JP3185697B2 - 耐久性に優れた抗菌剤 - Google Patents
耐久性に優れた抗菌剤Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌剤に関し、さら
に詳しくは耐久性に優れた抗菌作用を有するリン酸塩粒
子からなる抗菌剤に関する。
に詳しくは耐久性に優れた抗菌作用を有するリン酸塩粒
子からなる抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ナイロン、アクリルなど
の合成繊維は、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れてい
るため、衣料、産業用資材、寝装具などの用途に広く利
用されている。
の合成繊維は、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れてい
るため、衣料、産業用資材、寝装具などの用途に広く利
用されている。
【0003】近年、これらの繊維用途において、快適性
機能のひとつとして抗菌性を付与した繊維に対する要望
が高まってきている。
機能のひとつとして抗菌性を付与した繊維に対する要望
が高まってきている。
【0004】一般に、繊維に抗菌性を付与する方法とし
て芳香族ハロゲン化合物、有機シリコン系第4級アンモ
ニウム塩、有機窒素化合物などを繊維に付着させる方法
が採用されているが、これらの化合物は、洗濯等により
脱落しやすいため、耐久性に問題があった。そこで、抗
菌剤として銀、銅、亜鉛各イオンを担持したSiO2/
Al2 O3 モル比が14以下、比表面積が150m2 /
g以上であるゼオライト粒子を含有する樹脂(特公昭6
3−54013号公報)が提案されている。この樹脂は
抗菌効果の耐久性に優れている。しかしながら、この粒
子は吸湿しやすいため、この粒子を樹脂に配合する際に
発泡したり、樹脂へ配合した後でも粒子が水分を吸着し
やすいために成形性が低下したり、樹脂が経時的に着色
したりするという問題があった。そのため、ゼオライト
粒子を流動パラフィン、シリコーン系コーティング剤ま
たはフッ素系樹脂でコーティングして疎水化処理するこ
とによって樹脂の成形性を改善する方法(特開昭62−
7746号公報、特開昭62−7747号公報、特開昭
62−7748号公報)や金属イオンとアンモニウムイ
オンを保持したゼオライト粒子と変色防止剤を配合する
方法(特開昭63−265958号公報)が提案されて
いる。しかしながら、これらの改善効果は十分でなかっ
た。さらに、特開昭63-88109号公報には、酸化チタン等
の酸化物を支持体とし、該支持体上に付着された抗菌性
銀化合物を含んで成る抗菌性銀化合物が付着されている
ため、容易に脱落し、耐久性が十分でなかった。
て芳香族ハロゲン化合物、有機シリコン系第4級アンモ
ニウム塩、有機窒素化合物などを繊維に付着させる方法
が採用されているが、これらの化合物は、洗濯等により
脱落しやすいため、耐久性に問題があった。そこで、抗
菌剤として銀、銅、亜鉛各イオンを担持したSiO2/
Al2 O3 モル比が14以下、比表面積が150m2 /
g以上であるゼオライト粒子を含有する樹脂(特公昭6
3−54013号公報)が提案されている。この樹脂は
抗菌効果の耐久性に優れている。しかしながら、この粒
子は吸湿しやすいため、この粒子を樹脂に配合する際に
発泡したり、樹脂へ配合した後でも粒子が水分を吸着し
やすいために成形性が低下したり、樹脂が経時的に着色
したりするという問題があった。そのため、ゼオライト
粒子を流動パラフィン、シリコーン系コーティング剤ま
たはフッ素系樹脂でコーティングして疎水化処理するこ
とによって樹脂の成形性を改善する方法(特開昭62−
7746号公報、特開昭62−7747号公報、特開昭
62−7748号公報)や金属イオンとアンモニウムイ
オンを保持したゼオライト粒子と変色防止剤を配合する
方法(特開昭63−265958号公報)が提案されて
いる。しかしながら、これらの改善効果は十分でなかっ
た。さらに、特開昭63-88109号公報には、酸化チタン等
の酸化物を支持体とし、該支持体上に付着された抗菌性
銀化合物を含んで成る抗菌性銀化合物が付着されている
ため、容易に脱落し、耐久性が十分でなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記し
た従来法の欠点がなく、耐久性のある抗菌作用を有し、
かつ抗菌作用が優れた抗菌剤の提供を目的として検討を
行なった結果、平均粒子径が特定の範囲にあり、特定の
金属イオンおよび陽イオンを構成成分とするリン酸塩粒
子に抗菌性を有する金属イオンをイオン交換法で担持さ
せた抗菌剤によって解決できることを見い出したもので
ある。
た従来法の欠点がなく、耐久性のある抗菌作用を有し、
かつ抗菌作用が優れた抗菌剤の提供を目的として検討を
行なった結果、平均粒子径が特定の範囲にあり、特定の
金属イオンおよび陽イオンを構成成分とするリン酸塩粒
子に抗菌性を有する金属イオンをイオン交換法で担持さ
せた抗菌剤によって解決できることを見い出したもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、平均粒子径が5μm以下であるリン酸塩粒子であっ
て、該粒子がチタン、ジルコニウムから選ばれる少なく
とも1種の金属イオンおよび水素、アルカリ金属から選
ばれる少なくとも1種の陽イオンを構成成分とし、かつ
銀、銅、亜鉛、金および白金より選ばれる少なくとも1
種の金属イオンをイオン交換法で0.1〜20重量%担
持してなる耐久性に優れた抗菌剤によって達成すること
ができる。
は、平均粒子径が5μm以下であるリン酸塩粒子であっ
て、該粒子がチタン、ジルコニウムから選ばれる少なく
とも1種の金属イオンおよび水素、アルカリ金属から選
ばれる少なくとも1種の陽イオンを構成成分とし、かつ
銀、銅、亜鉛、金および白金より選ばれる少なくとも1
種の金属イオンをイオン交換法で0.1〜20重量%担
持してなる耐久性に優れた抗菌剤によって達成すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用するリン酸塩粒子は
その平均粒子径を5μm以下とする必要があり、3μm
以下がより好ましい。その平均粒子径が5μmを越える
と、樹脂中におけるリン酸塩粒子の分散性が十分でなく
なるので、得られた樹脂の成形性が低下する。例えば繊
維の場合、平均粒子径が大きいと糸切れが発生しやす
く、またフィルムの場合にも破れが発生しやすい。
その平均粒子径を5μm以下とする必要があり、3μm
以下がより好ましい。その平均粒子径が5μmを越える
と、樹脂中におけるリン酸塩粒子の分散性が十分でなく
なるので、得られた樹脂の成形性が低下する。例えば繊
維の場合、平均粒子径が大きいと糸切れが発生しやす
く、またフィルムの場合にも破れが発生しやすい。
【0008】また、リン酸塩粒子の比表面積は3m2 /
g以上が好ましく、10m2 /g以上がより好ましい。
比表面積が3m2 /g未満のものではリン酸塩粒子の金
属イオン担持量が低下するため、得られた樹脂の抗菌効
果が低下する傾向があり好ましくない。
g以上が好ましく、10m2 /g以上がより好ましい。
比表面積が3m2 /g未満のものではリン酸塩粒子の金
属イオン担持量が低下するため、得られた樹脂の抗菌効
果が低下する傾向があり好ましくない。
【0009】本発明で使用するリン酸塩粒子は銀、銅、
亜鉛、金および白金より選ばれる金属イオンを0.1〜
20重量%イオン交換法で担持している必要があり、
0.3〜15重量%が好ましく、0.5〜12重量%が
より好ましい。金属イオンの担持量が0.1重量%未満
では、抗菌効果の耐久性が十分でなく、20重量%を越
えると、得られた抗菌剤の抗菌効果が飽和するので経済
的でない。なお、リン酸塩粒子には、従来公知の方法で
あるイオン交換法により、上記金属イオンを担持させる
ことができる。
亜鉛、金および白金より選ばれる金属イオンを0.1〜
20重量%イオン交換法で担持している必要があり、
0.3〜15重量%が好ましく、0.5〜12重量%が
より好ましい。金属イオンの担持量が0.1重量%未満
では、抗菌効果の耐久性が十分でなく、20重量%を越
えると、得られた抗菌剤の抗菌効果が飽和するので経済
的でない。なお、リン酸塩粒子には、従来公知の方法で
あるイオン交換法により、上記金属イオンを担持させる
ことができる。
【0010】前記リン酸塩粒子の具体例には、Ti(H
PO4 )2 等のリン酸チタン系化合物、Zr(HPO
4 )2 、NaZr2 P3 O12等のリン酸ジルコニウム系
化合物などを挙げることができ、結晶性であっても非晶
性であってもよく、天然品でも合成品でもよいが、品質
の均一な粒子が得られることから合成品が好ましい。
PO4 )2 等のリン酸チタン系化合物、Zr(HPO
4 )2 、NaZr2 P3 O12等のリン酸ジルコニウム系
化合物などを挙げることができ、結晶性であっても非晶
性であってもよく、天然品でも合成品でもよいが、品質
の均一な粒子が得られることから合成品が好ましい。
【0011】
【0012】また本発明で使用するリン酸塩粒子は、前
記した特定の金属イオンの他に、目的に応じてアンモニ
ウムイオンなど他のイオンを更に担持していてもよい。
記した特定の金属イオンの他に、目的に応じてアンモニ
ウムイオンなど他のイオンを更に担持していてもよい。
【0013】本発明における抗菌剤を樹脂中に含有させ
る際の含有量は0.01〜20重量%であることが好ま
しく、0.05〜15重量%がさらに好ましく、0.1
〜10重量%が特に好ましい。樹脂組のリン酸塩粒子の
含有量が0.01重量%未満では、抗菌効果が十分発現
しにくく、20重量%を越えると抗菌効果が飽和するの
で経済的でなくなるだけでなく、成形性が低下しやすい
ので好ましくない。例えば、繊維の場合は糸切れ、フィ
ルムの場合には破れが発生しやすい。リン酸粒子は樹脂
に対して任意の製造工程で配合することができる。
る際の含有量は0.01〜20重量%であることが好ま
しく、0.05〜15重量%がさらに好ましく、0.1
〜10重量%が特に好ましい。樹脂組のリン酸塩粒子の
含有量が0.01重量%未満では、抗菌効果が十分発現
しにくく、20重量%を越えると抗菌効果が飽和するの
で経済的でなくなるだけでなく、成形性が低下しやすい
ので好ましくない。例えば、繊維の場合は糸切れ、フィ
ルムの場合には破れが発生しやすい。リン酸粒子は樹脂
に対して任意の製造工程で配合することができる。
【0014】本発明で、前記した特定のリン酸塩粒子か
らなる抗菌剤を樹脂に配合する場合、樹脂に制限はな
く、具体的にはナイロン6、ナイロン66等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン、ポリビニルアルコール、アク
リル樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂などを挙げるこ
とができる。樹脂が親水性であるほうが、得られた樹脂
の抗菌効果が大きくなるので、疎水性樹脂の場合には、
親水性官能基を有する共重合成分を共重合したり、親水
性樹脂をブレンドすることが好ましい。
らなる抗菌剤を樹脂に配合する場合、樹脂に制限はな
く、具体的にはナイロン6、ナイロン66等のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン、ポリビニルアルコール、アク
リル樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂などを挙げるこ
とができる。樹脂が親水性であるほうが、得られた樹脂
の抗菌効果が大きくなるので、疎水性樹脂の場合には、
親水性官能基を有する共重合成分を共重合したり、親水
性樹脂をブレンドすることが好ましい。
【0015】本発明における抗菌剤以外に樹脂中には、
艶消剤、消臭剤、着色剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収
剤、難燃剤、螢光増白剤、他のイオン吸着剤、他の抗菌
剤などの添加剤を目的に応じて含有させることができ
る。
艶消剤、消臭剤、着色剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収
剤、難燃剤、螢光増白剤、他のイオン吸着剤、他の抗菌
剤などの添加剤を目的に応じて含有させることができ
る。
【0016】本発明の抗菌剤を含有した成形物は、抗菌
性はもちろんのこと、防臭性および鮮度保持性を有して
いるので、ふとん綿や靴下等に加え病院用カーテンやカ
ーペット等の繊維用途、包装用フィルム等のフィルム用
途に使用することができる。繊維またはフィルムとして
使用する場合、表面積が大きくなり、抗菌性の発現効果
が高まる。特に、繊維は表面積を最も高くとれるため好
ましい形状である。
性はもちろんのこと、防臭性および鮮度保持性を有して
いるので、ふとん綿や靴下等に加え病院用カーテンやカ
ーペット等の繊維用途、包装用フィルム等のフィルム用
途に使用することができる。繊維またはフィルムとして
使用する場合、表面積が大きくなり、抗菌性の発現効果
が高まる。特に、繊維は表面積を最も高くとれるため好
ましい形状である。
【0017】繊維用途に使用する際には、繊維芯部ある
いは鞘部に使用した芯鞘型複合等の複合繊維としても使
用することができ、混繊あるいは交織、交編、混紡して
も良い。
いは鞘部に使用した芯鞘型複合等の複合繊維としても使
用することができ、混繊あるいは交織、交編、混紡して
も良い。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。なお、実施例中の各特性値は次の方法にしたがって
求めた。
る。なお、実施例中の各特性値は次の方法にしたがって
求めた。
【0019】(A) 粒子の平均粒子径:粒子の電子顕微鏡
写真によって求めた。
写真によって求めた。
【0020】(B) 粒子の金属イオン担持量:原子吸光法
により定量した。
により定量した。
【0021】(C) 筒編み地の抗菌性評価:筒編み地に試
験菌(大腸菌 Escherichia coil NIHJ また黄色ブドウ
状球菌Staphylococcus aereus IFO12732)の懸濁緩衝液
を注加し、密閉容器中で150回/分、1時間振とう後
の生菌数を計測し、注加懸濁液の菌数に対する減少率を
求めた(シェイク・フラスコ法)。
験菌(大腸菌 Escherichia coil NIHJ また黄色ブドウ
状球菌Staphylococcus aereus IFO12732)の懸濁緩衝液
を注加し、密閉容器中で150回/分、1時間振とう後
の生菌数を計測し、注加懸濁液の菌数に対する減少率を
求めた(シェイク・フラスコ法)。
【0022】実施例1 Zr(HPO4 )2 粒子100重量部を0.05モル/
lの硝酸銀水溶液400重量部に入れ、室温で2時間攪
拌した。遠心分離法によって分離した粒子をろ紙上で5
000重量部の脱イオン水をゆっくりと加えることによ
り、粒子表面に物理吸着した金属イオンを完全に洗い落
した。得られた粒子を150℃で15時間真空乾燥する
ことにより銀イオンを1.3重量%担持したZr(HP
O4 )2 (平均粒子径1.6μm)粒子を得た。この粒
子30重量部と970重量部のナイロン6とをエクスト
ルーダにより混合したところ、発泡を起こすことなく、
粒子を3.0重量%含有したナイロン6ペレットを得る
ことができた。
lの硝酸銀水溶液400重量部に入れ、室温で2時間攪
拌した。遠心分離法によって分離した粒子をろ紙上で5
000重量部の脱イオン水をゆっくりと加えることによ
り、粒子表面に物理吸着した金属イオンを完全に洗い落
した。得られた粒子を150℃で15時間真空乾燥する
ことにより銀イオンを1.3重量%担持したZr(HP
O4 )2 (平均粒子径1.6μm)粒子を得た。この粒
子30重量部と970重量部のナイロン6とをエクスト
ルーダにより混合したところ、発泡を起こすことなく、
粒子を3.0重量%含有したナイロン6ペレットを得る
ことができた。
【0023】このペレットを通常の溶融紡糸法により紡
糸した後、延伸することにより、糸切れすることなく、
75デニール24フィラメントの延伸糸を得ることがで
きた。
糸した後、延伸することにより、糸切れすることなく、
75デニール24フィラメントの延伸糸を得ることがで
きた。
【0024】この延伸糸を筒編みして精練したものおよ
びさらに100回洗濯したものについて抗菌性を評価し
た。
びさらに100回洗濯したものについて抗菌性を評価し
た。
【0025】菌数減少率は、精練後の試料で大腸菌に対
して83.1%、黄色ブドウ状球菌に対して80.1
%、洗濯後の試料で大腸菌に対して77.7%、黄色ブ
ドウ状球菌に対して71.3%であり、いずれの試料と
も耐久性に優れた抗菌効果を有していることがわかっ
た。
して83.1%、黄色ブドウ状球菌に対して80.1
%、洗濯後の試料で大腸菌に対して77.7%、黄色ブ
ドウ状球菌に対して71.3%であり、いずれの試料と
も耐久性に優れた抗菌効果を有していることがわかっ
た。
【0026】実施例2 用いた粒子をTi(HPO4)2にした以外は実施例1と
同様な操作を行なって銀イオン担持量、平均粒子径の異
なるTi(HPO4)2を調製し、これをナイロン6に配
合した。次いで、実施例1と同様の方法で延伸糸を作成
し、それを筒編みして抗菌性を評価した。樹脂の成形
性、抗菌性の評価結果を表1に表示した。Ti(HPO
4)2を用いても高い抗菌性を発現している。
同様な操作を行なって銀イオン担持量、平均粒子径の異
なるTi(HPO4)2を調製し、これをナイロン6に配
合した。次いで、実施例1と同様の方法で延伸糸を作成
し、それを筒編みして抗菌性を評価した。樹脂の成形
性、抗菌性の評価結果を表1に表示した。Ti(HPO
4)2を用いても高い抗菌性を発現している。
【0027】
【0028】
【表1】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】本発明の抗菌剤は、耐久性のある抗菌性
を有しているため、その工業的価値は極めて高い。
を有しているため、その工業的価値は極めて高い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−88109(JP,A) 特開 昭63−154746(JP,A) 特開 昭62−195037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08K 3/00 - 13/08 A01N 59/26
Claims (2)
- 【請求項1】 平均粒子径が5μm以下であるリン酸塩
粒子であって、該粒子がチタン、ジルコニウムから選ば
れる少なくとも1種の金属イオンおよび水素、アルカリ
金属から選ばれる少なくとも1種の陽イオンを構成成分
とし、かつ銀、銅、亜鉛、金および白金より選ばれる少
なくとも1種の金属イオンをイオン交換法で0.1〜2
0重量%担持してなる耐久性に優れた抗菌剤。 - 【請求項2】 リン酸塩の金属イオンがジルコニウムで
ある請求項1記載の耐久性に優れた抗菌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02650597A JP3185697B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 耐久性に優れた抗菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02650597A JP3185697B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 耐久性に優れた抗菌剤 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17943689A Division JPH0819258B2 (ja) | 1989-07-11 | 1989-07-11 | 繊維用およびフイルム用抗菌性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183863A JPH09183863A (ja) | 1997-07-15 |
JP3185697B2 true JP3185697B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=12195350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02650597A Expired - Lifetime JP3185697B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 耐久性に優れた抗菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185697B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4775376B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2011-09-21 | 東亞合成株式会社 | 銀系無機抗菌剤及び抗菌製品 |
CN102669182B (zh) * | 2012-06-05 | 2013-11-06 | 江苏太湖地区农业科学研究所 | 一种水稻生长调节剂及其制备方法和使用方法 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP02650597A patent/JP3185697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09183863A (ja) | 1997-07-15 |
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Legal Events
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