JP3784191B2 - ゴミ焼却炉 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼室に焼却物を搬送しながら焼却処理するストーカ式の焼却処理帯を設けるとともに、その焼却処理帯の下方に前記燃焼室に燃焼用空気を供給する風箱と前記焼却処理帯後端より落下する残渣を灰集積部に誘導する灰シュートとを設け、前記風箱より落下する残渣を前記灰シュートに搬送する灰コンベアとその灰コンベアを収納した灰回収路ケースとを設け、前記風箱の下端開口を前記灰回収路ケース内に水を張って水封してあるゴミ焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
灰回収路ケース内における水封構造は、図5に示すように、その灰回収路ケース14内に水を張って、風箱13の下端開口を水面下に入り込ませて、風箱13内に外気が進入するのを防止している。ただし、風箱13と灰回収路ケース14とは直接接続されてはなく、風箱13の下端が灰回収路ケース14内に差し込まれているだけである。
したがって、灰回収路ケース14の水面と天井面との間の空間には、空気が溜まる為に、この空気が灰回収路ケース14から灰シュート10を介して燃焼室内に入り込むおそれがある。
そうすると、燃焼室の真空状態が維持できないことになるので、図5に示すように、灰シュート10と風箱13との間の灰回収路ケース14内に空気が灰シュート側へ移動するのを阻止するゴム板状のシール機構21を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この構成ではシール機構を設けることによって、灰シュート側への空気の移動はなくなったが、ゴム板が天板から水面内まで設けてあるので、焼却処理帯より風箱を通して落下する残渣のうち水面に浮かぶものを、ノズルより水を噴出させて灰シュート側へ移動させようとしてもできなかった。
本発明の目的は、灰シュート側への空気の移動を阻止しながら、残渣を灰シュートへ移動させることのできるできるゴミ焼却炉を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1記載の本発明による特徴構成は、前記灰回収路ケースの空間に溜まった空気の前記灰シュートへの流入を阻止するとともに、前記灰回収路ケース内の水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベアの灰シュート側に移動させる回収手段を、前記灰回収路ケース内における前記灰シュートと前記風箱の下端開口との間に位置する部分に設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0005】
〔作用効果〕
前記回収手段によって、空気の灰シュート側への進入を阻止しながら残渣を灰シュート側へ移動させることができる。
【0006】
〔効果〕
このように、回収手段に、空気の灰シュート側への進入を阻止しながら残渣を灰シュート側へ移動させるという二つの機能を持たせることによって、二つの機能を別々の部品に分担させることでは達成できなかった点を改善することができたのである。
【0007】
〔構成〕
請求項2記載の本発明による特徴構成は、請求項1記載の本発明による特徴構成において、前記回収手段が、水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベアの前記灰シュート側に水中移動させる複数の羽根板でなる回収回転体と、前記羽根板の周縁部に形成した、前記灰シュート側への空気の流通を阻止するシール機構とを設けて構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】
〔作用〕
水面に浮かんだ残渣については、回転する羽根板によって一亘水中を潜らせて灰シュート側に移動させて、回収可能な状態にする。羽根板の周縁部に設けたシール機構によって回収回転体の部分で空気の移動を食い止め灰シュート側への空気の流通を阻止する。
【0009】
〔効果〕
回収手段として回転するものを採用することによって、水面に浮かぶ残渣であっても、水中に一亘沈み込ませて灰シュート側に移動させることができ、シール機構を羽根板の縁部に設けてあるので、回転体を越えて灰シュート側に空気が移動することはない。むしろ、回転体の回転力によって空気を回転体より離れる側に押し戻すこともできるのである。
【0010】
〔構成〕
請求項3記載の本発明による特徴構成は、請求項2記載の本発明による特徴構成において、前記回収手段が、前記回収回転体に向けて水面に浮かんだ残渣を水圧で移動させる水流ノズルを併設している点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0011】
〔作用効果〕
水流ノズルより噴出された水の圧で残渣を回収手段の作用域まで移動させることができるので、回収手段を有効に活用でき残渣の回収作業を効率よく行うことができる。
【0012】
〔構成〕
請求項4記載の本発明による特徴構成は、請求項1記載の本発明による特徴構成において、前記羽根板の少なくとも先端部分が、回転作動して水中に入る際に水面と平行になるように形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0013】
〔作用効果〕
羽根板が水中に入る際に水面と平行になるので、水面と羽根板に空気が挟まれ押し出されることになり、灰シュート側への空気の移動を阻止することになる。
【0014】
〔構成〕
請求項5記載の本発明による特徴構成は、請求項2記載の本発明による特徴構成において、前記回収回転体の羽根板に対して付着物除去用の水を噴出する水流ノズルを設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0015】
〔作用効果〕
水流ノズルからの噴出水によって羽根板に付着した付着物を除去でき、羽根板での残渣の回収を円滑に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
ゴミ焼却炉1は、図1に示すように、ゴミを収容するホッパ3と、ゴミを焼却する燃焼室2と、焼却済みの灰を集める灰集積部4等を設けて構成してある。
燃焼室2は、ホッパ3の下端部に設けられたプッシャ5により投入されたゴミを乾燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯6と、乾燥ゴミを燃焼させる燃焼帯7と、その燃焼帯7で燃焼したゴミを灰化する後燃焼帯8とからなるストーカ式の焼却処理帯9を上方から下方に段階的に配置して構成してある。
後燃焼帯8で灰化したゴミは後処理工程に誘導する灰シュート10を通して落下し、後記する灰コンベア12により灰集積部4に搬送集積される。
焼却処理帯9の下方に、前記燃焼室に燃焼用空気を供給する4個の風箱13と、各風箱13に供給用ダクト16を介して空気を供給する押し込み式送風機17を備えてある。
【0017】
水封機構11について説明する。図2に示すように、風箱13を介して焼却処理帯9より落下する残渣を前記灰シュート10に搬送する灰コンベア12とその灰コンベア12を収納した灰回収路ケース14とを設け、風箱13の下端開口を灰回収路ケース14内に臨ませてある。灰回収路ケース14内には水を張ってあり、風箱13の下端開口を水面下に挿入して水封してある。つまり、風箱13は灰回収路ケース14に差し込まれているだけであり、風箱13と灰回収路ケース14の差し込み孔14Aとは隙間が設けてあり、両者の熱膨張の違いを吸収する構造となっている。
灰回収路ケース14は灰シュート10に接続する終端部及びゴミホッパ3下方の始端部とは斜め上向きの傾斜状態に形成されており、水封用の水の高さは、灰回収路ケース14の中間部において、図示する高さに設定してある。
これに対して、灰コンベア12は、灰回収路ケース14の中間部においては水中に没しており、始端部と終端部において水から脱して、水中の没した残渣を灰シュート10まで持ち上げ廃棄するように構成してある。
灰回収路ケース14の灰シュート側には、灰コンベア12を駆動する駆動プーリ15を軸架してあり、駆動プーリ15をチェーン駆動する駆動モータ18を取り付けてある。
【0018】
図3に示すように、灰回収路ケース14の空間に溜まった空気の灰シュート10への流入を阻止するとともに、灰回収路ケース14内の水面に浮かんだ残渣を灰コンベア10の灰シュート側に移動させる回収手段19を、灰回収路ケース14内における灰シュート10と風箱13の下端開口との間に位置する部分に設けている。
回収手段19について説明する。回収手段19は、水面に浮かんだ残渣を灰コンベア12の灰シュート10側に水中移動させる複数の羽根板20Cでなる回収回転体20と、図4に示すように、前記羽根板20Cの周縁部に形成した、前記灰シュート10側への空気の流通を阻止するシール機構21とを設けて構成してある。
【0019】
図4に示すように、回収回転体20は、灰回収路ケース14の両側板14B,14B間に渡って掛け渡した回転軸20Aに回転ボス20Bを取り付け、回転ボス20Bに複数の羽根板20Cを取り付けて、構成してある。図3に示すように、羽根板20Cは、中間位置から折れ曲がっており、回転作動時に水面と平行になるように構成してある。羽根板20Cが水面下に入り込む際に水面と平行になるように形成してあるので、羽根板20C,20C間に溜まった空気を灰シュートとは反対側に押し戻すように構成してある。
羽根板20Cの周縁部に、ゴム状のシール板を取り付け固定してあり、このシール板を回転中においても灰回収路ケース14の両側面や天井面に接触させて、灰回収路ケース14の内部空間に溜まった空気が灰シュート10側へ移動しないようにシール機構21を構成している。
回収回転体20は、回転軸20Aの一端に取り付けられた入力スプロケット22を介して灰コンベア駆動用のモータ18によって回転駆動される。
【0020】
以下に別の実施形態を説明する。
〔1〕 回収手段19とともに次のような手段を併設してもよい。回収回転体20を基準として灰シュート10の存在側とは反対側に水流ノズル23を設け、水面に浮いた残渣を回収回転体20の羽根板20Cの作用域にまで押しやるように、水流ノズル23より水を噴出させる。これによって、回収手段19による回収効率を高めることができる。
〔2〕 回収手段19とともに次のような手段を併設してもよい。回収回転体20を基準として灰シュート10の存在側に水流ノズル24を設け、回収回転体20の羽根板20Cに付着した残渣等の付着物を除去するように、水流ノズル24より水を噴出させる。これによって、回収手段19による回収効率を高めることができる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却炉の全体縦断正面図
【図2】水封機構を示す縦断正面図
【図3】残渣の回収手段を示す縦断正面図
【図4】回収回転体を示す縦断側面図
【図5】従来の灰シュート側への空気の移動を阻止する機構を示す縦断正面図
【符号の説明】
2 燃焼室
4 灰集積部
9 焼却処理帯
10 灰シュート
12 灰コンベア
13 風箱
14 灰回収路ケース
19 回収手段
20 回収回転体
20C 羽根板
21 シール機構
23 水流ノズル
24 水流ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼室に焼却物を搬送しながら焼却処理するストーカ式の焼却処理帯を設けるとともに、その焼却処理帯の下方に前記燃焼室に燃焼用空気を供給する風箱と前記焼却処理帯後端より落下する残渣を灰集積部に誘導する灰シュートとを設け、前記風箱より落下する残渣を前記灰シュートに搬送する灰コンベアとその灰コンベアを収納した灰回収路ケースとを設け、前記風箱の下端開口を前記灰回収路ケース内に水を張って水封してあるゴミ焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
灰回収路ケース内における水封構造は、図5に示すように、その灰回収路ケース14内に水を張って、風箱13の下端開口を水面下に入り込ませて、風箱13内に外気が進入するのを防止している。ただし、風箱13と灰回収路ケース14とは直接接続されてはなく、風箱13の下端が灰回収路ケース14内に差し込まれているだけである。
したがって、灰回収路ケース14の水面と天井面との間の空間には、空気が溜まる為に、この空気が灰回収路ケース14から灰シュート10を介して燃焼室内に入り込むおそれがある。
そうすると、燃焼室の真空状態が維持できないことになるので、図5に示すように、灰シュート10と風箱13との間の灰回収路ケース14内に空気が灰シュート側へ移動するのを阻止するゴム板状のシール機構21を設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この構成ではシール機構を設けることによって、灰シュート側への空気の移動はなくなったが、ゴム板が天板から水面内まで設けてあるので、焼却処理帯より風箱を通して落下する残渣のうち水面に浮かぶものを、ノズルより水を噴出させて灰シュート側へ移動させようとしてもできなかった。
本発明の目的は、灰シュート側への空気の移動を阻止しながら、残渣を灰シュートへ移動させることのできるできるゴミ焼却炉を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1記載の本発明による特徴構成は、前記灰回収路ケースの空間に溜まった空気の前記灰シュートへの流入を阻止するとともに、前記灰回収路ケース内の水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベアの灰シュート側に移動させる回収手段を、前記灰回収路ケース内における前記灰シュートと前記風箱の下端開口との間に位置する部分に設けている点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0005】
〔作用効果〕
前記回収手段によって、空気の灰シュート側への進入を阻止しながら残渣を灰シュート側へ移動させることができる。
【0006】
〔効果〕
このように、回収手段に、空気の灰シュート側への進入を阻止しながら残渣を灰シュート側へ移動させるという二つの機能を持たせることによって、二つの機能を別々の部品に分担させることでは達成できなかった点を改善することができたのである。
【0007】
〔構成〕
請求項2記載の本発明による特徴構成は、請求項1記載の本発明による特徴構成において、前記回収手段が、水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベアの前記灰シュート側に水中移動させる複数の羽根板でなる回収回転体と、前記羽根板の周縁部に形成した、前記灰シュート側への空気の流通を阻止するシール機構とを設けて構成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0008】
〔作用〕
水面に浮かんだ残渣については、回転する羽根板によって一亘水中を潜らせて灰シュート側に移動させて、回収可能な状態にする。羽根板の周縁部に設けたシール機構によって回収回転体の部分で空気の移動を食い止め灰シュート側への空気の流通を阻止する。
【0009】
〔効果〕
回収手段として回転するものを採用することによって、水面に浮かぶ残渣であっても、水中に一亘沈み込ませて灰シュート側に移動させることができ、シール機構を羽根板の縁部に設けてあるので、回転体を越えて灰シュート側に空気が移動することはない。むしろ、回転体の回転力によって空気を回転体より離れる側に押し戻すこともできるのである。
【0010】
〔構成〕
請求項3記載の本発明による特徴構成は、請求項2記載の本発明による特徴構成において、前記回収手段が、前記回収回転体に向けて水面に浮かんだ残渣を水圧で移動させる水流ノズルを併設している点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0011】
〔作用効果〕
水流ノズルより噴出された水の圧で残渣を回収手段の作用域まで移動させることができるので、回収手段を有効に活用でき残渣の回収作業を効率よく行うことができる。
【0012】
〔構成〕
請求項4記載の本発明による特徴構成は、請求項1記載の本発明による特徴構成において、前記羽根板の少なくとも先端部分が、回転作動して水中に入る際に水面と平行になるように形成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0013】
〔作用効果〕
羽根板が水中に入る際に水面と平行になるので、水面と羽根板に空気が挟まれ押し出されることになり、灰シュート側への空気の移動を阻止することになる。
【0014】
〔構成〕
請求項5記載の本発明による特徴構成は、請求項2記載の本発明による特徴構成において、前記回収回転体の羽根板に対して付着物除去用の水を噴出する水流ノズルを設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0015】
〔作用効果〕
水流ノズルからの噴出水によって羽根板に付着した付着物を除去でき、羽根板での残渣の回収を円滑に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
ゴミ焼却炉1は、図1に示すように、ゴミを収容するホッパ3と、ゴミを焼却する燃焼室2と、焼却済みの灰を集める灰集積部4等を設けて構成してある。
燃焼室2は、ホッパ3の下端部に設けられたプッシャ5により投入されたゴミを乾燥させ着火点近傍まで加熱する乾燥帯6と、乾燥ゴミを燃焼させる燃焼帯7と、その燃焼帯7で燃焼したゴミを灰化する後燃焼帯8とからなるストーカ式の焼却処理帯9を上方から下方に段階的に配置して構成してある。
後燃焼帯8で灰化したゴミは後処理工程に誘導する灰シュート10を通して落下し、後記する灰コンベア12により灰集積部4に搬送集積される。
焼却処理帯9の下方に、前記燃焼室に燃焼用空気を供給する4個の風箱13と、各風箱13に供給用ダクト16を介して空気を供給する押し込み式送風機17を備えてある。
【0017】
水封機構11について説明する。図2に示すように、風箱13を介して焼却処理帯9より落下する残渣を前記灰シュート10に搬送する灰コンベア12とその灰コンベア12を収納した灰回収路ケース14とを設け、風箱13の下端開口を灰回収路ケース14内に臨ませてある。灰回収路ケース14内には水を張ってあり、風箱13の下端開口を水面下に挿入して水封してある。つまり、風箱13は灰回収路ケース14に差し込まれているだけであり、風箱13と灰回収路ケース14の差し込み孔14Aとは隙間が設けてあり、両者の熱膨張の違いを吸収する構造となっている。
灰回収路ケース14は灰シュート10に接続する終端部及びゴミホッパ3下方の始端部とは斜め上向きの傾斜状態に形成されており、水封用の水の高さは、灰回収路ケース14の中間部において、図示する高さに設定してある。
これに対して、灰コンベア12は、灰回収路ケース14の中間部においては水中に没しており、始端部と終端部において水から脱して、水中の没した残渣を灰シュート10まで持ち上げ廃棄するように構成してある。
灰回収路ケース14の灰シュート側には、灰コンベア12を駆動する駆動プーリ15を軸架してあり、駆動プーリ15をチェーン駆動する駆動モータ18を取り付けてある。
【0018】
図3に示すように、灰回収路ケース14の空間に溜まった空気の灰シュート10への流入を阻止するとともに、灰回収路ケース14内の水面に浮かんだ残渣を灰コンベア10の灰シュート側に移動させる回収手段19を、灰回収路ケース14内における灰シュート10と風箱13の下端開口との間に位置する部分に設けている。
回収手段19について説明する。回収手段19は、水面に浮かんだ残渣を灰コンベア12の灰シュート10側に水中移動させる複数の羽根板20Cでなる回収回転体20と、図4に示すように、前記羽根板20Cの周縁部に形成した、前記灰シュート10側への空気の流通を阻止するシール機構21とを設けて構成してある。
【0019】
図4に示すように、回収回転体20は、灰回収路ケース14の両側板14B,14B間に渡って掛け渡した回転軸20Aに回転ボス20Bを取り付け、回転ボス20Bに複数の羽根板20Cを取り付けて、構成してある。図3に示すように、羽根板20Cは、中間位置から折れ曲がっており、回転作動時に水面と平行になるように構成してある。羽根板20Cが水面下に入り込む際に水面と平行になるように形成してあるので、羽根板20C,20C間に溜まった空気を灰シュートとは反対側に押し戻すように構成してある。
羽根板20Cの周縁部に、ゴム状のシール板を取り付け固定してあり、このシール板を回転中においても灰回収路ケース14の両側面や天井面に接触させて、灰回収路ケース14の内部空間に溜まった空気が灰シュート10側へ移動しないようにシール機構21を構成している。
回収回転体20は、回転軸20Aの一端に取り付けられた入力スプロケット22を介して灰コンベア駆動用のモータ18によって回転駆動される。
【0020】
以下に別の実施形態を説明する。
〔1〕 回収手段19とともに次のような手段を併設してもよい。回収回転体20を基準として灰シュート10の存在側とは反対側に水流ノズル23を設け、水面に浮いた残渣を回収回転体20の羽根板20Cの作用域にまで押しやるように、水流ノズル23より水を噴出させる。これによって、回収手段19による回収効率を高めることができる。
〔2〕 回収手段19とともに次のような手段を併設してもよい。回収回転体20を基準として灰シュート10の存在側に水流ノズル24を設け、回収回転体20の羽根板20Cに付着した残渣等の付着物を除去するように、水流ノズル24より水を噴出させる。これによって、回収手段19による回収効率を高めることができる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼却炉の全体縦断正面図
【図2】水封機構を示す縦断正面図
【図3】残渣の回収手段を示す縦断正面図
【図4】回収回転体を示す縦断側面図
【図5】従来の灰シュート側への空気の移動を阻止する機構を示す縦断正面図
【符号の説明】
2 燃焼室
4 灰集積部
9 焼却処理帯
10 灰シュート
12 灰コンベア
13 風箱
14 灰回収路ケース
19 回収手段
20 回収回転体
20C 羽根板
21 シール機構
23 水流ノズル
24 水流ノズル
Claims (5)
- 燃焼室(2)に焼却物を搬送しながら焼却処理するストーカ式の焼却処理帯(9)を設けるとともに、その焼却処理帯(9)の下方に前記燃焼室(2)に燃焼用空気を供給する風箱(13)と、前記焼却処理帯後端より落下する残渣を灰集積部(4)に誘導する灰シュート(10)とを設け、前記風箱(13)より落下する残渣を前記灰シュート(10)に搬送する灰コンベア(12)とその灰コンベア(12)を収納した灰回収路ケース(14)とを設け、前記風箱(13)の下端開口を前記灰回収路ケース(14)内に水を張って水封してあるゴミ焼却炉であって、
前記灰回収路ケース(14)の空間に溜まった空気の前記灰シュート(10)への流入を阻止するとともに、前記灰回収路ケース(14)内の水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベア(12)の灰シュート(10)側に移動させる回収手段(19)を、前記灰回収路ケース(14)内における前記灰シュート(10)と前記風箱(13)の下端開口との間に位置する部分に設けているゴミ焼却炉。 - 前記回収手段(19)が、水面に浮かんだ残渣を前記灰コンベア(12)の前記灰シュート(10)側に水中移動させる複数の羽根板(20C)でなる回収回転体(20)と、前記羽根板(20C)の周縁部に形成した、前記灰シュート(10)側への空気の流通を阻止するシール機構(21)とを設けて構成してある請求項1記載のゴミ焼却炉。
- 前記回収手段(19)が、前記回収回転体(20)に向けて水面に浮かんだ残渣を水圧で移動させる水流ノズル(23)を併設している請求項2記載のゴミ焼却炉。
- 前記羽根板(20C)の少なくとも先端部分が、回転作動して水中に入る際に水面と平行になるように形成してある請求項1記載のゴミ焼却炉。
- 前記回収回転体(20)の羽根板(20C)に対して付着物除去用の水を噴出する水流ノズル(24)を設けてある請求項2記載のゴミ焼却炉。
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JP01998999A JP3784191B2 (ja) | 1999-01-28 | 1999-01-28 | ゴミ焼却炉 |
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JP3784191B2 true JP3784191B2 (ja) | 2006-06-07 |
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ID=12014596
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1999
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