JP3774730B2 - 制御回路装置の封印ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御回路装置を収納の上、封印する封印ケースに関し、特に特定遊技装置、例えばスロットマシンの制御回路装置のように、法制上、改造を禁止されている制御回路装置を収納する封印ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等では、遊技コインの投入後に始動レバーを操作して3個のドラム(回胴)を一斉に駆動して、回転中に停止ボタンスイッチを順次押して、ドラムを次々に停止させる。
有効な停止ライン上に、予め定めた各ドラムの図柄が整列すると入賞と判断して、図柄の組み合わせに応じて所定数のコインが配当される。
【0003】
この入賞の態様としては、図柄の組み合わせに応じてビッグボーナスゲームBBやレギューラーボーナスゲームRBや、1回毎の払い出しゲームやリプレイゲーム(再遊技)RP、などの複数種が設定される。
さて、上記入賞の各態様の発生確率は制御回路装置により決定される。この発生確率は健全な娯楽性を保持するように、法律上一定の範囲内の値に決められており、正規な確率値を発生する制御回路装置は所定のケース内に収納封印され、確率値を変えることはできないようになっている。
公的機関等による検査では、この封印解除の痕跡の有無を確認して不正改造の有無を調査する。
【0004】
図9で従来の封印ケースの構成について説明する。スロットマシン等の筐体の内部に固定されている板金ベース56に当該封印ケース50がネジ等により固定される。
封印ケース50はベース板51と蓋部52からなり、ベース板51上には回路基盤等からなる制御回路装置53が配置され、制御回路装置53は封印ケース50内に収納された構造になっている。なお、制御回路装置53はベース板51上に後で装着されたものや、ベース板51上に一体的に回路が形成される場合もある。
封印ケース50はベース板51等を介しボルト等により、板金ベース56に固定される。
【0005】
さて、ベース板51に蓋部52を被せた状態で、蓋部52からベース板51にかけて連続した封印シール54、55を特殊な糊を使用して2、3箇所に貼り付けてあり、これら封印シール54、55を剥がして外さない限り、ベース板51から蓋部52を分離できないようなっている。これら封印シール54、55の貼り付けは、特殊な糊等により極めて強烈であり、封印シール54、55を破る等しない限り封印を解けないようになっている。
つまり、電子回路を不正に改造しようと、封印シール54、55を剥がすと、容易に破れることにより、同一の封印シール54、55を再使用できなく、また類似のシールでは専門家には偽物であることが発見されて、開封の履歴が残るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年このような特殊糊を溶かす特殊溶剤が開発されている。このため封印シール54、55を破ることなく剥がし、制御回路装置を改造した後、封印シール54、55を再貼り付けできるようになっている。封印を一旦解除されても一見して痕跡が残らないという問題が発生していた。
この発明の目的は、カシメ構造によりベース板と蓋部とを結合して、制御回路装置をケース内に封印し、外部者が、例えば制御回路装置の不正改造を目的として開封した場合等には、当該開封を簡単に発見できるようにして、結果的に不正な改造を完全に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1では、遊技機に装着される制御回路装置を搭載するベース板と、このベース板に被せられる蓋部と、このベース板に突出して形成した第1結合部と、この蓋部に突出して形成した第2結合部と、第1結合部と第2結合部とを重ね合わせた状態でこれらを封止する封止部材と、これら封止部材と第1結合部と第2結合部とをネジ締結する抜き取り不能な特殊ネジとからなる制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、前記第1結合部を一定方向に摺動を可能とする第1レールにより、また前記第2結合部を前記第1レールと対称な第2レールによりそれぞれ構成し、同一形状に形成されており、それぞれネジ挿入部と複数の貫通孔部とナット部と上記第1レール及び第2レールの両方へ摺動可能に係合する逆レール部とを備えている2個の封印部材で前記封止部材を構成し、 前記第1レール及び第2レール上に又は前記封印部材に摺動範囲を規制するストッパーを設け、前記第1レールと第2レールとを合わせた状態で、一方の封印部材をこれらレールの一方の方向から、また当該一方の封印部材に対向した状態で他方の封印部材をこれらレールの反対の方向からこれらレール上で前記ストッパーまで摺動して係合させて、上記一方の封印部材のネジ挿入部複数の貫通孔部及びナット部を、それぞれ上記他方の封印部材のナット部複数の貫通孔部及びネジ挿入部と重ね、他方の封印部材のネジ挿入部と一方の封印部材のナット部とを前記特殊ネジによりネジ結合した。
請求項2の発明では、請求項1記載の制御回路の封印ケースを以下の様にした。すなわち、前記他方の封印部材のネジ挿入部と一方の封印部材のナット部が切断容易な連結部により前記逆レール部に取付けられ、この連結部を切断することで、前記ベース板から前記蓋部を開放可能にした。
請求項3の発明では、請求項1に記載の制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、1組の上記一方の封印部材の貫通孔部と上記他方の封印部材の貫通孔部とに特殊ネジを挿入し当該封印ケースを前記遊技機にネジ結合した。
請求項4の発明では、請求項3に記載の制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、前記各組の一方の封印部材の貫通孔部と他方の封印部材の貫通孔部が切断容易な連結部により前記逆レール部に取付けられ、検査時等にこの連結部を切断し、前記遊技機から封印ケースを取り外すようにした。
請求項5の発明では、請求項1に記載の制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、前記ベース板と蓋部の一端部が互いに回動して係合及び離脱可能であり、これらの他端部に前記第1レール及び第2レールとを設けた。
請求項6の発明では、請求項1に記載の制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、前記第1レール及び第2レールの摺動方向を円周とし、これに合わせて前記封印部材の逆レール部を円弧状に形成した。
請求項7の発明では、請求項1から6に記載の制御回路装置の封印ケースを以下のようにした。すなわち、少なくても前記蓋部は、透明樹脂で形成するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に従って説明する。まず、図1において、制御回路装置の封印ケースについて説明する。
図1において、封印ケース1はベース板2と蓋部3からなり、ベース板2上には電子回路の制御回路装置53が配置され、制御回路装置53は封印ケース1内に収納される。
ベース板2と蓋部3はこれらの一端部で互いに回動可能に結合され、この結合部を中心にベース板2と蓋部3とを矢印Z方向に回動して封印ケース1は閉止される。
ベース板2の上記一端部には図2に示すように前記結合部となる係止穴4が形成されているが、この係止穴4は突出した矩形板部に細長い切欠を形成してなるものである。
【0009】
さて、蓋部3は広い天井部10と左右の側面6、7と前側面9と後側面8とから構成され、左側面6が蓋部3の前記一端部となり、結合部となる図2に示す挿入部5が突設されている。
この挿入部5はベース板2の係止穴4に回動しながら挿入されるように、断面が略半円弧状に成形され、左側面6から突設されている。なお、半円弧状の挿入部5を、ベース板2の係止穴4から離脱するには回動することが必要になる。
また、図1において、蓋部3の右側面7には断面略L字状の蓋レール15が形成され、蓋レール15の途中にはそのレール溝を遮断する所定厚みのストッパー27が形成されている。
更に、ベース板2の他端部には断面略L字状のベースレール19が形成され、このベースレール19は蓋レール15と対形である。
【0010】
蓋部3の前側面9の下端には、長い矩形板であるハーネス部16が天井部10と平行に突設され、ハーネス部16は前側面9の長さ方向に沿って複数のハーネス穴18が空けられている。
ベース板2は、蓋部3にこのハーネス部16の面積分加算した面積に等しいコネクタ部11を備えている。
収納された制御回路装置53を外から視認できるように、ハーネス部16を含め蓋部3は透明な合成樹脂等で構成されている。
図3において、封印ケース1の閉じた状態、封印する構造を説明する。
図1、2で蓋部3の挿入部5をベース板2の係止穴4に挿入し、結合部を中心にベース板2と蓋部3とを矢印Z方向に回動して互いに合わせる。これにより、図3のように封印ケース1は内部に制御回路装置53を収納した状態で閉じる。この状態ではコネクタ部11にハーネス部16が重なる。
【0011】
更にこの状態では、蓋部3側の蓋レール15は、ベース板2のベースレール19と対向し一対のレールを形成する。
蓋レール15は右側面7の下端近くに天井部10と平行にその全長に渡って形成され、蓋レール15のレール溝が天井部10の方に開いている。
ベース板2側のベースレール19はこの蓋レール15と対向しているので、互に同じ長さであり、ベースレール19のレール溝は図中下方に開くとともに、その長さはベース板2の幅に対しコネクタ部11の幅の分だけ短くなっている。
図3では隠れて表示できないが、ベースレール19にも、蓋レール15の途中のストッパー27と同様のストッパーが180度対の位置に形成されている。蓋レール15とベースレール19のレール溝は互いに外方に向いて開いている。
【0012】
次に、図3では一対の封印部材20と封印部材20とが互いに180度対の位置に対向して示してあり、一対の蓋レール15とベースレール19には対向する各端部からこれら封印部材20と封印部材20が、反対方向からそれぞれはめ込まれる。
これら封印部材20と封印部材20とは、同一形状構成であるが、代表して1個の封印部材20を例にその形状構成を詳しく説明する。
封印部材20は、押し部21とネジ結合部22と逆レール部23とから構成され、押し部21には貫通孔29が形成され、逆レール部23は長レール24と短レール25とから構成されている。
逆レール部23の長レール24と短レール25のレール溝は互いに向かい合う方向に開いている。
【0013】
貫通孔29は逆レール部23の長レール24と短レール25とが延在する平面に対して平行で、逆レール部23の長さ方向に対して垂直に形成されている。
逆レール部23の長レール24と短レール25とは押し部21の底部にそのレール溝が互いに対向して平行に設けられ、逆レール部23の長レール24と短レール25のレール溝は互いに向かい合う方に向いて開いている。
短レール25の長さは、押し部21の底部長さと略同一で、これは蓋レール15上の端部からのストッパー27間での位置に等しい。
【0014】
押し部21の底部からさらに伸びる長レール24の全長は、右側面7の端部から蓋レール15の途中のストッパー27までの距離に等しい。
図中手前の一方の封印部材20の逆レール部23を、コネクタ部11側手前の蓋レール15とベースレール19が作る手前部レールにはめ込み、また他方の封印部材20の逆レール部23を、反対側から蓋レール15、ベースレール19が作る後部レールにはめ込んでスライドさせて進める。
この時、一方の封印部材20の長レール24の先端がストッパー27に手前から当り、かつ他方の封印部材20の短レール25の先端がストッパー27に後から当る。同時に他方の封印部材20の長レール24の先端が隠れたストッパーに後ろから当り、一方の封印部材20の短レール25の先端が隠れたストッパーに手前から当る。
【0015】
すると封印ケース1のベース板2と蓋部3は一対の封印部材20と封印部材20により閉じられた状態で結合される。
図4は、ベース板2と蓋部3とが一対の封印部材20と封印部材20により締結された状態を示すが、この図でネジ結合部22の構成を詳しく説明する。ネジ結合部22は、1個のネジ受部30と4個の筒部40と1個の挿入部33とから構成され、これらはともに外形がほぼ同じ円筒状であり、前記貫通孔29と略平行に形成される。
【0016】
ネジ受部30と4個の筒部40と挿入部33とは、図4で斜線で示すように、ともに押し部21の高さの半分の長さであり、かつ同形の連結部44により、長レール24の外側に等間隔で結合されている。
なお、長レール24はレール溝の裏部分とこれら連結部44が取りつけられる表部からなる平面板部から一体形成される。
連結部44は外形が互いに平行に立設されている2枚の板(天井部10の厚みに比べて充分薄い板)で構成され、これら板の間には空間45が形成される。
連結部44の上記2枚の板の断面は、互いに対称な台形であり、空間45に平たいドライバを挿入して回転させると、一方の回転方向にはその厚みが薄いので(断面が台形となっているから)、容易に破壊可能な構造になっている。
【0017】
一方の封印部材20のネジ受部30と4個の筒部40と挿入部33と、これに対し180度回転した他方の封印部材20の挿入部33と4個の筒部40とネジ受部30とを図4のように、この順番に組み合わせた状態に構成する。
すると対向する一方の押し部21と他方の押し部21とにはさまれた位置に、略同形の6個の円筒体が形成される。
これら円筒体のうちまず一方の押し部21に近いネジ受部30には中心部にネジ孔31が形成され、このネジ孔31は対向する他方の封印部材20の挿入部33に向かって開口している。
【0018】
他方の押し部21の最も遠い(一方の押し部21に近い)挿入部33の中心には貫通孔34が形成され、貫通孔34は大径部と小径部とを備えている。
他方の封印部材20では、上下が逆になって挿入部33と4個の筒部40とネジ受部30と押し部21の順に出現する。
これら挿入部33とネジ受部30の間に位置する4個の筒部40には貫通孔41が形成され、貫通孔41も大径部と小径部とを備えている。
【0019】
ベース板2と蓋部3とが締結された後、特殊ネジ36を用いて、封印ケース1を封印する動作をここで説明する。
特殊ネジ36のネジ部38を一方の挿入部33の貫通孔34に図中下から挿入し、更にその先端からネジ受部30のネジ孔31にネジ込んで行く。
特殊ネジ36の頭部37が貫通孔34の小径部に当接するまでドライバ等でネジ込む、当接後更にドライバ等に回転力を与えると、特殊ネジ36はドライバ等のトルクを受け付けなくなり、また逆回転力も受け付けなくなる。
【0020】
ベース板2と蓋部3とが一対の封印部材20と封印部材20により締結された状態で、特殊ネジ36により封印ケース1が封印されたことになる。
この内部にねじ込まれた特殊ネジ36は、部材が透明のため外部から見えるものの、ネジ受部30の底面に覆われており、外部から触れることはできない。
図5において、封印済みの封印ケース1を遊技装置スロットマシン等の板金ベース56に固定する状態を説明する。
封印ケース1を天井部10が上方(手前)になるように板金ベース56に合わせ、通常のボルト46を押し部21の貫通孔29に通し、ネジ孔48にネジ込み固定する。
【0021】
次に、長めの特殊ネジ47を、押し部21の近くにある1本の筒部40の貫通孔41に図中上から通し、板金ベース56のネジ孔49にネジ部をネジ込む。
前回同様に特殊ネジ47の頭部が貫通孔41の小径部に当接するまでドライバ等でネジ込み当接後更にドライバ等に回転力を与えると、特殊ネジ47はドライバ等のトルクを受け付けなくなり、また逆回転力も受け付けなくなる。
これにより、追加して封印ケース1と板金ベース56とが互いに封印されたことになる。
【0022】
図6に制御回路装置を内部に収納し、本発明により封印された封印ケース1の要部の破断図を示す。
ベース板2と蓋部3とが一対の封印部材20と封印部材20により締結され、特殊ネジ36により封印ケース1が封印され、更に封印ケース1は板金ベース56に2本のボルト46により固定されるとともに、更に取り外し不可能に特殊ネジ47により封印される。
例えば2本のボルト46を逆回転して外すことはできるが、特殊ネジ47は逆回転できないので、連結部44を破壊しない限り、封印ケース1は板金ベース56に特殊ネジ47により固定されている。
【0023】
さて、図7および8で、上記実施の形態を正式な定期検査でその封印ケース1を点検する際の動作を説明する。
スロットマシン等の内部の板金ベース56には封印された封印ケース1が取り付けられており、封印ケース1内には制御回路装置が収納されている。
まず、封印ケース1と板金ベース56の間の封印を解除する必要がある。
検査人は一方の封印部材20の押し部21から2番目の円筒体である一対の筒部40と筒部40(すなわち、回転できなくなっている特殊ネジ7がネジ込まれている一対の筒部40)を選定し、これらの2枚の板の空間45にドライバDの平たい先端を差込む。
【0024】
ドライバを回転させると連結部44の2枚の板は一方の回転方向にはその厚みが薄いので(断面が台形だから)、破断し一対の筒部40と筒部40は内部の特殊ネジ47とともに板金ベース56上に残る。
次に図8において、プラスのドライバにより2本のボルト46を通常の逆回転で抜き取り、封印ケース1は、歯が欠けたような状態となった一対の封印部材20と封印部材20とともに、板金ベースから分離する。
【0025】
この状態で封印ケース1はベース板2と蓋部3とが一対の封印部材20と封印部材20により締結され、一方の押し部21から1番目の円筒体であるネジ受部30と挿入部33内の特殊ネジ36により封印ケース1が封印されたままである。
1番目の円筒体であるネジ受部30と挿入部33の連結部44が破壊されず、付いていることにより、検査人はこの封印ケース1が開けられたものではなく正常な状態であると、一見しただけで簡単に即時に結論付けることができる。
【0026】
目視検査が済むと封印ケース1を図5とほぼ同様にして2本のボルト46を使用し、再度板金ベース56上に装着する、この場合は2番目が検査上破損したので、更に3番目の円筒体である対の筒部40と筒部40を通して、予備の特殊ネジ47をねじ込むようにする。
【0027】
検査毎に予め定めた順番に筒部40、40を使用し、何番目までの円筒体の連結部44が破壊されているか(筒部40、40の欠落)の履歴を見ることで、何回目の目視検査が終了したか、検査履歴が容易に理解できる。
当該実施の形態を設置後、不正に封印ケース1を板金ベース56から取り外し、封印ケース1を開けようとすると、図7、図8と同様に2番目の円筒体である一対の筒部40と筒部40の連結部44を破壊するとともに、その後2本のボルト46を外し、封印ケース1を板金ベース56から分離する。
【0028】
取り出した封印ケース1で、今度は1番目の円筒体であるネジ受部30と挿入部33の連結部44も破壊する必要がある。
この場合は、1番目の円筒体であるネジ受部30と挿入部33が内部の特殊ネジ36とともに、一対の封印部材20と封印部材20から(板金ベース56からも分離し)欠落する。これにより封印ケース1の封印が解除される。
その後、一対の封印部材20と封印部材20を互いに蓋レール15とベースレール19に沿って互いに反対方向に引き出すことにより、ベース板2と蓋部3との締結が解除できる。
【0029】
そして図1の逆Z方向にこれらを連結部の周りに回動し封印ケース1を開く。その後係止穴4から挿入部5を抜き出して、蓋部3をベース板2から分離し、制御回路装置に改造等が可能となる。
1番目の円筒体であるネジ受部30と挿入部33の連結部44が破壊され、脱落していたら、一目して封印が解除されたと、誰にでも即時簡単に結論付けることができる。
【0030】
なお、特殊ネジ36,47には公知の緩めることができないネジ、頭部の溝が一方で斜面になった逆回転防止構造ネジや、所定のトルク以上で、ドライバ溝の頭部が千切れてしまう締結後外せないネジ等が該当する。
同一の封印部材20を対向して、一対の封印部材20と封印部材20として利用するので、製作費を低く保ち、工程が簡単にできる。
封印部材20を透明な合成樹脂で構成し、ネジ受部30には金属を埋め込んで、その金属にネジ孔を形成してもよい。また筒部40の貫通孔41をネジ孔に形成し、このネジ孔に特殊ネジ47をねじ込むと更に強固な2重のケース封印が実現できる。
【0031】
なお、蓋レール15とベースレール19上のストッパー27等に代えて、封印部材20の押し部21の端部にストッパーを設けてレールから封印部材20が外れないようにしてもよい。
なお又、蓋レール15とベースレール19は直線形状に限るものでなく、円弧状に形成し、摺動方向を円周として、これに合わせて封印部材20の逆レールも円弧状に形成してもよい。
【0032】
この発明では、取り付け用の一対の封印部材20と封印部材20の各筒部40と筒部40の連結部44を破壊しない限り、制御回路装置を収納する封印ケース1を、遊技機の筐体から取り外しができない。
また封印用の一対の封印部材20と封印部材20の各ネジ受部30と挿入部33の連結部44を破壊しない限り、制御回路装置を収納する封印ケース1を開封できない。
従って、制御回路装置を収納する封印ケース1に関し、取り付け用の各筒部40と筒部40の連結部44、及びケース封印用のネジ受部30と挿入部33の連結部44の2重に封印できるので、ほぼ完全な改造防止になる。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、制御回路装置を収納する封印ケース1の取り外しと開封の行為には、独立の破壊痕跡が必ず後にできるので、単純に明確に一見して取り外しと開封の行為の有無が判断できる。
不正な取り外しや開封が一見しただけで誰にでも容易に認識されるので、結果的に不正な改造を未然に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係る制御回路装置の封印ケースを開封した状態の斜視図である。
【図2】上記制御回路装置の封印ケースの回動部の拡大斜視図である。
【図3】上記制御回路装置の封印ケースとその主な構成部分の斜視図である。
【図4】上記制御回路装置の封印ケースを閉じて封印する途中の斜視図である。
【図5】上記制御回路装置の封印ケースを遊技機に取り付ける状態の斜視図である。
【図6】上記制御回路装置の封印ケースを遊技機に取り付けた状態の部分破断図である。
【図7】上記制御回路装置の封印ケースを遊技機から取り外す状態の前段の斜視図である。
【図8】上記制御回路装置の封印ケースを遊技機から取り外す状態の後段の斜視図である。
【図9】従来の制御回路装置の封印ケースの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 封印ケース
2 ベース板
3 蓋部
4 係止穴
5 挿入部
6、7 左右側面
8、9 前後側面
10 天井部
11 コネクタ部
15 蓋レール
16 ハーネス部
18 ハーネス穴
19 ベースレール
20 封印部材
21 押し部
22 ネジ結合部
23 逆レール部
24 長レール
25 短レール
27 ストッパー
29 貫通孔
30 ネジ受部
31 ネジ孔
33 挿入部
34、41 貫通孔
36、47 特殊ネジ
40 筒部
44 連結部
45 空間
46 ボルト
48、49 ネジ孔
53 制御回路装置
56 板金ベース

Claims (7)

  1. 遊技機に装着される制御回路装置を搭載するベース板と、このベース板に被せられる蓋部と、このベース板に突出して形成した第1結合部と、この蓋部に突出して形成した第2結合部と、第1結合部と第2結合部とを重ね合わせた状態でこれらを封止する封止部材と、これら封止部材と第1結合部と第2結合部とをネジ締結する抜き取り不能な特殊ネジとからなる制御回路装置の封印ケースにおいて、
    前記第1結合部を一定方向に摺動を可能とする第1レールにより、また前記第2結合部を前記第1レールと対称な第2レールによりそれぞれ構成し、
    同一形状に形成されており、それぞれネジ挿入部と複数の貫通孔部とナット部と上記第1レール及び第2レールの両方へ摺動可能に係合する逆レール部とを備えている2個の封印部材で前記封止部材を構成し、
    前記第1レール及び第2レール上に又は前記封印部材に摺動範囲を規制するストッパーを設け、
    前記第1レールと第2レールとを合わせた状態で、一方の封印部材をこれらレールの一方の方向から、また当該一方の封印部材に対向した状態で他方の封印部材をこれらレールの反対の方向からこれらレール上で前記ストッパーまで摺動して係合させて、上記一方の封印部材のネジ挿入部複数の貫通孔部及びナット部を、それぞれ上記他方の封印部材のナット部複数の貫通孔部及びネジ挿入部と重ね、他方の封印部材のネジ挿入部と一方の封印部材のナット部とを前記特殊ネジによりネジ結合したことを、特徴とする制御回路装置の封印ケース。
  2. 前記他方の封印部材のネジ挿入部と一方の封印部材のナット部が切断容易な連結部により前記逆レール部に取付けられ、この連結部を切断することで、前記ベース板から前記蓋部を開放可能にすることを特徴とする請求項1記載の制御回路の封印ケース。
  3. 1組の上記一方の封印部材の貫通孔部と上記他方の封印部材の貫通孔部とに特殊ネジを挿入し当該封印ケースを前記遊技機にネジ結合したことを、特徴とする請求項1に記載の制御回路装置の封印ケース。
  4. 前記各組の一方の封印部材の貫通孔部と他方の封印部材の貫通孔部が切断容易な連結部により前記逆レール部に取付けられ、検査時等にこの連結部を切断し、前記遊技機から封印ケースを取り外すことを特徴とする請求項3に記載の制御回路装置の封印ケース。
  5. 前記ベース板と蓋部の一端部が互いに回動して係合及び離脱可能であり、これらの他端部に前記第1レール及び第2レールとを設けたことを特徴とする請求項1に記載の制御回路装置の封印ケース。
  6. 前記第1レール及び第2レールの摺動方向を円周とし、これに合わせて前記封印部材の逆レール部を円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の制御回路装置の封印ケース。
  7. 少なくても前記蓋部は、透明樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の制御回路装置の封印ケース。
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