JP3786276B2 - 負極および電池 - Google Patents

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Description

本発明は、負極集電体に負極活物質層が設けられた負極、およびそれを用いた電池に関する。
近年、モバイル機器の高性能化および多機能化に伴い、それらの電源である二次電池の高容量化が切望されている。この要求に応える二次電池としてリチウム二次電池がある。しかし、現在におけるリチウム二次電池の代表的な形態である、正極にコバルト酸リチウム、負極に黒鉛を用いた場合の電池容量は飽和状態にあり、大幅な高容量化は極めて困難な状況である。そこで、古くから負極に金属リチウム(Li)を用いることが検討されているが、この負極を実用化するには、リチウムの析出溶解効率の向上およびデンドライト状の析出形態の制御などを図る必要がある。
その一方で、最近、ケイ素(Si),ゲルマニウム(Ge)あるいはスズ(Sn)などを用いた高容量の負極の検討が盛んに行われている。しかし、これらの負極は充放電を繰り返すと、活物質の激しい膨張および収縮により粉砕して微細化し、集電性が低下したり、表面積の増大に起因して電解液の分解反応が促進され、サイクル特性は極めて劣悪であった。そこで、気相法、液相法あるいは焼結法などにより集電体に活物質層を形成した負極も検討されている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照。)。これによれば、粒子状の活物質およびバインダーなどを含むスラリーを塗布した従来の塗布型負極に比べて微細化を抑制することができると共に、集電体と活物質層とを一体化することができるので負極における電子伝導性が極めて良好となり、容量的にもサイクル寿命的にも高性能化が期待されている。また、従来は負極中に存在した導電材、バインダーおよび空隙などを低減または排除することもできるので、本質的に負極を薄膜化することが可能となる。
ところが、この負極でも、充放電に伴う活物質の膨張収縮により、集電体と活物質層との剥離や、あるいは集電体にしわが発生してしまうなどの問題があり、十分なサイクル特性を得ることができなかった。
これらの問題を解決する方法としては、例えば、集電体と活物質層との間に中間層を形成し、集電体と活物質層との密着性を向上させることが考えられる。これまでも、例えば、集電体を機械的強度の高い金属あるいは合金により構成し、集電体と活物質層との間に活物質と合金化する銅(Cu)などの中間層を形成した負極(例えば、特許文献4参照。)、あるいは集電体と活物質層との間にモリブデン(Mo)あるいはタングステン(W)を含有する中間層を形成した負極(例えば、特許文献5参照。)などが報告されている。
特開平8−50922号公報 特許第2948205号公報 特開平11−135115号公報 特開2002−83594号公報 特開2002−373644号公報
しかしながら、例えば特許文献に記載されているように、集電体と活物質層との間に活物質と合金化する銅などの中間層を形成した場合、集電体と活物質層との密着性は向上するものの、集電体を銅により構成した従来の負極に比べてその効果は小さいという問題があった。また、例えば特許文献に記載されているように、モリブデンあるいはタングステンを含有する中間層を設けた場合には、集電体の構成元素が活物質層に過剰に拡散してしまうことを抑制することはできるものの、このような硬度の高い金属層を中間層として形成すると、集電体と活物質層との接合面において柔軟性が失われてしまう場合が多いという問題があった。よって、サイクル特性を向上させることが難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、負極活物質層の充放電に伴う膨張収縮による応力を緩和し、サイクル特性を向上させることができる負極およびそれを用いた電池を提供することにある。
本発明による第1の負極は、負極集電体に負極活物質層が設けられたものであって、負極活物質層は、ケイ素またはゲルマニウムの単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、負極集電体と負極活物質層との間に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層を備えたものである。
本発明による第2の負極は、負極集電体に負極活物質層が設けられたものであって、負極活物質層は、ケイ素またはゲルマニウムの単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、負極集電体と負極活物質層との間に、ニッケル(Ni)とチタン(Ti)とを含む中間層を備え、中間層におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48、またはニッケルが35〜45に対してチタンが45〜55のものである。
本発明による第1の電池は、正極および負極と共に電解質を備えたものであって、負極は、負極集電体と、この負極集電体に設けられた負極活物質層とを備え、負極活物質層は、ケイ素またはゲルマニウムの単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、負極活物質層と負極集電体との間に超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層を備えたものである。
本発明による第2の電池は、正極および負極と共に電解質を備えたものであって、負極は、負極集電体と、この負極集電体に設けられた負極活物質層とを備え、負極活物質層は、ケイ素またはゲルマニウムの単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、負極活物質層と負極集電体との間にニッケルとチタンとを含む中間層を備え、中間層におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48、またはニッケルが35〜45に対してチタンが45〜55のものである。
本発明の第1の負極および第1の電池によれば、負極集電体と負極活物質層との間に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層を設けるようにしたので、負極活物質層の膨張・収縮による応力を緩和することができる。よって、負極の破壊を抑制することができ、サイクル特性を向上させることができる。
特に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料として、リチウムと金属間化合物を形成しないものを含むようにすれば、充放電に伴って中間層が膨張・収縮し、中間層が負極集電体から剥離してしまうことを抑制することができる。
本発明の第2の負極および第2の電池によれば、負極集電体と負極活物質層との間に、ニッケルとチタンとを含む中間層を設けるようにしたので、負極活物質層の膨張・収縮による応力を緩和することができると共に、中間層が膨張・収縮して負極集電体から剥離してしまうことを抑制することができる。よって、負極の破壊を抑制することができ、サイクル特性を向上させることができる。
特に、中間層におけるニッケルとチタンとの組成比を、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48、またはニッケルが35〜45に対してチタンが45〜55の範囲内とすれば、より高い効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る負極10の構成を簡略化して表すものである。負極10は、例えば、負極集電体11と、負極集電体11に設けられた負極活物質層12と、負極集電体11と負極活物質層12との間に設けられた中間層13とを有している。負極活物質層12および中間層13は、負極集電体11の両面に形成されていてもよく、片面に形成されていてもよい。
負極集電体11は、高い導電性を有する金属材料により構成されることが好ましく、特に、リチウムと金属間化合物を形成しない金属元素の少なくとも1種を含む金属材料により構成されることが好ましい。リチウムと金属間化合物を形成すると、充放電に伴い膨張および収縮し、構造破壊が起こって、集電性が低下する他、負極活物質層12を支える能力が小さくなり負極活物質層12が負極集電体11から脱落し易いからである。なお、本明細書において金属材料には、金属元素の単体だけでなく、2種以上の金属元素あるいは1種以上の金属元素と1種以上の半金属元素とからなる合金も含める。リチウムと金属間化合物を形成しない金属元素としては、例えば、銅,ニッケル,チタン,鉄(Fe)あるいはクロム(Cr)が挙げられる。
但し、中間層13をリチウムの拡散が生じにくい材料により構成する場合、あるいは中間層13による負極集電体11の被覆率が高い場合などは、負極集電体11をリチウムと金属間化合物を形成する材料により構成するようにしてもよい。
負極活物質層12は、例えば、負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な元素の単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含んで構成されている。中でも、負極活物質としては、ケイ素またはゲルマニウムの単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含むことが好ましく、特に、ケイ素の単体,合金あるいは化合物が好ましい。これらはリチウムを吸蔵・離脱する能力が大きく、組み合わせによっては、従来の黒鉛と比較して負極10のエネルギー密度を高くすることができ、特に、ケイ素の単体,合金あるいは化合物は毒性が低く、かつ安価だからである。
ケイ素の合金あるいは化合物としては、例えば、SiB4 ,SiB6 ,Mg2 Si,Ni2 Si,TiSi2 ,MoSi2 ,CoSi2 ,NiSi2 ,CaSi2 ,CrSi2 ,Cu5 Si,FeSi2 ,MnSi2 ,NbSi2 ,TaSi2 ,VSi2 ,WSi2 ,ZnSi2 ,SiC,Si3 4 ,Si2 2 O,SiOv (0<v≦2)あるいはLiSiOが挙げられる。また、ゲルマニウムの化合物としては、例えば、Ge3 4 ,GeO,GeO2 ,GeS,GeS2 ,GeF4 あるいはGeBr4 が挙げられる。
負極活物質層12は、例えば、気相法,液相法および焼結法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたものであることが好ましい。充放電に伴う負極活物質層12の膨張・収縮による破壊を抑制することができると共に、中間層13の上に密着性よく負極活物質層12を形成することが可能であり、負極活物質層12における電子伝導性を向上させることができるからである。また、バインダーおよび空隙などを低減または排除でき、負極10を薄膜化することもできるからである。なお、本明細書でいう「活物質層を焼結法により形成する」とは、活物質を含む粉末とバインダーとを混合し成形した層を、非酸化性雰囲気下等で熱処理することにより、熱処理前よりも体積密度が高く、より緻密な層を形成することを意味する。
負極活物質層12は、また、塗布により形成されたもの、具体的には、負極活物質と必要に応じてポリフッ化ビニリデンなどのバインダーを含んだものでもよい。但し、上述したように、気相法,液相法および焼結法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたものの方が好ましい。
負極活物質層12は、更に、膨張および収縮により負極集電体11から脱落しないように、中間層13との界面の少なくとも一部において中間層13と合金化していてもよい。具体的には、界面において中間層13の構成元素が負極活物質層12に、または負極活物質層12の構成元素が中間層13に、またはそれらが互いに拡散していてもよい。この合金化は、負極活物質層12を気相法,液相法あるいは焼結法により形成する際に同時に起こることもあるが、あまり激しく合金化してしまうと、中間層13の特性が失われてしまうので好ましくない。但し、多少合金化していても、中間層13に目的組成を有する部分が残存していれば、特性の向上を図ることができるのでかまわない。なお、本明細書では、上述した元素の拡散も合金化の一形態に含める。
また、図示しないが、負極活物質層12と中間層13との間に、これらの合金化を抑制するための金属などよりなる層を挿入するようにしてもよい。
中間層13は、超弾性または形状記憶効果を有する材料、例えば合金を含んでいることが好ましい。充放電に伴い負極活物質層12が膨張・収縮しても、その応力を緩和することができ、負極活物質層12の剥離を抑制することができるからである。ここで、超弾性とは、“JIS H7001 番号1011”に定義されているように、負荷時の応力誘起マルテンサイト変態によって生じた変形が除荷時に逆変態によって回復する性質である。また、形状記憶効果とは、“JIS H7001 番号1002”に定義されているように、ある形状の合金を低温相( マルテンサイト) の状態で異なる形状に変形させても高温相( 母相) が安定になる温度に加熱すると逆変態が起こり、変形前の形状に戻る現象である。
また、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料としては、リチウムと金属間化合物を形成しないものが好ましい。リチウムと金属間化合物を形成すると、充放電に伴って中間層13が膨張・収縮してしまい、負極集電体11から脱落し易いからである。このような材料としては、ニッケルとチタンとを含む合金、例えば、ニッケル−チタン合金、またはニッケルおよびチタンに加えて銅,ニオブ(Nb),ジルコニウム(Zr),クロム,マンガン(Mn),鉄あるいはコバルト(Co)などの他の元素を1種または2種以上含む合金が挙げられる。また、マンガンと銅とを含む合金なども挙げられる。
中でも、ニッケルとチタンとを含む合金は、良好な超弾性あるいは形状記憶効果を有し、かつリチウムと金属間化合物を形成せず、更に耐食性にも優れており、加えて負極集電体11および負極活物質層12との密着性にも優れているので好ましい。特に、ニッケル−チタン合金であれば、ニッケル49原子%〜52原子%に対してチタン51原子%〜48原子%のものが好ましく、ニッケルおよびチタンに加えて他の元素を含む合金であれば、ニッケル35原子%〜45原子%に対してチタン45原子%〜55原子%のものが好ましい。すなわち、中間層13がこれらの合金を含む場合には、中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケル49〜52に対してチタン51〜48、またはニッケル35〜45に対してチタン45〜55であることが好ましい。なお、ニッケルおよびチタンに加えて他の元素を含む合金の場合、他の元素としては銅が好ましく、銅に加えて上述した他の元素を含んでいてもよい。銅はニッケル−チタン合金に30原子%以上も固溶することができ、価格が安価で、特性も良好だからである。
中間層13は、例えば、気相法,液相法および焼結法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたものであることが好ましい。負極集電体11との接着性を向上させることができる共に、中間層13を負極集電体11の上に均一に形成することができるからである。中でも、気相法によれば、より簡単に薄膜を得ることができるので好ましい。
なお、中間層13は、負極集電体11と負極活物質層12との間の少なくとも一部に設けられていればよく、全面に設けられている必要はない。例えば、島状に設けられていてもよく、開口を有していてもよい。
この負極10は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、金属箔よりなる負極集電体11を用意し、負極集電体11に、例えば気相法により中間層13を形成する。均一に薄膜形成することができ好ましいからである。気相法としては、例えば真空蒸着法あるいはスパッタリング法が好ましい。例えばスパッタリング法を用いる場合には、予め目的の組成が得られるように調節した合金よりなるスパッタリングターゲットを用いてもよく、多元ターゲットを用いた同時スパッタリングとしてもよい。また、例えばニッケルの薄膜とチタンの薄膜とを交互に積層したのち、熱処理により合金化するようにしてもよい。更に、超弾性あるいは形状記憶効果を得るために、成膜中に加熱するようにしてもよく、または、成膜後に非酸化雰囲気下において熱処理をするようにしてもよい。
また、中間層13を液相法により形成するようにしてもよく、メカニカルアロイ法などにより作製した合金の粉末を塗布し、焼結することにより形成するようにしてもよく、気相法,液相法および焼結法のうちの2種以上を組み合わせてもよい。
次いで、中間層13の上に、例えば気相法,液相法あるいは焼結法により、あるいはそれらの2種以上を組み合わせて負極活物質層12を形成する。その際、中間層13と負極活物質層12との界面の少なくとも一部が合金化することもあるが、場合によっては、これらを合金化させるために真空雰囲気下または非酸化性雰囲気下で熱処理を行うようにしてもよい。また逆に、場合によっては、中間層13と負極活物質層12との合金化を抑制するために、中間層13の上に合金化を抑制する層を形成したのち、その上に、負極活物質層12を形成するようにしてもよい。
更に、中間層13および負極活物質層12を共に気相法により形成する場合には、同一槽内において大気暴露せずに連続形成するようにしてもよい。このようにすれば、中間層13と負極活物質層12とをより強固に密着させることができるので好ましい。
なお、気相法としては、例えば、物理堆積法あるいは化学堆積法が挙げられ、具体的には、真空蒸着法,スパッタ法,イオンプレーティング法,レーザーアブレーション法,熱CVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法あるいはプラズマCVD法等が挙げられる。液相法としては電解鍍金あるいは無電解鍍金等の公知の手法が利用可能である。焼結法に関しても公知の手法が利用可能であり、例えば、雰囲気焼結法,反応焼結法あるいはホットプレス焼結法が利用可能である。
また、負極活物質層12は、塗布により形成してもよい。具体的には、例えば、負極活物質とバインダーとを混合して合剤を調製し、この合剤をN−メチルピロリドンなどの分散媒に分散させて合剤スラリーを作製し、この合剤スラリーを負極集電体11に塗布して乾燥させたのち、圧縮成型することにより形成してもよい。但し、気相法,液相法あるいは焼結法を用いた方が、中間層13と負極活物質層12との密着性を高めることができるので好ましい。これにより図1に示した負極10が得られる。
この負極10は、例えば、次のような二次電池の負極に用いられる。
図2は、その二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、いわゆるコイン型といわれるものであり、外装カップ20に収容された負極10と、外装缶30内に収容された正極40とが、セパレータ50を介して積層されたものである。外装カップ20および外装缶30の周縁部は絶縁性のガスケット60を介してかしめることにより密閉されている。外装カップ20および外装缶30は、例えば、ステンレスあるいはアルミニウムなどの金属によりそれぞれ構成されている。
正極40は、例えば、正極集電体41と、正極集電体41に設けられた正極活物質層42とを有しており、正極活物質層42の側が中間層13と対向するように配置されている。正極集電体41は、例えば、アルミニウム,ニッケルあるいはステンレスなどにより構成されている。
正極活物質層42は、例えば、正極活物質としてリチウムを吸蔵および離脱することが可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて炭素材料などの導電材およびポリフッ化ビニリデンなどのバインダーを含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および離脱することが可能な正極材料としては、例えば、一般式Lix MIO2 で表されるリチウム含有金属複合酸化物が好ましい。リチウム含有金属複合酸化物は、高電圧を発生可能であると共に、高密度であるため、二次電池の更なる高容量化を図ることができるからである。なお、MIは1種類以上の遷移金属であり、例えばコバルトおよびニッケルのうちの少なくとも一方が好ましい。xは電池の充放電状態によって異なり、通常0.05≦x≦1.10の範囲内の値である。このようなリチウム含有金属複合酸化物の具体例としては、LiCoO2 あるいはLiNiO2 などが挙げられる。
なお、正極40は、例えば、正極活物質と導電材とバインダーとを混合して合剤を調製し、この合剤をN−メチルピロリドンなどの分散媒に分散させて合剤スラリーを作製し、この合剤スラリーを金属箔よりなる正極集電体41に塗布し乾燥させたのち、圧縮成型し正極正極活物質層42を形成することにより作製することができる。
セパレータ50は、負極10と正極40とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。このセパレータ50は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンにより構成されている。
セパレータ50には、液状の電解質である電解液が含浸されている。この電解液は、例えば、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩であるリチウム塩と含んでおり、必要に応じて添加剤を含んでいてもよい。溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート,プロピレンカーボネート,ジメチルカーボネート,ジエチルカーボネートあるいはエチルメチルカーボネート等の有機溶媒が挙げられ、これらのいずれか1種または2種以上を混合して用いてもよい。
リチウム塩としては、例えば、LiPF6 ,LiCF3 SO3 あるいはLiClO4 が挙げられ、これらのいずれか1種または2種以上を混合して用いてもよい。
この二次電池は、例えば、負極10、電解液が含浸されたセパレータ50および正極40を積層して、外装カップ20と外装缶30との中に入れ、それらをかしめることにより製造することができる。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極40からリチウムイオンが離脱し、電解液を介して負極10に吸蔵される。放電を行うと、例えば、負極10からリチウムイオンが離脱し、電解液を介して正極40に吸蔵される。その際、充放電に伴い負極活物質層12が膨張・収縮しても、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層13によりその応力が緩和される。よって、サイクル特性が向上する。
本実施の形態に係る負極10は、次のような二次電池の負極に用いてもよい。
図3は、その二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、リード111,112が取り付けられた電極巻回体120をフィルム状の外装部材131,132の内部に収容したものであり、小型化,軽量化および薄型化が可能となっている。
リード111,112は、それぞれ、外装部材131,132の内部から外部に向かい例えば同一方向に導出されている。リード111,112は、例えば、アルミニウム,銅,ニッケルあるいはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、それぞれ薄板状または網目状とされている。
外装部材131,132は、例えば、ナイロンフィルム,アルミニウム箔およびポリエチレンフィルムをこの順に貼り合わせた矩形状のアルミラミネートフィルムにより構成されている。外装部材131,132は、例えば、ポリエチレンフィルム側と電極巻回体120とが対向するように配設されており、各外縁部が融着あるいは接着剤により互いに密着されている。外装部材131,132とリード111,112との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム133が挿入されている。密着フィルム133は、リード111,112に対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,変性ポリエチレンあるいは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されている。
なお、外装部材131,132は、上述したアルミラミネートフィルムに代えて、他の構造を有するラミネートフィルム,ポリプロピレンなどの高分子フィルムあるいは金属フィルムにより構成するようにしてもよい。
は、図に示した電極巻回体120のI−I線に沿った断面構造を表すものである。電極巻回体120は、負極10と正極121とをセパレータ122および電解質層123を介して積層し、巻回したものであり、最外周部は保護テープ124により保護されている。
負極10は、負極集電体11の片面あるいは両面に負極活物質層12が設けられた構造を有している。正極121も、正極集電体121Aの片面あるいは両面に正極活物質層121Bが設けられた構造を有しており、正極活物質層121Bの側が負極活物質層12と対向するように配置されている。正極集電体121A,正極活物質層121Bおよびセパレータ122の構成は、それぞれ上述した正極集電体41,正極活物質層42およびセパレータ50と同様である。
電解質層123は、保持体に電解液を保持させたいわゆるゲル状の電解質により構成されている。ゲル状の電解質は高いイオン伝導率を得ることができると共に、電池の漏液あるいは高温における膨れを防止することができるので好ましい。電解液(すなわち溶媒および電解質塩)の構成は、図に示したコイン型の二次電池と同様である。保持体は、例えば高分子材料により構成されている。高分子材料としては、例えばポリフッ化ビニリデンが挙げられる。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、負極10および正極121のそれぞれに、保持体に電解液を保持させた電解質層123を形成する。そののち、負極集電体11の端部にリード111を溶接により取り付けると共に、正極集電体121Aの端部にリード112を溶接により取り付ける。次いで、電解質層123が形成された負極10と正極121とをセパレータ122を介して積層し積層体としたのち、この積層体をその長手方向に巻回して、最外周部に保護テープ124を接着して電極巻回体120を形成する。最後に、例えば、外装部材131,132の間に電極巻回体120を挟み込み、外装部材131,132の外縁部同士を熱融着などにより密着させて封入する。その際、リード111,112と外装部材131,132との間には密着フィルム133を挿入する。これにより、図3および図4に示した二次電池が完成する。
この二次電池の作用は、図2に示したコイン型の二次電池と同様である。
このように本実施の形態では、負極集電体11と負極活物質層12との間に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層13を備えるようにしたので、充放電に伴う負極活物質層12の膨張・収縮による応力を緩和することができる。よって、負極10の破壊を抑制することができ、サイクル特性を向上させることができる。
特に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料として、リチウムと金属間化合物を形成しないものを含むようにすれば、充放電に伴って中間層13が膨張・収縮し、中間層13が負極集電体11から剥離してしまうことを抑制することができる。
また、中間層13がニッケルとチタンとを含むようにすれば、より高い効果を得ることができ、特に、中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比が、原子比で、ニッケル49〜52に対してチタン51〜48、またはニッケル35〜45に対してチタン45〜55の範囲内とすれば、更に高い効果を得ることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例では、上記実施の形態において用いた符合および記号をそのまま対応させて用いる。
(実施例1−1〜1−5)
まず、厚み15μmの銅箔よりなる負極集電体11の上に、ニッケル−チタン合金ターゲットを用いたスパッタリング法により、300℃以上の加熱条件下において、ニッケル−チタン合金よりなる厚み0.5μmの中間層13を形成した。その際、ニッケル−チタン合金ターゲットの上にニッケルチップあるいはチタンチップを載せてスパッタリングすることにより、中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比を実施例1−1〜1−5で変化させた。実施例1−1では原子比でニッケル48に対してチタン52とし、実施例1−2では原子比でニッケル49に対してチタン51とし、実施例1−3では原子比でニッケル50.5に対してチタン49.5とし、実施例1−4では原子比でニッケル52に対してチタン48とし、実施例1−5では原子比でニッケル53に対してチタン47とした。
次いで、中間層13の上に、室温において、スパッタリング法によりケイ素よりなる厚み5μmの負極活物質層12を形成した。これにより実施例1−1〜1−5の負極10を得た。
続いて、作製した実施例1−1〜1−5の負極10を用いて、図2に示した直径20mm、厚み16mmのコイン型の二次電池を作製した。正極40は、正極活物質である平均粒径5μmのコバルト酸リチウム(LiCoO2 )の粉末と、導電材であるカーボンブラックと、バインダーであるポリフッ化ビニリデンとを、コバルト酸リチウム:カーボンブラック:ポリフッ化ビニリデン=92:3:5の質量比で混合し、これを分散媒であるN−メチルピロリドンへ投入して合剤スラリーとし、厚み15μmのアルミニウムよりなる正極集電体41に塗布して乾燥させ、加圧して正極活物質層42を形成することにより作製した。電解液にはエチレンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の質量比で混合した溶媒に、リチウム塩であるLiPF6 を1.0mol/dm3 となるように溶解させたものを用いた。セパレータ50にはポリプロピレン製フィルムを用いた。
作製した実施例1−1〜1−5の二次電池について、25℃の条件下で充放電試験を行い、50サイクル目の容量維持率を求めた。その際、充電は、1mA/cm2 の定電流密度で電池電圧が4.2Vに達するまで行ったのち、4.2Vの定電圧で電流密度が0.02mA/cm2 に達するまで行い、放電は、1mA/cm2 の定電流密度で電池電圧が2.5Vに達するまで行った。なお、充電を行う際には、予め実測および計算により求めた負極10および正極40の充放電容量に基づいて初回の充電での負極利用率を90%と設定し、金属リチウムが析出しないようにした。50サイクル目の容量維持率は、初回放電容量に対する50サイクル目の放電容量の比率、すなわち(50サイクル目の放電容量/初回放電容量)×100として算出した。得られた結果を表1に示す。
Figure 0003786276
実施例1−1〜1−5に対する比較例1−1として、中間層を形成しないことを除き、他は実施例1−1〜1−5と同様にして負極を形成し、二次電池を作製した。また、実施例1−1〜1−5に対する比較例1−2,1−3として、中間層をニッケルまたはチタンにより形成したことを除き、他は実施例1−1〜1−5と同様にして負極を形成し、二次電池を作製した。比較例1−1〜1−3の二次電池についても、実施例1−1〜1−5と同様にして、充放電試験を行い、50サイクル目の容量維持率を求めた。その結果も表1に合わせて示す。
表1から分かるように、超弾性あるいは形状記憶効果を有するニッケル−チタン合金を含む中間層13を設けた実施例1−1〜1−5によれば、中間層を形成しなかった比較例1−1、および中間層をニッケルまたはチタンにより形成した比較例1−2,1−3よりも高い容量維持率が得られた。すなわち、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層13、あるいはニッケルとチタンとを含む中間層13を設けるようにすれば、サイクル特性を向上させることができることが分かった。
また、実施例1−1〜1−5を比較すれば分かるように、ニッケルのチタンに対する組成比を大きくすると、容量維持率は増大し、極大値を示したのち、減少する傾向がみられた。すなわち、中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比を、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48の範囲内とすれば、より高い効果を得られることが分かった。
(実施例2−1〜2−5)
負極活物質12をゲルマニウムにより形成したことを除き、実施例1−1〜1−5と同様にして負極10を形成し、二次電池を作製した。中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、実施例2−1ではニッケル48に対してチタン52とし、実施例2−2では原子比でニッケル49に対してチタン51とし、実施例2−3では原子比でニッケル50.5に対してチタン49.5とし、実施例2−4では原子比でニッケル52に対してチタン48とし、実施例2−5では原子比でニッケル53に対してチタン47とした。また、実施例2−1〜2−5に対する比較例2−1として、中間層を形成しないことを除き、他は実施例2−1〜2−5と同様にして負極を形成し、二次電池を作製した。更に、実施例2−1〜2−5に対する比較例2−2,2−3として、中間層をニッケルまたはチタンにより形成したことを除き、他は実施例2−1〜2−5と同様にして負極を形成し、二次電池を作製した。実施例2−1〜2−5および比較例2−1〜2−3の二次電池についても、実施例1−1〜1−5と同様にして、充放電試験を行い、50サイクル目の容量維持率を求めた。その結果を表2に示す。
Figure 0003786276
表2から分かるように、超弾性あるいは形状記憶効果を有するニッケル−チタン合金を含む中間層13を設けた実施例2−1〜2−5によれば、中間層を形成しなかった比較例2−1、および中間層をニッケルまたはチタンにより形成した比較例2−2,2−3よりも高い容量維持率が得られた。また、実施例2−1〜2−5を比較すれば分かるように、ニッケルのチタンに対する組成比を大きくすると、容量維持率は増大し、極大値を示したのち、減少する傾向がみられた。すなわち、負極活物質にゲルマニウムを用いても、ケイ素を用いた場合と同様に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層13、あるいはニッケルとチタンとを含む中間層13を設けるようにすれば、サイクル特性を向上させることができることが分かった。また、中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比を、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48の範囲内とすれば、より高い効果を得られることが分かった。
(実施例3−1)
実施例1−3と同様にして負極10を形成した。すなわち、厚み15μmの銅箔よりなる負極集電体11の上に、スパッタリング法により300℃以上の加熱条件下において、ニッケル−チタン合金よりなる厚み0.5μmの中間層13を形成し、次いで、中間層13の上に、スパッタリング法により室温においてケイ素よりなる厚み5μmの負極活物質層12を形成した。中間層13におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケル50.5に対してチタン49.5とした。また、実施例3−1に対する比較例3−1として、中間層を形成しないことを除き、他は実施例3−1と同様にして負極を形成した。
続いて、作製した実施例3−1および比較例3−1の負極10を用いて、図3および図4に示した二次電池を作製した。その際、正極121は実施例1−3と同様にして作製した。電解質層123は、エチレンカーボネート42.5質量%と、プロピレンカーボネート42.5質量%と、リチウム塩であるLiPF6 15質量%とからなる電解液30質量%に、重量平均分子量60万のブロック共重合であるポリフッ化ビニリデン10質量%と、ジメチルカーボネート60質量%とを混合して溶解させた前駆体溶液を負極10および正極121のそれぞれに塗布し、常温で8時間放置してジメチルカーボネートを揮発させることにより形成した。得られた実施例3−1および比較例3−1の二次電池についても、実施例1−3と同様にして、充放電試験を行い、50サイクル目の容量維持率を求めた。その結果を表3に示す。
Figure 0003786276
表3から分かるように、中間層13を形成した実施例3−1によれば、中間層を形成しなかった比較例3−1よりも高い容量維持率が得られた。すなわち、ゲル状の電解質を用いても、同様の結果を得られることが確認された。
なお、上記実施例では、中間層13がニッケル−チタン合金を含む場合について説明したが、超弾性あるいは形状記憶効果を有する他の材料を含むようにしても同様の結果を得ることができる。また、負極活物質層12あるいは中間層13を、スパッタリング法以外の気相法、または液相法あるいは焼結法により形成しても、同様の結果を得ることができる。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、保持体として高分子材料を用いる場合について説明したが、窒化リチウムあるいはリン酸リチウムを含む無機伝導体を保持体として用いてもよく、高分子材料と無機伝導体とを混合して用いてもよい。
また、上記実施の形態および実施例では、負極集電体11に中間層13を介して負極活物質層12が設けられた負極10について説明したが、更に他の層を有していてもよい。例えば、負極集電体11と中間層13との間に他の層を有していてもよく、上記実施の形態においても説明したように、中間層13と負極活物質層12との間に他の層を有していてもよい。また、負極活物質層12の上に他の層を有していてもよい。
更に、上記実施の形態および実施例では、コイン型、または巻回ラミネート型の二次電池について説明したが、本発明は、円筒型、角型、ボタン型、薄型、大型、積層ラミネート型の二次電池についても同様に適用することができる。また、二次電池に限らず、一次電池についても適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る負極の構成を簡略化して表す断面図である。 図1に示した負極を用いた二次電池の構成を表す断面図である。 図1に示した負極を用いた他の二次電池の構成を表す分解斜視図である。 図3に示した電極巻回体のI−I線に沿った構成を表す断面図である。
符号の説明
10…負極、11…負極集電体、12…負極活物質層、13…中間層、20…外装カップ、30…外装缶、40…正極、41…正極集電体、42…正極活物質層、50…セパレータ、60…ガスケット、111,112…リード、120…電極巻回体、121…正極、121A…正極集電体、121B…正極活物質層、122…セパレータ、123…電解質層、124…保護テープ

Claims (10)

  1. 負極集電体に負極活物質層が設けられた負極であって、
    前記負極活物質層は、ケイ素(Si)またはゲルマニウム(Ge)の単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、
    前記負極集電体と前記負極活物質層との間に、超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層を備えた
    ことを特徴とする負極。
  2. 前記超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料は、リチウム(Li)と金属間化合物を形成しないことを特徴とする請求項1記載の負極。
  3. 負極集電体に負極活物質層が設けられた負極であって、
    前記負極活物質層は、ケイ素(Si)またはゲルマニウム(Ge)の単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、
    前記負極集電体と前記負極活物質層との間に、ニッケル(Ni)とチタン(Ti)とを含む中間層を備え
    前記中間層におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48、またはニッケルが35〜45に対してチタンが45〜55である
    ことを特徴とする負極。
  4. 前記負極活物質層は、気相法,液相法および焼結法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたことを特徴とする請求項1または請求項3記載の負極。
  5. 前記中間層は、気相法により形成されたことを特徴とする請求項1または請求項3記載の負極。
  6. 正極および負極と共に電解質を備えた電池であって、
    前記負極は、負極集電体と、この負極集電体に設けられた負極活物質層とを備え、
    前記負極活物質層は、ケイ素(Si)またはゲルマニウム(Ge)の単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、
    前記負極活物質層と前記負極集電体との間に超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料を含む中間層を備えた
    ことを特徴とする電池。
  7. 前記超弾性あるいは形状記憶効果を有する材料は、リチウム(Li)と金属間化合物を形成しないことを特徴とする請求項記載の電池。
  8. 正極および負極と共に電解質を備えた電池であって、
    前記負極は、負極集電体と、この負極集電体に設けられた負極活物質層とを備え、
    前記負極活物質層は、ケイ素(Si)またはゲルマニウム(Ge)の単体,合金および化合物からなる群のうちの少なくとも1種を含み、
    前記負極活物質層と前記負極集電体との間にニッケル(Ni)とチタン(Ti)とを含む中間層を備え
    前記中間層におけるニッケルとチタンとの組成比は、原子比で、ニッケルが49〜52に対してチタンが51〜48、またはニッケルが35〜45に対してチタンが45〜55である
    ことを特徴とする電池。
  9. 前記負極活物質層は、気相法,液相法および焼結法からなる群のうちの少なくとも1つの方法により形成されたことを特徴とする請求項または請求項記載の電池。
  10. 前記中間層は、気相法により形成されたことを特徴とする請求項または請求項記載の電池。
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