JP3778226B2 - 抗菌・防かび性モノフィラメント及びその製造方法 - Google Patents

抗菌・防かび性モノフィラメント及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌・防かび性に優れた製品を形成することのできる抗菌・防かび性モノフィラメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂は、一般にかびやバクテリアのような微生物に対し優れた抵抗性を有する材料として考えられてきたが、最近、熱可塑性樹脂成形品が微生物によって被害を受けた事例がいくつか報告されている。
【0003】
このため、上記被害を回避する手段として、熱可塑性樹脂に対し抗菌性または防かび性を付与する方法が各種提案されている。例えば、特公昭63−54013号公報には、熱可塑性樹脂中に抗菌性ゼオライトを添加する方法が開示されており、特開平6−212019号公報には、熱可塑性樹脂中に抗菌性リン酸ジルコニウムを添加する方法が開示されている。また、特開平6−65011号公報には、Mg,Ca,Cu等の元素を組み合わせた複合金属化合物を添加する方法が開示されている。さらに、熱可塑性樹脂中にチアゾリン系防かび剤を添加して防かび性を付与する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記抗菌性ゼオライトと防かび剤とを併用することにより、抗菌・防かび性樹脂成形品を得ることが提案され、実用化が検討されている。しかしながら、これらを単に併用したのでは、作業中に防かび剤に由来する臭気が発生したり、樹脂成形品の物性や表面特性が悪くなる等の問題があり、好ましいものを得ることが容易でない。特に、空気調整用のエアフィルタや各種ろ過フィルタ、漁網や包装用紐といった産業資材として用いられる熱可塑性樹脂モノフィラメントを得る場合、紡糸操業性や耐光性等の点においても問題が多く、実用化が困難となっている。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、製造時に臭気の発生がなく、紡糸操業性や耐光性に優れ、物性的にも問題のない、優れた抗菌・防かび性モノフィラメントの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、ポリオレフィン樹脂を主成分とし、抗菌性ゼオライト及びチアゾリン系有機抗菌剤を含有するとともに、該チアゾリン系有機抗菌剤が、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質からなる担持体に吸尽され、担持された状態で含有されていることを特徴とする。このように、防かび性のチアゾリン系有機抗菌剤を担持体に吸尽,担持させることで、チアゾリン系有機抗菌剤をポリオレフィン樹脂に添加して溶融混合する際に、臭気を発生せず、また、その効果が長期にわたって持続し、良好な抗菌性,防かび性を維持することができる。
【0007】
上記の抗菌・防かび性モノフィラメントは、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質からなる担持体を水性溶液または水性酸液で洗浄した後、水分を除去し、水分除去後の担持体と液体状のチアゾリン系有機抗菌剤とを接触させて担持体内に該チアゾリン系有機抗菌剤を吸尽,担持させ、しかる後、該チアゾリン系有機抗菌剤を担持した担持体と、ポリオレフィン樹脂と、抗菌性ゼオライトとを混合,混練,溶融し、ついで、紡糸成形することにより得られる。
【0008】
尚、上記各成分の配合割合は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、抗菌性ゼオライトを0.3〜2.0重量部、チアゾリン系有機抗菌剤を0.01〜4.0重量部とするのが好ましい。
【0009】
また、前記担持体は、10m /g以上の比表面積を備えていることが好ましく、その平均粒径が0.1〜20μmであることが好ましい。
【0010】
更に、前記チアゾリン系有機抗菌剤は、前記担持体100重量部に対して、その5〜50重量部が吸尽,担持されていることが好ましい。
0011
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
0012
まず、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントに用いられるポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン樹脂を主成分とするもので、ポリオレフィン樹脂のみを用いても、ポリオレフィン樹脂と他の樹脂とを併用してもよい。ただし、モノフィラメントとして紡糸できるものでなければならない。上記ポリオレフィン樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ1−ブテン,ポリ4−メチル−1−ペンテンや、エチレン,プロピレン,1−ブテン,4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体等があげられる。なかでも、ポリエチレン,ポリプロピレンが好適である。
0013
また、上記ポリオレフィン樹脂と組み合わせて用いることのできる樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)樹脂,エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂等があげられる。ただし、その配合割合は、上記ポリオレフィン樹脂100重量部(以下「部」と略す)に対し10部以下に設定することが好適である。
0014
つぎに、本発明に用いられる抗菌性ゼオライトは、殺菌作用を有する金属イオンが保持されたゼオライトである。
0015
上記抗菌性金属イオンとしては、銀イオン,亜鉛イオン,銅イオン,ニッケルイオン,コバルトイオン等があげられ、単独もしくは2種以上併用して用いられる。なかでも、銀イオン,銅イオン,亜鉛イオンが好適である。
0016
また、上記抗菌性金属イオンを保持させるゼオライトとは、一般に、三次元的な骨格構造で構成されたアルミノシリケートであり、通常、下記の式で表される。
0017
【化1】
xMn/2O・Al・ySiO・zH
0018
上記式において、Mはイオン交換可能な金属イオンを表し、通常、1価または2価の金属である。nはこの金属の原子価である。また、x,yはそれぞれ金属酸化物とシリカの係数で、酸化アルミニウム1モルに対する割合である。zは結晶水の数であり、酸化アルミニウム1モルに対する割合を表している。
0019
上記ゼオライトは、酸化金属中で置換されている1価または2価の金属およびその酸化物の組成比、細孔径、比表面積等の相違により多くの変態が知られているが、本発明で用いられるゼオライトは、結晶水を除いた無水ゼオライト分の重量を基準にして、比表面積が150m/g以上であり、酸化アルミニウムに対する酸化珪素のモル比(SiO/Al)が14以下のものが好適である。
0020
そして、上記ゼオライトとしては、天然または合成品のいずれも使用可能である。例えば、天然のゼオライトとしては、アナルシン,チャバサイト,クリノブチロライト,エリオナイト,フォジャサイト,モルデナイト,フィリップサイト等が好適であり、合成ゼオライトとしては、A−型ゼオライト,X−型ゼオライト,Y−型ゼオライト、合成モルデナイト等が好適である。特に好ましいのは、合成ゼオライトであるA−型ゼオライト,X−型ゼオライト,Y−型ゼオライト,さらに合成または天然モルデナイトである。
0021
上記ゼオライトの形状は、粉末粒子状が好ましく、その粒子径は、平均粒径が50μm以下、特に0.5〜20μmに設定することが好適である。すなわち、平均粒径が50μmを超えると、樹脂添加時に分散不良となったり、紡糸時に糸切れしやすくなるからである。
0022
また、上記ゼオライトに、前記抗菌性金属イオンを保持させる方法としては、例えばイオン交換により行う方法等、特開昭59−133235号公報に記載されているような従来公知の方法を採用することができる。ただし、イオン交換によってゼオライトに保持させる抗菌性金属イオンの割合は、結晶水を除いた無水ゼオライトに換算して、ゼオライトの全重量に対し35重量%(以下「%」と略す)以下に設定することが好適である。例えば、銀イオンを保持させる場合の割合は、30%以下、なかでも0.5〜5%に設定することが特に好適である。また、銅イオンまたは亜鉛イオンを用いる場合の割合は、それぞれ35%以下、なかでも5〜15%に設定することが好適である。さらに、複数の抗菌性金属イオンを組み合わせて用いる場合には、組み合わせる抗菌性金属イオンの合計割合が35%以下に設定することが好適である。
0023
一方、本発明に用いられるチアゾリン系有機抗菌剤としては、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン(以下「OIT」と略す)、2−(4′−チアゾイル)−ベンズイミダゾール(以下「TBZ」と略す)があげられるが、熱安定性、防かび性の効果等から、特にOITが好ましい。
0024
そして、上記のようにチアゾリン系有機抗菌剤は、前記ポリオレフィン系樹脂にそのまま添加して溶融混合すると、臭気が発生するため、担持体に担持させた状態で用いることが好適である。
0025
上記担持体としては、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質が好適であり、これらの例として、ゼオライト(天然,合成のいずれであってもよい),アルミノシリケート,酸性白土,活性アルミナ,珪藻土,ヒドロキシアパタイト,ハイドロタルサイト(天然,合成のいずれであってもよい),ベントナイト,活性炭等があげられる。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。なかでも比表面積が10〜20 /g以上、好ましくは50 /g以上の、吸着性に優れた粒子が好ましい。そして、ゼオライトを用いる場合は、前記抗菌性ゼオライトを用いてもよいし、抗菌性を付与しない、すなわち抗菌性金属イオンを保持させていない、通常のゼオライトを用いてもよい。
0026
上記担持体の平均粒径は、0.1〜20μmに設定することが好ましく、特に0.5〜5μmが好適である。すなわち、平均粒径が0.1μm未満では、チアゾリン系有機抗菌剤を充分に担持することができにくく、逆に20μmを超えると、モノフィラメントを紡出する際の操業性が低下するからである。
0027
上記チアゾリン系有機抗菌剤を担持体に担持させる方法としては、例えば、上記担持体を水性溶液または水性酸液で洗浄したのち水分を乾燥除去し、この担持体と液体状のチアゾリン系有機抗菌剤とを接触させ、担持体内にチアゾリン系有機抗菌剤を吸尽させる方法が好適である。
0028
上記水性溶液としては、通常、界面活性剤を含有するものが用いられ、水性酸液としては、酸を含有する水性液が用いられる。
0029
上記水性溶液に用いられる界面活性剤としては、公知のどのようなものであっても差し支えはない。例えば、カルボン酸塩,スルフォン酸塩,硫酸エステル塩,リン酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、カルボン酸エステル,カルボン酸アミド等の非イオン性界面活性剤およびイミダゾリニウム誘導体等の両性界面活性剤があげられる。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、エタノール,アセトン等の有機溶媒を併用することもできる。また、つぎに述べる酸と併用することもできる。さらに、必要に応じて、脱硫化剤,脱ハロゲン化剤等を併用することもできる。過酸化水素水等の酸化剤の併用も可能である。
0030
上記水性酸液に用いられる酸としては、各種の無機酸,有機酸があげられる。例えば、塩酸,硫酸,硝酸,リン酸,ホウ酸等の無機酸や、蟻酸,酢酸,シュウ酸,酒石酸,乳酸,アジピン酸等の有機酸である。これらの酸は単独で用いても併用してもよく、また無機酸と有機酸とを混合使用してもよい。なかでも、弱酸、例えば酢酸,蟻酸,酒石酸,乳酸,アジピン酸,ホウ酸等が好適である。また、強酸であっても、水で充分に希釈した希酸として用いれば好適である。すなわち、強酸に比べて弱酸は担持体に対し緩慢に作用するので洗浄処理時に不都合となる危険性がより小さく、それゆえ担持体の骨格を損なうこともなく、不必要な成分除去を行うことがない。したがって、担持体の本質的な変質をより緩和した条件で、効果的な洗浄を行うことができる。
0031
なお、上記水性酸液には、少量の有機溶媒を併用してもよい。また、緩衝剤を添加することもできる。緩衝剤の使用により、pH調節が容易となり、液のpH変動も小さくなるため、担持体への影響をより小さくすることができる。特に、担持体として合成ゼオライトを用いる場合、上記緩衝剤を併用することが有利である。すなわち、合成ゼオライトは不純物として多量のアルカリ成分を含んでいるため、洗浄時に充分な量の酸を使用することが望ましいが、酸濃度が高くなり液のpHが低下すると合成ゼオライトの骨格侵食が生じやすい。しかし緩衝剤を添加しておくと、液pHが低下することがないため、酸による骨格侵食を防止することができる。
0032
ここで、緩衝剤とは、緩衝溶液を作るための試薬であって、例えば酢酸と酢酸ナトリウム,酢酸カリウムもしくは酢酸アンモニウム、酒石酸と酒石酸ナトリウム,酒石酸カリウムもしくは酒石酸アンモニウム、リン酸とリン酸ナトリウム,リン酸カリウムもしくはリン酸アンモニウム等の組み合わせがあげられるが、これら以外にも、強酸と弱塩基の塩との組み合わせ(例えば塩酸と酢酸ナトリウムとの組み合わせ)や、強酸と強酸の塩との組み合わせ(例えば塩酸と塩化ナトリウムとの組み合わせ)等があげられる。なかでも、弱酸とその塩との組み合わせを緩衝剤として使用することが好適である。ただし、緩衝剤の種類は、これらに限るものではなく、公知の各種緩衝剤を用いることができる。
0033
上記水性溶液もしくは水性酸液を用いた担持体の洗浄は、担持体の種類に応じて適宜の条件で行われる。そして、洗浄操作の回数も、1回行えば充分な場合と、洗液を取り替えて複数回行う場合がある。なお、洗浄操作を複数回行う場合、各回ごとの洗浄液の種類は同一にする必要はない。ただし、少なくともそのうちの1回に、上記水性溶液もしくは水性酸液を用いることが好ましい。さらに、脱塩素化剤,脱硫化剤等を使用した場合や、洗液に含有させた化合物と、担持体に保持させるチアゾリン系有機抗菌剤とが反応して付着物を生じるおそれがある場合等には、洗浄処理の最終工程として、水洗・湯洗を行うことが好ましい。
0034
なお、水性酸液による好ましい処理条件は、例えば洗浄当初のpHが約3以上8未満、特に約4〜7となるように洗液を調整し、固液比1:1〜1:100、より好ましくは1:2〜1:20、特に1:3〜1:10程度の割合で、10分間〜24時間、好ましくは30分間〜5時間程度攪拌して洗浄することが好適である。そして、洗液のpHは、洗浄処理の終了時まで上記範囲内、特にpH4〜5に保たれることが好ましい。また、必要に応じて加熱してもよい。
0035
上記洗浄処理のつぎに行われる担持体の乾燥処理も、担持体の種類やこれに担持させるチアゾリン系有機抗菌剤の種類や量に応じて適宜の条件が設定される。なかでも、洗浄処理された担持体を、105℃以上、より好ましくは120℃以上、特に好ましくは200〜550℃で1〜24時間通風乾燥する方法が好適である。あるいは減圧乾燥してもよい。また、この際、乾燥空気や乾燥窒素ガス等を通じてもよい。すなわち、乾燥温度が105℃未満では、担持体の粒子表面に存在する付着水を100%除去することはできても、粒子内部に存在する吸着水や予め包含された結晶水を除去することが不充分となるからである。
0036
上記乾燥を充分行うことによって、担持体の、本来結晶水が保持されていた空隙から水が除去され、空隙率が上がる。この状態で、担持体を前記チアゾリン系有機抗菌剤と接触させると、チアゾリン系有機抗菌剤が一挙に吸尽され、その吸着担持が、円滑に進行する。
0037
なお、上記チアゾリン系有機抗菌剤のうち、105℃以下の温度で液体状態を示すものはそのまま担持体に吸尽させることができるが、105℃以下の温度で非液体状態を示すものは、非水系の低沸点溶媒に溶解させることにより液体状態にしてから吸尽させる。ただし、その使用は最小限度に止めることが好ましい。すなわち、熱可塑性樹脂に低沸点溶媒を添加すると、成形加工の不具合や、機械的物性の低下を生じるおそれがあるからである。
0038
上記非水系低沸点溶媒は、用いるチアゾリン系有機抗菌剤の種類に応じて適宜選択されるが、なかでもメタノール,エタノール,プロパノール等のアルコール系溶媒を用いることが好ましい。そして、2種類以上の、溶媒によって溶解度の異なるチアゾリン系有機抗菌剤を用いる場合には、2種以上の非水系低沸点溶媒を任意の割合で混合使用しても差し支えはない。
0039
チアゾリン系有機抗菌剤をそのまま、あるいは上記非水系低沸点溶媒に溶解した状態で、前記担持体と接触させ吸尽させる方法としては、特に限定するものではないが、例えばチアゾリン系有機抗菌剤液を、スプレー,シャワー等によって担持体に散布する方法や、マット状に広げた担持体に、チアゾリン系有機抗菌剤液を吸収保持させた吸収体(スポンジ,繊維等)を接触させる方法、チアゾリン系有機抗菌剤を吸収保持させた吸収体で担持体を包接する方法、担持体をカラムに詰めてそこにチアゾリン系有機抗菌剤液を通す方法等が好適である。そして、上記吸収体を用いる方法を採用する場合は、回分操作の他に、ローラー状やベルト状の吸収体を用いて、ベルトコンベア上で連続操作を行うことができ、処理効率がよい。
0040
なお、チアゾリン系有機抗菌剤液を吸尽させた担持体は、そのままの状態で15秒〜2時間、特に20秒〜1時間放置しておくことが好ましい。すなわち、上記放置によって、担持体表面に付着する低沸点溶媒を揮発させることができるからである。
0041
上記チアゾリン系有機抗菌剤を吸尽させた担持体に対し、必要な場合(溶媒除去等の必要がある場合)には、引き続き、乾燥処理を行うことが好ましい。上記乾燥処理の条件は、常温,常圧から常圧高温(200℃程度まで)、あるいは減圧常温から減圧高温(200℃程度まで)の範囲で適宜に設定される。なかでも常圧下で50℃〜200℃の温度範囲で乾燥処理することが好適である。
0042
上記チアゾリン系有機抗菌剤の担持体への吸尽量は、担持体100部に対し、5〜50部、好ましくは3〜35部の範囲に設定することが望ましい。すなわち、吸尽量が5部未満の場合には、必要な防かび性を与えるために担持体を配合する割合が多くなり、そのために得られるモノフィラメントの物性が損なわれるおそれがあるからである。逆に、吸尽量が50部を超える場合には、前記ポリオレフィン樹脂等と混合し加熱溶融する際に、臭気が多く発生して作業環境上問題となるおそれがあるからである。
0043
本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、上記チアゾリン系有機抗菌剤が担持された担持体と、前記ポリオレフィン系樹脂と、抗菌性ゼオライトとを用い、例えばつぎのようにして得ることができる。すなわち、まず、ポリオレフィン系樹脂の原料となる樹脂チップと、上記チアゾリン系有機抗菌剤が担持された担持体と、抗菌性ゼオライトと、必要に応じて適宜の添加剤(酸化安定剤,紫外線安定剤等)とを混合する。そして、これを押出機で混練し溶融して紡糸成形することにより、目的とするモノフィラメントを得ることができる。
0044
また、チアゾリン系有機抗菌剤を抗菌性ゼオライトに担持させた場合は、ポリオレフィン系樹脂の樹脂チップと、上記チアゾリン系有機抗菌剤担持抗菌性ゼオライトを混合し、上記と同様にして、目的とするモノフィラメントを得ることができる。
0045
なお、上記製法において、抗菌性ゼオライトの配合割合は、ポリオレフィン系樹脂100部に対し0.3〜2.0部に設定することが好適である。すなわち、0.3部未満では抗菌性の効果が低く、逆に2.0部を超えるとモノフィラメントを紡糸する際の操業性や得られるモノフィラメントの物性が悪くなる傾向がみられるからである。
0046
また、チアゾリン系有機抗菌剤の配合割合は、担持体の重量を別にして、ポリオレフィン系樹脂100部に対し0.01〜4.0部に設定することが好適である。すなわち、0.01部未満では防かび性の効果が低く、逆に4.0部を超えるとモノフィラメントを紡糸する際の操業性や得られるモノフィラメントの物性が悪くなる傾向がみられるからである。
0047
さらに、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、通常、断面形状が円形であるが、目的に応じて、その断面を偏平にしたり、三角形,長方形,中空その他いろいろな形状にすることができる。また、通常は紡糸後に延伸される。
0048
そして、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、通常、50〜3000デニールの太さに設定することが好適である。すなわち、50デニールよりも細いと、紡糸時に糸切れが多発して生産操業性が低下するおそれがあり、逆に3000デニールよりも太いと、フィルタ等の用途に用いる際、製織しにくいからである。
0049
本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、その内部に抗菌性ゼオライトと、防かび性のチアゾリン系有機抗菌剤とを含有するものであるため、抗菌性および防かび性に優れている。しかも、防かび性成分が、そのままモノフィラメント表面に塗布したり練り込んだりしただけのものではなく、ゼオライト等の担持体に保持されているため、製造時に臭気が発生せず、その効果が長期にわたって持続し、良好な抗菌性,防かび性を維持することができる。しかも、これらの物質の配合によっても、モノフィラメントとしての物性が阻害されておらず、抗菌・防かびの必要な各種分野に利用することができる。そして、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントを紡糸する際、糸切れ等が生じず、円滑に紡糸することができる。したがって、上記抗菌・防かび性モノフィラメントは、抗菌・防かび性が要求される、空調用フィルタや抗菌性布帛等に用いるのに最適である。
0050
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。
0051
【実施例1〜10】
まず、A−型ゼオライト(平均粒径0.01mm)に、特開昭59−133235号公報に記載されている方法で、銀イオンを保持させることにより、抗菌性ゼオライトaを得た。銀イオンの保持量は、ゼオライト100部に対し10部である。
0052
また、A−型ゼオライト(粒子径0.01mm)1kgを、2N−酢酸2.0リットル中に酢酸ナトリウム300gを溶解してなる酸緩衝水性溶液中に分散させ、攪拌しながら5時間浸漬したのち、ブッフナーろ過装置でろ過した(濾液のpHは5.5)。ついで、装置上部から20リットルのイオン交換水を少量ずつ添加して充分水洗したのち、120℃×16時間乾燥し粉砕機にかけて適度に粉砕して担持体とした。この担持体を攪拌しながら、OITを少量ずつ添加することにより、OITを吸着担持したゼオライトを得た。
0053
上記抗菌性ゼオライトaおよびOIT担持ゼオライトと、ポリプロピレン樹脂を用い、後記の表1,表2に示す組成のモノフィラメント紡糸用の原料組成物を調製した。そして、公知の溶融紡糸法により、紡糸し延伸することにより300デニールの抗菌・防かび性モノフィラメントを得た。そして、これを用い、はちの巣織り(経糸の打ち込み本数=44本/1インチ、緯糸の打ち込み本数=38本/1インチ)によって網状の空調装置用のフィルタを作製した。このフィルタの網から、直径20mmの円を切り抜き、試料片とした。
0054
上記試料片について、下記の方法に従い、その抗菌性,防かび性,耐光性,引っ張り強度を評価した。また、モノフィラメントを紡糸する際の操業性についても評価した。これらの結果を後記の表1,表2に併せて示す。
0055
〔抗菌性〕
シェイクフラスコ法により、バクテリアの菌数減少の程度を測定し、下記のとおり評価した。
99.9%以上減少 ……◎
90.0以上99.9%未満……○
90.0%未満 ……△
減少せず ……×
0056
〔防かび性〕
かび生育阻止帯(ハロー)の出現の有無を観察し、下記のとおり評価した。
生育阻止帯の発生有 ……○
生育阻止帯の発生無 ……×
0057
〔耐光性〕
耐候性促進試験機(サンシャイン ウエザーメーターW.O.M、スガ試験機社製)を用い、照射時63℃、湿潤時40℃の条件で試験した。そして、試験前後における試料の色を目視によって観察し、下記のとおり評価した。
明らかな変色有 ……++
わずかに変色有 ……+
殆ど変色無 ……±
変色無 ……−
0058
〔引っ張り強度〕
JIS L1013の化学繊維フィラメント糸試験方法に基づき、糸の引っ張り強度を測定した。
6.0g/dを超え7.0g/d以下……A
4.0g/dを超え6.0g/d以下……B
4.0g/d以下 ……C
0059
〔操業性〕
実際の溶融紡糸装置を用いてモノフィラメントを紡糸する際の操業性について、下記のとおり評価した。
糸切れ等のトラブルによる装置の停止皆無 ……A
装置停止1〜 8回/100時間 ……B
装置停止9〜20回/100時間 ……C
0060
【表1】
Figure 0003778226
0061
【表2】
Figure 0003778226
0062
上記の結果から、ポリプロピレン樹脂に対する抗菌性ゼオライトの配合割合が少なすぎると、抗菌性がやや劣るようになり、逆に抗菌性ゼオライトの配合割合が多くなると、耐光性および引っ張り強度がやや劣るようになることがわかる。また、OITの配合割合が少なすぎると、防かび性が得られにくく、逆にOITの配合割合が多すぎると、引っ張り強度が劣り、また紡糸性も低下することがわかる。
0063
【実施例11〜14】
下記の表3に示すように、用いる樹脂の種類を変えた。それ以外は前記実施例1と同様にして抗菌・防かび性モノフィラメントを得た。これらについても、前記実施例1〜10と同様にして抗菌性等を評価した。その結果を下記の表3に併せて示す。
0064
【表3】
Figure 0003778226
0065
上記の結果から、引っ張り強度および紡糸性の点において、ポリプロピレン樹脂または高密度ポリエチレンを用いることが好適であることがわかる。
0066
【実施例15〜22】
下記の表4,表5に示すように、用いる抗菌性ゼオライトの種類を変えた。それ以外は前記実施例1と同様にして抗菌・防かび性モノフィラメントを得た。これらについても、前記実施例1〜10と同様にして抗菌性等を評価した。その結果を下記の表4,表5に併せて示す。
0067
【表4】
Figure 0003778226
0068
【表5】
Figure 0003778226
0069
上記の結果から、抗菌性ゼオライトの種類は、適宜に選択しうることがわかる。ただし、その平均粒径や金属イオンの割合によっては、得られるモノフィラメントの耐光性,引っ張り強度、あるいは紡糸性が損なわれることがわかる。
0070
【実施例23〜25】
下記の表6に示すように、用いるチアゾリン系有機抗菌剤担持体の種類を変えた。それ以外は前記実施例1と同様にして抗菌・防かび性モノフィラメントを得た。これらについても、前記実施例1〜10と同様にして抗菌性等を評価した。その結果を下記の表6に併せて示す。
0071
【表6】
Figure 0003778226
0072
上記の結果から、防かび物質担持体において、担持体の種類や平均粒径は、適宜に選択しうることがわかる。
0073
【実施例26〜29】
下記の表7に示すように、モノフィラメントの太さを変えた。それ以外は前記実施例1と同様にして抗菌・防かび性モノフィラメントを得た。これらについても、前記実施例1〜10と同様にして抗菌性等を評価した。その結果を下記の表7に併せて示す。
0074
【表7】
Figure 0003778226
0075
上記の結果から、モノフィラメントの太さは、50〜3000デニールの範囲内でどのように設定しても、特性が損なわれることはないことがわかる。
0076
【比較例1〜4】
下記の表8に示すような組成の原料を用いた。それ以外は前記実施例1と同様にしてモノフィラメントを得た。これらについても、前記実施例1〜10と同様にして抗菌性等を評価した。その結果を下記の表8に併せて示す。
0077
【表8】
Figure 0003778226
0078
上記の結果から、比較例1〜4品は、いずれも抗菌性および防かび性のいずれか一方の特性しか備えておらず、両特性が同時に要求されるような用途に用いることができないことがわかる。
0079
【発明の効果】
以上のように、本発明の抗菌・防かび性モノフィラメントは、その内部に、抗菌性ゼオライトと、防かび性のチアゾリン系有機抗菌剤とが含有されており、防かび性成分が、ゼオライト等の担持体に保持された状態で含有されているため、製造時に臭気が発生せず、その効果が長期にわたって持続し、良好な抗菌性,防かび性を維持することができ抗菌・防かびの必要な各種分野に利用することができる。特に、空調用フィルタや抗菌性布帛等に用いるのに最適である。

Claims (10)

  1. ポリオレフィン樹脂を主成分とし、抗菌性ゼオライト及びチアゾリン系有機抗菌剤を含有するとともに、該チアゾリン系有機抗菌剤が、結晶水結合能力を有する吸水性無機物質からなる担持体に吸尽され、担持された状態で含有されていることを特徴とする抗菌・防かび性モノフィラメント。
  2. ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、抗菌性ゼオライトが0.3〜2.0重量部、チアゾリン系有機抗菌剤が0.01〜4.0重量部含有されている請求項1記載の抗菌・防かび性モノフィラメント。
  3. 前記担持体は、10m /g以上の比表面積を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の抗菌・防かび性モノフィラメント。
  4. 前記担持体は、その平均粒径が0.1〜20μmであることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかの抗菌・防かび性モノフィラメント。
  5. 前記チアゾリン系有機抗菌剤は、前記担持体100重量部に対して、その5〜50重量部が前記担持体に吸尽され、担持されていることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかの抗菌・防かび性モノフィラメント。
  6. 結晶水結合能力を有する吸水性無機物質からなる担持体を水性溶液または水性酸液で洗浄した後、水分を除去し、水分除去後の担持体と液体状のチアゾリン系有機抗菌剤とを接触させて担持体内に該チアゾリン系有機抗菌剤を吸尽,担持させ、しかる後、該チアゾリン系有機抗菌剤を担持した担持体と、ポリオレフィン樹脂と、抗菌性ゼオライトとを混合,混練,溶融し、ついで、紡糸成形してモノフィラメントとすることを特徴とする抗菌・防かび性モノフィラメントの製造方法。
  7. ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、抗菌性ゼオライトを0.3〜2.0重量部、チアゾリン系有機抗菌剤を0.01〜4.0重量部含有させたことを特徴とする請求項6記載の抗菌・防かび性モノフィラメントの製造方法。
  8. 前記担持体は、10m /g以上の比表面積を備えていることを特徴とする請求項6または7記載の抗菌・防かび性モノフィラメントの製造方法。
  9. 前記担持体は、その平均粒径が0.1〜20μmであることを特徴とする請求項6乃至8記載のいずれかの抗菌・防かび性モノフィラメントの製造方法。
  10. 前記担持体100重量部に対して、5〜50重量部の前記チアゾリン系有機抗菌剤を吸尽,担持させるようにしたことを特徴とする請求項6乃至9記載のいずれかの抗菌・防かび性モノフィラメントの製造方法。
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