JP3773835B2 - 既設管路のフランジ部接合構造 - Google Patents

既設管路のフランジ部接合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブの両側部に設けられるフランジ部と、既設管路の端部に設けられるフランジ部とが締結固定される既設管路のフランジ部接合構造に係り、特に、既設管路フランジ部を外側から補強する補強構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設管路である、たとえばガス配管に設けられるフランジ構造のバルブは、地中に設けられたマンホール状のピット空間に設置される。いわゆる強地震等が発生すると、大地とともにガス配管が変動し、バルブに直接過大な負荷がかかる。そのため、バルブとフランジ部に亀裂もしくは破損、またはフランジ面の気密不良が生じ、ガス漏洩が発生する虞れがある。
【0003】
この種の事故を未然に防止するため、両側部にフランジ部を備えた既設バルブを、順次、フランジ部のない新型バルブと交換する作業が進められている。新型バルブは、両側端がガス配管パイプ径と同一に形成され、バルブ端部とガス配管端部を突き合わせて仮固定し、突き合せ周部を溶接手段にて連結固定する。
【0004】
上記バルブとガス配管とが直接、連結固定されるので、従来のような集中して応力がかかる部位がない。そのため、強地震が生じても亀裂や破損、またはフランジ面の気密不良の発生の虞れがなく、漏れに対する保証度が高い。
【0005】
しかしながら、上述のバルブ交換作業を行うにあたって、一旦、ガス流通を遮断しなければならない。具体的には、ガス配管上でバルブの上流側と下流側の両方の部位でガス流通を遮断する。
【0006】
普通、既設バルブはマンホールピット内に収容されていて、このマンホールピットはバルブ周囲に開閉調整作業に必要な最小限の空間しか設けられていない。したがって、ガス遮断部位はマンホールピット外部になる。
【0007】
そのため、マンホールピットを破壊し、管路周囲の土を掘り出して作業空間を形成し、そのうえで交換作業をなす。具体的には、溶断および溶接手段が用いられるから、ガス配管周囲に充分な作業空間を必要とする。
【0008】
作業終了後は、作業空間に土砂を投入して埋め戻し、新たにマンホールピットを製作しなければならない。全てのバルブ交換にあたって、上述のような作業を必要とするので、必然的に作業期間が長くなり、コストが嵩んでしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開2000−39087号公報には、既設管路の経路に介在されるバルブ等のフランジ部接合構造をそのまま残して、フランジ部に対する補強をなす技術が開示されている。
【0010】
すなわち、既設管路フランジ部の外側に当て板を配置し、これら当て板相互間に連結棒を貫通させ、当て板の外側で連結棒をボルト締めし、さらにフランジと当て板を埋め込んだ状態で高強度樹脂材を充填してなる。
【0011】
バルブ等の両側から補強構造を施すことになり、既設管路の敷設方向に沿う外力が作用しても、フランジ相互の接合状態を強固に保持できる。結果として、バルブ等と既設管路との接続部でのガス漏れ防止が図られている。
【0012】
ところで、上記当て板は、既設管路のフランジ部に当接する部分と、フランジ部の外径から突出する部分とからなり、このフランジ外径突出部分に上記連結棒が設けられる。
【0013】
上記連結棒は、フランジ部の外径より外側でボルト締めされる。極端に言うと、ボルト締めされた状態で、当て板断面は外径側が内側、内径側が外側の斜め形状をなす。そのため、外径側での締め付けが強固である反面、実際にフランジ部に当接し補強するための内径側での締め付けが弱い。
【0014】
変形はフランジ部ばかりでなく、ガス管端部においても生じる。たとえば、バルブに対して外部から引張り負荷がかかった場合には、フランジ合せ面が開こうとする力により、ガス配管が拡大変形しようとする。
上述の技術では、ガス配管の拡大変形を規制する手段を備えておらず、亀裂や破損、フランジ面の気密不良発生の虞れがある。
【0015】
そして、先行技術によれば、連結棒をボルト締めしたあと高強度樹脂材を充填する作業が必要である。型枠の設置から樹脂材の注入充填など、全ての作業を現場にて行うことになり、手間がかかる。
【0016】
高強度樹脂材を用いることなく、既設管路の敷設方向に沿った外力に対向してフランジ部の変形を抑え、ガス漏れを確実に防止するためには、当て板の板厚を充分に厚くし、剛性を極端に大にすることにより可能となる。
【0017】
しかしながら、このような構成では、当て板の重量が大になって、狭いマンホールピット内での作業は極めて困難となり、作業性が悪い。しかも、コストに与える影響が無視できないものとなる。
【0018】
各連結棒をボルト締めするにあたって、全てのボルトを同一の締め付け力で締結するのは極めて困難であり、バラツキが生じやすい。トルクレンチのような締め付け力を設定するための工具があるが、狭いマンホールピット内で作業するのは困難であり、本数が多いところから作業性が悪い。
【0019】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、バルブを間にして既設管路のフランジ部相互を強固に締結固定し、かつ既設管路自体の拡大径変形を規制して、内部流通体の漏れを確実に防止でき、信頼性と作業性の向上を得られる既設管路のフランジ部接合構造を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため本発明は、既設管路の経路に介在するバルブのフランジ部接合構造において、上記既設管路の敷設方向に沿って対向し、上記フランジ部の外側に配置され、フランジ部より大きな直径を有し、断面が略L字状に形成され既設管路の配管端部の周面に嵌め込まれる嵌合部を備えた、一対の補強板体と、これら補強板体を相互に締結する連結固定体と、上下に分割されたリング形状をなし、上下の分割子をボルト締結することにより補強板体の外部根元である嵌合部に密着するよう設置され、補強板体の管軸方向の変形を抑えるクランプ体とを具備した。
【0021】
さらに、上記補強板体は、周方向に複数枚に分割され、この補強板体の少なくとも一側面で、隣接する分割補強板体相互に亘って取付け固定される補剛板を有する。
さらに、上記連結固定体は、一対の補強板体を互いに接近する方向に押圧付勢する油圧ナットと受け用ナットとからなる締め付け力設定治具を用いて取付けられる。
さらに、上記連結固定体は、箱型ブロック状のものを含む。
【0022】
このような課題を解決する手段を採用することにより、バルブを間にして既設管路のフランジ部相互を強固に締結固定し、かつ既設管路自体の拡大径変形を規制して、内部流通体の漏れを確実に防止する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
第1の実施の形態として、図1(A)はマンホールピット内に収容されるバルブと既設管路とのフランジ部接合構造の横断平面図、図1(B)はその縦断面図であり、図2はバルブと既設管路とのフランジ部接合構造の斜視図を示す。
【0024】
上記既設管路として、ここでは土中に埋設されるガス配管Kを適用し、上記バルブとしてガス配管Kに介設される遮断弁Sを適用している。これらガス配管Kと遮断弁Sは、ガス配管フランジ部と遮断弁フランジ部とが、ボルトとナットからなる締結具Eによって締結され、一体的に連結されている。
【0025】
上記遮蔽弁Sとガス配管Kとの接合構造体は、マンホールピット30で構成される空間内に位置しており、遮断弁Sの上方部位に形成される保守用開口31は、マンホールピット30の上部開口部32から開閉できる。上部開口部32は、通常は蓋部材33によって閉成され、必要に応じて開放される。
【0026】
ガス配管Kのフランジ部外側には後述する補強構造体35が配置されていて、これらの補強構造体35は遮断弁Sを介在させた状態でガス配管Kの敷設方向に沿って対向している。そして、互いの補強構造体35は連結固定体20を介して互いに連結されている。
【0027】
上記連結固定体20は、ガス配管Kのフランジ部両側から内側方向に、補強構造体35相互が互いに近接する方向に押圧付勢している。このことにより、遮断弁Sを間にしてガス配管Kのフランジ部相互を強固に締結固定する。
【0028】
さらに、補強構造体35にはガス配管Kの拡大変形を規制する後述する手段が備えられている。このことにより、ガス配管Kのフランジ部根元部分を確実に抑えて、管路方向への引張り荷重による変形を規制している。
【0029】
図3は、遮蔽弁Sのフランジ部Faと、ガス配管Kのフランジ部Fbとの接合構造の一部を示す縦断面図である。
遮断弁Sの側端部に開口部が形成されていて、開口部の周囲に沿ってフランジ部Faが一体に設けられる。ガス配管Kの端部には、上記遮断弁Sのフランジ部Faと同一形状寸法のフランジ部Fbが一体に設けられ、パッキン材Pを介して遮断弁Sのフランジ部Faと対向している。
【0030】
遮断弁Sとガス配管Kの各フランジ部Fa,Fbおよびパッキン材Pには、互いに連通する取付け用孔(図示しない)が設けられていて、締結具Eを構成するボルトBのネジ部が挿通される。ボルトBの頭部は一方のフランジ部Faに当接し、ネジ部の端部は他方のフランジ部Fbから突出していて、ここにナットNが螺合し締結される。
【0031】
すなわち、遮断弁Sとガス配管Kのフランジ部Fa,Fb相互はパッキン材Pを介して締結具Eによって締結固定されていて、以上で既設管路におけるフランジ部接合構造をなす。
【0032】
上記補強構造体35は、内面と外面との両面に補剛板36,37が当てがわれた補強板体である補強リング体38と、この補強リング体38のガス配管K側基端部に当てがわれたクランプ体39とから構成される。
【0033】
補強リング体38は、周方向に沿って複数枚に分割されていて、その基端部がガス配管Kのフランジ部Fb外面に当接し、かつフランジ部外径より径方向に突出する、フランジ部より大きな直径のフランジ抑え部38aおよびガス配管Kの端部周面に嵌め込まれる嵌合部38bを一体に備え、断面が略L字状に形成される。
【0034】
上記内面補剛板36と外面補剛板37は、それぞれが分割されたうえで、補強リング体38の内外側面に密着している。そして、補強リング体38の隣接する分割子相互に亘る周方向長さに形成される。
【0035】
内外面補剛板36,37の内径は、各フランジ部Fa,Fbの外径よりも大に形成されることは勿論のこと、上記クランプ体39の外径よりも大に形成される。そして、内外面補剛板36,37の外径は、補強リング体38の外径と全く同一に設定される。
【0036】
これら内外面補剛板36,37と補強リング体38において、互いに連通する取付け用孔40が設けられていて、ネジ杆体41が挿通される。ネジ杆体41の両端部は内外面補剛板36,37から突出していて、ナット42が螺合し締結される。
【0037】
すなわち、上記内面補剛板36と外面補剛板37は、ネジ杆体41とナット42からなる締結具43によって締結固定され、補強リング体38の内外両側面に密着する。補強リング体38は分割されているが、内外面補剛板36,37と締結具43によって一体化された上記補強構造体35が構成され、全体的な剛性を確保している。
【0038】
補強リング体38におけるフランジ抑え部38aが、ガス配管Kのフランジ部Fb外面に当接することは上述のとおりであるが、遮蔽弁Sとガス配管Kのフランジ部Fa,Fb相互を締結固定する締結具Eの端部がフランジ抑え部38a側に突出している。
【0039】
そのため、補強リング体38のフランジ抑え部38aには、上記締結具Eを逃げるための逃げ用凹部44が設けられている。ここでは、締結具Eを構成するボルトB端部とナットNが逃げ用凹部44に挿入位置する。
【0040】
上記嵌合部38bは、補強リング体38として組立てられた状態でガス配管Kの端部周面に嵌め込まれ、この外周面に沿ってクランプ体39が取付けられる。したがって、クランプ体39を介して補強リング体38の嵌合部38bがガス配管Kの基端部に強固に締結固定されることになる。
【0041】
つぎに、補強構造体35を構成する各部品について詳述する。図4は補強リング体38の正面図であり、図5は内面補剛板36の正面図であり、図6は外面補剛板37の正面図であり、図7(A)はクランプ体39の正面図、図7(B)はクランプ体39の平面図である。
【0042】
上記補強リング体38は、斜め45°線を境にして、上下部および左右両部に4分割化38A〜38Dされている。このことにより、既設の遮断弁Sとガス配管Kのフランジ部Fa,Fb相互が締結された状態のまま、補強リング体38の各分割子38A〜38Dを上下方向および左右方向からガス配管フランジ部Fbの外側に挿入し嵌め込むことができる。
【0043】
特に、下部側の分割子38Bは、その外径面が平坦状をなすよう形成されている。これは、上記マンホールピット30内に取付けられた状態で、補強リング体38として可能な限り下部側に突出するのを避け、マンホールピット30の深さ寸法を節減するための加工である。
【0044】
各分割子38A〜38Dの一側部外径面には、接続板45の一端部が取付けられる。この接続板45は、補強リング体38外径と同一の曲率半径に湾曲形成されていて、組立てられた状態で隣接する分割子38A〜38Dの外径に当接する。そして、取付けビス46などによって隣接する分割子に取付けられ、補強リング体として一枚物に形成される。
【0045】
特に、上部分割子38Aには、この内径側でかつ両側縁に亘って上記逃げ用凹部44を形成する長溝部44aが設けられている。上部分割子38Aを除く各分割子38B〜38Dには、逃げ用凹部44を形成する座ぐり穴44bが所定間隔を存して設けられている。
【0046】
各分割子38A〜38Dには、同一の半径上に所定間隔を存して複数の取付け用孔47,40が設けられている。上記取付け用孔47,40は大径のものと小径のものがあり、大径の取付け用孔47には上記連結固定体20が挿通し、小径の取付け用孔40には補強リング体38および内外面補剛板36,37を締結固定する上記締結具43が挿通するようになっている。
【0047】
上記内面補剛板36は、リング状をなしていて、水平方向軸線を境に上下に2分割化36A,36Bされている。図は補強リング体38に対する取付け位置を示していて、各分割子36A,36Bの両端縁は互いに密接している。
【0048】
上記補強リング体38における下部側分割子38Bの外径形状に合わせて、内面補剛板36における下部側分割子36Bの外径部分は平坦状をなす。各分割子36A,36Bには、同一の半径上に所定間隔を存して大小複数の取付け用孔47,40が設けられている。
【0049】
大径の取付け用孔47には連結固定体20が挿通し、小径の取付け用孔40には補強リング体38および内外面補剛板36,37とを締結固定する上記締結具43が挿通するようになっている。
【0050】
上記外面補剛板37は、水平方向軸線と垂直方向軸線に沿って上下左右に4分割化37A〜37Dされている。図は補強リング体38に対する取付け位置を示していて、各分割子37A〜37Dの両側縁は互い間隙を存している。上部側左右の分割子37A,37B相互の間隙には、ガス配管Kに突設される放散ノズルHが介在する。
【0051】
上部側の分割子37A,37Bと下部側の分割子37C,37D相互の間隙には、クランプ体39の両側端が介在する。下部側の分割子37C,37D相互の間隙には、補強リング体38Bの一側面下部に設けられる凸部が介在する。
【0052】
各分割子37A〜37Dには、同一の半径上に所定間隔を存して大小複数の取付け用孔47,40が設けられている。大径取付け用孔47には上記連結固定体20が挿通し、小径取付け用孔40には補強リング体38と内外面補剛板36,37とを締結固定する上記締結具43が挿通するようになっている。
【0053】
上記クランプ体39は上下に二分割化39A,39Bされている。それぞれの分割子39A,39Bは、上記ガス配管K外径とほぼ同一の内径で、かつ所定幅の半円状に曲成されるクランプ本体48と、このクランプ本体48の両端部に一体に設けられ、クランプ本体48から外方に突出する鍔部49とからなる。
【0054】
上記鍔部49に対する強度を確保するため、鍔部49の両側端とクランプ本体48とに亘ってリブ50が設けられる。これらリブ50に囲まれるようにして、上部側のクランプ体48における各鍔部49には透孔51が設けられ、下部側のクランプ体48における各鍔部49にはネジ孔52が設けられて、上記透孔51と連通する。
【0055】
上記透孔51から締結具をなすボルト53が挿入され、ネジ孔52に螺合して分割子39A,39B相互を締結固定してクランプ体39を構成するようになっている。
【0056】
また、この分割子39A,39Bの締結固定状態において、互いの鍔部49相互には所定の隙間を存するよう形成されていて、上記ボルト53における締め代が確保されている。
【0057】
つぎに、遮断弁Sとガス配管Kとのフランジ部Fa,Fbの両側に配置された補強構造体35,35相互を、強固に締結固定する上記連結固定体20について詳述する。
この連結固定体20は複数本用いられていて、以下に述べる締め付け力設定用治具の使用によって、全て同一の締め付け力をもつよう調整が可能であり、しかも、その締め付け状態を長期に亘って保持することを特徴としている。
【0058】
図8(A),(B)から図9(A),(B)の順に、連結固定体20に対して締め付け力を設定する締め付け力設定用治具Waの施工工程を順に、かつ模式的に示す。
【0059】
被締め付け体Taは、構成部品taの集合体を現している。連結固定体20は、杆体としての連結具21および上下2本のネジ棒10と、固定具として4個のナット11とから構成される。
【0060】
上記締め付け力設定用治具Waは、油圧ナット1と、受け用ナット13から構成される。
上記油圧ナット1は、上面一部が開口し、他の面が閉成される中空円柱状に形成され、この油圧ナット1の開口に中空円柱状をなす押圧体3が移動自在に嵌め込まれている。
【0061】
油圧ナット1と押圧体3との間に形成される空間部に作動用油が充填されていて、油が漏れ出ないよう完全シール構造をなしている。図示しないが、油圧ナット1には、外部の油圧供給源に連通する接続口体が取付けられる。
【0062】
油圧供給源から油圧がかかれば、押圧体3は油圧を受けて突出する。油圧が除去されれば押圧体3は元の位置に戻る。多数本の連結固定体20が用いられ、多数の油圧ナット1が必要である場合にも、油圧供給源から各油圧ナット1に同時に油圧を供給することにより、全て同一の油圧が得られる。
【0063】
特に、上部側のネジ杆体10は、2個のナット11と、連結具21一部と、油圧ナット1および受け用ナット13を取付けられる長さが必要である。上記連結具21は、平面視で矩形状の上端面部21aと、下端面部21bおよび上下端面部21a,21bを連結する側板部21cを備えている。
【0064】
上記側板部21cの上下端面部21a,21bと離間した位置で、かつ平行に補強板21dが一体に設けられる。上下端面部21a,21bと、上下部の補強板21dのそれぞれには、図示しない透孔が対向して設けられる。
【0065】
図8(A)に、第1の工程および第2の工程を示し、図8(B)に第3の工程を示す。
【0066】
第1の工程として、被締め付け体Taにおける締め付け部位相互間に上述の連結具21を介在させる。このとき、締め付け前であるところから、互いの固体ta相互間に隙間が存在している。
【0067】
そして、下部側の締め付け部位Dと連結具21とを連結する。すなわち、被締め付け体Taの締め付け部位Dと連結具21の下端面部21bにネジ杆体10を挿通し、両端部にナット11を螺着する。このナット螺着作業は、特にスパナ等の締め付け工具を使う必要がなく、単に、手締め作業でよい。
【0068】
つぎに、上部側の締め付け部位Dと連結具21上部とを連結する。ここで用いられるネジ杆体10は、上述のように長めのものであり、上部が締め付け部位D上面から突出し、ナット11を螺着する。
【0069】
このネジ杆体10の下部は、連結具21の上端面部21aを挿通し、ナット11が螺着される。さらにネジ杆体10は、上部側の補強板21dを挿通して、この下部側に突出させる。
【0070】
第2の工程として、連結具21の上部補強板21dから突出するネジ杆体10に、上述の油圧ナット1を挿通し、かつ受け用ナット13を手締め状態で取付ける。上記油圧ナット1は、連結具21の上部側補強板21dと受け用ナット13との間に介在固定される。
【0071】
第3の工程として、上記油圧ナット1に設定すべき締め付け力に相当する所定圧の油圧をかける。そのため、押圧体3が油圧を受けてナット本体2から突出する方向に移動しようとする。
【0072】
油圧ナット1が受け面部21dと受け用ナット13との間に介在され、かつ受け面部21dによって油圧ナット1の反力方向の位置が規制される一方で、押圧体3の突出方向にある被締め付け体Taは固体ta相互に隙間を有しているので、押圧体3は突出して上端面部21dを押圧する。
【0073】
しかも、締め付け力設定用治具Waが取付けられるのと反対側(下部側)の締め付け部位Dと連結具21とは締結固定され、互いの位置が規制されている。そのため、被締め付け体Taの固体ta相互間に形成されていた隙間がなくなるβmm分だけ、押圧体3がβmm突出する。
【0074】
すなわち、油圧ナット1に所定の油圧をかけることにより、被締め付け体Taを構成する複数の固体taが強固に密着し、設定された締め付け力で締め付けられるのと全く同様の作用を受ける。
【0075】
図9(A)は第4の工程を示し、図9(B)は第5の工程を示す。
第4の工程として、油圧ナット1に油圧をかけることにより連結具21の上端面部21aから離間したナット11を、手締め作業で上端面部21aに当接させる。
【0076】
第5の工程として、油圧ナット1にかかっていた油圧を抜く。ナット本体2から突出していた押圧体3は再びナット本体2内に戻り、今度は、油圧ナット1と受け用ナット13との間に押圧体3の突出分の隙間βが形成される。
【0077】
最終工程(図示しない)として、受け用ナット13および油圧ナット1をネジ杆体10から取外す。したがって、連結固定体20に対する締め付け力設定作業が終了する。
【0078】
結局、作業的には、油圧ナット1と受け用ナット13をネジ杆体10に取付け、取外す作業と、締結具ナット11に対する手締め作業および油圧ナット1に油圧をかけ、油圧を抜く作業でよい。いずれも、極めて軽作業であって、神経を使わずにすむ。
【0079】
しかも、極めて正確に締め付け力を設定できる。単純な油圧ナットのように、油圧をロックした状態で作業を終了するのではないから、油圧の漏れによる緩みの発生がなく、高い信頼性を得られる。念のため、二重ナットにすれば、たとえ衝撃がかかる環境下でも、極めて長期の使用に亘って何らの変化も生じることはない。
【0080】
図1および図2には、油圧ナット1および受け用ナット13を取付けた状態のままの連結固定体20と、これら油圧ナット1と受け用ナット13を除去した連結固定体20を示している。当然ながら、最終的には油圧ナット1と受け用ナット13を除去することとなる。
【0081】
以上説明したような既設管路のフランジ部接合構造であるから、狭いマンホールピット30内においても、ガス配管フランジ部Fbの外側に補強リング体38と内外面補剛板36,37を重ね合わせた補強構造体35を配置する作業が比較的容易に行える。
【0082】
そして、遮断弁Sを跨いで補強構造体35,35相互間に連結固定体20を架設するにあたって、締め付け力設定用治具Waを用いるので、架設作業が比較的容易に行える。
【0083】
上記連結固定体20の取付けと、締め付け力設定用治具Waの着脱作業では、スパナ等の締め付け工具が不要であり、全て手締めですむから、上述の作業が比較的容易に行える。
【0084】
締め付け力設定用治具Waを用いることにより、連結固定体20が多数本あっても、全て同時に、かつ同一の締め付け力に設定できて、作業性が向上し、締め付け力設定精度が向上する。
また、締め付け力設定用治具Waは何度も使用でき、使い捨てではないので、資源のムダを省き、コストに対する影響が少くてすむ。
【0085】
上記連結固定体20により、遮断弁Sを間にしてガス配管フランジ部Fbの両側に配置した補強構造体35を介し、強固に締結固定する。先行技術のように補強構造体と遮断弁を高強度樹脂材で充填する必要がなく、作業手間の軽減が得られ、コストの低減を図れる。
【0086】
たとえ、強地震が発生しても、補強リング体38のフランジ抑え部38aがガス配管Kのフランジ部Fbを介して遮断弁Sのフランジ部Faを強固に抑えて、これらの変形を阻止する。
【0087】
さらに、補強リング体38の嵌合部38bがガス配管Kのフランジ部Fb基端に嵌め込まれ、この嵌合部38を介してクランプ体39がガス配管Kを強固に締め付けているので、ガス配管Kの拡大径変形を確実に規制してガス漏れ事故の発生を阻止する。
【0088】
図10は、強地震が発生して上記遮蔽弁Sとガス配管Kのフランジ部Fa,Fbに過大な負荷がかかった場合の、上述の補強構造を備えた本発明の特性(m:実線)と、補強構造を備えていない従来構造での特性(n:一点鎖線)との比較対照図である。
【0089】
本発明構造では、過大な負荷がかかっても全体変位の変化を極く最小に抑制できるが、従来構造では全体変位の急激な変化が生じ、その途中(Z点)で亀裂や破損、フランジ面の気密不良等が生じてガス漏れの虞れがある。
【0090】
つぎに、本発明の第2の実施の形態を説明する。
この形態では、ガス配管自体の直径が先に説明したものよりも大であリ、かつ上述の遮蔽弁とは異なる構造のバルブを用いた場合の、既設管路のフランジ部接合構造である。
【0091】
図11(A)は組立てられた既設管路のフランジ部接合構造の平面図、図11(B)は組立てられた接合構造の正面図であり、図12は組立てられた接合構造の斜視図であり、図13は一部の縦断面図である。
【0092】
バルブSaの両側部にはフランジ部が設けられていて、ガス配管Kaのフランジ部とボルトとナットからなる締結具で締結固定されることについては、変わりがない。
【0093】
ここで用いられるバルブSaは、その上部にガス配管Kaの管路方向に突出形成されるギヤボックスGを備え、かつ径方向に突出する部分がある。そのため、上述構造の連結固定体20を掛け渡すことが可能な部位と、バルブSaの突出部分が障害となって掛け渡すことが不可能な部位がある。
【0094】
そこで、ここではバルブ形状に対応した補強構造体55と、第1の連結固定体70および第2の連結固定体80を備えたことを特徴としている。
上記補強構造体55として、内面と外面との両面に補剛板56,57が当てがわれた補強板体である補強フランジ体58と、この補強フランジ体58のガス配管側基端部に当てがわれたクランプ体59とから構成される。
【0095】
上記補強フランジ体58は、ガス配管Kaの軸心方向から見て垂直軸線を境に左右に二分割されている。そして、ガス配管Kaのフランジ部Fd外面に当接し、かつフランジ部外径より突出するフランジ抑え部58aおよびガス配管Kaの端部周面に嵌め込まれる嵌合部58bを一体に備えている。
【0096】
上記フランジ抑え部58bは、組立てられた状態で矩形状に形成され、ガス配管フランジ部Fdに当接する部位には、バルブSaとガス配管Kaのフランジ部Fc,Fd相互を締結固定する締結具Eの逃げ用凹部60が設けられている。
【0097】
補強フランジ体58の互いの分割子に亘って接続板61が取付けられ、各分割子が一体に連結される。上記接続板61は、補強フランジ体58の上面部と下面部のそれぞれにあって、ボルト62により締結固定される。
【0098】
上記嵌合部58は、上記バルブSaの両側部位においてガス配管Kaから突設される放散ノズルHを越える長さに形成されていて、放散ノズルHと接触しないための切欠き63が設けられている。
【0099】
上記クランプ体59は、補強フランジ体58相互の組み合わされた嵌合部58bの先端部に嵌め込まれる。換言すれば、クランプ体59と補強フランジ体フランジ抑え部58aとの間に放散ノズルHが位置している。
【0100】
なお、ガス配管Ka自体の直径が先に説明したものよりも大であるので、クランプ体59の寸法形状は、先に図7(A)(B)で説明したものとは相違するが、形状構造としてはほぼ同一であるので、ここでは同図を適用して新たな説明は省略する。
【0101】
上記内面補剛板56と外面補剛板57は矩形状の板体であり、組み合わされた補強フランジ体58の左右幅方向寸法と同一の長さで、フランジ抑え部58aの上下端面と嵌合部58bとの間に収まる幅寸法に形成される。
【0102】
それぞれが補強フランジ体58の内外両側面に密着し、ボルトとナットからなる締結具65によって締結固定されている。補強フランジ体58は二分割されているが、内外面補剛板56,57と締結具65によって補強され、一体成形された補強構造体55となって剛性の確保に少しの支障もない。
【0103】
上記第1の連結固定体70は、補強構造体55の上下方向のほぼ中間部に亘って架設されており、第2の連結固定体80は、補強構造体55の上部相互と下部相互間に亘って架設されている。
【0104】
はじめに第1の連結固定体70から説明すると、両側の補強フランジ体58相互間に掛け渡され、かつ両端部が補強フランジ体58から突出する杆体である連結長ボルト71と、この連結長ボルト71の補強フランジ体58から突出する端部に螺着され、補強フランジ体を連結固定する固定具であるナット72から構成される。
【0105】
上記連結長ボルト71は、ほぼ中間部に配置され、筒状であって軸心に沿ってネジ孔が形成された異形ナット73と、この異形ナットに一端部が螺着され、両側から延出されるネジ棒74a,74bを備えている。
【0106】
一方(図の左側)のネジ棒74aは、延出方向にある補強フランジ体58を挿通して外面に突出し、この突出部分にナット72が螺着される。ここでも上記ナットはスパナなどの締め付け工具を必要とせず、手締め作業でよい。
【0107】
他方(図の右側)のネジ棒74bは、延出方向にある補強フランジ体58を挿通して外面に突出し、この突出部分にナット72が螺着される。そして、締め付け力設定用治具Wが取付けられ、補強構造体55をなす補強フランジ体58相互に対する締め付け力を同時に、全て同一に設定できるようになっている。
【0108】
上記第2の連結固定体80は、補強構造体55相互間に亘って架設され、一方(図の左側)の補強構造体55に取付け固定される固定部81および他方(図の右側)の補強構造体55に締め付け力設定用治具Wを介して取付けられる張力部82を備えた連結ブロック83から構成される。
【0109】
図14は、第2の連結固定体80において、バルブSaに対する上下部の連結ブロック83形状を、それぞれ模式的に示している。この連結ブロック83は、平面視で左右に二分割されているが、ここでは一方のみを示し、他方は形状が全く対称なものとして図示および説明を省略する。
【0110】
各連結ブロック83とも、箱型ブロック状をなしていて、長手方向両側部が両側の補強構造体55相互間に介在するように設定されている。しかも、後述する締め付け力設定用治具Wによる締め代を考慮して、連結ブロック83の両側端は補強構造体55と充分な隙間が存している。
【0111】
各連結ブロック83の長手方向とは直交する方向の長さは、組立てられた状態で対向する連結ブロック83の端縁とは適宜な間隔を存するように設定すればよい。連結ブロック83のバルブ対向部83aは半円状に曲成されていて、バルブSaの曲面形状に対応している。
【0112】
連結ブロック83の周辺部に沿って垂直方向に板片84が取付けられていて、連結ブロック83自体の補強をなしている。特に、補強構造体55と対向する板片部には、複数のネジ孔85が設けられている。
【0113】
再び図11(A)(B)および図12に示すように、第1の連結固定体70における連結長ボルト71に対しては個々のボルトに対応する締め付け力設定用治具Wが用いられ、第2の連結固定体80における連結ブロック83に対しては、複数本の締結具に亘って取付けられる一体型の締め付け力設定用治具Wが用いられる。
【0114】
いずれの連結固定体70,80に用いられる締め付け力設定用治具Wも基本的構造は同一であって、押え金具12と、油圧ナット1および受け用ナット13から構成される。
【0115】
図15(A),(B)から図16(A),(B)の順に、第1、第2の連結固定体70,80に対して締め付け力を設定する締め付け力設定用治具Wの施工工程を順に、かつ模式的に示す。
【0116】
図中の被締め付け体Taは、締結固定される構成部品tの集合体を現している。上記押え金具12は、断面が略コ字状に形成され、その中央部にネジ棒10が挿通する。
【0117】
そのうえで、押え金具12は固定ナット11を跨ぐ寸法に設定されている。上記油圧ナット1は、先に説明したものと全く同一の形状構造をなしていて、図示しない油圧供給源に接続される。上記受け用ナット13は、通常の市販のナットですむ。
【0118】
図15(A)に示す第1の工程として、複数の構成部品tが重ね合わされ、かつ締め付け前であるところから互いの構成部品t相互間に隙間が存在する被締め付け体Tに、ネジ杆体10を挿通する。
【0119】
このネジ杆体10の被締め付け体Tから突出する一方(図の下部側)のネジ部に、締結具9を構成するナット11を螺合し、被締め付け体Tに当接するまでねじ込む。この作業は、手でナットを回動する、いわゆる手締め作業でよい。
【0120】
被締め付け体Tから突出するネジ杆体10の他方(図の上部側)のネジ部にナット11を螺合するが、このときナット11は被締め付け体Tに軽く接触するか、もしくはある程度離間した仮止め状態とする。
【0121】
さらに、第2の工程として、押え金具12の受け面部12aにネジ杆体10を挿通する。ナット11が上がり過ぎて押圧作用具12の受け面部12aが接触するようであれば、ナット11を被締め付け体Tに近づける。要は、押え金具12の折曲片部12b先端縁が被締め付け体Tに当接すればよい。
【0122】
つぎに、油圧ナット1をネジ杆体10に挿通し、さらに受け用ナット13を螺着する。この受け用ナット13は、やはり手締め作業として油圧ナット1に当接すればよい。
【0123】
図15(B)に示す第3の工程として、上記油圧ナット1に設定すべき締め付け力に相当する所定圧の油圧をかける。そのため、油圧ナット1を構成する押圧体3は突出する。
【0124】
しかも、締め付け力設定用治具Wが取付けられるのと反対側の被締め付け体Tの側面にはナット11があり、この側面部の位置は規制されているので、被締め付け体Tの板体t相互間に形成されていた隙間αmmがなくなる分だけ、押圧体3がαmm突出する。
【0125】
このように、油圧ナット1に所定の油圧をかけることにより、被締め付け体Tを構成する板体tは強固に密着し、設定された締め付け力で締め付けられるのと全く同様の作用を受ける。
【0126】
図16(A)に示す第4の工程として、押圧体3の突出により被締め付け体Tの上面と隙間を生じた上部側のナット11を、手締め作業で被締め付け体Tに当接させる。このとき、被締め付け体Tに対する締め付け力が変動するのを防止するために、スパナなど締め付け工具を用いてはならない。
【0127】
図16(B)に示す第5の工程として、油圧ナット1にかかっていた油圧を抜く。突出していた押圧体3は再び油圧ナット1内に戻り、今度は、油圧ナット1と受け用ナット13との間に上記押圧体3の突出分の隙間αが形成される。
【0128】
最終工程(図示しない)として、受け用ナット13と油圧ナット1および押え金具12からなる締め付け力設定用治具Wを、ネジ杆体10から取外す。
結局、作業的には、締め付け力設定用治具Wをネジ杆体10に取付け、取外す作業と、ナット11に対する手締め作業および油圧ナット1に油圧をかけ、油圧を抜けばよい。いずれも、極めて軽作業であって、神経を使わずにすむなど、先に説明したものと全く同様の作用効果が得られる。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バルブを間にして既設管路のフランジ部相互を強固に締結固定し、かつ既設管路自体の拡大径変形を規制して、内部流通体の漏れを確実に防止でき、信頼性と作業性の向上を得られるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、マンホールピット内に収容されるバルブと既設管路とのフランジ部接合構造の横断平面図と縦断面図。
【図2】同実施の形態を示し、バルブと既設管路とのフランジ部接合構造の斜視図。
【図3】同実施の形態を示し、バルブと既設管路とのフランジ部接合構造の一部縦断面図。
【図4】同実施の形態を示す、補強リング体の正面図。
【図5】同実施の形態を示す、内面補剛板の正面図。
【図6】同実施の形態を示し、外面補剛板の正面図。
【図7】同実施の形態を示す、クランプ体の正面図と平面図。
【図8】同実施の形態を示す、締め付け力設定工程を模式的に、順に説明する図。
【図9】さらに、締め付け力設定工程を模式的に、順に説明する図。
【図10】本発明構造と従来構造の特性を比較する図。
【図11】本発明の他の実施の形態を示す、バルブと既設管路とのフランジ部接合構造の平面図と側面図。
【図12】同実施の形態を示し、バルブと既設管路とのフランジ部接合構造の斜視図。
【図13】同実施の形態を示し、バルブと既設管路とのフランジ部接合構造の一部縦断面図。
【図14】同実施の形態を示し、バルブに対する連結ブロックの斜視図。
【図15】同実施の形態を示す、締め付け力設定工程を模式的に、順に説明する図。
【図16】さらに、締め付け力設定工程を模式的に、順に説明する図。
【符号の説明】
S…遮蔽弁、
Fa…(遮蔽弁の)フランジ部、
K…ガス配管、
Fb…(ガス配管の)フランジ部、
38a…フランジ抑え部、
38b…嵌合部、
38…補強リング体、
20…連結固定体、
39…クランプ体、
43…締結具、
36…内面補剛板、
37…外面補剛板、
35…補強構造体、
Wa…締め付け力設定用治具、
1…油圧ナット、
11…固定ボルト。

Claims (4)

  1. 既設管路の経路に介在するバルブのフランジ部接合構造において、
    上記既設管路の敷設方向に沿って対向し、上記フランジ部の外側に配置され、フランジ部より大きな直径を有し、断面が略L字状に形成され既設管路の配管端部の周面に嵌め込まれる嵌合部を備えた、一対の補強板体と、
    これら補強板体を相互に締結する連結固定体と、
    上下に分割されたリング形状をなし、上下の分割子をボルト締結することにより上記補強板体の外部根元である上記嵌合部に密着するよう設置され、補強板体の管軸方向の変形を抑えるクランプ体と
    を具備したことを特徴とする既設管路のフランジ部接合構造。
  2. 上記補強板体は、周方向に複数枚に分割され、この補強板体の少なくとも一側面で、隣接する分割補強板体相互に亘って取付け固定される補剛板を有することを特徴とする請求項1記載の既設管路のフランジ部接合構造。
  3. 上記連結固定体は、一対の補強板体を互いに接近する方向に押圧付勢する油圧ナットと受け用ナットとからなる締め付け力設定治具を用いて取付けられることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の既設管路のフランジ部接合構造。
  4. 上記連結固定体は、箱型ブロック状のものを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の既設管路のフランジ部接合構造。
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