JP3776186B2 - 電動プレス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、嵌合孔を穿設されたリードフレームがプレス金型を装備したプレス部でピッチ送りされてプレス加工が行われる電動プレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂モールドタイプの半導体装置は、樹脂モールド後にダムバーカットとリードフォーミングなどの加工が施される。これらの加工はプレス金型を備えたプレス装置により行われている。
このプレス装置は、一般に、パンチを支持するパンチホルダとダイを支持するダイホルダとの間に、上型と下型を位置合わせしてプレス装置内にセットし、油圧若しくは電動により上下動する上型を下型から上型にわたって立設したガイドポストによりガイドしながらプレス加工を施すように構成されている。
【0003】
また、上記プレス装置におけるリードフレームの送り機構として、本件出願人は特開平6−77376号公報に示す装置を提案した。この送り機構について説明すると、図10において、リードフレーム101は、プレス位置においてその両側をダイ102の上側に設けられたフィードプレート103a,103bに支持されており、該フィードプレート103a,103bは連結部材104a,104bに連結されている。上記フィードプレート103a,103bは、後述する上下動機構により上下動可能に構成されている。また、上記リードフレーム101は、フィードプレート103a,103bが押し下げられたらダイブロック116に設けられたパイロットピン117に嵌合して位置決めされる。尚、118はリードフレームが所定位置にセットされているか検知する検知ピンである。また、上記リードフレーム101は、図11に示す送りアーム105a,105bにより、リードフレーム101の嵌合孔101aへ上方から嵌合可能な送りピン106a,106bが垂設されている。上記送りアーム105a,105bは、例えばシリンダ駆動(エアーシリンダ)により往復移動する往復移動機構により図の左右方向へ往復移動するよう構成されている。
【0004】
上記フィードプレート103a,103bは、図12に示す基台部107に装備されたコイルスプリング107a,107aにより付勢されたロッド108a,108bにより上方に付勢支持されている。また、上記連結部材104a,104bは、係合部材109a,109bに係合しており、該係合部材109a,109bにそれぞれ垂設されたロッド110,110の下端は回動シャフト111に固定された揺動片112a,112aへそれぞれ上下動可能に連繋されている。上記回動シャフト111には揺動片112bが固定されており、シリンダ113のシリンダロッドは上記揺動片112bに連結されている。このシリンダ113を作動させることで回動シャフト111を回動させ、揺動片112a,112a、ロッド110,110、係合部材109a,109bを介してフィードプレート103a,103bをコイルスプリング107aの付勢力に抗して下降させることができる。
【0005】
上記プレス装置においては、図示しない送りシリンダを作動させて送りアーム105a,105bにより、リードフレーム101を1ピッチ送ると、シリンダ113を作動させてフィードプレート103a,103bを下降させ、送りピン106a,106bをリードフレーム101の嵌合孔101aから抜脱させる。そして、電動モータ或いは油圧機構を作動させて上型部114が下動し、ストリッパープレート115がフィードプレート103a,103bを押し下げる位置まで下降させ、プレス加工が行われる。プレス加工が終了すると、上型部114が上動する間に、送りアーム105a,105bをダイ102に対応する位置まで移動待機させておき、シリンダ113を作動させてフィードプレート103a,103bを上動させ、送りピン106a,106bを上記フィードプレート103a,103bに支持されて上動するリードフレーム101の嵌合孔101aに嵌合させる。そして、上記送りアーム105a,105bを移動させてリードフレーム101を1ピッチ分送って前述したプレス加工が繰り返し行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記プレス装置においては、電動モータや油圧機構による上型部114の上下動、シリンダ駆動による送りアーム105a,105bの送り動作、及びシリンダ113によるフィードプレート103a,103bの上下動の3つの動作を電気的に同期を取りながら稼働させていたため、1サイクル分のプレス加工を行うために所要時間を要し(最大で70spm程度)、サイクルタイム(インデックスタイム)を短縮化することが困難であった。
これは、油圧駆動による上型部114の上下動を採用したプレス装置においても同様である。
また、送りアーム105a,105bをシリンダ駆動により送っているため、一定の速度で送るため、リードフレーム101の送り始めと停止前に衝撃が加わって傷つき易い。また、送りピン106a,106bも破損し易かった。
【0007】
また、リードフレームの種類によりリードフレーム101の嵌合孔101aのピッチも変わるため、プレス部への送りピッチを調整する必要がある。この場合、シリンダー駆動による送りアーム105a,105bの移動範囲を規定するストッパボルト等の長さを調整する必要があり、ピッチ合わせを行うためプレス作業を中断しなければならず、作業効率が低下する。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、リードフレームの送り及びプレス加工に要するインデックスタイムを短縮化すると共にリードフレームに加わる衝撃を低下させ、更には送りピッチを自在に変更できる電動プレス装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
即ち、嵌合孔を穿設されたリードフレームがプレス金型を備えたプレス部へピッチ送りされてプレス加工が行われる電動プレス装置において、前記リードフレームの嵌合孔へ嵌合可能なピンを有する送りアームをリードフレームの搬送方向へ往復移動する送り機構と、前記プレス部において、リードフレームを搬送方向に移動可能にガイドして支持すると共に上下動可能に設けられたフィードプレートと、前記フィードプレートを上下動させるためのフィードプレート上下動機構と、前記プレス金型を駆動させると共に送り機構及びフィードプレート上下動機構へそれぞれ駆動伝達する駆動伝達機構と、前記駆動伝達機構を作動させる電動モータを具備し、駆動伝達機構は電動モータより駆動伝達されて回転する駆動軸と、該駆動軸と同軸に嵌め込まれて送り機構及びフィードプレート上下動機構へそれぞれ駆動伝達する第1、第2カムと、該第1、第2カムに当接して揺動可能な第1、第2カム当接部材を備え、フィードプレート上下動機構は、第2カム当接部材の回動軸の回動に応じて往復移動するリンク機構と、該リンク機構の往復移動に応じて上下するフィードプレート支持部材を備え、リンク機構は第2カム当接部材の回動軸の回動により往復移動する第1リンク材と、フィードプレート支持部材を上下動させる第2リンク材と、第1、第2リンク材どうしを連結するリンク筐体を備え、当該リンク筐体内に挿入された第1、第2リンク材の両端部どうしがコイルスプリングにより連結されていることを特徴とする。
【0010】
また、電動モータを駆動すると、駆動伝達機構に連繋する送り機構及びフィードプレート上下動機構の同期を取ってプレス金型の駆動とリードフレームのピッチ送りが行われ、コイルスプリングは、フィードプレートを一旦下動させた後、上型の下動により該フィードプレートを更に押し下げる際の押圧力を吸収することを特徴とする。
また、送りアーム往復動とフィードプレートの上下動を交互に行うことにより、リードフレームがピッチ送りされることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の態様は、D/D(Deflash and Dambar cut system)用のプレス金型を搭載したプレス装置を用いて説明する。
図1(a)は駆動伝達機構の上視図、同図(b)は右側面図、同図(c)は後面図、図2(a)は送り機構の上視図、同図(b)は右側面図、図3(a)はフィードプレート上下動機構の正面図、同図(b)は右側面図、同図(c)は部分平面図、図4(a)はフィードプレート上下動機構の正面図、同図(b)は右側面図及び部分図、同図(c)は上視図、同図(d)は部分側面図、図5(a)は電動モータと駆動伝達機構の構成を示す上視図、同図(b)は左側面図、同図(c)は右側面図、図6(a)は電動モータと駆動伝達機構の構成を示す正面図、同図(b)は左側面図、同図(c)は右側面図、図7は電動モータから駆動伝達機構へ駆動伝達される経路を示す説明図、図8(a)は駆動伝達機構、送り機構及びフィードプレート上下動機構の配置構成を示す後面説明図、同図(b)は左側面説明図、図9は電動プレス装置の全体構成を示す説明図である。
【0012】
(全体構成)
先ず、図9を参照して電動プレス装置の概略構成について説明する。1は上型であり、この上型1の上部に設けられたトッププレート15上に後述する上型駆動機構を装備している。2はプレスラムでありその下端はパンチホルダ3に当接している。このプレスラム2は上型駆動機構より駆動伝達されてパンチホルダ3を上下動させる。上記パンチホルダ3にはパンチ4が保持されており、該パンチ4の先端部はストリッパープレート5を挿通してガイドされている。
上記パンチホルダ3とストリッパープレート5とは上型支持ポスト6により連結されており、該上型支持ポスト6の周囲にはコイルスプリング7が装備されており、上記ストリッパープレート5を下方に付勢している。
【0013】
8は下型であり、この下型8のプレスベッド52の下部に後述するフィードプレート上下動機構34が装備されている。上記プレスベッド52上にはダイホルダ9が装備されており、このダイホルダ9にはダイ10が保持されている。また、上記ダイ10の上方には、プレス部においてリードフレームを搬送方向に移動可能にガイドして支持するフィードプレート11が上下動可能に装備されている。このフィードプレート11は、上記ダイホルダ9上に下型支持ポスト12により連結されており、該下型支持ポスト12の周囲にはコイルスプリング13が装備されており、上記フィードプレート11を上方に付勢している。
【0014】
上記パンチホルダ3とダイホルダ9との間にはガイドポスト14が設けられており、ストリッパープレート5及びフィードプレート11を挿通して上型及び下型の位置決めを行っている。上記ガイドポスト14の上下両端部は、パンチホルダ3とダイホルダ9に装備されたガイドブッシュ3a,9aにより挿通可能にガイドされており、上記ガイドブッシュ3a,9aはパンチ4とダイ10の刃合わせをして固定されている。また、上記ガイドポスト14は、ストリッパープレート5に対して垂直に固着されている。
【0015】
(プレス駆動機構)
ここで、図5及び図6を参照してプレス装置のプレス駆動機構について説明する。上記プレス装置は、効率的なプレス作業と型開き操作を容易に切換えて行えるようにすることから、電動モータによるプレス駆動機構が好適に用いられる。図5及び図6において、先ず上型駆動機構について説明すると、上型1のトッププレート15には電動モータ16が装備されている。この電動モータ16の出力軸に設けられたモータプーリ16aと、ケーシング部17に回動自在に取り付けられた支持軸18の一端(左端)に設けられたプーリ18aとの間にはタイミングベルト19が掛け渡されており、上記電動モータ16の駆動は上記タイミングベルト19を介して支持軸18に伝達される(図5(a)(b)参照)。また、上記支持軸18の他端(右端)に設けられたプーリ18bとクランク軸20の一端(右端)に設けられたプーリ20aとの間にもタイミングベルト26a(図8(a)参照)が掛け渡されており、前記電動モータ16の駆動はクランク軸20に伝達される。
【0016】
21はL字状をした揺動リンクであり、上記支持軸18を中心に揺動自在に取り付けられている。また、上記揺動リンク21には垂直アーム部21a,21aが形成されており(図6(b)(c)参照)、該垂直アーム部21a,21aにはクランク軸20が回動可能に軸支されている。このクランク軸20にはクランク22,22が固定されている(図6(a)参照)。
また、上記揺動リンク21には水平アーム部21bが形成されており(図6(b)(c)参照)、揺動リンク駆動用シリンダ23のシリンダロッド23aが連結されている。上記揺動リンク駆動用シリンダ23は、上記揺動リンク21をプレス作業位置に位置決めしており、該揺動リンク21を回動させてプレスラム2をプレス退避位置に上動させる。上記プレスラム2はクランク22,22とコネクティングロッド24を介して連結されており、該コネクティングロッド24はその両端でプレスラム2の上部に設けた軸2aとクランク22,22の偏心軸22aとにそれぞれ回動可能に連結されており、クランク22,22の回転運動をプレスラム2の上下運動に変換している(図6(a)参照)。
【0017】
また、図5(b)(c)において、上記支持軸18の右端に設けられたプーリ18cと出力側プーリ25との間には、タイミングベルト26bが掛け渡されており、電動モータ16の駆動を後述する駆動伝達機構31へ伝達している。
【0018】
(駆動伝達経路)
ここで、図7及び図8を参照して電動モータ16から駆動伝達機構へ駆動伝達される経路について説明する。図7において、上記出力側プーリ25は、両端部を軸受部材27により回転自在に保持された水平シャフト28の一端(左端)に固定されており、該水平シャフト28の他端(右端)側にはかさ歯歯車29aが固定されている。上記水平シャフト28の下方には、垂直シャフト30が上記軸受部材27により回転可能に支持されており、上記垂直シャフト30の上端にはかさ歯歯車29bが固定されており、上記かさ歯歯車29aと噛合している。上記垂直シャフト30は、複数のシャフト間をカップリング30aにより一体に連結されて回転駆動される。
【0019】
図8(a)において、上記垂直シャフト30は駆動伝達機構31の中心軸として作用しており、該駆動伝達機構31より水平方向に配置された送り機構32へ駆動伝達される。この送り機構32は送りアーム33をリードフレームの搬送方向へ往復移動させる。この送りアーム33は、リードフレームの嵌合孔へ上方から嵌合可能なピンを有しており、プレス部においてリードフレームをピッチ送りする。また、図8(b)において、上記駆動伝達機構31からは、その下方に配置されたフィードプレート上下動機構34へも別個に駆動伝達される。このフィードプレート上下動機構34は、プレス部において前記リードフレームを搬送方向に移動可能にガイドして支持するフィードプレート11を上下動させる。以下、上記駆動伝達機構31とこれに有機的に連結される送り機構32及びフィードプレート上下動機構34の構成について図1〜図4を参照して詳細に説明する。
【0020】
(駆動伝達機構)
図1において、駆動伝達機構31は以下のように構成されている。垂直シャフト30は、前述したように、電動モータ16より駆動伝達されて回転する。この垂直シャフト30には、第1カムとして送り用カム36a,36bと第2カムとしてフィードプレート上下用カム37a,37bがそれぞれ同軸に嵌め込まれている(図1(b)(c)参照)。上記送り用カム36a,36bは垂直シャフト30の駆動を送り機構32へ伝達し、フィードプレート上下用カム37a,37bは垂直シャフト30の駆動をフィードプレート上下動機構34へそれぞれ伝達する。上記送り用カム36a,36bのカム曲線は、送りアーム33によるリードフレームの送り始めと送り停止前を低速に、送り動作中を高速に送り動作が行えるように描かれている。また、上記フィードプレート上下用カム37a,37bのカム曲線は、フィードプレート11の上下方向への移動し始めと移動停止前を低速に、移動中を高速に上下動作が行えるように描かれている。
【0021】
38a,38bは第1カム当接部材としての送り用カム当接部材であり、上記送り用カム36a,36bにそれぞれ当接している。上記送り用カム当接部材38a,38bは所定開き角度をもって連結されており、上記垂直シャフト30の駆動によりカム面にそれぞれ当接して支軸38cを中心に揺動する(図1(a)(c)参照)。39a,39bは第2カム当接部材としてのフィードプレート上下用カム当接部材であり、上記フィードプレート上下用カム37a,37bにそれぞれ当接している。上記フィードプレート上下用カム当接部材39a,39bは所定開き角度をもって連結されており、上記垂直シャフト30の駆動によりカム面にそれぞれ当接して支軸39cを中心に揺動する(図1(a)(c)参照)。
【0022】
(送り機構)
図1(a)において、上記送り用カム当接部材38aの一部にはリンク部40が延設されており、該リンク部40の先端にはリンク軸40aが立設されている。上記リンク軸40aは、図2(a)に示すように、揺動アーム41の一端41aに固定された取付板42の一端42aに連結されている。上記揺動アーム41は可動板43に対して垂直方向に設けられた可動支点43aを中心に揺動可能に構成されている。上記揺動アーム41上には長手方向に直動軸受のガイドブロック41cが形成されており、該ガイドブロック41cには上記可動支点43aの下部に設けられた可動ブロック43cがスライド可能に嵌め込まれている(図2(b)参照)。また、上記可動板43は、支持フレーム51に設けられたガイド部材51aに沿ってスライド可能に支持されている(図2(b)参照)。
【0023】
また、図2(a)において、上記揺動アーム41の他端41bには、スライド部材44が連結している。このスライド部材44はスライドガイド45に対して直動軸受45aを介して連結されており、上記揺動アーム41の揺動動作に応じて直動する。
また、上記スライドガイド45には、前記送りアーム33を取り付けるためのアーム取付部材46が連結されている。このアーム取付部材46は、スライドガイド47に対して直動軸受47aを介して連結されており、前記スライド部材44と共にリードフレームの搬送方向(図2(a)の矢印方向)に往復移動する。
【0024】
また、図1(a)において、可動支点移動用モータ(ステッピングモータ)48の出力軸48aには、カップリング49a、軸受49bを介してボールネジ50が連結されている。また、可動板43の下面側にはナット43bが設けられており、該ナット43bは上記ボールネジ50に螺合している。上記可動支点移動用モータ48は、駆動伝達機構31を支持する支持フレーム51に支持されている(図2(b)参照)。上記可動支点43aは、上記可動支点移動用モータ48を駆動させることにより揺動アーム41のガイドブロック41cに嵌め込まれたまま揺動アーム41の長手方向に移動する(図2(b)参照)。
これによって、揺動アーム41の揺動範囲を変更して、送りアーム33によるリードフレームの送りピッチを例えば10mm〜55mmの範囲で変更することが可能となる。
【0025】
(フィードプレート上下動機構)
図1(a)に示すフィードプレート上下用カム当接部材39a,39bの揺動中心としての支軸39cはプレスベッド52の下方に軸受53を介して延出している。図3(b)(c)において、上記支軸39cの下端にはリンク取付部材54が一体に取り付けられており、上記支軸39cと共に回動する。このリンク取付部材54には回動リンク55が支軸55aを中心に揺動するように取り付けられている。この回動リンク55はボルト55a,55cをリンク取付部材54の長孔54a,54cに螺合させて取り付けられており、上記支軸39cと一体に回動する。上記ボルト55aは長孔54aに対して移動可能に嵌入しており、該ボルト55aの位置を変えることで回動リンク55の回動半径(支軸39cと揺動軸55bまでの距離)を±1mm程度変更できる。上記回動リンク55の他端には揺動軸55bが立設されており、該揺動軸55bにはナットを兼ねた接続リンク56が揺動自在に取り付けられている。
【0026】
また、図3(a)において、上記接続リンク56には棒ねじ状の第1リンク材57の一端が螺合しており、該第1リンク材57は筐体状のリンク筐体58に螺合すると共に第1リンク材57の他端はリンク筐体58の内部に図3(a)の右側より進入している。また、上記リンク筐体58には、第2リンク材59の一端が図3(a)の左側より進入している。この第2リンク材59の周囲にはリンク筐体58に係止させるためのフランジ部60aを形成したスリーブ60が嵌合している。上記第1リンク材57の左端と第2リンク材59の右端とは、リンク筐体58内でコイルスプリング61により連結されている。このコイルスプリング61は、上記第2リンク材59をスリーブ60のフランジ部60aがリンク筐体58の内壁面に係止するように図3(a)の左側に向かって常時付勢している。
【0027】
上記コイルスプリング61は、フィードプレート11の上動位置を規定すると共に、上型1を上下動させてプレス動作を行う際に、ストリッパープレート5がフィードプレート11に当接して、更にコイルスプリング7,13を弾性変形させて押し込まれるときに、第2リンク材59をコイルスプリング61の付勢力に抗して図3(a)の右側に移動させて、該フィードプレート11に加わる押圧力を吸収する作用を合わせ持つ。具体的には、上記フィードプレート11はリードフレームの搬送方向に長く、プレス金型内にはこれを上方に付勢支持するためのコイルスプリング13(図9参照)が存在する。上型1が下動して上記フィードプレート11をその長手方向両端側で上記スプリング13の付勢力に抗して下動させると、長期使用により反り等の変形が生じるおそれがある。このため、フィードプレート上下動機構34により上記フィードプレート11を一端下動させ、更に上型1の下動力により押し下げるようにしている。これによって、上記フィードプレート11の変形を防ぐことができる。上述したリンク機構により、上記支軸39cの回動動作を図3(a)の左右方向の往復動作に変換している。
【0028】
また、図3(a)において、上記第2リンク材60の他端はねじが形成されており、ナットを兼ねた接続リンク62に螺合している。上記接続リンク62は、図4(a)(b)に示すように、左右両側に設けられたコ字状の揺動板63,63のうち一方の揺動板63に連結されている。またこの揺動板63,63は、連結軸64により一体に連結されており、接続リンク62の往復動に応じて揺動板63,63を連結軸64を中心に上下方向に揺動させる。また、上記揺動板63,63には、フィードプレート支持部材65,65の下端が連結支持されている。このフィードプレート支持部材65,65の上端はフィードプレート11を左右両側で支持している(図4(c)参照)。
【0029】
よって、上記支軸39cの回動動作を回動リンク55を経て第1リンク材57、リンク筐体58、第2リンク材59による往復移動に変換し、これらの往復移動を揺動板63を介してフィードプレート支持部材65,65の上下動に変換してフィードプレート11を上下動させる。上記フィードプレート11の上下方向の移動量は例えば5mm程度に設定される。上記フィードプレート11の移動量は、図4(d)に示すように、上記連結軸64に固定された回動部材66をその回動方向両側に設けた規制部材67に突き当てることで調整される。
【0030】
(リードフレーム送り動作)
次に、上述のように構成された電動プレス装置におけるリードフレームの送り動作についてプレス動作と共に説明する。尚、本実施の形態は、上型駆動機構の電動モータ16より駆動伝達されて、上型1の上下動、送りアーム33の往復移動及びフィードプレート11の上下動がそれぞれ同期とりして行われるため、リードフレームに対して1ストローク分のプレス動作が行われる間の送り動作について説明する。
【0031】
先ず、プレス部のフィードプレート11上にセットされたリードフレームに対して、該フィードプレート11を上動させて送りアーム33の送りピンをリードフレームの嵌合孔に上方から嵌合させる。そして、送りアーム33を往動させてリードフレームを1ピッチ分送ると、上型1が下動してストリッパープレート5がフィードプレート11を押し下げる前に、フィードプレート11を下動させて上記送りアーム33とリードフレームとの嵌合を解除すると、該送りアーム33をダイ10に対応しない初期位置に復動させる(図2(a),図9参照)。
【0032】
上記上型1を更に下動させてストリッパープレート5がフィードプレート11に当接してこれを押し下げ、パンチ4がダイ10に進入してプレス加工が行われる(図9参照)。このとき、前述したように、フィードプレート11は一旦下動範囲に到達してもコイルスプリング7の付勢力により更に下方に押圧されるが、第2リンク材59をコイルスプリング61の付勢力に抗して図3(a)の右側に移動させることにより、上記フィードプレート11に加わる押圧力は吸収される。
【0033】
プレス加工が終了すると、上型1が上動し、フィードプレート11が上動すると送りアーム33の送りピンがリードフレームの嵌合孔に嵌合し、再度上記送りアーム33を往動させてリードフレームを1ピッチ分送って同様にプレス加工が繰り返し行われる。上記電動プレス装置において、リードフレームに対して1ストローク分のプレス加工に要するインデックスタイムを測定したところおよそ200spmまで上昇させることができた。
【0034】
上記構成によれば、電動モータ16より上型1を上下動させてプレス動作を行うと共に、駆動伝達機構31を介して有機的に連結する送り機構32及びフィートプレート上下動機構34を同期取りしてリードフレームの送り動作を行うため、リードフレームの送り及びプレス加工に要するインデックスタイムを著しく短縮化することができ、作業効率を高めることができる。特に、送り機構32に駆動伝達する駆動伝達機構31に送り用カム36a,36bを使用することで、これらのカム36a,36bのカム曲線を、リードフレームの送り始めと停止前を低速に、また送り動作中は高速になるように描くことで、リードフレームに傷つくことなく送ることができ、送りアーム33の送りピンの破損を低減させることができる。
また、リードフレームの品種が変わっても、可動支点移動用モータ48を作動させて揺動アーム41の揺動範囲を変更することで、送りアーム33の送りピッチを自在に変更でき、送りピッチ調整作業を省略した使い勝手の良い電動プレス装置を提供することができる。
【0035】
本発明は上記実施の態様に限定されるものではなく、電動プレス装置はパンチとダイを単数のみならず複数有していても良く、またプレス金型はD/D用の金型に限らず、T/F(Trimming and Forming)用の金型であっても良い。また、プレス装置としては、打ち抜き加工に限らず、曲げ加工など他のプレス加工を施すことが可能なプレス装置にも適用できる等発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0036】
【発明の効果】
本発明は前述したように、電動モータより上型を上下動させてプレス動作を行うと共に、駆動伝達機構を介して同期取りしてリードフレームの送り動作を行うため、リードフレームの送り及びプレス加工に要するインデックスタイムを著しく短縮化することができ、作業効率を高めることができる。特に、送り機構に駆動伝達する駆動伝達機構に送り用カムを使用することで、カム曲線をリードフレームの送り始めと停止前を低速に、また送り動作中は高速になるように描くことで、リードフレームに傷つくことなく送ることができ、しかも送りアームの送りピンの破損を低減させることができる。
また、リードフレームの品種が変わっても、可動支点移動用モータを作動させて揺動アームの揺動範囲を変更することで、送りアームの送りピッチを自在に変更でき、送りピッチ調整作業を省略した使い勝手の良い電動プレス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動伝達機構の上視図、右側面図及び後面図である。
【図2】送り機構の上視図及び右側面図である。
【図3】フィードプレート上下動機構の正面図、右側面図及び部分平面図である。
【図4】フィードプレート上下動機構の正面図、右側面図、平面図及び部分断面図である。
【図5】電動モータと駆動伝達機構の構成を示す上視図及び左右側面図である。
【図6】電動モータと駆動伝達機構の構成を示す正面図及び左右側面図である。
【図7】電動モータから駆動伝達機構へ駆動伝達される経路を示す説明図である。
【図8】駆動伝達機構、送り機構及びフィードプレート上下動機構の配置構成を示す後面図及び左側面図である。
【図9】電動プレス装置の全体構成を示す説明図である。
【図10】従来のプレス装置の平面図である。
【図11】従来のプレス装置における送りアームの説明図である。
【図12】従来のフィードプレート上下動機構の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上型
2 プレスラム
3 パンチホルダ
3a,9a ガイドブッシュ
4 パンチ
5 ストリッパープレート
6 上型支持ポスト
7,13,61 コイルスプリング
8 下型
9 ダイホルダ
10 ダイ
11 フィードプレート
12 下型支持ポスト
14 ガイドポスト
15 トッププレート
16 電動モータ
16a モータプーリ
17 ケーシング部
18 支持軸
18a,18b,18c,20a プーリ
19,26a,26b タイミングベルト
20 クランク軸
21 揺動リンク
21a 垂直アーム部
21b 水平アーム部
22 クランク
22a 偏心軸
23 揺動リンク駆動用シリンダ
23a シリンダロッド
24 コネクティングロッド
25 出力側プーリ
27 軸受部材
28 水平シャフト
29a,29b かさ歯歯車
30 垂直シャフト
30a,49a カップリング
31 駆動伝達機構
32 送り機構
33 送りアーム
34 フィードプレート上下動機構
36a,36b 送り用カム
37a,37b フィードプレート上下用カム
38a,38b 送り用カム当接部材
38c,39c 支軸
39a,39b フィードプレート上下用カム当接部材
40 リンク部
40a リンク軸
41 揺動アーム
41c 軸孔
42 取付板
43 可動板
43a 可動支点
43b ナット
44 スライド部材
45,47 スライドガイド
45a,47a 直動軸受
46 アーム取付部材
48 可動支点移動用モータ
49b,53 軸受
50 ボールネジ
51 フレーム
52 プレスベッド
54 リンク取付部材
54a,54c 長孔
55 回動リンク
55a,55c ボルト
55b 揺動軸
56,62 接続リンク
57 第1リンク材
58 リンク筐体
59 第2リンク材
60 スリーブ
60a フランジ部
63 揺動板
64 連結軸
65 フィードプレート支持部材
66 回動部材
67 規制部材

Claims (3)

  1. 嵌合孔を穿設されたリードフレームがプレス金型を備えたプレス部へピッチ送りされてプレス加工が行われる電動プレス装置において、
    前記リードフレームの嵌合孔へ嵌合可能なピンを有する送りアームをリードフレームの搬送方向へ往復移動する送り機構と、
    前記プレス部において、リードフレームを搬送方向に移動可能にガイドして支持すると共に上下動可能に設けられたフィードプレートと、
    前記フィードプレートを上下動させるためのフィードプレート上下動機構と、
    前記プレス金型を駆動させると共に送り機構及びフィードプレート上下動機構へそれぞれ駆動伝達する駆動伝達機構と、
    前記駆動伝達機構を作動させる電動モータを具備し、
    前記駆動伝達機構は電動モータより駆動伝達されて回転する駆動軸と、該駆動軸と同軸に嵌め込まれて送り機構及びフィードプレート上下動機構へそれぞれ駆動伝達する第1、第2カムと、第1、第2カムに当接して揺動可能な第1、第2カム当接部材を備え、
    前記フィードプレート上下動機構は、第2カム当接部材の回動軸の回動に応じて往復移動するリンク機構と、該リンク機構の往復移動に応じて上下するフィードプレート支持部材を備え、
    前記リンク機構は第2カム当接部材の回動軸の回動により往復移動する第1リンク材と、フィードプレート支持部材を上下動させる第2リンク材と、第1、第2リンク材どうしを連結するリンク筐体を備え、当該リンク筐体内に挿入された第1、第2リンク材の両端部どうしがコイルスプリングにより連結されていることを特徴とする電動プレス装置。
  2. 電動モータを駆動すると、駆動伝達機構に連繋する送り機構及びフィードプレート上下動機構の同期を取ってプレス金型の駆動とリードフレームのピッチ送りが行われ、コイルスプリングは、フィードプレートを一旦下動させた後、上型の下動により該フィードプレートを更に押し下げる際の押圧力を吸収することを特徴とする請求項1記載の電動プレス装置。
  3. 前記送りアーム往復動とフィードプレートの上下動を交互に行うことにより、リードフレームがピッチ送りされることを特徴とする請求項1記載の電動プレス装置。
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