JP3785284B2 - Ramの診断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両制御用マイクロコンピュータに使用されるRAMの診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両制御用マイクロコンピュータにおいては、CPUの自己診断の他、CPUによるROM、RAM等の診断を行っている。
【0003】
RAM診断は、所定診断タイミング毎に、例えば4バイト分ずつの診断対象RAMに対し、リードライトチェックを行い、RAMの故障(NG)を検出した場合に、所定のフェイルセーフ処理を行わせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のRAMの診断装置にあっては、リードライトチェック方式による診断であるため、RAMの機能故障しか検出できず、ノイズ等によるデータ故障の検出は不可能であった。
【0005】
これに対し、診断対象データのビット反転(ミラー化)データを持ち、診断対象データとの排他的論理和(XOR)の結果により故障を検出するミラー化方式では、データ故障をある程度検出可能である。
【0006】
しかし、従来のミラー化方式は、診断対象データを元にビット反転データを生成していたため、診断対象データが異常となった場合、これを元に生成されるビット反転データも影響を受け、故障を検出できなくなってしまう。
【0007】
すなわち、図4は従来のミラー化方式を示したもので、例えば#FSTLN−Mと#FSTLN−Sとからデータ生成手段をなすAND回路により診断対象データ#FSTLNを生成して、これを診断対象RAMに書込んでいる場合、生成された診断対象データ#FSTLNをミラー化手段をなすNOT回路によりビット反転して、そのビット反転データ/#FSTLNを別のRAMに書込んでいるので、診断対象データ#FSTLNが異常となった場合、これを元に生成されるビット反転データ/#FSTLNも影響を受け、診断対象RAMのデータ#FSTLNと別のRAMのデータ/#FSTLNとの排他的論理和をとっても、全ビット1となって、正常と診断してしまうからである。
【0008】
従って、診断対象RAMの機能故障のみならず、診断対象データ自体の故障を確実に検出し得るようにする点で、改善が求められていた。
特に、データ故障により運転性に大きな影響を及ぼすRAM(スロットルアクチュエータ制御に影響を及ぼすRAMや、ブレーキ制御に影響を及ぼすRAM)については、RAM機能の診断のみならず、RAMデータの診断の必要性が高まっている。
【0009】
本発明は、このような実状に鑑み、ミラー化方式により、診断対象RAM及びこれに書込まれた診断対象データを精度良く診断するための車両制御用マイクロコンピュータのRAMの診断装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、図1に示すように、診断対象データを生成する第1データ生成部を有して、生成された診断対象データを診断対象RAMに書込む第1データ生成手段と、前記第1データ生成部に対し2重に設けられて同様の診断対象データ生成機能を持つ第2データ生成部、及び、該第2データ生成部により生成されたデータをビット反転(ミラー化)するミラー化部を有して、ビット反転されたデータを前記診断対象RAMとはアドレスの異なる別のRAMに書込む第2データ生成手段と、前記診断対象RAMのデータと前記別のRAMのデータとの排他的論理和をとってその結果に基づいて正常・異常を診断する診断手段と、を設けて、RAMの診断装置を構成する。
【0011】
前記第2データ生成手段は、前記第2データ生成部と前記ミラー化部とをまとめて、1つの回路により構成してもよい。
【0012】
ここで、前記診断手段は、排他的論理和の結果が全ビット1の場合に正常、それ以外の場合に異常と診断するとよい。
また、特定の情報が書込まれる特定ラベルのRAMのみを診断対象RAMとして診断するとよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、診断対象RAMに書込む診断対象データを生成するデータ生成手段と、同様のデータ生成手段を2重で持たせ(第1及び第2データ生成手段)、第2データ生成手段側では、診断対象データとビット反転された関係にあるデータを生成して、別のRAMに書込むことで、診断対象データが異常となっても、ビット反転データは直接影響を受けないので、診断対象RAMのデータと前記別のRAMのデータとの排他的論理和をとることで、診断対象データの異常を確実に検出でき、RAM故障のみならず、データ故障を検出することができる。
【0014】
また、排他的論理和の結果が全ビット1の場合に正常、それ以外の場合に異常と診断することで、故障を確実に検出できる。
また、故障により運転性への影響が大きい特定の情報が書込まれる特定ラベルのRAMのみを診断対象RAMとして診断することで、診断時間を短縮化でき、故障により運転性に影響が現れる前にフェイルセーフ処理に移行できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図2は本発明の一実施形態を示している。
【0016】
図2(A)において、第1データ生成手段(第1データ生成部)をなすAND回路1は、例えば#FSTLN−Mと#FSTLN−Sとから診断対象データ#FSTLNを生成して、これを診断対象RAM2に書込んでいるとする。尚、#FSTLN−Mにおける−MはメインCPUからのデータであることを意味し、#FSTLN−Sにおける−SはサブCPUからのデータであることを意味している。
【0017】
この場合に、第1データ生成手段をなすAND回路1とは独立して、診断対象データ#FSTLNとビット反転された関係にあるデータ/#FSTLNを生成し、診断対象RAM2とはアドレスの異なる別のRAM5に書込む第2データ生成手段として、データ生成部(第2データ生成部)をなすAND回路3と、ミラー化部をなすNOT回路4とを設ける。
【0018】
すなわち、第1データ生成手段をなすAND回路1と同様のデータ生成機能を有するデータ生成部をなすAND回路3を設けて、このデータ生成部をなすAND回路3により、#FSTLN−Mと#FSTLN−Sとから同様のデータ#FSTLNを生成するようにする。すなわち、データ生成手段を2重化する。
【0019】
データ生成部をなすAND回路3により生成されたデータは、ミラー化部をなすNOT回路4に入力する。
ミラー化部をなすNOT回路4は、データ生成部をなすAND回路3により生成されたデータ#FSTLNをビット反転し、そのビット反転データ/#FSTLNを、診断対象RAM2とはアドレスの異なる別のRAM5に書込む。
【0020】
診断は、図2(B)に示すように行う。
診断対象RAM2のデータ#FSTLNと別のRAM5のデータ/#FSTLNとを読出し、診断手段をなすXOR回路6により、これらの排他的論理和X=XOR(#FSTLN,/#FSTLN)をとって、その結果に基づいて正常・異常を診断する。
【0021】
すなわち、排他的論理和の結果が全ビット1の場合(X=1の場合)に、正常と診断し、それ以外の場合(X=0の場合)に、異常と診断する。
ここで、診断対象RAMとしては、故障により運転性への影響が大きい特定の情報が書込まれる特定ラベルのRAMのみを診断対象RAMとして診断することで、診断時間を短縮化でき、例えば200ms程度の短い診断周期で診断することが可能となるので、故障により運転性に影響が現れる前に故障を検出してフェイルセーフ処理に移行できる。
【0022】
尚、本実施形態で例示した#FSTLNはブレーキ制御用マスターバック負圧判定結果フラグである。この他、電制スロットル弁の制御情報として用いられる車速データVSP等の情報の格納用のRAMについても、診断対象RAMとするとよい。
【0023】
また、図2(A)において、AND回路3とNOT回路4をまとめて、NAND回路により構成することもできる。
すなわち、図3に示すように、第1データ生成手段をなすAND回路1とは独立して、診断対象データ#FSTLNとビット反転された関係にあるデータ/#FSTLNを生成し、診断対象RAM2とはアドレスの異なる別のRAM5に書込む第2データ生成手段として、NAND回路10を設ける。
【0024】
このようにすることで、図2(A)のAND回路3とNOT回路4との間に余分なRAMを介さずに、/#FSTLNが生成可能となるため、#FSTLN、/#FSTLNの特定ビットが同一方向に故障するような場合(ビット線故障)でも、確実に検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施形態を示す論理回路図
【図3】 本発明の他の実施形態を示す論理回路図
【図4】 従来例を示す図
【符号の説明】
1 第1データ生成手段(AND回路)
2 診断対象RAM
3 第2データ生成手段のデータ生成部(AND回路)
4 第2データ生成手段のミラー化部(NOT回路)
5 別のRAM
6 排他的論理和による診断手段(XOR回路)
10 第2データ生成手段(NAND回路)
Claims (4)
- 診断対象RAM及びこれに書込まれた診断対象データを診断するための車両制御用マイクロコンピュータのRAMの診断装置であって、
診断対象データを生成する第1データ生成部を有して、生成された診断対象データを診断対象RAMに書込む第1データ生成手段と、
前記第1データ生成部に対し2重に設けられて同様の診断対象データ生成機能を持つ第2データ生成部、及び、該第2データ生成部により生成されたデータをビット反転するミラー化部を有して、ビット反転されたデータを前記診断対象RAMとはアドレスの異なる別のRAMに書込む第2データ生成手段と、
前記診断対象RAMのデータと前記別のRAMのデータとの排他的論理和をとってその結果に基づいて正常・異常を診断する診断手段と、
を含んで構成されることを特徴とするRAMの診断装置。 - 前記第2データ生成手段は、前記第2データ生成部と前記ミラー化部とをまとめて、1つの回路により構成したことを特徴とする請求項1記載のRAMの診断装置。
- 前記診断手段は、排他的論理和の結果が全ビット1の場合に正常、それ以外の場合に異常と診断することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のRAMの診断装置。
- 特定の情報が書込まれる特定ラベルのRAMのみを診断対象RAMとして診断することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のRAMの診断装置。
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