JP3784596B2 - 半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉 - Google Patents

半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、太陽電池等を含む半導体素子の製造プロセスに用いる横型拡散炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体素子の製造プロセスに用いる不純物拡散用横型拡散炉を図9乃至図14に基づき説明する。なお、このような横型拡散炉としては、例えば、丸善株式会社発行、阿部孝夫、小切間正彦、谷口研二共著「電子材料シリーズ シリコン結晶とドーピング」(昭和61年6月25日発行)に記載されたものがある。
【0003】
この従来の横型拡散炉の概略全体構造は図9に示されている。この横型拡散炉において、主構成部品である石英チューブ1は、円筒状に構成されており、その外周面に石英チューブ1を加熱するためのヒータ11、およびヒータ11の熱を石英チューブ1に均一に伝えるための均熱管12が円筒状に配置されている。なお、石英チューブ1の大きさは、たとえば、半導体素子用基板として15cm角のシリコン基板3を処理する不純物拡散装置(横型拡散炉)においては、外形250mm程度、長さ2500mm程度とされている。
【0004】
石英チューブ1の一方の端部は、炉口であって、後記するボート2の出入口をなす。この炉口には、図11、図12から分かるように、石英扉5が上開きに取り付けられている。また、不純物拡散処理の終了後、この石英扉5を開いた際のパージガス(石英チューブ1内の残留ガス)を収集するために、石英扉5の出口側に、排気フード7が取り付けられている。なお、8は、排気フード7で収集したパージガスを排気するための排気フード排気管であって、図14に示すように、上方隅部に接続されている。また、石英扉5の内側に位置する石英チューブ1の部分には、拡散用ガス気流のガス排気管17が接続されている。
【0005】
一方、石英チューブ1の他方の端部は、密閉状とされ、後記する拡散用ガス気流導入管15aが接続されている。
【0006】
拡散用ガス気流導入装置は、液体拡散源15を収容する液体拡散源容器16、キャリヤガスを石英チューブ1内に供給するためのキャリヤガス導入管13、液体拡散源15をバブリングするソースガスを液体拡散源容器16に導入するためのソースガス導入管14、このバブリングにより液体拡散源15の飽和蒸気をソースガスに含ませ、このソースガスをキャリアガスに合流して拡散用ガス気流とし、この拡散用ガス気流を石英チューブ1内に導入するための拡散用ガス気流導入管15a等からなる。
【0007】
一般に、液体拡散源15としてはオキシ塩化リン(POCl3)が用いられるが、これ以外の液体拡散源15として、三ブロム化リン(PBr3)、三ブロム化ほう素(BBr3)といった物質も使用される。また、キャリアガスとしては窒素ガスに少量の酸素ガスを混合させたものが用いられ、ソースガスとしては少量の窒素ガスが用いられる。
【0008】
ボート2は、図10に図示されるごとく、石英棒を組み合わせて溶接して構成されており、シリコン基板3の底面2カ所と両側の側面を支えるように石英棒の一部に溝(図示省略)を設けた構造になっている。シリコン基板3は図10のように、ボート2を構成する石英棒に支えられて垂直にかつ等間隔に配置されている。
トレイ4は、このボート2を石英チューブ1の炉口まで滑らせて送る手段であって、石英チューブ1の炉口と同じ高さに設置されている(図11、図12参照)。
【0009】
上記のように構成された不純物拡散装置の拡散方法について説明する。
一例として、15cm角のシリコン基板3を処理する場合、均熱管12(この場合均熱管12の長さは800mm程度)の温度が800℃から1000℃になるようにヒータ11により石英チューブ1を加熱する。一方、拡散用ガス気流導入装置においては、キャリアガス導入管13からキャリアガスを流し、同時にソースガス導入管14からソースガスを液体拡散源容器16に流して液体拡散源15の中でバブリングさせ、液体拡散源15を液体拡散源容器16部の温度での飽和蒸気圧まで溶け込ませて、液体拡散源15の飽和蒸気を含むソースガスをキャリアガスに合流させて拡散用ガス気流を形成し、この拡散用ガス気流を石英チューブ1の中に導入する。
【0010】
また、シリコン基板3を並列に複数枚配置したボート2は、トレイ4の上に置かれ、石英扉5を上方に開いて、トレイ4および石英チューブ1の上を滑らせて、石英チューブ1内に押し入れられ、石英チューブ1内の最も温度の高い均熱部に設置される。そして、図9のように石英扉5を閉めて石英チューブ1内を密閉し、所定時間このままの状態を保持して拡散処理を行う。
【0011】
この拡散処理では、拡散用ガス気流は、石英チューブ1の入口側(拡散用ガス気流導入管15a側)から出口側(石英扉5側)へ流れる。これにより、シリコン基板3の基板表面に不純物酸化膜層、例えば、液体拡散源15としてPOCl3を用いた場合はリンガラス(P25)層が形成され、この不純物酸化膜層から不純物原子、すなわち、液体拡散源15がPOCl3の場合はP原子がシリコン基板3中に導入され、n型半導体が形成される。なお、この基板表面とは、太陽電池用シリコン基板の場合は、この拡散処理の段階では表裏面の区別がないので、いずれの面もこれに該当するが、モノシリック集積回路用基板のような場合であって、一方の面においてのみ二酸化シリコン膜をフォトエッチングし、このフォトエッチングした部分に不純物酸化膜層を形成する場合は、フォトエッチングされた側の面をいう。
【0012】
なお、この不純物拡散処理における反応は次の通りとなる。
4POCl3+3O2→2P25+6Cl2
2P25+5Si→4P+5SiO2
また、この拡散処理において、拡散処理に供された後の排気ガスは、ガス排気管17から放出される。また、石英扉5からの拡散用ガス気流の漏れを防止するため、石英チューブ1内は100Pa程度の僅かな負圧とされている。したがって、石英扉5と石英チューブ1との隙間から石英チューブ1内に大気が侵入するが、この大気もガス排気管17から排出される。
【0013】
上記拡散処理が完了した後は、ソースガスの流通を止めて液体拡散源15の気化を停止し、石英チューブ1への拡散用ガス気流の供給を止める。そして、石英チューブ1内をキャリアガスである窒素ガスにより十分にパージしてから石英扉5を開いてボート2をトレイ4上に引き出し冷却する。冷却されたボート2は別の場所に移動され、処理が完了したシリコン基板3をボート2から取り出し、未処理の基板を再度ボート2上にセットして、次回以降の処理を繰り返し行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の不純物拡散方法および不純物拡散装置においては、前述のように、石英チューブ1内には常に拡散用ガス気流が流れ、また、石英チューブ1内に石英扉5から大気が進入するように構成されている。ところが、拡散用ガス気流
中には未反応の不純物が含まれているため、大気中の水蒸気がこの不純物と反応して酸を発生することがある。その例として、液体拡散源15がオキシ塩化リン(POCl3)である場合について、以下に説明する。
【0015】
この場合、拡散用ガス気流中にはオキシ塩化リン(POCl3)が含まれているが、このオキシ塩化リン(POCl3)と大気中の水蒸気とが反応して、リン酸(H3PO4)が発生する。また、石英扉5付近で生成して付着したリンガラス(P25)と水蒸気が反応した場合も、リン酸(H3PO4)が発生する。このリン酸は、その固体の飽和水溶液の水蒸気圧が大気の水蒸気圧の分圧よりも小さいので、潮解性があり、大気中の水蒸気と反応して扉付近でリン酸水溶液を発生する。これにより、石英扉5を上方に開いて、その下にボート2を通過させるときに、図13に示すように、リン酸水溶液の液滴18が石英扉5に付着する場合がある。
【0016】
このように、従来の横型拡散炉では、処理開始時、石英扉5を上方に開いてボート2を挿入するときに、このリン酸水溶液の液滴18が滴下する恐れがあった。また、液滴18が、図13における符号19のように、シリコン基板3に滴下してシリコン基板3の基板表面を汚す場合があった。
【0017】
また、図14に示すように、炉口は石英扉5を開いた際にパージガスを排気するため排気フード構造となっているが、その天井部でも潮解によってリン酸水溶液の液滴20が発生して、そこからの液だれによって、シリコン基板3の基板表面が汚される場合があった。
【0018】
したがって、従来の装置においては、半導体素子用基板としてシリコン基板3にリン酸水溶液の液滴18、20が滴下することによって、シリコン基板3の基板表面が汚され、正常な処理ができなくなって、不良品を発生させるという問題があった。
【0019】
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、不良品を発生させることなく歩留まりの高い拡散処理が可能な半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉、並びに、歩留まりの高い半導体素子を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉は、外周に設けたヒータにより内部を加熱する石英チューブと、ソースガスにより液体拡散源をバブリングさせ、液体拡散源の飽和蒸気を含むソースガスをキャリアガスに合流して拡散用ガス気流とし、この拡散用ガス気流を前記石英チューブ内にその一端から導入する拡散用ガス気流導入装置と、半導体素子用基板を配列して前記石英チューブの中に挿入するためのボートと、前記石英チューブの他端に設けられた炉口と、この炉口を開閉するための扉と、前記炉口の出口側を囲う排気フードとを備えた横型拡散炉であって、この横型拡散炉は、前記排気フードの天井部に傾斜を設けている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下この発明を具体化した実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明においては、前述の図9乃至図14に記載した従来例と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略し、前記従来例と異なる点を中心に説明する。
【0026】
実施の形態1.
実施の形態1は、上記従来例と比較すると、石英扉5の取り付け方を変えたもので、その他の点はこの従来例と同じである。以下この実施の形態1について図1および図2に基づき説明する。
図1は、半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉の全体を概略説明するための側面図であり、図2は、その炉口部分の上面図である。
【0027】
これら図に示されるように、この実施の形態1では、石英扉5が従来のものと異なり横開きに取り付けられている。なお、その他の構成は従来のものと全く同一であるのでその説明を省略する。
【0028】
このように構成された横型拡散炉では、拡散処理時、従来のものと同様の処理が行われる。すなわち、トレイ4上にボート2が置かれる。ボート2をトレイ4および石英チューブ1の上を滑らせて、石英チューブ1内に押し入れる。
ボート2を石英チューブ1内に設置した後、石英扉5を閉めて石英チューブ1内を密閉して拡散処理を行う。処理完了後、石英扉5を開き、ボート2をトレイ4上に引き出す。そして、ボート2を冷却した後、ボート2を別の場所に移動させる。ここで処理が完了したシリコン基板3をボート2から取り出し、未処理のシリコン基板3を再度ボート2にセットして次の処理を行う、という手順になる。
【0029】
このような処理手順において、石英扉5を横開きとなるように構成しているため、石英扉5において潮解によってリン酸水溶液が発生していても、ボート2やシリコン基板3がボート2の下を通過することがないため、シリコン基板3の上に液だれすることはない。
【0030】
したがって、この実施の形態1によれば、半導体素子用基板としてシリコン基板3上への液だれが防止され、シリコン基板3の不良発生が防止され、拡散処理時の歩留まりが向上する。
【0031】
実施の形態2.
実施の形態2を図3および図4により説明する。図3は、半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉の石英チューブ1の炉口周りを示す側面図であり、図4は、その上面図である。
【0032】
これら図に示される実施の形態2は、上記実施の形態1と比較すると、石英扉5の動作スペースの下に受け皿6を設けたものであって、その他の点は実施の形態1と同じである。
【0033】
上記構成において、石英扉5の開位置の下に受け皿6が設けられているので、石英扉5において潮解によってリン酸水溶液が発生し、扉5を開放したときにその液が下に垂れても、受け皿6がその液を受ける構成になっている。
【0034】
実施の形態2は、このように構成されているため、実施の形態2では、石英扉5で発生した液による液だれを容易に回収することができる。したがって、リン酸水溶液が横型拡散炉の周辺環境へ流出することを防ぎ、環境に優しい装置を構成することができる。
【0035】
実施の形態3.
実施の形態3を図5および図6により説明する。図5は、半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉の石英チューブ1の炉口周りを示す側面図であり、図6は、その正面図である。
【0036】
これら図に示される実施の形態3は、上記実施の形態1と比較すると、排気フード7の天井部7aを、一方の方へ(図6における左方向へ)傾斜させた点が実施の形態1と異なり、その他の点は実施の形態1と同じである。
【0037】
実施の形態3は、このように構成されているため、排気フード7の天井部で発生した液体が傾斜した天井面7aに沿って天井部の隅部に集められるため、半導体素子用基板としてのシリコン基板3を載せたボート2が炉口部を通過する際、シリコン基板3の上にリン酸水溶液の液体が滴下するのを防ぐことができる。
【0038】
実施の形態4.
実施の形態4を図7により説明する。図7は、半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における排気フード7の正面図である。
【0039】
この図に示される実施の形態4は、上記実施の形態3と比較すると、排気フード7の天井部7bを、前記傾斜の他の態様として半円形に構成した点が実施の形態3と異なり、その他の点は実施の形態3と同じである。
【0040】
実施の形態4は、このように構成されているため、天井部7bで発生した液体を両側に集めることによって、半導体素子用基板としてのシリコン基板3を載せたボート2が炉口部を通過する際、シリコン基板3の上にリン酸水溶液の液体が滴下ずるのを防ぐことができる。
【0041】
実施の形態5.
次に、実施の形態5を図8に基づいて説明する。図8は、ボート2を石英チューブ1内に設置した状態の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉の側面図である。
実施の形態5は、この図8に示されるように、石英チューブ1の石英扉5出口側の排気フード7にガス供給管9を設けたものであって、その他の構成は従来のものと同一である。
【0042】
従来の横型拡散炉では、図9に基づき説明したように、石英チューブ1の内側がわずかに負圧に保たれており、これにより石英扉5と石英チューブ1との隙間からのシリコン基板3と接触した後の拡散用ガス気流の漏れを防止している。また、排気フード7には、本実施の形態のようなガス供給管9が設けられていない。したがって、排気フード7内は、石英扉5の隙間から石英チューブ1内に入るガスの流れと、排気フード排気管8から排気されるガスの流れによって、負圧状態になっている。このため、排気フード7内には、図8中の矢印Bのように、排気フード7正面の開口部から大気が流入する。この大気中に水蒸気が含まれていることにより、この水蒸気が石英扉5付近で未反応のオキシ塩化リン(POCl3)またはリンガラス(P25)と反応してリン酸を発生し、さらに、このリン酸が大気中の水蒸気と反応してリン酸水溶液となって結露し、シリコン基板3を汚染する原因となっていた。
【0043】
これに対し、本実施の形態では、図8のようにガス供給管9を設け、このガス供給管9から水蒸気を含まないガスを適正な量供給することにより、排気フード7内を正圧に保っている。これにより、排気フード7正面の開口部におけるガス流れを、図8の矢印Aのように、外向きに保つことができる。こうすることにより、排気フード7内への大気の侵入がなくなり、石英扉5部に水蒸気が触れることがなくなり、リン酸がリン酸水溶液となって結露することがなくなる。
【0044】
ここで、ガス供給管9から供給するガスとしては、水蒸気を含まず、かつ大気中に放出しても窒息の危険性がない乾燥空気を用いるのが適切である。それ以外には、排気フード7開口部の外側に充分な換気能力があって窒息の危険性がない場合には、供給ガスとして窒素ガス等の水蒸気を含まない他のガスを用いても良い。
また、供給ガスの供給量としては、排気フード7内の圧力が正圧になって排気フード7開口部からの流速が図8中の矢印Aの方向になるように調整すればよい。
【0045】
本実施の形態5によれば、排気フード7にガス供給管9を設け。このガス供給管9から水蒸気を含まないガスを供給しているので、石英扉5付近でのリン酸水溶液の結露を防止することができる。したがって、半導体素子用基板としてのシリコン基板3上への液だれを防いで、不良品の発生を防止し、拡散処理の歩留まりを向上させることができる。
【0046】
また、この発明によれば、上記各実施の形態に記載した半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉により拡散処理されたシリコン基板3を用いることにより、歩留まりの高い太陽電池等を含む半導体素子の生産を行うことが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉によれば、外周に設けたヒータにより内部を加熱する石英チューブと、ソースガスにより液体拡散源をバブリングさせ、液体拡散源の飽和蒸気を含むソースガスをキャリアガスに合流して拡散用ガス気流とし、この拡散用ガス気流を前記石英チューブ内にその一端から導入する拡散用ガス気流導入装置と、半導体素子用基板を配列して前記石英チューブの中に挿入するためのボートと、前記石英チューブの他端に設けられた炉口と、この炉口を開閉するための扉と、前記炉口の出口側を囲う排気フードとを備えた横型拡散炉であって、この横型拡散炉は、前記排気フードの天井部を傾斜させたので、排気フード天井部で発生した液をボートの通過する位置とは離れた位置に集めて、排気フード天井部かたボード上の半導体素子用基板への液だれを防ぐことができる。したがって、不良品の発生を防止し、処理の歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉について、その概略全体構成を説明するための側面概略図である。
【図2】 図1記載の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における炉口周りの上面概略図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における炉口周りの側面概略図である。
【図4】 図3記載の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における炉口周りの上面概略図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における炉口周りの側面概略図である。
【図6】 図3記載の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における排気フード部の正面概略図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における排気フードの正面概略図である。
【図8】 本発明の実施の形態5に係る半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉における炉口周りの側面概略図である。
【図9】 従来の半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉について、その概略全体構成を説明するための概略側面図である。
【図10】 図9記載の従来の横型拡散炉において、半導体素子用基板としてのシリコン基板が配置された状態のボートの斜視図である。
【図11】 図9記載の従来の横型拡散炉におけるボートの出し入れ時の状態説明図である。
【図12】 図9記載の従来の横型拡散炉における拡散処理時の状態説明図である。
【図13】 図9記載の従来の横型拡散炉において、石英扉の下にボートがあるときの状態説明図である。
【図14】 図9記載の従来の横型拡散炉における排気フード部の概略正面図である。
【符号の説明】
1 石英チューブ、2 ボート、3 半導体素子用基板(シリコン基板)、4トレイ、5 石英扉、6 受け皿、7 排気フード、8 排気フード排気管、9 ガス供給管、11 ヒータ、12 均熱管、13 キャリアガス導入管、14 ソースガス導入管、15 液体拡散源、15a 拡散用吸入ガス導入管、16 液体拡散源容器、 17ガス排気管。

Claims (1)

  1. 外周に設けたヒータにより内部を加熱する石英チューブと、
    ソースガスにより液体拡散源をバブリングさせ、液体拡散源の飽和蒸気を含むソースガスをキャリアガスに合流して拡散用ガス気流とし、この拡散用ガス気流を前記石英チューブ内にその一端から導入する拡散用ガス気流導入装置と、
    半導体素子用基板を配列して前記石英チューブの中に挿入するためのボートと、
    前記石英チューブの他端に設けられた炉口と、
    この炉口を開閉するための扉と、
    前記炉口の出口側を囲う排気フードとを備えた横型拡散炉であって、
    この横型拡散炉は、前記排気フードの天井部を傾斜させたことを特徴とする半導体素子の製造プロセス用横型拡散炉。
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