JP3773053B2 - 陳列棚における商品整列装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、展示ケースに収納されたビデオカセット又はDVD等の記録媒体に関する商品や、書籍等の商品を店内において展示し陳列するための陳列棚に関するものであり、特に、大小異なる複数の商品を棚板に載置したとき、商品の正面壁を同一面に沿って揃わせることを可能にした整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、レンタル店や販売店においては、映画等を録画したビデオカセットを展示ケースに収納した状態で陳列棚に載置することにより展示し陳列している。ところで、近年、DVDの普及に伴い、ビデオカセットに代えて録画済のDVDを展示ケースに収納した商品が増加しつつある。然しながら、全てのビデオカセットがDVDに変わるまで、相当の長期間を要すると考えられる。多くの顧客は、未だビデオデッキに馴染んでおり、従って、レンタル店や販売店は、ビデオカセットとDVDを混在せしめた状態で陳列棚に展示しているのが現状である。
【0003】
また、レンタル店においては、貸与に供するためのビデオカセットやDVDを保護ケースに収納した後、更に、展示用の外装ケースに収納した状態で陳列棚に展示している。この際、顧客に貸出された商品については、貸出中、空の外装ケースを陳列棚に展示することが行われている。通常、貸出可能な状態で待機している商品は、外装ケースの上部開口部から保護ケースが突出した状態にある。従って、顧客は、外装ケースから保護ケースの一部が突出している商品については貸出可能な状態にあり、外装ケースがこのような突出部分を有しない商品については貸出中であり貸出不能な状態にあることを視認することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなレンタル店におけるビデオカセットとDVDについて、陳列棚に展示される商品の幅寸法及び高さ寸法を図9に示している。
【0005】
図9(A)(B)は、ビデオカセットに関する商品を示しており、ビデオカセット用展示ケース1にビデオカセットを収納した保護ケース1aを上部が突出するように挿入した状態(貸出可能状態)を図9(A)に示し、ビデオカセット用展示ケース1が空とされた状態(貸出不能状態)を図9(B)に示している。
【0006】
図9(C)(D)は、DVDに関する商品を示しており、DVD用展示ケース2にを収納した保護ケース2aを上部が突出するように挿入した状態(貸出可能状態)を図9(C)に示し、DVD用展示ケース2が空とされた状態(貸出不能状態)を図9(D)に示している。
【0007】
これらの商品は、店舗内において、陳列棚の棚板の上に載置され横並びの積層状態で展示される。従って、陳列棚の棚板に対する奥行き方向の幅寸法wと高さ方向の高さ寸法hに関して、ビデオカセット用展示ケース1は、幅wvと高さhvを有し、DVD用展示ケース2は、幅wdと高さhdを有しており、wv>wd且つwd<wvに形成されている。
【0008】
従って、このように幅寸法(wv、wd)を相違するビデオカセット用展示ケース1とDVD用展示ケース2を混在状態で陳列棚の棚板に横並び状に載置し、それぞれのケースの後面を陳列棚の背板に当接せしめると、ビデオカセット用展示ケース1とDVD用展示ケース2の正面壁が同一面となるように揃わず、相互に凸凹を呈するため、展示に際して見栄えが悪いという問題がある。
【0009】
このため、店員が棚板上のビデオカセット用展示ケース1とDVD用展示ケース2を棚板の奥行き方向に移動させることにより、相互に正面壁が同一面に揃うように整理しているのが現状であり、煩雑な作業を強いられている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するにあたり、市場に供給されている商品の間において、次のような条件が存在する事実を知得した。即ち、ビデオカセット用展示ケース1は、保護ケース1aを挿入した貸出可能状態において、保護ケース1aの上部が展示ケース1の上方に突出するので、図9(A)に示すように、展示ケース1の高さhvよりも高い高さh1とされ、しかも、保護ケース1aの幅は展示ケース1の幅よりも小さいため、保護ケース1aの突出部を含む商品における最前面(展示ケース1の正面壁1f)から該突出部の後面1b(陳列棚の背板に対向する面)までの幅w1は、展示ケース1の幅より小さい、即ち、w1<wvとなる。
【0011】
同様に、DVD用展示ケース2についても、保護ケース2aを挿入した貸出可能状態において、保護ケース2aの上部が展示ケース2の上方に突出するので、図9(C)に示すように、展示ケース2の高さhdよりも高い高さh2とされ、しかも、保護ケース2aの幅は展示ケース2の幅よりも小さいため、保護ケース2aの突出部を含む商品における最前面(展示ケース2の正面壁2f)から該突出部の後面2b(陳列棚の背板に対向する面)までの幅w2は、展示ケース2の幅より小さい、即ち、w2<wdとなる。
【0012】
そして、DVDの場合、保護ケース2aを抜き取ることにより空とされたDVD用展示ケース2は、上端部における幅w3を前述の幅wdと等しくされ、高さh3を前述の高さhdと等しくされる。
【0013】
ところで、ビデオカセット用展示ケース1に保護ケース1aを挿入した貸出可能状態とされた第1商品M1(図9(A))は、上端部における幅w1と高さh1を有し、DVD用展示ケース2に保護ケース2aを挿入した貸出可能状態とされた第2商品M2(図9(B))は、上端部における幅w2と高さh2を有するところ、w1<w2且つh1>h2となるように形成されているのが一般的である。更に、保護ケース2aを抜き取ることにより空とされたDVD用展示ケース2を第3商品M3(図9(C))は、上端部における幅w3と高さh3を有するところ、必ず、w1<w2<w3且つh1>h2>h3となるように形成されている。
【0014】
本発明は、このような商品における条件を分析した結果、商品の奥行き方向の位置決めを商品の上部後面において行わしめることにより、商品を無造作に棚板に載置した場合でも、全ての商品の正面壁を同一面となるように整列可能とする装置を提供できることを知得した。
【0015】
そこで、本発明が第一の手段として構成したところは、商品を載置する棚板を備えた陳列棚であり、棚板の奥行き方向に関する商品の少なくとも上端部における幅を幅寸法wとすると共に、棚板の載置面から商品の上端部までの高さを高さ寸法hとしたとき、w1<w2且つh1>h2とされた幅w1及び高さh1を有する第1商品と幅w2及び高さh2を有する第2商品とから成る複数の商品を棚板に載置せしめる構成において、棚板の上部において背部から正面に向けて突出する第1当接部と第2当接部とを備えた位置制御手段を設けており、第1当接部は、第2商品の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品の幅w1により規定される後面を当接せしめる第1当たり面を形成し、第2当接部は、第1商品の高さh1よりも低位に位置し且つ第2商品の幅w2により規定される後面を当接せしめる第2当たり面を形成しており、棚板の背部の所定位置を基準面Qとしたとき、第1当たり面の基準面Qからの距離L1と、第2当たり面の基準面Qからの距離L2を、L1+w1=L2+w2となるように構成した点にある。
【0016】
また、本発明が第二の手段として構成したところは、商品を載置する棚板を備えた陳列棚であり、棚板の奥行き方向に関する商品の少なくとも上端部における幅を幅寸法wとすると共に、棚板の載置面から商品の上端部までの高さを高さ寸法hとしたとき、w1<w2<w3<wn且つh1>h2>h3とされた幅w1及び高さh1を有する第1商品と幅w2及び高さh2を有する第2商品と幅w3及び高さh3を有する第3商品とから成る複数の商品を棚板に載置せしめる構成において、棚板の上部において背部から正面に向けて突出する第1当接部と第2当接部と第3当接部を備えた位置制御手段を設けており、第1当接部は、第2商品の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品の幅w1により規定される後面を当接せしめる第1当たり面を形成し、第2当接部は、第1商品の高さh1よりも低位で第3商品の高さh3よりも上位に位置し且つ第2商品の幅w2により規定される後面を当接せしめる第2当たり面を形成し、第3当接部は、第2商品の高さh2よりも低位に位置し且つ第3商品の幅w3により規定される後面を当接せしめる第3当たり面を形成しており、棚板の背部の所定位置を基準面Qとしたとき、第1当たり面の基準面Qからの距離L1と、第2当たり面の基準面Qからの距離L2と、第3当たり面の基準面Qからの距離L3を、L1+w1=L2+w2=L3+w3となるように構成した点にある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0018】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1ないし図4に示している。図1に示すように、棚板手段3は、ほぼ水平方向に配置される棚板4と、該棚板4の背縁から起立する背板5とを備えた断面ほぼL形の板部材により構成されており、背板5を図示省略した柱手段に着脱自在に架設され、上下多段状の陳列棚を構成する。尚、図例の場合、背板5の上縁部は、背部方向に折曲された頂部6aと、該頂部6aから下向きに折曲された背部6bとから成るレール手段6を構成する。
【0019】
位置制御手段7は、棚板手段3における背板5の上部からレール手段6にかけて被冠される断面ほぼU形ないしほぼコ形の取付部8と、該取付部8から正面向きに突出するウエブ状の支持部9と、該支持部9の前端縁から上向きに延びる第1当接部10と、該支持部9の前後方向中途部から下向きに延びる第2当接部11を設けており、このような取付部8、支持部9、第1当接部10、第2当接部11を棚手段3の長手方向に連続して延長するように形成している。
【0020】
従って、前記取付部8は、背板5の上部正面に沿わしめられる添設壁8aと、レール手段6の頂部6aに沿わしめられる頂壁8bと、レール手段6の背部6bに沿わしめられる背壁8cを具備しており、これにより、取付部8をレール手段6に被せることにより、着脱自在に固定される。
【0021】
第1実施例として示す位置制御手段7は、第1商品M1(図9(A)に示したビデオカセット用展示ケース1に保護ケース1aを挿入した貸出状態の商品)と、それが貸出不能とされた状態の変化商品MX(図9(B)に示した保護ケース1aを抜き取られた空のビデオカセット用展示ケース1)と、第2商品M2(図9(C)に示したDVD用展示ケース2に保護ケース1aを挿入した貸出状態の商品)を混在せしめた状態で棚板4に横並び状に載置し展示したとき、図1に鎖線Pで示すように、これらの商品M1、MX、M2の最前面となる正面壁1f、2fが同一面となるように整列せしめることを可能にする。尚、「同一面」の意味は、完全な同一面である他、外観上の美観に関して、差し支えない程度の段差を許容する「ほぼ同一面」を含むものとして理解されたい。
【0022】
このような「同一面」に関する整列を可能にするために、第1当接部10と第2当接部11は、所定の条件を満たすように形成されている。
【0023】
即ち、第1当接部10は、図2(A)に示すように、第2商品M2の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品M1の幅w1により規定される後面1bを当接せしめる第1当たり面10aを形成し、しかも、第1商品M1の後面1bを第1当たり面10aに当接した状態で、第1商品M1の正面壁1fが前記同一面Pに位置するように、棚板4の上部における背部の所定位置とされた基準面Qから第1当たり面10aまでの距離L1を設定されている。
【0024】
これに対して、第2当接部11は、図2(B)に示すように、第1商品M1の高さh1よりも低位に位置し且つ第2商品M2の幅w2により規定される後面2bを当接せしめる第2当たり面11bを形成し、しかも、第2商品M2の後面2bを第2当たり面11aに当接した状態で、第2商品M2の正面壁2fが前記同一面Pに位置するように、前記基準面Qから第2当たり面11aまでの距離L2を設定されている。
【0025】
従って、位置制御手段7の第1当接部10と第2当接部11は、幅w1とされた第1商品M1の位置を制御する第1当たり面10aの基準面Qからの距離L1と、幅w2とされた第2商品M2の位置を制御する第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2を、L1+w1=L2+w2となるように形成されており、その結果、混在する第1商品M1と第2商品M2を棚板4の上部に載置した状態でこれらの商品M1、M2を棚手段3の背方向に押し込んでやるだけで、第1商品M1の正面壁1fと第2商品M2の正面壁2fが同一面Pに沿うように整列される。
【0026】
図示実施形態の場合、図2(A)に示すように、第1商品M1の後面1bを第1当接部10の第1当たり面10aに当接した状態で、同時に、ビデオカセット用展示ケース1の上端近傍の後面1cが第2当接部11の第2当たり面11aに当接するように構成されている。即ち、第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2は、第1商品M1の幅w1と、展示ケース1の幅wvと、前記第1当たり面10aの距離L1に対して、L2+wv=L1+w1となるように設定されている。従って、第1商品M1に関しては、貸出不能とされた状態の変化商品MX(保護ケース1aを抜き取られた空のビデオカセット用展示ケース1)についても、棚板4に載置した状態で正面壁1fが同一面Pに沿うように整列される(図1参照)。
【0027】
図示実施形態の構成によれば、位置制御手段7は、上述のように商品を整列せしめるために機能する他、図1に示すように、棚手段3に仕切板12を装着せしめるためにも機能する。図示のように、位置制御手段7の第1当接部10は、支持部9を介して添設壁8aとの間に溝を形成するので、該第1当接部10により仕切板12を係止せしめるための係止手段13として兼用される。即ち、仕切板12は、係止手段13に着脱自在に係止可能な係止溝14を設けたフック15を設けている。従って、係止溝14を長手方向に延びる係止手段13の所望の個所に嵌合係止せしめることにより、必要に応じて、棚板4の上部空間を長手方向に分割するように仕切ることができる。尚、仕切板12は、係止手段13から宙吊り状に吊持される構成としても良く、或いは、図示省略しているが、仕切板12の下端に設けた爪片を棚板4に形成したスリットに挿着するように構成しても良い。
【0028】
(第1実施形態の第1変形実施例)
図3は、上述した第1実施形態に係る位置制御手段7の第1変形実施例を示しており、この場合、位置制御手段7は、合成樹脂により一体成形されている。この変形実施例において、棚手段3におけるレール手段6の頂部6aには、長手方向に所定間隔、好ましくは等間隔をあけて、上下に貫通する被着孔16が設けられている。これに対応して、位置制御手段7における取付部8の頂壁8bには、上下に貫通する取着孔17が設けられている。従って、取付部8をレール手段6に被せた状態で、相互に合致する取着孔17と被着孔16にナイロンファスナー等の固定手段18を挿着すれば、取付部8が遊動したり脱落することがないように位置制御手段7を固定することができる。或いは、選択的又は付加的に、位置制御手段7における背壁8cに楔形の爪部19を設け、取付部8をレール手段6に被せた状態で、爪部19がレール手段7の背部6bの下縁に係止するように構成しても良い。
【0029】
また、図3に示す変形実施例において、第2当接部11は、支持部9に固定された固定板20と、該固定板20に重ね合わせられた移動板21とから構成されており、例えば、長孔22とピン23とから成るスライド機構24を構成している。スライド機構24は、図示矢印Uで示すように、固定板20に対して移動板21を上下に移動可能且つ固定可能とする。従って、上述した商品のうち、第2商品M2の高さh2が異なる場合において、移動板21により形成される第2当たり面10aを第2商品M2の後面2bに確実に当接せしめるように、移動板21の上下位置を調節することができる。尚、図例のように、移動板21は、長手方向に分割された分割板から成り、それぞれの分割板が独立してスライド機構24により上下位置を調節できるように構成されていることが望ましい。
【0030】
更に、合成樹脂により位置制御手段7を長尺体として成形した場合、それを任意の長さ寸法に分断できるように、予め成形時に分断補助手段25が設けられている。図例の場合、位置制御手段7の横断線上に位置する長孔により分断補助手段25を構成しており、第1当接部10、支持部9、第2当接部11(固定板20)、添設壁8a、頂壁8b、背壁8cのそれぞれに長孔を設け、隣接する長孔の間に位置する部分をカッター等で切断すれば、位置制御手段7の長さ寸法を変更することができる。従って、棚手段3の長さ寸法が異なるような場合でも位置制御手段7を棚手段3の長さ寸法に適合せしめた状態で使用することが可能になる。或いは、棚手段3の長さ方向の全体ではなく、一部分にだけ位置制御装置7を設ける必要があるような場合、前述のように切断することにより短尺体とされた位置制御装置7を必要な個所に取付けることができる。尚、分断補助手段25は、図例のような長孔により構成する他、位置制御手段7の横断線上に沿って形成された溝により構成しても良い。
【0031】
(第1実施形態の第2変形実施例)
図4は、上述した第1実施形態に係る位置制御手段7の第2変形実施例を示しており、この場合、位置制御手段7は、合成樹脂により、棚手段3に一体成形されている。
【0032】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5ないし図8に示している。基本的構成は、上記第1実施形態と同様であり、第1実施形態について説明した第1変形実施例や第2変形実施例もそのまま適用できるが、第2実施形態は、第1商品M1と、第2商品M2の他に、第3商品M3についても、これらの商品を混在状態で棚板4に載置したとき、正面壁が同一面Pに揃って整列されるように構成している。
【0033】
従って、位置制御手段7が第1当接部10と第2当接部11を設けている点は、上述した第1実施形態と同様である。即ち、図6(A)に示すように、第1当接部10は、第2商品M2の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品M1の幅w1により規定される後面1bを当接せしめる第1当たり面10aを形成し、しかも、第1商品M1の後面1bを第1当たり面10aに当接した状態で正面壁1fが前記同一面Pに位置するように、基準面Qから第1当たり面10aまでの距離L1を設定されている。そして、第1商品M1の後面1bを第1当接部10の第1当たり面10aに当接した状態で、同時に、ビデオカセット用展示ケース1の上端近傍の後面1cが第2当接部11の第2当たり面11aに当接するように構成されており、従って、図6(B)に示すように、第1商品M1の変化商品MX(保護ケース1aを抜き取られた空のビデオカセット用展示ケース1による貸出不能状態の商品)も、正面壁1fが同一面Pに沿うように整列される
【0034】
また、図7(A)に示すように、第2当接部11は、第1商品M1の高さh1よりも低位に位置し且つ第2商品M2の幅w2により規定される後面2bを当接せしめる第2当たり面11aを形成し、しかも、第2商品M2の後面2bを第2当たり面11aに当接した状態で、第2商品M2の正面壁2fが前記同一面Pに位置するように、前記基準面Qから第2当たり面11aまでの距離L2を設定されている。即ち、第1当たり面10aと第2当たり面11aは、L1+w1=L2+w2となるように形成されており、これにより、混在する第1商品M1と第2商品M2を棚板4の上部に載置した状態で、第1商品M1の正面壁1fと第2商品M2の正面壁2fが同一面Pに沿って整列されるように構成している。
【0035】
上記は第1実施形態と同様であるが、第3実施形態においては、第7図(B)に示すように、位置制御手段7に第3商品M3のための第3当接部26を設け、第3当接部26に形成した第3当たり面26aにより、第2商品M2の高さh2よりも低位に位置し且つ第3商品の幅w3により規定される後面3bを当接せしめるように構成している。そして、第1当たり面10aの基準面Qからの距離L1と、第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2と、第3当たり面26aの基準面Qからの距離L3を、L1+w1=L2+w2=L3+w3となるように構成している。
【0036】
その結果、棚板4に載置した第3商品M3は、棚手段3の背方向に押し込んでやるだけで、正面壁3fを同一面Pに沿うように整列され、図5に示すように、第1商品M1の正面壁1fと、その変化商品MXと、第2商品M2の正面壁2fと、第3商品M3の正面壁3fを、全て同一面Pに沿うように整列することができる。
【0037】
このような第3実施形態に基づく位置制御手段7は、ビデオカセットに関する第1商品M1及び変化商品MXや、DVDに関する第2商品M2及び第3商品M3に限らず、書籍その他の大小寸法を相違する第1商品M1、第2商品M2、第3商品M3に対して広く適用することができる。即ち、その基本的な原理を図8に示すように、棚板4の奥行き方向に関する少なくとも上端部の幅寸法wと、棚板4の載置面からの高さ寸法hに関して、w1<w2<w3<wn且つh1>h2>h3とされる条件において、幅w1及び高さh1を有する第1商品M1と<幅w2及び高さh2を有する第2商品M2と、幅w3及び高さh3を有する第3商品M3に対し、位置制御手段7が棚板の上部で背部から正面に向けて突出する第1当接部10と第2当接部11と第3当接部26を設けている。そして、第1当接部10の第1当たり面10aは、第2商品M2の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品M1の幅w1により規定される後面1bを当接せしめるように構成され、第2当接部11の第2当たり面11aは、第1商品M1の高さh1よりも低位で第3商品M3の高さh3よりも上位に位置し且つ第2商品M2の幅w2により規定される後面2bを当接せしめるように構成され、更に、第3当接部26の第3当たり面26aは、第2商品M2の高さh2よりも低位に位置し且つ第3商品M3の幅w3により規定される後面3bを当接せしめるように構成されている。この点に関して、棚板4の背部の所定位置、即ち基準面Qに関して、第1当たり面10aの基準面Qからの距離L1と、第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2と、第3当たり面26aの基準面Qからの距離L3は、L1+w1=L2+w2=L3+w3となるように構成されている。尚、(L1+w1)と(L2+w2)と(L3+w3)は、数値が完全に等しくなる場合の他、整列された商品の外観上の美観に関して、許容できる程度の差を含み得ることは上述した通りである。
【0038】
従って、このような構成によれば、図8(A)に示すような第1商品M1、図8(B)に示すような第2商品M2、図8(C)に示すような第3商品M3の全てが、それぞれ、第1当たり面11a、第2当たり面11b、第3当たり面26aにより奥行き方向の位置決めを行われ、正面壁1f、2f、3fを同一面Pに沿って揃わせるように整列される。
【0039】
このように理解されるように、本発明の位置制御手段7は、上記と同様に構成することにより、更に、第4商品のための第4当たり面を有する第4当接部を設けることが可能であり、要するに、n個の商品に対して、n個の当接部を設けることにより、正面壁を同一面Pに整列させるという本発明の目的を達成することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、展示ケースに収納されたビデオカセット又はDVD等の記録媒体に関する商品や、書籍等の商品を店内において展示し陳列するための陳列棚において、大小異なる複数の商品を混在状態で棚板に載置し展示するに際し、單に商品を棚板の奥行き方向に押し込んでやるだけで、それぞれの商品の正面壁を同一面Pに沿って揃わせ、整列できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の作用を示しており、(A)は第1商品を載置したときの作用を示す側断面図であり、(B)は第2商品を載置したときの作用を示す側断面図である。
【図3】第1実施形態における第1変形実施例を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態における第2変形実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の作用を示しており、(A)は第1商品を載置したときの作用を示す側断面図であり、(B)はその変化商品を載置したときの作用を示す側断面図である。
【図7】同じく、第2実施形態の作用を示しており、(A)は第2商品を載置したときの作用を示す側断面図であり、(B)は第3商品を載置したときの作用を示す側断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態の作用原理を示しており、(A)は第1商品を載置したときの作用を示す側断面図であり、(B)は第2商品を載置したときの作用を示す側断面図であり、(C)は第2商品を載置したときの作用を示す側断面図である。
【図9】各商品の大きさを示す斜視図であり、(A)は第1商品の斜視図、(B)はその変化商品の斜視図、(C)は第2商品の斜視図、(D)は第3商品の斜視図である。
【符号の説明】
M1 第1商品
MX 第1商品の変化商品
M2 第2商品
M3 第3商品
7 位置制御手段
8 取付部
9 支持部
10 第1当接部
10a 第1当たり面
11 第2当接部
11a 第2当たり面
26 第3当接部
26a 第3当たり面
Claims (2)
- 商品を載置する棚板を備えた陳列棚であり、棚板の奥行き方向に関する商品の少なくとも上端部における幅を幅寸法wとすると共に、棚板の載置面から商品の上端部までの高さを高さ寸法hとしたとき、w1<w2且つh1>h2とされた幅w1及び高さh1を有する第1商品M1と幅w2及び高さh2を有する第2商品M2とから成る複数の商品を棚板に載置せしめる構成において、
棚板の上部において背部から正面に向けて突出する第1当接部10と第2当接部11とを備えた位置制御手段7を設けており、
第1当接部10は、第2商品M2の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品M1の幅w1により規定される後面1bを当接せしめる第1当たり面10aを形成し、
第2当接部11は、第1商品M1の高さh1よりも低位に位置し且つ第2商品M2の幅w2により規定される後面2bを当接せしめる第2当たり面11aを形成しており、
棚板の背部の所定位置を基準面Qとしたとき、第1当たり面10aの基準面Qからの距離L1と、第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2を、L1+w1=L2+w2となるように構成したことを特徴とする陳列棚における商品整列装置。 - 商品を載置する棚板を備えた陳列棚であり、棚板の奥行き方向に関する商品の少なくとも上端部における幅を幅寸法wとすると共に、棚板の載置面から商品の上端部までの高さを高さ寸法hとしたとき、w1<w2<w3<wn且つh1>h2>h3とされた幅w1及び高さh1を有する第1商品M1と幅w2及び高さh2を有する第2商品M2と幅w3及び高さh3を有する第3商品M3とから成る複数の商品を棚板に載置せしめる構成において、
棚板の上部において背部から正面に向けて突出する第1当接部10と第2当接部11と第3当接部26を備えた位置制御手段7を設けており、
第1当接部10は、第2商品M2の高さh2よりも上位に位置し且つ第1商品M1の幅w1により規定される後面1bを当接せしめる第1当たり面10aを形成し、
第2当接部11は、第1商品M1の高さh1よりも低位で第3商品M3の高さh3よりも上位に位置し且つ第2商品M2の幅w2により規定される後面2bを当接せしめる第2当たり面11aを形成し、
第3当接部26は、第2商品M2の高さh2よりも低位に位置し且つ第3商品M3の幅w3により規定される後面3bを当接せしめる第3当たり面26aを形成しており、
棚板の背部の所定位置を基準面Qとしたとき、第1当たり面10aの基準面Qからの距離L1と、第2当たり面11aの基準面Qからの距離L2と、第3当たり面26aの基準面Qからの距離L3を、L1+w1=L2+w2=L3+w3となるように構成したことを特徴とする陳列棚における商品整列装置。
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