JP3776650B2 - 組立式ベッドのための保管・搬送ラック - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立式ベッドを、保管したり、現地に搬送したりする際に有用な、組立式ベッドのための保管・搬送ラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢者の占める割合が増加する一方であり、在宅介護の重要性がますます顕著となっている。このために、家庭内において使用しやすいように特別に設計された、在宅介護のための在宅用ベッドが種々製品化されている。
このような在宅用ベッドの中には、複数のユニットに分割した状態で組み立て現場に搬入し、これら複数のユニットを前記組み立て現場で組み立てる組立式在宅用ベッドがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記在宅用ベッドを構成するユニットは、それぞれユニット毎に梱包して適宜なラックに保管しており、収容効率が悪く、保管時における管理が煩雑であった。従って、現場に搬送する際も、一つの在宅用ベッドを構成する全てのユニットを間違いなく取り出す必要から、チェックなど手数を要した。また、ユニットによっては重量が大きく搬送しにくいし、保管時のスペースが不足するなどのおそれもある。
本発明は、このような背景から提案されたものであって、組立式ベッドを、保管したり、現地に搬送したりする際に有用な、組立式ベッドのための保管・搬送ラックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、キャスタを装着した基枠体と、基枠体に立設した支柱枠と、梁枠とを、フレームによって一体的に連結して構成し、前記支柱枠は、保持すべき組立式ベッドのボトム幅方向寸法に対応した間隔で一対立設し且つ高さ寸法が組立式ベッドの長手寸法に対応したものであり、これら支柱枠の上端寄りの位置を、前記梁枠によって一体的に連結し、前記支柱枠の一面側には、中間部および上部側に、組立式ベッドを構成するユニットのうち、ヘッド側アクセサリフレーム、フット側アクセサリフレームを係止するようにしたアクセサリフレーム係止具を設けると共に、前記梁枠の両端側寄りの箇所に、脚部ユニットを保持するための脚部ユニット保持アーム部を水平方向に突設して、この脚部ユニット保持アーム部には、脚部ユニットの脱落防止用係止具を設けると共に脚部ユニット保持アーム部には、運搬時グリップを突設し、前記支柱枠の他面側には、中間部および上部側に、ボトムユニットを係止させるためのボトムユニット係止具を配設すると共に、前記上部側のボトムユニット係止具上部 の支柱枠には起動部ユニットを保持するための起動部ユニット保持アーム部を水平方向に突設すると共に、この起動部ユニット保持アーム部に、起動部ユニットの脱落防止用係止具を設ける組立式ベッドのための保管・搬送ラックを提案する。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる組立式ベッドのための保管・搬送ラックについて、一つの実施の形態を示すと共に、添付の図面に基づいて、以下説明する。
図1に在宅用として採用される、組立式ベッドのための保管・搬送ラック1を示す。
この保管・搬送ラック1は、キャスタ2を装着した基枠体3と、基枠体3に立設した支柱枠4と、梁枠5とを、断面中空フレームによって一体的に連結して構成している。
そして前記支柱枠4および梁枠5には、組立式ベッドを構成する複数のユニットをそれぞれ吊下げ保持するための吊下げ手段(後述)が設けられている。
なお、前記組立式ベッドを構成する複数のユニットとは、例えば、脚部ユニットL、電動アクチュエータ、コントローラ等を取り付けた起動部ユニットM、ボトムユニットB、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 とからなる。
【0006】
前記保管・搬送ラック1を構成する基枠体3、支柱枠4、梁枠5は、断面角形中空フレームによって構成されている。
前記基枠体3は、平面H型形状を有し、両端部にキャスタ2を装着した一対のキャスタ支持枠3aと、これらキャスタ支持枠3a中間を、一体的に連結してなる連結枠3bとによって構成している。
前記支柱枠4は、基枠体3における連結枠3b両端近傍に一対、鉛直状に立設されている。これら支柱枠4は、支柱枠4上端寄りの位置において、前記梁枠5によって一体的に連結している。なお、前記一対の支柱枠4、4は、保持すべき組立式ベッドのボトム幅方向寸法に対応した間隔で立設しており、また、支柱枠 4の高さ寸法は、組立式ベッドの長手寸法に係わる起動部ユニットMや脚部ユニットLの長さ寸法に対応して設定している。
【0007】
次に、前記支柱枠4および梁枠5に設けられる、組立式ベッドを構成する複数のユニットをそれぞれ吊下げ保持するための吊下げ手段について説明する。
前記支柱枠4の一面側の中間部および上部側には、組立式ベッドのうちのボトムユニットBを係止するボトムユニット係止具7cを設けている。また、前記支柱枠4の頂点には、前記起動部ユニットMを保持するための起動部ユニット保持アーム部6bを突設している。そしてこの起動部ユニット保持アーム部6b先端には、起動部ユニットMの脱落防止用係止具7aを設けている。
一方、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側には、双方の支柱枠4の中間部および上部側に、前記ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 を係止するアクセサリユニット係止具7dを設けている。
そして、前記双方の支柱枠4を連結する梁枠5の両端側寄りの箇所に、脚部ユニット保持アーム部6aを水平方向に指向するように一体的に突設している。またこの脚部ユニット保持アーム部6aの中間部位には脚部ユニットLの脱落防止用係止具7bを、先端には、互いに対向するように、運搬時グリップ8を突設している。
なお、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側に、脚部ユニット保持アーム部6aを設けたのは、前記支柱枠4の一面側がボトムユニットBによって専有されるためである。
【0008】
前記脱落防止用係止具7a,7bは、断面略コ型形状のもので、それぞれ脚部ユニットLを脚部ユニット保持アーム部6aに、起動部ユニットMを起動部ユニット保持アーム部6bに保持させた際に、脱落しないように係止するようにしている。
また、前記ボトムユニット係止具7cは、軸部材を鉤型形状に屈曲させたもので、起動部ユニット保持アーム部6bを突設した側の支柱枠4中間部と、上部側に固設されている。かかるボトムユニット係止具7cは、例えば背から腰に至るボトムと、大腿部側に対応するボトムを係止するためのものである。
さらにアクセサリユニット係止具7dは、断面略Z状に形成されたもので、例えばベッド幅方向に張り出し、端面にバンパーを設けた、側柵等を支持するためのサイドフレームである、前記ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2を保持するようにしている。
【0009】
以上のような構成の保管・搬送ラック1において、組立式ベッドを構成する全てのユニットを、保管・搬送ラック1に積載する際の作業手順を示し、説明する(図2参照)。
先ず、組立式ベッドを構成するユニットのうち、ベッドの上部側を構成する比較的重量の軽いボトムユニットBや、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2側から保持させるようにする。
例えば支柱枠4中間部のボトムユニット係止具7cに足ボトム、背ボトムを掛け、支柱枠4上部側のボトムユニット係止具7cに背湾曲ボトム、腰ボトムを掛けていく。次いで、前記ボトムユニット係止具7cと反対側に固設したアクセサリユニット係止具7dに、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2を、支柱枠4に沿わすように掛けていく。
次に起動部ユニットMを、支柱枠4頂点の起動部ユニット保持アーム部6bに、脱落防止用係止具7aを介して掛け止めする。
【0010】
ここで、前記起動部ユニット保持アーム部6bを設けた側の支柱枠4には、中間部と上部側のボトムユニット係止具7cに、ボトムユニットBを保持することで、支柱枠4の一面全体が、ほぼ前記ボトムユニットBにより専有された状態にとなる。
しかしながら、前記起動部ユニットMは、支柱枠4頂点における起動部ユニット保持アーム部6b先端の脱落防止用係止具7aに掛け止めするため、起動部ユニット保持アーム部6b直下から基枠体3に至るまで、充分なスペースが確保され、前記ボトムユニットBによって、起動部ユニットMが掛け止め不能となるようなことはない。
【0011】
そして最後に、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側の梁枠5に取り付けた脚部ユニット保持アーム部6aに、係止具7bを介して、脚部ユニットLを脱落しないように保持する。なお前記ボトムユニットBにより前記支柱枠4の一面側が専有されても、前記脚部ユニット保持アーム部6aを、支柱枠4の一面側と反対側の他面側に設けることで、もう一つの長尺重量物である脚部ユニットLを保持することができる。
【0012】
この場合、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 によって専有されるのは、両支柱枠4に沿う面近傍だけである。このため、脚部ユニット保持アーム部6aを突設した箇所の、基枠体3から支柱枠4頂点に至る領域は、脚部ユニットLを保持するに充分なスペースとなる。
この結果、前記脚部ユニット保持アーム部6aを設けた支柱枠4の他面側には、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 およびフット側アクセサリフレームAF 2 と脚部ユニットLとを、互いにぶつかり合うことなく脚部ユニット保持アーム部6a形成側に保持することができるのである。
【0013】
以上のように本発明の保管・搬送ラック1は、組立式ベッドを構成する全てのユニットに応じて、支柱枠4を中心として一面側にボトムユニット係止具7c、頂点に起動部ユニット保持アーム部6bを設け、他面側に、アクセサリユニット係止具7dと、脚部ユニット保持アーム部6aとを配設したので、前記保管・搬送ラック1に一つの組立式ベッドを構成する全てのユニットを保持することができる。
従って、保管の際に、部品の不足等のチェックが容易であり、保管に際するスペースを軽減することができる。なお、ボード類や、側柵等の付属品は、別に梱包、保管することができる。
【0014】
そして出荷にあたっては、格納保管した倉庫から、組立式ベッドを構成する全てのユニットを積載した保管・搬送ラック1を、そのままトラック等まで運んで、ユニット毎積み込んで搬送することができる。
家屋内に搬入したら、脚部ユニットL、起動部ユニットM、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2、ボトムユニットBを、順々に組み立てていけばよい。
【0015】
ところで、前記組立式ベッドをレンタルで使用する場合においても、レンタル終了時、組立式ベッドをユニット毎に分解して引き取り、格納倉庫に運び込む際も、保管・搬送ラック1毎、一台の組立式ベッドを構成するユニットを積載して、保管すればよいので、取り扱い性、保管性が大いに向上し、保管に際するスペースを軽減することができる。このため大量保管が可能となり、公的介護保険導入に伴い予想される在庫の増加にも充分対応することができる。なお、保管するにあたっては、カバー等を前記ユニットに被せておけば、良好な保管状態を保つことができる。しかも出荷する際の部品の不足等のチェックの手間を大いに軽減することができる。
以上、本発明にかかる保管・搬送ラック1を、一つの組立式ベッドに対応した一例を挙げ説明したが、組立式ベッドの組立構造に対応して、保管・搬送ラック1の仕様を変える様にすればよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、在宅ベッドの保管・搬送時の取り扱い性が格段に向上する。また、一つのラックに一つのベッドを構成するユニットを合理的に格納保管するようにしているので、管理しやすく、しかも専用のラックであるので、収容効率が上がる。
さらには、公的介護保険導入のおりから、将来的に在庫が増加しても保管スペース上問題はない。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保管・搬送ラックの一例を示す、外観斜視説明図である。
【図2】図1に示す保管・搬送ラックに、組立式ベッドを構成する複数のユニットを搭載した状態を示す、側面説明図である。
【符号の説明】
1 保管・搬送ラック
2 キャスタ
3 基枠体
3a キャスタ支持枠
3b 連結枠
4 支柱枠
5 梁枠
6a 脚部ユニット保持アーム部
6b 起動部ユニット保持アーム部
7a,7b 脱落防止用係止具
7c ボトムユニット係止具
7d アクセサリユニット係止具
8 運搬時グリップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立式ベッドを、保管したり、現地に搬送したりする際に有用な、組立式ベッドのための保管・搬送ラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢者の占める割合が増加する一方であり、在宅介護の重要性がますます顕著となっている。このために、家庭内において使用しやすいように特別に設計された、在宅介護のための在宅用ベッドが種々製品化されている。
このような在宅用ベッドの中には、複数のユニットに分割した状態で組み立て現場に搬入し、これら複数のユニットを前記組み立て現場で組み立てる組立式在宅用ベッドがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記在宅用ベッドを構成するユニットは、それぞれユニット毎に梱包して適宜なラックに保管しており、収容効率が悪く、保管時における管理が煩雑であった。従って、現場に搬送する際も、一つの在宅用ベッドを構成する全てのユニットを間違いなく取り出す必要から、チェックなど手数を要した。また、ユニットによっては重量が大きく搬送しにくいし、保管時のスペースが不足するなどのおそれもある。
本発明は、このような背景から提案されたものであって、組立式ベッドを、保管したり、現地に搬送したりする際に有用な、組立式ベッドのための保管・搬送ラックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、キャスタを装着した基枠体と、基枠体に立設した支柱枠と、梁枠とを、フレームによって一体的に連結して構成し、前記支柱枠は、保持すべき組立式ベッドのボトム幅方向寸法に対応した間隔で一対立設し且つ高さ寸法が組立式ベッドの長手寸法に対応したものであり、これら支柱枠の上端寄りの位置を、前記梁枠によって一体的に連結し、前記支柱枠の一面側には、中間部および上部側に、組立式ベッドを構成するユニットのうち、ヘッド側アクセサリフレーム、フット側アクセサリフレームを係止するようにしたアクセサリフレーム係止具を設けると共に、前記梁枠の両端側寄りの箇所に、脚部ユニットを保持するための脚部ユニット保持アーム部を水平方向に突設して、この脚部ユニット保持アーム部には、脚部ユニットの脱落防止用係止具を設けると共に脚部ユニット保持アーム部には、運搬時グリップを突設し、前記支柱枠の他面側には、中間部および上部側に、ボトムユニットを係止させるためのボトムユニット係止具を配設すると共に、前記上部側のボトムユニット係止具上部 の支柱枠には起動部ユニットを保持するための起動部ユニット保持アーム部を水平方向に突設すると共に、この起動部ユニット保持アーム部に、起動部ユニットの脱落防止用係止具を設ける組立式ベッドのための保管・搬送ラックを提案する。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかる組立式ベッドのための保管・搬送ラックについて、一つの実施の形態を示すと共に、添付の図面に基づいて、以下説明する。
図1に在宅用として採用される、組立式ベッドのための保管・搬送ラック1を示す。
この保管・搬送ラック1は、キャスタ2を装着した基枠体3と、基枠体3に立設した支柱枠4と、梁枠5とを、断面中空フレームによって一体的に連結して構成している。
そして前記支柱枠4および梁枠5には、組立式ベッドを構成する複数のユニットをそれぞれ吊下げ保持するための吊下げ手段(後述)が設けられている。
なお、前記組立式ベッドを構成する複数のユニットとは、例えば、脚部ユニットL、電動アクチュエータ、コントローラ等を取り付けた起動部ユニットM、ボトムユニットB、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 とからなる。
【0006】
前記保管・搬送ラック1を構成する基枠体3、支柱枠4、梁枠5は、断面角形中空フレームによって構成されている。
前記基枠体3は、平面H型形状を有し、両端部にキャスタ2を装着した一対のキャスタ支持枠3aと、これらキャスタ支持枠3a中間を、一体的に連結してなる連結枠3bとによって構成している。
前記支柱枠4は、基枠体3における連結枠3b両端近傍に一対、鉛直状に立設されている。これら支柱枠4は、支柱枠4上端寄りの位置において、前記梁枠5によって一体的に連結している。なお、前記一対の支柱枠4、4は、保持すべき組立式ベッドのボトム幅方向寸法に対応した間隔で立設しており、また、支柱枠 4の高さ寸法は、組立式ベッドの長手寸法に係わる起動部ユニットMや脚部ユニットLの長さ寸法に対応して設定している。
【0007】
次に、前記支柱枠4および梁枠5に設けられる、組立式ベッドを構成する複数のユニットをそれぞれ吊下げ保持するための吊下げ手段について説明する。
前記支柱枠4の一面側の中間部および上部側には、組立式ベッドのうちのボトムユニットBを係止するボトムユニット係止具7cを設けている。また、前記支柱枠4の頂点には、前記起動部ユニットMを保持するための起動部ユニット保持アーム部6bを突設している。そしてこの起動部ユニット保持アーム部6b先端には、起動部ユニットMの脱落防止用係止具7aを設けている。
一方、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側には、双方の支柱枠4の中間部および上部側に、前記ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 を係止するアクセサリユニット係止具7dを設けている。
そして、前記双方の支柱枠4を連結する梁枠5の両端側寄りの箇所に、脚部ユニット保持アーム部6aを水平方向に指向するように一体的に突設している。またこの脚部ユニット保持アーム部6aの中間部位には脚部ユニットLの脱落防止用係止具7bを、先端には、互いに対向するように、運搬時グリップ8を突設している。
なお、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側に、脚部ユニット保持アーム部6aを設けたのは、前記支柱枠4の一面側がボトムユニットBによって専有されるためである。
【0008】
前記脱落防止用係止具7a,7bは、断面略コ型形状のもので、それぞれ脚部ユニットLを脚部ユニット保持アーム部6aに、起動部ユニットMを起動部ユニット保持アーム部6bに保持させた際に、脱落しないように係止するようにしている。
また、前記ボトムユニット係止具7cは、軸部材を鉤型形状に屈曲させたもので、起動部ユニット保持アーム部6bを突設した側の支柱枠4中間部と、上部側に固設されている。かかるボトムユニット係止具7cは、例えば背から腰に至るボトムと、大腿部側に対応するボトムを係止するためのものである。
さらにアクセサリユニット係止具7dは、断面略Z状に形成されたもので、例えばベッド幅方向に張り出し、端面にバンパーを設けた、側柵等を支持するためのサイドフレームである、前記ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2を保持するようにしている。
【0009】
以上のような構成の保管・搬送ラック1において、組立式ベッドを構成する全てのユニットを、保管・搬送ラック1に積載する際の作業手順を示し、説明する(図2参照)。
先ず、組立式ベッドを構成するユニットのうち、ベッドの上部側を構成する比較的重量の軽いボトムユニットBや、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2側から保持させるようにする。
例えば支柱枠4中間部のボトムユニット係止具7cに足ボトム、背ボトムを掛け、支柱枠4上部側のボトムユニット係止具7cに背湾曲ボトム、腰ボトムを掛けていく。次いで、前記ボトムユニット係止具7cと反対側に固設したアクセサリユニット係止具7dに、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2を、支柱枠4に沿わすように掛けていく。
次に起動部ユニットMを、支柱枠4頂点の起動部ユニット保持アーム部6bに、脱落防止用係止具7aを介して掛け止めする。
【0010】
ここで、前記起動部ユニット保持アーム部6bを設けた側の支柱枠4には、中間部と上部側のボトムユニット係止具7cに、ボトムユニットBを保持することで、支柱枠4の一面全体が、ほぼ前記ボトムユニットBにより専有された状態にとなる。
しかしながら、前記起動部ユニットMは、支柱枠4頂点における起動部ユニット保持アーム部6b先端の脱落防止用係止具7aに掛け止めするため、起動部ユニット保持アーム部6b直下から基枠体3に至るまで、充分なスペースが確保され、前記ボトムユニットBによって、起動部ユニットMが掛け止め不能となるようなことはない。
【0011】
そして最後に、前記支柱枠4の一面側と反対側の他面側の梁枠5に取り付けた脚部ユニット保持アーム部6aに、係止具7bを介して、脚部ユニットLを脱落しないように保持する。なお前記ボトムユニットBにより前記支柱枠4の一面側が専有されても、前記脚部ユニット保持アーム部6aを、支柱枠4の一面側と反対側の他面側に設けることで、もう一つの長尺重量物である脚部ユニットLを保持することができる。
【0012】
この場合、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 、フット側アクセサリフレームAF 2 によって専有されるのは、両支柱枠4に沿う面近傍だけである。このため、脚部ユニット保持アーム部6aを突設した箇所の、基枠体3から支柱枠4頂点に至る領域は、脚部ユニットLを保持するに充分なスペースとなる。
この結果、前記脚部ユニット保持アーム部6aを設けた支柱枠4の他面側には、ヘッド側アクセサリフレームAF 1 およびフット側アクセサリフレームAF 2 と脚部ユニットLとを、互いにぶつかり合うことなく脚部ユニット保持アーム部6a形成側に保持することができるのである。
【0013】
以上のように本発明の保管・搬送ラック1は、組立式ベッドを構成する全てのユニットに応じて、支柱枠4を中心として一面側にボトムユニット係止具7c、頂点に起動部ユニット保持アーム部6bを設け、他面側に、アクセサリユニット係止具7dと、脚部ユニット保持アーム部6aとを配設したので、前記保管・搬送ラック1に一つの組立式ベッドを構成する全てのユニットを保持することができる。
従って、保管の際に、部品の不足等のチェックが容易であり、保管に際するスペースを軽減することができる。なお、ボード類や、側柵等の付属品は、別に梱包、保管することができる。
【0014】
そして出荷にあたっては、格納保管した倉庫から、組立式ベッドを構成する全てのユニットを積載した保管・搬送ラック1を、そのままトラック等まで運んで、ユニット毎積み込んで搬送することができる。
家屋内に搬入したら、脚部ユニットL、起動部ユニットM、ヘッド側アクセサリフレームAF1、フット側アクセサリフレームAF2、ボトムユニットBを、順々に組み立てていけばよい。
【0015】
ところで、前記組立式ベッドをレンタルで使用する場合においても、レンタル終了時、組立式ベッドをユニット毎に分解して引き取り、格納倉庫に運び込む際も、保管・搬送ラック1毎、一台の組立式ベッドを構成するユニットを積載して、保管すればよいので、取り扱い性、保管性が大いに向上し、保管に際するスペースを軽減することができる。このため大量保管が可能となり、公的介護保険導入に伴い予想される在庫の増加にも充分対応することができる。なお、保管するにあたっては、カバー等を前記ユニットに被せておけば、良好な保管状態を保つことができる。しかも出荷する際の部品の不足等のチェックの手間を大いに軽減することができる。
以上、本発明にかかる保管・搬送ラック1を、一つの組立式ベッドに対応した一例を挙げ説明したが、組立式ベッドの組立構造に対応して、保管・搬送ラック1の仕様を変える様にすればよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、在宅ベッドの保管・搬送時の取り扱い性が格段に向上する。また、一つのラックに一つのベッドを構成するユニットを合理的に格納保管するようにしているので、管理しやすく、しかも専用のラックであるので、収容効率が上がる。
さらには、公的介護保険導入のおりから、将来的に在庫が増加しても保管スペース上問題はない。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる保管・搬送ラックの一例を示す、外観斜視説明図である。
【図2】図1に示す保管・搬送ラックに、組立式ベッドを構成する複数のユニットを搭載した状態を示す、側面説明図である。
【符号の説明】
1 保管・搬送ラック
2 キャスタ
3 基枠体
3a キャスタ支持枠
3b 連結枠
4 支柱枠
5 梁枠
6a 脚部ユニット保持アーム部
6b 起動部ユニット保持アーム部
7a,7b 脱落防止用係止具
7c ボトムユニット係止具
7d アクセサリユニット係止具
8 運搬時グリップ
Claims (1)
- キャスタを装着した基枠体と、基枠体に立設した支柱枠と、梁枠とを、フレームによって一体的に連結して構成し、前記支柱枠は、保持すべき組立式ベッドのボトム幅方向寸法に対応した間隔で一対立設し且つ高さ寸法が組立式ベッドの長手寸法に対応したものであり、これら支柱枠の上端寄りの位置を、前記梁枠によって一体的に連結し、前記支柱枠の一面側には、中間部および上部側に、組立式ベッドを構成するユニットのうち、ヘッド側アクセサリフレーム、フット側アクセサリフレームを係止するようにしたアクセサリフレーム係止具を設けると共に、前記梁枠の両端側寄りの箇所に、脚部ユニットを保持するための脚部ユニット保持アーム部を水平方向に突設して、この脚部ユニット保持アーム部には、脚部ユニットの脱落防止用係止具を設けると共に脚部ユニット保持アーム部には、運搬時グリップを突設し、前記支柱枠の他面側には、中間部および上部側に、ボトムユニットを係止させるためのボトムユニット係止具を配設すると共に、前記上部側のボトムユニット係止具上部の支柱枠には起動部ユニットを保持するための起動部ユニット保持アーム部を水平方向に突設すると共に、この起動部ユニット保持アーム部に、起動部ユニットの脱落防止用係止具を設けることを特徴とする組立式ベッドのための保管・搬送ラック。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30166799A JP3776650B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 組立式ベッドのための保管・搬送ラック |
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JP30166799A JP3776650B2 (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | 組立式ベッドのための保管・搬送ラック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001122127A JP2001122127A (ja) | 2001-05-08 |
JP3776650B2 true JP3776650B2 (ja) | 2006-05-17 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104891218A (zh) * | 2015-05-06 | 2015-09-09 | 周玉萍 | 一种印刷纸张载物车车架 |
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CN113501107B (zh) * | 2021-08-12 | 2022-10-04 | 招商局金陵船舶(江苏)有限公司 | 一种用于船舶大型窗的安装工装及安装工艺 |
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1999
- 1999-10-22 JP JP30166799A patent/JP3776650B2/ja not_active Expired - Fee Related
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