JP3785273B2 - ローラレベラのロール位置の設定方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本のロールを上下に千鳥状に配置し、そのロール間に被矯正板材を通して繰り返し曲げを与えることによって、被矯正板材の反りあるいは波形状を平坦化するローラレベラのロール位置の設定方法に関するものである。
なお、本明細書で単にロールという場合は、被矯正板材に直接接触して、これに曲げを加える「ワークロール」を意味する。
【0002】
【従来の技術】
圧延や冷却過程などで板材に発生した反り、あるいは波形状を平坦化するために、複数本のロールを上下に千鳥状に配置したローラレベラが用いられる。ローラレベラによる矯正作用は、被矯正板材に繰り返し曲げを与えることによって、被矯正板材を平坦化するものである。
【0003】
一般に、ローラレベラの各ロール位置は、ローラレベラの仕様、被矯正板材の寸法、材料定数、反り、形状などによって求められる必要な実ロール押し込み量となるように設定される。以下では、実ロール押し込み量δi を各ロールの実際の位置yi と各ロールの実ロール押し込み量への影響マトリクスLijとを用いて、次式で定義する。
【0004】
【数14】
Figure 0003785273
【0005】
ここで、各ロールの実際の位置yi は、各ロールの設定位置si に矯正時に発生する各ロール変位量Δi を加えたものであり、各ロールの設定位置si はローラレベラの上下ロール間隙が被矯正板材の板厚と等しくなるとした設定位置をゼロとする。
【0006】
【数15】
Figure 0003785273
【0007】
各ロール変位量Δi は、例えば、ローラレベラにセンサを組み込んで実測して求めるか、もしくは矯正荷重などから推測して求めることが可能である。各ロール変位量Δi の推測方法の一例として、ローラレベラの剛性マトリクスKijとロール設定位置の原点補正量gi とを予め同定しておき、各ロールの矯正反力Pi の実測値、もしくは予測値から次式で推測する方法が挙げられる。
【0008】
【数16】
Figure 0003785273
【0009】
ローラレベラのロール設定条件は、例えば、特開昭62−33015号公報には、被矯正板材の寸法や引張り強さなどの仕様毎のロール設定位置を記憶しておき、これを用いて矯正を行い、必要に応じて残留曲率をフィードバック制御し、学習する技術を示している。しかし、この技術では最適なロール設定位置を求めるためにはばく大な数の実験もしくは被矯正板材の通板が必要であり、任意の被矯正板材に対して瞬時に最適ロール設定位置を求めることは不可能である。さらには、これらを求めたとしても、これら全ての値をテーブル値として持つためには記憶装置に多量の容量が必要となる。
【0010】
ローラレベラのロール設定条件を理論的に決定する場合、ローラレベラにより被矯正板材に与えられる最大曲率は、被矯正板材に発生した波形状の平坦化と残留曲率範囲の最小化といった観点から決定されることが多い。一般に、波形状の平坦化の観点からは最大曲率を被矯正板材の降伏曲率の3倍以上とすればよいとされている。また、被矯正板材の残留曲率範囲の最小化の観点からは、例えば、特開平8−267140号公報に、被矯正板材の降伏曲率と初期曲率に応じて、残留曲率範囲を最小とする最適最大曲率が存在することを示している。
【0011】
このように、ローラレベラで被矯正板材に与えるべき最大曲率が決定されれば、決定された最大曲率を与え、しかも残留曲率がゼロとなるようなロール設定をみつければよい。ローラレベラのロール位置と被矯正板材の曲率との関係は、種々の実験式や理論計算方法が示されており、例えば、実験式については、「塑性と加工」第31巻第349号(1990) 第208頁〜第212頁に被矯正板材の曲率とローラレベラのロールピッチと実ロール押し込み量とを比例定数により関係付けた式が提案されており、理論計算方法については、「昭和48年度春季塑性加工講演会論文集」(1973)第143頁〜第146頁に梁の曲げ理論に基づいた方法が提案されている。
【0012】
ところが、このようにして求められたロール位置に設定して矯正作業を行うと、矯正に伴って発生する矯正反力によりローラレベラが変形し、実際のロール位置と設定したロール位置とはこのような変形分だけ異なってくる。そのため、被矯正板材に与えられる曲率は設定したものとは異なってしまう。
特開昭62−173027号公報には、各ロールの設定位置からの変位量Δi を検出するセンサをローラレベラに設け、このセンサによる検出値に基づいて求められるロール設定位置に対するロール位置の補正量を演算し、この補正量に対応してロール押し込み装置を補正作動させる技術が提案されているものの、被矯正板材の通板中にロール位置を補正する手段を持たないローラレベラも多く、実用的な解決法とはなり得ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
矯正反力に伴うローラレベラの変形を加味してロール設定条件を決定すれば、上記のようなロール位置の補正を必要とせずに、十分な矯正効果を得ることができる。しかし、矯正反力に伴うローラレベラの変形を加味して最適ロール設定条件を求めるためにはばく大な数の実験もしくは計算を要するといった問題が生じてくる。
【0014】
そこで、本発明は、被矯正基準板材に対する最適なロール位置と矯正反力とから、別の任意の被矯正板材に対する最適なロール位置と矯正反力とを設定・予測してロール設定位置を決定することにより、任意の被矯正板材に対して、瞬時に十分な矯正効果を得るローラレベラのロール位置の設定方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数本のロールを上下に千鳥状に配置し、そのロール間に被矯正板材を通して繰り返し曲げを与えることによって、被矯正板材の反り、あるいは波形状を平坦化するローラレベラにおいて、弾性係数E、降伏応力σY、厚さtの被矯正板材のロール設定位置の設定計算に際し、該被矯正板材の仕様に対して、少なくとも参照対象となる被矯正基準板材の板厚により区分して予め計算機の記憶装置に格納しておいた複数の基準矯正条件群より、設定計算の対象となっている被矯正板材の仕様に応じて選択した基準矯正条件から、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)と該被矯正基準板材に対する実押し込み量δi(r)を含む一連のデータを参照し、上記設定計算の対象となっている被矯正板材に対するi番目ロールの実押し込み量δiを式10で計算し、式11で定義された影響マトリクスL ij を用いて、式7より実押し込み量δ i から実ロール位置y i を求め、式8に別途に求めた各ロール変位量Δ i を与えることにより、実ロール位置y i より、各ロールの設定位置s i を求めてロール設定位置を決定することを特徴としている。
【0016】
【数17】
Figure 0003785273
【数18】
Figure 0003785273
【数19】
Figure 0003785273
【数20】
Figure 0003785273
ここで、nはローラレベラのロール本数である。
【0017】
このとき、請求項2の発明にあるように、各ロール変位量Δ i の推測方法は、ローラレベラの剛性マトリクスK ij とロール設定位置の原点補正量g i とを予め同定しておき、各ロールの矯正反力P i の実測値、もしくは予測値から式9で推測することであることが望ましい。
【0018】
【数21】
Figure 0003785273
【0019】
これより、複数の被矯正基準板材に対する最適な実押し込み量を予め理論的あるいは実験的に求めるだけで、任意の被矯正材に対する最適な実押し込み量を求めることが可能となり、これをもとに最適ロール設定位置を決定することができる。また、請求項3の発明は、請求項2に記載した方法において、降伏応力σY、厚さt、幅wの被矯正板材のロール位置設定計算に際し、該被矯正板材の仕様に対して、少なくとも参照対象となる被矯正基準板材の板厚により区分して予め計算機の記憶装置に格納しておいた複数の基準矯正条件群より、設定計算の対象となっている被矯正板材の仕様に応じて選択した基準矯正条件から、被矯正基準板材の降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)と、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Pi(r)を含む一連のデータを参照し、設定計算の対象となっている被矯正板材に対して請求項1に記載された方法で求められたロール設定条件下で該被矯正板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Piを式3で計算し、式9のPjに式3のPiを代入して、各ロール変位量Δiを予測することを特徴としている。
【0020】
【数22】
Figure 0003785273
【数23】
Figure 0003785273
【数24】
Figure 0003785273
【0021】
これより、被矯正基準板材に対する最適なロール設定条件下での各ロール反力を予め理論的あるいは実験的に求めておくだけで、任意の被矯正材に対して求められた最適なロール設定条件下での各ロール反力を計算して各ロール変位量Δi を予測することが可能となり、これを加味して最適ロール設定位置を決定することができる。
【0022】
請求項4の発明は、剛性マトリクスがKij、ロール設定位置の原点補正量がgiであるローラレベラを用いて、弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)の被矯正材をローラ矯正する場合のi番目ロールのロール設定位置がsi(r)、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力がPi(r)であるとき、弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅wの任意の被矯正材に対するi番目ロールの最適なロール設定位置siを式4で設定することを特徴とする。なお、Ψは式10、φは式3にそれぞれ、被矯正板材の弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅w、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)を代入して求めたものである。
【0023】
【数25】
Figure 0003785273
【0024】
これより、ローラレベラの剛性マトリクスKij、ロール設定位置の原点補正量giを予め把握しておき、さらに、予め理論的あるいは実験的に被矯正基準板材に対する最適なロール設定位置および矯正反力を求めておくことにより、ローラレベラの最適ロール設定位置を瞬時に算出することができる。請求項5の発明は、剛性マトリクスがKij、ロール設定位置の原点補正量がgi、ロール本数がn、個別に独立して設定できる押し込み位置がm個であるローラレベラを用いて、弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)の被矯正材をローラ矯正する場合のi番目ロールのロール設定位置がsi(r)、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力がPi(r)であるとき、弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅wの任意の被矯正材に対するi番目ロールのロール設定位置がsi(s)となる個別に独立して設定できるm個の最適な押し込み設定位置ul(s)を各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiを用いて表される誤差評価関数G をもとに、式5で求めて設定することを特徴とする。このとき、総ロール本数nが6以上のローラレベラに対して、各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiは式6で定義される。なお、Ψは式10、φは式3にそれぞれ、被矯正板材の弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅w、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)を代入して求めたものである。
【0025】
【数26】
Figure 0003785273
【数27】
Figure 0003785273
【数28】
Figure 0003785273
【数29】
Figure 0003785273
【0026】
【0027】
【0028】
これより、個別に独立して各ロール位置を設定できないようなローラレベラにおいても、ローラレベラの剛性マトリクスKij、ロール設定位置の原点補正量gi を予め把握しておき、さらに、予め理論的あるいは実験的に被矯正基準板材に対する最適なロール設定位置および矯正反力を求めておくことにより、瞬時に最適な押し込み設定位置を算出することが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、数多くの理論検討および実験検討を行った結果、以下の知見を得た。
すなわち、厚さt(r) 、弾性係数E(r) 、降伏応力σY (r) の被矯正基準材に対するi番目ロールの最適な実ロール押し込み量δi (r) と、厚さt、弾性係数E、降伏応力σY の任意の被矯正材に対するi番目ロールの最適な実ロール押し込み量δi との間には次式で表される関係がある。
【0030】
【数30】
Figure 0003785273
【0031】
ここで、式(1) は被矯正材の広い範囲の仕様に対して成立するものではないものの、少なくとも複数の板厚区分に対する基準矯正条件を予め求めておけば、任意の被矯正材に対して該被矯正材の板厚に応じて参照する基準矯正条件を適当に選択して参照することにより、i番目ロールの最適な実ロール押し込み量δi を式(1) より瞬時に求めることが可能となる。これより、例えば、ロール位置の補助押し込み手段を有するローラレベラにおいては、式(1) で求められた実ロール押し込み量となるようにロール位置を制御することで安定的に矯正効果を得ることも可能となる。ここで、実ロール押し込み量δi は次式に示すように各ロール位置の実押し込み量への影響マトリクスLijと各ロールの実ロール位置yi とから求められるものである。
【0032】
【数31】
Figure 0003785273
【0033】
式()において、各ロール位置の実押し込み量への影響マトリクスLijを次式で定義することが好ましい。
【0034】
【数32】
Figure 0003785273
【0035】
さらに、このとき、厚さt(r) 、幅w(r) 、降伏応力σY (r) の被矯正基準板材を最適なロール設定条件下で矯正した時にi番目ロールに作用する矯正反力Pi (r) と、厚さt、幅w、降伏応力σY の別の被矯正材に対して式(1) の関係を満たすように求められたロール設定条件下でi番目ロールに作用する矯正反力Pi との間には次式で表される関係がある。
【0036】
【数33】
Figure 0003785273
【0037】
理論的、もしくは実験的な方法を用いるなどして、厚さt(r) 、幅w(r) 、弾性係数E(r) 、降伏応力σY (r) の被矯正基準板材に対する最適ロール押し込み条件での各ロールに発生する矯正反力Pi (r) を求めておけば、式() より厚さt、幅w、弾性係数E、降伏応力σY の別の被矯正材を式(1) で求められる最適実ロール押し込み量δi で矯正したときに各ロールに発生する矯正反力Pi を瞬時に求めることが可能となる。そのため、矯正時に発生する各ロール変位量Δi を加味してロール設定位置を決定することも可能となる。
【0038】
各ロール変位量Δi の推測方法の一例として、ローラレベラの剛性マトリクスKijとロール設定位置の原点補正量gi とを予め同定しておき、各ロールの矯正反力Pi の実測値、もしくは予測値から次式で推測する方法が挙げられる。
【0039】
【数34】
Figure 0003785273
【0040】
次に、ローラレベラの剛性マトリクスKij、ロール設定位置の原点補正量gi が予め求められている場合には、ローラレベラのロール設定位置si を次式で与えることができる。
【0041】
【数35】
Figure 0003785273
【0042】
上式は、(1)式において
【0043】
【数36】
Figure 0003785273
【0044】
をそれぞれ代入し、Pi=φPi (r)の関係を用いて導き出すことができる。
各ロール位置を個別に独立して設定できるローラレベラの場合は予め被矯正基準板材に対する最適なロール設定位置si (r)と、このとき各ロールに作用する矯正反力Pi (r)とを求めておくことにより、式(4)に従って各ロール位置を設定すればよい。ところが、一般のローラレベラは上下一方のロール位置は固定され、他方のロール群は一体のハウジングによって保持されているものが多く、各ロール位置を個別に独立して設定することができないものが多い。個別に独立してm個の押し込み位置をそれぞれul (s)(l=1〜m)に設定することにより、各ロールの設定位置がsi (s)となるローラレベラの場合、各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiを用いて与えられる誤差評価関数Gをもとに、次式で求めて設定することが好ましい。
【0045】
【数37】
Figure 0003785273
【0046】
また、このとき、総ロール本数nが6以上のローラレベラに対して、被矯正材に最大曲率が与えられるのは#4ロールによる曲げであること、また、#(n−1)ロールによる曲げ状態から外部拘束力をゼロとしたものが残留曲率であることから、各ロール設定位置の誤差評価への影響関数ei を次式で定義することが好ましい。
【0047】
【数38】
Figure 0003785273
【0048】
これより、個別に独立して各ロール位置を設定できないようなローラレベラにおいても、予め被矯正基準板材に対して各ロールの設定位置がsi (s) となる最適なm個の押し込み位置と、このとき各ロールに作用する矯正反力Pi (r) とを求めておくことにより、瞬時に最適入出側ロール設定位置を算出することが可能となる。
【0049】
例えば、入出側押し込み設定位置sin (s)、sout (s)を個別に独立して設定することにより、各ロールの設定位置がsi (s)となるローラレベラの場合、各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiを用いて与えられる誤差評価関数G をもとに、入出側押し込み位置sin (s)、sout (s)を次式で求めて設定すればよい。
【0050】
【数39】
Figure 0003785273
【0051】
このようにして、被矯正基準板材に対する最適なロール位置と矯正反力とから、任意の被矯正材に対する最適なロール位置と矯正反力とを設定・予測してロール設定位置を決定することが可能となり、任意の被矯正材に対して、瞬時に十分な矯正効果を得るローラレベラのロール位置の設定することが可能となる。
〔実施例1〕以下、本発明をその一実施例を示す図面に基づいて説明する。
【0052】
図1は、本実施例に用いたローラレベラの概略側面図である。ローラレベラ1は上ロール5本、下ロール6本の計11本のロール2からなり、各ロール2は押し込み装置3によりそれぞれ個別に独立してその位置を設定することが可能である。なお、押し込み装置3は矯正中の補助押し込みを行うことにより、矯正反力による各ロール変位量Δi を補正することも可能な構造となっている。なお、各ロール2の作業側、駆動側チョック部にはロードセル4が設けられており、各ロール2に発生する矯正反力を直接測定することができる。
【0053】
ローラレベラ1の入側に設けられたセンサ8により、被矯正材10の板厚t、板幅w、温度Tなどの仕様を測定し、計算機9に伝達される。計算機9では、必要に応じて被矯正材の弾性係数E、降伏応力σY などの材料定数が計算され、また、被矯正材10の板厚tに応じて、予め格納された基準矯正条件群から適当な基準矯正条件を選択し、これを参照して該被矯正材の最適な実ロール押し込み量δi を計算し、求められた実ロール押し込み量δi となるように押し込み装置3を設定・制御する。
【0054】
下表のように求められた板厚t(r) が10. 0mm、板幅w(r) が2, 000mm、弾性係数E(r) が15, 670kgf/mm2 、降伏応力σY (r) が9. 0kgf/mm2 の熱間鋼板に対する最適実ロール押し込み量δi (r) を基準矯正条件とした。
【0055】
【表1】
Figure 0003785273
【0056】
ここで、各ロールの実際の位置yi と実ロール押し込み量δi との関係は下式で与えた。また、各ロールの実際の位置yi は上方を正とした。
【0057】
【数40】
Figure 0003785273
【0058】
また、下表のように求められた板厚t(r) が5. 0mm、板幅w(r) が2, 000mm、弾性係数E(r) が15, 670kgf/mm2 、降伏応力σY (r) が9. 0kgf/mm2 の熱間鋼板に対する最適実ロール押し込み量δi (r) を基準矯正条件とした。
【0059】
【表2】
Figure 0003785273
【0060】
これらを基準矯正条件として計算機9に格納して、熱間鋼板の矯正を実施した。被矯正材10の仕様をセンサ8で測定し、これより計算機9で材料定数を計算した結果、板厚tが10. 0mm、板幅wが4, 000mm、弾性係数Eが14, 333kgf/mm2 、降伏応力σY が6. 0kgf/mm2 であることが判明した。この被矯正材10に対する最適実ロール押し込み量δi は、式(1) より前者の基準条件に対しΨ=0. 73と求められたので、δi =0. 73δi (r) となるように式() 、() で表される関係を考慮して押し込み装置3により各ロール2の位置を設定・ 制御して被矯正材10をローラレベラ1に通板したところ、被矯正材10は平坦となり、十分な矯正効果を得ることができた。また、別の矯正材に対しても同様に仕様をセンサ8で測定し、これより材料定数を計算した結果、板厚tが6. 0mm、板幅wが2, 500mm、弾性係数Eが17, 000kgf/mm2 、降伏応力σY が16. 0kgf/mm2 であることが判明した。この被矯正材に対する最適実ロール押し込み量δi は、式(1) より板厚tが6. 0mmの基準矯正条件はないので、基準矯正条件として板厚の近い後者の基準条件に対しΨ=1. 37と求められたので、δi =1. 37δi (r) となるように式() 、() で表される関係を考慮して押し込み装置3により各ロール2の位置を設定・制御して被矯正材をローラレベラ1に通板したところ、被矯正材は平坦となり、十分な矯正効果を得ることができた。
【0061】
同様に操業を続けたところ、被矯正材を安定して平坦化することができた。
〔実施例2〕本実施例は、補助押し込み装置を有さないローラレベラに対して好適なものである。
本実施例で用いたローラレベラは図1に示したローラレベラと同仕様である。ただし、押し込み装置3に補助押し込み機能は有しない。
【0062】
板厚t(r) が10. 0mm、板幅w(r) が2, 000mm、弾性係数E(r) が15, 670kgf/mm2 、降伏応力σY (r) が9. 0kgf/mm2 の熱間鋼板を、実施例1 で示した最適実ロール押し込み量δi (r) で矯正を行った場合に各ロール2に発生する矯正反力Pi (r) がロードセル4により下表のように測定された。
【0063】
【表3】
Figure 0003785273
【0064】
ここで、矯正反力Pi の値は絶対値で示した。また、各ロールの実際の位置yi と実ロール押し込み量δi との関係は実施例1と同様の方法で与えた。
これらを計算機9に格納して、熱間鋼板の矯正を行った。このとき、センサ8および計算機9により、板厚tが10. 0mm、板幅wが4, 000mm、弾性係数Eが14, 333kgf/mm2 、降伏応力σY が6. 0kgf/mm2 と求められた熱間鋼板を被矯正材10としたときの最適実ロール押し込み量δi は、式(1) よりΨ=0. 73として求めることができる。また、このとき各ロールに発生する矯正反力Pi は、式(7) よりφ=1. 33と求められた。これより、矯正反力に伴う各ロール変位量Δi を加味して押し込み装置3により各ロール2の位置を設定して該被矯正材10をローラレベラ1に通板したところ、該被矯正材10は平坦となり、十分な矯正効果を得ることができた。
【0065】
同様に操業を続けたところ、被矯正材を安定して平坦化することができた。
〔実施例3〕本実施例は、予めローラレベラの剛性を把握している場合に好適なものである。
本実施例で用いたローラレベラは実施例2で用いたローラレベラと同一のものである。
【0066】
板厚t(r) が10. 0mm、板幅w(r) が2, 000mm、弾性係数E(r) が15, 670kgf/mm2 、降伏応力σY (r) が9. 0kgf/mm2 の熱間鋼板に対する最適ロール設定位置si (r) およびこのとき各ロール2に発生する矯正反力Pi (r) がロードセル4により下表のように求められている。
【0067】
【表4】
Figure 0003785273
【0068】
これらを基準矯正条件として計算機9に格納して、熱間鋼板の矯正を実施した。このとき、センサ8および計算機9により、板厚tが5. 0mm、板幅wが3, 000mm、弾性係数Eが17, 000kgf/mm2 、降伏応力σY が16. 0kgf/mm2 であると求められた熱間鋼板を被矯正材10としたときの最適ロール設定位置si をΨ=3. 28、φ=0. 67を与えて式() より求め、これより、押し込み装置3により各ロール2の位置を設定して該被矯正材10をローラレベラ1に通板したところ、該被矯正材10は平坦となり、十分な矯正効果を得ることができた。
【0069】
同様に操業を続けたところ、被矯正材を安定して平坦化することができた。
〔実施例4〕本実施例は、各ロールの設定位置を個別に独立して設定できない場合に好適なものである。
本実施例で用いたローラレベラは、図2に示すように、下ロールの位置が固定され、一体のハウジング5に固定された上ロールは入側押し込み装置6、出側押し込み装置7により入出側設定位置を変更することで各ロール2の設定位置が決定されるものである。なお、入側押し込み装置6、出側押し込み装置7に補助押し込み機能は有しない。その他の仕様については、実施例1で用いたローラレベラと同一である。
【0070】
板厚t(r) が10. 0mm、板幅w(r) が2, 000mm、弾性係数E(r) が15, 670kgf/mm2 、降伏応力σY (r) が9. 0kgf/mm2 の熱間鋼板に対する最適入出側設定位置がsin (r) =−4. 2mm、sout (r) =−0. 9mmであり、このときの各ロール2の設定位置si (r) および各ロール2に発生する矯正反力Pi (r) がロードセル4により下表のように求められている。
【0071】
【表5】
Figure 0003785273
【0072】
このとき、センサ8および計算機9により、板厚tが5. 0mm、板幅wが3, 000mm、弾性係数Eが17, 000kgf/mm2 、降伏応力σY が16. 0kgf/mm2 であると求められた熱間鋼板を被矯正材10としたときの最適入出側設定位置sout を式() 、(12) よりΨ=3. 28、φ=0. 67として求めて、入側押し込み装置6、出側押し込み装置7を作動し、該被矯正材10をローラレベラ1に通板したところ、該被矯正材10は平坦となり、十分な矯正効果を得ることができた。
【0073】
同様に操業を続けたところ、被矯正材を安定して平坦化することができた。
【0074】
【発明の効果】
被矯正基準板材に対する最適なロール位置と矯正反力とから、別の任意の被矯正板材に対する最適なロール位置と矯正反力とを設定・予測してロール設定位置を決定することにより、任意の被矯正板材に対して、瞬時に十分な矯正効果を得ることができる。そのため、再矯正率が低下するので、時間ロスならびにエネルギロスを著しく減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1、2及び3に用いたローラレベラの概要を示す側面図である。
【図2】 本発明の実施例4に用いたローラレベラの概要を示す側面図である。
【符号の説明】
1…ローラレベラ
2…ワークロール
3…押し込み装置
4…ロードセル
5…上ロールを固定するハウジング
6…入側押し込み装置
7…出側押し込み装置
8…センサ
9…計算機
10…被矯正材

Claims (5)

  1. 複数本のロールを上下に千鳥状に配置し、上記ロール間に被矯正板材を通して繰り返し曲げを与えることによって、被矯正板材の反りあるいは波形状を平坦化するローラレベラにおいて、弾性係数E、降伏応力σY、厚さtの被矯正板材に対するロール設定位置の設定計算に際し、参照対象となる被矯正基準板材の少なくとも板厚により区分して予め計算機の記憶装置に格納しておいた複数の基準矯正条件群より、上記設定計算の対象となっている被矯正板材の仕様に応じて選択した基準矯正条件から、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)と、該被矯正基準板材に対するi番目ロールの実押し込み量δi(r)とを参照し、上記設定計算の対象となっている被矯正板材に対するi番目ロールの実押し込み量δiを式1で計算してロール設定位置を決定し、
    式2で定義された影響マトリクスL ij を用いて、式7より実押し込み量δ i から実ロール位置y i を求め、ここで、nはローラレベラのロール本数であり、
    式8に別途に求めた各ロール変位量Δ i を与えることにより、実ロール位置y i より、各ロールの設定位置s i を求めることを特徴とするローラレベラのロール位置の設定方法。
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
  2. 各ロール変位量Δiの推測方法が、ローラレベラの剛性マトリクスKijとロール設定位置の原点補正量giとを予め同定しておき、各ロールの矯正反力Piの実測値、もしくは予測値から式9で推測することであることを特徴とする請求項1に記載のローラレベラのロール位置の設定方法。
    Figure 0003785273
  3. 降伏応力σY、厚さt、幅wの被矯正板材に対するロール設定位置の設定計算に際し、参照対象となる被矯正基準板材の少なくとも板厚により区分して予め計算機の記憶装置に格納しておいた複数の基準矯正条件群より、上記設定計算の対象となっている被矯正板材の仕様に応じて選択した基準矯正条件から、被矯正基準板材の降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)と、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Pi(r)とを参照し、上記設定計算の対象となっている被矯正板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Piを式3で計算し、式9のPjに式3のPiを代入して、各ロール変位量Δiを予測することを特徴とする請求項2記載のローラレベラのロール位置の設定方法。
    Figure 0003785273
  4. 剛性マトリクスがKij、ロール設定位置の原点補正量がgi、ロール本数がnのローラレベラを用いて、弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅wの被矯正板材を矯正する場合のロール位置の設定計算に際し、予め計算機の記憶装置に格納しておいた基準矯正条件より、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)と、該被矯正基準板材に対するi番目ロールのロール設定位置si(r)と、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Pi(r)とを参照し、上記設定計算の対象となっている被矯正板材に対するi番目ロールの設定位置siを式4で計算し、且つΨは式1、φは式3にそれぞれ、被矯正板材の弾性係数E、降伏応力σ Y 、厚さt、幅w、被矯正基準板材の弾性係数E (r) 、降伏応力σ Y(r) 、厚さt (r) 、幅w (r) を代入して求めたものであることを特徴とするローラレベラのロール位置の設定方法。
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
  5. 剛性マトリクスがKij、ロール設定位置の原点補正量がgi、ロール本数がn、個別に独立して設定できる押し込み位置がm個であるローラレベラを用いて、弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅wの被矯正板材を矯正する場合のロール位置の設定計算に際し、予め計算機の記憶装置に格納しておいた基準矯正条件より、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)と、該被矯正基準板材に対するi番目ロールのロール設定位置si(r)と、該被矯正基準板材の矯正時にi番目ロールに作用する矯正反力Pi(r)とを参照し、上記設定計算の対象となっている被矯正板材に対するi番目ロールのロール設定位置がsi(s)となる個別に独立して設定できるm個の押し込み設定位置ul(s)を各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiを用いて表される誤差評価関数Gをもとに、式5で計算し、このとき、総ロール本数nが6以上のローラレベラに対して、各ロール設定位置の誤差評価への影響関数eiは式6で定義される。なお、Ψは式1、φは式3にそれぞれ、被矯正板材の弾性係数E、降伏応力σY、厚さt、幅w、被矯正基準板材の弾性係数E(r)、降伏応力σY(r)、厚さt(r)、幅w(r)を代入して求めたものであることを特徴とするローラレベラのロール位置の設定方法。
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
    Figure 0003785273
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