JP3775610B2 - スタータのマグネットスイッチ励磁端子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの回転駆動力によりエンジンを始動するスタータの技術分野に属する。より詳しくは、スタータに装備されているマグネットスイッチの励磁コイルに導通しており、スタータ外部の回路と接続される励磁端子に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公平6−74778号公報には、マグネットスイッチの励磁コイルに隣接して取り付けられた温度センサにより、同励磁コイルの過熱を検知してモータへの通電を遮断する技術が開示されている。同公報では、温度センサ(遮断手段)として、常閉バイメタルや温度ヒューズが例示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述の従来技術では、温度センサはマグネットスイッチの励磁コイルに接して装備されていたので、励磁コイルの過熱には感応して励磁回路を遮断するが、励磁コイル用の端子それ自身の発熱には感応することはなかった。
すなわち、スタータのマグネットスイッチ励磁端子には、励磁コイルに通電してプランジャを吸引するに足りる励磁を行うために大電流が流れるので、本端子部分で導通不良があると発熱につながる。導通不良は、振動等により端子部分の接続がゆるんだ場合、被水や塵埃などにより端子の接触面が汚れた場合、錆により接触面や導線との接続部の電気抵抗が増した場合などに起こる。あるいは、整備員の不慣れや不手際により、端子の接続が緩かったり、時には端子とかみ合うプラグの向きが逆であったりする場合さえあった。
【0004】
このように原因は種々あるが、上記端子部分にて導通不良があり、電気抵抗が高まると通電時に異常な発熱が起き得る。にもかかわらず、前述の従来技術では上記端子と温度センサとの間に距離があるので、上記端子の過熱を検知することができず、前述の不都合を回避することができなかった。
そこで本発明は、マグネットスイッチの励磁コイルへの異常通電による過熱を検知するばかりでなく、励磁コイルに導通している端子金具とこれに接続される外部からの給電線の端子との接触部や、それらの端子と導線との接続部などでの異常な昇温をも検知し、励磁コイルへの通電を遮断する機能をもったスタータのマグネットスイッチ励磁端子を提供することを解決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために、発明者らは以下の手段を発明した。なお、ここで参照されている各請求項の番号は、出願時のそれである。
(第1手段)
本発明の第1手段は、請求項1記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子(以下、単に励磁端子と呼ぶ)である。
【0006】
本手段では、外部回路と接続される端子金具は、遮断手段を介して励磁コイルに導通している。この遮断手段は、所定温度以上では導通がなくなるか、あるいは電気抵抗が極めて高くなる性質をもつ。すなわち、遮断手段は、サーモブレーカもしくはサーモヒューズであって、前者は、昇温して遮断手段が作動したのち温度が下がった場合に導通を回復するものを指し、後者はいったん作動すると冷却後も導通が回復しないものをいう。
【0007】
遮断手段は、端子金具に接触しているケースに格納されているので、端子金具が過熱して昇温した場合に、熱が周囲に拡散して遮断手段が十分に昇温せず作動しないという不具合は未然に防がれている。
本手段では、遮断手段が作動して励磁コイルへの導通が遮断される場合には、大きく分けて次の二通りがある。
【0008】
第1の場合は、励磁コイルに異常電流が流れた場合である。ここで異常電流とは、異常に大きな電流と、異常に長時間にわたって通電される電流とのいずれをも指す。かかる場合には、励磁コイルまたは短絡部分などで異常な昇温があり、遮断手段においても所定の電気抵抗を有するのでジュール熱により異常に昇温する。その結果、遮断手段が作動して励磁コイルへの電流は遮断され、励磁コイル等の異常な温度上昇で不具合が生じることは、未然に防がれる。
【0009】
この場合における本手段の長所は、励磁コイル付近の特定箇所の温度のみを検出して遮断手段が作動する構成と異なり、励磁端子に流れる異常電流を検知して遮断手段が作動することである。すなわち、上記特定箇所以外で短絡等により異常電流が流れた場合でも、その異常電流を検知できるので、検知漏れなく遮断手段が作動して電流を遮断でき、より安全である。
【0010】
第2の場合は、前述のような何らかの原因で、励磁端子自体またはその近傍において異常な発熱が起こり、励磁端子自体が異常な高温に到達した場合である。この場合には、端子金具に当接しているケースに収容されている遮断手段が、加熱されて昇温し、励磁コイルに通じる電流を遮断する。その結果、熱エネルギ源となる電流の供給がなくなるので、励磁端子およびその付近の熱による損傷は未然に防止され、安全性はより向上する。
【0011】
ここで、励磁端子での異常な発熱は、課題の項で述べたように、端子金具の接続部分での導通不良(不十分な導通)によるものがほとんどである。その場合には端子金具がまず過熱するが、端子金具の一部は遮断手段を収容しているケースと接触しているので、熱はケース内の遮断手段に速やかに伝導される。その結果、遮断手段も速やかに昇温して作動する温度にまでいたり、過熱による不具合はより確実に防止される。
【0012】
したがって、本手段のスタータのマグネットスイッチ励磁端子によれば、マグネットスイッチの励磁コイルへの異常通電による過熱を検知するばかりでなく、励磁端子での異常な昇温をも検知することができる。そして、いずれの場合にも、励磁コイルへの通電は遮断されるので、それ以上の過熱は回避され、過熱による不具合を未然に防ぐことができる。その結果、マグネットスイッチ付きのスタータの安全性が、いっそう向上するという効果がある。
【0013】
さらに、遮断手段が励磁端子のケースに収容されてユニット化されていれば、励磁端子の組み立ての際に容易に組み込むことができる。その結果、従来技術の励磁コイル側面への遮断手段の組み込みに比べて配線も少なく、組み立て工数を低減することができるので、コストダウンにもなるという効果がある。
(第2手段)
本発明の第2手段は、請求項2記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子である。
【0014】
本手段では、遮断手段はサーモブレーカであって、より具体的には常閉バイメタルかPTCサーミスタである。
遮断手段が常閉バイメタルであれば、正常な温度範囲ではより少ない電気抵抗で遮断手段に励磁電流を流すことができる。また、熱容量が小さいので、より速やかに励磁端子の過熱を検知して励磁電流を遮断することができる。
【0015】
遮断手段がPTCサーミスタであれば、より厳しい振動環境においても誤動作することが無いので、より高い信頼性を発揮することができる。また、PTCサーミスタは、常温での抵抗値のばらつきが少なく、一定した品質が期待できるという利点がある。そのうえ、PTCサーミスタは、ひとたび昇温すると電気抵抗が増して自己発熱し、速やかに作動温度に達するので、より速やかに励磁コイルへの電流を遮断または低減することができて、より安全であるという効果もある。さらに、ソリッドステートで励磁端子への組み込みも容易であるから、組み立て工数を減らすことが可能である。
【0016】
(第3手段)
本発明の第3手段は、請求項3記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子である。
本手段では、ケースは端子金具に接触しているので、端子金具が過熱した場合、端子金具から熱が速やかにケースに伝達され、さらに遮断手段がケースに略密封されていて熱がこもるので、遮断手段は速やかに昇温する。その結果、端子金具の過熱に応じて速やかに遮断手段が励磁コイルへの電流を遮断するので、遮断手段の作動遅れによる損傷は回避されるか、最低限にくい止められる。
【0017】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、励磁端子の過熱に対する遮断手段の応答が速まるので、励磁端子の過熱による損傷をより良く防止することができるという効果がある。
(第4手段)
本発明の第4手段は、請求項4記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子である。
【0018】
本手段では、遮断手段を収容しているケースの少なくとも一部は、端子金具から形成されているので、端子金具の過熱があった場合には、極めて速やかに遮断手段が昇温し、励磁コイルへの電流は遮断される。
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、励磁端子の過熱に対する遮断手段の応答が極めて速やかであり、励磁端子の過熱による損傷をより完全に防止することができるという効果がある。
【0019】
(第5手段)
本発明の第5手段は、請求項5記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子である。
本手段では、端子金具の少なくとも一部はケース内に収容されているので、端子金具の過熱があった場合には、極めて速やかに遮断手段が昇温し、励磁コイルへの電流は遮断される。
【0020】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、励磁端子の過熱に対する遮断手段の応答が極めて速やかであり、励磁端子の過熱による損傷をより完全に防止することができるという効果がある。
(第6手段)
本発明の第6手段は、請求項6記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子である。
【0021】
本手段では、金属製で熱伝導率が高い伝熱部材の一端が、励磁コイルかそのボビン、または磁気回路部材に当接しており、他端が、遮断手段を収容しているケース内に保持されている。それゆえ、励磁コイルに過熱が生じた場合、励磁コイルに隣接するボビンや磁気回路部材も昇温し、伝熱部材により熱が励磁コイルから励磁端子まで速やかに伝達され、遮断手段の温度が上昇して作動し、励磁コイルへの電流は遮断される。その結果、励磁コイルの過熱に対しても、異常電流だけにではなく、励磁コイルまたはその周辺の温度にも反応して遮断手段が作動する。
【0022】
したがって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加えて、異常電流だけではなく、励磁コイルやボビン、磁気回路部材等の温度そのものに反応して励磁コイルへの電流を遮断することができるので、安全性がよりいっそう向上するという効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明のスタータのマグネットスイッチ励磁端子の実施の形態については、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の実施例等で明確かつ充分に説明する。
〔実施例1〕
(実施例1の構成)
本発明の実施例1としてのスタータのマグネットスイッチ励磁端子50は、図1に示すように、スタータ1000に装備されているマグネットスイッチ100の後端(図中右側)に装置されている。本項中では、本端子をもって励磁端子と称することにする。励磁端子50は、マグネットスイッチ100内の励磁コイル(図略)に導通しており、スタータ外部の回路と接続される端子である。
【0024】
ここで、スタータ1000は、マグネットスイッチ100、モータ200、およびハウジング300などから構成されており、先端付近(図中左方)のピニオンギヤGを回転させてエンジン(図示せず)を始動する機能を持つ。
マグネットスイッチには、励磁コイル(図略)が内蔵されており、励磁端子50から励磁コイルへの通電があると、磁力によりプランジャ(図略)が励磁コイル内に吸引される。プランジャには、メインスイッチ(図略)とドライブレバー(図略)とが連動している。励磁端子50に通電があり、励磁コイルが磁気吸引力でプランジャを吸引すると、連動するメインスイッチは閉じてモータ200へメイン電流を導通させる。同時に、プランジャと連動するドライブレバーを介して、ピニオンギヤGが前方(図中左方)に押し出されてエンジン(図示せず)側のギヤと噛み合い、モータ200の動力でエンジンを回転駆動する。
【0025】
マグネットスイッチ100の後端(図中右端)には、励磁端子50とは段差をもってメイン端子T1およびコネクティング端子T2とが設けられている。メイン端子T1には、バッテリ400に導通するリード線が接続され、コネクティング端子T2には、モータ200に導通するコネクティングリードが接続される。両端子T1,T2は、メイン回路C1(図4参照)の一部をなす端子である。
【0026】
一方、励磁端子50は、図2に示すように、端子金具1と、サーモブレーカである遮断手段としての常閉バイメタル2と、遮断手段を収容しているケース3とを有し、絶縁性のホルダ4に保持されている。なお、図2では、励磁端子50は、外部回路に導通しているプラグPが係合している状態で図示されている。
端子金具1は、銅合金からなる板金部材であり、プラグPに向かって突出している平らなへら板状の先端部11と、ケース3のほぼ全周囲を取り巻きケース3をクランプしている脚部12とからなる。良導体である端子金具1は、常閉バイメタル2を介してマグネットスイッチ100内部の励磁コイルに導通し、先端部11からプラグPの相手金具Mを介して外部回路と接続されている。
【0027】
常閉バイメタル2は、先端に接合されている接点部材21を互いに接触させて一対のバイメタルが対向しているもので、ケース3の保持部32によりケース3内に保持されている。一対の常閉バイメタル2のうち、一方には励磁コイル6(図4には、プルインコイルおよびホールディングコイルの両方を示す)の捲線端部61が接合されて励磁コイル6と導通しており、他方は導線10を介して端子金具1に導通している。
【0028】
常温では、バイメタル2の接点部材21が互いに接触しているので、端子金具1と励磁コイル6とは導通している。しかし、バイメタル2が所定温度以上に昇温すると、バイメタル2が反って接点部材21が互いに離れ、励磁コイル6と端子金具1と間の導通は遮断される。導通が遮断される遮断手段(バイメタル2)の作動温度は設計事項であるが、通常、120〜180°C程度に設定しておくとよい。
【0029】
ケース3は、一方が開口しており内部空間を形成している耐熱樹脂製の本体部31と、その開口を密閉している絶縁性に優れた樹脂製の保持部32とからなる。本体部31は、上記内部空間にバイメタル2を収容しており、保持部32は、バイメタル2の根元部分を固定保持している。本体部31と保持部32とは互いに接合している。
【0030】
図3に示すように、ケース3には、端子金具1の脚部12が巻きついてクランプしており、端子金具1とケース3とは互いに一体に固定されている。
端子金具1およびケース3は、再び図2に示すように、絶縁樹脂製のホルダ4により、その内部空間に固定保持されている。すなわち、ホルダ4は、基部41と接続部42とからなり、基部41の内部空間に端子金具1の脚部12とケース3とが収容固定されている。端子金具1およびケース3は、基部41の内壁が突出している支持部44と仕切り板46とによって長手方向(図中左右方向)の位置が固定され、基部41の内壁が全周囲にわたって突出している保持部45によって他の方向へも動かないよう固定されている。
【0031】
一方、接続部42に形成された凹部である差し込み口40には、仕切り部46の貫通孔47から端子金具1の先端部11が突出している。外部回路に導通するプラグPが差し込み口40に差し込まれている状態では、先端部11は、巻き込み形状の相手金具Mに嵌合し、相手金具Mを介してコードCに導通している。同時に、相手金具MおよびコードCの先端を保持しているプラグホルダHは、差し込み口40に挿入されて嵌合している。プラグホルダHから枝分かれしているフック部Lは、端子ホルダ接続部42の側壁に開口している係合孔43に係合し、励磁端子50からプラグPが不用意に外れない構造になっている。
【0032】
始動用回路全体から俯瞰すると、図4に示すように、本実施例の励磁端子50は、マグネットスイッチ100の励磁コイル6と、スイッチ回路C2の一部である外部回路とを接続するマグネットスイッチ100側の端子である。
スイッチ回路C2は、キースイッチ500が閉じられると、連動してスタータリレー600が閉じて形成される。バッテリ400からの励磁電流は、スタータリレー600と励磁端子50とを介して励磁コイル6に流入する。一方、メイン回路C1は、バッテリ400から、マグネットスイッチ100のメインスイッチ150を介して、モータ200の界磁コイルFおよびアーマチュアAに接続している。したがって、励磁端子50が属するスイッチ回路C2には、メイン回路C1ほどの大電流は正常な状態では流れない。なお、スイッチ回路C2にスタータリレー600がなく、キースイッチ500の一端が直接に励磁端子50に導通している回路構成であっても、本実施例の励磁端子50の作動に不都合は生じない。
【0033】
(実施例1の主要な作用効果)
本実施例のスタータのマグネットスイッチ励磁端子50では、外部回路であるスイッチ回路(励磁回路)C2と接続される端子金具1は、遮断手段である常閉バイメタル2を介して励磁コイル6に導通している。常閉バイメタル2は、前述のように所定温度以上では導通がなくなり、そののち温度が下がると導通を回復する。
【0034】
バイメタル2はケース3に密閉されており、ケース3の四方は端子金具1の脚部12に密着しているので、端子金具1が過熱して昇温した場合に、熱が周囲に拡散して遮断手段が十分に昇温せず作動しないという不具合は未然に防がれている。
本実施例では、常閉バイメタル2が作動して励磁コイル6への導通が遮断される場合には、大きく分けて次の二通りがある。
【0035】
第1の場合は、励磁コイル6に異常電流が流れた場合である。ここで異常電流とは、異常に大きな電流と、異常に長時間にわたって通電される電流とのいずれをも指す。かかる場合には、励磁コイル6または短絡部分などで異常な昇温があると同時に、バイメタル2もバイメタル自体の電気抵抗を有するので、ジュール熱が異常に生じて高温になる。その際、ケース3によってバイメタル2は密封されているので、発生したジュール熱の放散は抑制されており、速やかにバイメタル2は昇温する。その結果、バイメタル2が作動して励磁コイル6への電流は遮断されるので、それ以上の過熱は回避され、不具合は未然に防止される。
【0036】
この場合における本実施例の長所は、励磁コイル6付近の特定箇所の温度を検出して遮断手段が作動する構成(例えば従来技術)と異なり、励磁端子50に流れる異常電流を検知してバイメタル2が作動することである。すなわち、上記特定箇所以外で(短絡等により)異常に温度が上がった場合にも、バイメタル2で発生するジュール熱により異常電流が検知されるので、検知漏れなしにバイメタル2が作動して電流を遮断する。したがって、本実施例の励磁端子50を備えたスタータ1000は、従来技術の遮断手段を備えたスタータよりも安全性が向上している。
【0037】
第2の場合は、何らかの原因で励磁端子50自体またはその近傍において異常な発熱が起こり、励磁端子50自体が異常な高温に昇温した場合である。この場合には、励磁端子50自体に仕込まれたバイメタル2が加熱されて昇温し、励磁コイル6に通じる電流を遮断する。その結果、熱エネルギ源となる電流の供給がなくなるので、励磁端子50およびその付近の熱による損傷は未然に防止され、安全性はより向上する。
【0038】
ここで、励磁端子50での異常な発熱は、課題の項で述べたように、端子金具1の接続部分である先端部11と相手金具Mとの間の導通不良(不十分な導通)によるものがほとんどである。その場合には端子金具1がまず過熱するが、その脚部12はバイメタル2を収容しているケース3を抱き抱えるように接触しているので、熱はケース3内のバイメタル2に速やかに伝導される。また、バイメタル2がケース3内に密封されているので、バイメタル2が外気等で冷却されて作動が遅れる心配はない。その結果、バイメタル2も速やかに昇温して作動する温度にまでいたり、励磁端子50付近での過熱による不具合はより速やかかつ確実に防止される。
【0039】
したがって、本実施例のスタータのマグネットスイッチ励磁端子50によれば、マグネットスイッチ100の励磁コイル6への異常通電による過熱を検知するばかりでなく、励磁端子50での異常な昇温をも検知することができる。そして、いずれの場合にも、励磁コイル6への通電は遮断されるので、それ以上は加熱されることがなく、過熱による不具合を未然に防ぐことができる。その結果、マグネットスイッチ100付きのスタータ1000の安全性が、いっそう向上するという効果がある。
【0040】
(実施例1のその他の作用効果)
本実施例によれば、上記作用効果の他にも、次のような作用効果がある。
第1に、バイメタル2がケース3に収容されてユニット化されているので、励磁端子50の組み立ての際に、バイメタル2を容易に組み込むことができる。また、端子金具1とも一体化されているので、ホルダ4への組み込みも容易である。その結果、本実施例によれば、従来技術の励磁コイル側面への遮断手段の組み込みに比べて配線も少なく、組み立て工数を低減することができるので、コストダウンにもなるという効果がある。
【0041】
第2に、遮断手段が常閉バイメタル2であるから、正常な温度範囲では電気抵抗が過大になることを回避することができ、十分な電流を励磁コイル6に流すことができる。また、バイメタル2は、熱容量が比較的小さいので、より速やかに励磁端子50の過熱を検知して励磁電流を遮断することができ、より安全であるという効果がある。
【0042】
(実施例1の変形態様1)
本実施例では遮断手段として常閉バイメタル2が採用されているが、PTCサーミスタを遮断手段として有する変形態様が可能である。
遮断手段がPTCサーミスタであれば、より厳しい振動環境においても誤動作することが無いので、より高い信頼性を発揮することができる。また、PTCサーミスタは、使用範囲の温度で製品間の抵抗値のばらつきがすくなく、一定した品質が期待できるという利点もある。
【0043】
そのうえ、PTCサーミスタは、ひとたび昇温すると電気抵抗が増して自己発熱し、速やかに作動温度に達するので、より速やかに励磁コイルへの電流を遮断または低減することができ、より安全であるという効果もある。また、過大電圧が流れた場合にも自己発熱が促進され、より速やかに抵抗が増大するので、電流制限効果によるスイッチ回路C2の保護が可能である。
【0044】
さらに、PTCサーミスタはソリッドステートであり、励磁端子50への組み込みも容易であるから、組み立て工数を減らすことが可能である。
(実施例1の変形態様2)
遮断手段としては、他にサーモヒューズ(温度ヒューズ)の採用も可能である。サーモヒューズは、所定の温度で導体が溶けて溶断するかまたは破断するなどして、導通を遮断する遮断手段である。
【0045】
ただし、いったんサーモヒューズで導通が遮断されたら、冷却して温度が常温に回復しても導通は回復しないので、過熱の原因を除去したのち新しいサーモヒューズに交換することが必要である。したがって、サーモブレーカ(冷却後導通回復)とサーモヒューズ(導通は回復せず)とのうち、いずれを励磁端子50に組み込むかは、スタータ1000の使用条件等の諸条件を考慮の上で決定されるべきである。
【0046】
サーモヒューズは、通常極めて安価に入手することができるので、サーモヒューズを遮断手段とする変形態様では、若干のコストダウンが期待できる。
〔実施例2〕
(実施例2の構成)
本発明の実施例2としてのスタータのマグネットスイッチ励磁端子は、その要部の断面を図5に示すように、端子金具1’が板金材を二つ折りにして形成されており、その脚部12’がケース本体部を兼用していることを特徴としている。
【0047】
すなわち、端子金具1’の先端部11’は、先端で板金材が二つ折りになって形成されており、これと連続する脚部12’は、上記二つ折りの板金材が二股に拡げられたのち対向する二つの平行部により形成されている。ケース底部である保持部32は、両脚部12’の端部の間に挟持されて固定されている。保持部32は、両脚部12’の間に、実施例1と同様の一対の常閉バイメタル2を保持している。バイメタル2の一方は導線10で端子金具1’と接続されており、他方には励磁コイル6(図略)の捲線端部61が接続されている。以上の端子金具1’、バイメタル2、および保持部32などは、絶縁樹脂製のホルダ(図略)内に保持され、励磁端子としてスタータ1000のマグネットスイッチ100に取り付けられている。
【0048】
(実施例2の作用効果)
本実施例では、端子金具1’の二枚の脚部12’が、その間の空間にバイメタル2を収容しており、端子金具1’が側面が開放されたケースを形成している。それゆえ、端子金具1’の過熱があった場合には、極めて速やかにバイメタル2が昇温し、励磁コイル6(図略)への電流は遮断される。
【0049】
したがって本実施例によれば、励磁端子の過熱に対するバイメタル2の応答が極めて速やかで実施例1以上であり、励磁端子の過熱による損傷をより完全に防止することができるという効果がある。
(実施例2の変形態様1)
実施例2において、端子金具1’の脚部12’に側壁部を設け、図5に示すように組み立てた際、バイメタル2の側面を覆う(図面の紙面に平行な)側壁を形成してもよい。
【0050】
この構成の変形態様では、バイメタル2が端子金具1’の一部により略密閉されるので、熱伝達はさらに短時間ですみ、応答性がさらに改善される。
(実施例2の変形態様2)
本実施例のバイメタル2付近の構成を簡易化した変形態様が可能である。
本変形態様は、図6に示すように、実施例2の端子金具1’に接続している導線10と、導線10に接続されている一方のバイメタル2とを省略した構成をとっている。脚部12の内側面には、バイメタル2の接点部材21と同一の接点部材21’が接合固定されており、接点部材21’には、捲線端部61が接続されている残されたバイメタル2の先端の接点部材21が常温では接触している。
【0051】
本変形態様では、部品点数が減り、組み立て工数も減るので、さらなるコストダウンが可能である。
(実施例2の変形態様3)
変形態様2のバイメタル2付近の構成要素を増やし、より安全性を高めた変形態様も可能である。
【0052】
本変形態様では、図7に示すように、変形態様2と同様のバイメタル2の背面に接合された導電部材22と、捲線端部61の先端部との間に、発熱体23が挟持されて導電部材22と捲線端部61に接続されている。発熱体23は、所定の電気抵抗を持つ導体で、バイメタル2の電気抵抗が小さく、異常電流に対して十分な発熱量が確保しえないときに、発熱量を補ってバイメタル2を昇温する作用がある。その結果、異常発熱時により速やかに導通が遮断されるので、より高い安全性がえられる。
【0053】
なお、発熱体23としてPTCサーミスタが使用されていれば、抵抗が温度上昇や電圧上昇に伴って増加するので、異常電流が流れた際や励磁端子の温度が異常に上がってきた場合に、発熱量がいっそう増加する。その結果、より速やかにバイメタル2が昇温し、導通を遮断して回路を保護するので、いっそう高い安全性がえられる。
【0054】
(実施例2のその他の変形態様)
本実施例および上記変形態様1〜3に対しても、実施例1と同様に、常閉バイメタルがPTCサーミスタやサーモヒューズで置換されている変形態様も可能である。
〔実施例3〕
(実施例3の構成)
本発明の実施例3としてのスタータのマグネットスイッチ励磁端子は、図8(a)〜(b)に示すように、磁気回路部材であるグランドプレート7の熱を励磁端子50’の遮断手段に伝導する伝熱部材8を有する。
【0055】
マグネットスイッチ100では、図8(a)に示すように、励磁コイル6はボビン60に巻きついており、ボビン60の励磁端子50’側には、隣接してグランドプレート7が固定されている。さらに励磁コイル6と励磁端子50’とは、仕切り円盤9によって隔離されている。したがって、励磁コイル6での発熱が励磁端子50’まで伝達されることは、特別の手段なしにはごく限られたものでしかなく、励磁コイル6の温度を励磁端子50’で検知することは難しかった。
【0056】
しかし、グランドプレート7は、励磁コイル6およびそのボビン60と隣接しているうえ、軟磁性体であるから熱伝導度が高い金属で形成されているのが、通常である。
そこで、本実施例の励磁端子50’では、図9にその要部を示すように、グランドプレート7に一端が当接し、他端がケース3A内に保持されている銅合金製の伝熱部材8を有する。保持部32Aは、伝熱部材8が貫通した状態で伝熱部材8を固定保持しており、仕切り円盤9には、伝熱部材8を通す貫通孔が形成されている。
【0057】
その他の部分は、実施例1の励磁端子50の構成と同一である。
(実施例3の作用効果)
本実施例では、図9に示すように、熱伝導率が高い銅合金製の伝熱部材8の一端が、励磁コイル6に隣接しているグランドプレート7に当接しており、他端が、バイメタル2を収容しているケース3A内に保持されている。それゆえ、励磁コイル6に過熱が生じた場合、伝熱部材8により熱が励磁コイル6から励磁端子50’まで速やかに伝達され、バイメタル2の温度が上昇して作動し、励磁コイル6への電流は遮断される。その結果、励磁コイル6の過熱に関し、異常電流だけにではなく、励磁コイル6またはその周辺の温度にも反応してバイメタル2が作動する。
【0058】
したがって本実施例によれば、異常電流だけではなく、励磁コイル6やグランドプレート7の温度そのものに反応して、励磁コイル6への電流を遮断することができるので、安全性がよりいっそう向上するという効果がある。
(実施例3の変形態様)
本実施例では、伝熱部材8は一端でグランドプレート7に当接しているだけであるが、端部を折り曲げて、グランドプレート7からの熱伝導を十分に受容できるだけの接触面積をかせぐ変形態様も可能である。あるいは、グランドプレート7に伝熱部材8を受容する孔を設ける変形態様も可能である。さらに、同孔を貫通孔として、伝熱部材8の一端がボビン60にまで達している変形態様でもよい。
【0059】
以上の変形態様によれば、励磁コイル6の過熱に対し、よりいっそう速やかに反応して励磁コイル6への電流を遮断することができる。
(実施例3のその他の変形態様)
本実施例およびその変形態様に対しても、実施例1と同様に、常閉バイメタル2が、PTCサーミスタやサーモヒューズで置換されている変形態様も可能である。
【0060】
〔実施例4〕
(実施例4の構成)
本発明の実施例4としてのスタータのマグネットスイッチ励磁端子は、図10にその要部を示すように、端子金具1”に主要な特徴がある。すなわち、第1の特徴は、端子金具1”の中間部13がケース3B内に収容されていることであり、第2の特徴は、端子金具1”の脚部12”が折り曲げられ、薄い絶縁シート91を介して広い面積でグランドプレート7に当接していることである。
【0061】
その他に、第3の特徴として、バイメタル2も含めて構成が極めてシンプルなことが挙げられる。
すなわち、バイメタル2は一枚だけであり、常温では接点部材21で直接端子金具1に接触しているので、実施例1の導線10に相当する部品はなく、簡素である。また、端子金具1”が、実施例3の伝熱部材8をも兼ねており、この点でも簡素な構成である。端子金具1”の形状も単にL字型に曲げるだけで形成されるから、加工も容易である。さらに、プラグ差し込み時に押圧力を受ける端子金具1”が、グランドプレート7に脚部12”を当接させており、力学上極めて強固で頑丈な構造が構成されている。
【0062】
(実施例4の作用効果)
本実施例では、前述の第1〜3の特徴について、各々作用効果を有する。
第1の特徴は、端子金具1”の中間部13がケース3Bに収容されていることであるから、端子金具1”の先端部11等で過熱があった場合には、極めて速やかにケース3B内のバイメタル2が昇温し、励磁コイル6への電流は遮断される。したがって、端子金具1”の過熱に対するバイメタル2の応答が極めて速やかであり、端子金具1”の過熱による励磁端子の損傷をより完全に防止することができるという効果がある。
【0063】
第2の特徴は、端子金具1”の脚部12”が絶縁シート91を介してグランドプレート7に当接していることであるから、実施例3と同様に励磁コイル6の熱をケース3B内に伝導する作用がある。それゆえ、励磁コイル6が過熱した場合に、速やかにバイメタル2が作動して励磁電流が遮断されるので、実施例3と同様に安全性改善の効果がある。
【0064】
第3の特徴は、構成がシンプルであることであるから、部品コストおよび組み立て工数が少なく、価格を低廉に抑えることができる。また、故障や不具合が少なく、製造時の歩留りもよいという利点もある。
(実施例4の変形態様)
本実施例に対しても、実施例1と同様に、常閉バイメタルがPTCサーミスタやサーモヒューズなどで置換されている変形態様が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としての端子の配置を示すスタータの側面図
【図2】 実施例1としての端子の構成を示す側断面図
【図3】 実施例1としての端子の形状を示す斜視図
【図4】 実施例1としての端子の作用を示す回路図
【図5】 実施例2の端子要部の構成を示す部分側断面図
【図6】 実施例2の変形態様2の端子要部の構成を示す部分側断面図
【図7】 実施例2の変形態様3の端子要部の構成を示す部分側断面図
【図8】 実施例3としての端子の配置を示す組図
(a)マグネットスイッチの平断面図 (b)同背面図
【図9】 実施例3の端子要部の構成を示す部分側断面図
【図10】実施例4の端子要部の構成を示す部分側断面図
【符号の説明】
1,1’,1”:端子金具 10:導線
11,11’:先端部 12,12’12”:脚部 13:中間部
2:常閉バイメタル 21:接点部材 22:導電部材 23:発熱体
3:ケース 31,31B:本体部
32,32’,32”,32A,32B:保持部
4,4’:ホルダ
40:差し込み口 41:基部 42:接続部 43:係合孔
44:支持部 45:保持部 46:仕切り部 47:貫通孔
50,50’:マグネットスイッチ励磁端子
6:励磁コイル 60:ボビン 61:捲線端部
7:グランドプレート(磁気回路部材) 8:伝熱部材
9:仕切り円盤 91:絶縁シート
100:マグネットスイッチ 150:メインスイッチ
200:モータ 300:ハウジング
400:バッテリ 500:キースイッチ 600:スタータリレー
1000:スタータ G:ピニオン A:アーマチュア F:界磁コイル
C1:メイン回路 C2:スイッチ回路(励磁回路)
T1:メイン端子 T2:コネクティング端子
P:プラグ C:被服コード M:相手金具
H:プラグホルダ L:フック部
Claims (5)
- スタータ外部の回路に接続される端子金具と、所定温度以上に昇温すると該端子金具とマグネットスイッチの励磁コイルとの間の導通を遮断するサーモブレーカおよびサーモヒューズのうちいずれかである遮断手段と、該端子金具に当接しており該遮断手段を収容しているケースとを有し、
前記ケースの少なくとも一部は、前記端子金具から形成されていることを特徴とする、
スタータのマグネットスイッチ励磁端子。 - 前記サーモブレーカは、常閉バイメタルおよびPTCサーミスタのうちいずれかである、
請求項1記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子。 - 前記ケースは、前記遮断手段を略密封している、
請求項1記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子。 - 前記ケースは、前記端子金具の少なくとも一部を収容している、
請求項1記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子。 - 前記励磁コイルと、該励磁コイルが巻きついているボビンと、該ボビンに隣接する軟磁性体からなる磁気回路部材とのうち、いずれかに一端が当接し、他端が前記ケース内に保持されている金属製の伝熱部材を有する、
請求項1記載のスタータのマグネットスイッチ励磁端子。
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