JP3773860B2 - 推進工法における埋設管列の移動防止装置 - Google Patents

推進工法における埋設管列の移動防止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、推進工法における埋設管列の移動防止装置に関し、詳しくは、推進工法で地盤内に推進埋設される埋設管列が、不要に後退したりして移動するのを防止する装置を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
一般的な推進工法では、地盤内を掘進する掘進機と掘進機の後方に連結される埋設管の列に、発進立坑に設置された元押しジャッキで軸方向の推進力を加えることで、埋設管列の全体を推進させる。
埋設管の1本分の距離だけ推進が終わると、埋設管列の後端に新たな埋設管を接続する作業が行なわれる。この際には、元押しジャッキの作動軸による埋設管列への推進力の付加を止め、作動軸を後退させ、作動軸の先端と埋設管列の後端との間に隙間をあけ、この隙間に新たな埋設管を挿入して連結する。
【0003】
地盤内に埋設された掘進機を含む埋設管列には、掘進機の先端面に大きな地盤圧力あるいは地下水圧が加わっている。泥水推進工法の場合は、供給泥水の圧力も加わる。元押しジャッキによる推進力がなくなると、前記した圧力で埋設管列が発進立坑側に押し戻されて後退させられてしまうことがある。埋設管列の後端が発進立坑に飛び出してくる。
このような埋設管列の後退移動は、バッキングとも呼ばれている。この問題を解消するために種々の対策が提案されている。
例えば、埋設管の外周をワイヤなどで締め付けて固定したり、埋設管の外周面に嵌め込んだアンカー筋を、土留め壁等に固定したりすることが提案されている。
【0004】
本件特許出願人は、特願2001−170463号において、埋設管の両側面に対向配置された一対の支持材に押さえ金具を設けておき、左右の支持材を中央側に引き寄せることで、押さえ金具を埋設管の両側面に押し当てて埋設管の移動を防止する技術を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来のバッキング防止技術では、地盤側からの圧力が大きいと、埋設管列の後退を十分に阻止できないことがある。
埋設管に局部的に大きな力が加わって、埋設管を損傷してしまうことがある。埋設管が損傷する心配があるため、移動防止に大きな力が加えられない。埋設管の固定および固定解除の作業に手間と技術がかかり、推進工法全体の能率化を阻害したり、施工コストを増大させたりする問題もある。
本発明の課題は、前記した推進工法におけるバッキング防止を、埋設管を損傷することなく、確実かつ能率的に行なえるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる埋設管列の移動防止装置は、推進工法において、地盤に推進埋設される埋設管列が不要に軸方向に移動することを防止する装置であって、埋設管列の後端側で固定構造物に支持され、埋設管が挿通される挿通孔が貫通する支持盤と、前記支持盤に支持され、前記挿通孔の外側で周方向に等分して4個所以上の複数個所に配置される固定具と、前記固定具に配置され、前記挿通孔の径方向に進退する進退部材と、前記進退部材の先端に着脱自在に取り付けられ、先端に前記埋設管の外周面に当接して摩擦支持力を作用させる摩擦固定面を有する押圧盤とを備え、前記押圧盤は、前記進退部材に着脱自在に取り付けられ、先端面が前記埋設管の外周面に沿う円筒面状をなす盤本体と、超硬合金、セラミックからなる群から選ばれる材料からなり、盤本体の先端筒面に間隔をあけて並んで複数個が配置され、その先端面が前記埋設管の円筒状をなす外周面に沿って配置されて前記摩擦固定面になる摩擦片とを有する。
【0007】
〔推進工法〕
通常の土木技術分野で採用されている各種の推進工法に適用できる。
一般的な推進工法は、地盤を掘削したりして埋設孔を形成する掘進機と、掘進機の後方に順次連結された埋設管の列を、地盤に掘削された発進立坑の内壁から水平方向に地盤内に推進させていく。
<掘進機>
掘進機による埋設孔の形成機構や掘削機構は特に限定されない。例えば、掘進機の前面に回転掘削盤を備えておいたり、圧密コーンを備えておいたり、泥水供給機構を備えておいたりすることができる。掘進機の推進方向を修正する方向修正ジャッキや、掘進機の位置を測量する測量器を備えておくこともできる。
【0008】
<埋設管>
埋設管は、目的や用途によって種々の材料からなるものが使用される。例えば、鋼管やヒューム管、合成樹脂管、セラミック管などが挙げられる。埋設管の外表面が、固定具の摩擦固定面による摩擦支持力に耐える強度や耐変形性を備えたものが好ましい。埋設管の材料として比較的に強度が弱いものと使用する場合、固定具の摩擦固定面が当接個所に補強材を配置しておくこともできる。埋設管として、大きな土圧等に耐えるように、コンクリート管の外周や端面部分を鋼材で補強した合成管が知られており、このような合成管は、鋼材による補強部分が固定具の摩擦固定面と当接するようにして使用することができる。
【0009】
本発明が適用できる埋設管の径は、250〜3000mmの範囲、好ましくは700〜3000mmである。
埋設管は、直線管のほか曲線管も使用される。埋設管には、前後に連結するための連結構造を備えておく。曲線推進を可能にするための屈曲機構を備えておくこともできる。
埋設管の外周面に、固定具の進退部材あるいは押圧盤と係合する周溝や周条などの係合構造を備えておけば、摩擦支持力がさらに増大する。固定部の摩擦固定面との間で大きな摩擦抵抗が生じるように、細かな凹凸を設けたり、摩擦抵抗の小さな部材を配置しておいたりすることもできる。これらの構造は、埋設管の推進作業などの邪魔にならない個所および構造で設けておくことが望ましい。
【0010】
<推進装置>
発進立坑には、掘進機および埋設管列に推進力を加えるための装置を備えておく。通常は、元押しジャッキと呼ばれる装置が使用される。元押しジャッキは、油圧などで作動するピストンシリンダ機構あるいはジャッキ機構を備え、その作動軸の先端で埋設管列の後端に推進力を加える。
<鉛直推進工法>
推進工法としては、通常の水平推進工法のほかに、鉛直推進工法もある。
鉛直推進工法は、地表から地盤内に鉛直下方に向かって掘進機および埋設管列を推進させ、鉛直方向の埋設孔を形成して埋設管列を敷設し、鉛直方向のトンネル構造を構築する。この鉛直推進工法では、元押しジャッキで推進力を加えていない状態でも、重力の作用で、掘進機および埋設管列がずり落ちる心配がある。このような落下移動の防止が要求される。勿論、地下水圧などで、埋設管列が上方に持ち上げられることも起こるので、このような移動の防止も必要である。
【0011】
〔移動防止装置〕
前記推進工法において、元押しジャッキなどによる推進作業が行なわれていない段階で、推進工法にとって好ましくない埋設管列の軸方向移動を防止する。
移動防止装置は、推進作業や埋設管の連結作業など、推進工法における作業の邪魔にならないようにして、埋設管列の後端側が露出する発進立坑などに設置される。前記した鉛直推進工法などの場合、地表に移動防止装置が設置される場合もある。
〔支持盤〕
埋設管列の移動を防止する固定具を支持する。埋設管列から加わる力を、発進立坑などの固定構造物に伝達して吸収させる。
【0012】
支持盤は、鋼材などの剛性材料で構築され、全体が面盤状をなしている。
支持盤を支持する固定構造物には、立坑の内壁を構成する地盤面や、立坑の内壁に施工されたコンクリートや鋼材、鋼矢板などからなる壁構造が利用できる。推進工法に使用される装置構造の一部を固定構造物とすることもできる。例えば、元押しジャッキの設置構造や埋設管の支持構造などが挙げられる。
支持盤は、左右および上下の何れかの側辺を固定構造物に支持させておいてもよいし、支持盤の前面あるいは背面を固定構造物に支持させることもできる。
支持盤には、埋設管が挿通される挿通孔が貫通する。挿通孔は、埋設管の外径よりも少し大きい程度に設定される。一つの支持盤を、径が異なる複数種類の埋設管に対応させる場合には、埋設管の最大径よりも少し大きな径の挿通孔を設けておけばよい。挿通孔は、通常、埋設管に合わせて円形に形成されるが、円形以外の楕円径や長円形、矩形などでもよい。ケーブルなどが挿通される凹みなどを設けることもできる。挿通孔は、支持盤の中心に設けられるのが普通であるが、他の構造部分や作業との関係で、中心から少し離れた場所に配置される場合もある。
【0013】
〔固定具〕
埋設管に当接して、埋設管の移動を防止する機能を果たす。
固定具は、支持盤に支持される。通常は、埋設管列の推進方向になる支持盤の前面に配置される。必要に応じて、支持盤の背面側に配置されたり、固定具の一部または全体が支持盤の内部に埋め込まれて配置されたりする場合もある。
固定具は、支持盤のうち、挿通孔の外側に配置される。固定具の一部が挿通孔に露出していてもよいが、埋設管の推進や連結などの作業を阻害しないように配置する。
【0014】
固定具は、挿通孔を中心にして、周方向に等分して4個所以上の複数個所に配置される。固定具の数が多いほど、埋設管の周方向に均等な力を加えることができるが、構造が複雑になったり作動の手間が増えたりする。通常は、4〜20個所に設けておくことが好ましい。
支持盤に対する固定具の取付位置を、挿通孔の径方向に調整できるようにしておけば、埋設管の径に合わせて、適切な位置に固定具を配置できる。
〔進退部材〕
固定具に配置され、挿通孔の径方向に進退させることで、摩擦固定面を埋設管の外周面に押し付けたり離したりする。
【0015】
進退部材の進退機構としては、埋設管列に加わる軸方向の力に対抗して埋設管列の移動阻止を果たすことができれば、各種の土木・建築分野などで利用されている機械装置と同様の進退機構が採用できる。具体的には、各種のジャッキ装置が使用できる。
進退機構として、油圧や水圧、空圧を駆動源とするピストンシリンダ機構が採用できる。電動モータの回転を直線運動に変換してもよい。カム機構やリンク機構、ボールネジ機構なども利用できる。電磁力で直接に駆動することも可能である。
【0016】
進退部材は、単純に直線運動を行なって進退するもののほか、円弧などの曲線運動を行なって進退するものでも構わない。進退部材は、通常、埋設管の軸方向と直交する面内で進退させるが、埋設管の軸方向に対して傾いた方向に進退させることもできる。例えば、埋設管の推進方向に向かって斜め方向に進出させると、進退部材の進出力が、埋設管の後退を阻止する方向に直接に作用する。
埋設管の径方向における進退部材の進退距離は、先端に配置される摩擦固定面が、埋設管に当接して移動防止を果たす進出位置と、埋設管の推進作業などの邪魔にならない後退位置との間で進退できるように設定される。進退距離を短くしておくほうが、埋設管から進退部材に加わる曲げモーメントが小さくなり、強度的には有利である。通常は、進退距離を5〜15cmの範囲に設定する。径の異なる埋設管に対応させる場合は、最大径と最小径の埋設管の何れでも機能できるように、進退距離を設定しておくことができる。
【0017】
進退部材が埋設管に加える圧力によって、摩擦支持力が調整できる。埋設管の損傷を防止して強力な摩擦支持力が発生するように、進退部材の付加圧力を設定する。通常、0.1〜90MPaの範囲に設定できる
〔摩擦固定面〕
埋設管の外周面に当接して摩擦支持力を作用させる。
表面の摩擦抵抗が大きく、埋設管との間に作用する大きな摩擦支持力に耐え得る材料が使用される。通常は、鋼材やセラミックなどからなる剛性材料、耐磨耗性材料が用いられる。摩擦抵抗が大きく、埋設管を傷付け難いゴムや合成樹脂材料も使用できる。複数の材料を組み合わせることもできる。
【0018】
摩擦固定面は、進退部材の先端面を利用してもよいし、進退部材とは別部材で摩擦固定面を備えた押圧盤の先端面に設けられていてもよい。
摩擦固定面の大きさや形状、表面特性によって、埋設管の移動防止性能が変わる。摩擦固定面の大きさとしては、1個所の固定具における摩擦固定面の面積を、2〜600cm2の範囲に設定できる。支持盤の全体における摩擦固定面の面積は、8〜12000cm2の範囲に設定できる。
摩擦固定面は、平面であってもよいが、埋設管の円筒状をなす外周面に沿う円筒面にしておけば、埋設管との当接面積が増え、移動防止機能が高まる。円筒面の曲率は、埋設管の曲率と同じにしておくのが好ましいが、ある程度の幅で違いがあっても構わない。一つの円筒状摩擦固定面で、径の異なる複数種類の埋設管に対応させることもできる。
【0019】
摩擦固定面に、細かな凹凸部を設けておけば、摩擦支持力を高められる。凹凸部は、点状のものであってもよいし、線状のものであってもよい。線状の場合、直線状でもよいし、曲線状でもよく、交差線状でもよい。凹凸部の断面形状として、先端が尖った三角形をなすものが、埋設管の表面に噛みつくように圧接されて、高い摩擦支持力を発揮できる。この場合、凹凸部を構成する材料が埋設管の材料に比べて硬いものが好ましい。多数の点状あるいは線状をなす凹凸部を、摩擦固定面の全体に密接させて配置しておくことができる。
凹凸部の高低差を、1〜5mmの範囲に設定しておける。凹凸部のピッチを、1〜5mmに設定できる。
【0020】
〔押圧盤〕
摩擦固定面を、進退部材に着脱自在に取り付けられる押圧盤の先端面に設けておくと、摩擦固定面が損傷したり磨耗したりしたときに取り替えることができる。埋設管の材料や作業条件によって、摩擦固定面の材料や構造を変更することもできるようになる。押圧盤と進退部材との材料を変えることで、それぞれの機能にとって適切な材料が選択できる。
押圧盤は、摩擦固定面を形成するのに好ましい材料が使用される。例えば、硬質金属やセラミックが挙げられる。
【0021】
押圧盤を進退部材に取り付ける手段としては、各種機械装置における締結手段が採用できる。例えば、ボルトや凹凸係合、バネによる固定などが挙げられる。
押圧盤として、進退部材に着脱自在に取り付けられる盤本体と、盤本体の先端に配置され、表面が摩擦固定面となる摩擦片とを有するものを使用することができる。
この場合、盤本体には、製造加工が容易で進退部材への着脱が容易な材料や構造を採用し、摩擦片には、摩擦支持力が大きく耐久性に優れた材料を選択すれば、それぞれの機能を有効に発揮できる。
【0022】
〔摩擦片〕
摩擦片には、硬質金属や超硬合金、セラミックなどが使用できる。摩擦片の表面の摩擦固定面に前記した凹凸部を設けておくことができる。摩擦片として、硬質で耐磨耗性に優れた材料を使用すれば、凹凸部の機能が高まる。
摩擦片は、押圧盤の盤本体に接合される。接合手段としては、接着剤による接着、ハンダ、ロウ付けなどが採用できる。
摩擦片の形状は、矩形や円形など、比較的に単純な図形状をなすものを採用すれば、製造加工が容易である。
【0023】
摩擦片の表面に設ける摩擦固定面は、前記したように、埋設管の外周面に沿う円筒面にしておくこともできるが、比較的に小面積の摩擦片であれば、平坦面であっても構わない。平坦な摩擦固定面を有する摩擦片を、押圧盤に対して、円筒面に沿うように取り付けておけば、摩擦固定面の全体は略円筒面を呈することになる。
摩擦片の寸法としては、面積2〜100cm2の範囲に設定でき、厚みを2〜10mmの範囲に設定できる。一つの固定具あるいは押圧盤に対して、摩擦片を1〜10個の範囲で取り付けておくことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1、2に示す推進工法では、地盤Eに掘削された立坑10の側壁から、地盤E内に埋設管30列を推進させて埋設する。埋設管30の具体例として、呼び径1200mm、厚さ115mmで、コンクリートの外周を鋼材で補強した合成管が挙げられる。
〔推進作業〕
埋設管30列は、立坑10の内壁に構築された止水坑口枠12の中央から地盤E内に水平方向に延びて推進される。最後尾の埋設管30は、後端部分が止水坑口枠12から立坑10の内部空間に露出している。
【0025】
図2に示すように、立坑10の底面には、コンクリートなどからなる底面壁16の上に埋設管支持装置70が設置されている。埋設管支持装置70は、型鋼材やボルトを組み合わせて構築されており、基台74の上に高さ調整ボルト76を介して支持レール72が配置されている。支持レール72が埋設管30の底面の左右に当接し、埋設管30は支持レール72に載せられた状態で前後に摺動する。
埋設管30の後端面には、立坑10に設置された元押しジャッキ20の先端が当接して推進力を付加する。元押しジャッキ20の背面は反力受壁22を介して立坑10の内壁を構成する地盤Eで支持されている。
【0026】
元押しジャッキ20を作動させて先端を延ばすと、掘進機(図示を省略)を含む埋設管30列が、地盤E内を水平方向に推進されていく。埋設管30の1本分の推進が完了すると、元押しジャッキ20から埋設管30列に加えていた推進力をなくし、元押しジャッキ20の先端を後退させる。埋設管30列の後端と元押しジャッキ20の先端との間に、埋設管30の1本分程度の隙間をあける。
この隙間に、地表から立坑10に搬入した新たな埋設管30を挿入し、埋設管30列の最後尾に連結する。その後、元押しジャッキ20の先端を埋設管30列の後端に当接させて、前記同様に推進力を加えて、埋設管30列を推進させる。
【0027】
このような作業工程を繰り返すことで、埋設管30列が地盤E内に延ばされていく。
前記工程中で、元押しジャッキ20の先端から埋設管30列に加わる推進力がなくなった段階から、次に、元押しジャッキ20で埋設管30列に推進力を加える段階までの間では、埋設管30列には、推進方向の力は加わっていない。
このときに、地盤Eあるいは地下水の水圧などが埋設管30列の先端面に加わると、埋設管30列が後退方向に押し戻される。それまでの推進工程でせっかく前進させたことが無駄になってしまう。また、埋設管30列の後端と元押しジャッキ20の先端との隙間が狭くなり、新たな埋設管30の挿入作業が困難になる。
【0028】
そこで、埋設管30列の後退を防止することが必要になる。
〔移動防止装置〕
図1、2に示すように、立坑10内で、最後尾の埋設管30に対して、軸方向の途中位置に、支持盤50が設置されている。支持盤50は、鋼板や型鋼材を組み合わせて構築されている。
支持盤50は、埋設管30の軸方向と直交する厚みのある平坦な面盤状をなしている。図1に示すように、支持盤50の左右の側辺は、形鋼材56などを介して立坑10の左右の側壁材14に固定されている。側壁材14は、鋼矢板などで構築され、地盤Eに強固に固定されているので、支持盤50に加わる後方側への外力を確実に受け止められる。
【0029】
図3に示すように、支持盤50の中央には、埋設管30の挿通孔54が貫通しており、前記した埋設管支持装置70に支持された埋設管30が自由に進退する。
支持盤50の前面で挿通孔54の外側には、固定具60が取り付けられている。固定具60は、周方向に等分して8個所に設けられている。固定具60は、油圧などで駆動されるジャッキ装置であり、本体62に対して進退部材64が進退動作を行なう。複数の固定具60の作動方向が全て、挿通孔54すなわち埋設管30の中心方向を向いている。進退部材64の先端が、埋設管30の外周面に直交する方向から当接する。
【0030】
図4、5に示すように、固定具60には、後端側に油圧配管66が接続されていて、進退部材64を油圧作動させる。進退部材64の先端には、押圧盤90が複数本のボルト96で着脱自在に取り付けられている。
押圧盤90は、鋼材などの剛性材料からなり、先端面が、埋設管30の外周面に沿う略円筒面状をなしている。
押圧盤90の先端筒面には、複数個の矩形タイル状をなす摩擦片92が埋め込まれている。摩擦片92は、硬質金属やセラミックなど極めて硬い材料で作製されており、押圧盤90に設けられた凹部に嵌め込まれて接着剤などで強固に接合されている。
【0031】
図5に示すように、複数の摩擦片92は、埋設管30の軸方向に2列で各列3枚が間隔をあけて並んでおり、合計6枚が取り付けられている。図4に示すように、左右の摩擦片92は、押圧盤90の先端筒面すなわち埋設管30の外周面の曲率に合わせて、対称的に少し傾いた姿勢で取り付けられている。
摩擦片92の表面には、微細で先端が尖った錐状の凸部94が、縦横に密接して多数配置されている。この凸部94は、埋設管30の外周面に強く押し当てられることで、埋設管30に噛みつくようになり、埋設管30と摩擦片92との間には面方向に極めて大きな摩擦支持力が発生する。
【0032】
摩擦片92の具体例として、20mm×30mmで厚み2mmのタングステンカーバイトからなる矩形板に、高さ2mmの四角錐形の凸部94を密接配置したものが挙げられる。
〔固定具の作動〕
図1、2に示すように、支持盤50の挿通孔54に埋設管30が挿通された状態で、固定具60を作動させて、埋設管30列の後退移動を阻止する。
固定具60の作動は、埋設管30列の後退移動が発生する前に行なう。具体的には、元押しジャッキ20による埋設管30列への推進力を無くす前の段階であってもよいし、推進力を無くす途中の段階、あるいは、元押しジャッキ20の先端が埋設管30の後端面から離れた段階でもよい。
【0033】
支持盤50に支持された複数の固定具60を同時に駆動させて、進退部材64を埋設管30側に進出させる。図4に示すように、摩擦片92の微細な凸部94が、埋設管30の外周面に噛みつくように圧接される。この状態で、埋設管30と摩擦片92あるいは押圧盤90との間には、大きな摩擦支持力が発生する。
各固定具60の進退部材64から押圧盤90を介して埋設管30に加える圧力は、例えば30MPaに設定される。
埋設管30の外周面には、周方向で複数個所の固定具50から略均等に中心方向へと圧接力が作用するので、埋設管30が局部的に大きく歪んだり偏った変形をしたりすることがない。
【0034】
複数の固定具60から埋設管30に圧接力を加えた状態で、埋設管30に軸方向の外力が加わっても、埋設管30の外周面と、固定具60の摩擦片92との間の摩擦支持力によって、支持盤50に対して埋設管30が軸方向に移動することは、確実に阻止される。
摩擦片92から埋設管30に加わる摩擦支持力は、個々の摩擦片92では多数の凸部94に分散され、一つの固定具60では複数枚の摩擦片92に分散され、さらに、周方向の複数個所の固定具60で分散されて作用するので、埋設管30に対して大きな摩擦支持力を作用させることができるとともに、摩擦支持力によって埋設管30に局部的に大きな応力が発生することが防止できる。
【0035】
このようにして、複数の固定具60で均等に力を加えて埋設管30を固定した状態になれば、元押しジャッキ20による推進力がなくなり、元押しジャッキ20が埋設管30の後端から離れても、埋設管30が後退する心配はない。この状態で、新たな埋設管30の挿入作業や連結作業を行うことができる。
その後、元押しジャッキ20を再び前方に進出させて、元押しジャッキ20から埋設管30の後端に、ある程度の強さで推進方向の力が加わるようになれば、固定具60による埋設管30の固定は解除しても、埋設管30列は後退しない。元押しジャッキ20による推進作業の進行中は、固定具60の進退部材64は十分に外側へと後退させておいて、埋設管30の推進の邪魔にならないようにしておく。
【0036】
〔押圧盤の変更例〕
図6に示す固定具60は、前記実施形態と押圧盤90の構造が異なる。
図6(a)に示すように、押圧盤90の円筒状表面に、多数の平行な凸条98を設けている。図6(b)に示すように、凸条98の軸方向は、押圧盤90の円筒表面の軸方向に対して直交する方向に延びている。固定具60の設置状態において、埋設管30の軸方向と直交する方向に凸条98が延びる。
〔支持盤の支持構造の変更例〕
図7、8に示す実施形態は、基本的な装置構成は前記実施形態と共通しているが、支持盤50の支持構造が相違している。
【0037】
図8に示すように、固定具60を備えた支持盤50の下部は、埋設管支持装置70の基台74および支持レール72に固定されている。図7に示すように、支持盤50の上部は、支持盤50の背面から、埋設管30の軸方向と平行に立坑10の反力受壁22に延びる反力軸80に支持されている。反力軸80は反力受壁22に固定されている。支持盤50の側辺は、立坑10の側壁14とは分離されている。
反力軸80の途中には長さ調整ジャッキ82が装着されている。長さ調整ジャッキ82の作動レバーを回動させると、ネジ機構によって、長さ調整ジャッキ82の長さが伸縮し、反力軸80の全長が調整できる。その結果、反力軸80の先端を、支持盤50の背面位置に確実に配置できる。
【0038】
上記実施形態では、固定具60で埋設管30を固定した状態で、埋設管30から固定具60および支持盤50に加わる後退方向の力は、埋設管支持装置70と反力軸80を介して反力受壁22で吸収することができる。
反力軸80の長さを調整することで、埋設管支持装置70および複数本の反力軸80で、均等に負荷を負担することができ、埋設管30に対する摩擦支持力が偏ったり埋設管30を変形させたりすることが防止できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明にかかる埋設管列の移動防止装置は、埋設管の外周面に対して、周方向に等分して4個所以上の複数個所に配置された固定具の摩擦固定面を当接させて、周方向から均等に摩擦支持力を作用させるので、埋設管列を強力に移動防止することができる。しかも、複数の固定具で摩擦支持力を分担するので、個々の固定具に要求される作動力や摩擦支持能力は小さくて済み、装置全体の小型化、作動エネルギーの低減にも有利である。
埋設管に対して局部的に偏った力が加わり難いので、埋設管の損傷を確実に防ぐことができる。
【0040】
固定具は、摩擦固定面を有する進退部材を進退作動させるだけで、埋設管の固定と固定解除を簡単かつ迅速に切り換えることができるので、移動防止の開始および終了に要する作業は容易であって、作業時間も短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す推進工法の施工状態を示す水平断面図
【図2】 同じく垂直断面図
【図3】 支持盤の正面図
【図4】 固定具の詳細を示す一部断面正面図
【図5】 固定具の底面図
【図6】 別の実施形態を表す固定具の底面図(a)と要部拡大断面図(b)
【図7】 別の実施形態を表す施工状態の水平断面図
【図8】 同じく垂直断面図
【符号の説明】
10 立坑
20 元押しジャッキ
30 埋設管
50 支持盤
54 挿通孔
60 固定具
64 進退部材
70 埋設管支持装置
80 反力軸
90 押圧盤
92 摩擦片
94 凸部

Claims (2)

  1. 推進工法において、地盤に推進埋設される埋設管列が不要に軸方向に移動することを防止する装置であって、
    埋設管列の後端側で固定構造物に支持され、埋設管が挿通される挿通孔が貫通する支持盤と、
    前記支持盤に対して、前記挿通孔の外側で周方向に等分して4個所以上の複数個所に配置される固定具と、
    前記固定具に配置され、前記挿通孔の径方向に進退する進退部材と、
    前記進退部材の先端に着脱自在に取り付けられ、先端に前記埋設管の外周面に当接して摩擦支持力を作用させる摩擦固定面を有する押圧盤とを備え、
    前記押圧盤は、前記進退部材に着脱自在に取り付けられ、先端面が前記埋設管の外周面に沿う円筒面状をなす盤本体と、超硬合金、セラミックからなる群から選ばれる材料からなり、盤本体の先端筒面に間隔をあけて並んで複数個が配置され、その先端面が前記埋設管の円筒状をなす外周面に沿って配置されて前記摩擦固定面になる摩擦片とを有する
    埋設管列の移動防止装置。
  2. 記摩擦片の表面に、前記埋設管の外周面に噛みつく凹凸部として、先端が尖った錘状の凸部が、高低差1−5mm、ピッチ1−5mmで密接配置されてなる
    請求項1に記載の埋設管列の移動防止装置。
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