JP3785080B2 - 洗米装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、洗米槽で洗米した米を洗米槽の下方に配置した受け容器に排出するようにした洗米装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米を洗う洗米槽を備えた業務用等の洗米装置が従来より公知である。
この種の洗米装置は、制御部による制御の下、洗米槽で米を洗米した後、ザル上げ工程等を経て給水手段からの給水で水加減がなされ、洗米槽の下部の排米弁を開くことにより、その下方にセットした受け容器に米や水加減水を排出(排米)するように構成されている。
この種の洗米装置においては、基本的には洗米終了から排米までの待機時間は発生しない(ユーザーによるざる上げ工程の設定を無くしている)が、洗米槽の下方に受け容器のセットをし忘れたときには、制御上、ざる上げ状態として機能させているため、洗米終了から排米までの待機時間が発生する。このような待機時間が発生すると、洗米槽内で米の自重で密度が詰まる(排米前の待機時間に比例して米が膨張し密度高くなりブロック化する)と同時に、ざる上げ補正水量により水加減を少なくする(待機時間において間欠的に米に散水することにより、各米間に水が多く溜まるので、これを補正すべく水加減を調整する)ため、排米時に洗米槽に米が残る(残米が発生する)という問題あった。
【0003】
そこで、従来の洗米装置では、待機時間の有無に拘わらず、排米前に洗米槽内で一定時間(例えば10秒間)米を攪拌して、渦流を発生させて排米していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、排米前に米を攪拌すると、攪拌時間が長い程、水加減が濁り砕米が発生し炊飯性能が低下する。このため、この点からは、排米前の攪拌時間ができるだけ短い方が好ましいが、従来では待機時間の有無に拘わらず、排米前に洗米槽内で一定時間(例えば10秒間)米を攪拌しているため、特に、待機時間が無い場合や僅かである場合には、必要以上に排米前に攪拌をしていることになり、過度に水加減が濁ると共に砕米が発生して、炊飯性能が低下させていた。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑み、排米時に残米の発生を防止できると同時に、水加減が濁ると共に砕米が発生して、炊飯性能が低下するのを極力抑えることができるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決する本発明の技術手段は、洗米槽10で米を洗米した後に、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽10から米を排出するようにした洗米装置において、
洗米槽10から米を排出する前に米を攪拌する攪拌時間が、洗米終了時から米を排出可能になるまでの待機時間がなければ、短くなり、待機時間があれば、長くなるように制御した点にある。
本発明の他の技術手段は、洗米槽10で米を洗米した後、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽10の下方に配置した受け容器34に米を排出するようにした洗米装置において、
米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間が、洗米終了時に洗米槽10の下方に受け容器34がセットされていれば、短くなり、洗米終了時に洗米槽の下方に受け容器34がセットされていなければ、長くなるように制御した点にある。
【0007】
本発明の他の技術手段は、洗米槽10で米を洗米した後に、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽10から米を排出するようにした洗米装置において、
洗米終了時から米を排出可能になるまでの待機時間の長さに対応して、米を洗米槽10から排出する前に攪拌する攪拌時間が、長くなるように制御した点にある。
本発明の他の技術手段は、洗米槽10で米を洗米した後、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽10の下方に配置した受け容器34に米を排出するようにした洗米装置において、
洗米終了時から洗米槽10の下方に受け容器34がセットされるまでの待機時間の長さに対応して、米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間が長くなるように制御した点にある。
【0008】
本発明の他の技術手段は、前記待機時間に対応する攪拌時間の長さを、複数段に設定変更可能にした点にある。
本発明の他の技術手段は、洗米槽10の下方に受け容器(34)が配置されたことを検出する検出手段36が設けられ、洗米終了時から検出手段36により受け容器34を検出するまでの時間を待機時間として、前記攪拌時間を制御するようにした点にある。
本発明の他の技術手段は、攪拌時間の長さを複数段に設定した設定モードを、攪拌時間を異ならせて複数設定し、複数の設定モードを切り替え可能にした点にある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図面は本発明の一実施の形態を示している。図2及び図3において、洗米装置1は、メインフレーム2の上部に設けた洗米部3と、下部に設けた貯米部4と、この貯米部4から洗米部3へ米を供給する供給手段5とを有する。
メインフレーム2は、下部ベース6の後部両側に一対の支柱7を立設し、該支柱7の上部に矩形箱形の上部ケース8を備えている。
【0010】
洗米部3は、上部ケース8の下面に取り付けられた洗米槽10を備え、該洗米槽10は、上部が円筒形とされ、下部が下方先細り状(倒立円錐筒形)の漏斗部とされている。また、この洗米槽10は、止め金具によって上部ケース8に着脱自在に装着されるようになっている。
なお、洗米槽10の下部の水平線に対する傾斜θは、50°程度に設定されて、通常の従来品の傾斜(60°)よりも、緩くなっており、これにより、洗米槽10の上下幅を短くして、洗米装置1の全体の高さが極力小になるようにしている。このため、水洗いした米を洗米槽10から排出する際に洗米槽に米が付着して残る可能性が高くなっている。
【0011】
洗米槽10の下部には排水ジャケット11が設けられ、排水ジャケット11には、下部排水管13を介して集水ボックス(合流部)14が接続されている。この集水ボックス14には、機外へ開放された放水管が接続されている。
洗米槽10内の水は、濾体を通過して排水ジャケット11から下部排水管13、集水ボックス14を経て機外へ排出可能であり、集水ボックス14内には下部排水管13を開閉する開閉弁が内蔵されている。
洗米槽10の下部には排米口17が形成され、該排米口17は排米弁18によって開閉自在とされている。
【0012】
この排米弁18は円錐形状を呈し、洗米槽10の中心位置に上下方向に配設された弁軸19の下端に取り付けられており、この弁軸19の上端は洗米槽10から突出して上部ケース8内に至り、カム、クランク機構、モータ等を有する弁駆動部に接続されている。
そして、この弁駆動部の作動によって弁軸19及び排米弁18が上下に昇降し、排米弁18が下降したとき排米口17を開き、上昇したときに排米口17を閉じて米や水、空気が漏れ出ない構成となっている。
【0013】
洗米槽10には、米を攪拌する攪拌手段21と、槽10内に給水する給水手段22とが設けられている。
攪拌手段21は、洗米槽10の上部(上部ケース8の下面)に上下軸心回りに回転自在に支持された回転軸23と、該回転軸23に取りつけられた攪拌体24とを有する。
回転軸23は筒形状に形成されていて、筒内部に前記弁軸19を上下摺動自在で相対回転自在に挿通している。また、回転軸23の上端は、上部ケース8内のベベルギヤ機構、モータ等を有する攪拌駆動部に接続され、該攪拌駆動部によって軸心回りに回転する。
【0014】
攪拌体24は、中実又は中空の棒材によって形成され、回転軸23に対して放射状に複数本設けられている。これら攪拌体24は、互いに90°位相をずらせて設けられている。
各攪拌体24は、横軸部24Aを有し、各横軸部24Aは、上下方向に間隔をおいて配置されていて、洗米槽10に収納した米の量を実測した1〜5升の米量ラインに対応しており、複数の横軸部24Aによって洗米槽10内の米を効率よく攪拌できるようになっている。このため、水洗いした米を洗米槽10から排出する際に攪拌体24の横軸部24A等に付着して米が洗米槽10内に残る可能性が高くなっている。
【0015】
前記給水手段22は、洗米槽10の上部に設けられたノズル、シャワー等の給水器27を備え、該給水器27は、給水管28を介して水道、貯水タンク等の圧力水源に接続されている。給水管28には電磁弁等の開閉弁が適宜設けられるようになっている。
この給水手段22により洗米槽10内に給水しながら、前記攪拌手段21にて米をかき混ぜることで、洗米が行われるようになっている。そして、洗米後、ザル上げ工程等を経て給水手段22からの給水で水加減がなされ、排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34(図7、図8参照)内に米や水加減水を排出するようになっている。
【0016】
貯米部4は、米を収納する貯米庫30と、該貯米庫30内の米を計量する計量器31とを有する。
貯米庫30は、上部に矩形状の筒部を備え、下部に下方先細り状の漏斗部を備えており、該漏斗部の下端に計量器31を配設している。計量器31は、貯米庫30内の米を所望量だけ計量して下方へ排出する。
計量器31の下方には、排出した米を受け入れる略箱形の受部材32が設けられている。
【0017】
貯米庫30の上部は開閉自在な蓋体33によって閉鎖されており、この蓋体33は、前記受け容器34用の載置台としても利用されている。この受け容器34としては、炊飯器の内釜をはじめ、バケツ、桶等を利用できる。
支柱7側には、受け容器34の有無を検出する検出手段36が設けられている。この検出手段36は、リミットスイッチ等のセンサー37と、受け容器34をセットしたときに接触する検出子38とを有している。
なお、上記載置台33には、内釜等に代えて炊飯器を搭載するようにしてもよく、この場合、米の計量から洗米、炊飯を連続して行う自動洗米炊飯装置を構成することが可能である。
【0018】
貯米庫30から洗米槽10へ米を供給する前記供給手段5は、メインフレーム2の下部ベース6上に設置されたブロア等の吸引装置41と、この吸引装置41と洗米槽10とを接続する供給管42及び吸引管43とを有する。
この吸引装置41の吐出口は前記受け部材32の一側に接続されており、該受け部材32の他側に供給管42の下端が接続されている。この供給管42は、左右一方の支柱7内を通って上方に延伸し、上部ケース8内で洗米槽10の上部に形成した供給口に接続されている。
【0019】
吸引装置41の吸込口には吸引箱45が接続され、該吸引箱45に吸引管43が接続されている。吸引箱45は、吸引管43の径よりも大きな外形を有し、吸引装置41との接続部にフィルターを備えている。また、吸引箱45は、2重箱構造を呈するとともに外箱から内箱を着脱自在に装着しており、吸引管43から入り込んだ米粒等をフィルターにより遮蔽して吸引装置41に吸い込まないようにするとともに、吸引箱45内に入り込んだ米粒等を内箱を取り外すことによって容易に除去できるように構成している。
【0020】
上記構成により吸引装置41を作動すると、吸引管43等により形成された吸引経路を介して吸引口47から洗米槽10内の空気が吸引され、これによって洗米槽10内が負圧となり、受け部材32内の米は、供給管42等により形成された供給経路を流れて洗米槽10内へ供給されるようになっている。
したがって、供給管42、吸引管43及び吸引装置41によって、閉じた経路で空気が循環し、その途中で米を搬送する構成となっている。
空気の吸引口として洗米槽10に形成した開口47は、洗米の際等に余剰水を槽外へ排出するための溢流口を兼ねるようになっている。すなわち、溢流口47から排出された水は、管体43B等によって形成された排水経路を経て集水ボックス14に流入し、該集水ボックス14から放出管を介して機外へ排出される。したがって、空気の吸引経路と排水経路とは管体43Bで重複するようになっている。
【0021】
前記上部ケース8の前面には、操作パネル61が設けられ、操作パネル61には、図4に示すように、スタートボタン(スイッチ)63と、表示画面部64と、給水ボタン(スイッチ)65と、洗浄ボタン(スイッチ)66とが具備され、また、表示画面部14の表示に対応して、プラスボタン68aとマイナスボタン68bとを有する洗米量設定ボタン(スイッチ)68と、プラスボタン69aとマイナスボタン69bとを有する水加減設定ボタン(スイッチ)69と、プラスボタン70aとマイナスボタン70bとを有する洗い方設定ボタン(スイッチ)70とが具備されている。操作パネル61の内部等には、CPUとメモリとを有する制御部71が備えられ、前記各ボタンを操作することで制御部71でマイコン処理して洗米動作等の処理をするようになっている。
【0022】
そして、制御部71は、洗米終了時から検出手段37により受け容器34を検出するまでの時間を待機時間として、その待機時間に応じて、米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間を、表1のごとく制御するように構成されている。
【0023】
【表1】
【0024】
即ち、表1に示すように、割れ易さ等の米の種類に応じて、4通りの設定モード(設定モードI 、設定モードII、設定モードIII 、設定モードIV)を設けている。例えば、設定モードI が標準のモードとされ、設定モードI から設定モードIVに向かうに従って割れにくい米種に対応するものとなっている。
設定モードの設定は、操作パネル61のボタン(スイッチ)のかくし操作、例えば、洗浄ボタン66と給水ボタン65とを同時に押圧操作することにより、表示画面部64にモード設定のための表示が表れるため、その後、洗米量設定ボタン68のプラスボタン68a又はマイナスボタン68bの押圧操作(スイッチ操作)を繰り返すことにより、設定モードI 〜設定モードIVを選択し、その後、洗浄ボタン66又は給水ボタン65のいずれかを押圧操作することにより、モードを設定できるようになっている。
【0025】
また、表1に示すように、各設定モードI 〜設定モードIVに対応して、待機時間の長さに応じて攪拌時間を▲1▼〜▲4▼に変更できるようになっている。
即ち、設定モードI に設定している場合、ざる上げ工程スキップであれば(排米終了時に載置台(蓋体)33に受け容器34があって、検出手段36が既に受け容器34を検出していて、待機時間が0分である場合)、攪拌時間▲1▼をセットし、排米前に2秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分未満であれば(洗米終了時に載置台33上に受け容器34がなく、洗米終了時から8分未満に受け容器34が載置台33にセットされて、検出手段36が受け容器34を検出し、待機時間が8分未満である場合)、攪拌時間▲2▼をセットし、排米前に5秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分から24分未満であれば(洗米終了時に載置台33に受け容器34がなく、洗米終了時から8分から24分未満に受け容器34が載置台33にセットされて、検出手段36が受け容器34を検出し、待機時間が8分から24分未満である場合)、攪拌時間▲3▼をセットし、排米前に10秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が24分以上であれば(洗米終了時に載置台33に受け容器34がなく、洗米終了時から24分以上経過してから受け容器34が載置台33にセットされて、検出手段36が受け容器34を検出し、待機時間が24分以上である場合)、攪拌時間▲4▼をセットし、排米前に15秒間だけ攪拌する。
【0026】
設定モードIIに設定している場合、ざる上げ工程スキップ(待機時間が0分)であれば、攪拌時間▲1▼をセットし、排米前に4秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程(待機時間)が8分未満であれば、攪拌時間▲2▼をセットし、排米前に10秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程(待機時間)が8分〜24分未満であれば、攪拌時間▲3▼をセットし、排米前に15秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程(待機時間)が24分以上であれば、攪拌時間▲4▼をセットし、排米前に20秒間だけ攪拌する。
【0027】
設定モードIII に設定している場合、ざる上げ工程スキップであれば、攪拌時間▲1▼をセットし、排米前に6秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分未満であれば、攪拌時間▲2▼をセットし、排米前に15秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分から24分未満であれば、攪拌時間▲3▼をセットし、排米前に20秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が24分以上であれば、攪拌時間▲4▼をセットし、排米前に25秒間だけ攪拌する。
設定モードIVに設定している場合、ざる上げ工程スキップであれば、攪拌時間▲1▼をセットし、排米前に30秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分未満であれば、攪拌時間▲2▼をセットし、排米前に30秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が8分から24分未満であれば、攪拌時間▲3▼をセットし、排米前に30秒間だけ攪拌する。また、ざる上げ工程が24分以上であれば、攪拌時間▲4▼をセットし、排米前に30秒間だけ攪拌する。
【0028】
次に、図1に示すフローチャートを参照しながら攪拌時間の設定動作を説明する。洗米槽10での洗米を終了したとき、制御部71は攪拌時間の設定動作を行い、ステップ1で、待機時間が0分か否かを判別し、待機時間が0分であれば、ステップ4に進み、攪拌時間▲1▼をセットし、攪拌時間が0分でなければ、ステップ2に進む。
従って、排米終了時に既に載置台33に受け容器34がセットされていると、洗米後、排水工程を経て給水手段22からの給水で水加減がなされ、その後、設定モードに応じた時間だけ攪拌し(設定モードI であれば2秒間攪拌、設定モードIIであれば4秒間攪拌、設定モードIII であれば6秒間攪拌、設定モードIVであれば30秒間攪拌)、その後排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34内に米や水加減水を排出する。
【0029】
ステップ2で、待機時間が8分未満か否かを判別し、待機時間が8分未満であれば、ステップ5に進み、攪拌時間▲2▼をセットし、待機時間が8分未満でなければ、ステップ3に進む。
従って、排米終了後の8分未満に載置台33に受け容器34がセットされると、洗米後、排水工程(ざる上げ工程)を経て8分未満に給水手段22からの給水で水加減がなされ、その後、設定モードに応じた時間だけ攪拌し(設定モードI であれば5秒間攪拌、設定モードIIであれば10秒間攪拌、設定モードIII であれば15秒間攪拌、設定モードIVであれば30秒間攪拌)、その後排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34内に米や水加減水を排出する。
【0030】
ステップ3で、待機時間が24分未満か否かを判別し、待機時間が24分未満であれば、ステップ6に進み、攪拌時間▲3▼をセットし、待機時間が24分未満でなければ、ステップ7に進み、ステップ7で攪拌時間▲4▼をセットする。
従って、排米終了後の8分以上24分未満に載置台33に受け容器34がセットされると、洗米後、排水工程(ざる上げ工程)を経て8分以上24分未満に給水手段22からの給水で水加減がなされ、その後、設定モードに応じた時間だけ攪拌し(設定モードI であれば10秒間攪拌、設定モードIIであれば15秒間攪拌、設定モードIII であれば20秒間攪拌、設定モードIVであれば30秒間攪拌)、その後排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34内に米や水加減水を排出する。
【0031】
また、排米終了後の24分以上経過してから載置台33に受け容器34がセットされると、洗米後、排水工程(ざる上げ工程)を経て24分以上経過してから給水手段22からの給水で水加減がなされ、その後、設定モードに応じた時間だけ攪拌し(設定モードI であれば15秒間攪拌、設定モードIIであれば20秒間攪拌、設定モードIII であれば25秒間攪拌、設定モードIVであれば30秒間攪拌)、その後排米弁18を開くことにより、その下方にセットした受け容器34内に米や水加減水を排出する。
【0032】
なお、上記待機時間中には、洗米槽10内の米に対して、8分ごとに給水手段22により5秒程度のシャワー給水がなされるようになっている。これは、待機時間中において洗米槽10内の各米の内部まで水分が均等に浸透するようにするためである。
従って、米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間が、洗米終了時に洗米槽10の下方に受け容器34がセットされていれば、短くなり、洗米終了時に洗米槽10の下方に受け容器34がセットされていなければ、長くなるように、制御部71により制御するので、洗米終了時に洗米槽10の下方に受け容器34がセットされていれば、攪拌時間を必要最小限に抑えて、攪拌によって水加減が濁ると共に砕米が発生して炊飯性能が低下するという弊害を防止することができる。また、洗米終了時に洗米槽10の下方に受け容器34がセットされていなければ、必要な攪拌時間を充分にとって、排米時に洗米槽10に米が残るのを防ぐことができる。
【0033】
また、洗米終了時から洗米槽10の下方に受け容器34がセットされるまでの待機時間の長さに対応して、米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間が長くなるように、制御部71により制御するので、待機時間の長さに対応して必要最小限の攪拌時間を確保できるため、排米時に残米の発生を防止できると同時に、必要以上に長い攪拌をしなくて済み、水加減が濁ると共に砕米が発生して、炊飯性能が低下するのを極力抑えることができる。
さらに、ボタンのかくし操作により、設定モード(設定モードI 、設定モードII、設定モードIII 、設定モードIV)を変更して、前記待機時間に対応する攪拌時間の長さを、複数段に設定変更することが可能になるので、待機時間が同一であっても、米の種類等に応じて、攪拌時間を変更調整することができ、より高精度に排米時の残米の発生を防止でき、炊飯性能の低下も防ぐことができる。
【0034】
なお、前記実施の形態では、洗米終了時から検出手段37により受け容器34を検出するまでの時間を待機時間として、その待機時間に応じて、米を洗米槽10から受け容器34に排出する前に攪拌する攪拌時間を、制御するようにしているが、待機時間は、洗米終了時から米を排出可能になるまでの時間であり、例えは、洗米槽10内の米に対する水分の浸透を調整等するために、人為的に米の排出を遅らせる等の場合には、その遅らせた時間を待機時間として、攪拌時間を制御すればよく、従って、待機時間は、洗米終了時から洗米槽10の下方に受け容器34がセットされるまでの時間には限定されない。
【0035】
また、前記実施の形態では、待機時間が0分の場合も攪拌時間を2秒程度としているが、これに代え、待機時間が0分の場合には攪拌時間をなくすようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、待機時間の長さに対応して攪拌時間が、長くなるように制御しているが、排米する際の水加減に応じても攪拌時間を変化させるようにしてもよい。例えば、お粥、炊き込みご飯等を作る場合には、通常のご飯を作る場合に比べて、水加減が変わるので、待機時間が同一であっても、水加減が多いときには攪拌時間を短くし、水加減が少ないときには攪拌時間を長くするというように、水加減に応じても攪拌時間を変化させるように制御してもよい。また、洗米槽10から米を排出する前に米を攪拌する攪拌時間を、待機時間又は水加減に限らず、米の種類その他の洗米状況に応じて自動的に変化するように、制御部71で制御するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、排米時に残米の発生を防止できると同時に、水加減が濁ると共に砕米が発生して炊飯性能が低下するのを極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】同洗米装置の全体正面図である。
【図3】同洗米装置の全体側面図である。
【図4】同操作パネル部分の正面図である。
【符号の説明】
1 洗米装置
10 洗米槽
34 受け容器
36 検出手段
71 制御部
Claims (7)
- 洗米槽(10)で米を洗米した後に、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽(10)から米を排出するようにした洗米装置において、
洗米槽(10)から米を排出する前に米を攪拌する攪拌時間が、洗米終了時から米を排出可能になるまでの待機時間がなければ、短くなり、待機時間があれば、長くなるように制御したことを特徴とする洗米装置。 - 洗米槽(10)で米を洗米した後、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽(10)の下方に配置した受け容器(34)に米を排出するようにした洗米装置において、
米を洗米槽(10)から受け容器(34)に排出する前に攪拌する攪拌時間が、洗米終了時に洗米槽(10)の下方に受け容器(34)がセットされていれば、短くなり、洗米終了時に洗米槽の下方に受け容器(34)がセットされていなければ、長くなるように制御したことを特徴とすることを特徴とする洗米装置。 - 洗米槽(10)で米を洗米した後に、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽(10)から米を排出するようにした洗米装置において、
洗米終了時から米を排出可能になるまでの待機時間の長さに対応して、米を洗米槽(10)から排出する前に攪拌する攪拌時間が、長くなるように制御したことを特徴とする洗米装置。 - 洗米槽(10)で米を洗米した後、米を攪拌して渦流を発生して洗米槽(10)の下方に配置した受け容器(34)に米を排出するようにした洗米装置において、
洗米終了時から洗米槽(10)の下方に受け容器(34)がセットされるまでの待機時間の長さに対応して、米を洗米槽(10)から受け容器(34)に排出する前に攪拌する攪拌時間が長くなるように制御したことを特徴とすることを特徴とする洗米装置。 - 前記待機時間に対応する攪拌時間の長さを、複数段に設定変更可能にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗米装置。
- 洗米槽(10)の下方に受け容器(34)が配置されたことを検出する検出手段(36)が設けられ、洗米終了時から検出手段(36)により受け容器(34)を検出するまでの時間を待機時間として、前記攪拌時間を制御するようにしたことを特徴とする請求項2又は4に記載の洗米装置。
- 攪拌時間の長さを複数段に設定した設定モードを、攪拌時間を異ならせて複数設定し、複数の設定モードを切り替え可能にしたことを特徴とする請求項5に記載の洗米装置。
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