JP3784714B2 - ディスク再生装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク再生装置に係り、特に、ディスクの記録情報の再生時に、何等かの原因によってディスクに偏芯が発生しても、安定かつ高速なトラッキングサーボ引き込みを行なうことができるディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディスク再生装置においては、ディスクの回転時に、ディスクのトラック溝に沿うようにレーザー光を照射させ、その反射光によりトラック内の記録情報の読み取りを行なっているが、このときのレーザー光の照射位置をトラック溝の位置と一致させるように、レーザー光の照射位置を適宜ディスクの径方向に移行させるトラッキングサーボが行われている。このトラッキングサーボは、光ピックアップを可動状態に保持するトラッキングアクチュエータにトラッキング駆動電圧を供給し、それにより光ピックアップをディスクの径方向に適宜移動させることにより実現している。
【0003】
ところで、ディスク再生装置は、ディスクを装着部に装着し、ディスクを回転させてディスクの記録情報を再生するときに、ディスクの中心軸の僅かな片寄り、ディスクを回転させるモータの軸振れ、ディスク装着時のチャッキングのばらつき等があった場合にディスクに偏芯が発生する。このようなディスクの偏芯は、読み取り信号から抽出されるトラッキングエラー信号によって検出されるもので、大きな偏芯が生じた場合にトラッキングエラー信号の周波数が一時的に高くなることがある。これに対して、トラッキングサーボ系は、系が正常な制御動作を行なっているとき、そのサーボ周波数帯域はせいぜい数kHz程度であるので、ディスクの偏芯の影響を受け、トラッキングエラー信号の周波数が数10kHz以上に上昇すると、このような高い周波数のトラッキングエラー信号を用いてトラッキングサーボを行なっても、正常な制御動作をさせることができない。
【0004】
このようなトラッキングサーボ系の正常な制御動作ができなくなるのを回避するために、従来、ディスク再生装置においては、次のような回避手段が採用されている。その1つの手段は、トラッキングエラー信号の周波数が一時的に上昇した場合、トラッキングエラー信号の周波数がトラッキングサーボ引き込み可能な周波数に低下するまで待機する手段、すなわち、偏芯したディスクの移動速度が一定速度に低下するまで待機する手段(以下、この手段を第1の回避手段という)である。また、その他の1つの手段は、偏芯によってディスクが径方向に移動するようになったとき、トラッキングアクチュエータにディスクを逆の径方向に移動させるようなトラッキング駆動電圧を供給し、トラッキングエラー信号の周波数を低下させる手段(以下、これを第2の回避手段という)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の回避手段は、トラッキングエラー信号の周波数がトラッキングサーボ引き込み可能な周波数に低下するまで待機するとき、最悪のケースとしてディスクが半周分回転するまで待機しなければならない場合があり、このような長期にわたる待機状態になると、ディスク再生装置のアクセス性能が一時的に大きく悪化することになる。また、前記第1の回避手段は、偏芯によってディスクのトラック方向への移動方向が逆転する付近でトラッキングサーボ引き込みを行うことになるので、ランド(山部)とグルーブ(溝部)の双方に情報記録が行なわれているディスクの場合、トラッキングサーボの極性が反転する可能性があり、これによりトラッキングサーボの引き込み失敗が生じるようになる。
【0006】
また、前記第2の回避手段は、偏芯によるディスクの径方向への移動を阻止するトラッキング駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給するとき、装着されるディスクやモータ軸のチャッキングのばらつき等により偏芯時の加速度が常時一定にならないため、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧を固定電圧値に設定することができない。すなわち、あるディスク再生装置においては、最適なアクチュエータ駆動電圧が算定できたとしても、他のディスク再生装置においては、そのアクチュエータ駆動電圧を用いると、アクチュエータ駆動電圧が高すぎたり、または逆に低すぎたりすることがある。そして、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧が、最適値よりも低すぎると、トラッキングエラー信号の周波数がトラッキングサーボ引き込み可能な周波数まで低下するのは、偏芯の折り返し点付近になってしまい、アクチュエータ駆動電圧を供給した効果がなくなる。逆に、トラッキングアクチュエータに印加する駆動電圧が、最適値よりも高すぎると、光ピックアップの移動速度が加速度的に大きくなり、それが偏芯による移動速度よりも大きくなると、ディスクのトラック方向への光ピックアップの移動方向とディスクの移動方向とが同方向になり、トラッキングエラー信号の周波数が低下するどころか逆に高くなってしまう。
【0007】
この他に、前記第2の回避手段は、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧が最適値であったとしても、偏芯によるディスクのトラック方向の移動は、外周方向であるか内周方向であるかが不定であるため、単純に光ピックアップを周方向に移動させるだけでは解決にならない。すなわち、光ピックアップの移動が偏芯によるディスクの移動に対して逆方向であれば、トラッキングエラー信号の周波数は低くなるが、同方向であれば、トラッキングエラー信号の周波数は高くなるので、トラッキングサーボの引き込みは不可能になる。さらに、偏芯によるディスクのトラック方向への移動による移動速度は、偏芯の1周期内で、移動方向とともに随時変化するので、それらの変化に合うようにトラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧の最適値を固定的に設定することは非常に困難である。
【0008】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ディスクの中心軸の僅かな片寄り、ディスク回転モータの軸振れ、ディスク装着時のチャッキングのばらつき等により異なる偏芯が生じても、トラッキングサーボ引き込みを安定かつ高速で行なうことができるディスクディスク再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によるディスク再生装置は、ディスクの記録情報を読み取り、情報読み取り信号を発生する光ピックアップと、前記情報読み取り信号に基づいたトラッキングエラー信号を検出する高周波処理部と、検出したトラッキングエラー信号に基づいたトラッキングサーボ制御を行うサーボ制御部とを備え、前記サーボ制御部は、前記トラッキングエラー信号のゼロクロス周期を測定する第1工程、測定したゼロクロス周期を保存ゼロクロス周期として記憶する第2工程、測定したゼロクロス周期が所定範囲内か否かを判断する第3工程、前記第3工程においてゼロクロス周期が所定範囲内と判断した場合に限ってトラッキングサーボ引き込みを行い、この後に一連の処理を終了させる第4工程、一方で前記第3工程においてゼロクロス周期が所定範囲外と判断したとき前記光ピックアップのトラッキングアクチュエータに一方極性の初期駆動電圧を供給する第5工程、前記第5工程の経過後に前記トラッキングエラー信号のゼロクロス周期を再測定する第6工程、再測定したゼロクロス周期が所定範囲内か否かを判断する第7工程、前記第7工程においてゼロクロス周期が所定範囲内と判断した場合に限ってトラッキングサーボ引き込みを行い、この後に一連の処理を終了させる第8工程、一方で前記保存ゼロクロス周期が前記再測定したゼロクロス周期より大きいか否か、すなわち前記ディスクのトラック方向の移動速度と前記光ピックアップの移動速度との相対速度が加速状態または減速状態であるかを判断する第9工程、前記第9工程において加速状態であると判断したとき前記トラッキングアクチュエータに他方極性の初期駆動電圧を供給する第10工程、前記第10工程において前記トラッキングアクチュエータに続いて一方極性の駆動電圧を供給する第11工程を実行した後、前記第6乃至第11工程を繰り返し実行することによってトラッキングアクチュエータ駆動電圧の制御が行われる手段を具備する。
【0010】
前記手段によれば、トラッキング引き込みを行なう際に、引き込もうとするディスクのトラック方向の移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度を検出し、検出した相対速度に相応してアクチュエータ駆動電圧の極性及び電圧値を制御するようにしているので、ディスクの中心軸の僅かな片寄り、ディスク回転モータの軸振れ、ディスク装着時のチャッキングのばらつき等によりディスクの偏芯量が部分的に異なっているときでも、トラッキングサーボ引き込みを安定かつ高速度で実行することが可能になる。
【0011】
この場合、前記手段においてサーボ制御部は、光ピックアップをディスクの外周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給したとき、ディスクのトラック方向への移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度が加速状態になった場合、光ピックアップをディスクの内周方向に移動させるようなアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給する構成を採用している。
【0012】
かかる構成を採用すれば、光ピックアップをディスクの外周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給したとき、ディスクのトラック方向への移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度が加速状態になる場合には、光ピックアップをディスクの内周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給するようにしたので、偏芯したディスクの1周期毎にディスクのトラッキング方向が逆転する場合であっても、トラッキングエラー信号の周波数を低下させることが可能になる。
【0013】
また、前記手段においてサーボ制御部は、光ピックアップをディスクを外周方向あるいは内周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧のトラッキングアクチュエータへの供給を、ディスクのトラック方向の移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度がトラッキングサーボ引き込み可能な程度に低下するまで周期的に繰り返し実行する構成にすることができる。
【0014】
かかる構成にすれば、ディスクを外周方向あるいは内周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧のトラッキングアクチュエータへの供給を、ディスクのトラック方向の移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度がトラッキングサーボ引き込み可能な程度に低下するまで繰り返し行なわれるので、トラッキングサーボ引き込み動作中に外乱等が発生しても、引き込みエラーによる異常状態で終了することをなくすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明のディスク再生装置における一つの実施の形態を示すもので、その要部構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示されるように、この実施の形態によるディスク再生装置は、ディスク1と、スピンドルモータ2と、光ピックアップ3と、スレッド機構4と、高周波処理部5と、データデコーダ部6と、インターフェース(I/F)7と、システム制御部8と、サーボ制御部9と、パルス幅変調(PWM)信号駆動部10と、スピンドルモータ駆動部11とからなっている。また、サーボ制御部9は、アナログーデジタル(AD)変換部12と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)13と、パルス幅変調(PWM)信号形成部14とからなっている。
【0018】
そして、ディスク1は、最内周から最外周に至るスパイラル状に形成したランド(山部)及び/またはグルーブ(溝部)に情報が記録されているもので、記録情報の再生時に、スピンドルモータ2の軸芯上に装着され、スピンドルモータ2によって回転駆動される。光ピックアップ3は、ディスク1が回転駆動されたとき、光ビームスポットをディスク1の記録情報に投射し、記録情報からの反射光を読み取り信号として検出し、検出した読み取り信号を高周波処理部5に供給する。スレッド機構4は、二軸機構(図示なし)によって光ピックアップ3を支持し、光ピックアップ3からディスク1に投射される光ビームスポットのフォーカス制御及びトラッキング制御を行っている。スレッド機構4は、内部にスライドモータとギア機構(いずれも図示なし)を有し、光ピックアップ3をディスク1の径方向に移動させる際に、スライドモータが回転駆動され、その回転駆動がギア機構を通して光ピックアップ3に伝達され、光ピックアップ3をディスク1の径方向にスライド移動させる。
【0019】
高周波処理部5は、電流−電圧変換部、演算部、増幅部等を内蔵している。この場合、電流−電圧変換部は、光ピックアップ3から供給される電流信号を電圧信号に変換する。演算部は、電流−電圧変換部で変換した電圧信号から再生情報となる主データを抽出し、また、電圧信号を演算してトラッキングエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFE等を形成する。増幅部は、演算部で抽出した主データ、演算部で形成したトラッキングエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFEをそれぞれ増幅し、得られた主データをデータデコーダ部6に供給し、トラッキングエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFEをサーボ制御部9に供給する。
【0020】
データデコーダ部6は、供給された主データをデコードして再生データを形成し、その再生データのエラー訂正を行ない、インターフェース7に供給する。インターフェース7は、供給された再生データを外部利用機器(図示なし)に供給する。システム制御部8は、外部利用機器からインターフェース7を通して供給されるディスク1に対するアクセス要求、例えばディスク1の情報再生または情報記録等に基づいてデータデコーダ部6及びサーボ制御部9の動作を制御する。
【0021】
サーボ制御部9は、アナログ−デジタル変換部12、デジタルシグナルプロセッサ13、パルス幅信号形成部14とからなる。この場合、アナログ−デジタル変換部12は、供給されたトラッキングエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFEをアナログ−デジタル変換する。デジタルシグナルプロセッサ13は、アナログ−デジタル変換部12から供給されるデジタルトラッキングエラー信号及びデジタルフォーカスエラー信号に対してれぞれ位相補償等の処理を行なう。パルス幅信号形成部14は、デジタルシグナルプロセッサ13で処理したデジタルトラッキングエラー信号及びデジタルフォーカスエラー信号に基づいてパルス幅変調信号を形成する。
【0022】
パルス幅変調信号駆動部10は、パルス幅信号形成部14から供給されたパルス幅変調信号からトラッキング制御信号、フォーカス制御信号及びスライド制御信号を形成し、トラッキング制御信号とフォーカス制御信号を光ピックアップの二軸ドライバに供給し、スライド制御信号をスレッド機構4のスライドモータに供給する。二軸ドライバは、供給されたトラッキング制御信号及びフォーカス制御信号をそれぞれ光ピックアップ3のトラッキングコイル及びフォーカスコイルに供給し、それにより高周波処理部5から出力されるトラッキングエラー信号STE及びフォーカスエラー信号SFEがそれぞれゼロになるように、光ピックアップ3の位置を移動制御する。スレッド機構4は、供給されたスライド制御信号により光ピックアップ3をディスク1の径方向にスライド移動させる。スピンドルモータ駆動部11は、パルス幅信号形成部14から供給されたパルス幅変調信号からスピンドルモータ駆動信号を形成し、スピンドルモータ2に供給する。
【0023】
次に、図2は、図1に図示されたディスク再生装置で検出したトラッキングエラー信号STEに基づいてトラッキングサーボ引き込み制御を行うタイミングを示す信号波形図である。
【0024】
図2において、横軸は時間であり、縦軸は信号振幅である。
【0025】
図1に図示されたサーボ制御部9は、高周波処理部5からトラッキングエラー信号STEが供給されると、トラッキングエラー信号STEの1つのゼロクロス点(A1 )から次のゼロクロス点(A2 )までのゼロクロス時間間隔T12を測定し、測定したゼロクロス時間間隔T12をメモリに保存する。ディスク1の偏芯により、ディスク1のトラック方向の移動速度が遅くなると、トラッキングエラー信号STEから測定したゼロクロス時間間隔T12が大きくなる。そして、ゼロクロス時間間隔T12がある値まで大きくなったとき、ゼロクロス時間間隔T12の終点となるゼロクロス点(A2 )付近でトラッキングサーボ引き込み制御を行う。
【0026】
また、図3は、図1に図示されたディスク再生装置がトラッキングサーボ引き込み制御を行なう際のサーボ制御部9の動作経緯を示すフローチャートである。
【0027】
なお、図3に図示したフローチャートは、トラッキングサーボ引き込みの動作経緯を示すものであり、その動作が行なわれる際に、装着したディスク1が既に適切な回転数に達し、フォーカスサーボ制御が適正に行われているものである。
【0028】
図3に図示のフローチャートを参照し、トラッキングサーボ引き込みが行われる際のサーボ制御部9の動作経緯について説明する。
【0029】
始めに、ステップS1において、供給されたトラッキングエラー信号STEに対し、1つのゼロクロス点(A1 )から次のゼロクロス点(A2 )までのゼロクロス時間間隔T12を測定する。
【0030】
次に、ステップS2において、ステップS1で測定したゼロクロス時間間隔T12を保存ゼロクロス時間間隔TH12としてメモリに保存する。
【0031】
次いで、ステップS3において、ステップS1で測定したゼロクロス時間間隔T12がトラッキングサーボ引き込み可能な最低時間間隔TMIN より大きいか否かを判断する。そして、最低時間間隔TMIN が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きいと判断した(Y)ときは次のステップS4に移行し、一方、最低時間間隔TMIN が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きくないと判断した(N)ときは他のステップS5に移行する。
【0032】
続く、ステップS4において、測定したゼロクロス時間間隔T12が最低時間間隔TMIN を超えたので、トラッキングサーボ引き込み制御を行う。トラッキングサーボ引き込み制御が実行されると、この一連のフローチャートを終了させる。
【0033】
また、ステップS5において、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧VD を初期値VDIに設定する。
【0034】
続く、ステップS6において、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧VD の極性を切替えて光ピックアップ3の駆動方向を変更したとき、カウンタCのカウント値CUTを初期化状態のゼロ(0)に設定する。このカウンタCは、アクチュエータ駆動電圧VD の極性を切替えて駆動方向を変更したとき、トラッキングアクチュエータが確実に動作し始めるのを待つために使用されるものである。
【0035】
続いて、ステップS7において、ステップS5で得られたアクチュエータ駆動電圧VD を、トラッキングアクチュエータの正方向駆動電圧として供給する。
【0036】
次に、ステップS8において、ステップS7においてアクチュエータ駆動電圧VD の供給を開始したことにより、トラッキングアクチュエータが確実に動作し始めるのを待つために使用するカウンタCのカウント値CUTに1を加算する。
【0037】
次いで、ステップS9において、ステップS6においてトラッキングアクチュエータに正方向駆動電圧を供給したことを表す正方向印加フラグを1にする。
【0038】
続く、ステップS10において、ステップS1と同様に、トラッキングエラー信号STEの1つのゼロクロス点(A1 )から次のゼロクロス点(A2 )までのゼロクロス時間間隔T12を測定する。
【0039】
続いて、ステップS11において、ステップS3と同様に、ステップS10で測定したゼロクロス時間間隔T12がトラッキングサーボ引き込み可能な最低時間間隔TMIN より大きいか否かを判断する。そして、最低時間間隔TMIN が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きいと判断した(Y)ときは前のステップS4に戻り、一方、最低時間間隔TMIN が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きくないと判断した(N)ときは次のステップS12に移行する。
【0040】
次に、ステップS12において、カウンタCのカウント値CUTが3未満であるか否かを判断する。そして、カウンタCのカウント値CUTが3未満であると判断した(Y)ときは次のステップS13に移行し、一方、そのカウント値CUTが3未満でないと判断した(N)ときは他のステップS20に移行する。なお、この判断において、カウンタCのカウント値CUTが3未満であるか否かの判断をしているが、トラッキングアクチュエータの特性によって判断すべき限界数値は適宜変更される。
【0041】
次いで、ステップS13において、前回、トラッキングアクチュエータに供給したアクチュエータ駆動電圧VD により、光ピックアップ3の移動とディスクのトラック方向の移動との相対速度がどのように変化したかを、保存ゼロクロス時間間隔TH12が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きいか否かによって判断する。そして、保存ゼロクロス時間間隔TH12が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きいと判断した(Y)ときは、相対速度が加速している場合であり、そのとき次のステップS14に移行し、一方、保存ゼロクロス時間間隔TH12が測定したゼロクロス時間間隔T12よりも大きくないと判断した(N)ときは、相対速度が減速している場合であり、そのとき他のステップS20に移行する。
【0042】
続く、ステップS14において、トラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧VD の極性を変化させるので、その駆動電圧値を初期値VDIに設定する。
【0043】
続いて、ステップS15において、正方向印加フラグが1であるか否かを判断する。これは、前回、トラッキングアクチュエータに如何なる極性のアクチュエータ駆動電圧VD を供給したかを判定するもので、正方向印加フラグが1であると判断した(Y)ときは、次のステップS16に移行し、一方、正方向印加フラグが1でないと判断した(N)ときは、他のステップS17に移行する。
【0044】
次に、ステップS16において、前回に正方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給したが、今回は、負方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給するので、正方向印加フラグを0にする。
【0045】
また、ステップS17において、前回に負方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給したが、今回は、正方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給するので、正方向印加フラグを1にする。
【0046】
次いで、ステップS18において、負方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給するため、ステップS14において算出した初期値VDIに−1を乗算する。
【0047】
続く、ステップS19において、今回、トラッキングアクチュエータのアクチュエータ駆動電圧VD の極性を切替えて光ピックアップ3の駆動方向を変更したので、カウンタCのカウント値CUTを初期化状態のゼロ(0)に設定する。
【0048】
さらに、ステップS20において、測定したゼロクロス時間間隔T12に相応したアクチュエータ駆動電圧VD を設定する。この場合、アクチュエータ駆動電圧VD は、測定したゼロクロス時間間隔T12の関数fにであり、VD =f(T12)によって算出設定される。
【0049】
次に、ステップS21において、ステップS8と同様に、ステップS20においてアクチュエータ駆動電圧VD の供給を開始したことにより、トラッキングアクチュエータが確実に動作し始めるのを待つために使用するカウンタCのカウント値CUTに1を加算する。
【0050】
次いで、ステップS22において、トラッキングアクチュエータにアクチュエータ駆動電圧VD を供給する。この処理が終了すると、前のステップS10に戻り、再び、ステップS10以降の動作が繰り返し実行される。
【0051】
続く、図4(a)、(b)は、図3に図示されたフローチャートを実行する際に使用される信号の一例を示す波形図であって、(a)はトラッキングアクチュエータに供給されるアクチュエータ駆動電圧VD の波形図、(b)はトラッキングエラー信号STEの波形図である。
【0052】
図4(a)、(b)において、横軸は時間であり、縦軸は電圧または振幅である。
【0053】
図4(a)に示されるように、トラッキングアクチュエータに供給されるアクチュエータ駆動電圧VD は、中心軸に対して上下方向に移行するもので、中心軸より上方向に移行した場合、正方向のアクチュエータ駆動電圧VD であることを示し、逆に中心軸より下方向に移行した場合、負方向のアクチュエータ駆動電圧VD であることを示す。また、図4(b)に示されるように、トラッキングエラー信号STEは、図2に図示されたトラッキングエラー信号STEと同様の波形のものである。
【0054】
図4(a)、(b)に示す波形図を参照し、トラッキングエラー信号STEがゼロ(0)に収斂する動作について説明する。
【0055】
時間t1 になったとき、トラッキングアクチュエータに正方向のアクチュエータ駆動電圧VD の供給が開始される。このときの正方向のアクチュエータ駆動電圧VD は、トラッキングエラー信号STEに対して測定した時間t1 から時間t2 までの1つのゼロクロス時間間隔T12内に供給され、アクチュエータ駆動電圧VD の平均電圧値はV1 である。
【0056】
時間t2 になると、トラッキングアクチュエータに供給される正方向のアクチュエータ駆動電圧VD は、前回、トラッキングエラー信号STEから測定したゼロクロス時間間隔T12に相応して制御され、その平均電圧値V2 は前回の平均電圧値V1 よりも小さいものである。
【0057】
時間t3 になると、トラッキングアクチュエータに供給される正方向のアクチュエータ駆動電圧VD は、同じように、前回、トラッキングエラー信号STEから測定したゼロクロス時間間隔T12に相応して制御され、その平均電圧値V3 は前回の平均電圧値V2 よりも小さいものである。
【0058】
時間t4 になると、トラッキングアクチュエータに正方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給したことにより、光ピックアップ3の移動とディスク1の偏芯によるトラック方向への移動との相対速度が加速状態になっていると判断し、アクチュエータ駆動電圧VD を正方向から負方向に切替える。
【0059】
この後、時間t4 以降、トラッキングアクチュエータに負方向のアクチュエータ駆動電圧VD を供給したことにより、光ピックアップ3の移動とディスク1の偏芯によるトラック方向への移動との相対速度が減速状態になり、測定したゼロクロス時間間隔T12が順次大きくなる。
【0060】
時間t5 になると、時間t4 から時間t5 の間に測定したゼロクロス時間間隔T12がトラッキングサーボ引き込み可能な最低時間間隔TMIN を超えたと判断し、トラッキングサーボ引き込み制御を開始する。このトラッキングサーボ引き込み制御が行なわれたことにより、トラッキングエラー信号STEの振幅は、順次中心値に近づき、最終的に中心値に一致する。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、トラッキング引き込みを行なう際に、引き込もうとするディスクのトラック方向の移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度を検出し、検出した相対速度に対応してトラッキングアクチュエータに供給するアクチュエータ駆動電圧の極性及び電圧値を制御するようにしているので、ディスクの中心軸の僅かな片寄り、ディスク回転モータの軸振れ、ディスク装着時のチャッキングのばらつき等によりディスクの偏芯量が部分的に異なっているときでも、トラッキングサーボ引き込みを安定かつ高速度で実行することが可能になるという効果がある。
【0062】
また、本発明によれば、光ピックアップをディスク外周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給したとき、ディスクのトラック方向への移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度が加速状態になる場合には、光ピックアップをディスクの内周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧をトラッキングアクチュエータに供給するようにしたので、偏芯したディスクの1周期毎にディスクのトラッキング方向が逆転する場合であっても、トラッキングエラー信号の周波数を低下させることが可能になるという効果がある。
【0063】
さらに、本発明によれば、ディスクを外周方向あるいは内周方向に移動させるアクチュエータ駆動電圧のトラッキングアクチュエータへの供給を、ディスクのトラック方向の移動速度と光ピックアップの移動速度との相対速度がトラッキングサーボ引き込み可能な程度に低下するまで繰り返し行われるので、トラッキングサーボ引き込み動作中に外乱等が発生しても、引き込みエラーによる異常状態で終了することをなくすことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク再生装置における一つの実施の形態を示すもので、その要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に図示されたディスク再生装置で検出したトラッキングエラー信号に基づきトラッキングサーボ引き込み制御を行うタイミングを示す信号波形図である。
【図3】図1に図示されたディスク再生装置がトラッキングサーボ引き込み制御を行なう際のサーボ制御部の動作経緯を示すフローチャートである。
【図4】図3に図示されたフローチャートを実行する際に使用される信号の一例を示す波形図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 スレッド機構
5 高周波処理部
6 データデコーダ部
7 インターフェース(I/F)
8 システム制御部
9 サーボ制御部
10 パルス幅変調(PWM)信号駆動部
11 スピンドルモータ駆動部
12 アナログーデジタル(AD)変換部
13 デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
14 パルス幅変調(PWM)信号形成部
Claims (1)
- ディスクの記録情報を読み取り、情報読み取り信号を発生する光ピックアップと、前記情報読み取り信号に基づいたトラッキングエラー信号を検出する高周波処理部と、検出したトラッキングエラー信号に基づいたトラッキングサーボ制御を行うサーボ制御部とを備え、前記サーボ制御部は、前記トラッキングエラー信号のゼロクロス周期を測定する第1工程、測定したゼロクロス周期を保存ゼロクロス周期として記憶する第2工程、測定したゼロクロス周期が所定範囲内か否かを判断する第3工程、前記第3工程においてゼロクロス周期が所定範囲内と判断した場合に限ってトラッキングサーボ引き込みを行い、この後に一連の処理を終了させる第4工程、一方で前記第3工程においてゼロクロス周期が所定範囲外と判断したとき前記光ピックアップのトラッキングアクチュエータに一方極性の初期駆動電圧を供給する第5工程、前記第5工程の経過後に前記トラッキングエラー信号のゼロクロス周期を再測定する第6工程、再測定したゼロクロス周期が所定範囲内か否かを判断する第7工程、前記第7工程においてゼロクロス周期が所定範囲内と判断した場合に限ってトラッキングサーボ引き込みを行い、この後に一連の処理を終了させる第8工程、一方で前記保存ゼロクロス周期が前記再測定したゼロクロス周期より大きいか否か、すなわち前記ディスクのトラック方向の移動速度と前記光ピックアップの移動速度との相対速度が加速状態または減速状態であるかを判断する第9工程、前記第9工程において加速状態であると判断したとき前記トラッキングアクチュエータに他方極性の初期駆動電圧を供給する第10工程、前記第10工程において前記トラッキングアクチュエータに続いて一方極性の駆動電圧を供給する第11工程を実行した後、前記第6乃至第11工程を繰り返し実行することによってトラッキングアクチュエータ駆動電圧の制御が行われることを特徴とするディスク再生装置。
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