JP3784010B2 - 光アダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光アダプタに関し、特に光アダプタをパネルに貫通状に取り付けた状態で光アダプタのガタツキを防止可能にした光アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信部品としての光コネクタは、光ファイバの端部を夫々保持する、SC形やMU形の1対のプラグと、これら1対のプラグを対向状に挿入装着可能な1対のプラグ装着孔を有するアダプタとで構成されている。各プラグのフェルールに光ファイバの端部が挿入され、フェルールの端面と光ファイバの端面が面一になるように保持されている。1対のプラグがアダプタに装着されると、1対のフェルールの端面同士が突き合わされて、1対の光ファイバの端面同士が光学的に接続される。
【0003】
ところで、複数の光アダプタは、例えば、厚さ1.6mmのアルミなどのパネルの取付け穴に貫通させた状態に1列状又は複数列状に装着される。
各光アダプタが取付け穴から離脱しないように保持する為に、光アダプタの外面部にバネ板製の取付金具が装着され、この取付金具には1対の弾性係止爪が形成され、この1対の弾性係止爪を弾性変形させながら、光アダプタを取付け穴に貫通させて、光アダプタのフランジ部にパネルを当接させると共に、1対の弾性係止爪の先端をパネルに当接させることで、パネルを弾性係止爪とフランジ部で挟持し、光アダプタが取付け穴から脱落しないように、1対の弾性係止爪で抜け止めしていた。
【0004】
上記は、光アダプタのフランジ部と取付金具とで光アダプタをパネルを固定する場合の一例であるが、フランジ部のない光アダプタの場合には、フランジ部に相当する、取付金具に対して直角に突設した突片を形成した取付金具が採用される。
例えば、実用新案登録第2565420号公報や特開2001−188134号公報に記載の光アダプタ用取付金具においては、1対のコ字形状のパネル取付金具を、光アダプタに上下から外嵌合させ、取付金具の上面と下面に夫々2組の突片とバネ片を形成しておき、光アダプタをパネルの取付け穴に貫通状に取り付け、上下両側において、2組の突片とバネ片とでパネルを挟持することで、光アダプタをパネルに固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前記フランジ部と係止爪の間の寸法は、規格品のパネルの厚さより僅かに狭く設定されるため、パネルとして規格通りの厚さのパネルを採用すれば、光アダプタをパネルにガタツキなく固定することができる。しかし、最近では、規格品と異なる厚さのパネルが採用される場合も少なくない。
規格品よりも薄いパネルが採用される場合、フランジ部と係止爪とでパネルを挟持することができず、ガタツキが生じる。そこで、最近では、フランジ部とパネルに1対のビス穴を形成し、1対のビスによりフランジ部をパネルに固定する構造も採用されている。
【0006】
前記2つの公報に記載の取付金具において、突片は高さも小さくバネ性を有するものでなく、前記フランジ部の代わりに設けられるものであるため、規格品よりも薄いパネルが採用される場合には、前記と同様の問題が生じる。
しかも、取付金具は、上下1対のパネル取付金具から構成されているため、部品数も多く、製作費が高価になるうえ、上下1対のパネル取付金具を光アダプタに取り付けるのに労力と時間がかかる。
【0007】
また、特開2001−188134号公報の取付金具では、突片と係止爪は切り起こしにて形成されているが、突片を係止爪側から切り起こしているため、突片と係止爪の先端間の寸法が突片の高さとほぼ等しくなるが、その突片と係止爪の先端間の寸法をパネルの厚さと等しくするには、突片の高さをパネルの厚さ程度に小さくしなければならず、バネ性のある突片に形成することが困難である。本発明の目的は、部品点数が少なく、規格品よりも薄いパネルに光アダプタを取り付ける場合にも、ガタツキなく取り付け可能な光アダプタ用取付金具と、光アダプタを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の光アダプタは、パネルに貫通状に装着される光アダプタにおいて、前記光アダプタの外面部に配設されて、パネルに貫通状に装着された光アダプタをパネルに固定する為の取付金具を設け、前記取付金具が、連結板部と、この連結板部の両端から直交方向へ延びる1対の対向する側板部とを備え、前記各側板部に、その側板部を切り起こして側板部の外面外へ突出する弾性係止爪を形成し、前記各側板部の端部のうちの弾性係止爪の自由端側の端部から側板部と鋭角をなすように外側へ延びパネルを弾性係止爪の方へ弾性付勢する弾性係合板部を側板部に一体形成し、前記光アダプタのハウジングの外面部に取付金具の連結板部と1対の側板部とを係合させるための係合溝を形成したものである。
【0013】
この光アダプタは、この光アダプタをパネルに固定する為の取付金具を有し、パネルの装着穴に貫通状に装着すると、弾性係止爪が弾性変形しながら装着穴を通過する頃、1対の弾性係合板部がパネルに弾性的に当接して受け止め、装着穴を通過した弾性係止爪が反対側からパネルに当接する。つまり、1対の弾性係合板部と1対の弾性係止爪とでパネルを挟持する状態になる。取付け金具の弾性係合板部が側板部に対して鋭角をなしているため、弾性係合板部が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネルに取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネルに取り付ける場合にも、光アダプタがガタツキなくパネルに固定される。
光アダプタの外面部に配設される取付け金具において、弾性係合板部は、側板部から切り起こしで形成するのではなく、側板部の端部から折り曲げ状に形成するため、弾性係合板部の側板部からの高さを自由に大きく設定して十分なバネ性のあるものに形成することができる。
この取付金具は、一体品の1部品であり、1対の対向する側板部を連結板部で連結し、各側板部の外面外へ突出する弾性係止爪を形成し、各側板部から延びるように弾性係合板部を一体的に形成してあるため、部品数も最少で製作費を低減できるうえ、取付金具を光アダプタに一方向から簡単に装着できるから、その取り付けのコストも低減できる。
また、光アダプタのハウジングの外面部に、取付金具の連結板部と1対の側板部とを係合させる係合溝を形成したので、この係合溝に取付金具を装着すると、取付金具と光アダプタとが係合状態となる。この係合状態にして、取付金具と光アダプタとをパネルの装着穴に貫通状に装着する。
【0014】
請求項2の光アダプタは、請求項1の発明において、前記ハウジングは、その長さ方向途中部に1対の弾性係合板部に夫々対向する1対のフランジ部を有し、この各組のフランジ部と弾性係合板部にビス孔を形成したものである。フランジ部と弾性係合板部にビス孔を形成したので、必要に応じて、これらビス孔を介して フランジ部と弾性係合板部をパネルにビスで固定することもでき、フランジ部と平行方向のガタツキをなくすことができる。このビスで固定する際にも、光アダプタは弾性係止爪と弾性係合板部とで保持されガタつかないようになっているため、ビスの取付けも簡単に能率的に行うことができる。
【0015】
請求項3の光アダプタは、略直方体の外形形状を有し且つフランジ部を有する1対のハウジング同士を、両者のフランジ部を対向状に当接させて接着してなる光アダプタであってパネルに貫通状に装着される合成樹脂製の光アダプタにおいて、一方のハウジングの1対の側面の中央部に、側面の外面外へ突出する弾性係止爪を夫々一体形成し、前記一方のハウジングの各フランジ部の近傍部のうちの弾性係止爪に臨む位置に前記側面と鋭角をなすように外側へ延びパネルを弾性係止爪の方向に弾性付勢する1又は複数の弾性係合片部を一体形成したものである。
【0016】
この光アダプタは、フランジ部を有する1対のハウジング同士を、両者のフランジ部を対向状に当接させて接着した状態で構成され、一方のハウジングの1対の側面の中央部には、弾性係止爪が、側面の外面外へ突出した状態で夫々形成されている。
この光アダプタをパネルの装着穴に貫通状に装着すると、弾性係止爪が弾性変形しながら装着穴を通過する頃、1対の弾性係合片部がパネルに弾性的に当接して受け止め、装着穴を通過した弾性係止爪が反対側からパネルに当接する。つまり、1対の弾性係合片部と1対の弾性係止爪とでパネルを挟持する状態になる。弾性係合片部が側面に対して鋭角をなしているため、弾性係合片部が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネルに取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネルに取り付ける場合にも、光アダプタがガタツキなくパネルに固定される。
【0017】
一方のハウジングに、フランジ部と弾性係止爪と弾性係合片部を合成樹脂製の光アダプタに一体形成してあるため、別部品が不要で、非常に安価に製作できるうえ、光アダプタに弾性係止爪や弾性係合片部を取付ける必要がなく、また、光アダプタをパネルへ装着するだけの簡単な動作により、光アダプタをパネルに簡単に固定することができる。
【0018】
請求項4の光アダプタは、請求項3の発明において、前記フランジ部にビス孔を形成したものである。そのため、必要に応じて、前記のビス孔を介して、フランジ部をパネルにネジで固定できるので、光アダプタがフランジ部と平行方向にガタつくガタツキを解消することができる。このビスで固定する際にも、光アダプタは弾性係止爪と弾性係合片部とで保持されガタつかないので、ビスの取付けも簡単に能率的に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をSC形コネクタの光アダプタに適用した実施形態の一例を図を参照して説明する。
図1に示すように、この光アダプタ1は、光ファイバーの端部を支持したフェルールが組み込まれた1対のSC形プラグを接続する為のもので、パネルに貫通状に装着して固定保持されるものである。光アダプタ1は、内部に前記プラグを挿入して保持可能なプラグ装着孔などを夫々有する1対の合成樹脂製のハウジング2、3と、この光アダプタ1の外面部に配設された取付金具4とを備えている。この取付金具4は、パネルに嵌通状に装着された光アダプタをパネルに固定する為のものである。
【0020】
ハウジング2、3の対向端部には、夫々1対のフランジ部6が形成され、ハウジング2、3にはSC形プラグを装着する為のプラグ装着孔5が形成され、ハウジング2、3はフランジ部6同士を当接させた状態にしてその当接面を接着することで一体化されている。一方のハウジング2の外面部には、取付金具4を係合させるための係合溝7が形成されている。ハウジング2、3の互いに接着固定されたフランジ部6には、ビス挿通孔8が形成されている。
【0021】
図1、図3、図4に示すように、取付金具4は、肉厚が0.3〜0.6mm程度の薄いバネ鋼板製のコ字状の一体品であり、取付金具4は、連結板部10と、この連結板部10の両端から直交方向へ上方へ延びる1対の相対向する側板部11と、これら側板部11に形成した1対の弾性係止爪12と、1対の側板部11の端部から延びる1対の弾性係合板部13とを一体形成したものである。
【0022】
各側板部11は横長の矩形形状であり、この各側板部11にはその中央部分を切り起こして矩形状の弾性係止爪12が形成され、弾性係止爪12の一端は側板部11に連なり、弾性係止爪12の他端が自由端となり、この弾性係止爪12の自由端側部分が側板部11の外面外へ突出するように一端と自由端付近部で折り曲げられている。
各側板部11の端部のうち弾性係止爪12の自由端側の端部には、側板部11と鋭角をなすように外側へ延びる弾性係合板部13が一体形成されている。弾性係合板部13はバネ性を確保する為に、その幅(側板部11から自由端13aまでの幅)は約5〜8mm程度に大きく形成され、弾性係合板部13はほぼ正方形をなす。
【0023】
弾性係合板部13の自由端13aと弾性係止爪12の自由端12aの間隔dであって側板部11と平行方向の間隔d(図6参照)は、光アダプタ1を取付けるパネル20(図5参照)の厚さよりも小さく設定されている。弾性係合板部13には、各組のフランジ部6のビス孔8に対向するビス孔14が形成されている。但し、ビス孔8,14は必ずしも必要なものではない。
【0024】
次に、複数の光アダプタ1は、1列又は複数列にして、共通のパネルに貫通状に装着されるが、この光アダプタ1を取付ける為のパネル20について説明する。図5に示すように、パネル20は、厚さ約1.0〜2.0mmのアルミニウム板に防錆被膜を形成したものである。パネル20には、光アダプタ1が夫々装着される複数の矩形の装着孔21が形成され、各装着孔21のサイズは、例えば、縦9.5mm×横13.1mmであり、各装着孔21の両側には光アダプタ1をビスで固定する為の1対のビス孔22が形成されている。
【0025】
光アダプタ1をパネル20に装着する際には、図1、図2、図6に示すように、取付金具4の連結板部10と1対の側板部11とをハウジング2の外面部に形成されている淺い係合溝7に係合させると、取付金具4がハウジング2に対して係合状態になり、上下左右前後方向に相対移動不能となる。
【0026】
次に、パネル20の装着孔21に光アダプタ1を装着孔21に装着する場合、ハウジング2をパネル20の装着孔21に挿入すると、弾性係止爪12が内側に弾性変形して装着孔21を通過していき、弾性係合板部13がパネル20の片面に当接して弾性的に受け止められてから、弾性係止爪12が装着孔21を通過完了して、弾性係止爪12の弾性復元力で各弾性係止爪12が外側の係止位置に復帰してパネル20の他面に当接し、図6に示すように、1対の弾性係合板部13と1対の弾性係止爪12とでパネル20を両側から挟持した状態になり、パネル20に貫通状に装着された光アダプタ1がパネル20に固定された状態になる。尚、前記の1対の弾性係合板部13と1対の弾性係止爪12とで光アダプタ1を固定保持したとしても、光アダプタ1が図1の上下方向(フランジ部6と平行方向)へガタつく虞れがあるので、必要に応じて、ビス孔8,14を介して、光アダプタ1のフランジ部6と1対の弾性係合板部13をパネル20にビス(図示略)で固定してもよい。このビスで固定する際にも、光アダプタ1は1対の弾性係合板部13と1対の弾性係止爪12とで固定保持されているので、ビス取付けを簡単に能率的に行うことができる。
【0027】
この光アダプタ1と、その取付金具4によれば、以上説明したように、取付金具4を装着した光アダプタ1をパネル20の装着穴21に貫通状に装着した状態において、1対の弾性係止爪12と1対の弾性係合板部13とでパネル20を両側から挟持して光アダプタをパネルにガタツキなく固定保持することができる。特に、弾性係合板部13が側板部11に対して鋭角をなしているため、弾性係合板部13が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネル20に取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネル20に取り付ける場合にも、光アダプタ1がガタツキなくパネルに固定される。
【0028】
弾性係合板部13は、側板部11から切り起こしで形成するのではなく、側板部11の端部から折り曲げ状に形成するため、弾性係合板部13の側板部11からの幅寸法を自由に大きく設定して十分なバネ性のあるものに形成することができる。この取付金具4は、一体品の1部品であり、1対の対向する側板部11を連結板部10で連結し、各側板部11に弾性係止爪12を形成し、各側板部11から延びるように弾性係合板部13を一体的に形成してあるため、部品数も最少で製作費を低減できるうえ、取付金具4を光アダプタ1に一方向から簡単に装着できるから、その取り付けのコストも低減できる。
【0029】
光アダプタ1のハウジング2の外面部に、取付金具4の連結板部10と1対の側板部11とを係合させる係合溝7を形成したので、この係合溝7に取付金具4を装着すると、取付金具4とハウジング2とが係合状態となる。この係合状態にして、取付金具4付きの光アダプタ1をパネル20の装着穴21に貫通状に装着することができる。
【0030】
次に、別実施形態に係る光アダプタについて説明する。
図7、図8に示すように、この光アダプタ30は、略直方体の外形形状で且つ1対の側面の中央部にフランジ部を備え、パネルに貫通状に装着される合成樹脂製の光アダプタである。
この光アダプタ30は1対のハウジング31,32を主体として構成されるが、ハウジング31,32には、フランジ部33,34と、SC形プラグを装着するプラグ装着孔35が夫々形成され、フランジ部33,34を対向させて当接させた状態にしてその当接面を接着することで、一体に構成されている。 フランジ部33,34には、ビス孔38が夫々形成されている。
【0031】
片方のハウジング31の1対の側面の中央部には、弾性係止爪36が夫々一体形成され、弾性係止爪36の途中部には自由端36a側へ向かって厚肉化する厚肉部36bが形成され、この厚肉部36bの外面の傾斜案内面は自由端36a側程外側に移行するように傾斜しており、この弾性係止爪36は前記側面と同一面になるまで内側へ弾性変形可能になっている。
【0032】
各フランジ部33の近傍部のうちの弾性係止爪36に臨む部分には、前記側面と鋭角をなすように外側へ延びパネル20を弾性係止爪36の方向に弾性付勢する1対の弾性係合片部37が一体形成されている。弾性係合片部37の自由端37aと弾性係止爪36の自由端36aとの間隔であって、光アダプタ30の長さ方向の間隔は、パネル20の厚さよりも小さく設定されている。
【0033】
図8に示すように、この光アダプタ30をパネル20に装着する際には、光アダプタ30をハウジング31からパネル20の装着孔21に挿入していくと、1対の弾性係止爪36が装着孔21の縁面で押圧されて内側へ弾性変形しながら挿入が進行する。次に、2対の弾性係合片部37がパネル20に当接して僅かに弾性変形する頃、1対の弾性係止爪36が装着孔21の通過を完了して、図7、図8に示す状態に弾性的に復帰し、パネル20の面を弾性係合片部37と反対側から押圧し、2対の弾性係合片部37と1対の弾性係止爪36とでパネル20を挟持した状態になり、光アダプタ30がパネル20に貫通状に装着された状態になる。
【0034】
前記側面と鋭角をなすように外側へ延びパネル20を弾性係止爪36の方向に弾性付勢する2対の弾性係合片部37を設けてあるため、規格品のパネル20に装着する場合にも、規格品よりも薄いパネル29に装着する場合にも、2対の弾性係合片部37と1対の弾性係止爪36とでパネル20を挟持した状態にして、光アダプタ30を固定保持することができる。
尚、必要に応じて、フランジ部33、34に形成したビス孔38を介して、フランジ部33,34をパネル20にビスで固定することができる。その場合、光アダプタ30のパネル20に対する上下方向のガタツキを無くすことができる。
【0035】
この光アダプタ30によれば、フランジ部33,34と、1対の弾性係止爪36と、各弾性係止爪36に対応する弾性係合片部37とを一体的に形成したので、光アダプタ30をパネル20の装着穴に貫通状に装着した状態において、1対の弾性係止爪36と2対の弾性係合板部37とでパネル20を両側から挟持して光アダプタ30をパネル20にガタツキなく固定保持することができる。特に、弾性係合片部37が側面に対して鋭角をなしているため、弾性係合片部37が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネル20に取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネル20に取り付ける場合にも、光アダプタ30がガタツキなくパネルに固定される。また、弾性係合片部37の側面からの長さを自由に大きく設定して十分なバネ性のあるものに形成することができる。
【0036】
フランジ部33,34と弾性係止爪36と弾性係合片部37を合成樹脂製の光アダプタ30に一体形成してあるため、別部品が不要で、非常に安価に製作できるうえ、光アダプタ30に弾性係止爪36や弾性係合片部37を取付ける必要がなく、また、光アダプタ30をパネル20へ装着するだけの簡単な動作により、光アダプタ30をパネルに簡単に固定することができる。
尚、1対の弾性係合片部37は夫々2個形成されているが、弾性係合片部は1個、もしくは3個以上形成してもよく、2個に限定されるものではない。
【0037】
尚、前記実施形態に係る取付金具付きの光アダプタ1、光アダプタ取付け用取付金具4、光アダプタ30は、前記の構造に限定されるものではなく、種々の変更を付加した形態で実施可能であり、SC形プラグを接続する光アダプタに限らず、MU形プラグ又はLC形プラグを接続する光アダプタにも、本発明を適用可能であることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の光アダプタは、この光アダプタをパネルに固定する為の取付金具を有し、この取付金具は、連結板部とこの連結板部の両端部から直交方向へ延びる1対の側板部とを備え、各側板部の端部のうちの弾性係止爪の自由端側の端部から側板部と鋭角をなすように外側へ延びパネルを弾性係止爪の方へ弾性付勢する弾性係合板部を側板部に一体形成したので、取付金具を外面部に配設した光アダプタをパネルの装着穴に貫通状に装着した状態において、1対の弾性係止爪と1対の弾性係合板部とでパネルを両側から挟持して光アダプタをパネルにガタツキなく固定保持することができる。特に、弾性係合板部が側板部に対して鋭角をなしているため、弾性係合板部が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネルに取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネルに取り付ける場合にも、光アダプタがガタツキなくパネルに固定される。
弾性係合板部は、側板部から切り起こしで形成するのではなく、側板部の端部から折り曲げ状に形成するため、弾性係合板部の側板部からの高さを自由に大きく設定して十分なバネ性のあるものに形成することができる。
この取付金具は、一体品の1部品であり、1対の対向する側板部を連結板部で連結し、各側板部に弾性係止爪を形成し、各側板部から延びるように弾性係合板部を一体的に形成してあるため、部品数も最少で製作費を低減できるうえ、取付金具を光アダプタに一方向から簡単に装着できるから、その取り付けのコストも低減できる。
また、光アダプタのハウジングの外面部に、取付金具の連結板部と1対の側板部とを係合させる係合溝を形成したので、この係合溝に取付金具を装着すると、取付金具と光アダプタとが係合状態となる。この係合状態にして、取付金具と光アダプタとをパネルの装着穴に貫通状に装着することができる。
【0042】
請求項2の光アダプタによれば、前記ハウジングは、その長さ方向途中部に1対の弾性係合板部に夫々対向する1対のフランジ部を有し、この各組のフランジ部と弾性係合板部にビス孔を形成したので、必要に応じて、これらビス孔を介して フランジ部と弾性係合板部をパネルにビスで固定することもでき、フランジ部と平行方向のガタツキをなくすことができる。このビスで固定する際にも、光アダプタは弾性係止爪と弾性係合板部とで保持されガタつかないようになっているため、ビスの取付けも簡単に能率的に行うことができる。
【0043】
請求項3の合成樹脂製の光アダプタは、フランジ部を有する1対のハウジング同士を、両者のフランジ部を対向状に当接させて接着した状態で構成され、フランジ部と、側面の外面外へ突出した状態の1対の弾性係止爪と、各弾性係止爪に対応する弾性係合片部とを一体的に形成したので、光アダプタをパネルの装着穴に貫通状に装着した状態において、1対の弾性係止爪と1対の弾性係合板部とでパネルを両側から挟持して光アダプタをパネルにガタツキなく固定保持することができる。特に、弾性係合片部が側面に対して鋭角をなしているため、弾性係合片部が板バネ的に機能し、規格品の厚さのパネルに取り付ける場合にも、規格品よりも薄いパネルに取り付ける場合にも、光アダプタがガタツキなくパネルに固定される。また、弾性係合片部の側面からの高さを自由に大きく設定して十分なバネ性のあるものに形成することができる。
【0044】
一方のハウジングに、フランジ部と弾性係止爪と弾性係合片部を合成樹脂製の光アダプタに一体形成してあるため、別部品が不要で、非常に安価に製作できるうえ、光アダプタに弾性係止爪や弾性係合片部を取付ける必要がなく、また、光アダプタをパネルへ装着するだけの簡単な動作により、光アダプタをパネルに簡単に固定することができる。
【0045】
請求項4の光アダプタによれば、フランジ部にビス孔を形成したので必要に応じて、前記のビス孔を介して、フランジ部をパネルにネジで固定できるので、光アダプタがフランジ部と平行方向にガタつくガタツキを解消することができる。このビスで固定する際にも、光アダプタは弾性係止爪と弾性係合片部とで保持されガタつかないので、ビスの取付けも簡単に能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光アダプタの斜視図である。
【図2】光アダプタ(取付金具装着前の状態)の斜視図である。
【図3】取付金具の斜視図である。
【図4】取付金具の平面図である。
【図5】パネルの正面図である。
【図6】パネルに光アダプタを装着した状態の平面図である。
【図7】別実施形態に係る光アダプタの斜視図である。
【図8】パネルに光アダプタを装着した状態の平面図である。
【符号の説明】
1 光アダプタ
2,3 ハウジング
4 取付金具
6 フランジ部
7 係合溝
8,14 ビス孔
10 連結板部
11 側板部
12 弾性係止爪
13 弾性係合板部
20 パネル
30 光アダプタ
31,32 ハウジング
33,34 フランジ部
36 弾性係止爪
37 弾性係合片部
38 ビス孔
Claims (4)
- パネルに貫通状に装着される光アダプタにおいて、
前記光アダプタの外面部に配設されて、パネルに貫通状に装着された光アダプタをパネルに固定する為の取付金具を設け、
前記取付金具が、連結板部と、この連結板部の両端から直交方向へ延びる1対の対向する側板部とを備え、
前記各側板部に、その側板部を切り起こして側板部の外面外へ突出する弾性係止爪を形成し、
前記各側板部の端部のうちの弾性係止爪の自由端側の端部から側板部と鋭角をなすように外側へ延びパネルを弾性係止爪の方へ弾性付勢する弾性係合板部を側板部に一体形成し、
前記光アダプタのハウジングの外面部に取付金具の連結板部と1対の側板部とを係合させるための係合溝を形成した、
ことを特徴とする光アダプタ。 - 前記ハウジングは、その長さ方向途中部に1対の弾性係合板部に夫々対向する1対のフランジ部を有し、この各組のフランジ部と弾性係合板部にビス孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の光アダプタ。
- 略直方体の外形形状を有し且つフランジ部を有する1対のハウジング同士を、両者のフランジ部を対向状に当接させて接着してなる光アダプタであってパネルに貫通状に装着される合成樹脂製の光アダプタにおいて、
一方のハウジングの1対の側面の中央部に、側面の外面外へ突出する弾性係止爪を夫々一体形成し、
前記一方のハウジングの各フランジ部の近傍部のうちの弾性係止爪に臨む位置に前記側面と鋭角をなすように外側へ延びパネルを弾性係止爪の方向に弾性付勢する1又は複数の弾性係合片部を一体形成した、
ことを特徴とする光アダプタ。 - 前記フランジ部にビス孔を形成したことを特徴とする請求項3に記載の光アダプタ。
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