JP3786260B2 - 高周波変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、共振現象を用いて商用周波数の交流電源から高周波の交流を作り出す変換装置の構成方法に関し、特に、交流入力電流の波形を改善して力率を向上させ、高効率で高周波交流を作り出すようにした高周波変換装置に関するものである。
また、本発明の適用対象としては、直接的に高周波交流を利用する誘導加熱装置や放電灯点灯装置、間接的に高周波交流を利用する直流電源装置(スイッチング電源装置)等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
この種の回路構成として、従来、特開平9−185997号公報「照明制御装置およびランプ点灯装置」に記載されているように、図14に示す回路構成が知られている。なお、図14は、上記公報記載の回路構成を一部説明し易いように変更してある。
【0003】
この構成では、交流電源1の交流がダイオード7〜10からなる整流回路によって直流に変換され、コンデンサ11によって平滑される。
また、コンデンサ18,19からなるコンデンサ直列回路と、高周波スイッチングされるスイッチング素子12及びダイオード14からなる逆並列接続回路とスイッチング素子13及びダイオード15からなる逆並列接続回路との直列回路からなるスイッチングアーム直列回路とが、各々コンデンサ11に対して並列に接続される。
更に、コンデンサ直列回路の直列接続点とスイッチングアーム直列回路の直列接続点との間に変圧器28の一次巻線が接続され、その二次巻線には放電灯26及びコンデンサ27が接続されている。
【0004】
上記構成において、スイッチング素子13がオフの状態でスイッチング素子12をオンさせると、コンデンサ18と変圧器28の漏れインダクタンスとの共振により一次巻線に共振電流が流れ、同時に放電灯26にも電流が流れる。
この電流が反転する前にスイッチング素子12をオフさせると、ダイオード15がオンし、コンデンサ19と変圧器28の一次巻線の漏れインダクタンスとによって共振回路が形成される。この時、スイッチング素子13をオンさせておくと、共振電流の反転によりスイッチング素子13に電流が流れる。
【0005】
この状態でスイッチング素子13をオフさせるとダイオード14がオンとなり、コンデンサ18と変圧器28の漏れインダクタンスとによって共振回路が形成される。この時、スイッチング素子12をオンさせておくと、共振電流の反転によりスイッチング素子12に電流が流れる。
上記の動作を高周波で繰り返すことにより、変圧器28には高周波の交流電流が流れ、同時に放電灯26にも高周波の交流電流が流れる。ここで、コンデンサ27はフィラメントの予熱用である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来は整流回路で交流電源1から直流を作り、その後、スイッチング素子12,13を有するインバータによって高周波交流を作り出している。この回路構成では、整流回路の直流部に平滑用のコンデンサ11を用いているため交流入力電流は高調波を多く含んだピーク値の大きな波形となる。従って、入力側の力率が低く、電源電圧波形が歪む等の欠点があり、交流電源に接続された他の機器に悪影響を及ぼすという問題があった。
そこで本発明は、交流入力電流の波形を正弦波状にして力率を向上させた高周波変換装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ダイオードブリッジ整流回路の交流入力端子間に2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路を接続し、前記整流回路の直流出力側の正極と負極との間に、平滑コンデンサと、高周波スイッチングされるスイッチング素子及びダイオードを逆並列接続したスイッチングアーム2個からなるスイッチングアーム直列回路との並列接続回路を接続し、前記コンデンサ直列回路の直列接続点と前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点との間にリアクトルを接続し、何れかのスイッチングアームの両端に、コンデンサを並列接続した共振リアクトルを含む直列共振負荷を接続し、前記スイッチング素子をソフトスイッチングさせたものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、ダイオードブリッジ整流回路の交流入力端子間に2個のコンデンサからなる第1のコンデンサ直列回路を接続し、前記整流回路の直流出力側の正極と負極との間に、平滑コンデンサと、高周波スイッチングされるスイッチング素子及びダイオードを逆並列接続したスイッチングアーム2個からなるスイッチングアーム直列回路と、2個のコンデンサからなる第2のコンデンサ直列回路との並列接続回路を接続し、第1のコンデンサ直列回路の直列接続点と前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点との間にリアクトルを接続し、前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点と第2のコンデンサ直列回路との直列接続点との間に、コンデンサを並列接続した共振リアクトルを含む直列共振負荷を接続し、前記スイッチング素子をソフトスイッチングさせたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、請求項1に記載した発明の実施形態であり、図1は本発明を誘導加熱装置に適用した第1実施形態、図2は放電灯点灯装置に適用した第2実施形態、図3は直流電源装置に適用した第3実施形態である。
【0011】
まず、図1の第1実施形態において、ダイオード7〜10により構成されたダイオードブリッジ整流回路の交流入力端子3,4の間にはコンデンサ5,6からなる第1のコンデンサ直列回路が接続されている。
また、前記整流回路の直流出力側の正極と負極との間には、コンデンサ11が接続され、このコンデンサ11の両端には、高周波スイッチングされるスイッチング素子12及びダイオード14を逆並列接続した第1のスイッチングアームと、高周波スイッチングされるスイッチング素子13及びダイオード15を逆並列接続した第2のスイッチングアームとからなるスイッチングアーム直列回路が接続されている。第1のコンデンサ直列回路の接続点と、第1,第2のスイッチングアームの直列接続点との間にはリアクトル33が接続されており、第2のスイッチングアームの両端が高周波出力端子20,21となっている。
【0012】
交流入力端子3,4の間には交流電源1とリアクトル2との直列回路が接続され、高周波出力端子20,21の間には、加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路とコンデンサ24との直列回路からなる加熱用負荷回路が接続されている。
【0013】
上記構成において、スイッチング素子12,13がオフの状態では、コンデンサ11は交流電源1の電圧のピーク値に充電されている。スイッチング素子13がオフの状態でスイッチング素子12をオンさせると、加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路とコンデンサ24とを通る経路で電流が流れる。
この時、スイッチング素子12をオフさせると、加熱コイル23の電流はコンデンサ22を放電させる方向に流れ、コンデンサ22の電圧を徐々に低下させる。これに伴ってダイオード15が導通し、加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→コンデンサ24→ダイオード15を通る経路の電流が流れる。
【0014】
この時スイッチング素子13の両端電圧は徐々に上昇し、ソフトスイッチング動作となる。次に、スイッチング素子13をオンさせると共振現象により電流は反転し、加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→スイッチング素子13→コンデンサ24を通る経路で流れる。
【0015】
ここで、スイッチング素子13をオフさせると、加熱コイル23の電流はコンデンサ22の電圧を徐々に上昇させ、電流経路は加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→ダイオード14→コンデンサ11→コンデンサ24を通る経路となる。この時、スイッチング素子13の両端電圧は徐々に上昇するので、ソフトスイッチング動作となる。
次にスイッチング素子12をオンさせると、共振現象により電流は反転し、コンデンサ11→スイッチング素子12→加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→コンデンサ24を通る経路となる。
このような動作を高周波で繰り返すことにより、加熱コイル23には高周波の交流電流が流れる。
【0016】
一方、リアクトル33は、スイッチング素子12がオンしているときにはコンデンサ5→ダイオード7→スイッチング素子12を通る経路で電流が増加し、スイッチング素子12をオフ、スイッチング素子13をオンさせると、リアクトル33の電流は、コンデンサ5→ダイオード7→コンデンサ11→ダイオード15を通る経路となり減少し、次にはコンデンサ6→リアクトル33→スイッチング素子13→ダイオード10を通る経路で負に増加する。
【0017】
次にスイッチング素子13をオフ、スイッチング素子12をオンにすると、リアクトル33の電流は、ダイオード14→コンデンサ11→ダイオード10→コンデンサ6の経路となる。このような動作を高周波で繰り返すことにより、コンデンサ11の電圧は昇圧動作によって電源電圧より高くなる。また、リアクトル2を流れる電源電流は、リアクトル33の値を適切に選ぶことにより正弦波状となり、高力率とすることができる。
【0018】
ここで、図1では交流入力端子3,4に交流電源1とリアクトル2との直列回路を接続した例を示したが、リアクトルを配線インダクタンスで代用する場合や、リアクトルとコンデンサからなるACフィルタを用いる場合など、各種あり得ることは言うまでもない。
【0019】
次に、図2は、放電灯を負荷とした放電灯点灯装置に適用した本発明の第2実施形態である。図1との違いは、高周波出力端子20,21に接続されている回路構成部品である。
高周波出力端子20,21には、リアクトル25及びコンデンサ22の並列回路と、フィラメントに予熱用コンデンサ27を接続した放電灯26と、コンデンサ24との直列回路が接続されている。リアクトル25を図1における加熱用コイル23、放電灯26を負荷抵抗と考えれば、その動作は図1と同様になる。
【0020】
図3は、直流電源装置(スイッチング電源装置)に適用した本発明の第3実施形態である。図1,図2との違いは、高周波出力端子20,21に接続されている回路構成部品である。
高周波出力端子20,21には、リアクトル25及びコンデンサ22の並列回路と、変圧器28の一次巻線とコンデンサ24との直列回路が接続されている。変圧器28の二次巻線の両端には、ダイオード29,30のアノードがそれぞれ接続され、これらのカソード同士が接続されている。また、これらのカソードと変圧器28のセンタータップとの間には、コンデンサ31及び負荷32の並列回路が接続されている。
ここで、リアクトル25を図1の加熱コイル23、変圧器28以降の回路構成部品を負荷抵抗と考えれば、その動作は図1及び図2と同様となる。
【0021】
次に、図4〜図6は請求項1に記載した発明の参考形態であり、図4は本発明を誘導加熱装置に適用した、図5は放電灯点灯装置に適用した、図6は直流電源装置に適用したである。
【0022】
まず、図1と図4の違いは、図4では加熱コイル23と並列接続されるコンデンサがなく、また、スイッチング素子12とダイオード14との逆並列回路に対し並列にコンデンサ16が接続され、スイッチング素子13とダイオード15との逆並列接続回路に対し並列にコンデンサ17が接続されている点である。
図1の第1実施形態との動作上の違いは、スイッチング素子12がオフするとコンデンサ16が充電され、スイッチング素子13がオフするとコンデンサ17が充電されるため、徐々に電圧が上昇し、ソフトスイッチング動作となってスイッチング損失が低減される点である。その他の動作は第1実施形態と同様である。
【0023】
5、6についても同様に、各々図2の第2実施形態、図3の第3実施形態に対してリアクトル25に並列接続されるコンデンサがなく、さらに並列コンデンサ16,17が付加されている点が相違点である。
これらの動作に関しても、スイッチング素子12がオフするとコンデンサ16が充電され、スイッチング素子13がオフするとコンデンサ17が充電されるため、徐々に電圧が上昇し、ソフトスイッチング動作となる点であり、その他は第2,第3実施形態と同様である。
【0024】
なお、図4〜図6において、スイッチング素子12,13の何れか一方にコンデンサを並列接続しても良い。
【0025】
次に、図7は請求項1に記載した発明の他の実施形態に相当するもので、誘導加熱装置に適用した第実施形態である。
図1の第1実施形態との違いは、高周波出力端子20,21が、図1ではスイッチング素子13の両端に接続されているのに対し、図7ではスイッチング素子12の両端に接続されている点である。
その動作は、スイッチング素子12,13のオンオフの動作を逆にすれば図1と同様になる。
なお、このように高周波出力端子20,21の接続箇所を変更してスイッチング素子の12,13のオンオフ動作を逆にする着想は、図2〜図6にも適用可能である。
【0026】
図8〜図10は、請求項2に記載した発明の実施形態であり、図8は本発明を誘導加熱装置に適用した第実施形態、図9は放電灯点灯装置に適用した第実施形態、図10は直流電源装置に適用した第実施形態である。
【0027】
図1〜図3の第1〜第3実施形態との違いは、スイッチングアーム直列回路と並列に、コンデンサ18,19からなる第2のコンデンサ直列回路が接続され、高周波出力端子20,21が、スイッチングアーム直列回路の直列接続点と第2のコンデンサ直列回路の直列接続点とにそれぞれ接続されている点である。なお、本実施形態において、交流入力端子3,4に接続されるコンデンサ5,6の直列回路を、便宜的に第1のコンデンサ直列回路という。
【0028】
図8において、スイッチング素子13がオフの状態でスイッチング素子12をオンさせると、コンデンサ18→スイッチング素子12→加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→コンデンサ24の経路で電流が流れる。スイッチング素子12をオフすると、コンデンサ22の電圧は加熱コイル23の電流により放電されて徐々に低下し、次にダイオード15が導通して、加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→コンデンサ24→コンデンサ19→ダイオード15の経路の電流となる。
この時、スイッチング素子12の両端電圧は徐々に上昇するので、ソフトスイッチング動作となる。
【0029】
ここでスイッチング素子13をオンさせると、共振現象により電流は反転してコンデンサ19→コンデンサ24→加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→スイッチング素子13を通る経路となる。ここで、スイッチング素子13をオフさせると、コンデンサ22の電圧は加熱コイル23の電流で充電され徐々に上昇し、次にダイオード14が導通してコンデンサ18→コンデンサ24→加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路の経路の電流となる。
この時、スイッチング素子13の両端電圧は徐々に上昇するので、ソフトスイッチング動作となる。
ここでスイッチング素子12をオンさせると、共振現象により電流は反転し、コンデンサ18→スイッチング素子12→加熱コイル23及びコンデンサ22の並列回路→コンデンサ24の経路となる。
【0030】
このような動作を高周波で繰り返すことにより、加熱コイル23には高周波の交流電流が流れる。一方、リアクトル33の電流は、交流電源1が正極性の時、スイッチング素子12がオンしているときにはコンデンサ5→ダイオード7→スイッチング素子12を通る経路で電流が増加し、スイッチング素子12をオフ、スイッチング素子13をオンさせると、リアクトル33の電流は、コンデンサ5→ダイオード7→コンデンサ11→ダイオード15を通る経路で減少し、次にはコンデンサ6→リアクトル33→スイッチング素子13→ダイオード10を通る経路で負に増加する。
【0031】
次にスイッチング素子13をオフ、スイッチング素子12をオンにすると、リアクトル33の電流は、ダイオード14→コンデンサ11→ダイオード10→コンデンサ6の経路となる。
【0032】
また、交流電源1が負極性のとき、スイッチング素子12がオンしているときにはコンデンサ6→ダイオード9→スイッチング素子12を通る経路で電流が増加し、スイッチング素子12をオフ、スイッチング素子13をオンさせるとリアクトル33の電流は、コンデンサ5→ダイオード7→コンデンサ11→ダイオード15を通る経路で減少し、次にはコンデンサ5→リアクトル33→スイッチング素子13→ダイオード8を通る経路で負に増加する。
次にスイッチング素子13をオフ、スイッチング素子12をオンにすると、リアクトル33の電流は、ダイオード14→コンデンサ11→ダイオード10→コンデンサ6の経路となる。
このような動作を高周波で繰り返すことにより、コンデンサ11の電圧は昇圧動作により電源電圧より高くなる。
【0033】
更に、リアクトル2を流れる電源電流はリアクトル33の値を適切に選ぶことによって正弦波状となり、高力率とすることができる。ここでは、交流入力端子3,4に交流電源1とリアクトル2との直列回路を接続した例を示したが、リアクトルを配線インダクタンスで代用する場合や、リアクトル及びコンデンサからなるACフィルタを用いる場合など、各種あり得ることは言うまでもない。
【0034】
図9は、放電灯を負荷とした放電灯点灯装置に適用される本発明の第実施形態である。図8との違いは、高周波出力端子20,21に接続されている回路構成部品である。
すなわち、高周波出力端子20,21には、リアクトル25及びコンデンサ22の並列回路と、フィラメントに予熱用コンデンサ27を接続した放電灯26と、コンデンサ24との直列回路が接続されている。リアクトル25を図8の加熱コイル23、放電灯26を負荷抵抗と考えれば、動作は図8と同様となる。
【0035】
図10は、直流電源装置に適用した本発明の第実施形態である。図8,図9との違いは、高周波出力端子20,21に接続されている回路構成部品の違いである。
高周波出力端子20,21には、リアクトル25及びコンデンサ22の並列回路と、変圧器28の一次巻線とコンデンサ24との直列回路が接続されている。変圧器28の二次巻線の両端には、ダイオード29,30のアノードがそれぞれ接続され、これらのカソード同士が接続されている。また、これらのカソードと変圧器28のセンタータップとの間には、コンデンサ31及び負荷32の並列回路が接続されている。
ここで、リアクトル25を図1の加熱コイル23、変圧器28以降の回路構成部品を負荷抵抗と考えれば、その動作は図1及び図2と同様となる。
【0036】
図11〜図13は、請求項2に記載された発明の参考形態であり、図11は誘導加熱装置に適用した、図12は放電灯点灯装置に適用した、図13は直流電源装置に適用したである。
【0037】
図8と図11との違いは、図11では加熱コイル23に並列接続されるコンデンサがない点、スイッチング素子12及びダイオード14の逆並列接続回路と並列にコンデンサ16が接続され、スイッチング素子13及びダイオード15の逆並列接続回路と並列にコンデンサ17が接続されている点である。
動作の違いは、スイッチング素子12がオフするとコンデンサ16が充電され、スイッチング素子13がオフするとコンデンサ17が充電され、徐々に電圧が上昇するので、ソフトスイッチング動作となる点である。その他の動作は図8と同様である。
【0038】
図12、図13についても同様に、各々図9、図10に対してリアクトル25に並列接続されるコンデンサがなく、さらに並列コンデンサ16,17が付加されている点が相違点である。
これらの動作に関しても、スイッチング素子12がオフするとコンデンサ16が充電され、スイッチング素子13がオフするとコンデンサ17が充電されるため、徐々に電圧が上昇し、ソフトスイッチング動作となる点であり、その他は図9、図10と同様である。
【0039】
なお、図11〜図13において、スイッチング素子12,13の何れか一方にコンデンサを並列接続しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明では、交流電源電圧をコンデンサ直列回路によって2分割し、コンデンサ直列回路の直列接続点とスイッチングアーム直列回路の直列接続点との間にリアクトルを接続しているため、昇圧動作によりリアクトルを介して平滑用のコンデンサが充電され、交流電源からの電流を正弦波状にして高力率とすることができる。この結果、交流電源電圧を歪ませるといった問題がなくなり、他の機器に対する悪影響をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に基づく本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】 請求項1に基づく本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図3】 請求項1に基づく本発明の第3実施形態を示す回路図である。
【図4】 請求項1に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図5】 請求項1に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図6】 請求項1に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図7】 請求項1に基づく本発明の第実施形態を示す回路図である。
【図8】 請求項2に基づく本発明の第実施形態を示す回路図である。
【図9】 請求項2に基づく本発明の第実施形態を示す回路図である。
【図10】 請求項2に基づく本発明の第実施形態を示す回路図である。
【図11】 請求項2に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図12】 請求項2に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図13】 請求項2に基づく本発明の参考形態を示す回路図である。
【図14】 従来技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1 交流電源
2,25,33 リアクトル
3,4 交流入力端子
5,6,11,16〜19,22,24,27,31 コンデンサ
7〜10,14,15,29,30 ダイオード
12,13 スイッチング素子
20,21 高周波出力端子
23 加熱コイル
26 放電灯
28 変圧器
32 負荷

Claims (2)

  1. ダイオードブリッジ整流回路の交流入力端子間に2個のコンデンサからなるコンデンサ直列回路を接続し、
    前記整流回路の直流出力側の正極と負極との間に、平滑コンデンサと、高周波スイッチングされるスイッチング素子及びダイオードを逆並列接続したスイッチングアーム2個からなるスイッチングアーム直列回路との並列接続回路を接続し、
    前記コンデンサ直列回路の直列接続点と前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点との間にリアクトルを接続し、
    何れかのスイッチングアームの両端に、コンデンサを並列接続した共振リアクトルを含む直列共振負荷を接続し、前記スイッチング素子をソフトスイッチングさせたことを特徴とする高周波変換装置
  2. ダイオードブリッジ整流回路の交流入力端子間に2個のコンデンサからなる第1のコンデンサ直列回路を接続し、
    前記整流回路の直流出力側の正極と負極との間に、平滑コンデンサと、高周波スイッチングされるスイッチング素子及びダイオードを逆並列接続したスイッチングアーム2個からなるスイッチングアーム直列回路と、2個のコンデンサからなる第2のコンデンサ直列回路との並列接続回路を接続し、
    第1のコンデンサ直列回路の直列接続点と前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点との間にリアクトルを接続し、
    前記スイッチングアーム直列回路の直列接続点と第2のコンデンサ直列回路との直列接続点との間に、コンデンサを並列接続した共振リアクトルを含む直列共振負荷を接続し、前記スイッチング素子をソフトスイッチングさせたことを特徴とする高周波変換装置
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