JP3772912B2 - 誘電体磁器、誘電体基板および移相器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体磁器などに関し、特にたとえば、高周波用部品などに適用される誘電体磁器などに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、比誘電率εが位置の関数として変化する傾斜機能構造を有する誘電体磁器に、(Mg1-X CaX )TiO3 で示される材料を用いると、Xの値を変えることによって、17≦ε≦170の範囲の任意の比誘電率εを得ることができる。そのため、Xの値の異なる材料を複合化することによって、17≦ε≦170の範囲で比誘電率εが変化する傾斜機能構造を有する誘電体磁器を容易に得ることができる。
【0003】
図14は従来の誘電体磁器を用いた誘電体基板にストリップライン電極を形成した状態を示す平面図である。この誘電体基板1は、図14の点線で示された部分より内側の中央部分2と、点線で示された部分より外側の外側部分3とで構成される。誘電体基板1上には、ストリップ電極4が形成される。この誘電体基板1の中央部分2の比誘電率εは一定である。また、(Mg1-X CaX )TiO3 のXの値を変えることによって、外側部分3は、中央部分2から端部に向かうにしたがって、比誘電率εが17≦ε≦170の範囲で小さくなる。
【0004】
比誘電率εが大きくなると、ある特性インピーダンスを達成するのに必要なストリップライン幅は小さくなる。そのため、誘電体基板1上に特性インピーダンスがストリップライン上の全ての点で同じになるようなストリップ電極を形成する場合、図14に示すように、その端部でストリップ電極4の寸法が大きくなる構造となる。したがって、ストリップ電極4の寸法が大きくなった導体部に、同軸ケーブルなどをボンディングすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の誘電体磁器では、Xの値によって変化するのは、比誘電率εだけではなく、比誘電率の温度変化率τ(ppm/℃)も、Xの値によって−1620≦τ≦70の範囲で変化する。このように、比誘電率の温度変化率τが大きいと、比誘電率εの傾斜構造が温度によって変わってしまうので望ましくない。
【0006】
また、(Mg1-X CaX )TiO3 で示される材料では、比誘電率の温度変化率τが小さくなるのは、比誘電率ε=21付近だけである。すなわち、この材料を用いて、比誘電率εの傾斜構造を作った場合、温度による傾斜構造の変化は避けられない。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体磁器において、比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体磁器を提供することである。
この発明の他の目的は、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体基板において、比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体基板を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体基板において比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体基板を用いた移相器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる誘電体磁器は、比誘電率が位置の関数として連続的あるいは段階的に変化する傾斜機能構造を有する誘電体磁器において、比誘電率εが10≦ε≦90の範囲で変化する傾斜機能構造を有し、どの位置においても、比誘電率εの温度変化率τ(ppm/℃)が、−30≦τ≦30の範囲にある、誘電体磁器である。
この発明にかかる誘電体磁器は、たとえば、Pb,Ba,Ca,Mg,Nd,Pr,Ti,Zr,Si,ZnおよびMnの中から選ばれる少なくとも2種類以上の元素と酸素とから構成される。
この発明にかかる誘電体基板は、均一な組成からなる中央部分と、中央部分の両側に配置され、場所によって異なる組成からなる外側部分とが一体的に形成されてなる誘電体基板であって、外側部分は、中央部分から外側部分に向かうにしたがって、比誘電率εが10≦ε≦90の範囲で小さくなるように、組成が配分されているとともに、どの位置においても、比誘電率εの温度変化率τ(ppm/℃)が、−30≦τ≦30の範囲にある、誘電体基板である。
この発明にかかる誘電体基板は、たとえば、Pb,Ba,Ca,Mg,Nd,Pr,Ti,Zr,Si,ZnおよびMnの中から選ばれる少なくとも2種類以上の元素と酸素とから構成される。
この発明にかかる移相器は、この発明にかかる誘電体基板の一方主面に全面にアース電極を形成し、誘電体基板の中央部分と中央部分の両側に配置された外側部分とにまたがるように、誘電体基板の他方主面にストリップライン電極を形成してなる移相器であって、ストリップライン電極は、中央部分では一定の幅を有し、外側部分では、中央部分から外側部分にかけて特性インピーダンスが一定となるように次第に幅広となっている、移相器である。
【0009】
【作用】
比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能構造を有する誘電体磁器および誘電体基板において、比誘電率の温度変化率を小さくすることによって、比誘電率の傾斜構造の変化が小さくなる。
【0010】
【発明の効果】
この発明によれば、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体磁器において、比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体磁器を得ることができる。この誘電体磁器を電子部品に適用することによって、温度による特性変化が非常に小さい電子部品を得ることができる。
また、この発明によれば、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体基板において、比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体基板を得ることができる。
さらに、この発明によれば、比誘電率が位置の関数として変化する傾斜機能材料を用いた誘電体基板において比誘電率の傾斜構造の変化が小さい誘電体基板を用いた移相器を得ることができる。
また、この発明にかかる移相器では、周囲の温度変化に対して、位相変化量の誤差が小さく、伝送損失が少ない。
【0011】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例を示す図解図である。誘電体基板10は、Mg,Ca,Sr,Ba,Pb,Bi,Y,La,Ce,Nd,Sm,Gd,Er,Ti,Zr,Sn,Si,MnおよびZnの中から選ばれる少なくとも2種類以上の元素と酸素とからなる組成物で形成される。この誘電体基板10は、図1の点線で示された部分より内側の中央部分12と、点線で示された部分より外側の外側部分14とで構成される。これらの中央部分12と外側部分14とは、一体的に形成される。
【0013】
中央部分12はその組成が均一であり、外側部分14はその組成が場所によって異なるように形成される。外側部分14は、中央部12側から端部に向かうにしたがって、比誘電率εが10≦ε≦90の範囲で小さくなるように、組成が配分される。この組成配分は、段階的に変化してもよいし、連続的に変化してもよい。したがって、矢印Xで示す方向において、誘電体基板10の一端から他端までの比誘電率の分布状態は、図2に示すように、中央部分12が一定で、外側部分14が傾斜している。
【0014】
比誘電率εが大きくなると、ある特性インピーダンスを達成するのに必要なストリップライン幅は小さくなる。そのため、誘電体基板10上に特性インピーダンスがストリップライン上の全ての点で同じになるようなストリップ電極を形成する場合、図3に示すように、その端部でストリップ電極16の寸法が大きくなる構造となる。したがって、ストリップ電極16の寸法が大きくなった導体部に、同軸ケーブルなどをボンディングすることができる。なお、図示していないが、誘電体基板10の裏面の全面には、アース電極が形成されている。
【0015】
以下に、この発明の誘電体磁器と従来の(Mg1-X CaX )TiO3 で示される材料からなる誘電体磁器とを用いて作製した90°移相器の特性比較を示す。
【0016】
まず、この発明の誘電体磁器を用いた90°移相器の作製方法について述べる。
【0017】
素原料として、Pb3 4 ,BaCO3 ,CaCO3 ,MgCO3 ,Nd2 3 ,Pr2 3 ,TiO2 ,ZrO2 ,SiO2 ,ZnO,MnCO3 を準備し、表1に示す割合で素原料を秤量し、湿式ボールミルで混合粉砕して、No.1〜No.9の9種類の粉末状の混合原料を得た。なお、No.3〜No.9については、表1に示す成分を100重量部として、ZnO0.3重量部とMnCO3 0.3重量部とを、焼結助剤として用いるために添加した。
【0018】
【表1】
Figure 0003772912
【0019】
それぞれの混合原料を空気中において1150℃で2時間仮焼し、乾式粉砕機を用いて粉砕し、平均粒径1.0μmの仮焼粉末を得た。それぞれの仮焼粉末について、粉末と有機溶剤(エタノール/トルエン=8/2,ただし体積比),バインダ(ポリビニルブチラール系),可塑剤(ジオクチルブタレート系),分散剤(ソルビタン脂肪酸エステル系)を混合して、スラリーを得た。これらのスラリーを用いて、ドクターブレード法によって9種類のグリーンシートを作製した。
【0020】
単体特性を測定するために、得られた9種類のグリーンシートをそれぞれ積層,熱圧着したのち、切断することによってその寸法が20×20×1.0(mm)の成形体を得た。得られた9種類の成形体の有機成分を空気中において450℃で燃焼させたのち、酸素雰囲気中において1370℃で3時間焼成し、焼結体を得た。これらの9種類の焼結体にIn−Ga電極を形成し、それぞれの比誘電率εrと、比誘電率εrの−55℃〜125℃における平均の温度変化率τ(ppm/℃)とを測定した。その結果は、表1の通りであった。
【0021】
次に、この発明の誘電体基板を得るために、表1のNo.1〜No.9の原料で形成したグリーンシートを図4(A)に示すようなブロック体20になるように、積層したのち熱圧着した。このとき、ブロック体20の中央部分22はNo.9の原料で形成したグリーンシートで形成し、両端部分24は図4(B)に示すように、No.1〜No.8の原料で形成したグリーンシートを順次積層した。このブロック体20をカットして、図5に示すように、寸法5.0×13.2×1.5(mm)の成形体30を得た。このブロック体20および成形体30では、No.9の原料で形成した部分22の長さL1 が10.0mmであり、両端のNo.1〜No.8の原料で形成した部分24の長さL2 が1.6mmであった。また、両端のNo.1〜No.8の原料で形成した部分24のそれぞれの長さL3 は0.2mmであった。
【0022】
得られた成形体30の有機成分を空気中において450℃で燃焼させたのち、酸素雰囲気中において1370℃で3時間焼成し、焼結体40を得た。得られた焼結体40を、厚みが1.0mmに、表面粗さが1μm程度になるように研磨したのち、図6(A)の矢印Xの方向に向かって、X線マイクロアナライザを用いてPrとZrの組成分析(線分析)を行った。その結果、焼結体40は、図6(B)に示す組成分布を有していることがわかった。この組成分布に関するデータと、単体の比誘電率に関するデータとから、焼結体には、図7に示すような比誘電率傾斜構造が形成されていることがわかった。
【0023】
得られた焼結体を研磨して、誘電体基板10を得た。この誘電体基板10の一方主面の全面にAgのアース電極を形成した。そして、誘電体基板10の比誘電率特性と組成傾斜を考慮し、特性インピーダンスが50Ωとなるように、誘電体基板10の他方主面に、図8のようなAgのストリップ電極16を焼き付け法によって形成し、90°移相器を作製した。誘電体基板の中央部分12に形成されたストリップ電極16の幅W1 は0.03mmであり、外側部分14に形成されたストリップ電極16の最端部の幅W2 は0.95mmである。
【0024】
次に、従来の(Mg1-X CaX )TiO3 で示される材料からなる誘電体磁器を用いた90°移相器の作製方法について述べる。
【0025】
素原料として、CaCO3 ,MgCO3 ,TiO2 およびSnO2 を準備し、表2に示す割合で素原料を秤量し、湿式ボールミルで混合粉砕して、No.10〜No.18の9種類の粉末状の混合原料を得た。
【0026】
【表2】
Figure 0003772912
【0027】
それぞれの混合原料を空気中において1150℃で2時間仮焼し、乾式粉砕機を用いて粉砕し、平均粒径1.0μmの仮焼粉末を得た。それぞれの仮焼粉末について、粉末と有機溶剤(エタノール/トルエン=8/2,ただし体積比),バインダ(ポリビニルブチラール系),可塑剤(ジオクチルブタレート系),分散剤(ソルビタン脂肪酸エステル系)を混合して、スラリーを得た。これらのスラリーを用いて、ドクターブレード法によって9種類のグリーンシートを作製した。
【0028】
単体特性を測定するために、得られた9種類のグリーンシートをそれぞれ積層,熱圧着したのち、切断することによってその寸法が20×20×1.0(mm)の成形体を得た。得られた9種類の成形体の有機成分を空気中において500℃で燃焼させたのち、酸素雰囲気中において1370℃で3時間焼成し、焼結体を得た。これらの9種類の焼結体にIn−Ga電極を形成し、それぞれの比誘電率εrと、比誘電率εrの−55℃〜125℃における平均の温度変化率τ(ppm/℃)とを測定した。その結果は、表2の通りであった。
【0029】
次に、比較例となる誘電体基板を得るために、表2のNo.10〜No.17の原料で形成したグリーンシートを図9(A)に示すようなブロック体46になるように、積層したのち熱圧着した。このとき、ブロック体46の中央部分48はNo.18の原料で形成したグリーンシートで形成し、両端部分50は図9(B)に示すように、No.10〜No.17の原料で形成したグリーンシートを順次積層した。このブロック体46をカットして、図10に示すように、寸法5.0×13.2×1.5(mm)の成形体52を得た。このブロック体46および成形体52では、No.18の原料で形成した部分48の長さL1 が10.0mmであり、両端のNo.10〜No.17の原料で形成した部分50の長さL2 が1.6mmであった。また、両端のNo.10〜No.17の原料で形成した部分50のそれぞれの長さL3 は0.2mmであった。
【0030】
得られた成形体52の有機成分を空気中において450℃で燃焼させたのち、酸素雰囲気中において1370℃で3時間焼成し、焼結体54を得た。得られた焼結体54を、厚みが1.0mmに、表面粗さが1μm程度になるように研磨したのち、図11(A)の矢印Xの方向に向かって、X線マイクロアナライザを用いてMgの組成分析(線分析)を行った。その結果、焼結体54は、図11(B)に示す組成分布を有していることがわかった。この組成分布に関するデータと、単体の比誘電率に関するデータとから、焼結体には、図12に示すような比誘電率傾斜構造が形成されていることがわかった。
【0031】
得られた焼結体を研磨して、誘電体基板60を得た。この誘電体基板60の一方主面の全面にAgのアース電極を形成した。そして、誘電体基板60の比誘電率特性と組成傾斜を考慮し、特性インピーダンスが50Ωとなるように、誘電体基板60の他方主面に、図13のようなAgのストリップ電極62を焼き付け法によって形成し、90°移相器を作製した。誘電体基板の中央部分64に形成されたストリップ電極62の幅W1 は0.03mmであり、外側部分66に形成されたストリップ電極62の最端部の幅W2 は0.95mmである。
【0032】
この発明にかかる誘電体磁器を用いた移相器と、従来の誘電体磁器を用いた移相器との特性比較を行った。この発明にかかる誘電体磁器を用いた90°移相器を試料Aとした。また、従来の(Mg1-X CaX )TiO3 で示される材料からなる誘電体磁器を用いた90°移相器を試料Bとした。そして、試料Aおよび試料Bの25℃における位相変化量および伝送損失(S21)と125℃における位相変化量および伝送損失(S21)とを測定した。このようにして、温度変化によって移相器の特性がどの程度変化するかを調べた。その結果を表3および表4に示す。表3には、周波数1.5GHzのときの25℃および125℃における位相変化量を示し、表4には、そのときの伝送損失(S21)を示す。
【0033】
【表3】
Figure 0003772912
【0034】
【表4】
Figure 0003772912
【0035】
この実施例の誘電体磁器では、比誘電率の傾斜構造の変化が小さい。そのため、この誘電体磁器を移相器などの電子部品に適用すると、温度による特性変化が非常に小さくなる。
【0036】
なお、この発明の誘電体磁器の構造は、上記実施例に限定されるものではなく、用途や目的に応じて、特許請求の範囲内で自由に選べるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の誘電体磁器を用いた誘電体基板の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1に示す誘電体基板の比誘電率の分布状態を示すグラフである。
【図3】図1に示す誘電体基板にストリップライン電極を形成した状態を示す平面図である。
【図4】(A)はこの発明の誘電体基板を作製するためにグリーンシートを積層したブロック体を示す図解図であり、(B)はこのブロック体の端部を示す図解図である。
【図5】図4に示すブロック体を切断して形成した成形体を示す図解図である。
【図6】(A)は図5に示す成形体を焼成して作製した焼結体を示す図解図であり、(B)はその組成分布を示すグラフである。
【図7】図6に示す焼結体の比誘電率の分布状態を示すグラフである。
【図8】図1に示す誘電体基板にストリップライン電極を形成した状態を示す平面図である。
【図9】(A)は比較例となる誘電体基板を作製するためにグリーンシートを積層したブロック体を示す図解図であり、(B)はこのブロック体の端部を示す図解図である。
【図10】図9に示すブロック体を切断して形成した成形体を示す図解図である。
【図11】(A)は図10に示す成形体を焼成して作製した焼結体を示す図解図であり、(B)はその組成分布を示すグラフである。
【図12】図11に示す焼結体の比誘電率の分布状態を示すグラフである。
【図13】比較例となる誘電体基板にストリップライン電極を形成した状態を示す平面図である。
【図14】従来の誘電体磁器を用いた誘電体基板にストリップライン電極を形成した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 誘電体基板
12 誘電体基板の中央部分
14 誘電体基板の外側部分
16 ストリップ電極

Claims (5)

  1. 比誘電率が位置の関数として連続的あるいは段階的に変化する傾斜機能構造を有する誘電体磁器において
    誘電率εが10≦ε≦90の範囲で変化する傾斜機能構造を有し、
    どの位置においても、比誘電率εの温度変化率τ(ppm/℃)が、−30≦τ≦30の範囲にあることを特徴とする、誘電体磁器。
  2. Pb,Ba,Ca,Mg,Nd,Pr,Ti,Zr,Si,ZnおよびMnの中から選ばれる少なくとも2種類以上の元素と酸素とから構成されることを特徴とする、請求項1に記載の誘電体磁器。
  3. 均一な組成からなる中央部分と、前記中央部分の両側に配置され、場所によって異なる組成からなる外側部分とが一体的に形成されてなる誘電体基板であって、
    前記外側部分は、前記中央部分から前記外側部分に向かうにしたがって、比誘電率εが10≦ε≦90の範囲で小さくなるように、組成が配分されているとともに、
    どの位置においても、比誘電率εの温度変化率τ(ppm/℃)が、−30≦τ≦30の範囲にあることを特徴とする、誘電体基板。
  4. Pb,Ba,Ca,Mg,Nd,Pr,Ti,Zr,Si,ZnおよびMnの中から選ばれる少なくとも2種類以上の元素と酸素とから構成されることを特徴とする、請求項3に記載の誘電体基板。
  5. 請求項3または請求項4に記載の誘電体基板の一方主面に全面にアース電極を形成し、前記誘電体基板の中央部分と前記中央部分の両側に配置された外側部分とにまたがるように、前記誘電体基板の他方主面にストリップライン電極を形成してなる移相器であって、
    前記ストリップライン電極は、前記中央部分では一定の幅を有し、前記外側部分では、前記中央部分から前記外側部分にかけて特性インピーダンスが一定となるように次第に幅広となっていることを特徴とする、移相器。
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