JP3780710B2 - フレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

フレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロール状の薄いフィルム材に、抵抗体やスイッチ用の接点や配線などを多数個取りで印刷形成して個片の製品を製造するのに最適な、フレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置について、ツマミ付きボリュームに用いられるフィルム抵抗体を例にして図面を用いて説明する。
【0003】
図18は上記ツマミ付きボリュームの構成を示したものであり、ツマミ付きボリューム60は、端子61が電気的に接続されて結合されたフィルム抵抗体62が基台63上に装着され、このフィルム抵抗体62に印刷された抵抗パターンと弾接する刷子64を下面に結合したツマミ65が上記基台63に設けられた軸63aに回転自在に装着されて構成されているものである。
【0004】
また、このように構成されたツマミ付きボリューム60は、ツマミ65を時計方向あるいは反時計方向に回転することにより、このツマミ65の下面に結合された刷子64がフィルム抵抗体62に印刷形成された抵抗パターン上を弾接摺動することにより、その操作に応じた信号が端子61から出力されるように構成されているものである。
【0005】
図19は上記ツマミ付きボリューム60のフィルム抵抗体62の製造方法を示したものであり、PETやポリイミド製のシート状フィルムからなる基材66に印刷時の位置決め用基準孔をあけ、この基材66に複数個の製品を同時に得るために複数の抵抗パターンが形成されたマスク67を用いてインキ68を印刷し、これを加熱して焼き付けをした後に抵抗値検査を行い、続いて打ち抜き加工用の基準孔をあけてから表面検査を行い、この検査後に上記基準孔を基準にして複数の抵抗パターンを個々に切断して個片とする。
【0006】
その後、個片となったフィルム抵抗体62の各抵抗パターンの抵抗値を個々に測定し、良品のみを治具69に収納して次工程へ供給するようにしていたものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置では、定寸法に切断された基材66を用いる枚葉式の製造方法であるために生産効率が悪く、しかも薄形化された基材66を機械で取り扱うことが難しく、製品組立まで一貫して自動化しようとする場合には対応できないという課題があった。
【0008】
また、基材66を手作業で取り扱うにしても、その厚みの薄形化に限界があり、0.15mm程度の材厚の基材66を用いたフィルム抵抗体62を製造するのが限界となり、0.1mm以下の基材66を用いた薄形化されたフィルム抵抗体62を生産することができないという課題も併せ持つものであった。
【0009】
本発明はこのような従来の課題を解決し、薄い基材を用いたフィルム抵抗体などを精度良く製造し、しかも基材をロール状で連続供給して生産性を大きく向上させることが可能なフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置は、印刷用のマスクの全面積Sを所定の大きさの面積S/nになるようにn等分し、このマスクの全面積S内にアライメントマーク用のパターンを2個以上設けると共に所定の大きさの面積S/n内に加工用の基準マークを印刷するためのパターンを2個以上設けた印刷用のマスクを準備し、印刷機のテーブルに埋設した認識用部材を用いて画像認識により上記マスク位置を認識してズレ量を補正してから印刷を行うようにし、2層目以降の重ね印刷時には上記アライメントマークを基準に、また加工時の基準には上記基準マークを用いるようにしたものである。
【0011】
この本発明により、ロール状で基材を供給して順次印刷を行っても、送りによる累積誤差が発生することがなく、薄い基材を用いて精度の良いフレキシブル素子基板を効率良く生産することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、印刷面積Sをn等分した所定の大きさの面積S/n内にそれぞれ複数の個片の製品を得るためのパターンが形成されると共に、マスク位置認識用のマークを形成するパターンが形成された印刷用のマスクを準備し、このマスクを印刷機に装着した後、上記マスクにより形成されるマークと対応するように印刷機のテーブルに埋設した認識用部材上にカバーテープを貼り付けた状態でこのカバーテープ上にマスクを用いてマークを印刷し、続いてこの印刷されたマークを画像認識することによりマスク位置を認識して記憶した後、上記マークが印刷されたカバーテープを認識用部材から剥がすと共にマスクのマーク用のパターンを目止めし、続いてロール状で供給される樹脂フィルムからなる被印刷部材を印刷機のテーブル上に供給すると共に、上記マスク位置もしくは各印刷時におけるテーブルの認識用部材位置をあらかじめ記憶されたテーブルの認識用部材位置と比較してズレ量を求め、この求めたズレ量に基づいて上記印刷機のテーブル位置を補正して上記マスクを用いて所定のパターンを印刷し、続いて被印刷部材を間欠搬送することによりロール状の被印刷部材に連続して順次所定のパターンを印刷した後、この印刷済の被印刷部材を切断して個片の製品とするようにしたフレキシブル素子基板の製造方法としたものであり、ロール状で供給される被印刷部材に所定のパターンを精度良く形成することができるため、被印刷部材を薄くしても精度、生産効率共に良好に製造することができるという作用を有する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、マスクの印刷面積S内に位置合わせ用のアライメントマークを印刷するためのパターンを2個以上設けて1回目の印刷を行い、この1回目の印刷上に重ね印刷を行う2回目以降に上記パターンによって印刷されたアライメントマークを画像認識することによって被印刷部材とマスクの位置合わせを行うようにしたフレキシブル素子基板の製造方法というものであり、2層目以降の重ね印刷を行う際に、印刷ズレを高次元で抑え、精度の高い印刷を行うことができるという作用を有する。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、マスクの印刷面積Sをn等分した所定の大きさの面積S/n内に加工用の基準マークを印刷するためのパターンを2個以上設け、このパターンによって印刷された基準マークを画像認識して基準孔をあけ、この基準孔を用いて加工を行うようにしたフレキシブル素子基板の製造方法というものであり、小ブロック化された所定の大きさの面積S/n内の基準孔を基準に上記所定の大きさの面積S/n内の加工を完結して行うことができるために精度の良い加工ができるという作用を有する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、被印刷部材にあけられた基準孔を基準として所定の位置に搬送用のパイロット孔をあけるようにしたフレキシブル素子基板の製造方法というものであり、精度良くあけられたパイロット孔を用いて効率良く被印刷部材を搬送することができるという作用を有する。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載のフレキシブル素子基板の製造方法に用いる製造装置において、ロール状に巻回された被印刷部材を供給する巻き出し部と、この巻き出し部から供給された被印刷部材を真空吸着して保持すると共に、上記被印刷部材が保持される部分の近傍に位置認識用の認識用部材を埋設してX,Y移動ならびにθ回転機構を備えて上昇可能に配設されたテーブル部と、印刷用パターンが形成された印刷用のマスクを保持すると共にスキージを備えて上記テーブル部の上部に配設された印刷部と、上記テーブルに埋設された認識用部材もしくは印刷されたマークを認識する認識部と、印刷後の被印刷部材の端部を挟持して1回の作業量分ずつ下流側へ搬送する搬送部と、印刷面を乾燥する乾燥部と、乾燥後にロール状に巻回する巻き取り部からなる印刷機を備えた構成としたフレキシブル素子基板製造装置というものであり、ロール状で供給される被印刷部材に所定のパターンを精度良く印刷形成できるため、被印刷部材を薄くしても精度、生産効率共に良好に製造することができるという作用を有する。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、被印刷部材の搬入側、搬出側となるテーブル部の端部もしくは近傍に搬送される被印刷部材を規制するためのガイド部材をそれぞれ設けると共に、テーブル部上面もしくは上方を頂部として搬入側、搬出側共に被印刷部材が下方に向かって張力が加わるようにした構成のフレキシブル素子基板製造装置というものであり、薄い被印刷部材でも無理な負荷をかけることなく精度良く位置決めすることができるという作用を有する。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項5記載の発明において、被印刷部材に印刷後、被印刷部材を下流側へ搬送する際に、テーブル部が被印刷部材から所定の隙間をあけて位置するようにしたものであり、被印刷部材の搬送にテーブル部上面との擦れがないため、両面に印刷を行う被印刷部材においても、印刷面の擦り傷や汚れを防止することができ品質が良く効率的な製造ができるという作用を有する。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の発明において、スルーホール部を有する被印刷部材に印刷する際、ロール状で供給される多孔質の吸着シートを被印刷部材とテーブルの間に挟んで印刷すると共に、印刷後の吸着シートの搬送量を被印刷部材の少なくともスルーホール部が設けられている部分の配列ピッチ分だけ搬送する搬送部を備えたものであり、被印刷部材の裏面にインキが漏れ出るような印刷に際し、多孔質の吸着シートにインキが吸い取られ、不要な場所へのインキの付着による汚れが無く、高品質の印刷ができると共に、吸着シートの搬送量は被印刷部材とは独立して設定可能とし、必要最小限の搬送量にすることによって、高価な吸着シートを効率的に使うことができるという作用を有する。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項7記載の発明において、テーブル上面の被印刷部材が載置される部分の所定箇所に、凹部を設けたものであり、被印刷部材の裏面にインキが漏れ出るような印刷の場合にも、インキを吸い取る多孔質の吸着シートを使用しなくて、不要な場所へのインキの付着が防止できる、安価で品質、生産性の良い印刷ができるという作用を有する。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項5記載の発明において、テーブル部で被印刷部材を位置合わせして印刷した状態で搬送部により被印刷部材を搬送してからテーブル部が原点復帰するようにした構成のフレキシブル素子基板製造装置というものであり、被印刷部材の搬送時による累積誤差を無くし、重ね印刷を連続して行うことができるという作用を有する。
【0022】
請求項11に記載の発明は、請求項5記載の発明において、被印刷部材に印刷された加工用の基準マークを認識する認識部と、この認識部で認識された上記基準マークの位置に合致するように移動して基準孔をあける加工部と、この加工部であけられた基準孔に挿入されるピンを備えてロール状の被印刷部材を順次間欠搬送する搬送部からなる基準孔あけ機を備えた構成のフレキシブル素子基板製造装置というものであり、ロール状の被印刷部材に加工用の基準孔を精度良くあけることができるという作用を有する。
【0023】
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の発明において、被印刷部材の不要部分を打ち抜くための抜き取り部ならびに被印刷部材に設けられた基準孔に挿入されるガイドピンを備えた加工部と、この加工部に無負荷状態で搬送されるロール状の被印刷部材を下流側で保持して1回の搬送量を少し不足気味にして搬送すると共に、搬送後に上記加工部でガイドピンにより被印刷部材が位置決めされてクランプされてから被印刷部材の保持状態を解除するように構成された搬送部からなる成形加工機を備えた構成のフレキシブル素子基板製造装置というものであり、加工時の被印刷部材の搬送を被印刷部材に無理な負荷をかけることなく行うことができるため、薄い被印刷部材でも精度良く搬送と位置決めを行ってプレス加工できるという作用を有する。
【0024】
請求項13に記載の発明は、請求項12記載の発明において、加工部に無負荷状態で搬送されるロール状の被印刷部材を上流側で保持して1回の搬送量を少し多目にして搬送するようにした構成のフレキシブル素子基板製造装置というものであり、請求項12記載の発明による作用と同様の作用を有する。
【0025】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置について図面を用いて説明する。
【0026】
なお、以下の説明においても上記従来の技術の項と同様に、ツマミ付きボリュームに用いられるフィルム抵抗体を例にして説明するものとする。
【0027】
図1は同実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法を示す製造工程図、図2は同製造工程の中の印刷工程を行うための印刷装置の全体構成を示す正面図、図3は同印刷装置により重ね印刷される被印刷部材の印刷パターンの一例を示した要部平面図である。
【0028】
図1に示すように、本実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法は、まずフィルム抵抗体の基材1となるPETやポリイミド製の0.075mm厚のフィルムをロール状に巻回した状態で供給し、この基材1に複数個の製品を同時に得るために複数の抵抗パターンが形成されたマスクを用いてインキ2をスクリーン印刷機3により印刷し、これを焼付炉4を通して焼き付けを行って再びロール状に巻き取る。
【0029】
次に、所定の抵抗パターンが形成された印刷済の基材1を加工工程に供給するために幅方向を分割(本実施の形態では4分割とした)する切断作業を行い、この幅切断された基材1に打ち抜き加工用の基準孔をあけてから抵抗値検査を行い、この検査後に上記基準孔を基準にして所定のプレス加工を行って製品とした後に表面検査を行い、次工程へ供給するようにしたものである。
【0030】
図2は上記印刷工程に用いる印刷装置の全体構成を示すものであり、同図において、5はロール状に巻回された基材1を供給する巻き出し部、3はスクリーン印刷機、6は印刷後の基材1を焼付炉4へ搬送する経路に設けられたバッファ部、7は焼き付けを終えた基材1を巻き取るための巻き取り部であり、このように構成された印刷装置は、図示しないマスクを備えたスクリーン印刷機3によりロール状で供給される基材1に連続して順次印刷を行い、この印刷済の基材1をバッファ部6を経由して焼付炉4に投入することによって焼き付けを行って後、巻き取り部7で基材1を巻き取るように構成されたものである。
【0031】
また、上記バッファ部6は、インキ補充等によるスクリーン印刷機3の停止時に焼付炉4を停止することがないように設けられたものであり、焼付条件を安定させて品質、生産性に影響が出ないようにしているものである。
【0032】
図3(a)〜(c)は上記印刷装置により重ね印刷される基材1の印刷パターンの一例を示したものであり、同図に示すように、まず図3(a)に示すパターンを銀ペーストで印刷し、次に図3(b)に示すパターンとなるようにカーボンインキで印刷し、次に図3(c)に示すパターンとなるようにカーボンインキで印刷し、次に図3(d)に示すパターンとなるようにカーボンインキで印刷し、最後に図3(e)に示すパターンとなるように銀ペーストで印刷することにより所望の印刷パターンを形成するようにしているものである。
【0033】
なお、上記の説明では5工程に分割した重ね印刷を例にしてカーボンインキを3回印刷するように説明したが、これは抵抗値に変化を持たせるために非抵抗の異なる3種類のカーボンインキを使い分けてスクリーン印刷を行っているものである。
【0034】
図4は上記印刷装置のスクリーン印刷機3に装着されて基材1に所定の印刷パターンを印刷するためのマスクの概念図であり、ロール状で図中の矢印方向に連続して供給される基材1に対して幅W×長さL(本実施の形態ではW=250mm、L=300mmとした)を1回の印刷面積Sとしてマスクの大きさを設定し、更にこの印刷面積Sをn等分(本実施の形態では24等分とした)した所定の大きさの面積S/n内にそれぞれ、複数の個片の製品を得るためのパターンを形成するものである。
【0035】
なお、上記印刷面積Sをn等分した所定の大きさの面積S/nは、個片の製品によって要求される寸法精度に対して印刷時に発生すると考えられる誤差が余裕をもってクリアできる最小単位の面積となるように設定されるものである。
【0036】
また、図中の8は印刷面積Sの外に近接して一対で設けられたマスク位置認識用のマーク、9は印刷面積S内に一対で設けられた位置合わせ用のアライメントマーク、10は所定の大きさの面積S/n内に各々一対で設けられた加工用の基準マークであり、この加工用の基準マーク10の送り方向のピッチPはどの位置においても同一の寸法に設定されている。
【0037】
次に、本実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法の中で、スクリーン印刷工程について詳細に説明する。
【0038】
図5はスクリーン印刷機3の構成を示す要部斜視図であり、同図において、11は所望の印刷パターン(図示せず)が形成されたマスク、11aは後述するテーブル12に埋設された認識用部材13に対応するようにこのマスク11に一対で設けられたマスク位置認識用のマーク8(図4に示す)を形成するためのマスク位置認識用パターン、12はスクリーン印刷機3のテーブル、13はこのテーブル12上に配置される基材1の幅方向の近傍に隣接するようにテーブル12に一対で埋設された認識用部材、14はテーブル12の基材1搬送方向の入口側と出口側にそれぞれ設けられた基材1の搬送ガイドのためのガイド部材、15は認識用部材13の上面まで水平移動して認識用部材13を認識するためのカメラであり、図中においては手前側のみ図示しているが、奥側にも図示しないカメラ15が配設され、二台のカメラ15でそれぞれの認識を行うようにしている。
【0039】
次に、このように構成されたスクリーン印刷機3によるマスク装着時のマスク位置認識方法について説明すると、まずスクリーン印刷機3に作業者が目視でマスク11を取り付け、このマスク11に設けられたマスク位置認識用パターン11aをテーブル12に埋設された認識用部材13の上面を覆うように貼り付けられたカバーテープ16に印刷する。
【0040】
続いて、このカバーテープ16上に印刷されたマスク位置認識用のマークをカメラ15により画像認識することによりマスク位置を認識して記憶した後、上記認識用部材13の上面に貼り付けられたカバーテープ16を剥がすと共にマスク11に設けられたマスク位置認識用パターン11aを目止めする。
【0041】
続いて、上記記憶したマスク位置をあらかじめ記憶されたテーブル12に埋設された認識用部材13の位置と比較することによりマスク11のズレ量を求め、この求めたズレ量に基づいてテーブル12の位置を補正してテーブル12上に供給された基材1に第1層目の印刷を行うようにするものである。
【0042】
また、この第1層目の印刷時には、上記図4で説明した位置合わせ用のアライメントマーク9と加工用の基準マーク10も所定のパターンと同時に印刷し、第2層目以降の重ね印刷時には上記アライメントマーク9をカメラ15で画像認識することによってテーブル12の位置合わせを行って基材1を毎回同じ位置に配置して重ね印刷を行うようにしたものである。
【0043】
また、各層毎にマスク11を交換した際には、上述の作業と同じ要領でマスク位置のズレ量を求めてテーブル12の位置を補正して印刷を行うことにより、精度の高い重ね印刷ができるようになり、またこのような方法を用いることにより、基材1の端部から所定のパターン位置までの精度は±0.15mmの精度を保証することができるものである。
【0044】
図6は上記スクリーン印刷機3の基材搬送機構を示した要部正面図であり、同図において、11はマスク、12はX−Y−θ移動機構付きのテーブル、14はこのテーブル12に一対で設けられたガイド部材、5はロール状の基材1を供給する巻き出し部、17は基材1を搬送するためのスライダ、18はこのスライダ17に取り付けられた送り用チャック、19は上記スライダ17とは独立して設けられた引っ張り用チャックであり、本実施の形態ではマスク11側は固定され、このマスク11に対して基材1が配置されるテーブル12が所定のストローク分(本実施の形態では90mmとした)上昇するように構成すると共に、同図に示すテーブル12が下死点位置の状態でもテーブル12に対する基材1の搬入側、搬出側共に基材1がテーブル12の上面よりも下方に傾斜した状態となるようにして基材1がテーブル12の上面に密着するように構成されている。
【0045】
このように構成された本実施の形態によるスクリーン印刷機は、巻き出し部5からロール状で連続して供給される基材1はダンサ20により所定の張力を与えられた状態でテーブル12の上面に供給され、このテーブル12の上面を通過した基材1は送り用チャック18を備えたスライダ17、引っ張り用チャック19を経由して下流側へ搬送されるように構成されており、印刷時にはテーブル12に設けた図示しない真空吸着手段によって基材1をテーブル12の上面に位置決め保持した状態でテーブル12が上昇し、マスク11によって基材1に所定のパターンを印刷するようにしたものである。
【0046】
また、この印刷が終了するとテーブル12が下降して引っ張り用チャック19が基材1をクランプして下流側へ所定の張力を与えるように動作し、続いて、送り用チャック18が基材1をクランプした後、引っ張り用チャック19は基材1のクランプを解除する。それから、基材1の位置決め保持状態を解除して送り用チャック18を有するスライダ17が所定量移動することによって1回の印刷面積分だけ基材1が搬送され、この搬送後、基材1は再び位置決め保持状態になり、その後、送り用チャック18のクランプが解除されてスライダ17は元の位置へ戻るように構成されている。
【0047】
また、図7に示すように上記送り用チャック18ならびに引っ張り用チャック19は、基材1に印刷されたパターンを除いた位置をクランプするようにしているため、印刷後のパターンに何ら影響を与えることなく確実に基材1を搬送することができるものである。
【0048】
また、上記引っ張り用チャック19により基材1に所定の張力を与えた状態で搬送するため、1回の送り量を安定させて精度良く送ることができ、しかも基材1を下方へ傾斜するように搬送することによってテーブル12の昇降に伴って発生する基材1のたるみを基材1の自重によって取り除くことができ、しかも基材1を傾斜して搬送することによってテーブル12が上昇した時のテーブル12とマスク11との狭い隙間(約2mm)にもマスク11と接触することのないガイド部材14をテーブル12の基材搬入側と同搬出側にそれぞれ一対で設けることができ、このガイド部材14によって更に精度の高い位置決めをしながら基材1を搬送することができるようになるものである。
【0049】
また、図8はスクリーン印刷機3の基材搬送機構の他の例を示す要部正面図であり、上記図6に示した同基材搬送機構と異なるのは、基材1をテーブル12の上面から所定の隙間をあけてテーブル12の上部に配置するためにガイド部材57を設け、基材1がテーブル12から所定の間隔(本実施の形態では10mmとした)を保つ構成としたものであり、その他の構成は図6のものと同様である。
【0050】
このような構成とすることにより、基材1の両面に印刷を行うような印刷形態の場合でも、基材1の裏面がテーブル12に接触して印刷部に擦り傷や汚れをつけることを防ぐことができるため、品質の安定化した、良好な生産性が実現できるものである。
【0051】
なお、この動作については図6に示したものと同様であるため詳細な説明は省略する。
【0052】
また、図9はスルーホール印刷を行う際のスクリーン印刷機の基材搬送機構を示す要部正面図であり、上記図8に示した構成と異なるのは、多孔質の吸着シート71を用いる点であり、基材81と同じ供給側にロール状の吸着シート71の巻き出し部72を備え、テーブル12の上面と基材81の間に吸着シート71を挟み、下流側に回転機構付の巻き取り部73からなる独立した搬送機構を備えている。
【0053】
このような構成とすることにより、印刷時には吸着シート71が基材81とテーブル12に挟まれているため、基材81に形成されたスルーホール部(図示せず)から基材81の裏面に漏れ出た余分なインキ2は吸着シート71に吸い取られる。
【0054】
そして、一回の印刷終了後に、吸着シート71を少なくともスルーホール部が設けられている部分の送り方向の配列ピッチ分だけ搬送するように搬送機構を設定しておくことにより、吸着シート71の使用量を必要最小限とすることができるので、ロール状のフィルム基材のスルーホール印刷においても品質を維持し効率的な製造ができると共に吸着シートも効率的に使うことができることとなる。
【0055】
また、図10はスルーホール印刷を行う際のスクリーン印刷機の基板搬送機構の他の例を示す要部正面図、図11は基材をテーブル(ステージ)上面に載置した状態のスルーホール部断面図であり、上記図8に示した基材搬送機構と異なるのは、基材81を保持するテーブル74の上面に基材81のスルーホール部75の位置に対応した凹部76を設けた取り替え可能なステージ77が取り付けられたものであり、その他の構成は図8のものと同様である。
【0056】
このような構成にすることにより、スルーホール印刷を行う際にインキ2が基材81のスルーホール部75から裏面に漏れ出る部分は凹部76となっているので、インキ2がステージ77の上面に付着することはなく、また、搬送時は基材81がステージ77から離れた状態で行われるため、スルーホール印刷を吸着シート71を使用することなく、品質を維持し効率的に行うことができるものである。
【0057】
なお、印刷パターンの異なる印刷には、ステージ77は印刷パターンに応じたものに取り替えて印刷を行うことは言うまでもない。
【0058】
次に、図12は重ね印刷を行う際の2層目以降の印刷時に発生する送りピッチの累積ズレ対策を説明するものであり、同図において、9は基材1に印刷された位置合わせ用のアライメントマーク、PAは1回の送り量、21は印刷機に設けられたカメラでアライメントマーク9を画像認識する画像認識位置を示しており、2層目以降の重ね印刷時に1回の送り量PAだけ基材1が搬送され、画像認識位置21のカメラ視野内にあるアライメントマークをカメラで見ている状態を示したものである。
【0059】
このようにして1回の送り量PAだけ送られた基材1は、基材1の材料精度や印刷精度や送り精度や熱による基材1の収縮等の要因によって必ずしも所定の送り量PAが送られるわけでなく、例えば図13(a)に示すように画像認識位置21のカメラ視野内の基準位置に対してズレた位置に基材1に印刷されたアライメントマーク9がある。
【0060】
この時、印刷機のテーブルを調整してアライメントマーク9が基準位置と合致するようにしてから印刷を行い、印刷後にこの状態で基材1をチャックして1回の送り量PAだけ送り、その後テーブルを原点に戻すようにしている。
【0061】
このようにして基材1を送ることにより、基材1の送りに対する累積ズレはなくなり、精度の高い印刷を連続して行うことができるようになるものである。
【0062】
また、図13(b)は印刷後にテーブルを原点に戻してから基材1をチャックして1回の送り量PAだけ送った場合を示したものであるが、この場合には送りに対する累積誤差が発生し、何層目かの印刷時にアライメントマーク9がカメラ視野から外れてしまい、同装置が停止してしまうことになる。
【0063】
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0064】
本実施の形態は、基材に印刷された加工用の基準マークに基準孔をあける基準孔あけ工程を説明するものであり、基材に印刷形成された印刷パターンを要部平面図で示した図14と、基準孔あけ機を平面図と正面図で示した図15(a),(b)を用いて以下に説明する。
【0065】
図14において、10は基材1に印刷された加工用の基準マーク、22はプレス加工工程で孔あけ加工する搬送用のパイロット孔部、23は最後の工程で切断分離される個片、24は個片23を得るためのトリミング部、25は個片23に各々設ける製品孔部、26は同じく個片23に各々設ける端子孔部である。
【0066】
図15(a),(b)において、27と28は印刷済みのロール状の基材1を供給する巻き出し部と巻き取りをする巻き取り部、29はパンチ30とダイ31を備えた基準孔あけ機、32は基準マークを認識するためのカメラ、33はシリンダにより昇降するパイロットピン34を備えた搬送部である。
【0067】
このように構成された本実施の形態による基準孔あけ機は、巻き出し部27からロール状で供給される印刷済みの基材1を基準孔あけ機29に設けられたカメラ32により図14に示す加工用の基準マーク10を画像認識し、この認識された加工用の基準マーク10の位置に基準孔あけ機29に設けられたパンチ30とダイ31が一対となって移動して位置決めをしてから加工用の基準孔10Aの孔あけを行う。
【0068】
その後、このようにしてあけられた加工用の基準孔10Aに、搬送部33に設けられたパイロットピン34がシリンダにより下降して挿入され、続いてクランプ機能を備えたパイロットピン34が図中のA方向に基準孔10Aの所定ピッチ分移動して基材1を搬送した後、ワーク押え用シリンダ56で基材1をクランプしてからパイロットピン34が上昇して基材1から抜け、パイロットピン34が元の位置に戻って所定ピッチ分の基材1の搬送が終わり、同様の作業を繰り返すことによって加工用の基準孔10Aをあけると共に、基材1を間欠搬送して巻き取り部28にて巻き取るように構成されたものである。
【0069】
このように構成することにより、加工用の基準マーク10の印刷精度や基準孔あけ機29の精度等により発生する誤差は、全て1回の送り動作によってキャンセルするようになるため、送りによる誤差の累積ズレを防止し、基準孔10Aの連続した孔あけ作業を容易に自動化することができるものである。
【0070】
また、上記搬送部33の送り機構としてサーボスライダを用いることにより、異なるパターンの作業にも極めて容易に対応できることは言うまでもない。
【0071】
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0072】
本実施の形態は、印刷済みの基材にあけた加工用の基準孔を基にプレス加工を行う成形加工工程を説明するものであり、図16(a),(b)は同工程に使用する成形加工機を示した平面図と正面図である。
【0073】
同図において、35と36は加工用の基準孔をあけたロール状の基材1を供給する巻き出し部と巻き取りをする巻き取り部、37と38は第1プレス工程を行う金型の上型と下型、39はこの上型37に設けられたパイロットピン、40と41は第2プレス工程を行う金型の上型と下型、42はこの上型40に設けられたパイロットピン、43と44は基材1を挟持する固定チャック、45と46は基材1を挟持して搬送する送りチャック、47と48はこの送りチャック45と46を結合して搬送方向に往復移動するサーボスライダ、49は反射型又は透過型光電管を用いた巻き出し用センサ、50は反射型光電管を用いた材料送りズレ検出用センサ、51は巻き出し用センサ49と同タイプのセンサを用いた第1プレス工程のスタート・ストップ用センサ、52は巻き出し用センサ49と同タイプのセンサを用いた第2プレス工程のスタート・ストップ用センサ、53は反射型光電管を用いた材料送りズレ検出用センサ、54は巻き出し用センサ49と同タイプのセンサを用いた巻き取り用センサ、55はダンサローラである。
【0074】
このように構成された本実施の形態による成形加工機は、巻き出し部35から供給される基材1を送りチャック45がチャックしてサーボスライダ47により予め設定された送り量を搬送し、基材1に前工程であけた加工用の基準孔(図示せず)が第1プレス工程を行う金型の上型37に設けたパイロットピン39の下に配置されるようにして、位置決めする。なお、この時、送り量を少し多めに設定する。
【0075】
続いて、固定チャック43を閉じて基材1を挟持した後、送りチャック45を開いて基材1の挟持を開放して送りチャック45が元の位置に戻ると同時に上型37が下降してパイロットピン39が基準孔に挿入されて基材1が位置決めされ、上型37に設けた図示しない加工パンチにより、図14に示す後工程における搬送用のパイロット孔部22に位置決め用のパイロット孔をあける。
【0076】
この時、上型37が下降している間に固定チャック43を所定時間開放することにより、少し多めに送られた基材1の送りズレを修正する。
【0077】
続いて、送り用チャック45が元の位置に戻ったことを確認した後、送りチャック45を閉じ、固定チャック43を開くことにより基材1の搬送が可能な状態となり、以降、この一連の動作を繰り返すことによってプレス加工が順次行われる。
【0078】
なお、本実施の形態ではこの位置決め用のパイロット孔の孔あけは、図14に示すように加工用の基準マーク10間に設けられた4個のパイロット孔部22を両側面分同時に、合計8個分のパイロット孔を同時に1回で打ち抜き加工するようにしている。
【0079】
次に、このパイロット孔の加工が終わった基材1は第2プレス工程へ搬送され、送りチャック46が基材1をチャックしてサーボスライダ48により予め設定された送り量(所定の送り量に対して、やや不足気味の量とする)を搬送し、基材1に前工程であけた加工用の基準孔(図示せず)が第2プレス工程を行う金型の上型40に設けたパイロットピン42の下に配置されるようにして位置決めする。
【0080】
続いて、固定チャック44を閉じて基材1を挟持した後、送りチャック46を開いて基材1の挟持を開放して送りチャック46が元の位置に戻り、これと同時に上型40が下降してパイロットピン42が基準孔に挿入されて基材1が位置決めされると共に、上型40に設けた図示しない加工パンチにより、図14に示すトリミング部24、製品孔部25、端子孔部26をそれぞれ打ち抜いて孔あけを行う。
【0081】
なお、本実施の形態ではこのトリミング部24、製品孔部25、端子孔部26に対する孔あけは、図14に示すように図中の縦方向に隣接配置された4個分の個片23を1回に同時に打ち抜き加工するようにしている。
【0082】
この孔あけが終了後、所定の時間だけ固定チャック44を開放することによりダンサローラ55側に基材1のゆるみを取り、その後固定チャック44が閉じて上型40が上昇し、続いて送りチャック46を閉じて固定チャック44を開くことにより基材1の搬送が可能な状態となり、以降この一連の動作を繰り返すことによってプレス加工が順次行われるものである。
【0083】
また、このようにしてプレス加工された基材1は、図示しない個片切断機によって個々に打ち抜き加工され、個片23を得るようにしている。
【0084】
このように構成することにより、加工用の基準孔や印刷精度、あるいは成形加工機の精度等により発生する誤差は、全て1回の送り動作によってキャンセルするようになるため、送りによる誤差の累積ズレを防止し、精度の高いプレス加工を行うことが可能となるものである。
【0085】
また、送り機構にサーボスライダ47,48を用いることにより、送り量を任意に変更して送ることもでき、異なるパターンの作業にも極めて容易に対応できることは言うまでもない。
【0086】
また、図17は基材に対する印刷を枚葉方式にて行ったものを連結してロール状にし、この状態で本発明によるフレキシブル素子基板製造装置に投入する例を示したものであり、同図に示すように枚葉で印刷された基材58を所定の幅に切断し(切断しなくても可能)、これをテープ、圧着、超音波溶着等の手段により繋ぎ合わせてロール状にするものである。
【0087】
このような枚葉方式による基材58を連結してロール状にしたものを本発明によるフレキシブル素子基板製造装置に投入する場合でも、同装置の基材送り機構部はサーボスライダを用いた構成となっているために任意の送り量を自由に設定できるため、印刷部分のパイロット孔部22間のピッチAと、連結部となる非印刷部分のパイロット孔部22間のピッチBが混在しても何ら影響を受けることなく基材58を搬送することが可能となり、従って基材58に対する個片の取り数を最大にするために上記ピッチA,Bを自由に設定することができるものである。
【0088】
なお、上記実施の形態ではフレキシブル素子基板としてフィルム抵抗体を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スイッチ用の接点や配線など、多くのフレキシブル素子基板に対して適用できることは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】
以上のように本発明によるフレキシブル素子基板の製造方法及びその製造装置は、薄い基材をロール状で連続供給してフィルム抵抗体などを精度良く製造し、高品質のフレキシブル素子基板を高い生産効率で製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるフレキシブル素子基板の製造方法を示す製造工程図
【図2】同製造工程の中の印刷工程を行うための印刷装置の全体構成を示す正面図
【図3】同印刷装置により重ね印刷される印刷パターンの一例を示す要部平面図
【図4】同印刷装置のスクリーン印刷機に装着されるマスクの概念図
【図5】同スクリーン印刷機の構成を示す要部斜視図
【図6】同スクリーン印刷機の基材搬送機構を示す要部正面図
【図7】図6の要部平面図
【図8】同スクリーン印刷機の基材搬送機構の他の例を示す要部正面図
【図9】同スルーホール印刷を行う際のスクリーン印刷機の基材搬送機構を示す要部正面図
【図10】同スルーホール印刷を行う際の他の例を示す要部正面図
【図11】同スルーホール部の断面図
【図12】印刷パターンを示す平面図
【図13】印刷時のアライメントマークの画像認識方法を説明する概念図
【図14】印刷パターンを示す要部平面図
【図15】(a)基準孔あけ機を示す平面図
(b)同正面図
【図16】(a)成形加工機を示す平面図
(b)同正面図
【図17】枚葉方式により印刷した基材を連結してロール状にする例を示す要部平面図
【図18】ツマミ付きボリュームの構成を示す分解斜視図
【図19】従来のフィルム抵抗体の製造方法を示す製造工程図
【符号の説明】
1,58,81 基材
2 インキ
3 スクリーン印刷機
4 焼付炉
5,27,35,72 巻き出し部
6 バッファ部
7,28,36,73 巻き取り部
8 マスク位置認識用のマーク
9 アライメントマーク
10 基準マーク
11 マスク
12,74 テーブル
13 認識用部材
14,57 ガイド部材
15,21,32 カメラ
16 カバーテープ
17 スライダ
18 送り用チャック
19 引っ張り用チャック
20 ダンサ
22 パイロット孔部
23 個片
24 トリミング部
25 製品孔部
26 端子孔部
29 基準孔あけ機
30 パンチ
31 ダイ
33 搬送部
34,39,42 パイロットピン
37,40 上型
38,41 下型
43,44 固定チャック
45,46 送りチャック
47,48 サーボスライダ
49 巻き出し用センサ
50,53 材料送りズレ検出用センサ
51,52 スタート・ストップ用センサ
54 巻き取り用センサ
55 ダンサローラ
71 吸着シート
75 スルーホール部
76 凹部
77 ステージ

Claims (13)

  1. 印刷面積Sをn等分した所定の大きさの面積S/n内にそれぞれ複数の個片の製品を得るためのパターンが形成されると共に、マスク位置認識用のマークを形成するパターンが形成された印刷用のマスクを準備し、このマスクを印刷機に装着した後、上記マスクにより形成されるマークと対応するように印刷機のテーブルに埋設した認識用部材上にカバーテープを貼り付けた状態でこのカバーテープ上にマスクを用いてマークを印刷し、続いてこの印刷されたマークを画像認識することによりマスク位置を認識して記憶した後、上記マークが印刷されたカバーテープを認識用部材から剥がすと共にマスクのマーク用のパターンを目止めし、続いてロール状で供給される樹脂フィルムからなる被印刷部材を印刷機のテーブル上に供給すると共に、上記マスク位置もしくは各印刷時におけるテーブルの認識用部材位置をあらかじめ記憶されたテーブルの認識用部材位置と比較してズレ量を求め、この求めたズレ量に基づいて上記印刷機のテーブル位置を補正して上記マスクを用いて所定のパターンを印刷し、続いて被印刷部材を間欠搬送することによりロール状の被印刷部材に連続して順次所定のパターンを印刷した後、この印刷済の被印刷部材を切断して個片の製品とするようにしたフレキシブル素子基板の製造方法。
  2. マスクの印刷面積S内に位置合わせ用のアライメントマークを印刷するためのパターンを2個以上設けて1回目の印刷を行い、この1回目の印刷上に重ね印刷を行う2回目以降に上記パターンによって印刷されたアライメントマークを画像認識することによって被印刷部材とマスクの位置合わせを行うようにした請求項1記載のフレキシブル素子基板の製造方法。
  3. マスクの印刷面積Sをn等分した所定の大きさの面積S/n内に加工用の基準マークを印刷するためのパターンを2個以上設け、このパターンによって印刷された基準マークを画像認識して基準孔をあけ、この基準孔を用いて加工を行うようにした請求項1記載のフレキシブル素子基板の製造方法。
  4. 被印刷部材にあけられた基準孔を基準として所定の位置に搬送用のパイロット孔をあけるようにした請求項3記載のフレキシブル素子基板の製造方法。
  5. ロール状に巻回された被印刷部材を供給する巻き出し部と、この巻き出し部から供給された被印刷部材を真空吸着して保持すると共に、上記被印刷部材が保持される部分の近傍に位置認識用の認識用部材を埋設してX,Y移動ならびにθ回転機構を備えて上昇可能に配設されたテーブル部と、印刷用パターンが形成された印刷用のマスクを保持すると共にスキージを備えて上記テーブル部の上部に配設された印刷部と、上記テーブルに埋設された認識用部材もしくは印刷されたマークを認識する認識部と、印刷後の被印刷部材の端部を挟持して1回の作業量分ずつ下流側へ搬送する搬送部と、印刷面を乾燥する乾燥部と、乾燥後にロール状に巻回する巻き取り部からなる印刷機を備えた請求項1〜4のいずれか一つに記載のフレキシブル素子基板の製造方法に用いるフレキシブル素子基板製造装置。
  6. 被印刷部材の搬入側、搬出側となるテーブル部の端部もしくは近傍に搬送される被印刷部材を規制するためのガイド部材をそれぞれ設けると共に、テーブル部上面もしくは上方を頂部として搬入側、搬出側共に被印刷部材が下方に向かって張力が加わるようにした請求項5記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  7. 被印刷部材に印刷後、被印刷部材を下流側へ搬送する際に、テーブル部が被印刷部材から所定の隙間をあけて位置するようにした請求項5記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  8. スルーホール部を有する被印刷部材に印刷する際、ロール状で供給される多孔質の吸着シートを被印刷部材とテーブルの間に挟んで印刷すると共に、印刷後の吸着シートの搬送量を被印刷部材の少なくともスルーホール部が設けられている部分の配列ピッチ分だけ搬送する搬送部を備えた請求項7記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  9. テーブル上面の被印刷部材が載置される部分の所定箇所に、凹部を設けた請求項7記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  10. テーブル部で被印刷部材を位置合わせして印刷した状態で搬送部により被印刷部材を搬送してからテーブル部が原点復帰するようにした請求項5記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  11. 被印刷部材に印刷された加工用の基準マークを認識する認識部と、この認識部で認識された上記基準マークの位置に合致するように移動して基準孔をあける加工部と、この加工部であけられた基準孔に挿入されるピンを備えてロール状の被印刷部材を順次間欠搬送する搬送部からなる基準孔あけ機を備えた請求項5記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  12. 被印刷部材の不要部分を打ち抜くための抜き取り部ならびに被印刷部材に設けられた基準孔に挿入されるガイドピンを備えた加工部と、この加工部に無負荷状態で搬送されるロール状の被印刷部材を下流側で保持して1回の搬送量を少し不足気味にして搬送すると共に、搬送後に上記加工部でガイドピンにより被印刷部材が位置決めされてクランプされてから被印刷部材の保持状態を解除するように構成された搬送部からなる成形加工機を備えた請求項11記載のフレキシブル素子基板製造装置。
  13. 加工部に無負荷状態で搬送されるロール状の被印刷部材を上流側で保持して1回の搬送量を少し多目にして搬送するようにした請求項12記載のフレキシブル素子基板製造装置。
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