JP3773711B2 - プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ - Google Patents

プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP3773711B2
JP3773711B2 JP22924599A JP22924599A JP3773711B2 JP 3773711 B2 JP3773711 B2 JP 3773711B2 JP 22924599 A JP22924599 A JP 22924599A JP 22924599 A JP22924599 A JP 22924599A JP 3773711 B2 JP3773711 B2 JP 3773711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
print
input
print data
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22924599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000141765A (ja
Inventor
純 高村
昇 仁田
俊一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP22924599A priority Critical patent/JP3773711B2/ja
Publication of JP2000141765A publication Critical patent/JP2000141765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3773711B2 publication Critical patent/JP3773711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力した印刷データに基づいてプリントヘッドを駆動するプリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置としては、特開平8-72302号公報に開示されたものが知られている。この装置は、図25に示すように、多数のLED(発光素子)を配設してなるLEDチップ1を駆動するプリントヘッド駆動装置2から構成される。そして、プリントヘッド駆動装置2は、複数のAND回路やスイッチ、D/Aコンバータなどを含む処理部3、この処理部3に接続し、データを受信するmビットシフトレジスタ4aとnビットシフトレジスタ4bとに内部分割されたシフトレジスタ4、mビットシフトレジスタ4aで受信した印字データをラッチするラッチ回路5a、nビットシフトレジスタ4bで受信した印字データをラッチするラッチ回路5b、上記mビットシフトレジスタ4aを単独で使用する単独使用モード及びmビットシフトレジスタ4aとnビットシフトレジスタ4bとを組み合わせて使用する複合使用モードのいずれかに切換え可能な切換え回路6から構成される。
【0003】
この装置では、例えば、切換え回路6で複合使用モードにされている場合、mビットの印字データとnビットの印字調節用データを各々mビットのラッチ回路5aとnビットのラッチ回路5bに各々別々のタイミングでラッチし、別々のタイミングの通電信号でLEDチップ1を駆動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなシフトレジスタを複数個に分割する従来の装置などのようにプリントヘッド駆動装置を複数個使用して長尺のラインヘッドを駆動しようとしたときには、メカ的制約から各駆動装置の駆動タイミングを変えなければならない。また、図26に示すようにイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta )、シアン(Cyan )、ブラック(Black )の各色を印字する印字ユニット12Y、12M、12C、12Bを備えたいわゆるタンデム型のカラープリンタ11を従来のヘッド駆動装置で実現しようとしたときには、各色のラインヘッドを複数のヘッド駆動装置で駆動する場合のみならず、単一のヘッド駆動装置で駆動する場合であっても、各色の印字ユニットに別々のヘッド駆動装置が必要となり、しかも各印字ユニットを図28に示すように別々のタイミングで印字データをラッチし、通電することによって印字しなければならないので各色の印字ユニットに対応するヘッド駆動装置も別々に駆動しなければならない。
【0005】
このため、図27に示すように印字データの他にラッチ用の信号(LACH)及び通電信号を各ヘッド駆動装置に送信しなければならず、ヘッド駆動装置をコントロールするヘッドコントロール部13は多くの制御線が必要となり、接続用のコネクタも多ピンのものが必要となってしまうという問題があった。
【0006】
また、単一のヘッド駆動装置で単一のラインヘッドを駆動する場合であっても、制御線やコネクタの数が減らすことができれば、より制御が簡単になり、コストダウンも図ることができるので有利である。
【0007】
そこで、本発明は、ヘッド駆動装置をコントロールするのに必要な信号線の数を減らすことができ、また印字タイミングの異なったプリントヘッドをコントロールする場合でも信号線を増やすことなくプリントヘッドを駆動でき、ヘッド駆動装置をコントロールするヘッドコントロール部のICのピン数やヘッド駆動装置とヘッドコントロール部を接続するための通信ケーブル及びコネクタのピン数を減らすことができ安価なプリントヘッド制御装置及びこの装置を使用したプリンタを提供しようとするものである。
【0008】
請求項1の本発明は、シリアルな印字データの先頭に少なくとも1ビットのデータを付加したシリアルデータを入力する入力手段と、この入力手段から入力したシリアルデータのうちの印字データの先頭に付加したデータを起点として、その印字データ数をカウント数として設定できる印字データ数カウンタを設け、シリアルデータから印字データを抽出する印字データ抽出手段と、シリアルデータを取込みこのシリアルデータのうち前記印字データ抽出手段で抽出された印字データを印字データ数カウンタでのカウントに基づいて受信するシフトレジスタと、印字データ抽出手段における印字データ数カウンタのカウント終了を起点に、シフトレジスタに取込んだ印字データをラッチするデータラッチと、このシフトレジスタにより受信した印字データに基づいて駆動波形を出力する駆動波形出力手段とを備え、入力手段からシリアルデータを入力するごとに、この駆動波形出力手段からの駆動波形によってプリントヘッドを駆動することを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0009】
請求項2の本発明は、シリアルな印字データの先頭に少なくとも1ビットのデータを付加したシリアルデータを入力する入力手段と、この入力手段から入力したシリアルデータのうちの印字データの先頭に付加したデータを起点として、その印字データ数をカウント数として設定できる印字データ数カウンタを設け、シリアルデータから印字データを抽出するとともに印字データが有効な間だけ出力するイネーブル信号をアサートにするデータ保持制御手段を備えた印字データ抽出手段と、シリアルデータを取込みこのシリアルデータのうち印字データ抽出手段で抽出された印字データを、印字データ数カウンタでのカウント及び出力されたイネーブル信号に基づいてイネーブル信号がアサートのときに受信して保持するシフトレジスタと、入力手段で入力したシリアルデータのうちの印字データ以外のデータのいずれかの入力タイミングを起点にシフトレジスタに取込んだ印字データをラッチするデータラッチと、シフトレジスタにより受信した印字データに基づいて駆動波形を出力する駆動波形出力手段とを備え、この入力手段からシリアルデータを入力するごとに、駆動波形出力手段からの駆動波形によってプリントヘッドを駆動することを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0010】
請求項3の本発明は、駆動波形出力手段は、入力手段からシリアルデータのうちの印字データ以外のデータが入力されたことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントヘッド駆動装置である。
【0011】
請求項4の本発明は、駆動波形出力手段は、印字データ抽出手段における印字データ数カウンタがカウント終了したことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントヘッド駆動装置である。
【0012】
請求項5の本発明は、請求項1に記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、シフトレジスタが受信した印字データを前記データラッチにラッチした後に、シフトレジスタをクリアするクリア手段を設け、さらに、後に接続するプリントヘッド駆動装置の数に自機の数を加えたものに自機が受信する印字データ数を乗じた値を、印字データ抽出手段における印字データ数カウンタのカウント数として各プリントヘッド駆動装置ごとに別個に設定し、各ヘッド駆動装置の入力手段からシリアルデータの先頭の印字データ以外のデータが入力するごとに、これを起点として各印字データ抽出回路の印字データ数カウンタが次々とカウントを開始するようにしたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0013】
請求項6の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、入力手段にシリアルデータを入力する入力端子を2個設け、一方の入力端子からのシリアルデータは前記データ抽出手段に入力し、他方の入力端子からのシリアルデータは前記シフトレジスタに入力するように構成したことを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0014】
請求項7の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、入力手段から入力したシリアルデータのうち、シフトレジスタへ入力してシフトして出力されたシリアルデータ及びシリアルデータのうち印字データ以外のデータのいずれかを選択して次段のプリントヘッド駆動装置に出力する出力データ選択手段を設けたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0015】
請求項8の本発明は、請求項1に記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、前記シリアルデータを次段のプリントヘッド駆動装置へ転送するための出力端子と、最終段のプリントヘッド駆動装置のシフトレジスタから出力されたシリアルデータのうちの先頭のデータを入力するための入力端子とを設けたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置である。
【0016】
請求項9の本発明は、駆動波形出力手段は、カスケード接続された最終段のプリントヘッド駆動装置のシフトレジスタからシリアルデータのうちの先頭のデータが出力されたことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項8記載のプリントヘッド駆動装置である。
【0017】
請求項10の本発明は、マスク制御信号が入力されたときは、前記入力手段からシリアルデータが入力されても、前記駆動波形出力手段から駆動波形を出力させないようにする駆動波形マスク制御手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置である。
【0018】
請求項11の本発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置を使用し、シリアルデータを印字タイミングごとに前記プリントヘッド駆動装置に送信することにより印字を行うことを特徴とするプリンタである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を1つの駆動装置を備えたプリントヘッド駆動装置に適用した場合の第1の実施の形態を図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図であり、図3は本装置の制御を示すタイミング図である。本実施の形態に係るヘッド駆動装置21は、各画素1ビットからなる印字データを含んだシリアルデータ(SDI)をSD端子(入力手段)を介して取込むnビットシフトレジスタ22を設け、このnビットシフトレジスタ22によりシリアルデータ(SDI)のうちの印字データをクロック信号(CLK)に同期して順次シフトしつつ取込むようになっている。なお、nビットシフトレジスタ22は、RST端子からのリセット信号(RST)によりリセットされるようになっている。また、上記CLK端子からのクロック信号(CLK)、RST端子からのリセット信号(RST)は、後述する印字データ数制御回路26、nビットラッチ23のCLK端子、RST端子にも入力される。リセット信号は、本装置の電源投入後又は複数ページ印字する場合はページが変るごとに、アサートされて各回路がリセットされるようになっている。
【0027】
上記nビットシフトレジスタ22に印字データが取込まれると、印字データ数制御回路26からのラッチ信号(LT)によりnビットラッチ23にラッチするようになっている。
【0028】
本装置は、n個の出力素子(例えばLED(発光素子)、発熱素子、インクジェットヘッドの各インク室など)を配設してなるプリントヘッド(図示しない)を駆動する駆動波形を出力する出力ピンDO1 〜DOn 及びTP端子から入力した通電信号(TP)から通電信号を選択する通電波形選択回路24を設け、通電波形選択回路24で選択した通電信号を各バッファ251〜25nに出力し、各バッファ251〜25nから各出力ピンDO1 〜DOn に駆動波形を出力するようになっている。ここでいう通電信号(TP)は駆動周期内に5回の通電信号が等間隔にくり返される信号である。
【0029】
なお、通電波形選択回路24は、入力する1ビットの印字データが、対応するプリントヘッドの出力素子を駆動する通電信号を選択するための本来の印字データであるが、入力する印字データを参照し、その印字データの内容によって通電信号を選択するようになっている。
【0030】
ところで、上記シリアルデータ(SDI)は、nビットの印字データの前に1ビットのHighデータを付け、印字データの後にLowデータを付けたデータであり、印字データ数制御回路26のCDI端子にも入力される。この印字データ数制御回路26は、このシリアルデータ(SDI)のうちの1ビットのHighデータを入力すると、これを起点としてその後に続いて入力する印字データをカウントし、そのカウントが終了すると、上記nビットラッチ23へラッチ信号(LT)を出力するものである。
【0031】
この印字データ数制御回路26は、具体的には、図2に示すようにnビットの印字データ数を数えるためのデータが設定されている印字データ数カウンタ27、D−FF(フリップフロップ)28、JK−FF29を備える。CLK端子から入力したクロック信号(CLK)は、印字データ数カウンタ27、D−FF28、JK−FF29のCLK端子に入力される。また、RST端子から入力したリセット信号(RST)は、印字データ数カウンタ27、D−FF28、JK−FF29のRST端子に入力される。さらに、CDI端子から入力したシリアルデータ(SDI)は、JK−FF29のJ端子に入力される。
【0032】
上記印字データ数カウンタ27のCO端子からは、カウント終了信号が出力され、このカウント終了信号は、D−FF28のD端子及びJK−FF29のK端子に入力される。そして、D−FF28のQ端子からの出力がラッチ信号となり、印字データ数制御回路26のLT端子から出力される。また、JK−FF29のQ端子は印字データ数カウンタ27のLD端子に接続されている。さらに、JK−FF29の反転出力端子である/Q端子からの出力は、CDI端子からのシリアルデータ(SDI)とともにアンドゲート30に入力され、このアンドゲート30からの出力は通電波形を選択する際の起点となる信号としてST端子から出力され、通電波形選択回路24のST端子に入力される。
【0033】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図3を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)がヘッド駆動装置21に入力されると、各回路は初期化される。また、通電信号が駆動周期ごとにヘッド駆動装置21のTP端子から入力される。
【0034】
そして1つの共通クロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)がSD端子から入力される。具体的には、通電信号(TP)が終了してから次のタイミングで印字データをラッチするようにシリアルデータ(SDI)がヘッド駆動装置21のSD端子に入力されると、最初の1ビットのHighデータ(先頭データ)によって、上記印字データ数制御回路26の印字データ数カウンタ27が起動し、nビット分のカウントが開始される。
【0035】
このシリアルデータ(SDI)は、ヘッド駆動装置21のnビットシフトレジスタ22に転送される。そして、印字データ数カウンタ27によるnビット分のカウントが終了すると、印字データ数カウンタ27のCO端子からはカウント終了信号が出力され、印字データ数カウンタ27は停止する。そのカウント終了信号は、印字データ数カウンタ27が停止した次のクロックの立ち上がりでD−FF28のQ端子からのラッチ信号となって出力され、印字データ数制御回路26のLT端子からnビットラッチ23に入力される。このように、nビットシフトレジスタ22の出力データをnビットラッチ23へ入力するためのラッチ信号(LT)は印字データ数制御回路26で生成されることになる。
【0036】
次に、上記通電信号(TP)に同期してシリアルデータ(SDI)を受信し、その最初のHighデータ(先頭データ)と、nビットラッチ23にラッチされている印字データに基づいてTP端子からの通電信号(TP)を選択するためのENB信号が通電波形選択回路24で生成され、各出力ピンDO1 〜DOn から出力される駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0037】
このように、印字データ数制御回路26を設け、この印字データ数制御回路26に印字データの前にHighデータ(先頭データ)を付けるとともに印字データの後にLowデータ(後尾データ)を付けたシリアルデータ(SDI)を入力することにより、この先頭データによって印字データをカウントする印字データ数カウンタ27が起動され、nビットシフトレジスタ22に印字データが揃ったところで印字データ数カウンタ27のカウントが終了して印字データ数制御回路26からラッチ信号(LT)が出力され、しかもnビットラッチ23からの印字データにより通電波形選択回路24から通電信号(TP)が選択されるので、ヘッド駆動装置21を制御する側は、印字データにわずか2ビットのデータを付加してヘッド駆動装置21に送信するだけで印字動作まで可能となる。これにより、外部からラッチ信号を与えるための制御線を不要にすることができ、制御線を減らすことができる。また、必要な制御線の数が減るのでヘッド駆動装置21の制御が簡単になる。
【0038】
また、図26に示すようなタンデム式のカラープリンタなどに本駆動装置を複数使用して印字する場合には、各ラッチ信号の制御線を減らすことができることに加え、ヘッド駆動装置21の内部で通電信号を選択するので各ヘッド共通の1本の制御線によって通電信号(TP)を入力すればよいため、全体の制御線を減らすことができるとともに、シリアルデータ(SDI)の転送タイミングだけを調整することにより印字解像度の1/5の精度で印字位置調整ができるので、高品位な印字結果が得られる。
【0039】
なお、駆動周期内の通電信号数を増やせば更に細かく印字位置調整できることはいうまでもない。この場合でも、各ヘッド共通の制御線で通電信号を入力できるので、各ヘッドごとに制御線が必要な従来に比して制御線を減らすことができる。
【0040】
次に、本発明を1つの駆動装置を備えたプリントヘッド駆動装置に適用した場合の第2の実施の形態を図4ないし図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0041】
本実施の形態に係るヘッド駆動装置は、駆動周期(T)と通電信号(TP)の関係で、通電信号が終わってから次の通電信号が始まる間にシリアルデータ(SDI)の転送が完了可能な場合のものである。
【0042】
図4は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置31の構成を示すブロック図で、図1に示すものと異なるのは、nビットラッチ23をなくし、その代りに、nビットシフトレジスタ32としてイネーブル付きのものを使用するとともに、通電波形選択回路24の代りに通電波形生成回路34を設け、この通電波形生成回路34へnビットシフトレジスタ32からの印字データを入力し、印字データ数制御回路36のLT端子からの出力を通電波形生成回路34のLT端子へ入力するようにしたものである。
【0043】
本実施の形態における印字データ数制御回路36は、図5に示すようにnビットの印字データ数を数えるためのデータが設定されている印字データ数カウンタ37、JK−FF39、印字データ以外のデータをカウントする2ビットカウンタ41を備える。CDI端子から入力したシリアルデータ(SDI)は、2入力アンドゲート42を介して2ビットカウンタ41のE端子に入力される。
【0044】
この2ビットカウンタ41の出力端子であるCO端子からの出力はインバータ43を介して、RST端子からのリセット信号(RST)とともに、2入力ノアゲート44の反転入力端子に入力され、この2入力ノアゲート44の出力は2ビットカウンタ41のLD端子に接続されている。また、2ビットカウンタ41のCO端子からの出力は、JK−FF39のJ端子にも入力される。
【0045】
上記2ビットカウンタ41において、1つ前のデータを出力するCO(−1)端子は、LT端子に接続されており、この出力が通電波形を生成するタイミングをとるLT信号として通電波形生成回路34に入力される。
【0046】
上記印字データ数カウンタ37の出力端子であるCO端子はJK−FF39のK端子に接続されている。JK−FF39の出力端子であるQ端子は、ENB端子に接続されており、この出力がENB信号としてnビットシフトレジスタ32に入力される。また、JK−FF39の出力端子であるQ端子は、上記印字データ数カウンタ37のLD端子にも接続されている。さらに、JK−FF39の反転出力端子である/Q端子は、上記アンドゲート42を介して上記印字データ数カウンタ37のE端子に接続されている。
【0047】
このような構成のプリントヘッド駆動装置31の動作を図6を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)をヘッド駆動装置31に入力されると、各回路は初期化される。また、通電信号を出力するための1ビットのHighデータがSDI信号としてSD端子からヘッド駆動装置31に入力される。この信号は上記印字データ数制御回路36の2ビットカウンタ41のイネーブル端子に入力され、2ビットカウンタ41よりLT信号が出力され、この信号が通電波形生成回路34に入力され通電信号が生成される。但し、ヘッド駆動装置31のリセット直後は、印字データは0となり出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力されることはない。
【0048】
その後、通電信号(TP)が終了してから、印字データの前に1ビットのHighデータを付け、印字データの後にLowデータを付けたシリアルデータ(SDI)が入力され、最初の1ビットのHighによって2ビットカウンタ41の出力(CO)がHighとなり印字データ数制御回路36の印字データ数カウンタ37が起動し、nビット分のカウントが開始され、2ビットカウンタ41はデータをロードする。同時にnビットシフトレジスタ32をイネーブルにする信号(ENB)が立ち上がり、nビットシフトレジスタ32に印字データが転送されていく。
【0049】
そして、nビット分のカウントが終了すると、印字データ数カウンタ37からカウント終了信号(CO)が出力される。これにより、イネーブルにする信号(ENB)が立ち下がり、nビットシフトレジスタ32はその時の印字データを保持する。
【0050】
そして、上記通電波形生成回路34において、次に入力されるHighデータを起点として通電信号(TP)が生成され、nビットシフトレジスタ32からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0051】
このように、印字データ数制御回路36とイネーブル付nビットシフトレジスタ32を設け、印字データ数制御回路36に印字データの前にHighデータ(先頭データ)を付けたシリアルデータ(SDI)を入力することにより、この先頭データによって印字データをカウントする印字データ数カウンタ37が起動され、nビットシフトレジスタ32をイネーブルにする信号(ENB)が立ち上がり、nビットシフトレジスタ32に印字データが揃ったところで印字データ数カウンタ37のカウントが終了して印字データ数制御回路36からカウント終了信号(CO)が出力されることにより、nビットシフトレジスタ32をイネーブルにする信号(ENB)が立ち下がり、印字データが保持されるようにすることにより、ラッチ回路を不要とすることができ、第1の実施の形態と同様にラッチ信号の制御線をなくすことができる。
【0052】
また、シリアルデータ(SDI)における印字データの後に付けたLowデータ(後尾データ)の後にHighデータを付け、印字データ数制御回路36においてこのHighデータの入力によって、通電波形生成回路34で通電信号を生成して出力させる起点となるLT信号が出力されるので、第1の実施の形態のように通電信号(TP)を外部から入力する必要はないため、通電信号の信号線も不要にすることができる。
【0053】
従って、ヘッド駆動装置31を制御する側は、印字データにわずか3ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になる。
また、複数のヘッド駆動装置31を制御する場合に、各ヘッド駆動装置31に印字データ以外のデータを異なったタイミングで入力することにより、各ヘッド駆動装置31を起動するタイミングを異ならしめることも可能である。
【0054】
次に、本発明を2つのヘッド駆動装置の印字データの出力と入力を接続して両者をカスケード接続した場合の第3の実施の形態を図7ないし図9を参照しながら説明する。
図7は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図、図9は本装置の制御を示すタイミング図である。
【0055】
本実施の形態における各ヘッド駆動装置511 ,512 の構成は同一であるので、第1のヘッド駆動装置511 を代表して説明する。なお、説明の都合上、第1のヘッド駆動装置511 には1の添字を付け、第2のヘッド駆動装置512 には2の添字を付けることにする。
【0056】
第1のヘッド駆動装置511 は、シリアルデータ(SDI)をSD端子を介して取込むイネーブル付nビットシフトレジスタ521 を設け、ENB端子からのイネーブル信号(ENB)がHighのときにnビットシフトレジスタ521 により印字データをクロック信号(CLK)に同期して順次シフトしつつ取込むようになっている。なお、nビットシフトレジスタ521 は、RST端子からのリセット信号(RST)によりリセットされるようになっている。また、上記CLK端子からのクロック信号(CLK)、RST端子からのリセット信号(RST)は、後述する印字データ数制御回路561 、nビットラッチ531 のCLK端子、RST端子にも入力される。
【0057】
上記nビットシフトレジスタ521 に印字データが取込まれると、印字データ数制御回路561 からのラッチ信号(LT)によりnビットラッチ531 にラッチするようになっている。
【0058】
本装置は、n個の出力素子(例えばLED(発光素子)、発熱素子、インクジェットヘッドの各インク室など)を配設してなるプリントヘッド(図示しない)を駆動する駆動波形を出力する出力ピンDO1 〜DOn 及びLT端子から上記印字データ数制御回路561 からのラッチ信号(LT)によりnビットラッチ531 からの印字データに基づいて通電波形を選択する通電波形生成回路541 を設け、この通電波形生成回路541 で選択した通電信号を各バッファ5511〜551nに出力し、各バッファ5511〜551nから各出力ピンDO1 〜DOn に駆動波形を出力するようになっている。
【0059】
ところで、上記シリアルデータ(SDI)は、第2のヘッド駆動装置512 を駆動する第2の印字データに第1のヘッド駆動装置511 を駆動する第1の印字データをこの順に付加した印字データの前に1ビットHighデータを付け、印字データの後にLowデータを付けたデータであり、印字データ数制御回路561 のCDI端子にもCD端子を介して入力される。この印字データ数制御回路561は、このシリアルデータ(SDI)のうちの1ビットのHighデータを入力すると、これを起点としてENB信号を立ち上げて、その後に続いて入力する印字データをカウントし、そのカウントが終了すると、ENB信号を立ち下げる。また、最初のHighデータのタイミングでnビットラッチ531 へラッチ信号(LT)を出力するものである。
【0060】
この印字データ数制御回路561 は、具体的には、図8に示すように印字データ数カウンタ571 、この印字データ数カウンタ571 でカウントさせる印字データ数(ビット数)を印字データ数設定回路581 、JK−FF591 を備える。CLK端子から入力したクロック信号(CLK)は、印字データ数カウンタ571 、JK−FF591 のCLK端子に入力される。また、RST端子から入力したリセット信号(RST)は、印字データ数カウンタ571 、JK−FF591 のRST端子に入力される。さらに、CDI端子から入力したシリアルデータ(SDI)は、JK−FF591 のJ端子に入力される。
【0061】
上記印字データ数設定回路581 は、CNT端子がHighのときには印字データ数カウンタ571 でカウントさせる印字データ数を2nビットに設定し、Lowのときにはnビットに設定する。つまり、2つのヘッド駆動装置511 ,512 をカスケード接続する場合は、CNT端子をHighとし、ヘッド駆動装置を単独で使用する場合はCNT端子をLowとすればよい。これにより、本実施の形態におけるヘッド駆動装置511 ,512 は、2つのヘッド駆動装置511 ,512 をカスケード接続する場合のみならず、単独で使用することもできる。また、CNT端子を増やし、印字データ数を3n,4nビット…と設定できるようにすれば、3個以上のカスケード接続も可能である。
【0062】
本実施の形態では、各ヘッド駆動装置511 ,512 における印字データ数制御回路561 ,562 のCNT端子はともにHighとし、各印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントさせる印字データ数を2nビットに設定している。
【0063】
上記印字データ数カウンタ571 のCO端子からは、カウント終了信号が出力され、このカウント終了信号は、JK−FF591 のK端子に入力される。そして、JK−FF591 のQ端子からの出力は印字データ数カウンタ571 のLD端子に入力され、印字データ数カウンタ571 を起動する。また、JK−FF591 のQ端子からの出力は、ENB端子からイネーブル信号(ENB)としてnビットシフトレジスタ521 に入力する。さらに、JK−FF591 の/Q端子からの反転出力は、SDI端子から入力したシリアルデータ(SDI)を1つの入力とする2入力アンドゲート601 のもう1つの入力となる。そして、2入力アンドゲート601 の出力は、LT端子からラッチ信号(LT)となって、nビットラッチ531 及び通電波形生成回路541 のLT端子に入力される。
【0064】
このような第1のヘッド駆動装置511 及び第2のヘッド駆動装置512 の双方のSD端子及びCD端子に、シリアルデータ(SDI)が入力され、nビットシフトレジスタ521 のシリアルデータアウト端子(SDO端子)からの出力は、第2のヘッド駆動装置512 のSD端子に入力される。このように、第1のヘッド駆動装置511 と第2のヘッド駆動装置512 の印字データの入力と出力はカスケード接続により接続されている。
【0065】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図9を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)が各ヘッド駆動装置511 ,512 に入力されると、各装置の回路は初期化される。また、1つの共通のクロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)がSD端子及びCD端子を介して各ヘッド駆動装置511 ,512 に転送されると、CD端子に入力された最初の1ビットのHighデータによって、各ヘッド駆動装置511 ,512 の印字データ数制御回路561 ,562 の印字データ数カウンタ571 ,572 が起動し、2nビット分のカウントが開始され、同時にnビットシフトレジスタ521 ,522 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち上がり、第1のヘッド駆動装置511 のnビットシフトレジスタ521、第2のヘッド駆動装置512 のnビットシフトレジスタ521 の順に印字データが転送されていく。
【0066】
そして、各印字データ数カウンタ571 ,572 による2nビット分のカウントが終了すると、各印字データ数カウンタ571 ,572 のCO端子からはカウント終了信号が出力され、nビットシフトレジスタ521 ,522 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち下がり、nビットシフトレジスタ521 ,522 はその時の印字データを保持する。
【0067】
一方、シリアルデータ(SDI)の最初の1ビットのHighデータが各ヘッド駆動装置511 ,512 のCD端子に入力されると、印字データ数制御回路561 ,562 のLT端子からラッチ信号(LT)が出力され、このラッチ信号(LT)はnビットラッチ531 ,532 に入力される。これにより、各nビットシフトレジスタ521 ,522 に既に入っていた1つ前の印字データが各nビットラッチ531 ,532 に保持される。但し、ヘッド駆動装置511 の初期化の直後はnビットシフトレジスタ521 の出力は全てLowなので、nビットラッチ531 には0データが保持される。
【0068】
また、上記ラッチ信号(LT)は、通電波形生成回路541 ,542 にも入力される。すると、通電波形生成回路541 ,542 において、ラッチ信号(LT)を起点として通電信号(TP)が生成され、nビットラッチ531 ,532 からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0069】
このように、印字データ数制御回路561 を設け、この印字データ数制御回路561 に印字データの前にHighデータ(先頭データ)を付けるとともに印字データの後にLowデータ(後尾データ)を付けたシリアルデータ(SDI)を入力することにより、この先頭データによって印字データをカウントする印字データ数カウンタ571 が起動され、nビットシフトレジスタ521 に印字データが揃ったところで印字データ数カウンタ571 のカウントが終了し、次のシリアルデータ(SDI)の先頭のHighデータで印字データ数制御回路561 からラッチ信号(LT)が出力されるようにしたので、第1の実施の形態と同様に、外部からラッチ信号を与えるための制御線を不要にすることができ、制御線を減らすことができる。
【0070】
また、このラッチ信号(LT)は、通電波形生成回路541 にも入力され、このラッチ信号(LT)を起点として駆動波形が生成されるので、第2の実施の形態と同様に通電信号(TP)を外部から入力する必要はないため、通電信号の信号線も不要にすることができる。
【0071】
従って、ヘッド駆動装置511 ,512 を制御する側は、印字データにわずか2ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になる。
以上は、ヘッド駆動装置511 ,512 を複数カスケード接続して使用する場合のみならず、単体で使用した場合にも得られる効果である。
【0072】
さらに、本実施の形態では、ヘッド駆動装置511 ,512 をカスケード接続した場合において、ヘッド駆動装置511 にイネーブル付nビットシフトレジスタ521 を設け、印字データ数制御回路561 にシリアルデータ(SDI)の先頭データが入力されることによってnビットシフトレジスタ521 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち上がり、印字データ数カウンタ571 のカウントが終了することによってnビットシフトレジスタ521 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち下がり、印字データが保持されるようにするため、第1のヘッド駆動装置511 を駆動する印字データが、nビットシフトレジスタ521 のシリアルデータアウト端子(SDO端子)から第2のヘッド駆動装置512 に入力することを防止できる。
【0073】
また、各ヘッド駆動装置511 ,512 における印字データ数制御回路561 ,562 の印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントする印字データ数を2nビットに設定し、シリアルデータ(SDI)をCD端子から各ヘッド駆動装置511 ,512 の印字データ数制御回路561 ,562 へ同時に入力させることによって、第2のヘッド駆動装置512 を駆動する第2の印字データと第1のヘッド駆動回路511 を駆動する第2の印字データをこの順に付加して印字データとした1つのシリアルデータ(SDI)を入力させるだけで足り、別々の印字データをヘッド駆動装置511 ,512 ごとに入力させる必要はない。
【0074】
次に、本発明を2つのヘッド駆動装置をカスケード接続した場合の第4の実施の形態を図10及び図11を参照しながら説明する。なお、図7に示すものと同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図、図11は本装置の制御を示すタイミング図である。
【0075】
本実施の形態における各ヘッド駆動装置の構成は同一であるので、第1のヘッド駆動装置611 を代表して説明する。なお、説明の都合上、第1のヘッド駆動装置611 には1の添字を付け、第2のヘッド駆動装置612 には2の添字を付けることにする。
【0076】
本実施の形態における第1のヘッド駆動装置611 において、図7に示すものと異なるのは、各ヘッド駆動装置611 ,612 のCD端子からシリアルデータ(SDI)を入力させる代りに、シリアルデータ(SDI)を入力するSD端子を印字データ数制御回路のCDI端子に接続するとともに、このSD端子からのシリアルデータ(SDI)とnビットシフトレジスタ521 のSDO端子からのシリアルデータ(SDI)とを印字データ数制御回路561 からのENB信号に基づいて選択してヘッド駆動装置外へ出力するセレクタ回路621 を設けた点である。
【0077】
上記セレクタ回路621 は、具体的には、セレクト端子(S)に入力する印字データ数制御回路561 からのENB信号がLowの場合は、B端子からの入力である第1のヘッド駆動装置611 のSD端子からのシリアルデータ(SDI)を選択してY端子から出力し、印字データ数制御回路561 からのENB信号がHighの場合は、A端子からの入力であるnビットシフトレジスタ521 のSDO端子からのシリアルデータ(SDI)を選択してY端子から出力するようになっている。
【0078】
このような本実施の形態における第1のヘッド駆動装置611 は、そのセレクタ回路621 の出力を第2のヘッド駆動装置612 のSD端子から入力させている。
【0079】
なお、本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、各ヘッド駆動装置における印字データ数制御回路561 ,562 のCNT端子はともにHighとし、各印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントさせる印字データ数を2nビットに設定している。
【0080】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図11を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)が各ヘッド駆動装置611 ,612 に入力されると、各装置の回路は初期化される。また、1つの共通のクロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)がSD端子を介して第1のヘッド駆動装置611 へ転送されると、第1のヘッド駆動装置611 のセレクタ回路621 のセレクト端子(S)はLowとなっているので、シリアルデータ(SDI)の最初の1ビットのHighデータはセレクタ回路621 を介して第2のヘッド駆動装置612 のSD端子にも入力される。
【0081】
この最初の1ビットのHighデータによって、各ヘッド駆動装置611 ,612 の印字データ数カウンタ571 ,572 が起動し、2nビット分のカウントが開始され、同時にnビットシフトレジスタ521 ,522 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち上がり、第1のヘッド駆動装置611 のnビットシフトレジスタ521 及び第2のヘッド駆動装置612 のnビットシフトレジスタ522 の順に印字データが転送されていく。
【0082】
このとき、第1のヘッド駆動装置611 のセレクタ回路621 のセレクト端子はHighとなり、nビットシフトレジスタ521 のSDO端子からの出力が第2のヘッド駆動装置612 に入力される。
【0083】
そして、各印字データ数カウンタ571 ,572 による2nビット分のカウントが終了すると、各印字データ数カウンタ571 ,572 のCO端子からはカウント終了信号が出力され、nビットシフトレジスタ521 ,522 をイネーブルにする信号(ENB)が立ち下がり、nビットシフトレジスタ521 ,522 はその時の印字データを保持する。
【0084】
一方、シリアルデータ(SDI)の最初の1ビットのHighデータが各ヘッド駆動装置611 ,612 の印字データ数制御回路561 ,562 のCD端子に入力されると、印字データ数制御回路561 ,562 のLT端子からラッチ信号(LT)が出力され、このラッチ信号(LT)はnビットラッチ531 ,532 に入力される。これにより、各nビットシフトレジスタ521 ,522 に既に入っていた1つ前の印字データが各nビットラッチ531 ,532に保持される。但し、ヘッド駆動装置611 の初期化の直後はnビットシフトレジスタ521 の出力は全てLowなので、nビットラッチ531 には0データが保持される。
【0085】
また、上記ラッチ信号(LT)は、通電波形生成回路541 ,542 にも入力される。すると、通電波形生成回路541 ,542 において、ラッチ信号(LT)を起点として通電信号(TP)が生成され、nビットラッチ531 ,532からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0086】
このように、本実施の形態では、各ヘッド駆動装置611 ,612 における印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントさせる印字データ数をともに2nビットに設定し、シリアルデータ(SDI)が第1のヘッド駆動装置611 に入力すると、そのセレクタ回路621 によりシリアルデータ(SDI)の先頭データは第2のヘッド駆動装置612 にも入力させて、各ヘッド駆動装置611 ,612 の印字データ数カウンタ571 ,572 を同時に起動させることにより、外部からラッチ信号を与えるための信号線や通電信号の信号線を不要にすることができ、しかも、ヘッド駆動装置611 ,612 を制御する側は、印字データにわずか2ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になるなど、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施の形態では、第1のヘッド駆動装置611 のSD端子のみからシリアルデータ(SDI)を入力すれば足りるので、各ヘッド駆動装置611 ,612 ごとにシリアルデータ(SDI)を入力するCD端子を不要にすることができる。
【0087】
次に、本発明を2つのヘッド駆動装置をカスケード接続した場合の第5の実施の形態を図12ないし図14を参照しながら説明する。なお、図7に示すものと同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図、図14は本装置の制御を示すタイミング図である。
【0088】
本実施の形態における各ヘッド駆動装置の構成は同一であるので、第1のヘッド駆動装置711 を代表して説明する。なお、説明の都合上、第1のヘッド駆動装置711 には1の添字を付け、第2のヘッド駆動装置712 には2の添字を付けることにする。
【0089】
本実施の形態における第1のヘッド駆動装置711 において、図7に示すものと異なるのは、イネーブル付でないnビットシフトレジスタ721 を使用し、印字データ数制御回路761 からラッチ信号(LT)が出力されると同時にnビットシフトレジスタ721 をリセットさせる点である。
【0090】
具体的には、図13に示すように印字データ数制御回路761 に、D−FF731 を設け、このD−FF731 のD端子に印字データ数カウンタ571 のCO端子を接続させて、Q端子からの出力をラッチ信号(LT)としてnビットラッチ531 のLT端子に入力させるとともに、/Q端子からの出力をリセット信号(CRST)としてnビットシフトレジスタ721 のRST端子にノアゲート741 を介して入力させている。
【0091】
また、本実施の形態は、各ヘッド駆動装置511 ,512 の印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントさせる印字データ数を2nビットに設定して各ヘッド駆動装置511 ,512 のCD端子からシリアルデータ(SDI)を入力させて各ヘッド駆動装置511 ,512 の印字データ数カウンタ571 ,572 を同時に起動させる第3の実施の形態とは異なり、印字データ数カウンタ571 ,572 でカウントさせる印字データ数をそれぞれ2nビット、nビットに設定し、シリアルデータ(SDI)を入力するSD端子を印字データ数制御回路761 ,762 のCDI端子に接続することにより、第1のヘッド駆動装置711 のSD端子からシリアルデータ(SDI)が入力されると印字データ数カウンタ571 が起動し、続いて第1のヘッド駆動装置711 のSDO端子からのシリアルデータ(SDI)が第2のヘッド駆動装置712 のSD端子に入力されると印字データ数カウンタ572 が起動するようにしている。
【0092】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図14を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)が各ヘッド駆動装置711 ,712 に入力されると、各装置の回路は初期化される。また、1つの共通クロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)が第1のヘッド駆動装置711 のSD端子を介して入力されると、最初の1ビットのHighデータによって、第1のヘッド駆動装置711 の印字データ数カウンタ571 が起動し、2nビット分のカウントが開始される。
【0093】
そして、シリアルデータ(SDI)は、第1のヘッド駆動装置711 のnビットシフトレジスタ721 に転送されていき、やがてSDO端子から出力される。
【0094】
そして、第1のヘッド駆動装置711 のSDO端子からのシリアルデータ(SDI)が第2のヘッド駆動装置712 のSD端子から入力されると、その最初の1ビットのHighデータによって、第2のヘッド駆動装置722 の印字データ数カウンタ572 が起動しnビット分のカウントが開始される。
【0095】
そして、第1のヘッド駆動装置711 の印字データ数カウンタ571 による2nビット分のカウントが終了すると、印字データ数カウンタ571 のCO端子からはカウント終了信号が出力されて印字データ数カウンタ571 は停止する。また、第2のヘッド駆動装置712 の印字データ数カウンタ572 によるnビット分のカウントが終了すると、印字データ数カウンタ572 のCO端子からはカウント終了信号が出力されて印字データ数カウンタ572 は停止する。
【0096】
こうして、各印字データ数カウンタ571 ,572 のCO端子からカウント終了信号が出力されると、印字データ数カウンタ571 ,572 の停止した次のクロック信号(CLK)の立ち上がりで印字データ数制御回路761,762 のLT端子からラッチ信号(LT)が出力され、このラッチ信号(LT)はnビットラッチ531 ,532 に入力される。これにより、各nビットシフトレジスタ721 ,722 の印字データが各nビットラッチ531 ,532 に保持される。
【0097】
また、上記ラッチ信号(LT)は、通電波形生成回路541 ,542 にも入力される。すると、通電波形生成回路541 ,542 において、ラッチ信号(LT)を起点として通電信号(TP)が生成され、nビットラッチ531 ,532 からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0098】
一方、各印字データ数カウンタ571 ,572 のCO端子からカウント終了信号が出力されると、カウンタの停止した次のクロックの立ち上がりで印字データ数制御回路761 ,762 のCRST端子からリセット信号(CRST)が出力され、このリセット信号(CRST)はnビットシフトレジスタ721 ,722 に入力される。これにより、各nビットシフトレジスタ721 ,722 は同期リセットされる。このようにするのは、もしラッチ信号(LT)が出力されるタイミングで各ヘッド駆動装置711 ,712 のnビットシフトレジスタ721 ,722 をリセットしなければ、第1のヘッド駆動装置711 のnビットシフトレジスタ721 のデータが第2のヘッド駆動装置712 へ転送されてしまい、第2のヘッド駆動装置712 にHighのデータが入力されると再び第2のヘッド駆動装置712 の印字データ数カウンタ572 が起動し誤動作してしまうのでこれを防止するためである。
【0099】
このような構成においても、ラッチ信号や通電信号を外部から与える信号線を不要にすることができ、しかもヘッド駆動装置711 ,712 を制御する側は、印字データにわずか2ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になるなど、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0100】
さらに、本実施の形態では、第1のヘッド駆動装置711 のSD端子のみからシリアルデータ(SDI)を入力すれば足りるので、各ヘッド駆動装置711 ,712 ごとにシリアルデータ(SDI)を入力するCD端子を不要にすることができる。
【0101】
なお、上記実施の形態における印字データ数制御回路761 ,762 のCNT端子では、印字データ数カウンタ571 ,572 をnビット又は2nビットの2種類に設定できる場合について述べたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、印字データ数制御回路761 ,762 のCNT端子を増やして、もっと多くのデータ数に対応するようにすれば、3個以上のカスケード接続が可能である。この場合、後に接続するプリントヘッド駆動装置の数mに自機の数である1を加えた数であるm+1に、自機が受信する印字データ数nを乗じた値(m+1)×nを、上記印字データ抽出手段における印字データ数カウンタのカウント数として各プリントヘッド駆動装置ごとに別個に設定すればよい。また、このときのシリアルデータに含まれる印字データは、終端に接続されたプリントヘッド駆動装置の印字データを先頭にして、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序にすればよい。
【0102】
次に、本発明を2つのヘッド駆動装置をカスケード接続した場合の第6の実施の形態を図15及び図16を参照しながら説明する。
図15は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図、図16は本装置の制御を示すタイミング図である。なお、図12に示すものと同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0103】
本実施の形態における各ヘッド駆動装置の構成は同一であるので、第1のヘッド駆動装置811 を代表して説明する。なお、説明の都合上、第1のヘッド駆動装置811 には1の添字を付け、第2のヘッド駆動装置812 には2の添字を付けることにする。
【0104】
本実施の形態における第1のヘッド駆動装置811 において、図12に示すものと異なるのは、印字データ数制御回路761 を設ける代りに、STP端子を設け、このSTP端子からの入力を、ラッチ信号(LT)としてnビットラッチ531 及び通電波形生成回路541 のLT端子に入力するとともに、インバータ821 を介してnビットシフトレジスタ7211 のCLR端子に入力した点、第2のヘッド駆動回路812 のnビットシフトレジスタ722 のSDO端子からの出力をフィードバックして各ヘッド駆動装置811 ,812 のSTP端子に入力するようにした点である。こうして、第1のヘッド駆動装置811 のSD端子から入力したシリアルデータ(SDI)のうちの先頭データがフィードバックして、各ヘッド駆動装置811 ,812 のSTP端子から入力される。
【0105】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図16を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)が各ヘッド駆動装置811 ,812 に入力されると、各装置の回路は初期化される。また、1つの共通クロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)が第1のヘッド駆動装置811 のSD端子を介して入力されると、第1のヘッド駆動装置811 のnビットシフトレジスタ721 に入力され、続いてそのnビットシフトレジスタ721 のSDO端子から第2のヘッド駆動装置812 のSD端子に入力され、第2のヘッド駆動装置812 のnビットシフトレジスタ722 のSDO端子から先頭のHighデータが出力される。
【0106】
そして、第2のヘッド駆動装置812 のnビットシフトレジスタ722 のSDO端子から先頭のHighデータは、各ヘッド駆動装置811 ,812 のSTP端子に入力されると、そのHighデータによって次のクロックの立ち上がりで各nビットシフトレジスタ721 ,722 に格納された印字データがnビットラッチ531 ,532 にラッチされる。このとき、インバータ821 ,822 はLowになるので、nビットシフトレジスタ721 ,722 は同期クリアされる。このようにしたのは、もしここでnビットシフトレジスタ721 ,722 をクリアしないと、次のシリアルデータ(SDI)が入力されたときに、前回のデータが出力され誤動作してしまうのでこれを防止するためである。
【0107】
また、第2のヘッド駆動装置812 のnビットシフトレジスタ722 のSDO端子から先頭のHighデータは、各ヘッド駆動装置811 ,812 のSTP端子に入力されると、そのHighデータによって次のクロックの立ち上がりで、通電波形生成回路541 ,542 において、LT端子に入力する先頭のHighデータによる信号を起点として通電信号(TP)が生成され、nビットラッチ531 ,532 からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0108】
このような構成によっても、ラッチ信号や通電信号を外部から与える信号線を不要にすることができ、しかもヘッド駆動装置811 ,812 を制御する側は、印字データにわずか1ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になるなど、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、印字データ数制御回路を不要とすることができ、部品点数の減少を図ることができる。
【0109】
なお、本実施の形態におけるヘッド駆動装置を単独で使用してもよく、また3個以上をカスケード接続してもよい。その場合、最終段のヘッド駆動装置のSDO端子を各ヘッド駆動装置のSTP端子に接続すればよい。
【0110】
また、上記各実施の形態においては、各画素の印字データを1ビットとした例を示したが、必ずしもこれに限定されるのもではなく、階調コードデータの場合でもnビットシフトレジスタ721 ,722 へのデータ転送数を合わせれば可能である。
【0111】
次に、本発明を2つのヘッド駆動装置をカスケード接続した場合の第7の実施の形態を図17ないし図19を参照しながら説明する。
図17は、本実施の形態に係るヘッド駆動装置の構成を示すブロック図、図19は本装置の制御を示すタイミング図である。なお、本実施の形態では、図17のタイミング図に示すように駆動周期内でデータ転送と通電信号がオーバーラップしない場合に有効である。
【0112】
本実施の形態における各ヘッド駆動装置の構成は同一であるので、第1のヘッド駆動装置 を代表して説明する。なお、説明の都合上、第1のヘッド駆動装置911 には1の添字を付け、第2のヘッド駆動装置912 には2の添字を付けることにする。また、図7に示すものと同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0113】
本実施の形態における第1のヘッド駆動装置911 において、上記第3の実施の形態と異なるのは、nビットラッチ531 を不要にし、印字データが有効のときのみにnビットシフトレジスタ521 をイネーブルにする点、及び印字データ数カウンタ571 を不要にし、印字データ抽出手段として印字データ数制御回路561 の代りに印字データ抽出回路921 を設けた点である。
【0114】
上記印字データ抽出回路921 は、具体的には、図19に示すようにJK−FF931 、2つのD−FF941 ,951 を備える。CLK端子から入力したクロック信号(CLK)は、JK−FF931 、D−FF941 ,951 のCLK端子に入力される。また、RST端子から入力したリセット信号(RST)はJK−FF931 、D−FF941 ,951 のRST端子に入力される。さらに、SD端子から入力したシリアルデータ(SDI)は、JK−FF931 のJ端子に入力される。このJK−FF931 のK端子には、STP端子から入力した第2のヘッド駆動装置912 のnビットレジスタ522 のSDO端子からの出力が入力される。
【0115】
上記JK−FF931 の出力端子であるQ端子からの出力は、ENB端子からnビットシフトレジスタ521 のENB端子に入力される。また、JK−FF931 の出力端子であるQ端子からの出力は、STP端子からの入力とともにアンドゲート96に入力し、このアンドゲート96の出力はD−FF931 のD端子に入力される。さらに、JK−FF931 の反転出力端子である/Q端子からの出力は、SD端子からのシリアルデータ(SDI)とともに、2入力ナンドゲート97に入力される。そして、この2入力ナンドゲート97の出力は、CLR端子からnビットシフトレジスタ521 のCLR端子に入力される。
【0116】
上記D−FF941 の出力端子であるQ端子からの出力は、LT端子から通電波形生成回路541 のLT端子に入力される。また、D−FF951 の出力端子であるQ端子からの出力は、SDO端子からnビットシフトレジスタ521 のSDI端子に入力される。
【0117】
本実施の形態における第1のヘッド駆動装置911 のSD端子から入力するシリアルデータ(SDI)は、第2の駆動装置912 を駆動する第2の印字データに第1のヘッド駆動装置911 を駆動する第1の印字データを1ビットのLowデータでつなげ、第1の印字データの前に1ビットHighデータを付け、第2の印字データの後にLowデータを付けたデータである。この第2の印字データと第1の印字データとの間にLowデータを付けたのは、印字データが有効のときのみにnビットシフトレジスタ521 をイネーブルにするようにしたので、先頭のHighデータの次のデータからnビットシフトレジスタ521 に入力するため、先頭のHighデータが第2のヘッド駆動装置912 に入力されないことから印字データ抽出回路921 にD−FF951 を設けた関係で1ビット分を調整するためである。
【0118】
本実施の形態における第2のヘッド駆動回路912 のnビットシフトレジスタ522 のSDO端子からの出力をフィードバックして各ヘッド駆動装置911 ,912 のSTP端子に入力するようにしている。こうして、第2のヘッド駆動装置912 から先頭のHighデータがフィードバックして、各ヘッド駆動装置911 ,912 のSTP端子から入力される。
【0119】
このような構成のプリントヘッド駆動装置の動作を図19を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)が各ヘッド駆動装置911 ,912 に入力されると、各装置の回路は初期化される。また、1つの共通クロック信号(CLK)に同期してシリアルデータ(SDI)が第1のヘッド駆動装置911 のSD端子を介して入力されると、最初のHighデータにより、クリア信号(CLR)がnビットシフトレジスタ521 に入力されnビットシフトレジスタ521 のデータが全てLowになる。また、最初のHighデータにより、ENB端子がHighになり、nビットシフトレジスタ521 が有効になる。すると、シリアルデータ(SDI)の印字データは印字データ抽出回路921 でD−FF951 を1段通過した後、nビットシフトレジスタ521 に入力されていく。
【0120】
そして、第1のヘッド駆動装置911 のnビットシフトレジスタ521 を通過してそのSDO端子から第2のヘッド駆動装置912 の印字データ抽出回路922 のSD端子に入力されると、第1のヘッド駆動装置911 と同様の動作により第2のヘッド駆動装置912 のnビットシフトレジスタ522 に入力されていく。
【0121】
その後、最初のHighデータが第2のヘッド駆動装置912 のSDO端子から出力されると各ヘッド駆動装置911 ,912 のSTP端子に入力され、印字データ抽出回路921 ,922 でnビットシフトレジスタ521 ,522 のイネーブル信号(ENB)がLowになり、nビットシフトレジスタ521 ,522 のシフト動作は停止し、印字データを保持する。
【0122】
また、次のクロックの立ち上がりで印字データ抽出回路921 ,922 のLT端子からラッチ信号(LT)が出力され、通電波形生成回路541 ,542 のLT端子に入力される。すると、通電波形生成回路541 ,542 において、ラッチ信号(LT)を起点として通電信号(TP)が生成され、nビットシフトレジスタ521 ,522 からの印字データに基づいて通電か非通電かが選択されて、駆動波形として出力される。これにより、各出力ピンDO1 〜DOn から駆動波形が出力され、この駆動波形によってプリントヘッドが駆動される。以降、上記シリアルデータ(SDI)を受信することにより印字をくり返して行う。
【0123】
このような構成によっても、ラッチ信号や通電信号を外部から与える信号線を不要にすることができ、しかもヘッド駆動装置911 ,912 を制御する側は、印字データにわずか3ビットのデータを付加するだけで印字動作まで可能となり、制御が簡単になるなど、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、nビットラッチ及び印字データ数カウンタを不要とすることができ、部品点数の減少を図ることができる。
【0124】
なお、本実施の形態におけるヘッド駆動装置を単独で使用してもよく、また3個以上をカスケード接続してもよい。その場合、最終段のヘッド駆動装置のSDO端子を各ヘッド駆動装置のSTP端子に接続すればよい。
【0125】
次に、図26に示すようなタンデム式のカラープリンタに上記第2〜第7の実施の形態におけるヘッド駆動装置を単独で複数使用した場合の第8実施の形態を図20及び図21を参照しながら説明する。
図20は、ヘッドコントロール部101から各印字ユニットのプリントヘッドまでのブロック図であり、図21は制御タイミング図である。
【0126】
上記ヘッドコントロール部101と各印字ユニットのヘッド駆動装置とは、各印字ユニットに共通のクロック信号(CLK)、リセット信号(RST)を入力するための信号線及び各印字ユニットへシリアルデータを入力するための信号線の合計6本の信号線によって接続されている。
【0127】
そして、各印字ユニットで印字を行う場合は、図21に示すように各印字ユニットの印字タイミングごとに印字データを含むシリアルデータ(SDI)を出力するだけで済む。
【0128】
従って、図27に示すように1つの印字ユニットに対して4本の信号線が必要となり合計16本の信号線をヘッドコントロール部13から出力しなくてはならず、また図28に示すように各印字ユニットごとに制御しなければならなかった従来の場合に比して、ヘッドコントロール部101から出力しなければならない信号線の数を減らすことができ、制御も簡単にすることができる。
【0129】
次に、本発明を1つの駆動装置を備えたプリントヘッド駆動装置に適用した場合の第9の実施の形態を図22ないし図24を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
上述した実施の形態におけるプリントヘッド駆動装置に設けたシフトレジスタ及びラッチ回路はリセット端子を有していて、最初にリセット信号(RST)で初期化してから駆動するようにしていた。ところが、リセット機能がついたシフトレジスタやラッチ回路はその分ゲート数が必要となり回路が大きくなってしまう。一方、シフトレジスタやラッチ回路をリセットしなければ、例えば電源投入後ラッチ回路の出力レベルがHigh又はLowのどちらになっているか分らないため、そのときにシリアルデータ(SDI)が入力されると、通電波形選択回路24でラッチ回路の出力により駆動波形が出力され、いわゆるゴミ印字をしてしまう可能性がある。
【0130】
これを解消するため、本実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置は、リセット端子を有するnビットシフトレジスタ22及びnビットラッチ23の代りに、リセット端子を有しないnビットシフトレジスタ113及びnビットラッチ112を設けるとともに、マスク制御信号(DCT)が入力されたときはシリアルデータ(SDI)を入力しても、通電波形選択回路24からの駆動波形を出力させないようにする駆動波形マスク制御手段としての駆動波形マスク制御回路114を設けている。
【0131】
上記駆動波形マスク制御回路114は、具体的には、図23に示すようにJK−FF115及び2入力アンドゲート116で構成される。CLK端子から入力したクロック信号(CLK)はJK−FF115のCLK端子に入力され、RST端子から入力したリセット信号(RST)はリセット端子に入力される。また、DCT端子から入力したマスク制御信号(DCT)はJK−FF115のJ端子に入力される。さらに、印字データ数制御回路26のST端子から出力される信号(ST)はSTI端子を介してJK−FF115のK端子に入力される。
【0132】
そして、このJK−FF115の反転出力端子である/Q端子からの出力とSTI端子から入力した信号(ST)は、アンドゲート116の入力端子に入力される。このアンドゲート116からの出力は、通電波形を選択する際の起点となる信号としてSTO端子から出力され、通電波形選択回路24のST端子に入力される。
【0133】
このような構成の駆動波形マスク制御回路114の動作を図23を参照しながら説明する。
まず、最初にリセット信号(RST)がヘッド駆動装置111に入力されると、印字データ数制御回路26と駆動波形マスク制御回路114が初期化される。そして、マスク制御信号(DCT)が駆動波形マスク制御回路114に入力され、JK−FF115の出力/QがLowになる。
【0134】
次に印字データを含むシリアルデータ(SDI)が入力されることにより印字データ数制御回路26からST信号が駆動波形マスク制御回路114に入力される。このST信号が入力されると、JK−FF115の出力/QがHighになる。
【0135】
そして、この出力/Qからの出力とST信号のアンドゲート116に入力され、論理積演算されてSTO端子から出力される。従って、マスク制御信号(DCT)が入力された後の最初のST信号はマスクされて(STO端子からの出力がLow)、通電波形選択回路24に入力されない。つまり、通電波形選択回路24において通電信号は選択されず、駆動波形も出力されない。その後のST信号はマスクされないので、STO端子から通電波形選択回路24に入力され、通電波形選択回路24において通電信号が選択され、駆動波形が出力される。
【0136】
このように、本実施の形態では駆動波形マスク制御回路114を設けたことから、例えば電源投入時や改頁のときにマスク制御信号(DCT)を入力させることにより、その後、最初にシリアルデータ(SDI)が入力されても、通電波形選択回路24において通電信号は選択されないので駆動波形も出力されない。これにより、nビットシフトレジスタ及びnビットラッチをリセットしなくても、これらに残っている不要なデータを印字してしまういわゆるゴミ印字を防止することができ、確実に印字データだけを印字することができる。従って、nビットシフトレジスタ及びnビットラッチのリセット端子を不要にすることができるので、回路構成を簡素化できる。
【0137】
なお、本実施の形態は、第1の実施の形態におけるプリントヘッド駆動装置に適用した場合について説明したが、既述した他の実施の形態におけるプリントヘッド駆動装置に適用してもよい。
【0138】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、印字データに1ビット以上のデータを付加したシリアルデータを入力することによって、印字データ以外の1ビット以上のデータを起点として印字データを抽出し、プリントヘッドを駆動する駆動波形を出力するようにしたので、ヘッド駆動装置をコントロールするのに必要な信号線の数を減らすことができる。
【0139】
また、印字タイミングの異なったプリントヘッドをコントロールする場合でも信号線を増やすことなくプリントヘッドを駆動でき、ヘッド駆動装置をコントロールするヘッドコントロール部のICのピン数やヘッド駆動装置とヘッドコントロール部を接続するための通信ケーブル及びコネクタのピン数を減らすことができ、安価な装置を提供できる。さらに、信号線が少なくて済むので、信号ケーブル、基板などから発生するノイズ等も少なくすることができる。
【0140】
また、プリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続した場合に、印字データが有効な間だけシフトレジスタをイネーブルにしたり、またシフトレジスタが受信した印字データをデータラッチにラッチした後にシフトレジスタをクリアすることにより、先のプリントヘッド駆動装置から出力された印字データが後のプリントヘッド駆動装置へ入力することを防止できる。
【0141】
また、駆動波形マスク制御手段を設けることにより、例えば電源投入時や改頁のときにマスク制御信号を入力させれば、その後、最初にシリアルデータが入力されても、駆動波形出力手段からの駆動波形は出力されないので、シフトレジスタやラッチなどの回路をリセットしなくても、これらに残っている不要なデータを印字してしまういわゆるゴミ印字を防止することができ、確実に印字データだけを印字することができる。これにより、シフトレジスタやラッチなどの回路のリセット端子を不要にすることができるので、回路構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路回路ブロック図。
【図2】図1に示す印字データ数制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図1に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図5】図4に示す印字データ数制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図6】図4に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図8】図7に示す印字データ数制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図9】図7に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図11】図10に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図13】図12に示す印字データ数制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図14】図12に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図15】本発明の第6の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図16】図15に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図17】本発明の第7の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図18】図17に示す印字データ抽出回路の構成を示す回路ブロック図。
【図19】図17に示すプリントヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【図20】本発明の第8の実施の形態に係るプリンタの要部構成を示す回路ブロック図。
【図21】本実施の形態に係るプリンタの動作タイミングを示す図。
【図22】本発明の第9の実施の形態に係るプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路回路ブロック図。
【図23】図22に示す駆動波形マスク回路の構成を示す回路ブロック図。
【図24】図22に示す駆動波形マスク回路の動作タイミングを示す図。
【図25】従来のプリントヘッド駆動装置の構成を示す回路ブロック図。
【図26】従来のプリントヘッド駆動装置を使用したカラープリンタの構成を説明する図。
【図27】図26に示すプリンタの要部構成を示す回路ブロック図。
【図28】図27に示すヘッド駆動装置の動作タイミングを示す図。
【符号の説明】
21,31,111…ヘッド駆動装置
22,32…nビットシフトレジスタ(リセット端子あり)
23…nビットラッチ(リセット端子あり)
24…通電波形選択回路
251〜25n…バッファ
26、36…印字データ数制御回路
27,37…印字データ数カウンタ
28…D−FF
29,39…JK−FF
30…アンドゲート
34…通電波形生成回路
511 、611 、711 、811 、911 …第1のヘッド駆動装置
512 、612 、712 、812 、912 …第2のヘッド駆動装置
521 ,522 …イネーブル付nビットシフトレジスタ
531 ,532 …nビットラッチ
541 ,542 …通電波形生成回路
561 ,562 、761 ,762 …印字データ数制御回路
571 ,572 …印字データ数カウンタ
581 ,582 …印字データ数設定回路
721 ,722 …nビットシフトレジスタ
921 ,922 …印字データ抽出回路
112…nビットシフトレジスタ(リセット端子なし)
113…nビットラッチ(リセット端子なし)
114…駆動波形マスク制御回路

Claims (11)

  1. シリアルな印字データの先頭に少なくとも1ビットのデータを付加したシリアルデータを入力する入力手段と、
    この入力手段から入力したシリアルデータのうちの印字データの先頭に付加したデータを起点として、その印字データ数をカウント数として設定できる印字データ数カウンタを設け、前記シリアルデータから印字データを抽出する印字データ抽出手段と、
    前記シリアルデータを取込みこのシリアルデータのうち前記印字データ抽出手段で抽出された印字データを前記印字データ数カウンタでのカウントに基づいて受信するシフトレジスタと、
    前記印字データ抽出手段における印字データ数カウンタのカウント終了を起点に、前記シフトレジスタに取込んだ印字データをラッチするデータラッチと、
    前記シフトレジスタにより受信した印字データに基づいて駆動波形を出力する駆動波形出力手段とを備え、
    前記入力手段からシリアルデータを入力するごとに、前記駆動波形出力手段からの駆動波形によってプリントヘッドを駆動することを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  2. シリアルな印字データの先頭に少なくとも1ビットのデータを付加したシリアルデータを入力する入力手段と、
    この入力手段から入力したシリアルデータのうちの印字データの先頭に付加したデータを起点として、その印字データ数をカウント数として設定できる印字データ数カウンタを設け、前記シリアルデータから印字データを抽出するとともに印字データが有効な間だけ出力するイネーブル信号をアサートにするデータ保持制御手段を備えた印字データ抽出手段と、
    前記シリアルデータを取込みこのシリアルデータのうち前記印字データ抽出手段で抽出された印字データを、前記印字データ数カウンタでのカウント及び出力されたイネーブル信号に基づいてイネーブル信号がアサートのときに受信して保持するシフトレジスタと、
    前記入力手段で入力したシリアルデータのうちの印字データ以外のデータのいずれかの入力タイミングを起点に前記シフトレジスタに取込んだ印字データをラッチするデータラッチと、
    前記シフトレジスタにより受信した印字データに基づいて駆動波形を出力する駆動波形出力手段とを備え、
    前記入力手段からシリアルデータを入力するごとに、前記駆動波形出力手段からの駆動波形によってプリントヘッドを駆動することを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  3. 前記駆動波形出力手段は、前記入力手段からシリアルデータのうちの印字データ以外のデータが入力されたことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントヘッド駆動装置
  4. 前記駆動波形出力手段は、前記印字データ抽出手段における印字データ数カウンタがカウント終了したことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントヘッド駆動装置。
  5. 請求項1に記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、前記シフトレジスタが受信した印字データを前記データラッチにラッチした後に、前記シフトレジスタをクリアするクリア手段を設け、さらに、後に接続するプリントヘッド駆動装置の数に自機の数を加えたものに自機が受信する印字データ数を乗じた値を、前記印字データ抽出手段における印字データ数カウンタのカウント数として各プリントヘッド駆動装置ごとに別個に設定し、各ヘッド駆動装置の入力手段からシリアルデータの先頭の印字データ以外のデータが入力するごとに、これを起点として各印字データ抽出回路の印字データ数カウンタが次々とカウントを開始するようにしたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置 を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、前記入力手段にシリアルデータを入力する入力端子を2個設け、一方の入力端子からのシリアルデータは前記データ抽出手段に入力し、他方の入力端子からのシリアルデータは前記シフトレジスタに入力するように構成したことを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、後に接続するプリントヘッド駆動装置を駆動する印字データほど先になるような順序をなす印字データを含むシリアルデータを入力手段から入力し、前記入力手段から入力したシリアルデータのうち、シフトレジスタへ入力してシフトして出力されたシリアルデータ及びシリアルデータのうち印字データ以外のデータのいずれかを選択して次段のプリントヘッド駆動装置に出力する出力データ選択手段を設けたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  8. 請求項1に記載のプリントヘッド駆動装置を複数カスケード接続してなるプリントヘッド駆動装置において、各プリントヘッド駆動装置は、前記シリアルデータを次段のプリントヘッド駆動装置へ転送するための出力端子と、最終段のプリントヘッド駆動装置のシフトレジスタから出力されたシリアルデータのうちの先頭のデータを入力するための入力端子とを設けたことを特徴とするプリントヘッド駆動装置。
  9. 前記駆動波形出力手段は、カスケード接続された最終段のプリントヘッド駆動装置のシフトレジスタからシリアルデータのうちの先頭のデータが出力されたことを起点として駆動波形を出力することを特徴とする請求項8記載のプリントヘッド駆動装置。
  10. マスク制御信号が入力されたときは、前記入力手段からシリアルデータが入力されても、前記駆動波形出力手段から駆動波形を出力させないようにする駆動波形マスク制御手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプリントヘッド駆動装置を使用し、シリアルデータを印字タイミングごとに前記プリントヘッド駆動装置に送信することにより印字を行うことを特徴とするプリンタ。
JP22924599A 1998-09-04 1999-08-13 プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ Expired - Lifetime JP3773711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22924599A JP3773711B2 (ja) 1998-09-04 1999-08-13 プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25129698 1998-09-04
JP10-251296 1998-09-04
JP22924599A JP3773711B2 (ja) 1998-09-04 1999-08-13 プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000141765A JP2000141765A (ja) 2000-05-23
JP3773711B2 true JP3773711B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=26528707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22924599A Expired - Lifetime JP3773711B2 (ja) 1998-09-04 1999-08-13 プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3773711B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000141765A (ja) 2000-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0774358A1 (en) Thermal Printer
US7588303B2 (en) Head driving device, inkjet printer comprising the same, and data processing method thereof
US20060125851A1 (en) Thermal transfer image forming apparatus using low voltage differential signaling, and method of forming image using the same
US8342620B2 (en) Driving device, recording head, and apparatus using the same
EP0930164A2 (en) Driving device of printer head
WO2003083904B1 (en) Serial integrated scan-based testing of ink jet print head
US6493109B1 (en) Print head driving apparatus and printer using the same
JP3773711B2 (ja) プリントヘッド駆動装置及びこの装置を使用したプリンタ
US20020109739A1 (en) Latching serial data in an ink jet print head
AU2006231106A1 (en) Inkjet printer driver circuit architecture
JP5202394B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
US6198496B1 (en) Printer
EP1416720B1 (en) A process and system for processing signals arranged in a Bayer pattern
US8147018B2 (en) Image forming apparatus and control method thereof
JP3928411B2 (ja) 印字ヘッド駆動装置
KR100398032B1 (ko) 소형프린터
US20020024545A1 (en) Integrated-circuit apparatus and ink jet recording apparatus using the same
US7236183B2 (en) Printhead with variable exposure width
JP2572156B2 (ja) ライン印字ヘッド用ドライバic
JP3740784B2 (ja) インクジェット装置
JP2021181220A (ja) 印刷データを送信する方法および印刷装置
JPS63264371A (ja) 感熱記録ヘツド
JP2005199460A (ja) 画像記録ヘッド及び画像記録装置
JP2002103687A (ja) プリンタ及びプリント方法
JPH09300622A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3773711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140224

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term