which the core is disposed in the core portion from the FYA.
[0028]
Moreover, since the FYB has crimps, not only is the stretchability imparted to the composite yarn, but since the crimps are three-dimensional, there is a gap between the FYB monofilaments constituting the core. And the bulkiness of the composite yarn is further increased.
[0029]
At this time, if a conjugate filament in which two components mainly composed of polybutylene terephthalate and polyethylene terephthalate are composite-spun in a side-by-side manner is used as FYB, a stretch characteristic with good elastic recovery and little settling can be obtained. The bulkiness of the composite yarn is further improved.
[0030]
Furthermore, since the FYA arranged in the sheath after heat treatment is low in orientation, it feels good, and in combination with the effect of the curvilinear crimp that FYB arranged in the core after heat treatment exhibits, a soft texture, A fabric with a good wearing feeling can be obtained.
[0031]
As described above, the composite yarn of the present invention has the effect of improving the effect by skillfully combining the aggregate structure while sharing the functions of the FY constituting the core and the sheath after heat treatment. The feeling is remarkably improved.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. In addition, each physical property in an Example is measured with the following method.
[0033]
(1) Using a tensile elongation tester with a constant elongation at break, the sample was measured under the conditions of an initial load of 1/30 g / denier, a sample length of 10 cm, a tensile speed of 20 cm / min, and a chart speed of 10 cm / min. The measurement was carried out 5 times and expressed as an average value.
[0034]
(2) Heat shrinkage stress Using a thermal stress measuring machine (TYPE KE-II) manufactured by Kanebo Engineering, make the sample into a loop with a length of 10 cm, and create a temperature-thermal stress curve under the conditions of a heating rate of 300 ° C / 120 seconds. Recorded on the chart.
The measurement was carried out three times. The thermal stress values at 200 ° C. for FYA and 160 ° C. for FYB were read, and these were expressed as average values.
[0035]
(3) Boiling water shrinkage rate and crimp rate FYB are made into a 3000 denier bowl, a light load of 2 mg / denier is hung on this bowl, and then a heavy load of 0.2 g / denier is hung and left for 1 minute. After that, read the length (l 0 ) of the eyelid. Next, remove the heavy load, treat it in boiling water for 20 minutes, remove it, remove the light load and air dry for 24 hours. Hung light load and heavy load after air drying, reading length after standing for 1 minute hank of (l 1). Then remove the heavy load and read the length of the ridge (l 2 ). The boiling water shrinkage rate and crimp rate are calculated by the following equations, respectively.
Boiling water shrinkage (%) = (l 0 −l 1 ) / (l 0 ) × 100
Crimp rate (%) = (l 1 −l 2 ) / (l 0 ) × 100
The measurement was carried out 5 times and expressed as an average value.
[0036]
[Example 1]
Polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.67 was spun at a speed of 2800 m / min according to a conventional method, and then stretched and heat-treated to obtain 50 denier / 24 filament FYA having the characteristics shown in Table 1.
[0037]
Also, using a composite spinning machine, polybutylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.86 and polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.50 are wound as a side-by-side conjugate filament in a ratio of 1: 1 at a spinning speed of 2500 m / min. A conjugate filament having a peanut-shaped cross section of 80 denier / 24 filaments was obtained.
[0038]
Subsequently, the conjugate filament was drawn under various conditions to obtain FYB having the characteristics shown in Table 1.
[0039]
Subsequently, the above-mentioned FYB and FYA were aligned and mixed using an interlace nozzle at a pneumatic pressure of 2 kg / cm 2 and an overfeed rate of 2.0% to obtain a composite yarn.
[0040]
A plain woven fabric was woven using the composite yarn as a warp and a weft and dyed and finished according to a conventional method.
[0041]
The obtained woven fabric was used to sew trousers, and a wearing test was conducted by five skilled workers to determine the wearing feeling.
[0042]
The feeling of wearing is a sensory determination that combines stretchability, lightness and texture, and was evaluated in four stages: ◎ (very good), ○ (good), △ (somewhat poor), and × (poor). The results are shown in Table 1.
[0043]
[Table 1]
The fabric using the composite yarn of the present invention has a good texture, stretchability, lightness, resistance during attachment / detachment, and the like, and has a good wearing feeling. On the other hand, the fabric of the comparative example was insufficient in stretchability and inferior in wearing feeling.
[0045]
【The invention's effect】
If the composite yarn of the present invention is used, it is possible to produce a fabric that is rich in bulk, has a soft texture, and is excellent in stretchability and improved in wearing feeling, and can be suitably used for formal clothing and the like.
Claims (5)
（１） 切断伸度が５０％以上
（２） ２００℃における熱収縮応力が０．０４ｇ／デニール以下
（ａ） 沸騰水中で２０分間処理後の捲縮率が５〜３０％
（ｂ） 沸騰水収縮率が０％を越え２０％以下
（ｃ） １６０℃における熱収縮応力が０．０８ｇ／デニール以上A composite yarn in which at least two types of polyester-based multifilaments (FY) A and B are mixed, wherein FY A satisfies the following characteristics (1) to (2), and FY B is: A polyester-based composite yarn that is a conjugate filament that satisfies the characteristics of (a) to (c) and is capable of expressing crimp in boiling water without being subjected to mechanical crimping.
(1) Cutting elongation is 50% or more (2) Thermal shrinkage stress at 200 ° C. is 0.04 g / denier or less (a) Crimp rate after treatment in boiling water for 20 minutes is 5-30%
(B) Boiling water shrinkage exceeds 0% and 20% or less (c) Heat shrinkage stress at 160 ° C. is 0.08 g / denier or more
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