JP3774568B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを吐出してインクドットを形成し、このインクドットにより、画像を記録する記録装置および記録方法に関するものであり、さらに詳しくは、特に黒に対して複数の濃度の異なるインクを使用してカラー画像を記録する記録装置および記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴ない、それらの機器の画像形成及び、記録装置の一つとして、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジタル画像記録を行うものが急速に普及している。また、上記情報機器や通信機器における視覚情報の高品位化、カラー化に伴ない、記録装置においても高画質化、カラー化の要望が増しつつある。
【0003】
このようなカラー画像の高画質化を目的とした記録装置の構成としては、複数の記録素子を画素の微細化に対応して集積配列した記録ヘッド(以下、マルチヘッドともいう)、例えばインクジェット方式にあっては、インクの吐出口および液路を高密度で複数集積したヘッドを用いることが知られている。そしてカラー画像の記録のため、このようなマルチヘッドを例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクに対応して備えている。
【0004】
しかしながら、現在の技術で可能な吐出口および液路の高密度集積化には一定の限界がある。そのため、画素の微細化にも一定の限界がある。このような場合、各画素を形成するドットもそれに応じたある程度の大きさとなるので、画像のハイライト部等、濃度の低い部分では、粒状感を呈すものとなることがあり、画像の画質の面で問題となることがある。
【0005】
これに対し、吐出口および液路の集積密度を高くする代わりに、すなわち、1画素のサイズを小さくする代わりに、吐出口自体を小さくするなどしてインク吐出量を少なくし、形成されるドットを小さくするとともに、記録すべき画像の濃度に応じて、同一画素に複数回インク滴を吐出してドットを形成する、いわゆるマルチドロップ方式が知られている。マルチドロップ方式では記録紙上に記録されるドット径を比較的小さくできるので、ハイライト部等の低濃度部における粒状感は改善され得る。しかし、吐出するインク滴を小さくしすぎると、吐出が安定しなくなる傾向があるため、インク滴の小液滴化にも一定の限界があり、その結果、高画質化にも限界が生ずる。また、この方式では高濃度になるほど、1画素に吐出するインク滴の数が増すため、記録動作に時間を要し、記録速度の低下を招くことになる。この結果、高画質化と記録速度とは相反する関係となる。
【0006】
また、吐出口集積密度を高くせずに高画質化を図る他の手法として、インク濃度の異なる同系色のインクを用いる濃淡記録方式が知られている。この方式では、ハイライト部等を相対的に低濃度のインク(以下「淡インク」ともいう)で記録して、粒状感を目立たなくするとともに、高濃度部を相対的に高濃度のインク(以下「濃インク」ともいう)で記録するようにする。このため、マルチドロップ方式のように1画素に吐出するインクの数すなわち吐出回数を増すことなく、高濃度部を形成することができ、記録速度の低下を抑制することができる。
【0007】
しかし、濃淡インクを用いる上記の方法をもってしても、たとえば医療用画像、特にX線画像のようなモノクロ画像を記録する場合は不適切な場合がある。すなわち、このような画像はモノクロ画像ではあるが階調性が比較的厳密に要求されるものである。X線画像などを記録する記録媒体としては透明フィルムなどが用いられる。このような透過性の記録媒体に記録装置によって画像を形成し出力した場合などには、反射画像よりも透過画像の方が光の絶対量が多くなる、つまり視認するダイナミックレンジが広くなるため、認識可能な階調数が増加することになる。したがって濃度に対する視覚の分解能が高くなり、その結果、濃淡インクを使用した場合においても各画素ごとの濃度差が認識され、画像が荒いといった印象を受けることがある。これを改善するには、各画素ごとの階調数を増すことが考慮されるが、各画素ごとの階調をより増すためには、上記方法では、濃淡インクの種類を増し、かつ、それに伴ない多数のマルチヘッドが必要となる。すなわち、コストが大幅に上がることになる。
【0008】
そこで、本願発明者らは特願平9−323435号において、同一画素に同系色、特に黒の濃度の異なるインクを例えば4滴程度重ねて印字し、1画素当たりより多くの階調を持たせる方法を提案し、その結果、濃淡インク、及び、マルチヘッドの数を大幅に増やさなくともより多くの階調が表現できるようになっている。
【0009】
なお、以上の記録方式で用いられる2値化処理もしくは多値化処理による擬似中間調処理方法としては、ディザ法、誤差拡散法、平均濃度保存法等が知られている。
【0010】
ディザ法は、ディザマトリクスによって定められる各画素毎のしきい値によってそれぞれの画素のデータを2値化するものである。
【0011】
誤差拡散法は、例えば文献R.FLOYD&L.STEINBERG,"AN ADAPTIVE ALGORITHM FOR SPETIAL GRAY SCALE",SID 75 DIGEST,PP36 〜37に記載されている如く、注目画素の画像データを2値化(最濃レベルかまたは最淡レベルに変換)するとともに、この2値化のレベルと2値化前の値の差(誤差)を周辺の画素に分配し加算していくものである。
【0012】
また、平均濃度保存法は例えば特開平2−210962号公報に記載されているように、注目画素近傍の既に2値化された2値データ、もしくは注目画素を黒または白に2値化したものを含めたものに基づいてしきい値を求め、このしきい値により注目画像データを2値化するものである。
【0013】
さらに、これらの各種2値化方法を多少修正する事で、多値化処理を行うこともできる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記濃度の異なるインクを重ねる方法においても、以下に示すような問題点がある。
【0015】
すなわち、記録媒体におけるインクの許容量には限界があり、許容量を超える量のインクを同一画素に吐出すると、インクを吸収することができなくなり、「インク溢れ」が発生したり、吸収したインクの水分により、「コックリング」が発生したりする。
【0016】
例えば、カラー超音波画像等のように、黒の階調性とカラー化との両方が要求される医療画像を出力する場合においては、黒の階調性を重視して黒系の濃淡インクを記録媒体のインク吸収の許容量付近まで吐出してしまうと、もはやシアン、マゼンタ、イエロー各色のインクを吸収する能力が残っていないため、同一画素にさらにこれらの色のインクを吐出すると、上述の問題が発生する場合がある。
【0017】
また、逆に、カラー化を重視して、シアン、マゼンタ、イエロー各色のインクを十分吸収できるように、黒系の濃淡インクの重ね印字の自由度を減らした場合には、十分な黒の階調性が確保できないといった問題が生じることがある。
【0018】
本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、黒の階調性を十分保ったカラー画像を形成する場合にもインク溢れなどの問題の発生を抑制できる記録装置及び記録方法を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の記録装置は、濃度の異なる複数種類の黒系色のインクと、その他の色のインクとを用いて、記録媒体に画像を記録する記録装置において、画像データに基づき、該画像データが表す色が無彩色領域または有彩色領域のいずれかに属するかを判別する領域判定手段と、前記領域判定手段により判別された領域ごとに、当該画像データに応じて1つの画素に対して付与するインクの種類および付与量を決定する決定手段とを有し、前記決定手段は、前記黒系色インクで表現可能な階調数および前記黒系色インクの付与量が前記有彩色領域よりも前記無彩色領域の方で多くなるように前記決定を行うことを特徴とするものである。
【0020】
なお、前記領域判定手段は、再生対象の画像データの各画素に対するRGB信号の最大値と最小値との差が所定の値以下であれば無彩色領域とするものであってもよい。
【0021】
また、前記領域判定手段は、再生対象の画像データの各画素に対するCMY信号の最大値と最小値との差が所定の値以下であれば無彩色領域とするものであってもよい。
【0022】
また、前記領域判定手段は、再生対象の画像データの各画素に対する輝度信号Y′、色差信号R−Y′、色差信号B−Y′から、((R−Y′)2 +(B−Y′)21/2 を算出し、この値が所定の値以下であれば無彩色領域とするものであってもよい。
【0023】
本発明の記録方法は、濃度の異なる複数種類の黒系色のインクと、その他の色のインクとで、画像を形成する記録装置を用いた記録方法において、画像データに基づき、無彩色領域または有彩色領域のいずれかに属するかを判別する領域判定手段と、前記領域判定手段により判別された領域ごとに、当該画像データに応じて1つの画素に対して付与するインクの種類および付与量を決定する濃淡組合せ手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0024】
本発明の記録装置および記録方法を用いることにより、記録対象の画像データを無彩色領域と有彩色領域とに分け、有彩色領域は、無彩色領域に比べて、黒系色のインク滴の吐出制限数を少なくすることで、C,M,Yといった他の色のインク滴を重ねて吐出しても、インク漏れやコックリングを防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の記録装置および記録方法の一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
【0026】
本発明の一実施形態に係る記録装置は、黒系色においては、複数の濃淡インクを設け、他にシアン、マゼンタ、イエローなど、カラー記録に必要なインクも設けるものである。
【0027】
はじめに、課題でも述べたように記録媒体におけるインクの許容量には限界がある。従って、1画素に吐出できるインク滴の数にも限界がある。そこで、1画素の面積で吸収できるインクの許容量とインク滴数の関係について述べる。
【0028】
吐出するインク滴の体積をV、その結果形成されるドットの直径をrとすると、(1)式の関係がほぼ成立する。
【0029】
【数1】
V∝r2 ・・・(1)
また、画像を形成する際のドット径がrである時、その時の記録密度、すなわち、画像の最小単位である1画素の一辺の長さxは、概ね、(2)式で示す程度の値である。
【0030】
【数2】
x=21/2 ×r・・・(2)
一方、1画素の面積内に吸収できるインク量Wは、ドットを形成する記録媒体のインク受容層の厚さdに比例すると考えられる。
【0031】
【数3】
W∝x2 ×d・・・(3)
従って、1画素に吐出する事ができるインク滴限界数tは、
【0032】
【数4】
t=W/V∝2d・・・(4)
となり、ドット径と記録密度が(2)の関係を保つならば、1画素に吐出する事ができるインク滴限界数tは記録密度等によらずほぼ一定の値となる。つまりインク滴限界数tは、記録媒体の特性やインクの特性等に依存する量であり、通常、1画素に対して3〜8、特に4〜6ぐらいの値が一般的である。
【0033】
本実施形態では、上述したインク滴限界数のもとで画像形成を行うものとするが、記録媒体の特性や、インクの特性によって、インク滴限界数は変化するので、本発明はこの範囲に限定するものではない。
【0034】
次に、各種濃淡インクを吐出して階調を表現する際の濃淡インク吐出組合せ、および、多値化の数について以下に記す。
【0035】
例えば、n種類の濃淡インクを使用する場合、それぞれの濃淡インクで形成する吐出数の組合せ(濃淡組合せ)は、1画素を1ドットだけで形成する場合には、n種の濃淡インクの中から1種類だけ選択する n1 =n通りの組合せが存在し、また、1画素を2ドットで形成する場合には、n種の濃淡インクの中から2種類を選択しそれぞれ1ドット形成する際の n2 =n(n−1)/2通り、および、n種の濃淡インクの中から1種類を選択しそのインクを2ドット形成する際の n1 =n通りの組合せが存在する。さらに、1画素を3ドットで形成する場合には、n種の濃淡インクの中から3種類を選択しそれぞれ1ドット形成する際の n3 =n(n−1)(n−2)/6通り、および、n種の濃淡インクの中から1種類を選択しそのインクをさらに2ドット形成し、また、n−1種の濃淡インクの中から1種類を選択しそのインクをさらに1ドット形成する際の n1n-11 =(n−1)通り、および、n種の濃淡インクの中から1種類を選択しそのインクを3ドット形成する際の n1 =n通りの組合せが存在する。すなわち、1画素に形成可能なドット数が増えるに従い、また、使用する濃淡インクの種類数が増えるに従い、その濃淡組合せ数は増加していく事になる。また、使用する濃淡インクの濃度比によりほぼ同一濃度となる濃淡組合せも多数存在する事となる。
【0036】
しかしながら、先に述べたように、1画素に打ち込めるドット数には限界があるため、濃淡組合せにも限界がある。
【0037】
そこで、本発明では、再生対象の画像データを無彩色領域と有彩色領域とに分ける。そして、無彩色領域では1画素に打ち込み可能な黒系色のドット数を多くして黒の濃淡組合せの選択の幅を持たせる。一方、有彩色領域では、1画素に打ち込み可能な黒系色のドット数を無彩色領域よりも少なくすることで、有彩色の記録を十分に対応させつつ、インク溢れなどの問題を解消することができる。
【0038】
例えば、無彩色領域では、1画素に打ち込む黒系色のドット数を最大pドットとし、有彩色領域では、最大濃度近傍を除き、原則として最大qドット(t≧p>q)とする場合、これらのドット数の範囲で濃淡の組合せを選択する様にする。したがって、その時の無彩色領域での多値化数mk は、有彩色領域での多値化数mc よりも多くなる(mk >mc )。
【0039】
さらに、出力画像の解像度にも関係するが、多値化数mk を少なくとも10以上とすることが、ドットを目立たなくすると言う点から有効である。
【0040】
ここで、無彩色領域を形成するインクは黒系色が中心であるので、有彩色であるC,M,Yのカラーインクを重ねて打ち込む度合いは少ない。そこで、無彩色領域では、1画素当たりの黒系色のインク吐出数( ドット数) を多くして、より多くの階調表現ができるようにする。つまり、階調重視の画像出力を行う。一方、有彩色領域を形成するインクは黒系色だけでなく、C,M,Yのカラーインクもかなり含まれるので、黒系色のインクを打ち込んだ上に、さらにカラーインクを打ち込む余裕を持たせておかなければならない。そこで、1画素当たりの黒系色インクの吐出数を無彩色領域に比べて少なくすることで、階調数は少なくなるが、1画素あたりの黒系色インクの付与量を抑えることができる。よって、黒系色で形成されたドットの上にさらに充分にC、M、Yのカラーインクを重ねて使用するを可能とし、色再現性重視の画像出力を行う。このように、1つの画像データを無彩色領域と有彩色領域とに分け、領域によって、黒系色インクの打ち込み可能なドット数を変えることで、黒の階調性も十分に満足しうるカラー画像を再生する事が可能となる。
【0041】
次に、無彩色領域の判別方法について記す。本実施形態では無彩色領域の判別方法として、例えば、RGB信号を利用する方法、カラー映像信号の2つの色差信号を利用する方法、さらには、均等色空間座標に変換した際の色座標の値を使用する方法等を挙げるが、本発明はこれらの方法に限定するものではなく、他の方法であってもよい。
【0042】
なお、上述の各方法について以下に述べる。
【0043】
RGB各8bitの信号を利用する場合の具体的な手法としては、RGBそれぞれの値の差、具体的にはMAX(R、G、B)−MIN(R、G、B)の値があらかじめ設定した値以内であれば無彩色領域とし、越えれば有彩色領域とする。この設定値は、入力画像の種類や画像特性にあわせて、さらには、使用する各色のインク濃度に合わせて、適する値が設定されるものとする。本実施形態では、10以内かどうかで判別するものとする。また、RGBの信号そのものを利用する方法は、厳密には色に関する情報を正確に反映したものではないが、ある程度の色に対する評価が可能であり、また、無彩色領域の判定回路の簡略化という点からも有効である。
【0044】
入力信号を、C、M、Yまたは、C、M、Y、Kの各色に変換し、その中のC、M、Yの3つの値を利用する具体的な手法としては、RGB信号の場合と同様に、それぞれの値の差、すなわち、MAX(C、M、Y)−MIN(C、M、Y)の値が、任意の設定値以内であれば無彩色領域とし、以上であれば有彩色領域であるとする。設定値は、特に限定されるものではなく、入力画像の種類や画像特性にあわせて、さらには、使用する各色のインク濃度に合わせて、適宣設定するものとする。本実施形態では10以内かどうかで判断するものとする。
【0045】
また、上記した2つの方法において、設定値、つまり、MAX(RorC,GorM,BorY)−MIN(RorC,GorM,BorY)の値を評価する上でのしきい値は、上述したように特に限定するものではないが、一つの目安としては、RGBもしくはCMYの取りうる値の1%以上10%以下である事が望ましい。この値が大きすぎると無彩色領域の範囲が広がり、その部分にカラーインクを印字する事によりインク溢れが生じ、また、小さすぎると画像によってはほとんど無彩色領域が認識できず階調重視の画像出力ができなくなるからである。
【0046】
次にカラー映像信号を利用する方法は、次のようにして行う。2つの色差信号R−Y′とB−Y′を求め、2つの色差信号から((R−Y′)2 +(B−Y′)21/2 の値を求め、この値が任意の設定値以内であれば、無彩色領域とし、設定値以上であれば有彩色領域とする。入力画像信号がRGB信号である場合には、一般に行われている変換式を用いて行えば良く、例えば、以下の(5)式を用いれば良い。また、各種補正を行った値を用いる事もできる。
【0047】
【数5】
Figure 0003774568
【0048】
均等色空間座標に変換した際の色座標の値を利用する方法としては、例えば、CIELAB色空間やCIELUV色空間を利用する。均等色色空間に於いては、全ての色が3次元直交座標で示され、かつ、a* 、b* とu* 、v* が色座標として色相と彩度を示す。また、視覚的な色の違いと数値的な違いがほぼ一致するため、無彩色領域か否かを判別するには有効である。具体的には(a*2 +(b*2 、または、(u*2 +(v*2 が任意の設定値以内であれば無彩色領域、以上であれば有彩色領域とする。
【0049】
本発明で使用する多値化処理は、特に限定されるものでないが、黒の多値化処理に於いては、ひとつの画像の中で無彩色領域と有彩色領域とでは多値化の数が異なるため、処理の途中で多値化数を変化できる誤差拡散法が好適である。多値ディザ法等を用い、2つの領域において独立に多値化処理を行う事も可能であるが、それら2値の領域の境界では、画像の劣化が生じ易いので注意が必要である。
【0050】
本発明に用いるインクジェット記録方法はインクの小滴を種々の駆動原理を利用して、ノズルより吐出して記録を行わせる従来公知のインクジェット記録方式のいずれのものにも、適用可能である。その代表例として、特開昭54−59936号公報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノズルから吐出させるインクジェット方式をあげることができる。
【0051】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0052】
(実施例1)
黒系色に対しては6種類の濃淡インクを使用し、また、シアン、マゼンタ、各色に対しては2種類の濃淡インク、イエローに対しては1種類のインクを使用して、RGB各8bitのカラー超音波医療画像を形成する記録装置について述べる。なお、1画素当たりのインク吐出数(ドット数)の制限が5程度であった場合を例にとり説明する。なお、ここで使用した記録媒体は、インク受容層を備えた光沢フィルムである。
【0053】
図1は、本発明の記録装置の画像処理部のブロック図である。記録装置の画像処理部は、前処理部1と、マスキング処理部2と、UCR処理部3と、後処理部4と、無彩色領域判別部5と、インクの種類や濃度の組合せを格納した濃淡組合せテーブル6と、多値化処理部7と、吐出データ作成部8と、ドライバ9とからなる。
【0054】
画像処理部に画像データがRGB信号で入力されると、前処理部1でモニタのγ特性を考慮した入力γ補正や、入力信号を人間の知覚輝度に合わせるLOG変換処理等が行われる。また、RGBからCMYへの変換も行われる。このように前処理部1で処理された画像データは、次にマスキング処理部2にて、各色での不正吸収等の補正が行われる。次にUCR処理部3で下色除去が行われる。この下色除去(Under Color Removal)の程度は特に限定されるものではなく、また、入力レベルによりその程度を変化させても良い。なお、使用インク量の低減という観点から高い割合でUCRを行う事が望ましい。本実施例に於いてはCMY各成分の最小値を完全にKに置き換えるUCR処理を行う。これら一連の処理が終わった後、後処理部4において実際に記録した時のドットゲイン量等を考慮し、適宣出力γ補正等が行われる。
【0055】
次に上述の画像処理とは別に無彩色領域判別部5で入力された画像データの無彩色領域が決定される。本実施例に於いては入力されたRGB信号を直接利用して行う。判別の際の評価式を(6)に示す。
【0056】
【数6】
MAX(R、G、B)−MIN(R、G、B)≦10・・・(6)
この評価式を満たす領域を無彩色領域とする。このようにして、有彩色領域と無彩色領域とに分けるデータが多値化処理部7に送られる。
【0057】
なお、ここでの10という値は、入力画像がカラー超音波医療画像である事、使用するインクがKに対しては6種類の濃淡インク、C、M各色に対しては2種類の濃淡インク、Yに対しては1種類のインクを使用して、かつ、1画素当たりのインク吐出数の制限が5程度で画像を出力する事を考慮して決定した。また、この大きさは、RGBの取りうる値0〜255に対して約4%にあたる。
【0058】
図2〜図4に示す濃淡組合せテーブル6には、使用するインクや記録した際の濃度情報等が格納されていて、本実施例に於いては、以下に示すようなCMY各色の濃淡インクの使用組合せとその濃度情報、及び、無彩色領域と有彩色領域での黒に対する濃淡インクの使用組合せとその濃度情報が含まれる。CMYに対しては合計5種類、黒系色6種類であり、濃淡インクは濃度の高い方から順に1,2,3・・・と添え字で示す。これらのインクの染料濃度比率を表1に示す。なお、インクは、染料及び溶媒からなり、溶媒には、界面活性剤、保湿材、等の各種添加剤が含まれている。これら添加剤は、ヘッドからの吐出特性、受像紙上での吸収特性とを制御するものである。
【0059】
【表1】
Figure 0003774568
【0060】
これらのインクを用いて、C、M、Yに対しては1画素を最大2ドットで形成し、黒系色に対しては無彩色領域に於いては1画素を最大4ドットで形成し、また、有彩色領域に於いては原則として1画素を1ドットで形成するとする。このようなドット数の制限に基づいて処理した結果を図2に示す。図中の数字は、1つの画素に吐出するインクドットの数を示し、0は、そのインクを吐出しないことを示している。
【0061】
また、濃度レベルの欄は、8ビット入力画像信号(0〜255:0が黒)に対応させた値を示している。すなわち、C、Mに関しては5値の多値化処理を行い、Yに関しては3値の多値化処理、また、Kに関しては、無彩色領域で43値の多値化処理、有彩色領域で9値の多値化処理を行う事となる。
【0062】
上記データをもとに、多値化処理部7において誤差拡散処理が行われる。黒系色に関しては、無彩色領域判定部5での結果を用いて、処理が行われる。このとき、無彩色領域では図3の濃度レベル(d1[0]〜d1[42])および多値化のしきい値(th[1]〜th[42])を参照して43値の多値化処理をし、また、有彩色領域では図4の濃度レベル(d1[0]〜d1[8])および多値化のしきい値(th[1]〜th[8])を参照して9値の多値化処理を行う。
【0063】
例えば、無彩色領域で入力値が濃度レベル10であった場合、図3より、
【0064】
【数7】
th[1]≦10<th[2]
となるので、X=1が求められる。したがって、この画素の濃度レベルは、
【0065】
【数8】
dl[1]=14
と決定され、誤差は4(=14−10)と求められる。
【0066】
このようにして求めた誤差を従来から知られている誤差拡散法により周辺の画素に分散するものとする。
【0067】
このように多値化処理された画像データは、吐出データ作成部8に於いて、再び濃淡組合せテーブル6のデータと参照させて、各種インクの吐出データになる。すなわち、所定の画素に対してどのインクを何ドット吐出するかが決定される。記録パス数等のパラメータを設定することにより、ドライバ9で吐出口毎の吐出タイミングや記録媒体のフィード量等の各種駆動条件が決定され、実際に画像が出力される事となる。
【0068】
なおここでは、600dpi相当のインクジェットヘッド(256ノズル×3のマルチヘッド:吐出量9pl)を4個使用して出力した。その結果、カラー部分、モノクロ部分とも良好な階調画像を得ることができた。
【0069】
(比較例1)
RGB各8bitのカラー超音波医療画像を、実施例1の場合と同様に黒系色に対しては6種類の濃淡インクを使用し、また、C、M各色に対しては2種類の濃淡インク、Yに対しては1種類のインクを使用して、かつ、実施例1の場合と同じ記録媒体に出力した。ただし、実施例1の場合との相違点は、図1における無彩色領域判別部5での評価の基準を(6)式とした。
【0070】
【数9】
MAX(R、G、B)−MIN(R、G、B)≦50・・・(6)
なお、この50という値は、RGBの取りうる値に対して、約20%にあたる。その結果、無彩色領域はこの画像全体の中で約86%を占める事となった。ちなみに、実施例1の場合では、約79%であった。
【0071】
このようにして無彩色領域を判別した後、実施例1と同様に、多値化処理等を行い、カラー画像を出力した。その結果、画像の一部でインク溢れが生じ、好ましくなかった。
【0072】
(比較例2)
RGB各8bitのカラー超音波医療画像を、実施例1の場合と同様に出力した。但し、実施例1の場合との相違点は、図1における無彩色領域判別部5での評価の基準を(7)式とした。
【0073】
【数10】
MAX(R、G、B)−MIN(R、G、B)≦2・・・(7)
なお、この2という値は、RGBの取りうる値に対して、約0.8%にあたる。その結果、無彩色領域はこの画像全体の中で僅かに約7%を占める事となった。
【0074】
このようにして無彩色領域を判別した後、実施例1と同様に、多値化処理等を行い、カラー画像を出力した。その結果、インク溢れは生じなかったものの、階調性が重視される無彩色領域(グレー部分)に於いては、インクドットが濃度の違いとして認識される部分もあった。
【0075】
(実施例2)
本実施例では、無彩色領域の判別方法として、C,M,Y信号を利用する方法を説明する。
【0076】
RGB各8bitのカラー超音波医療画像を、実施例1の場合と同様に黒系色に対しては6種類の濃淡インクを使用し、また、C、M各色に対しては2種類の濃淡インク、Yに対しては1種類のインクを使用して、かつ、実施例1の場合と同じ記録媒体に出力した。本実施例における画像処理のブロック図を、図5に示す。
【0077】
本実施例と実施例1との相違点は、無彩色領域判別方法であり、ここでは図5に示すようにマスキングやUCR、出力ガンマ補正等の処理を行った後のCMY信号から無彩色領域を判定するものとする。また、無彩色領域判別部5における評価の基準を(8)式とした。
【0078】
【数11】
MAX(C、M、Y)−MIN(C、M、Y)≦15・・・(8)
なお、ここでの15という値は、CMYの取りうる値0〜255に対して約6%にあたる。
【0079】
このようにして無彩色領域を判別した後、実施例1と同様に、多値化処理等を行い、600dpi相当のインクジェットヘッド(256ノズル×3のマルチヘッド:吐出量8.5pl)を4個使用して出力した。その結果、カラー部分、モノクロ部分とも良好な階調画像を得ることができた。
【0080】
(実施例3)
本実施例では、入力信号がビデオ信号のときを説明する。
【0081】
ビデオ信号で入力されるカラー超音波医療画像を、黒系色に対しては3種類の濃淡インクを使用し、また、CMY各色に対しては1種類のインクを使用して、反射媒体に出力した。ここで使用したインク、記録媒体における1画素当たりのインク吐出数の制限は4程度である。
【0082】
本実施例における画像処理のブロック図を、図6に示す。入力されたビデオ信号は、無彩色領域判別部5に入力され、そこで無彩色領域か否かの判別が行われる。ここでは、評価の基準を(9)式とした。
【0083】
【数12】
((R−Y′)2 +(B−Y′)21/2 ≦6・・・(9)
このようにして無彩色領域を判別するとともに、入力した画像信号はRGB変換部10によりRGB信号に変換した後、実施例1の場合と同様にγ補正、マスキング、UCR等の処理が行われ、多値化処理部7に至る。
【0084】
濃淡組合せテーブル6には、CMY各色の濃淡インクの使用組合せとその濃度情報、及び、無彩色領域と有彩色領域での黒に対する濃淡インクの使用組合せとその濃度情報が含まれる。C、M、Y、Kそれぞれのインクの染料濃度比率を表2に示す。
【0085】
【表2】
Figure 0003774568
【0086】
これらのインクを用いて、CMYに対しては1画素を最大2ドットで形成し、Kに対しては無彩色領域に於いては1画素を最大3ドットで形成し、また、有彩色領域に於いては原則として1画素を1ドットで形成する。この結果を、図7、図8、図9に示す。すなわち、CMYに関しては3値の多値化処理を行い、また、Kに関しては、無彩色領域で18値の多値化処理、有彩色領域で6値の多値化処理を行う事となる。
【0087】
実施例1と同様に、多値化処理等を行い、600dpi相当のインクジェットヘッド(256ノズル×3のマルチヘッド:吐出量12pl)を2個使用して出力した。その結果、カラー部分、モノクロ部分とも良好な階調画像を得ることができた。
【0088】
(実施例4)
RGB各8bitのカラー超音波医療画像を、実施例1の場合と同様に黒系色に対しては6種類の濃淡インクを使用し、また、C、M各色に対しては2種類の濃淡インク、Yに対しては1種類のインクを使用して、かつ、実施例1の場合と同じ記録媒体に出力するものとする。
【0089】
本実施例における画像処理のブロック図を、図10に示す。入力されたRGB信号は、Lab変換部11によりRGBからL*** 信号に変換され、無彩色領域判別部5に入力される。無彩色領域か否かの判別は、(10)式で行った。
【0090】
【数13】
((a*2 +(b*21/2 ≦8・・・(10)
このようにして無彩色領域を判別するとともに、入力した画像信号は実施例1の場合と同様にγ補正、マスキング、UCR等の処理が行われ、多値化処理部7に至る。多値化処理部7に於いては、上記無彩色領域か否かの判別結果を照らし合わせながら、CMに関しては5値の多値化処理、Yに関しては3値の多値化処理、また、Kに関しては、無彩色領域で43値の多値化処理、有彩色領域で9値の多値化処理を行う事となる。
【0091】
この結果をもとに、600dpi相当のインクジェットヘッド(256ノズル×3のマルチヘッド:吐出量9pl)を4個使用してカラー画像を出力した。その結果、カラー部分、モノクロ部分とも良好な階調画像を得ることができた。
【0092】
なお、実施例はいずれもインクジェット方式の記録装置について述べたものであるが、本発明の記録装置および記録方法を用いることによって、コックリングやインク溢れなどの発生を抑制するだけでなく、無彩色領域、有彩色領域の判別により黒系色の付与量を調節することで、画質を向上させることができるので、本発明はインクジェット方式に限定せず、熱転写方式や感熱方式など他の方式の記録装置に適用してもよいことは勿論である。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の記録装置および記録方法を用いて、入力した画像データを無彩色領域と有彩色領域とに判別し、無彩色領域では黒系色の打ち込み可能なドット数を多くし、有彩色領域では逆に黒系色の打ち込み可能なドット数を少なくすることにより、無彩色領域では、より多くの階調数を表現できるようになり、有彩色領域では、黒系色の上にさらにC,M,Yのカラーインクを打ち込むことが可能となる。したがって、黒の階調表現を十分満たした上で、さらに色再現性も十分に満足しうるカラー画像を得る事ができる。すなわち、カラー超音波医療画像など、黒の階調性とカラー化との両方に対して高品位の画像を要求するものであっても、十分再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における画像処理のブロック図である。
【図2】実施例1におけるCMYの濃淡組合せテーブル図である。
【図3】実施例1における無彩色領域でのKの濃淡組合せテーブル図である。
【図4】実施例1における有彩色領域でのKの濃淡組合せテーブル図である。
【図5】本発明の実施例2における画像処理のブロック図である。
【図6】本発明の実施例3における画像処理のブロック図である。
【図7】実施例3におけるCMYの濃淡組合せテーブル図である。
【図8】実施例3における無彩色領域でのKの濃淡組合せテーブル図である。
【図9】実施例3における有彩色領域でのKの濃淡組合せテーブル図である。
【図10】本発明の実施例4における画像処理のブロック図である。
【符号の説明】
1 前処理部
2 マスキング処理部
3 UCR処理部
4 後処理部
5 無彩色領域判別部(領域判定手段)
6 濃淡組合せテーブル(濃淡組合せ手段)
7 多値化処理部
8 吐出データ作成部
9 ドライバ
10 RGB変換部
11 Lab変換部

Claims (14)

  1. 濃度の異なる複数種類の黒系色のインクと、その他の色のインクとを用いて、記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    画像データに基づき、該画像データが表す色が無彩色領域または有彩色領域のいずれに属するかを判別する領域判定手段と、
    前記領域判定手段により判別された領域ごとに、当該画像データに応じて1つの画素に対して付与する前記黒系色インクの種類および付与量を決定する決定手段とを有し、
    前記決定手段は、前記黒系色インクで表現可能な階調数および前記黒系色インクの付与量が前記有彩色領域よりも前記無彩色領域の方で多くなるように前記決定を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記インクの付与量は、インクの付与数であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記付与量は、前記画像データの多値化数に対応することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記領域判定手段は、画像データの各画素に対するRGB信号の最大値と最小値との差が所定の値以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記RGB信号の最大値と最小値との差が、RGB信号がとり得る値の幅の1パーセント以上10パーセント以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記領域判定手段は、再生対象の画像データの各画素に対するCMY信号の最大値と最小値との差が所定の値以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記CMY信号の最大値と最小値との差が、CMY信号が取り得る値の幅の1パーセント以上10パーセント以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記領域判定手段は、再生対象の画像データの各画素に対する輝度信号Y′、色差信号R−Y′、色差信号B−Y′から、((R−Y′)2+(B−Y′)2)1/2を算出し、この値が所定の値以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記((R−Y′)2 +(B−Y′)2)1/2の値が、6以下であれば無彩色領域とすることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 濃度の異なる複数種類の黒系色のインクおよびその他の色のインクをそれぞれ吐出する印字ヘッドを有し、該印字ヘッドは、インク中に熱エネルギーを利用して気泡を生じさせ、その生成気泡の圧力によりインクを吐出することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 濃度の異なる複数種類の黒系色のインクと、その他の色のインクを用いて、記録媒体に画像を記録する記録方法において、
    画像データに基づき、該画像データが表す色が無彩色領域または有彩色領域のいずれに属するかを判別する領域判定工程と、
    前記領域判定工程により判別された領域ごとに、当該画像データに応じて1つの画素に対して付与する前記濃度の異なる複数種類の黒系色インクの種類および付与量を決定する決定工程とを有し、
    前記決定工程では、前記黒系色インクで表現可能な階調数および前記黒系色インクの付与量が前記有彩色領域よりも前記無彩色領域の方で多くなるように前記決定を行うことを特徴とする記録方法。
  12. 前記決定工程は、前記無彩色領域の記録に用いる前記黒系色インクの種類およびその付与量についての情報が格納された第1テーブルを参照することにより、前記無彩色領域の各画素に対して付与する前記黒系色のインクの種類およびその付与量を決定し、
    前記有彩色領域の記録に用いる前記黒系色インクの種類およびその付与量についての情報が格納された第2テーブルを参照することにより、前記有彩色領域の各画素に対して付与する前記黒系色インクの種類およびその付与量を決定することを特徴とする請求項11に記載の記録方法。
  13. 前記第1のテーブルで規定される前記黒系色インクの種類の組合せの数は、前記第2のテーブルで規定される前記黒系色インクの種類の組合せの数よりも多いことを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  14. 前記第1および第2のテーブルに格納される前記黒系色インクの付与量についての情報は、前記黒系色インクの付与数についての情報であることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
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