JP3780461B2 - 扉用蝶番構造およびシューズボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シューズボックスのような比較的強度を必要としない扉特にほぼ全周側の周縁を内向きに屈曲して形成した薄い金属板製の浅形箱状の扉を蝶着する蝶番構造に関するものであり、しかも枢軸を基枠に予め固着した後、扉を装着するようにした型式の扉用蝶番構造およびこの蝶番構造を採用したシューズボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シューズボックスの製造過程においては、基枠と扉とを別個に塗装した後に取付けるのが塗装作業上好都合であるが、塗装後に扉を取り付けるのであるから、基枠と扉との塗装面を損傷しないようにする必要があり、蝶番をかしめ付けあるいはねじ締め等の取付手段は適当ではない関係上、その対応策として、枢軸を基枠に予め固着した後に簡単な操作のもとに扉を装着するようにした構造が望まれる。装着が容易な蝶番構造としては、実開昭63−55475公報,実開昭63−62576公報,実開昭63−179384公報等に記載の構造があるほか、ほぼ全周に周縁を内向きに屈曲して形成した薄い金属板製の浅形箱状の扉を簡単に蝶着する蝶番構造として、基枠に軸受部材を設けると共に扉にピン部材を設けてピン部材を軸受部材に挿し込みつつ取り付けるようにした先行技術が、実公平7−7795公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開昭63−55475公報,実開昭63−62576公報,実開昭63−179384公報に記載の蝶番構造は、扉の装着は容易であるが扉が金属板製の浅形箱状ではない。また実公平7−7795公報に記載の蝶番構造は、扉が金属板製の洩形箱状ではあるが 、部品点数が多く構造が複雑であるばかりでなく、並設された最端部の扉における蝶番部材が他の扉におけるものとは異なるから、製作並びに取扱上著しく煩雑である。
【0004】
そこで本発明の目的は、金属板製の浅形箱状の扉の蝶着について、簡単な構造のもとに装着が容易な蝶番構造を安価に提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、基枠における収納室の端縁付近に収納室に貫通する枢軸を固着すると共に、これに対する扉としては、ほぼ全周縁を内向きに屈曲して形成した浅形箱状の扉を採択し、その基部周縁付近の内側において枢軸により蝶着するようにした型式の蝶番構造において、扉にはその両側部周縁の基部寄りに枢軸を交差状態に受け入れることができる切欠部を形成するほか、切欠部に近い基部両側内面には断面L字状の補強兼用の蝶番部材を固着すると共に、蝶番部材には内向きのU字状またはコ字状の軸受部と、枢軸の背後に屈曲可能な掛止片がある支腕とを材板の切り起こしにより設け、基枠の枢軸に対して扉の軸受部を嵌合した後、掛止片を枢軸の背後に屈曲させて蝶着するようにし、かつ前記蝶番部材の一側端部には軸受部の一部を延長して扉における切欠部から僅かに突出するU字状またはコ字状のボスを形成したことを特徴とする扉用蝶番構造であり、請求項2の発明は、請求項1に記載の扉用蝶番構造における支腕に代えて弾性支腕を設けると共に、弾性支腕の端部には枢軸の背後に突出する掛止片を設け、弾性支腕の弾性に抗して軸受部に枢軸を嵌合するようにした扉用蝶番構造であり、更に請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の扉用蝶番構造を採択したシューズボックスである。
【0006】
上記構成のもとに、扉を基枠における収納室の開口部に符合するように当接しつつ、その軸受部が枢軸に係合する状態に嵌合した後、支腕先端の掛止片を枢軸の背後に屈曲することにより扉は収納室の開口部に蝶着され、また掛止片が弾性支腕の端部に設けられた構造においては、扉を基枠における収納室の開口部に符合するように当接しつつ、弾性支腕が枢軸に押圧された状態のもとに支腕の弾性に抗して枢軸を軸受部に嵌合することにより、支腕先端の掛止片は枢軸の背後に進出し、扉は収納室の開口部に蝶着される。
【0007】
扉を半開状態のまま、掛止片を曲げ戻し、あるいは弾性支腕をその弾性に抗して開曲した状態のもとに、外側へ引き寄せることにより扉は取り外される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態について詳細に説明する。以下、本発明を図面に示す実施形態の参照のもとに詳細に説明する。
【0009】
本発明の蝶番構造の装備対象としては、例えば図4のように、前面の大部分が開放状態の直方体箱状の基枠1内に複数の棚板2を設けると共に、各棚板2の上部には適宜間隔のもとに仕切板3を立設し、これにより区画された収納室4を複数列かつ複数段に形成した本体を構成し、かつ各収納室4の前面には落し蓋式の扉5を上端の基部付近において蝶着するようにし、更に扉5としては、ほぼ全周側に内向きの基部周縁6a,端部周縁6b,両側部周縁6cを形成した浅形箱状とした型式のシューズボックスを採択する。
【0010】
上記型式に対する本発明の特殊構成として、図1および図2の実施形態においては、各収納室4の前面上端付近には左右に隣接する収納室4に貫通する共通の枢軸7を固着し、かつ別に扉5にはその基部における両側部周縁6cに、この側部周縁6cに対して枢軸7を交差状態に受け入れることができる切欠部8を形成するほか、これら切欠部8に近い基部両側内面には断面L字状の補強兼用の蝶番部材9を点溶接等の手段により固着すると共に、蝶番部材9には内向きのU字状またはコ字状の軸受部10と、枢軸7の背後に屈曲可能な掛止片11がある支腕12とを材板の切り起こしにより設け、このような扉5を図2の(A)の状態から(B)の状態のように、基枠1の枢軸7に対して軸受部10を嵌合した後、(C)のように掛止片11を枢軸7に巻き付く状態に屈曲して蝶着する。
【0011】
前記蝶番部材9の一側端部には軸受部10の一部を延長することにより、扉5における切欠部8から僅かに突出するU字状またはコ字状のボス13を形成して扉5の開閉時の円滑な旋回に役立つようにし、また蝶番部材9は扉5の基部を補強することにおいて重要である。
【0012】
蝶番部材9の軸受部10と支腕12と掛止片11との個数および形状については上記実施形態に限ることなく種々の変更が可能であり、例えば掛止片11については、図3の(A),(B),(C),(D)のような形状であってもよく、また(E)に示すように、蝶番部材9の材板を切り起こして弾性支腕14を設けると共に、その端部に掛止片11を設け、もって弾性支腕14の弾性に抗して軸受部10に枢軸7を嵌合するようにしてもよく、なお支腕12あるいは弾性支腕14の基部により軸受部10を代用してもよいのであり、従って専用の軸受部10を形成することなく支腕12あるいは弾性支腕14により軸受部10を兼用することもできる。
【0013】
前記実施形態は、扉5をはね上げ状態に開扉するようにしているが、本発明は枢軸7を上下方向軸線のもとに扉5を左もしくは右に開扉する場合においても適用することができる。なお、扉5の周縁6a,6b,6cに中央向きの補強用の端縁15を形成するのがよい。
【0014】
本発明の扉の蝶番構造は、比較的に強度を必要としないシューズボックス等の家具に最適であるが、シューズボックス以外の家具,容器,電気装置のキャビネット等、種々の扉に適用することができるのである。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果がある。
【0016】
ほぼ全周側に内向きの周縁を形成した浅形箱状とした扉5に、枢軸7の背後に屈曲可能な掛止片11がある支腕12を設けた蝶着部材9を固着すると共に、両側部周縁6cの基部寄りに枢軸7を交差状態に受け入れることができる切欠部8を形成したから、浅形箱状の扉5を採択するにも拘わらず、予め固着した貫通状態の枢軸7に容易に装着することができる。
【0017】
浅形箱状の扉5の基部周縁6aに断面L字状の蝶着部材9を固着したから、切欠部8の形成により強度が減殺される扉5の基部周縁6aを補強することができ、従って扉5は比較的薄い金属板で足り経済的である。
【0018】
弾性支腕14を設けると共に、弾性支腕14の端部には枢軸7の背後に突出する掛止片11を設け、弾性支腕14の弾性に抗して軸受部10に枢軸7を嵌合するようにすると、ワンタッチのもとに扉5の装着が可能であり、組み立て作業を高能率に行うことができる。
【0019】
蝶番部材9の一側端部に軸受部10の一部を延長することにより、扉5における切欠部8から僅かに突出するU字状またはコ字状のボス13を形成したから、別個のスペーサによることなく扉5の両側部周縁6cを収納室4の側壁に摺擦することなく円滑な旋回のもとに開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の扉用蝶番構造を適用したシューズボックスの要部を示す開扉状態の一部破断斜面図である。
【図2】 図1の蝶番構造における扉の装着過程を示す要部の縦断側面図である。
【図3】 他の実施形態を各別に示す要部の斜面図である。
【図4】 本発明の扉用蝶番構造を適用したシューズボックスを例示する正面図である。
【符号の説明】
1 基枠
2 棚板
3 仕切板
4 収納室
5 扉
6a 基部周縁
6b 端部周縁
6c 側部周縁
7 枢軸
8 切欠部
9 蝶番部材
10 軸受部
11 掛止片
12 支腕
13 ボス
14 弾性支腕
Claims (3)
- 基枠(1)における収納室(4)の端縁付近に収納室(4)に貫通する枢軸(7)を固着すると共に、これに対して基部周縁(6a)と端部周縁(6b)と両側部周縁(6c)とを内向きに形成した浅形箱状の扉(5)を、その基部周縁(6a)付近の内側において枢軸(7)により蝶着するようにした型式の蝶番構造であって、扉(5)にはその両側部周縁(6c)の基部寄り部分に、両側部周縁(6c)に対して枢軸(7)を交差状態に受け入れることができる切欠部(8)を形成するほか、切欠部(8)に近い基部両側内面には断面L字状の補強兼用の蝶番部材(9)を固着すると共に、蝶番部材(9)には内向きのU字状またはコ字状の軸受部(10)と、枢軸(7)の背後に屈曲可能な掛止片(11)がある支腕(12)とを材板の切り起こしにより設け、基枠(1)の枢軸(7)に対して扉(5)の軸受部(10)を嵌合した後、掛止片(11)を枢軸(7)の背後に屈曲させて蝶着するようにし、かつ前記蝶番部材(9)の一側端部には軸受部(10)の一部を延長して扉(5)における切欠部(8)から僅かに突出するU字状またはコ字状のボス(13)を形成したことを特徴とする扉用蝶番構造。
- 請求項1に記載の扉用蝶番構造における支腕(12)に代えて弾性支腕(14)を設けると共に、弾性支腕(14)の端部には枢軸(7)の背後に突出する掛止片(11)を設け、弾性支腕(14)の弾性に抗して軸受部(10)に枢軸(7)を嵌合するようにした扉用蝶番構造。
- 前面の大部分が開放状態の直方体箱状の基枠(1)内に複数の棚板(2)を設けると共に、各棚板(2)の上部には適宜間隔のもとに仕切板(3)を立設し、これにより区画された収納室(4)を複数列かつ複数段に形成した本体を構成し、かつ各収納室(4)の前面には落し蓋式の扉(5)を上端の基部付近において蝶着したシューズボックスであって、扉(5)の蝶着に当たり、請求項1または請求項2に記載の扉用蝶番構造を採択したシューズボックス。
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JP11688496A JP3780461B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 扉用蝶番構造およびシューズボックス |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09273351A JPH09273351A (ja) | 1997-10-21 |
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JP (1) | JP3780461B2 (ja) |
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1996
- 1996-04-04 JP JP11688496A patent/JP3780461B2/ja not_active Expired - Fee Related
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